JP3202392B2 - Cvd装置 - Google Patents
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- JP3202392B2 JP3202392B2 JP05870693A JP5870693A JP3202392B2 JP 3202392 B2 JP3202392 B2 JP 3202392B2 JP 05870693 A JP05870693 A JP 05870693A JP 5870693 A JP5870693 A JP 5870693A JP 3202392 B2 JP3202392 B2 JP 3202392B2
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Description
のCVD(Chemical Vapor Deposition )装置に関する
ものである。
度に加熱するための手段は有するが、装置の他の部分は
基板温度より低温に保たれているCVD装置がある。こ
のようなCVD装置はコールドウォール型と称されてい
る。このコールド型のCVD装置は、基板のみならず反
応室自体をも加熱するいわゆるホットウォール型のCV
D装置と比べ、例えば以下の(a) 及び(b) の特長を有し
ていた。
が、ホットウォール型のものに比べ、原料ガスの利用効
率が高いという特長。これは、ホットウォール型のCV
D装置では反応室をも加熱するので基板以外の不要部分
にも薄膜が堆積されその分原料ガスの消費が多くなるの
に対し、コールドウォール型のものでは基板部分のみで
原料ガスを効率的に利用することによる。
が、ホットウォール型のものに比べ、ダスト(不要な粒
子)の発生が少ないという特長。これは、ホットウォー
ル型のCVD装置では上記(a) 項の理由に記載の通り不
要な部分にも薄膜が堆積するためこの不要部分に堆積し
た薄膜が後に剥れ落ちてダストになること、及び、原料
ガスが気相中(反応室内の空間)で加熱され易いため気
相中で原料ガスの反応が進行し易くこれによりダストが
生じ易いことによる。
ール型のCVD装置は従来は一般に以下に説明する様な
構成とされていた。図6及び図7はその説明に供する図
である。特に、図6は従来のコールドウォール型のCV
D装置の全体構成を示した図、図7はこの装置に備わる
基板ホルダと基板搬送機構との関係を示した要部斜視図
である。ただし、図6及び図7においては、基板17は
基板搬送機構27の基板トレー27aに置かれた状態で
示してある(詳細は後述する。)。
置は、反応室11と、この反応室11を真空排気するた
めの排気系13と、反応室11に原料ガスを導入するた
めの原料ガス導入系15と、反応室11内に設けられ基
板17を保持するための基板ホルダ19と、反応室11
に連結バルブ21を介し接続されている基板交換室23
と、この基板交換室23を真空排気するための排気系2
5と、反応室11及び基板交換室23間で基板の授受を
行なわせるための基板搬送機構27とを具えていた。
源15a(液体や固体原料をガス化する場合も含む)
と、原料ガス吹き出し部15bと、原料ガスの流量制御
部15cと、これらを接続するための配管15dとで構
成されている。基板ホルダ19は、詳細は後述するが、
基板受け19aと、基板加熱台19bと、基板受け19
aを上下動させるための基板受け上下機構19cとで構
成されている。また、基板搬送機構27は、詳細は後述
するが、基板17を載せるための基板トレー27aと、
この基板トレー27aを反応室23及び基板交換室25
間で移動させるに十分な長さを有し基板トレー27aに
接続されたアーム部27bと、アーム部27bをその長
手方向に移動させるため例えば永久磁石を用いた駆動部
27cとで構成されている。
27aは、図7に示したように、基板17の中央の帯状
の部分を保持でき、かつ、この帯状部分以外の部分は解
放状態とできる構造とされていた。また、基板ホルダ1
9の基板受け19aは、図7に示したように、基板17
の主面のできる限り広い面積を露出できるようにするた
め基板17の縁部分のみを保持でき、かつ、基板搬送機
構27の基板トレー27aをこの基板受け19a内に組
み入れるられるような切り欠き部19aaを有した構造
とされていた。
より基板ホルダ19の基板受け19aまで搬送されきた
基板17が、この基板受け19aを基板受け上下機構1
9cにより上方向に引き上げることによりすくい上げら
れ、さらに基板加熱台19cに押し当てられる。基板加
熱台19cに押し当てられた基板17はこの基板加熱台
によって加熱される。そして、基板17の基板加熱台1
9cとは反対面に所望の薄膜が堆積される。
コールドウォール型のCVD装置では、原料ガスとして
特に蒸気圧が低いガスを用いた場合、基板17の、基板
搬送機構27の基板トレー27aに接していた部分上と
そうでなかった部分上に堆積する各薄膜の状態に違いが
生じてしまい、基板面に均一な膜質の薄膜が堆積できな
いという問題点が生じることが、この出願に係る発明者
の研究によって明らかになった。図8はこの現象を模式
的に示した図であり、基板17としての例えばシリコン
基板17上にアルミニウム(Al)膜31を図6及び図
7を用いて説明した従来のコールドウォール型のCVD
装置によって形成した試料の様子を模式的に示した図で
ある。基板17の、基板トレー27aに接していた部分
上に堆積したアルミニウム膜31aとそうでなかった部
分上に堆積したアルミニウム膜31bとによって基板1
7上に帯状のパターンが形成されている。
状のパターンを呈するようになる原因は次の様なことと
考える。基板上にCVD法によりアルミニウム膜を形成
する場合、トリイソブチルアルミニウム(TIBA:常
温で液体でかつ蒸気圧が0.05Torrの物質)、若
しくは、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMA
H:常温で液体でかつ蒸気圧が2Torrである物
質)、若しくは、トリメチルアミンアラン(TMAA:
常温で固体でかつ蒸気圧が2Torrである物質)とい
った材料を原料ガス源15a(図6参照)において適度
に加熱することで気化させて得られるガスが、原料ガス
として用いられる。このような原料ガスは、上述のごと
くその蒸気圧が低いため、反応室11の内壁に吸着し易
い。また、反応室11はこれに基板17を搬入する前に
その内部が高真空状態となるように排気されるが、反応
室内壁に吸着した原料ガスはその蒸気圧が低いもの程短
時間には内壁から離脱しにくいため長い時間にわたって
徐々に離脱する。そのため、反応室11内は高真空状態
となっていても、反応室内の残留ガスの大部分が原料ガ
スであるような場合が生じる。このような状態の反応室
11に基板交換室23から基板17を基板搬送機構27
によって搬入すると、基板17の、基板トレー27aに
接している部分は基板トレー27aで覆われているので
反応室内に残留している原料ガスの影響を受けにくいが
基板トレー27aに接していない部分にはこのガスが吸
着する。残留原料ガスがこのように吸着した基板部分は
そうでない基板部分に比べると基板状態が異なることに
なるので後の成膜に影響を与えることとなり、この結果
両部分に形成される膜の状態に違いを生じさせる。ま
た、反応室11に上述のごとく残留している原料ガス
は、CVD装置の使用に伴い基板交換室23にも至りそ
の内壁に吸着することとなるので、CVD装置を長期間
使用した後は基板交換室23においても反応室11の場
合と同様な問題点が生じる。また、このような問題点は
アルミニウム膜を成膜する場合に限られず、蒸気圧が低
い原料ガスを用いる場合すべてに生じると考えられる。
応室や基板交換室の内壁に吸着しているガスを、これら
の壁の温度を上げることによって積極的に壁から離脱さ
せ外部に排気してしまえば良いが、これを行うには多大
な時間を要するので生産性の点から好ましいことではな
い。また、基板搬送機構の基板トレーを基板全面を覆う
ことができる構造のものとすることも考えられるが、そ
うすると基板搬送機構の構造が複雑になりCVD装置を
高価なものにする原因になる。さらに、このような基板
搬送機構を採用したとしても基板ホルダ側に基板を移送
した後は残留原料ガスの基板への影響は引き続き生じる
ため成膜前の基板の表面状態を変化させてしまうので、
優れた特性の薄膜を成膜する場合の支障は依然存在して
しまう。また、基板の薄膜堆積予定面を全面的に露出さ
せて基板を搬送する方法も考えられるが、この場合も基
板の薄膜堆積予定面に残留原料ガスの影響は及ぶため成
膜前の基板の表面状態を変化させてしまうので、優れた
特性の薄膜を成膜する場合の支障は依然存在してしま
う。
のであり、したがってこの発明の目的は、コールドウオ
ール型のCVD装置であって、反応室内に残留する原料
ガスの基板への影響を簡易な構成で防止若しくは従来よ
り軽減できるCVD装置を提供することにある。
め、この発明によれば、反応室と、前述の反応室を真空
排気するための排気系と、前述の反応室に原料ガスを導
入するための原料ガス導入系と、前述の反応室内に設け
られ基板を保持するための基板ホルダと、前述の反応室
に連結バルブを介し接続されている基板交換室と、前述
の基板交換室を真空排気するための排気系と、前述の反
応室及び基板交換室間で前述の基板の授受を行わせるた
めの基板搬送機構とを具えるコールドウォール型のCV
D装置において、反応室内に投入された基板の少なくと
も薄膜が堆積される面に原料ガスと反応することなくか
つ薄膜堆積に影響のない無反応性ガスを吹きつけるため
の無反応性ガス供給機構を具え、該無反応性ガス供給機
構は、無反応性ガス供給源と、前述の基板搬送機構の搬
送経路に沿うように、かつ前述の基板搬送機構の搬送経
路側に向くように、前述の反応室内に設置された無反応
性ガス吹き出し部とを有していることを特徴とする。
室にも、基板交換室内に投入された基板の少なくとも薄
膜が堆積される面に原料ガスと反応することなくかつ薄
膜堆積に影響のない無反応性ガスを吹きつけるための無
反応性ガス供給機構を具え、該無反応性ガス供給機構
は、無反応性ガス供給源と、前述の基板搬送機構の搬送
経路に沿うように、かつ前述の基板搬送機構の搬送経路
側に向くように、前述の基板交換室内に設置された無反
応性ガス吹き出し部とを有するのが好適である。その理
由は、反応室に残留している原料ガスは反応室及び基板
交換室間での基板の授受において基板交換室側にも及ぶ
場合があり、そして、反応室側から基板交換室側にこの
ように及んだ残留原料ガスはCVD装置の長期間の使用
において基板交換室側においても基板表面に悪影響を与
える程の量となることも考えられるからである。なお、
この好適例において、基板交換室に投入されたとは、C
VD装置外部から基板交換室に基板が投入される場合は
勿論、成膜終了後に反応室から基板が基板交換室に戻さ
れる形態で投入される場合を含んでも良い意味である。
を堆積させたい種々のものであることができる。例え
ば、半導体装置の製造に使用される各種の半導体基板
や、表示装置形成のため使用されるガラス基板などの種
々の基板、これら基板に素子が作り込まれているような
中間体であることができる。
膜堆積に影響のない無反応性ガスとは、実質的に原料ガ
スと反応することなくかつ薄膜堆積に影響のないガスも
含むものとする。無反応性ガスの具体例としては、不活
性ガスを挙げることが出来る。また、成膜したい薄膜の
種類や用いる原料ガスによっては、不活性ガス以外の他
のガスも無反応性ガスとなり得る場合も考えられる。
基板が基板交換室から反応室に投入されたときから、基
板への成膜が終了しかつこの基板が反応室より基板搬送
機構により搬出されるまでの間は、基板の、薄膜が堆積
される面に、無反応性ガスを供給することができる。ま
た、無反応性ガス供給量制御機構を設けてあるので、基
板に薄膜を堆積させている間とそうでない場合とにそれ
ぞれ好適な量で無反応性ガスを基板面に供給できる。
ガス供給量制御機構を基板交換室側にも設ける構成とし
た場合は、基板がCVD装置外部から基板交換室に投入
されたときから、基板搬送機構により基板が反応室に投
入され、さらに基板への成膜及びこの基板が反応室より
基板搬送機構により搬出され基板交換室に放置されてい
る一連の期間中、基板の、少なくとも薄膜が堆積される
面に、無反応性ガスを供給することができる。また、無
反応性ガスの供給条件を反応室と基板交換室とでそれぞ
れ別個に設定できる。
ドウォール型のCVD装置にこの発明を適用した例によ
り実施例を説明する。この説明をいくつかの図面を参照
して行う。しかしながら、説明に用いる各図はこの発明
を理解できる程度に、各構成成分の寸法、形状、および
配置関係を概略的に示してあるにすぎない。また、各図
において同様な構成成分については同一の番号を付して
示してある。さらに、各図において、図6及び図7に示
した構成成分と同様な構成成分については同一の番号を
付して示しその説明を省略する場合もある。
る。この第1実施例のCVD装置では、反応室11側に
反応室用の無反応性ガス供給機構41及び無反応性ガス
供給量制御機構43を設けてあり、基板交換室23側に
基板交換室用の無反応性ガス供給機構45及び無反応性
ガス供給量制御機構47を設けてある。そして、反応室
11及び基板交換室23それぞれの無反応性ガス供給機
構41,45は、この場合図1及び図2(A)に示した
ように、対応する室(反応室11または基板交換室23
のこと。以下同様。)内に設けられた、多数のガス吹き
出し用孔(図2(A)にのみPで示す。)を有した直線
状のパイプから成る無反応性ガス吹き出し部41a(4
5a)と、室外に設けられた、無反応性ガス吹き出し部
41a(45a)に接続されている無反応性ガス供給源
41b(45b)とでそれぞれ構成してある。ただし、
この直線状のパイプから成るそれぞれの無反応性ガス吹
き出し部41a,45aは、該パイプが対応する室にお
ける基板の搬送経路に沿うように、かつ、その一方端が
なるべく連結バルブ21の近くまで及ぶように、然も、
ガス吹き出し用の孔が基板の搬送経路側に向くように、
反応室11の内壁若しくは基板交換室の内壁に固定して
ある。ガス吹き出し部41a,45aの構成としては、
原料ガスに耐性を有し、かつ、真空室内に収容するに支
障の無い従来公知の種々の材料を用いることができる。
また、反応室用の無反応性ガス供給量制御機構43は、
無反応性ガス吹き出し部41aと、無反応性ガス供給源
41bとの間に設けてあり、基板交換室用の無反応性ガ
ス供給量制御機構47は、無反応性ガス吹き出し部45
aと、無反応性ガス供給源45bとの間に設けてある。
これら無反応性ガス供給量制御機構43,47は例えば
公知の流量制御装置で構成できる。また、無反応性ガス
供給源41b,45bは例えば不活性ガス供給源で構成
でき、この実施例ではアルゴンガス供給源で構成してい
る。なお、図示例では、反応室用及び基板交換室用にそ
れぞれ別個に無反応性ガス供給源を設けた例を示してい
るがこれは構成成分を明確にするためそうしているにす
ぎず、無反応性ガス供給源41b,45bを反応室及び
基板交換室で共用のものとしても何ら問題ない(以下の
各実施例において同じ。)。また、反応室11及び基板
交換室23にそれぞれ設ける多数のガス吹き出し用孔を
有した直線状のパイプから成る無反応性ガス吹き出し部
41a(45a)の本数は、1本に限られず基板の大き
さや形状に応じもちろん変更できる。
する。
大気圧に戻した後にこの基板交換室23の基板トレー2
7aに基板17を設置する。基板交換室用の無反応性ガ
ス供給機構45は無反応性ガスをその吹き出し部45a
から常に噴出している。こうすることにより、大気中の
水分などが無反応性ガス供給機構45の無反応性ガス吹
き出し部45a内に入ることを防止できる。この実施例
では、無反応性ガス供給機構45は、アルゴンガスを3
00sccm程度の流量で常に噴出している。次に、基
板交換室23内を排気系25により排気する。この排気
処理中においても、基板交換室23内では無反応ガス供
給機構45から所定流量で無反応性ガスが基板17の少
なくとも薄膜堆積予定面に供給されているので、基板交
換室23内の残留原料ガスが基板面に到達することを防
止できる。一方、反応室11内は、基板交換室23から
基板を搬入する前に、反応室用の無反応性ガス供給機構
41から無反応性ガス(ここではアルゴンガス)を供給
しない状態で、排気系13によって高真空に排気する。
そして、反応室11内が所定の真空度になったら、無反
応性ガス供給機構41から無反応性ガスを供給する。こ
の実施例では、反応室用の無反応性ガス吹き出し部41
aからアルゴンガスを300sccm程度の流量で噴出
させる。このように反応室の状態が形成できたら、次
に、基板交換室23と反応室11とを隔てている連結バ
ルブ21を開き、基板17を基板搬送機構27によって
基板ホルダ19まで搬送する。次に、基板ホルダ19の
基板受け19aによって基板17を基板搬送機構27の
基板トレー27aから基板ホルダ19側に移動させ、さ
らに、基板加熱台19bに押しつける。この基板17の
移動の際、反応室用の無反応性ガス吹き出し部41aか
らは上述のごとくアルゴンガスが300sccm程度の
流量で噴出されているので、反応室11内の圧力は0.
01Torr程度になっている。この圧力ではガスの平
均自由行程は約5mmである。この距離はCVD装置に
おける基板と反応室壁面との典型的な距離である約10
cmに比べて十分に短い。このため、壁面から離脱した
残留原料ガスは基板表面に直接到達することはできな
い。また、壁面から離脱した残留原料ガスで反応室内を
漂うものは無反応性ガス供給機構41から供給されたア
ルゴンガスによって散乱されアルゴンガスの流れにそっ
て下流に輸送され排気系13によって外部に排気され
る。これらのことから、残留原料ガス粒子が基板面に到
達するのを防止できる。
1内に原料ガスを導入して基板17の表面に所望の薄膜
を堆積させる。成膜を行う際には適正なときに無反応性
ガスの供給量を反応室用の無反応性ガス供給量制御機構
43によって成膜前の状態より少なくするのが良い。原
料ガスの基板上での反応が無反応性ガスの影響で妨害さ
れることを防ぐためである。この際、無反応性ガスの供
給を停止することも考えられるが、無反応性ガスの供給
を停止すると無反応性ガス吹き出し部41a中に原料ガ
スが入り込みその後不具合が生じる恐れが高いので、無
反応性ガス吹き出し部41a中に原料ガスが入り込むこ
とを防止できる程度の流量で無反応性ガスは供給してお
くのが良い。
厚の薄膜が得られるよう適切に原料ガスの供給量を制御
しかつ原料ガスの供給を停止する。その際、適切なとき
に無反応性ガスの流量を再び成膜前の流量に戻す。これ
により基板への残留原料ガスの影響を防止する。その
後、基板17を、反応室11への基板搬入手順と逆の手
順によって基板交換室23に搬送し、さらに、基板交換
室23から取り出す。
のパイプにより構成した無反応性ガス吹き出し部41a
(45a)を設ける例を説明したが、無反応性ガス吹き
出し部41a(45a)の構成は勿論これに限られな
い。以下に、いくつかの例を説明する。
び基板交換室23の無反応性ガス吹き出し部45aとし
て、複数のノズルを基板搬送経路に沿って、かつ、基板
面に無反応性ガスを供給できるような配置及び個数(図
示例では2個(もちろんこの数に限られない))で設け
た設けた構成例(第2実施例)を示した図である。
5aを、基板17が基板搬送機構27により搬送される
に伴って移動できる構成とした例(第3実施例)であ
る。具体的には、図4及び図5に示したように、基板ト
レー27aの下方に例えばこの基板トレー27aに固定
され、無反応性ガス吹き出し用孔(図5のみにPで示
す。)を有したガス溜り45aaと、このガス溜り45
aaに接続されこのガス溜り45aaに無反応性ガスを
供給するための伸縮自在な配管(例えばベローズ)45
abとで構成された、無反応性ガス吹き出し部45aを
具えている。なお、この第3実施例の場合は、基板が反
応室11の基板ホルダ19に搬送されるまでの間では、
交換室23側の無反応性ガス供給機構45により基板1
7の少なくとも薄膜が堆積される面に無反応性ガスを供
給できるので、反応室11用の無反応性ガス吹き出し部
41aは基板ホルダ19近傍において無反応ガスを基板
面に供給できれば充分である。したがって、反応室11
側の無反応性ガス吹き出し部41aは、連結バルブ21
の近くまで延長させる必要は必ずしもない。そこで、無
反応性ガス吹き出し部41aとして、直線状のパイプの
代わりに、例えば図2(B)に示した様な、多数のガス
吹き出し用孔Pを有したリング状のものを用いても良
い。またさらに、反応室11側の無反応性ガス吹き出し
部41a自体を、基板ホルダ19の基板受け19aの動
作に伴い移動するような構成としても良い。具体的に
は、図示は省略するが、基板ホルダ19の基板受け19
aに無反応性ガス吹き出し用ノズルを、基板面に無反応
性ガスを供給できるに好適な配置及び数で設け、これら
ノズルに伸縮自在な配管によって無反応性ガスを供給す
る構成などである。
実施例について説明したが、この発明は上述の実施例に
限られない。例えば、各実施例で説明した無反応性ガス
吹き出し部41a,45aの構成は一例にすぎず、従っ
て、その構成は基板の形状や、基板ホルダ及び基板搬送
機構の構成によって任意に変更できる。
の発明のCVD装置によれば、反応室に、基板の薄膜堆
積面に所定の無反応性ガスを供給できる機構及びそのガ
スの供給量を制御する機構を設ける。また、これら機構
を設けることは、基板搬送機構を改良することや反応室
壁から残留ガスを排除しようとする行為に比べ容易であ
る。したがって、反応室においてそこに残留している原
料ガスに起因して基板面が成膜前に変化することを防止
若しくは従来より低減することを、従来より簡易に行え
る。このため、基板搬送機構が基板搬送中に基板の一部
を覆い他の部分を露出するような構造となっていたとし
ても、両部分の表面状態に残留原料ガスが原因で違いが
生じる危険性が無くなるかまたは従来より軽減できる。
このため、基板全面にわたって均一な膜質の所望の薄膜
の形成が期待できる。
構及び無反応性ガス供給量制御機構を具える構成の場
合、基板がCVD装置外部から基板交換室に投入された
ときから、反応室での成膜過程を経て再び基板が基板交
換室に戻されるまでの間、基板の、少なくとも薄膜が堆
積される面に、無反応性ガスを供給することができる。
このため、基板交換室側において残留原料ガスが問題と
なる場合にも対応できる。
る。
あり、無反応性ガス吹き出し機構に備わる無反応性ガス
吹き出し部の説明に供する図である。
る。
る。
り、特に基板ホルダと基板搬送機構との要部を示した図
である。
る。
板ホルダと基板搬送機構との説明図である。
排気系 15:原料ガス導入系 17:基板 19:基板ホルダ 19a:基板受け 19b:基板加熱台 19c:基板受け
上下機構 21:連結バルブ 23:基板交換室 25:基板交換室用の排気系 27:基板搬送機
構 27a:基板トレー 27b:アーム部 27c:駆動部 41:反応室用の無反応性ガス供給機構 41a:反応室用の無反応性ガス吹き出し部 41b:反応室用の無反応性ガス供給源 43:反応室用の無反応性ガス供給量制御機構 45:基板交換室用の無反応性ガス供給機構 45a:基板交換室用の無反応性ガス吹き出し部 45aa:ガス溜り 45ab:伸縮自
在な配管 45b:基板交換室用の無反応性ガス供給源 47:基板交換室用の無反応性ガス供給量制御機構
Claims (3)
- 【請求項1】 反応室と、 前記反応室を真空排気するための排気系と、 前記反応室に原料ガスを導入するための原料ガス導入系
と、 前記反応室内に設けられ基板を保持するための基板ホル
ダと、 前記反応室に連結バルブを介し接続されている基板交換
室と、 前記基板交換室を真空排気するための排気系と、 前記反応室及び基板交換室間で前記基板の授受を行わせ
るための基板搬送機構とを具えるコールドウォール型の
CVD装置において、 反応室内に投入された基板の少なくとも薄膜が堆積され
る面に原料ガスと反応することなくかつ薄膜堆積に影響
のない無反応性ガスを吹きつけるための無反応性ガス供
給機構を具え、該無反応性ガス供給機構は、無反応性ガ
ス供給源と、前記基板搬送機構の搬送経路に沿うよう
に、かつ前記基板搬送機構の搬送経路側に向くように、
前記反応室内に設置された無反応性ガス吹き出し部とを
有していることを特徴とするCVD装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のCVD装置において、 前記基板搬送機構は、前記基板の授受を行わせるための
基板トレーを有しており、 前記基板交換室は、該基板交換室内に投入された基板の
少なくとも薄膜が堆積される面に原料ガスと反応するこ
となくかつ薄膜堆積に影響のない無反応性ガスを吹き付
けるための無反応性ガス供給機構を具え、および前記無
反応性ガス供給機構は、無反応性ガス供給源と、前記基
板トレーに固定された無反応性ガス吹き出し部とを有し
ていることを特徴とするCVD装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のCVD装置におい
て、 基板交換室内に投入された基板の少なくとも薄膜が堆積
される面に原料ガスと反応することなくかつ薄膜堆積に
影響のない無反応性ガスを吹きつけるための無反応性ガ
ス供給機構を具え、該無反応性ガス供給機構は、無反応
性ガス供給源と、前記基板搬送機構の搬送経路に沿うよ
うに、かつ前記基板搬送機構の搬送経路側に向くよう
に、前記基板交換室内に設置された無反応性ガス吹き出
し部とを有していることを特徴とするCVD装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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