JPH10269148A - 回路構成要素診断装置 - Google Patents

回路構成要素診断装置

Info

Publication number
JPH10269148A
JPH10269148A JP9075937A JP7593797A JPH10269148A JP H10269148 A JPH10269148 A JP H10269148A JP 9075937 A JP9075937 A JP 9075937A JP 7593797 A JP7593797 A JP 7593797A JP H10269148 A JPH10269148 A JP H10269148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
processor
address
diagnosis
bus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9075937A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kanbe
淳一 神戸
Takeya Mori
丈也 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9075937A priority Critical patent/JPH10269148A/ja
Publication of JPH10269148A publication Critical patent/JPH10269148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ等の診断中の割り込みマスクをする必
要がなく、マルチタスク環境下でのタスク応答性能の低
下を防止し、また、内蔵キャッシュを持つプロセッサの
場合にメモリ等の診断を実施する前に内蔵キャッシュの
内容を無効とする処理を不要にする。 【解決手段】 プロセッサバスインターフェース121
はバス獲得インターフェース123によりプロセッサ1
とは独立してメモリ4のテストアドレスからテストデー
タを読み出し、テンポラリレジスタ124bに格納す
る。一致検出器125はメモリ診断データレジスタ12
2bに設定されたテストデータとテンポラリレジスタ1
24bに格納されたテストデータとを比較し、その格納
されたテストデータの正当性を判定する。これによりメ
モリ4の健全性を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセッサシステ
ムのシステム運転時におけるメモリ又は外部バスの健全
性の診断を行う回路構成要素診断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプロセッサシステムのシステム運
転時におけるメモリ診断方法としては、例えばソフトウ
ェアによりメモリ診断を実施している。まず、ソフトウ
ェアはメモリ診断の前処理として、メモリ診断を実施す
る特定のメモリアドレスのデータを読み出し、この読み
出したデータを一時的に他のメモリ領域に退避させる。
その後、その特定メモリアドレスにテストデータを書き
込む。続けて、その特定メモリアドレスのテストデータ
を読み出し、その読み出されたテストデータと、先に退
避させたデータが一致するかどうかを判定する。この
時、両データが一致すればメモリ診断が正常であること
を示し、不一致であればメモリ診断は異常であることを
示す。どちらの場合にしても、メモリ診断の後処理とし
て、前処理で退避していたデータを特定メモリアドレス
に書き戻し、1つの特定メモリアドレスに対するメモリ
診断を終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメモ
リ診断方法はソフトウェアにより実施されているので、
メモリ診断を実施する前に、診断タスクが実行中に他の
タスクに分岐しないように、割り込みをマスクする必要
があり、このためマルチタスク環境下でのタスク応答性
能が低下する問題点がある。また、キャッシュを内蔵し
たプロセッサの場合には、メモリ診断を実施する前に内
蔵キャッシュの内容をフラッシュして無効にする必要が
あり、このため相当な処理時間を必要とする問題点があ
る。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、メモリ診断中の割り込みマ
スクをする必要がなく、マルチタスク環境下でのタスク
応答性能の低下を防止し、また内蔵キャッシュを持つプ
ロセッサの場合にメモリ診断を実施する前に内蔵キャッ
シュの内容を無効とする処理を不要とすることができる
回路構成要素診断装置を得ることを目的とする。
【0005】また、この発明は、診断を外部バスに対し
て実施する場合、外部バス診断中の割り込みマスクをす
る必要がなく、マルチタスク環境下でのタスク応答性能
の低下を防止し、また、内蔵キャッシュを持つプロセッ
サの場合に外部バス診断を実施する前に内蔵キャッシュ
の内容を無効とする処理を不要とすることができる回路
構成要素診断装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、プロセッ
サ1と被診断対象(例えばメモリ4)間を接続するバス
(データバス5,アドレスバス6)を獲得・占有・解放
するバス制御手段(バス獲得インターフェース123)
と、診断を実施する被診断対象のテストアドレス値を設
定するテストアドレス設定手段(メモリ診断アドレスレ
ジスタ122a)と、上記設定されたテストアドレス値
に対応するテストデータを設定するテストデータ設定手
段(メモリ診断データレジスタ122b)と、上記バス
制御手段の制御により上記プロセッサ1とは独立して上
記被診断対象のテストアドレスにテストデータを書き込
むテストデータ書込手段(プロセッサバスインターフェ
ース121)と、上記バス制御手段の制御により上記プ
ロセッサ1とは独立して上記被診断対象のテストアドレ
スからテストデータを読み出すテストデータ読出手段
(プロセッサバスインターフェース121)と、該読み
出されたテストデータを格納するテストデータ格納手段
(テンポラリレジスタ群124)と、上記テストデータ
設定手段に設定されたテストデータと上記テストデータ
格納手段に格納されたテストデータとを比較し該格納さ
れたテストデータの正当性を判定するデータ正当性判定
手段(一致検出器125)とを備え、該データ正当性判
定手段の判定結果により上記被診断対象の健全性を診断
することを特徴とするものである。
【0007】第2の発明は、被診断対象のデータ読み出
し時のバリティビットの状態により、被診断対象の診断
を継続させるか強制終了させるかを判定する診断継続終
了判定手段(プロセッサバスインターフェースマスタ1
21b)を備えたことを特徴とするものである。
【0008】第3の発明は、被診断対象のデータ読み出
し時のECC(Error Checking andCorrection)ビットの
状態により、被診断対象の診断を継続させるか強制終了
させるかを判定する診断継続終了判定手段(プロセッサ
バスインターフェースマスタ121b)を備えたことを
特徴とするものである。
【0009】第4の発明は、被診断対象の連続したアド
レス空間を診断するために、上記プロセッサ1から予め
設定された被診断対象アドレスの先頭アドレス値を格納
する先頭アドレス格納手段(メモリ診断開始アドレスレ
ジスタ122e)と、上記プロセッサ1から予め設定さ
れた上記被診断対象アドレスの最終アドレス値を格納す
る最終アドレス格納手段(メモリ診断終了アドレスレジ
スタ122f)と、上記先頭アドレスから最終アドレス
のすべての診断を終了したことを上記プロセッサ1に通
知する割り込み手段(割り込み信号13)と、上記診断
が異常終了したかどうかを上記プロセッサ1に通知する
割り込み手段(割り込み信号13)とを備えたことを特
徴とするものである。
【0010】第5の発明は、プロセッサ1aがパリティ
ビット生成及びパリティチェック機能を有している場合
に、被診断対象に対して強制的にパリティエラーを発生
させるための被診断対象アドレスのアドレス値を保持す
るパリティエラー発生アドレス保持手段(メモリエラー
発生アドレスレジスタ122h)を設け、上記保持され
た被診断対象アドレスのアドレス値が示す上記被診断対
象のアドレスに対して上記プロセッサ1aによるパリテ
ィチェックを実施することで、被診断対象のRAS(Rel
iability Availability and Serviceability)処理の試
験を行うことを特徴とするものである。
【0011】第6の発明では、上記被診断対象はプロセ
ッサ1,1aに接続されたメモリ4であることを特徴と
するものである。
【0012】第7の発明では、上記被診断対象はプロセ
ッサ1,1aに接続された外部バス81であることを特
徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1は本実施の形態1に係る回路構成
要素診断装置としてのメモリ診断装置の構成を示すブロ
ック図であり、被診断対象がメモリである場合を示す。
図1において、1は汎用のプロセッサ、2はプロセッサ
1からのメモリ4へのアクセスを制御するメモリコント
ローラであり、プロセッサ1からの下記バスアクセス制
御信号群7を確認し、メモリ4へのメモリ制御信号群9
を制御する。3はプロセッサ1からのメモリ書き込み時
のパリティビット生成とプロセッサ1からのメモリ読み
出し時のパリティチェックを行うパリティジェネレータ
チェッカーである。5はプロセッサ1のアドレスバス、
6はプロセッサ1のデータバスである。7はプロセッサ
1の上記バスアクセス制御信号群であり、プロセッサ1
からのアドレスストローブ信号、ライト・リード信号
や、プロセッサ1へのデータアクノレッジ信号を示す。
8はパリティジェネレータチェッカー3とメモリ4間の
パリティバスであり、10はパリティチェック状態を示
すパリティチェック状態信号である。11はプロセッサ
1とメモリ診断装置12のバス使用権を制御するプロセ
ッサバス使用権制御信号であり、メモリ診断装置12か
らプロセッサ1へのバス使用要求信号と、プロセッサ1
からのメモリ診断装置12へのバス使用許可信号とから
なる。
【0014】メモリ診断装置12において、プロセッサ
バスインターフェース121はプロセッサバスインター
フェーススレーブ121aとプロセッサバスインターフ
ェースマスタ121bとから構成されており、そのスレ
ーブ121aはプロセッサ1からの特殊レジスタ群12
2へのアクセスを制御し、そのマスタ121bはバス獲
得インターフェース123によりバスを獲得し、メモリ
4の診断の実行を制御する。特殊レジスタ群122にお
いて、122aはプロセッサ1により情報が設定される
特殊レジスタであり、メモリ診断を実施するメモリ4の
アドレスのアドレス値を保持するメモリ診断アドレスレ
ジスタである。122bはプロセッサ1により情報が設
定される特殊レジスタであり、メモリ診断を実施する時
のメモリ4に書き込むテストデータを保持するメモリ診
断データレジスタである。122cはプロセッサ1に対
してメモリ診断の実行状態(異常終了、実行中)を示す
ためのメモリ診断状態レジスタである。122dはプロ
セッサ1からのメモリ診断装置12に診断の開始を通知
するためのメモリ診断起動レジスタである。
【0015】124はメモリ4から読み出したデータを
一時的に格納するテンポラリレジスタ群であり、テンポ
ラリレジスタ124aとテンポラリレジスタ124bの
2つのレジスタからなる。125はテンポラリレジスタ
124bの値とメモリ診断レジスタ122bの値との比
較を行う一致検出器である。
【0016】次に動作について説明する。メモリ4の診
断を実施するに先だってプロセッサ1からメモリ診断装
置12の特殊レジスタ122群に診断の実行に必要な情
報を設定する必要がある。設定に際してプロセッサ1
は、アドレスバス6とデータバス5を獲得すると共に、
バスアクセス制御信号群7を出力する。プロセッサバス
インターフェーススレーブ121aはバスアクセス制御
信号群7とアドレスバス6とにより特殊レジスタ群12
2のレジスタをそれぞれ選択してアクセスしていく。こ
れにより、メモリ診断アドレスレジスタ122aには診
断を実施するテストメモリ4のアドレス値が設定され、
メモリ診断データレジスタ122bにはそのテストアド
レス値に対応するテストデータが設定される。その後、
メモリ診断起動レジスタ122cへの診断起動情報の書
き込みにより、メモリ診断状態レジスタ122cに診断
中ビットがセットされ、メモリ診断が開始される。
【0017】まず、プロセッサ1からのメモリ診断起動
レジスタ122dへの診断起動情報の書き込みにより、
バス獲得インターフェース123がプロセッサ1に対し
てバス獲得要求を出力する。これに応答してプロセッサ
1からバス獲得許可信号が出力されると、バス獲得イン
ターフェース123はプロセッサバスインターフェース
マスタ121bを起動する。プロセッサバスインターフ
ェースマスタ121bはメモリ診断アドレスレジスタ1
22aに格納されているテストアドレス値をアドレスバ
ス6に出力し、バスアクセス制御信号群7を読み出し用
信号として出力することにより、メモリコントローラ2
にメモリ読み出しを要求する。メモリコントローラ2は
メモリ4に対してメモリ制御信号群9を出力する。メモ
リ4はメモリ制御信号群9が入力されることにより、デ
ータバス5とパリティバス8にテストデータとパリティ
ビットを出力する。
【0018】診断継続終了判定手段としてのプロセッサ
バスインターフェースマスタ121bは、そのデータバ
ス5上のテストデータをテンポラリレジスタ124aに
格納し、パリティジェネレータチェッカー3からのパリ
ティチェック状態信号10をチェックし、エラーなしな
らばメモリ診断を継続し、エラーならばメモリ診断状態
レジスタ122cに異常終了を示すビットをセットし、
データバス5及びアドレスバス6を解放することにより
メモリ診断を強制終了する。メモリ診断継続の場合、プ
ロセッサバスインターフェースマスタ12bは、メモリ
診断データレジスタ122bに格納されているテストデ
ータをデータバス5に出力し、バスアクセス制御信号群
7を書き込み用信号として出力する。メモリコントロー
ラ2はメモリ制御信号群9を書き込み用信号として出力
し、メモリ4にテストデータの書き込みを実施する。こ
の時、パリティジェネレータチェッカー3はデータバス
5の値からパリティバス8へのパリティビットを生成す
る。
【0019】引き続き、プロセッサバスインターフェー
スマスタ121bはメモリ4からテストデータの読み出
しを行い、その読み出しデータをテンポラリレジスタ1
241bに格納し、パリティジェネレータチェッカー3
からのパリティチェック状態信号10をチェックし、エ
ラーならばメモリ診断状態レジスタ122cに異常終了
を示すビットをセットする。次に、一致検出器125に
よりテンポラリレジスタ124bの値とメモリ診断デー
タレジスタ122bの値を比較する。そして両者が一致
しない場合には、メモリ診断状態レジスタ122cに異
常終了を示すビットをセットする。引き続き、プロセッ
サバスインターフェースマスタ121bはテンポラリレ
ジスタ124aの値をデータバス5に出力し、バスアク
セス制御信号群7を書き込みとして出力し、メモリ診断
を実施したメモリ4の状態を復元し、データバス5及び
アドレバス6を解放し、メモリ診断状態レジスタ122
cのメモリ診断実行中ビットをリセットし、一連のメモ
リ診断実行を終了する。
【0020】本メモリ診断装置12のソフトウェアの処
理としては、図2に示すようにメモリ診断アドレス設定
レジスタ122aへのアドレス値の設定(ステップ2
1)と、メモリ診断データレジスタ122bへのテスト
データの設定(ステップ22)を行い、メモリ診断起動
レジスタ122dへの診断起動情報の設定(ステップ2
3)によりメモリ診断装置12を起動する。その後、メ
モリ診断状態レジスタ122cの診断実行中ビットがリ
セットされるまでポーリングを実施する。診断実行中ビ
ットがリセットされると終了状態の確認を行い(ステッ
プ24)、正常終了でテスト継続ならステップ21にも
どり、異常終了ならシステムとしてのエラー処理を実行
することになる。
【0021】このように本実施の形態1によれば、プロ
セッサとは独立してメモリ診断を行うことができるの
で、従来のソフトウェアによる診断で問題であった割り
込みマスクを実施する必要がなくなり、マルチタスク環
境下でのタスク応答性能の低下を防止できる。また、プ
ロセッサが内蔵キャッシュを持つ場合はメモリ診断を実
施する前に内蔵キャッシュを無効とする処理をなくする
ことができ、処理時間の短縮を図れる。また、メモリ読
み出し時のパリティビットの状態により、メモリ診断を
継続させるか強制終了させるかを判定するので、メモリ
診断の信頼性が向上する。
【0022】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係る回路構成要素診断装置としてのメモリ診断
装置の構成を示すブロック図である。図3において、図
1に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付
し、その説明を省略する。図3において、3aはプロセ
ッサ1からのメモリ書き込み時のECCビット8aの生
成とプロセッサ1からのメモリ読み出し時のECCバス
8aのECCビットとメモリデータバス8bの値とをチ
ェックし、両者の比較結果が1ビットエラーならエラー
訂正してデータバス5に正常なデータを出力し、2ビッ
トエラーならECC2ビットエラー発生状態信号10a
を出力するECCジェネレータチェッカーである。本実
施の形態1におけるメモリ診断装置12では、パリティ
ビットの代わりにECCビットを用いて実施の形態1と
同様、メモリ診断の信頼性の向上を図っている。メモリ
4の1ビットエラー発生時にはそのことを無視し、2ビ
ットエラー発生時の場合には、実施の形態1のパリティ
エラー発生時と同様の動作をする。また、本実施の形態
2におけるソフトウェアの処理は実施の形態1と同様で
ある。
【0023】次に動作について説明する。メモリ4の診
断を実施するるに先だってプロセッサ1からメモリ診断
装置12の特殊レジスタ122群に診断の実行に必要な
情報を設定する必要がある。設定に際してプロセッサ1
は、アドレスバス6とデータバス5を獲得すると共に、
バスアクセス制御信号群7を出力する。プロセッサバス
インターフェーススレーブ121aはバスアクセス制御
信号群7とアドレスバス6とにより特殊レジスタ群12
2のレジスタをそれぞれ選択してアクセスしていく。こ
れによりメモリ診断アドレスレジスタ122aには診断
を実施するメモリ4のテストアドレス値が設定され、メ
モリ診断データレジスタ122bには、そのテストアド
レスに対応するテストデータが設定される。その後、メ
モリ診断起動レジスタ122dへの診断起動情報の書き
込みにより、メモリ診断状態レジスタ122cに診断中
ビットがセットされ、メモリ診断が開始される。
【0024】まず、プロセッサ1からのメモリ診断起動
レジスタ122dへの診断起動情報の書き込みにより、
バス獲得インターフェース123がプロセッサ1に対し
てバス獲得要求を出力する。これに応答してプロセッサ
1からバス獲得許可信号が出力されると、バス獲得イン
ターフェース123はプロセッサバスインターフェース
マスタ121bを起動する。プロセッサバスインターフ
ェースマスタ121bはメモリ診断アドレスレジスタ1
22aに格納されているテストアドレス値をアドレスバ
ス6に出力し、バスアクセス制御信号群7を読み出し用
信号として出力することにより、メモリコントローラ2
にメモリ読み出しを要求する。メモリコントローラ2は
メモリ4に対してメモリ制御信号群9を出力する。メモ
リ4はメモリ制御信号群9が入力されることにより、デ
ータバス5とECCバス8aにテストデータとECCビ
ットを出力する。診断継続終了判定手段としてのプロセ
ッサバスインターフェースマスタ121bは、そのデー
タバス5上のテストデータをテンポラリレジスタ124
aに格納し、ECCジェネレアタチェッカー3aからの
ECC2ビットエラーを発生状態信号10aをチェック
し、エラーなしならばメモリ診断を継続し、エラーなら
ばメモリ診断状態レジスタ122cに異常終了を示すビ
ットをセットし、データバス5及びアドレスバス6を解
放することによりメモリ診断を強制終了する。メモリ診
断継続の場合、プロセッサバスインターフェースマスタ
121bは、メモリ診断データレジスタ122bに格納
されているテストデータをデータバス5に出力し、バス
アクセス制御信号群7を書き込み用信号として出力す
る。メモリコントローラ2はメモリ制御信号群9を書き
込み用信号として出力し、メモリ4にテストデータの書
き込みを実施する。この時、ECCジェネレータチェッ
カー3aはデータバス5の値からECCバス8a上のE
CCビットを生成する。引き続き、プロセッサバスイン
ターフェースマスタ121bはメモリ4からテストデー
タの読み出しを行い、その読み出しデータをテンポネラ
リレジスタ124bに格納し、ECCジェネレータチェ
ッカー3aからのECC2ビットエラー発生状態信号1
0aをチェックし、エラーならばメモリ診断状態レジス
タ122cに異常終了を示すビットをセットする。次
に、一致検出器125によりテンポラリレジスタ124
bの値とメモリ診断データレジスタ122bの値を比較
する。そして両者が一致しない場合には、メモリ診断状
態レジスタ122cに異常終了を示すビットをセットす
る。引き続き、プロセッサバスインターフェースマスタ
121bはテンポラリレジスタ124aの値をデータバ
ス5に出力し、バスアクセス制御信号群7を書き込みと
して出力し、メモリ診断を実施したメモリ4の状態を復
元し、データバス5及びアドレスバス6を解放し、メモ
リ診断状態レジスタ122cのメモリ診断実行中ビット
をリセットし、一連のメモリ診断実行を終了する。
【0025】このように本実施の形態2によれば、プロ
セッサとは独立してメモリ診断を行うことができるの
で、従来のソフトウェアによる診断で問題であった割り
込みマスクを実施する必要がなくなり、マルチタスク環
境下でのタスク応答性能の低下を防止できる。また、プ
ロセッサが内蔵キャッシュを持つ場合はメモリ診断を実
施する前に内蔵キャッシュを無効とする処理をなくすこ
とができ、処理時間の短縮を図れる。また、メモリ読み
出し時のECCビットの状態により、メモリ診断を継続
させるか強制終了させるかを判定するので、メモリ診断
の信頼性が更に向上する。
【0026】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3に係る回路構成要素診断装置としてのメモリ診断装
置の構成を示すブロック図である。図4において、図1
に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、
その説明を省略する。図4において、122eは実施の
形態1で述べたメモリ診断アドレスレジスタ122aの
機能を有すると共に、1つのメモリアドレスの診断が終
了するとメモリデータ幅分のアドレス値が加算されて得
られるメモリ診断開始アドレスを保持するメモリ診断開
始アドレスレジスタであり、122fはプロセッサ1か
ら設定され、メモリ診断の終了アドレスを保持するメモ
リ診断終了アドレスレジスタである。メモリ診断開始ア
ドレスレジスタ122eの値とメモリ診断終了アドレス
レジスタ122fの値とが比較され、両者が一致すると
診断の終了がプロセッサ1に通知される。13はメモリ
診断状態レジスタ122cの診断中ビットがリセットさ
れた時、もしくは異常終了した時に出力される割り込み
信号であり、この割り込み信号13によりメモリ診断終
了がプロセッサ1に通知される。
【0027】次に動作について説明する。メモリ診断を
実施するに先だって、プロセッサ1はメモリ診断開始ア
ドレスレジスタ122eには診断を実施する開始アドレ
ス値を設定し、メモリ診断終了アドレスレジスタ122
fに診断を実施する最終アドレス値を設定する。メモリ
診断データレジスタ122bには実施の形態1と同様に
テストデータ値を設定する。その後、メモリ診断起動レ
ジスタ122dへの診断起動情報の書き込みによりメモ
リ診断装置12が起動する。この後、プロセッサ1は割
り込み信号13がアサートされるまで他の処理を実施で
きる。
【0028】メモリ診断起動レジスタ122dへの診断
起動情報の書き込みにより起動されたメモリ診断装置1
2は、メモリ診断状態レジスタ122cに診断中ビット
をセットし、メモリ診断を開始する。1つのメモリアド
レスに関する診断時のメモリ診断装置12の動作につい
ては実施の形態1で説明した通りである。実施の形態1
との違いは1つのメモリアドレスの診断終了では診断終
了とならないことである。プロセッサバスインターフェ
ースマスタ121bは、1つのメモリアドレス診断が正
常とすると、一旦データバス5とアドレスバス6を解放
する。プロセッサバスインターフェーススレーブ121
aは、メモリ診断終了アドレスレジスタ122fの値と
メモリ診断開始アドレスレジスタ122eの値を比較
し、両者が一致しない場合にはメモリ診断開始アドレス
レジスタ122eにメモリ幅分のアドレス値を加算す
る。引き続き、プロセッサバスインターフェースマスタ
121bは、バス要求を出し、そのメモリ診断開始アド
レスレジスタ122eが示すメモリアドレスの診断を実
施の形態1に示す方法により継続実行する。1つのメモ
リアドレスが正常終了し、メモリ診断開始アドレスレジ
スタ122eの値とメモリ診断終了レジスタ122fの
値が一致した場合にメモリ診断状態レジスタ122cの
実行中ビットをリセットし、割り込み信号13をプロセ
ッサ1へ出力する。
【0029】メモリ診断中に実施の形態1で示すパリテ
ィエラーが発生した場合、実施の形態1と同様にメモリ
診断を強制終了するが、この時、メモリ診断状態レジス
タ122cに異常終了ビットをセットし、割り込み信号
13を出力する。割り込み信号13を検出したプロセッ
サ1は、メモリ診断状態レジスタ122cを読み出し、
メモリ診断が正常であったか、異常であったかを知るこ
とになる。
【0030】ソフトウェアの処理としては、図5に示す
ようにメモリ診断開始アドレスレジスタ122eへの開
始アドレス値の設定(ステップ51)と、メモリ診断終
了アドレスレジスタ122fへの終了アドレス値の設定
(ステップ52)と、メモリ診断データレジスタ122
bへのデータの設定(ステップ53)を行い、メモリ診
断起動レジスタ122dへの診断起動情報の設定(ステ
ップ54)によりメモリ診断装置12を起動する。その
後、プロセッサ1は、割り込み13を検出するまで他の
処理を実施することができる(ステップ55)。プロセ
ッサ1は、割り込み13を検出すると、メモリ診断状態
レジスタ122cの内容を読み出し(ステップ56)、
メモリ診断が異常で終了したかどうか知ることになり、
異常終了ならシステムとしてのエラー処理を実行するこ
とになる(ステップ57)。
【0031】このように本実施の形態3によれば、プロ
セッサとは独立してメモリ診断を行うことができるの
で、従来のソフトウェアによる診断で問題であった割り
込みマスクを実施する必要がなくなり、マルチタスク環
境下でのタスク応答性能の低下を防止できる。また、プ
ロセッサが内蔵キャッシュを持つ場合はメモリ診断を実
施する前に内蔵キャッシュを無効とする処理をなくすこ
とができ、処理時間の短縮を図れる。また、メモリ読み
出し時のパリティビットの状態により、メモリ診断を継
続させるか強制終了させるかを判定するので、メモリ診
断の信頼性が向上する。また、連続したメモリアドレス
を診断するために、予めメモリの先頭アドレスと最終ア
ドレスを設定し、すべてのメモリアドレスの診断を終了
したことをプロセッサに通知すると共に、メモリ診断が
異常終了したかどうかをプロセッサに通知するようにし
たので、プロセッサからの1回の起動により、広いメモ
リアドレス空間の診断をプロセッサとは独立して診断す
ることができ、これによりプロセッサは他の処理を実行
でき、システムのスループットが向上する。
【0032】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4に係る回路構成要素診断装置としてのメモリ診断装
置の構成を示すブロック図である。図6において、図1
に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、
その説明を省略する。図6において、1aはパリティビ
ット生成及びパリティチェックの機能を有し、パリティ
バス8が追加されているプロセッサであり、バスアクセ
ス時にパリティビット生成及びパリティチェックを実施
する。121cはメモリ診断装置12がマスタとなりメ
モリ4にアクセスする時のバスアクセスを制御するプロ
セッサバスインターフェースマスタである。122hは
メモリ4にパリティエラーを発生させるアドレス値を保
持するメモリエラー発生アドレスレジスタである。12
2iはパリティエラーを強制的に発生させている状態を
示す情報を保持するメモリエラー発生状態レジスタであ
り、その情報は実行中ビットと異常終了ビットからな
る。122jはプロセッサ1aからのメモリ診断装置1
2へのパリティエラー強制発生を指示するメモリエラー
発生起動レジスタである。
【0033】次に動作について説明する。ある特定のメ
モリアドレスにパリティエラーを発生するデータを強制
的に書き込みを実施するに先だって、プロセッサ1aは
メモリエラー発生アドレスレジスタ122hにはパリテ
ィエラーを発生させるメモリ4のアドレス値を設定す
る。その後、メモリエラー発生起動レジスタ122jへ
の起動情報の書き込みによりメモリ診断装置12が起動
する。この後、プロセッサ1aはメモリエラー発生状態
レジスタ122jの読み出し値によりパリティエラーの
強制発生が終了するまでポーリングを実施する。メモリ
エラー発生起動レジスタ122jへの起動情報の書き込
みにより起動されたメモリ診断装置12はメモリエラー
発生状態レジスタ122jに実行中ビットをセットし、
パリティエラーの強制発生を開始する。
【0034】まず、メモリ診断装置12はメモリエラー
発生アドレスレジスタ122hのアドレス値をアドレス
バス6に出力し、そのアドレス値が示すメモリ4のアド
レスのデータを読み出し、テポラリレジスタ124aに
格納する。この時、パリティジェネレータチェッカー1
26はメモリ4のパリティチェックを実施し、パリティ
エラーが発生している場合には、プロセッサバスインタ
ーフェース121はメモリエラー発生状態レジスタ12
2jに異常終了ビットをセットしてパリティバス8を解
放し、メモリパリティエラーの強制発生を中止する。パ
リティチェックの結果が良好であった場合、プロセッサ
バスインターフェース121はテンポラリレジスタ12
4aのデータをデータバス5に出力しメモリ4に書き込
みを行う。この時、メモリ4へのパリティビットはテン
ポラリレジスタ124aのデータに基づいてパリティジ
ェネレータチェッカー126により生成されるが、この
パリティビットを正常ではなく異常なパリティビットと
して出力される。メモリ4への書き込みが終了すると、
プロセッサバスインターフェース121はメモリエラー
発生状態レジスタ122jの実行中ビットをリセット
し、パリティバス8を解放し、パリティエラー強制発生
を終了する。
【0035】本メモリ診断装置12のソフトウェアの処
理としては、図7に示すようにメモリエラー発生アドレ
スレジスタ122iへのアドレス値の設定を行い(ステ
ップ71)、次のメモリエラー発生状態レジスタ122
jへの起動情報の設定(ステップ72)により診断装置
12を起動する。その後、メモリエラー発生状態レジス
タ122jの実行中ビットがリセットされるまでポーリ
ングを実施する(ステップ73)。その実行中ビットが
リセットされると終了状態の確認を行い、異常終了なら
システムとしてのエラー処理を実行することになる(ス
テップ74)。
【0036】このように本実施の形態4によれば、パリ
ティビット生成及びパリティチェックを自らが実行する
プロセッサを使用した場合、メモリにおいてパリティエ
ラーが発生した時のRAS処理を担当するプロセッサの
試験が必要とされるメモリパリティエラー強制発生を実
現でき、これによりRAS処理の試験方法が非常に簡単
となる。
【0037】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5に係る回路構成要素診断装置としての外部バス診断
装置の構成を示すブロック図である。図8において、1
は汎用のプロセッサ、81はプロセッサ1を搭載するカ
ードと外部装置とを接続する外部バス、4aは外部バス
81とプロセッサ1等との間に設けられた外部インター
フェースバッファ、9aは外部バス81ヘのリード信
号,ライト信号,データアクノレッジ信号等の外部バス
制御信号群である。2aはプロセッサ1からの外部バス
81へのアクセスを制御する外部バスコントローラであ
り、プロセッサ1からの下記バスアクセス制御信号群7
を認識し、外部バス81への外部バス制御信号群9aを
制御する。3はプロセッサ1からの外部バス書き込み時
のパリティビットの生成とプロセッサ1からの外部バス
読み出し時のパリティチェックを行うパリティジネレー
タチェッカーである。5はプロセッサ1のアドレスバ
ス、6はプロセッサ1のデータバスである。7はプロセ
ッサ1の上記バスアクセス制御信号群である。プロセッ
サ1からのアドレスストローブ信号、ライト・リード信
号や、プロセッサ1へのデータアクノレッジ信号を示
す。8はパリティジェネレータチェッカー3と外部イン
ターフェースバッファ4a間のパリティバスであり、1
0はパリティチェック状態を示すパリティチェック状態
信号である。11はプロセッサ1と外部バス診断装置1
2aのバス使用権を制御するプロセッサバス使用権制御
信号であり、外部バス診断装置12aからプロセッサ1
へのバス使用要求信号と、プロセッサ1から外部バス診
断装置12aへのバス使用許可信号とからなる。
【0038】外部バス診断装置12aにおいて、121
はプロセッサバスインターフェーススレーブ121aと
プロセッサバスインターフェースマスタ121bとから
構成されており、そのスレーブ121aはプロセッサ1
からの特殊レジスタ群122へのアクセスを制御し、そ
のマスタ121bはバス獲得インターフェース123に
よりバスを獲得し、外部バス81の診断の実行を制御す
る。特殊レジスタ群132において、132aはプロセ
ッサ1により情報が設定される特殊レジスタであり、外
部バス診断を実施する外部バス81のアドレスのアドレ
ス値を保持するバス診断アドレスレジスタである。13
2bはプロセッサ1により情報が設定される特殊レジス
タであり、外部バス診断を実施する時の外部バス81に
書き込むテストデータを保持するバス診断データレジス
タである。132cはプロセッサ1に対して外部バス診
断の実行状態(異常終了、実行中)を示すためのバス診
断状態レジスタである。132dはプロセッサ1から外
部バス診断装置12aに診断の開始を通知するためのバ
ス診断起動レジスタである。
【0039】124は外部バス81から読み出したデー
タを一時的に格納するテンポラリレジスタ群であり、テ
ンポラリレジスタ124aとテンポラリレジスタ124
bの2つのレジスタからなる。125はテンポラリレジ
スタの値とメモリ診断データレジスタ122bの値との
比較を行う一致検出器である。
【0040】次に動作について説明する。外部バス81
の診断を実施するに先だってプロセッサ1から外部バス
診断装置12aの特殊レジスタ122群に診断の実行に
必要な情報を設定する必要がある。設定に際してプロセ
ッサ1は、アドレスバス6とデータバス5を獲得すると
共に、バスアクセス制御信号群7を出力する。プロセッ
サバスインターフェーススレーブ121aはバスアクセ
ス制御信号群7とアドレスバス6とにより特殊レジスタ
群132のレジスタをそれぞれ選択してアクセスしてい
く。これによりバス診断アドレスレジスタ132aには
診断を実施する外部バス81のテストアドレス値が設定
され、バス診断データレジスタ132bにそのテストア
ドレス値に対応するテストデータが設定される。その
後、バス診断起動レジスタ132dへの診断起動情報の
書き込みにより、バス診断状態レジスタ132cに診断
中ビットがセットされ、外部バス診断が開始される。
【0041】まず、プロセッサ1からのバス診断状態レ
ジスタ132cへの診断中ビットの書き込みにより、バ
ス獲得インターフェース123がプロセッサ1に対して
バス獲得要求を出力する。これに応答してプロセッサ1
からバス獲得許可信号が出力されると、バス獲得インタ
ーフェース123はプロセッサバスインターフェースマ
スタ121bを起動する。プロセッサバスインターフェ
ースマスタ121bはバス診断アドレスレジスタ132
aに格納されているテストアドレス値をアドレスバス6
に出力し、バスアクセス制御信群7を読み出し用信号と
して出力することにより、外部バスコントローラ2aに
外部バス読み出しを要求する。外部バスコントローラ2
aは外部バス81に対して外部バス制御信号群9aを出
力する。外部バス81は外部バス制御信号群9aが外部
インターフェースバッファ4aを介して入力されること
により、データバス5とパリティバス8にテストデータ
とパリティビットを出力する。診断継続終了判定手段と
してのプロセッサバスインターフェースマスタ121b
は、そのデータバス5上のテストデータをテンポラリレ
ジスタ124aに格納し、パリティジェネレータチェッ
カー3からのパリティチェック状態信号10をチェック
し、エラーなしならば外部バス診断を継続し、エラーな
らばバス診断状態レジスタ132cに異常終了を示すビ
ットをセットし、データバス5及びアドレスバス6を解
放することにより外部バス診断を強制終了する。外部バ
ス診断継続の場合、プロセッサバスインターフェースマ
スタ121bは、バス診断データレジスタ132bに格
納されているテストデータをデータバス5に出力し、バ
スアクセス制御信号群7を書き込み用信号として出力す
る。外部バスコントローラ2aは外部バス制御信号群9
aを書き込み用信号として出力し、外部バス81にテス
トデータの書き込みを実施する。この時、パリティジェ
ネレータチェッカー3はデータバス5の値からパリティ
バス8へのパリティビットを生成する。
【0042】引き続き、プロセッサバスインターフェー
スマスタ121bは外部バス81からテストデータの読
み出しを行い、その読み出しデータをテンポラリレジス
タ1241bに格納し、パリティジェネレータチェッカ
ー3からのパリティチェック状態信号10をチェック
し、エラーならばバス診断状態レジスタ132cに異常
終了を示すビットをセットする。次に、一致検出器12
5によりテンポラリレジスタ124bの値とバス診断デ
ータレジスタ132bの値を比較する。そして両者が一
致しない場合には、バス診断状態レジスタ132cに異
常終了を示すビットをセットする。引き続き、プロセッ
サバスインターフェースマスタ121bはテンポラリレ
ジスタ124aの値をデータバス5に出力し、バスアク
セス制御信号群7を書き込みとして出力し、外部バス診
断を実施した外部バス81の状態を復元し、データバス
5及びアドレスバス6を解放し、バス診断状態レジスタ
132cの外部バス診断実行中ビットをリセットし、一
連の外部バス診断実行を終了する。なお、本実施の形態
5のソフトウェア処理は図2に示すメモリをバスに置き
換えたものと同じである。
【0043】このように本実施の形態5によれば、プロ
セッサとは独立して外部バス診断を行うことができるの
で、ライト/リード可能な外部バスにも適用でき、従来
のソフトウェアによる診断で問題であった割り込みマス
クを実施する必要がなくなり、マルチタスク環境下での
タスク応答性能の低下を防止できる。また、プロセッサ
が内蔵キャッシュを持つ場合はメモリ診断を実施する前
に内蔵キャッシュを無効とする処理をなくすことがで
き、処理時間の短縮を図れる。また、外部バス読み出し
時のパリティビットの状態により、外部バス診断を継続
させるか強制終了させるかを判定するので、外部バス診
断の信頼性が向上する。
【0044】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、プロ
セッサとは独立して被診断対象の診断を行うことができ
るので、従来のソフトウェアによる診断で問題であった
割り込みマスクを実施する必要がなくなり、マルチタス
ク環境下でのタスク応答性能の低下を防止でき、また、
プロセッサが内蔵キャッシュを持つ場合は診断を実施す
る前に内蔵キャッシュを無効とする処理をなくすことが
でき、処理時間の短縮を図れるという効果が得られる。
【0045】第2の発明によれば、被診断対象のデータ
読み出し時のパリティビットの状態により、診断を継続
させるか強制終了させるかを判定するので、診断の信頼
性が向上するという効果が得られる。
【0046】第3の発明によれば、被診断対象のデータ
読み出し時のECCビットの状態により、診断を継続さ
せるか強制終了させるかを判定するので、診断の信頼性
が更に向上するという効果が得られる。
【0047】第4の発明によれば、被診断対象の連続し
たアドレス空間を診断するために、予め先頭アドレスと
最終アドレスを設定し、すべてのアドレスの診断を終了
したことをプロセッサに通知すると共に、診断が異常終
了したかどうかをプロセッサに通知するようにしたの
で、プロセッサからの1回の起動により、被診断対象の
広いアドレス空間の診断をプロセッサとは独立して診断
することができ、これにより、プロセッサは他の処理を
実行でき、システムのスループットが向上するという効
果が得られる。
【0048】第5の発明によれば、パリティビット生成
及びパリティチェックを自ら実行するプロセッサを使用
した場合、被診断対象においてパリティエラーが発生し
た時のRAS処理を担当するプログラムの試験で必要と
されるパリティエラー強制発生を実現でき、これにより
RAS処理の試験方法が非常に簡単になるという効果が
得られる。
【0049】第6の発明によれば、被診断対象はメモリ
であるので、メモリの診断に対して第1〜第5の発明の
効果が得られる。
【0050】第7の発明によれば、被診断対象は外部バ
スであるので、外部バスの診断に対して第1〜第5の発
明の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る回路構成要素
診断装置としてのメモリ診断装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 上記の実施の形態1及び下記実施の形態2に
おけるソフトウェアの処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る回路構成要素
診断装置としてのメモリ診断装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る回路構成要素
診断装置としてのメモリ診断装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】 上記実施の形態3におけるソフトウェアの処
理を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る回路構成要素
診断装置としてのメモリ診断装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】 上記実施の形態4におけるソフトウェアの処
理を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る回路構成要素
診断装置としての外部バス診断装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ、1a 内蔵キャッシュを持つプロセッ
サ、2 メモリコントローラ、2a 外部バスコントロ
ーラ、3,126 パリティジェネレータチェッカー、
3a ECCジェネレータチェッカー、4 メモリ(被
診断対象)、4a 外部バスインターフェースバッフ
ァ、5 データバス、6 アドレスバス、7 バスアク
セス制御信号群、8 パリティバス、8a ECCバ
ス、8b メモリデータバス、9 メモリ制御信号群、
9a 外部バス制御信号群、10 パリティチェック状
態信号、10a ECC2ビットエラー発生状態信号、
11 プロセッサバス使用権制御信号、12 メモリ診
断装置、12a 外部バス診断装置、13 割り込み信
号(割り込み手段)、81 外部バス(被診断対象)、
121 プロセッサバスインターフェース(テストデー
タ書込手段,テストデータ読出手段)、121a プロ
セッサバスインターフェーススレーブ、121b,12
1c プロセッサバスインターフェースマスタ(診断継
続終了判定手段)、122,132 特殊レジスタ群、
122a メモリ診断アドレスレジスタ(テストアドレ
ス設定手段)、122b メモリ診断データレジスタ
(テストデータ設定手段)、122c メモリ診断状態
レジスタ、122d メモリ診断起動レジスタ、122
e メモリ診断開始アドレスレジスタ(先頭アドレス格
納手段)、122f メモリ診断終了アドレスレジスタ
(最終アドレス格納手段)、122h メモリエラー発
生アドレスレジスタ(パリティエラー発生アドレス保持
手段)、122i メモリエラー発生状態レジスタ、1
22j メモリエラー発生起動レジスタ、123 バス
獲得インターフェース(バス制御手段)、124 テン
ポラリレジスタ群(テストデータ格納手段)、124
a,124b テンポラリレジスタ、125 一致検出
器(データ正当性判定手段)、132a バス診断アド
レスレジスタ、132b バス診断データレジスタ、1
32c バス診断状態レジスタ、132d バス診断起
動レジスタ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の演算処理及び制御を行うプロセッ
    サに接続され、該プロセッサの動作に必要なデータの授
    受を行う被診断対象である回路構成要素の健全性を診断
    する回路構成要素診断装置において、上記プロセッサと
    上記被診断対象間を接続するバスを獲得・占有・解放す
    るバス制御手段と、診断を実施する被診断対象のテスト
    アドレス値を設定するテストアドレス設定手段と、上記
    設定されたテストアドレス値に対応するテストデータを
    設定するテストデータ設定手段と、上記バス制御手段の
    制御により上記プロセッサとは独立して上記被診断対象
    テストアドレスにテストデータを書き込むテストデータ
    書込手段と、上記バス制御手段の制御により上記プロセ
    ッサとは独立して上記被診断対象のテストアドレスから
    テストデータを読み出すテストデータ読出手段と、該読
    み出されたテストデータを格納するテストデータ格納手
    段と、上記テストデータ設定手段に設定されたテストデ
    ータと上記テストデータ格納手段に格納されたテストデ
    ータとを比較し該格納されたテストデータの正当性を判
    定するデータ正当性判定手段とを備え、該データ正当性
    判定手段の判定結果により上記被診断対象の健全性を診
    断することを特徴とする回路構成要素診断装置。
  2. 【請求項2】 上記被診断対象のデータ読み出し時のパ
    リティビットの状態により、上記被診断対象の診断を継
    続させるか強制終了させるかを判定する診断継続終了判
    定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の回路構
    成要素診断装置。
  3. 【請求項3】 上記被診断対象のデータ読み出し時のE
    CCビットの状態により、上記被診断対象の診断を継続
    させるか強制終了させるかを判定する診断継続終了判定
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の回路構成
    要素診断装置。
  4. 【請求項4】 被診断対象の連続したアドレス空間を診
    断するために、上記プロセッサから予め設定された被診
    断対象アドレスの先頭アドレス値を格納する先頭アドレ
    ス格納手段と、上記プロセッサから予め設定された上記
    被診断対象アドレスの最終アドレス値を格納する最終ア
    ドレス格納手段と、上記先頭アドレスから最終アドレス
    のすべての診断を終了したことを上記プロセッサに通知
    する割り込み手段と、上記診断が異常終了したかどうか
    を上記プロセッサに通知する割り込み手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の回路構成要素診断装置。
  5. 【請求項5】 上記プロセッサがパリティビット生成及
    びパリティチェックの機能を有している場合に、上記被
    診断対象に対して強制的にパリティエラーを発生させる
    ための被診断対象アドレスのアドレス値を保持するパリ
    ティエラー発生アドレス保持手段を設け、上記保持され
    た被診断対象アドレスのアドレス値が示す上記被診断対
    象のアドレスに対して上記プロセッサによるパリティチ
    ェックを実施することで、上記被診断対象のRAS処理
    の試験を行うことを特徴とする請求項1記載の回路構成
    要素診断装置。
  6. 【請求項6】 上記被診断対象は上記プロセッサに接続
    されたメモリであることを特徴とする請求項1又は2又
    は3又は4又は5記載の回路構成要素診断装置。
  7. 【請求項7】 上記被診断対象は上記プロセッサに接続
    された外部バスであることを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4又は5記載の回路構成要素診断装置。
JP9075937A 1997-03-27 1997-03-27 回路構成要素診断装置 Pending JPH10269148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075937A JPH10269148A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 回路構成要素診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075937A JPH10269148A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 回路構成要素診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10269148A true JPH10269148A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13590670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9075937A Pending JPH10269148A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 回路構成要素診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10269148A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000357129A (ja) * 1999-05-10 2000-12-26 Motorola Inc メモリ検証を有する電子制御装置および方法
KR20010068305A (ko) * 2000-01-04 2001-07-23 추후보정 주변 메모리에 연결된 회로를 시험하기 위한 자기-테스트장치 및 방법
KR100487051B1 (ko) * 1998-10-13 2005-05-03 어드밴테스트 코포레이션 내장 메모리를 테스트하기 위한 방법 및 장치
WO2011009332A1 (zh) * 2009-07-24 2011-01-27 中兴通讯股份有限公司 一种数据缓存的处理方法和装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100487051B1 (ko) * 1998-10-13 2005-05-03 어드밴테스트 코포레이션 내장 메모리를 테스트하기 위한 방법 및 장치
JP2000357129A (ja) * 1999-05-10 2000-12-26 Motorola Inc メモリ検証を有する電子制御装置および方法
KR20010068305A (ko) * 2000-01-04 2001-07-23 추후보정 주변 메모리에 연결된 회로를 시험하기 위한 자기-테스트장치 및 방법
WO2011009332A1 (zh) * 2009-07-24 2011-01-27 中兴通讯股份有限公司 一种数据缓存的处理方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5193181A (en) Recovery method and apparatus for a pipelined processing unit of a multiprocessor system
US7155645B1 (en) System and method for testing memory while an operating system is active
JPH04271445A (ja) メモリ・テスト装置
JP2003511756A (ja) コンピュータにおいて故障分離および診断を改善する機構
US7430683B2 (en) Method and apparatus for enabling run-time recovery of a failed platform
JPH0735816A (ja) 集積回路試験装置のパターンメモリ回路
JPH10269148A (ja) 回路構成要素診断装置
JP2005149501A (ja) Dmaを使用して拡張カードでメモリをテストするためのシステムおよび方法
US7350109B2 (en) System and method for testing a memory using DMA
US5712822A (en) Microprocessor memory test circuit and method
JP4475621B2 (ja) メモリ制御回路の論理検証装置及び方法
JPS5916360B2 (ja) 記憶装置の診断方式
US20050050276A1 (en) System and method for testing a memory
JPH0744467A (ja) 階層記憶システムおよび階層記憶システムにおけるマイクロ命令のエラーを訂正する方法
JP3203884B2 (ja) 車両用診断システム
JP2855633B2 (ja) マルチプロセッサシステムにおけるデュアルポートメモリの故障診断装置
KR950012495B1 (ko) 메모리 진단장치 및 방법
JP3576978B2 (ja) メモリポート、記憶装置、情報処理システム
JP3036449B2 (ja) メモリ診断装置
JP3220060B2 (ja) メモリの試験方式
JP3655768B2 (ja) 2次キャッシュ診断機能を有する情報処理装置
JPH05165737A (ja) メモリ試験方式
JPH07219796A (ja) 情報処理装置
JPH02275551A (ja) キャッシュメモリのデバッグ装置
JPH0644147A (ja) キャッシュメモリシステム