JP3202927B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3202927B2
JP3202927B2 JP22568196A JP22568196A JP3202927B2 JP 3202927 B2 JP3202927 B2 JP 3202927B2 JP 22568196 A JP22568196 A JP 22568196A JP 22568196 A JP22568196 A JP 22568196A JP 3202927 B2 JP3202927 B2 JP 3202927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に高耐圧化が可能な半導体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように接地電位に接続された
負荷23と電源の高電位側との間に接続されたスイッチ
ング素子Sや、ハーフブリッジインバータ回路に用いら
れるような基準電位が浮遊状態になったり高電位側にな
ったりするスイッチング素子は、一般にハイサイドスイ
ッチと称される。このようなハイサイドスイッチに印加
される電源電圧は、数百ボルト以上になる場合があり、
例えば200ボルトの交流電源から電源電圧を得る場
合、その回路を構成する素子は600ボルト以上の耐圧
が必要になる。このようなハイサイドスイッチを駆動す
るハイサイドドライバ半導体装置30を構成するには、
ハイサイドのドライバ回路への信号を高電位にシフトす
るレベルシフト回路要素と、ドライバ回路を他の低電圧
回路(図示せず)と電気的に分離する分離領域の要素と
が必要である。
【0003】これらの要素を同一半導体基板上に形成す
る場合、p形半導体(シリコン)基板上にn形半導体
(シリコン)エピタキシャル層を形成し、前記n形半導
体エピタキシャル層にp形素子分離領域を形成すること
によってpn接合分離により前記n形エピタキシャル層
からなる複数の素子形成領域(半導体島領域)を形成
し、ドライバ回路22、高電圧レベルシフト回路21等
を夫々別々の素子形成領域に形成するのが一般的であ
る。
【0004】ここで、ドライバ回路22は一般的にCM
OSにより構成されるが、ドライバ回路22を構成する
素子は、外部のスイッチング素子SであるMOSFET
を高速で駆動する必要があるため、通常は10〜15ボ
ルト程度の電圧で動作させることが多い。したがって、
上記CMOSは15ボルト以上の耐圧が必要となり、高
電位にフローティングされた素子形成領域でドライバ回
路22を正常に動作させる必要がある。
【0005】一方、高電圧レベルシフト回路21には、
一般的に図4に示すような横型MOSFETが用いられ
る。図4に示す構造の横型MOSFETでは、n形半導
体エピタキシャル層2の不純物濃度とその厚みとの積で
ある不純物密度を所定値にすることによって表面の電位
分布を緩和して高耐圧を得る所謂RESURF(Red
uced Surface Field)技術が適用さ
れている。RESURF技術では、n形半導体エピタキ
シャル層2の不純物密度を略1.0×1012cm-2にす
ることにより高耐圧が得られることが知られている。さ
らに説明すると、n形半導体エピタキシャル層2の不純
物濃度及び厚みをRESURF技術によって最適化する
ことにより、逆バイアス印加時の空乏層がn形半導体エ
ピタキシャル層2の全域に広がる。その結果、逆バイア
ス電圧が印加された時のn形半導体エピタキシャル層2
表面の電界が緩和されて表面のp+ n接合(p+ 形素子
分離領域7とn形半導体エピタキシャル層2との接合)
部でのブレークダウンが回避され、ドレイン・ソース間
の耐圧はn形半導体エピタキシャル層2とp形半導体基
板1との接合のブレークダウンによって決まるので、高
耐圧化を実現できるのである。なお、図4中の3はチャ
ネル形成用p形領域、4はn+ 形ソース領域、5はゲー
ト電極、6はn+ 形ドレイン領域、8はソース電極、9
はドレイン電極、14はゲート絶縁膜、15はフィール
ド酸化膜である。
【0006】ところで、上記RESURF技術を改善す
る技術として、図4に示した横型MOSFETにおい
て、ドリフト領域を兼ねているn形半導体エピタキシャ
ル層2内の主表面側に低濃度p形領域(p- 領域)より
なる電界緩和領域を設けることが特開昭63−3101
75号公報等に開示されており、n形半導体エピタキシ
ャル層2の不純物密度を1.5×1012cm-2〜2×1
12cm-2にし、前記電界緩和領域の不純物密度を約
1.0×1012cm-2にするのが良いとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
横型MOSFET自体はRESURF技術によって高い
耐圧が得られるが、同一半導体基板上に、高電位に分離
されたハイサイドドライバを構成する場合、そのドライ
バ回路22を構成するCMOSの正常動作を確保するこ
とが困難になる。これは、上述のような不純物密度を有
するn形半導体エピタキシャル層2にCMOSを形成し
た場合、約600ボルト以上の高電圧が、ハイサイドの
ドライバ回路22が構成されている素子形成領域に印加
されると、n形半導体エピタキシャル層2内に空乏層が
拡がって、n形半導体エピタキシャル層2内で主表面側
に形成されているドライバ回路22のCMOSのp形ウ
ェル領域まで空乏層が達し、その結果、p形半導体基板
1とp形ウェル領域との間でパンチスルーが起こり、C
MOSの正常な動作が不可能になるからである。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、高耐圧化が可能でハイサイドスイッ
チを駆動するハイサイドドライバ半導体装置に使用でき
る半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、第1導電形の半導体基板の主表
面上に第2導電形の半導体エピタキシャル層が形成さ
れ、前記半導体エピタキシャル層内に離間して形成され
た第2導電形のドレイン領域及び第2導電形のソース領
域と、前記半導体エピタキシャル層内に前記ソース領域
を囲むように形成された第1導電形のチャネル形成用領
域と、前記チャネル形成用領域及び前記ドレイン領域の
間の前記半導体エピタキシャル層内の主表面側に形成さ
れた第1導電形の電界緩和領域と、前記ソース領域と前
記半導体エピタキシャル層との間に介在する前記チャネ
ル形成用領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲー
ト電極とを備えたMOSFETを有し、前記半導体エピ
タキシャル層の不純物密度が略2.5×1012cm-2
至略4.0×1012cm-2であり、前記電界緩和領域の
不純物密度が略1.0×1012cm-2乃至略3.0×1
12cm-2であることを特徴とするものであり、前記M
OSFETのドレイン・ソース間に高電圧が印加された
場合、n形半導体エピタキシャル層と電界緩和領域に空
乏層が拡がり、前記半導体エピタキシャル層表面での電
位分布が従来よりも均一になるので、ドレイン・ソース
間の耐圧が600ボルト以上という高耐圧の半導体装置
が得られ、前記MOSFETによりハイサイドスイッチ
を駆動するドライバ回路用のレベルシフト回路を構成す
ることができる。
【0010】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、第1導電形の半導体基板の主表面上に第2導電形
の半導体エピタキシャル層が形成され、前記半導体エピ
タキシャル層の主表面から前記半導体基板に達するまで
形成された第1導電形の素子分離領域に囲まれた前記半
導体エピタキシャル層に形成された半導体素子を有し、
前記素子分離領域と前記半導体素子が形成された領域と
の間に第1導電形の電界緩和領域が形成され、前記半導
体エピタキシャル層の不純物密度が略2.5×1012
-2乃至略4.0×1012cm-2であり、前記電界緩和
領域の不純物密度が略1.0×1012cm-2乃至略3.
0×1012cm-2であることを特徴とするものであり、
前記半導体素子をCMOSで構成してハイサイドスイッ
チのドライバ回路として用いた場合、前記半導体基板と
前記素子分離領域に囲まれた半導体エピタキシャル層と
の間に高電圧を印加しても、前記半導体エピタキシャル
層と前記電界緩和領域に分離領域中央に向かって適当な
幅に空乏層が拡がり、前記半導体エピタキシャル層内を
高電位に保つことができ、また、CMOS部分までは空
乏層が拡がらないので、高電位に保たれた前記半導体エ
ピタキシャル層の中でもCMOSが正常に動作する。
【0011】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
めに、第1導電形の半導体基板の主表面上に第2導電形
の半導体エピタキシャル層が形成され、前記半導体エピ
タキシャル層の主表面から前記半導体基板に達するまで
形成された第1導電形の素子分離領域に囲まれた前記半
導体エピタキシャル層に半導体素子が形成され、前記素
子分離領域と前記半導体素子が形成された領域との間に
第1導電形の第1の電界緩和領域が形成され、前記素子
分離領域によって前記半導体素子と素子分離された前記
半導体エピタキシャル層に、前記半導体エピタキシャル
層内に離間して形成された第2導電形のドレイン領域及
び第2導電形のソース領域と、前記半導体エピタキシャ
ル層内に前記ソース領域を囲むように形成された第1導
電形のチャネル形成用領域と、前記チャネル形成用領域
及び前記ドレイン領域の間の前記半導体エピタキシャル
層内の主表面側に形成された第1導電形の第2の電界緩
和領域と、前記ソース領域と前記半導体エピタキシャル
層との間に介在する前記チャネル形成用領域上にゲート
絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備えたMOS
FETが形成され、前記半導体エピタキシャル層の不純
物密度が略2.5×10 12 cm -2 乃至略4.0×10 12
cm -2 であり、前記第1及び第2の電界緩和領域の不純
物密度が略1.0×10 12 cm -2 乃至略3.0×10 12
cm -2 であることを特徴とするものであり、前記半導体
基板と前記素子分離領域に囲まれた半導体エピタキシャ
ル層との間に高電圧を印加しても、前記半導体エピタキ
シャル層と前記第1の電界緩和領域に分離領域中央に向
かって適当な幅に空乏層が拡がり、前記半導体エピタキ
シャル層内を高電位に保つことができ、また、CMOS
部分までは空乏層が拡がらないので、高電位に保たれた
前記半導体エピタキシャル層の中でもCMOSが正常に
動作し、しかも、前記MOSFETのドレイン・ソース
間に高電圧が印加された場合、前記半導体エピタキシャ
ル層と第2の電界緩和領域に空乏層が拡がり、前記半導
体エピタキシャル層表面での電位分布が従来よりも均一
になるので、ドレイン・ソース間の耐圧が600V以上
という高耐圧化でき、前記半導体素子でハイサイドスイ
ッチを駆動するドライバ回路を構成し、前記MOSFE
Tでレベルシフト回路を構成することにより、ドライバ
回路及びレベルシフト回路を備えた高電圧・高耐圧のハ
イサイドドライバ半導体装置を1つの半導体基板上に形
成することができ、装置を小型化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に本実施形態の半導体装置にお
ける横型MOSFETの断面図を、図2に前記横型MO
SFETと同一の半導体基板上に形成されたCMOSの
断面図を示す。
【0013】横型MOSFETは、p形半導体(シリコ
ン)基板1上にエピタキシャル成長されたn- 形半導体
(シリコン)エピタキシャル層2内に、n+ 形ソース領
域4及びn+ 形ドレイン領域6とが離間して形成され、
+ 形ソース領域4を囲むようにチャネル形成用p形領
域3が形成されている。また、n- 形半導体エピタキシ
ャル層2内の主表面側では、チャネル形成用p形領域5
とn+ 形ドレイン領域6との間にp- 形領域よりなる電
界緩和領域10が形成されている。チャネル形成用p形
領域3上には酸化膜(二酸化シリコン)よりなるゲート
絶縁膜14を介してゲート電極5が形成されている。ま
た、n- 形半導体エピタキシャル層2の主表面には絶縁
膜15が形成され、絶縁膜15に開孔を設けることによ
ってn+形ドレイン領域6上にはドレイン電極9が、n
+ 形ソース領域4上にはソース電極8が、それぞれ形成
されている。この横型MOSFETは、n- 形半導体エ
ピタキシャル層2の表面からp形半導体基板1に達する
深さまでp+ 形素子分離領域7が形成されており、pn
接合によって他の(隣接する)素子領域と電気的に絶縁
分離されている。すなわち、横型MOSFETと集積化
される後述のCMOS20(図2参照)とは、p+ 形素
子分離領域7及びp形半導体基板1によってpn接合で
分離されている。また、n+ 形ソース領域4は、ソース
電極8によってp+ 形素子分離領域3を介してp形半導
体基板1に接続(短絡)されている。
【0014】なお、この横型MOSFETのドレイン・
ソース間に順方向バイアス電圧を印加した時は、ゲート
電極5に印加される電圧によってチャネル形成用p形領
域3に形成されるn形チャネルを通してn+ 形ドレイン
領域6からn+ 形ソース領域4へ電流が流れることは勿
論である。また、この横型MOSFETは、チャネル形
成用p形領域3とn+ 形ソース領域4とを同一のマスク
で形成する所謂二重拡散型のMOSFETである。
【0015】ところで、本半導体装置では、n- 形半導
体エピタキシャル層2の不純物密度を略2.5×1012
cm-2乃至略4.0×1012cm-2にし、電界緩和領域
10の不純物密度を略1.0×1012cm-2乃至略3.
0×1012cm-2にすることにより、略700ボルトの
ドレイン・ソース間耐圧を得ることができた。例えば、
- 形半導体エピタキシャル層2の不純物濃度を2×1
15cm-3、その厚みを20μmとし、すなわち、n-
形半導体エピタキシャル層2の不純物濃度とその厚さと
の積である不純物密度を4.0×1012cm-2にすると
ともに、熱拡散により形成した低不純物濃度のp- 形領
域よりなる電界緩和領域10の表面濃度を4×1015
-3、拡散深さを4.5μmとする、すなわち、電界緩
和領域10の不純物密度を略1.8×1012cm-2にす
ることにより、略700ボルトのドレイン・ソース間耐
圧を得ることができる。なお、この時に使用したp形半
導体基板1の不純物濃度は2.5×1014cm-3であ
る。
【0016】本半導体装置における横型MOSFETで
は、ソース・ドレイン間に電圧を印加すれば、図1中に
一点鎖線で示すように、n- 形半導体エピタキシャル層
2と電界緩和領域10に空乏層が伸びるので、従来より
もn- 形半導体エピタキシャル層2表面での電界が緩和
され、高耐圧を実現できるのである。一方、上記横型M
OSFETと同一のp形半導体基板1上に形成されたC
MOS20について図2に基づいて説明する。
【0017】CMOS20は、図2に示すように前述の
+ 形素子分離領域7によって囲まれ前記横型MOSF
ETが形成された領域と別の領域に形成されている。つ
まり、CMOS20は、p+ 形素子分離領域7によって
囲まれたn形半導体エピタキシャル層2の主表面側に形
成されている。なお、CMOS20の構造は周知の構造
であって、図2中の12はp形ウェル、16、17はn
+ 形領域、18、19はp+ 形領域、13、13はn+
形領域である。
【0018】本半導体装置では、CMOS20が形成さ
れた素子形成領域において、p+ 形素子分離領域7とC
MOS20が形成されている部分との間でp+ 形素子分
離領域7に低不純物濃度のp- 形領域よりなる電界緩和
領域10’が形成されている。ここで、電界緩和領域1
0’の不純物密度は、略1.0×1012cm-2乃至略
3.0×1012cm-2にすることが望ましく、上記横型
MOSFETが形成されている電界緩和領域10の不純
物密度と同じにすれば、両電界緩和領域10,10’を
同時に形成することができるから、製造コストを低減で
き、製造も簡単になる。この構成によれば、p形半導体
基板1とn- 形半導体エピタキシャル層2との間に電圧
を印加した時、略800ボルトの耐圧が得られた。ま
た、この時、空乏層は、図2に一点鎖線で示すようにC
MOS20部分まで達しておらず、CMOS20は正常
に動作する。
【0019】したがって、上記横型MOSFETにより
図3の高電圧レベルシフト回路21を構成し、CMOS
20により図3のドライバ回路22を構成すれば、ハイ
サイドスイッチを駆動するハイサイドドライバ半導体装
置を同一の半導体基板に形成することができ、装置を小
型化することができるのである。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1導電形の半導体
基板の主表面上に第2導電形の半導体エピタキシャル層
が形成され、前記半導体エピタキシャル層内に離間して
形成された第2導電形のドレイン領域及び第2導電形の
ソース領域と、前記半導体エピタキシャル層内に前記ソ
ース領域を囲むように形成された第1導電形のチャネル
形成用領域と、前記チャネル形成用領域及び前記ドレイ
ン領域の間の前記半導体エピタキシャル層内の主表面側
に形成された第1導電形の電界緩和領域と、前記ソース
領域と前記半導体エピタキシャル層との間に介在する前
記チャネル形成用領域上にゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極とを備えたMOSFETを有し、前記半
導体エピタキシャル層の不純物密度が略2.5×1012
cm-2乃至略4.0×1012cm-2であり、前記電界緩
和領域の不純物密度が略1.0×1012cm-2乃至略
3.0×1012cm-2であるから、前記MOSFETの
ドレイン・ソース間に高電圧が印加された場合、n形半
導体エピタキシャル層と電界緩和領域に空乏層が拡が
り、前記半導体エピタキシャル層表面での電位分布が従
来よりも均一になるので、ドレイン・ソース間の耐圧が
600ボルト以上という高耐圧の半導体装置が得られ、
前記MOSFETにより、ハイサイドスイッチを駆動す
るドライバ回路用のレベルシフト回路を構成することが
できるという効果がある。
【0021】請求項2の発明は、第1導電形の半導体基
板の主表面上に第2導電形の半導体エピタキシャル層が
形成され、前記半導体エピタキシャル層の主表面から前
記半導体基板に達するまで形成された第1導電形の素子
分離領域に囲まれた前記半導体エピタキシャル層に形成
された半導体素子を有し、前記素子分離領域と前記半導
体素子が形成された領域との間に第1導電形の電界緩和
領域が形成され、前記半導体エピタキシャル層の不純物
密度が略2.5×1012cm-2乃至略4.0×1012
-2であり、前記電界緩和領域の不純物密度が略1.0
×1012cm-2乃至略3.0×1012cm-2であるか
ら、前記半導体素子をCMOSで構成してハイサイドス
イッチのドライバ回路として用いた場合、前記半導体基
板と前記素子分離領域に囲まれた半導体エピタキシャル
層との間に高電圧を印加しても、前記半導体エピタキシ
ャル層と前記電界緩和領域に分離領域中央に向かって適
当な幅に空乏層が拡がり、前記半導体エピタキシャル層
内を高電位に保つことができ、また、CMOS部分まで
は空乏層が拡がらないので、高電位に保たれた前記半導
体エピタキシャル層の中でもCMOSが正常に動作する
という効果がある。
【0022】請求項3の発明は、第1導電形の半導体基
板の主表面上に第2導電形の半導体エピタキシャル層が
形成され、前記半導体エピタキシャル層の主表面から前
記半導体基板に達するまで形成された第1導電形の素子
分離領域に囲まれた前記半導体エピタキシャル層に半導
体素子が形成され、前記素子分離領域と前記半導体素子
が形成された領域との間に第1導電形の第1の電界緩和
領域が形成され、前記素子分離領域によって前記半導体
素子と素子分離された前記半導体エピタキシャル層に、
前記半導体エピタキシャル層内に離間して形成された第
2導電形のドレイン領域及び第2導電形のソース領域
と、前記半導体エピタキシャル層内に前記ソース領域を
囲むように形成された第1導電形のチャネル形成用領域
と、前記チャネル形成用領域及び前記ドレイン領域の間
の前記半導体エピタキシャル層内の主表面側に形成され
た第1導電形の第2の電界緩和領域と、前記ソース領域
と前記半導体エピタキシャル層との間に介在する前記チ
ャネル形成用領域上にゲート絶縁膜を介して形成された
ゲート電極とを備えたMOSFETが形成され、前記半
導体エピタキシャル層の不純物密度が略2.5×10 12
cm -2 乃至略4.0×10 12 cm -2 であり、前記第1及
び第2の電界緩和領域の不純物密度が略1.0×10 12
cm -2 乃至略3.0×10 12 cm -2 であるから、前記半
導体基板と前記素子分離領域に囲まれた半導体エピタキ
シャル層との間に高電圧を印加しても、前記半導体エピ
タキシャル層と前記第1の電界緩和領域に分離領域中央
に向かって適当な幅に空乏層が拡がり、前記半導体エピ
タキシャル層内を高電位に保つことができ、また、CM
OS部分までは空乏層が拡がらないので、高電位に保た
れた前記半導体エピタキシャル層の中でもCMOSが正
常に動作し、しかも、前記MOSFETのドレイン・ソ
ース間に高電圧が印加された場合、前記半導体エピタキ
シャル層と第2の電界緩和領域に空乏層が拡がり、前記
半導体エピタキシャル層表面での電位分布が従来よりも
均一になるので、ドレイン・ソース間の耐圧が600V
以上という高耐圧化でき、前記半導体素子でハイサイド
スイッチを駆動するドライバ回路を構成し、前記MOS
FETでレベルシフト回路を構成することにより、ドラ
イバ回路及びレベルシフト回路を備えた高電圧・高耐圧
のハイサイドドライバ半導体装置を1つの半導体基板上
に形成することができ、装置を小型化することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す横型MOSFETの概略断面図
である。
【図2】実施形態を示すCMOSの概略断面図である。
【図3】従来例を示す概略回路ブロック図である。
【図4】従来の横型MOSFETの概略断面図である。
【符号の説明】
1 p形半導体基板 2 n- 形半導体エピタキシャル層 3 チャネル形成用p形領域 4 n+ 形ソース領域 5 ゲート電極 6 n+ 形ドレイン領域 7 p+ 形素子分離領域 8 ソース電極 9 ドレイン電極 10 電界緩和領域 14 ゲート絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 洋右 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 鎌倉 將有 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−310175(JP,A) 特開 昭57−27071(JP,A) 特開 平4−217358(JP,A) 特開 昭57−78168(JP,A) 特開 昭59−151472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電形の半導体基板の主表面上に第
    2導電形の半導体エピタキシャル層が形成され、前記半
    導体エピタキシャル層内に離間して形成された第2導電
    形のドレイン領域及び第2導電形のソース領域と、前記
    半導体エピタキシャル層内に前記ソース領域を囲むよう
    に形成された第1導電形のチャネル形成用領域と、前記
    チャネル形成用領域及び前記ドレイン領域の間の前記半
    導体エピタキシャル層内の主表面側に形成された第1導
    電形の電界緩和領域と、前記ソース領域と前記半導体エ
    ピタキシャル層との間に介在する前記チャネル形成用領
    域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを
    備えたMOSFETを有し、前記半導体エピタキシャル
    層の不純物密度が略2.5×1012cm-2乃至略4.0
    ×1012cm-2であり、前記電界緩和領域の不純物密度
    が略1.0×10 12cm-2乃至略3.0×1012cm-2
    であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電形の半導体基板の主表面上に第
    2導電形の半導体エピタキシャル層が形成され、前記半
    導体エピタキシャル層の主表面から前記半導体基板に達
    するまで形成された第1導電形の素子分離領域に囲まれ
    た前記半導体エピタキシャル層に形成された半導体素子
    を有し、前記素子分離領域と前記半導体素子が形成され
    た領域との間に第1導電形の電界緩和領域が形成され、
    前記半導体エピタキシャル層の不純物密度が略2.5×
    1012cm-2乃至略4.0×1012cm-2であり、前記
    電界緩和領域の不純物密度が略1.0×1012cm-2
    至略3.0×1012cm-2であることを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電形の半導体基板の主表面上に第
    2導電形の半導体エピタキシャル層が形成され、前記半
    導体エピタキシャル層の主表面から前記半導体基板に達
    するまで形成された第1導電形の素子分離領域に囲まれ
    た前記半導体エピタキシャル層に半導体素子が形成さ
    れ、前記素子分離領域と前記半導体素子が形成された領
    域との間に第1導電形の第1の電界緩和領域が形成さ
    れ、前記素子分離領域によって前記半導体素子と素子分
    離された前記半導体エピタキシャル層に、前記半導体エ
    ピタキシャル層内に離間して形成された第2導電形のド
    レイン領域及び第2導電形のソース領域と、前記半導体
    エピタキシャル層内に前記ソース領域を囲むように形成
    された第1導電形のチャネル形成用領域と、前記チャネ
    ル形成用領域及び前記ドレイン領域の間の前記半導体エ
    ピタキシャル層内の主表面側に形成された第1導電形の
    第2の電界緩和領域と、前記ソース領域と前記半導体エ
    ピタキシャル層との間に介在する前記チャネル形成用領
    域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを
    備えたMOSFETが形成され、前記半導体エピタキシ
    ャル層の不純物密度が略2.5×10 12 cm -2 乃至略
    4.0×10 12 cm -2 であり、前記第1及び第2の電界
    緩和領域の不純物密度が略1.0×10 12 cm -2 乃至略
    3.0×10 12 cm -2 であることを特徴とする半導体装
    置。
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