JP3201672B2 - タービン高圧給水加熱器のトーラスリング自動溶接装置 - Google Patents

タービン高圧給水加熱器のトーラスリング自動溶接装置

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JP3201672B2 JP05489893A JP5489893A JP3201672B2 JP 3201672 B2 JP3201672 B2 JP 3201672B2 JP 05489893 A JP05489893 A JP 05489893A JP 5489893 A JP5489893 A JP 5489893A JP 3201672 B2 JP3201672 B2 JP 3201672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電所の高圧給水
加熱器(ブリーチロックヘッド型)の円筒状をした水室
の解放下端に嵌合させた水室蓋の周りに生じた嵌合間隙
を耐圧シールする為に、この間隙に跨がらせて溶接した
横断面が略C字形をしたトーラスリングは、加熱器内部
を点検・補修する都度水室蓋を取り外す為に周方向に一
旦切断するが、点検・補修を終えて水室蓋を取り付けた
後に、この切断箇所を溶接して塞ぐ為のタービン高圧給
水加熱器のトーラスリング自動溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12〜14は、参考迄に、トーラスリ
ングの切断の仕方を示した従来技術の説明図である。高
圧給水加熱器100の円筒状をした水室101の解放下
端には、水室蓋102が嵌合されており、この両者の嵌
合間隙を耐圧シールする為に、図13に示した様に水室
101と水室蓋102との間隙gに跨がらせて、横断面
が略C字形になる様に切れ目を設けたスチールパイプを
リング状にまとめた形態のトーラスリング200を溶接
している。そして、上記の如くトーラスリング200を
切断するには、水室蓋102の下面中央に設けてある螺
孔102aに旋回式アーム301の旋回軸302を螺着
し、旋回式アーム301の先端に取着したガストーチ3
03を手動操作してトーラスリング200の切断を行っ
ていた。その場合、図14に示した様に切断箇所mは、
切断面に凹凸のあるスリット状になるので、点検・補修
後に溶接して元に戻すには、この切断箇所mを符号nを
付して破線で示した様にVカット溝状(開先形状)に整
える必要があった。そして、従来は、切断箇所の溶接作
業は全く人手に頼っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記切断作業及び切断
箇所をVカット溝状に整える作業には、かなり熟練した
技術と多くの時間を要していた。然も、高圧給水加熱器
の設置状況からして、この切断作業は狭隘な場所での作
業であり、特に水室側の切断面の整形・加工作業は上向
きに屈み込んだ無理な姿勢で行わねばならないので、若
者には敬遠され勝ちで今後の作業者の確保も懸念され
る。そこで本願発明者は、先に、切断作業を人手に頼ら
ずに自動的に行え、然も、再溶接の為に切断箇所をVカ
ット溝状に整形する後加工作業も殆ど不要化出来る様に
した、高圧給水加熱器のトーラスリング自動切断装置を
開発している。然し乍ら、切断作業を自動化出来ても、
その後に続く溶接作業を自動化出来なくては片手落ちで
ある。然も、高圧給水加熱器の内部は高温・高圧水が流
通するので、溶接の確実さが厳しく要求される。処が、
この溶接作業も、前述の切断作業と同様に上向きに屈ん
だ窮屈な姿勢で行わざるを得ないので、必然的に、溶接
の仕上がりに悪影響が生ずる恐れがあった。そこで、本
発明の目的は、火力発電所に設置された高圧給水加熱器
のトーラスリングを、加熱器の点検・補修の都度水室蓋
を取り外す為にその周方向に一旦切断した後、この切断
箇所を溶接して塞ぐ作業を、人手に頼らずに自動的に確
実に行える様にする高圧給水加熱器のトーラスリング自
動溶接機を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明によるタービン高圧給水加熱器のトーラスリ
ング自動溶接装置は、高圧給水加熱器の円筒状水室10
1の開放下端に嵌合した水室蓋102の、嵌合間隙を耐
圧シールする為に、この間隙に跨がらせて溶接した横断
面がほぼC字形のトーラスリング200を、加熱器内部
を点検・修理する都度、水室蓋102を取り外す際に、
その周方向に一旦切断した後、この切断個所を溶接する
為の装置であって、水室蓋102の下面側中央部に突設
した支軸1に、着脱自在に水平向きに取付けられる取付
基盤2と、取付基盤2に組付けられて、回動手段3によ
り支軸1の周りに回動される回転アーム4と、回転アー
ム4に取着された、上下・前後方向に変位可能な倣いス
テージ5と、倣いステージ5に組付けた溶接トーチ6
と、溶接トーチ6の先端の望ましい移動軌跡を学習させ
る為に、倣いステージ5に取着した溶接位置倣いセンサ
9、及び、このセンサの変位情報を記憶して倣いステー
ジ5の駆動部に伝える作動制御部72と、溶接位置倣い
センサ9の先端を、倣い作動時には、Vカット溝状を成
す溶接個所aの溝内に圧接させ、溶接時には、溶接個所
aから距てさせる為の首振用シリンダ51とを備えるこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】高圧給水加熱器の点検・補修時に、その周方向
に一旦切断したトーラスリング200のVカット状溝
を、点検・補修後に溶接して埋めるには、水室蓋102
の下面中央に突設した支軸1に取付基盤2を水平に取着
し、この取付基盤2に装置本体を着脱自在に垂設したう
え、溶接トーチ6を使用状態にセットする。そして、先
ず準備工程として、取付基盤2の回転アーム4に設けた
倣いステージ5に取着した溶接位置倣いセンサ9の検出
部を、溶接箇所aの溶接スタート位置に接触させたう
え、回動手段3により回転アーム4を一回転させれば、
自動溶接中の溶接トーチ6を溶接箇所に対して常に所定
の位置関係に保持させる為の、溶接トーチ6の先端の望
ましい移動軌跡を溶接位置倣いセンサ9が学習し、作動
制御部72に入力して記憶させる。そこで、作動制御部
72に任意の作動プログラムを設定したうえ、自動溶接
装置を作動させれば、倣いステージ5が前記記憶情報に
基ずいて自動的に変位動し、倣いステージ5に取着した
溶接トーチ6の先端と溶接箇所aとは所定の位置関係に
自動的に保たれ続けて、トーラスリング200の切断箇
所の溶接が確実に行われる。
【0006】
【実施例】以下に、図1乃至図11を参照し乍ら本発明
の一実施例を説明する。先ず、タービン高圧給水加熱器
100は、図9〜11に示した様に円筒形をした水室1
01の解放下端に、水室蓋102を嵌合させた形態を備
える。そして、対向する両嵌合面は夫々内歯々車状と外
歯々車状に形成し、水室蓋102を水室101の解放下
端に十分に挿し込んだうえ、歯幅分だけ回転させること
により、図示の様に内歯と外歯とを上下に重ね合わせた
状態に組付けて高圧に耐える様にしている。そして、水
室蓋102の下面中央には螺孔102aを設けている。
金属パイプをリング状に曲げた形態を備えるトーラスリ
ング200の大きさは、この実施例のものは、リング径
が約1000mm、パイプ径は約51mm、パイプ肉厚
は約5.5mmである。
【0007】トーラスリング自動溶接装置の本体部分を
なす装置本体Aは、図1に示した様に、水室蓋102の
螺孔102aに螺着した支軸1に着脱自在に垂設され
る。装置本体Aの概略の構成を図1,図2によって説明
すると、2は支軸1の下側に螺止固定される円形の取付
基盤で、その下側には回動手段3により水平向きに回動
される回転アーム4を組付けている。そして、回転アー
ム4の一端側には、上下及び前後(溶接箇所aの開先部
中心線に対して)方向に変位可能な倣いステージ5を組
付け、この倣いステージ5に熔接トーチ6を取着してい
る。又、回転アーム4には溶接ワイヤーWを自動供給す
る溶接ワイヤー送給装置8を組付けている。更に、倣い
ステージ5には、溶接位置倣いセンサ9も取着してい
る。これは、自動熔接中の溶接トーチ6の先端と熔接箇
所aとを、所定の位置関係に保持させ続けさせる為に、
支軸1の周りに回動されつつある溶接トーチ6の先端の
望ましい移動軌跡を学習する為のものである。溶接トー
チ6に就いては、様々の種類のものをテストした結果、
本発明目的にはTIG溶接機が最も適していることが解
ったのでこれを用いた。
【0008】次に、装置本体Aの細部の構成を順次説明
する。装置本体Aは、取付基盤2と、この取付基盤2の
下側に着脱自在に連結される本体部分とに2分割するこ
とが出来る。円盤状の取付基盤2には中心軸孔2aを設
けている。この中心軸孔2aに支軸1の底面に突設した
ボルト1aを挿通させたうえ、このボルト1aに螺着し
たナット10を締付ければ、取付基盤2は支軸1の下端
に水平に固定される。取付基盤2の上面には、その水平
出しを行う3本のジャッキボルト11を三角形状の配置
で立設している。各ジャッキボルト11の上端には傾動
可能なレベリングフット11aを組付けている。
【0009】20は、取付基盤2の下側に着脱自在に重
合させる円形中間盤で、その周縁にはリングギヤ21を
形成させている。円形中間盤20の上面周縁の等間隔を
隔てた3箇所には、この円形中間盤20を取付基盤2の
下側に重合状態で固定させる為の、締結螺を備えた固定
用爪22を夫々設けている。
【0010】円形中間盤20の下面には、その直径より
小径のクロスローラベアリング23を同心状に取着して
いる。回転アーム4は、このクロスローラベアリング2
3の回転側リング23bに固着されている。回転アーム
4の一方の側面には、熔接トーチ6に供給する電力、不
活性ガス、エア、水等を供給する継手類24を組付けた
中継ボックス25を、取付金具26を使って取着してい
る。又、回転アーム4の両端及び円形中間盤20の夫々
の下面に、高さ調節式の支脚27を3点支持状に設け
て、格納時や仮置時に装置本体Aを受け支える様にして
いる。
【0011】回転アーム4の他方の側面には、その回動
手段3の組付フレーム31及び溶接ワイヤー送給装置8
の組付フレーム32を、連結板33を介して連設してい
る。組付フレーム31には、回動手段3を構成するDC
サーボモータ34及びその減速機35が組付けられてい
る。そして、減速機35の出力軸に軸嵌したピニオン3
6を、リングギア21に噛合させている。又、組付フレ
ー31には、回転アーム4の回転位置を検出するロータ
リーエンコーダー37や、サーボモータ34の停止用の
リミットスイッチ(図示略)も取着している。
【0012】回転アーム4の一端側の上面には、倣いス
テージ5を取着する支柱38を立設している。この倣い
ステージ5は、前後倣いステージ5Aと、この前後倣い
ステージ5Aに直交状に組付けた上下倣いステージ5B
とで構成されている。ここで前後とは、溶接箇所aに向
かって前後の意である。両倣いステージ5A,5Bは、
夫々市販の角筒状のものを使用しており、内部には、変
位用螺杆を回転させるDCサーボモータ、その駆動制御
用のロータリーエンコーダ等が組込まれている。
【0013】上下倣いステージ5Bには、熔接トーチ6
の先端位置を前後・上下に手動操作で微調整する取付位
置微調整マウント40をブラケット41を介して取着し
ている。この取付位置微調整マウント40は、前後微調
整摘み42を備えた前後動ユニット40Aと、上下微調
整摘み43を備えた上下動ユニット40Bとから成る。
そして、上下動ユニット40Bには、溶接トーチ6の取
付部材7を取着している。
【0014】取付部材7には、図3に示した様に熔接ト
ーチ6の取付金具44と、後述する溶接ワイヤー送給装
置8のワイヤー繰出部を保持する保持具45を取着して
いる。保持具45には、ワイヤーの先端位置を前後左右
に微調整する微調整機構(図示略)を付設している。
【0015】更に、上下倣いステージ5Bに取着したブ
ラケット50には、溶接位置倣いセンサ9を、その先端
の接触ボール(倣い部)9aが前後及び上下に首振動出
来る様に取着している。接触ボール9aは、接触すべき
Vカット溝状をした溶接箇所aの溝寸法に応じて、異な
った大きさのものに取替可能にしている。図2に示した
51は、位置倣いセンサ9の首振用シリンダで、倣い作
動時には、接触ボール9aを溶接箇所aのVカット状溝
内に押し付けて接触させ、溶接時には、位置倣位置セン
サ9を溶接箇所aから隔てさせる役割を果す。
【0016】図4は溶接ワイヤー送給装置8を示してい
る。その組付フレーム32に設けた支持アーム61の先
にはワイヤーリール62を取着し、リール軸62aには
ブレーキ63と摘み64を取着している。65は送給ロ
ーラで、ワイヤーリール62から繰出される溶接ワイヤ
ーWを挟み着け、溶接位置aに向けて繰り出す。送給ロ
ーラ65のローラ軸65aには、その駆動用のDCサー
ボモータ66の回転力が減速機67を介して伝えられ
る。送給ローラ65から繰り出された溶接ワイヤーW
は、ガイドスリーブ68に挿通させて溶接箇所aに導
く。
【0017】図5は、溶接機の電源部や作動制御部等を
含む自動溶接装置全体の配線・配管系統図である。71
はTIG溶接機の本体部分、72は自動溶接装置の作動
制御部、73及び74は夫々作動制御部72に接続され
て、装置本体Aの作動をリモートコントロールする携帯
式の操作ボックス及び調整ボックス、75は溶接機への
冷却水循環ポンプである。操作ボックス73及び調整ボ
ックス74の操作面を、図6及び図7に示した。図8
は、溶接箇所aの溶接を終えた状態を示す、部分拡大断
面図である。
【0018】次に、上記構成の作用を説明する。溶接箇
所aは、その溶接強度を十分に確保する為に、図8に示
した様に溶接初層W1、溶接2層W2、溶接3層の第1
パスW3及第2パスW4の、4つの溶接層に分けて順次
溶接して行くことにした。そして、この実施例では、点
検・補修を終えた高圧給水加熱器の水室101の解放下
端に水室蓋102を嵌め込んだ状態で、周方向に切断さ
れているトーラスリング200の切断箇所aの合わせ面
の間隙幅が、その周方向にかなり変動しており、上記の
溶接初層W1は、全周の溶接が画一的に行われる自動溶
接によっては満足に溶接し難いと判断した。そこで、こ
の溶接初層W1の溶接だけは、水室蓋102への装置本
体Aの取付に先立って、手作業で行った。
【0019】装置本体Aを、水室蓋102の下側に取付
けて使用状態にセットするには、先ず、支軸1の上端側
を水室蓋102の軸孔102aに螺じ込む。次いで、予
め溶接機Aの本体部分から分離して置いた取付基盤2の
中心軸孔2aを、支軸1の下端のボルト1aに挿通させ
る。そして、3本のジャッキボルト11を夫々予め回動
操作して所定の長さにセットして置き、レベリングフッ
ト11aを水室蓋102の下面に圧接させながらナット
10を締め付ければ、取付基盤2は支軸1の下端に水平
向きに固定される。
【0020】然る後、取付基盤2の下側に装置本体Aの
本体部分を連結させるが、これを行うには、円形中間盤
20に設けた固定爪22を外向きに回動させたうえ、本
体部分を車輪付きの簡易リフター(図示略)に載せ、取
付基盤2の下側に移動させる。そして、リフターを上昇
動させて円形中間盤20を取付基盤2の下側に同心状に
重ね合わせたうえ、各固定爪22を内向きに回して締結
螺を締付ければ、水室蓋102の下側に装置本体Aを取
付ける作業は簡単に終わる。
【0021】次に、溶接箇所aを前述の如く3層に分け
て順次自動溶接して行くのに先立って、回転アーム4に
取着した溶接トーチ6の先端の望ましい移動軌跡を学習
させる操作を行う。これを行うに、溶接装置の起動SW
をを投入したうえ、倣いステージ5及び取付位置微調整
マウント40を操作して、溶接位置倣いセンサ9が、初
層溶接後の溶接箇所aのVカット状溝に対して所定の関
係位置にもたらされる様にセットする。然る後、操作ボ
ックス73によって、ティーチングSWを押すと、常時
は溶接箇所aから隔った待機位置にある溶接位置倣いセ
ンサ9が、その首振用シリンダ51によって、図2に示
した作動位置に向けて首振動され、接触ボール9aが溶
接箇所aのVカット状溝内に押し込まれて溝壁に接触す
る。続いて、回動手段3が回転アーム4を1回転させ、
この間に、溶接位置倣いセンサ9は、溶接部開先中心線
に対する接触ボール9aの位置の前後の変動と、溶接部
開先中心線に対する上下位置の変動とを継続的に検出し
て、この変動信号を作動制御部72に設けた記憶回路に
入力させる。このティーチングは、トーラスリング20
0の全周のうちの任意の一部分に限って行うことも出来
る。
【0022】ティーチングを終えたら、倣いステージ5
及び取付位置微調整マウント40を操作して、溶接トー
チ6を2層目の溶接に適した位置にセットし、作動制御
部72、操作ボックス73及び調整ボックス74によっ
て、回転アーム4の回転速度、溶接ワイヤーWの送給速
度、溶接電流等の溶接条件を設定したうえ、プレイバッ
クSWを押せば、回転アーム4と共に回動される溶接ト
ーチ6が、ティーチングにより作動制御部72に記憶さ
れてい移動軌跡をたどって溶接2層W2を自動的に溶接
して行く。
【0023】次に、溶接3層の第1パスW3の自動溶接
に移るが、この場合の溶接トーチ6の先端と溶接箇所a
との位置関係は、図8から理解される様に、溶接2層W
2とは前後及び上下方向に幾分ずれている。そこで、2
層目と同様の操作で、溶接トーチ6の位置を3層目の第
1パスW3の溶接に適した位置にセットし、溶接条件を
設定したうえ、プレイバックのSWを押せば、溶接3層
の第1パスW3の溶接が自動的に進行する。溶接3層の
第2パスW4の溶接も、第1パスと同様にして自動的に
行わせることが出来る。
【0024】各溶接層W2〜W4の自動溶接に於いて
は、既述の如く溶接の開始前に、溶接トーチ6の位置
を、事前の溶接テストで得ている各層の溶接に適した位
置に一旦セットすれば、自動溶接は、ティーチングによ
り記憶している溶接箇所aのVカット状溝の位置変動を
プレイバックして行うので、溶接中の溶接トーチ6の位
置は、倣いステージ5により溶接開始前にセットした溶
接に適する関係位置に自動的に保持させることが出来
る。尚、自動溶接中に溶接の仕上り具合を見て、若し、
溶接トーチ6の位置を補正したい場合には、操作ボック
ス73又は徴調整摘み42,43を操作して簡単にこれ
を行えるし、溶接条件も調整ボックス74を操作して補
正することが出来る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による高圧給水加熱器のトーラスリング自動溶接装置
は、従来の人手に頼る溶接作業に比べて、以下に列挙し
た如き様々の優れた効果を奏する。 (a) 狭い場所で屈み込んで行う、きつい溶接作業か
ら解放される。 (b) 従って、この不自然な姿勢での作業に由来し
て、知らず知らずのうちに溶接状態が不良になる恐れが
解消する。 (c) その為、仕上がり検査によって溶接不良箇所を
発見した場合に、これを修正する為の余分な手間と経費
を大幅に省ける。 (d) 又、格別の熟練者でなくても、確実な溶接を行
うことが出来、今後予想される熟練作業者不足の問題に
対処出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、装置本体を水室蓋に
取り付けた状態の部分縦断側面図である。
【図2】同上、装置本体の部分底面図である。
【図3】同上、倣いステージに溶接トーチ及び溶接位置
倣いセンサを取着した部分の正面図である。
【図4】同上、ワイヤーー送給装置の平面図である。
【図5】同上、装置本体の電源部や作動制御部等を含む
自動溶接装置全体の配線・配管系統図である。
【図6】同上、自動溶接機の操作ボックスの平面図であ
る。
【図7】同上、自動溶接機の調整ボックスの平面図であ
る。
【図8】同上、トーラスリングの溶接箇所の拡大縦断面
図である。
【図9】高圧給水加熱器の部分縦断面図である。
【図10】同上、図9の部分拡大図である。
【図11】同上、図9のX−X線に沿う断面図である。
【図12】従来技術を示す参考図で、トーラスリングを
切断している状態を示した斜視図である。
【図13】同上、切断部分を示した拡大縦断面図であ
る。
【図14】同上、トーラスリング200の切断状態を示
した拡大図である。
【符号の説明】
A 装置本体 1 支軸 1a ボルト 2 取付基盤 2a中心軸孔 3 回動手段 4 回転アーム 5 倣いステージ 5A 前後倣いステージ 5B 上下倣いステージ 6 溶接トーチ 7 取付部材 8 溶接ワイヤー送給装置 9 溶接位置倣いセンサ 9a 接触ボール 10 ナット 11 ジャッキボルト 11a レベリングフット 20 円形中間盤 20a 中心孔 21 リングギア 22 固定爪 23 クロスローラベアリング 23a 固定側リング 23b 回転側リング 24 配線・配管継手類 25 中継ボックス 26 取付金具 27 支脚 30 連結板 31,32 組付フレーム 33 連結板 34 DCサーボモータ 35 減速機 36 ピニオン 37 ロータリーエンコーダ 38 支柱 40 取付位置微調整マウント 40A 前後動ユニット 40B 上下動ユニット 41 ブラケット 42 上下微調整ツマミ 43 前後微調整ツマミ 44 取付金具 45 保持具 50 ブラケット 51 首振用シリンダ 61 支持アーム 62 ワイヤーリール 63 ブレーキ 64 摘み 65 送給ローラ 66 DCサーボモータ 67 減速機 68 ガイドスリーブ 71 溶接機の本体部分 72 作動制御部 73 操作ボックス 74 調整ボックス 75 冷却水循環ポンプ 100 高圧給水加熱器 101 水室 102 水室蓋 102a 螺孔 200 トーラスリング W 溶接ワイヤー a 溶接箇所 g 間隙 W1 溶接初層 W2 溶接2層 W3 溶接3層の第1パス W4 溶接3層の第2パス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199271(JP,A) 特開 昭60−56485(JP,A) 特開 平4−105766(JP,A) 特開 昭62−50081(JP,A) 特開 昭63−194868(JP,A) 実開 平3−42373(JP,U) 特公 昭54−35182(JP,B2) 実公 昭50−42831(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/028 B23K 9/00 B23K 9/127 F22D 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧給水加熱器の円筒状水室101の開
    放下端に嵌合した水室蓋102の、嵌合間隙を耐圧シー
    ルする為に、この間隙に跨がらせて溶接した横断面がほ
    ぼC字形のトーラスリング200を、加熱器内部を点検
    ・修理する都度、水室蓋102を取り外す際に、その周
    方向に一旦切断した後、この切断個所を溶接する為の装
    置であって、 水室蓋102の下面側中央部に突設した支軸1に、着脱
    自在に水平向きに取付けられる取付基盤2と、 取付基盤2に組付けられて、回動手段3により支軸1の
    周りに回動される回転アーム4と、 回転アーム4に取着された、上下・前後方向に変位可能
    な倣いステージ5と、倣いステージ5に組付けた溶接ト
    ーチ6と、 溶接トーチ6の先端の望ましい移動軌跡を学習させる為
    に、倣いステージ5に取着した溶接位置倣いセンサ9、
    及び、このセンサの変位情報を記憶して倣いステージ5
    の駆動部に伝える作動制御部72と、 溶接位置倣いセンサ9の先端を、倣い作動時には、Vカ
    ット溝状を成す溶接個所aの溝内に圧接させ、溶接時に
    は、溶接個所aから距てさせる為の首振用シリンダ51
    とを備えることを特徴とするタービン高圧給水加熱器の
    トーラスリング自動溶接装置。
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