JP3203529B2 - 工事用防水断熱シート - Google Patents
工事用防水断熱シートInfo
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- JP3203529B2 JP3203529B2 JP07089993A JP7089993A JP3203529B2 JP 3203529 B2 JP3203529 B2 JP 3203529B2 JP 07089993 A JP07089993 A JP 07089993A JP 7089993 A JP7089993 A JP 7089993A JP 3203529 B2 JP3203529 B2 JP 3203529B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof
- construction
- sheet
- layer
- heat insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G5/00—Component parts or accessories for scaffolds
- E04G5/12—Canopies
- E04G2005/125—Roof for scaffolds, e.g. extending to the adjacent building
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築工事現場の足場の
周囲等を囲む工事用シートに関するものである。
周囲等を囲む工事用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】寒冷地では、天候に左右されず雨天時に
も降雪時にも作業が出来るようにするため、二重に重ね
合わせた表裏の防水シートを格子状に縫製して出来る矩
形の各袋にエアーを充填したエアーシートが工事用シー
トに使用されている。
も降雪時にも作業が出来るようにするため、二重に重ね
合わせた表裏の防水シートを格子状に縫製して出来る矩
形の各袋にエアーを充填したエアーシートが工事用シー
トに使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この工事用シートは、
内部に空気層を有するので断熱性がよく、寒冷地での冬
季使用に好適であるが、工事現場で使用する釘その他の
金物類によって孔が開き易く、そこからエアー漏れを起
こして断熱シートとしての用をなさなくなり、また、そ
のような孔から袋内に入った水は抜き難く使用後に折畳
み難く、或いはまた、使用時には各袋内にエアーを遂一
注入しなければならない等、種々の問題がある。
内部に空気層を有するので断熱性がよく、寒冷地での冬
季使用に好適であるが、工事現場で使用する釘その他の
金物類によって孔が開き易く、そこからエアー漏れを起
こして断熱シートとしての用をなさなくなり、また、そ
のような孔から袋内に入った水は抜き難く使用後に折畳
み難く、或いはまた、使用時には各袋内にエアーを遂一
注入しなければならない等、種々の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る工事用防水
断熱シート20は、(a) 防水シート11に成る表面
層と、断熱材12を所要の隙間Wにおいて縦横に配列し
た中間層と、防水シート13に成る裏面層との三層構造
を成し、(b) 表面層と裏面層の防水シート11・1
3が、芯地14の表裏に熱可塑性樹脂15・16を積層
して成り、且つ、(c) 表面層と裏面層の防水シート
11・13が、断熱材12の周囲において融着し、断熱
材12の周囲を囲む袋17を形成しており、(d) 袋
17の表裏面材となる表面層と裏面層の何れか一方の防
水シート(11または13)に水抜孔18が設けられて
おり、(e) 断熱材12が、独立気泡19に成る樹脂
発泡体であることを特徴とするものである。
断熱シート20は、(a) 防水シート11に成る表面
層と、断熱材12を所要の隙間Wにおいて縦横に配列し
た中間層と、防水シート13に成る裏面層との三層構造
を成し、(b) 表面層と裏面層の防水シート11・1
3が、芯地14の表裏に熱可塑性樹脂15・16を積層
して成り、且つ、(c) 表面層と裏面層の防水シート
11・13が、断熱材12の周囲において融着し、断熱
材12の周囲を囲む袋17を形成しており、(d) 袋
17の表裏面材となる表面層と裏面層の何れか一方の防
水シート(11または13)に水抜孔18が設けられて
おり、(e) 断熱材12が、独立気泡19に成る樹脂
発泡体であることを特徴とするものである。
【0005】断熱材12を構成する「独立気泡19に成
る樹脂発泡体」とは、ゴム風船のように気密性のある細
かい気泡により構成される発泡体であり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂に成り、厚
さTが1〜10cmの可撓性のある板状のものを使用す
るとよく、各断熱材ないし袋の間の隙間Wは断熱材12
の厚みTの3〜6倍になるようにするとよい。
る樹脂発泡体」とは、ゴム風船のように気密性のある細
かい気泡により構成される発泡体であり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂に成り、厚
さTが1〜10cmの可撓性のある板状のものを使用す
るとよく、各断熱材ないし袋の間の隙間Wは断熱材12
の厚みTの3〜6倍になるようにするとよい。
【0006】防水シート11・13の芯地14には織物
か不織布を使用し、その表裏に積層する熱可塑性樹脂1
5・16には塩化ビニル系やエチレン酢酸ビニル系等の
樹脂を用いるとよい。断熱材12の周囲において表裏の
防水シート11・13を融着させるには、超音波または
高周波(ウエルダー)を使用するとよい。
か不織布を使用し、その表裏に積層する熱可塑性樹脂1
5・16には塩化ビニル系やエチレン酢酸ビニル系等の
樹脂を用いるとよい。断熱材12の周囲において表裏の
防水シート11・13を融着させるには、超音波または
高周波(ウエルダー)を使用するとよい。
【0007】工事用防水断熱シート20は矩形に形成
し、その前後両端縁には鳩止めによる孔21を10〜2
0cm間隔で付け、紐によって建築工事現場に架設する
足場22の横布やあがみ布23に結び付け、或いは、上
下に継ぎ合わせて使用する。一方、左右両端縁にはスラ
イド式フアスナー24を取り付け、そのフアスナー24
により左右に継ぎ合わせて使用するとよい。水抜孔18
は、鳩止め21のある前後両端縁を上下に向けるとき、
各袋の下端縁付近に設けるとよい。
し、その前後両端縁には鳩止めによる孔21を10〜2
0cm間隔で付け、紐によって建築工事現場に架設する
足場22の横布やあがみ布23に結び付け、或いは、上
下に継ぎ合わせて使用する。一方、左右両端縁にはスラ
イド式フアスナー24を取り付け、そのフアスナー24
により左右に継ぎ合わせて使用するとよい。水抜孔18
は、鳩止め21のある前後両端縁を上下に向けるとき、
各袋の下端縁付近に設けるとよい。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る工事用防水断熱シート20
の断熱機能は、ゴム風船状に膨らんだ袋内の空気層によ
るのではなく、細かい独立気泡19の集合体としての樹
脂発泡体12によって付与されるものであり、その細か
い個々の独立気泡19の一部が釘その他の金物によって
破壊されても、樹脂発泡体全体12としての断熱機能は
損なわれない。
の断熱機能は、ゴム風船状に膨らんだ袋内の空気層によ
るのではなく、細かい独立気泡19の集合体としての樹
脂発泡体12によって付与されるものであり、その細か
い個々の独立気泡19の一部が釘その他の金物によって
破壊されても、樹脂発泡体全体12としての断熱機能は
損なわれない。
【0009】そして樹脂発泡体12は、芯地14の表裏
に熱可塑生樹脂15・16を積層した防水シート11・
13に覆われているので、その独立気泡19は破れて断
熱機能が損なわれると言うことは生じ難い。
に熱可塑生樹脂15・16を積層した防水シート11・
13に覆われているので、その独立気泡19は破れて断
熱機能が損なわれると言うことは生じ難い。
【0010】また、樹脂発泡体12の表裏を覆う防水シ
ート11・13が破れて、袋内17に水が侵入すること
があっても、各袋17には元々大きい水抜孔18がある
ので、その侵入した水は外部に流出して袋内17に溜ま
ることがない。而も、樹脂発泡体12を構成する独立気
泡19は、微細なゴム風船のようなものであって、その
内部に水分が吸収されないので、樹脂発泡体12が水を
吸収したり袋内17に水が溜まって工事用防水断熱シー
ト20が折り畳み難くなると言う不都合は起こらない。
ート11・13が破れて、袋内17に水が侵入すること
があっても、各袋17には元々大きい水抜孔18がある
ので、その侵入した水は外部に流出して袋内17に溜ま
ることがない。而も、樹脂発泡体12を構成する独立気
泡19は、微細なゴム風船のようなものであって、その
内部に水分が吸収されないので、樹脂発泡体12が水を
吸収したり袋内17に水が溜まって工事用防水断熱シー
ト20が折り畳み難くなると言う不都合は起こらない。
【0011】そして、従来のエアーシートになる工事用
シートとは異なり、本発明に係る工事用防水断熱シート
20では、袋内17に弾力性のある断熱材12が挿入さ
れているので、逐一袋内17にエアーを注入したりエア
ーを抜いたりする手間も省け、そのまま拡布し或いは折
り畳んで使用し収納することが出来る。
シートとは異なり、本発明に係る工事用防水断熱シート
20では、袋内17に弾力性のある断熱材12が挿入さ
れているので、逐一袋内17にエアーを注入したりエア
ーを抜いたりする手間も省け、そのまま拡布し或いは折
り畳んで使用し収納することが出来る。
【0012】そして特に、ガラス転移点の低いエチレン
酢酸ビニル系樹脂やポリオレフイン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂等を防水シート11・13の表裏(15・1
6)や樹脂発泡体12に使用すると、厳寒時に硬化して
破損することない工事用防水断熱シート20が得られ
る。尚、高周波縫製(ウエルダー)によって表裏の防水
シート11・13を融着させる場合には、防水シート1
1・13の表裏の樹脂(15・16)には、塩化ビニル
成分を有するエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル三元共
重合樹脂など、塩化ビニル系樹脂を使用するとよい。
酢酸ビニル系樹脂やポリオレフイン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂等を防水シート11・13の表裏(15・1
6)や樹脂発泡体12に使用すると、厳寒時に硬化して
破損することない工事用防水断熱シート20が得られ
る。尚、高周波縫製(ウエルダー)によって表裏の防水
シート11・13を融着させる場合には、防水シート1
1・13の表裏の樹脂(15・16)には、塩化ビニル
成分を有するエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル三元共
重合樹脂など、塩化ビニル系樹脂を使用するとよい。
【0013】かくして本発明によると寒冷地の建築作業
現場に適する全天候形分割方式の工事用防水断熱シート
20が得られ、それによって天候に左右されず楽に作業
の出来る足場等22が構築されるので、建築工事の工期
も短縮化され、週休2日制を導入して労務改善を図るこ
とが可能になる等、本発明の実用上利とするところ多大
である。
現場に適する全天候形分割方式の工事用防水断熱シート
20が得られ、それによって天候に左右されず楽に作業
の出来る足場等22が構築されるので、建築工事の工期
も短縮化され、週休2日制を導入して労務改善を図るこ
とが可能になる等、本発明の実用上利とするところ多大
である。
【図1】本発明に係る工事用防水断熱シートに囲まれた
建築作業現場の断面斜視図である。
建築作業現場の断面斜視図である。
【図2】本発明に係る工事用防水断熱シートの表面視し
た要部斜視図である。
た要部斜視図である。
【図3】本発明に係る工事用防水断熱シートの裏面視し
た要部斜視図である。
た要部斜視図である。
【図4】本発明に係る工事用防水断熱シートの要部拡大
断面図である。
断面図である。
11 防水シート 12 断熱材(樹脂発泡体) 13 防水シート 14 芯地 15 熱可塑性樹脂 16 熱可塑性樹脂 17 袋 18 水抜孔 19 独立気泡 20 工事用防水断熱シート 21 鳩止め孔 22 足場 23 横布(あがみ布) 24 フアスナー W 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/28
Claims (1)
- 【請求項1】(a) 防水シート11に成る表面層と、
断熱材12を所要の隙間Wにおいて縦横に配列した中間
層と、防水シート13に成る裏面層との三層構造を成
し、(b) 表面層と裏面層の防水シート11・13が、芯
地14の表裏に熱可塑性樹脂15・16を積層して成
り、且つ、(c) 表面層と裏面層の防水シート11・13が、断
熱材12の周囲において融着し、断熱材12の周囲を囲
む袋17を形成しており、(d) 袋17の表裏面材となる表面層と裏面層の何れ
か一方の防水シート(11または13)に水抜孔18が
設けられており、(e) 断熱材12が、独立気泡19に成る厚さTが1
〜10cmの可撓性のある板状の樹脂発泡体であること
を特徴とする工事用防水断熱シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07089993A JP3203529B2 (ja) | 1993-03-06 | 1993-03-06 | 工事用防水断熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07089993A JP3203529B2 (ja) | 1993-03-06 | 1993-03-06 | 工事用防水断熱シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257288A JPH06257288A (ja) | 1994-09-13 |
JP3203529B2 true JP3203529B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=13444844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07089993A Expired - Fee Related JP3203529B2 (ja) | 1993-03-06 | 1993-03-06 | 工事用防水断熱シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203529B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE544538C2 (en) * | 2020-11-12 | 2022-07-05 | Bygginsatsen I Nacka Ab | Scaffolding element and method for manufacturing the same, scaffolding structure and a kit of parts for scaffolding structure |
-
1993
- 1993-03-06 JP JP07089993A patent/JP3203529B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06257288A (ja) | 1994-09-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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