JP3203756B2 - 電気自動車のバッテリ搭載構造 - Google Patents

電気自動車のバッテリ搭載構造

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JP3203756B2
JP3203756B2 JP11115392A JP11115392A JP3203756B2 JP 3203756 B2 JP3203756 B2 JP 3203756B2 JP 11115392 A JP11115392 A JP 11115392A JP 11115392 A JP11115392 A JP 11115392A JP 3203756 B2 JP3203756 B2 JP 3203756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気自動車のバッテ
リ搭載構造に関し、特に車両面衝突時にバッテリの前
方移動を確実に防止するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、大気汚染防止等、環境保全の見地
から電気自動車の本格的導入が検討されてきている。電
気自動車は動力源を除いて基本的にはガソリン自動車と
構造が類似するため、ガソリン自動車の車体構造が採用
される。したがって、動力源であるバッテリを搭載する
にはガソリン自動車の燃料タンクの搭載構造を参考にで
きる。
【0003】ガソリン自動車において上記燃料タンクを
搭載する場合には、例えばリヤフロアの下面で車幅方向
に延びるクロスメンバの端部をサイドシル、リヤサイド
メンバに固着し、このクロスメンバに燃料タンクを支持
した構造のものがある(この類似構造は、例えば実開昭
52−6920号公報に示されている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガソリン自
動車の燃料タンク搭載構造にあっては、搭載対象である
ガソリンを含む燃料タンクの重量が50Kg前後であっ
たため、クロスメンバの両端をサイドシル又はリヤサイ
ドメンバに固定するだけで十分に燃料タンクを支持する
ことができ、また車両面衝突時にクロスメンバの変形
や燃料タンクの前方移動を阻止することができたが、ガ
ソリン自動車の燃料タンク搭載構造を電気自動車のバッ
テリ搭載構造として採用した場合には、200Kgから
300Kg近くあるバッテリを支持し、かつ車両面衝
突時にバッテリの前方移動を阻止するためには、車体フ
レームの強度・剛性を従来のものより格段に高めなけれ
ばならず、その結果、車体重量があまりにも大きくなっ
てしまうという問題がある。
【0005】そこで、この発明は車体重量の大幅な増加
を招くことなくバッテリを確実に支持することができる
電気自動車のバッテリ搭載構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】サイドシルとピラーとが
結合されたジョイントの近傍にリヤサイドメンバが取り
付けられ、各々左右一対のジョイントとサイドシルとリ
ヤサイドメンバとピラー間に車幅方向に向かう複数のク
ロスメンバが渡設され、これらクロスメンバ間にバッテ
リが支持され、かつ、車両前面衝突時にバッテリが車両
前方に移動しようとする前向きの力を後ろ向きの力に変
える機能を有し、この後ろ向きの力をクロスメンバに作
用させる伝達手段が設けられ この伝達手段が、車両前
面衝突時にクロスメンバから前向きの力を受ける第1の
伝達部材と、この第1の伝達部材に連結され、上記前向
きの力を後ろ向きの力に変える第2の伝達部材と、この
第2の伝達部材に連結され、上記後ろ向きの力をクロス
メンバに伝達する第3の伝達部材と、を有している。
【0007】
【作用】車体骨格部材であるサイドシル、リヤサイドメ
ンバ、ピラー等に複数のクロスメンバを渡設して、バッ
テリの荷重を分散して支持する。車両面衝突時には、
バッテリが前方移動しようとする前向きの力を、伝達
手段を介してクロスメンバに後ろ向きに作用させ、バッ
テリの前方移動を阻止する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に説明
する。図1は電気自動車のサイドシル1とピラーとして
ヤピラー2とリヤサイドメンバ3との付け根部分を
示す斜視図である。
【0009】図2に示すように、各々閉断面構造に形成
されたサイドシル1とヤピラー2とが、鋳物等で開断
面構造に形成されたジョイント4に挿入固定されてい
る。ジョイント4には内側に向かって上下一対のブラケ
ット5が設けられ、各ブラケット5には支持穴6が設け
られている。ジョイント4の内側壁には、図1に示すよ
うにリヤサイドメンバ3の前端部が取り付けられてい
る。そして、左右一対に設けられたジョイント4、リヤ
ピラー2、リヤサイドメンバ3及びサイドシル1間に車
幅方向に向かう4本のクロスメンバ7A,7B,7C、
7Dが渡設されている。
【0010】具体的には、ジョイント4の内側であって
リヤサイドメンバ3の取り付け部の前側にクロスメンバ
7Aが取り付けられ、クロスメンバ7Aの上方のリヤピ
ラー2にはクロスメンバ7Bが取り付けられ、ジョイン
ト4の後方のサイドシル1にはクロスメンバ7Cが取り
付けられ、クロスメンバ7Cの上方のリヤサイドメンバ
3にはクロスメンバ7Dが取り付けられている。
【0011】クロスメンバ7Aとクロスメンバ7Bとの
間、及びクロスメンバ7Cとクロスメンバ7Dとの間に
は、図1,3に示すように所定間隔を隔ててメンバ8が
取り付けられ、クロスメンバ7Aとクロスメンバ7Cと
の間、及びクロスメンバ7Bとクロスメンバ7Dとの間
にも、メンバ8の取り付け部に整合させてメンバ9が取
り付けられている。そして、これら4本のクロスメンバ
7A、7B、7C、7Dとメンバ8,8とメンバ9,9
とで囲まれる空間部分にバッテリ10が支持されてい
る。
【0012】ここで、各ジョイント4のブラケット5の
支持穴6にはヒンジピン11によって短リンク12が回
動自在に支持されている。短リンク12の内側の端部に
は車幅方向に配設されたクロスメンバリンク13の各端
部がゴムブッシュ有するヒンジピン14によって回動自
在に支持されている。
【0013】上記クロスメンバリンク13は、バッテリ
10の配置部位に対応する部位、具体的にはクロスメン
バ7Aに対向する位置に押圧部材15を備えたものであ
り、この押圧部材15によってバッテリ10の前側部が
押圧支持される。
【0014】一方、短リンク12の外側の端部には伝達
リンク16の前端部がヒンジピン14によって回動自在
に支持され、伝達リンク16の後端部はクロスメンバ7
Dとメンバ8とメンバ9との結合部分にヒンジピン11
によって回動自在に支持されている。
【0015】ここで、上記クロスメンバリンク13と短
リンク12と伝達リンク16とで伝達手段が構成されて
いる。
【0016】上記実施例構造によれば、クロスメンバ7
A,7B,7C,7Dは、車体骨格部材であるサイドシ
ル1とヤピラー2とリヤサイドメンバ3とジョイント
4とに固定されているため支持剛性が高く、したがって
ガソリン自動車の燃料タンクに比較して大きな重量のバ
ッテリー10を無理なく車体全体で荷重を分散して支持
することができる。
【0017】とりわけ、クロスメンバ7A,7B,7
C,7Dはメンバ8,9によって結合されているため、
各クロスメンバ7A,7B,7C,7Dの結び付きが強
固になり車体全体の強度・剛性も向上する。
【0018】ここで、車両が前面衝突すると質量の大き
なバッテリー10には大きな力が前方に向かって作用す
る。したがって、各クロスメンバ7A,7B,7C,7
Dの中央部は、図4に示すように前方に湾曲する方向に
力を受け、伝達リンク(第1の伝達部材)16の後端部
も前方に押圧される。すると、伝達リンク16の前端部
によって、短リンク(第2の伝達部材)12は外側の端
部が前方に移動する方向に回動力を受け、したがってク
ロスメンバリンク(第3の伝達部材)13の両端には後
方に向かう力が作用し、これによってクロスメンバリン
ク13の押圧部材15がクロスメンバ7Aを後方に押圧
するのである。
【0019】このように、バッテリー10が前方に移動
しようとする前向きの力を短リンク12により後ろ向き
の力に変えてクロスメンバ7Aに作用させるため、バッ
テリー10の前方移動は確実に阻止される。したがっ
て、車体骨格部材を大きくする等して強度・剛性を高め
るようにした場合に比較して車体重量増加を抑えること
ができる。
【0020】次にこの発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において第1実施例と同一部分には同一
符号を付して説明は省略する。
【0021】図5に示すのはこの発明の第2実施例であ
る。この実施例は第1実施例における伝達リンク16を
廃止すると共に第1の伝達部材としてのリヤサイドメン
バ3の前端部が短リンク(第2の伝達部材)12の外側
端にヒンジピン14によって回動自在に支持されたもの
である。この実施例によればリヤサイドメンバ3が前記
実施例における伝達リンク16としての機能を合わせ持
っているため、その分だけ部品点数が減少し、コストダ
ウンを図ることができる。
【0022】図6に示すのはこの発明の第3実施例であ
る。この実施例も第1実施例における伝達リンク16を
廃止すると共に下方のブラケット5の前側面、リヤサイ
ドメンバ3の外側面とリヤサイドメンバ3の内部、及び
クロスメンバ7Dの後側面に各々ローラガイド17、1
8、19、20が取り付けられ、かつ前記ブラケット5
の上面にガイドチューブ21が取り付けられたものであ
る。そして、左右の短リンク12の外側の端部に各々ワ
イヤ(第1の伝達部材)22の端部が取り付けられ、こ
のワイヤ22が上記ローラガイド17、ガイドチューブ
21、ローラガイド18、19、20に沿って配索され
たものである。上記ローラガイド17,18,19,2
0、ワイヤ22及びガイドチューブ21によって伝達手
(第1の伝達部材)が構成されている。
【0023】この実施例によれば車両が前面衝突した際
にクロスメンバ7A,7B,7C,7Dが湾曲する方向
に力を受けると、ワイヤ(第1の伝達部材)22に張力
が発生し、これによって短リンク(第2の伝達部材)
2を介してクロスメンバリンク(第3の伝達部材)13
がクロスメンバ7Aを後方へ押圧してバッテリ10を支
持するのである。したがって、この実施例においても、
車体重量増加を招くことなく、バッテリ10の支持剛性
を向上し、車両前面衝突時におけるバッテリ10の前方
移動を確実に防止できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、複数のクロスメンバがサイドシル、ピラー、リヤサ
イドメンバ等の車体骨格部材に固定され、このクロスメ
ンバにバッテリが支持されているためバッテリの支持剛
性を格段に高めることができると共に車体自体の強度・
剛性を高めることができる。
【0025】また、車両前面衝突時に前方に移動しよう
とするバッテリの力を伝達部材によってバッテリを後方
へ押圧する力として作用させることができるため、各メ
ンバを大型化する等の対策を施す場合のように車体重量
を増加しないで、バッテリの前方移動を確実に抑えて安
全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示す要部斜視図。
【図2】同リヤピラーとサイドシルとの接合状態を示す
分解斜視図。
【図3】同全体平面図。
【図4】同変形状態を示す平面図。
【図5】この発明の第2実施例を示す要部斜視図。
【図6】この発明の第3実施例を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1…サイドシル 2…リヤピラー(ピラー) 3…リヤサイドメンバ 7A,7B,7C,7D…クロスメンバ 10…バッテリ 12…短リンク(伝達手段) 13…クロスメンバリンク(伝達手段) 16…伝達リンク(伝達手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドシルとピラーとが結合されたジョ
    イントの近傍にリヤサイドメンバが取り付けられ、各々
    左右一対のジョイントとサイドシルとリヤサイドメンバ
    とピラー間に車幅方向に向かう複数のクロスメンバが渡
    設され、これらクロスメンバ間にバッテリが支持され、 かつ、車両前面衝突時にバッテリが車両前方に移動しよ
    うとする前向きの力を後ろ向きの力に変える機能を有
    し、この後ろ向きの力をクロスメンバに作用させる伝達
    手段が設けられ この伝達手段が、車両前面衝突時にクロスメンバから前
    向きの力を受ける第1の伝達部材と、この第1の伝達部
    材に連結され、上記前向きの力を後ろ向きの力に変える
    第2の伝達部材と、この第2の伝達部材に連結され、上
    記後ろ向きの力をクロスメンバに伝達する第3の伝達部
    材と、を有する ことを特徴とする電気自動車のバッテリ
    搭載構造。
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