JP3201193B2 - ワーク取付装置 - Google Patents

ワーク取付装置

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JP3201193B2
JP3201193B2 JP32677594A JP32677594A JP3201193B2 JP 3201193 B2 JP3201193 B2 JP 3201193B2 JP 32677594 A JP32677594 A JP 32677594A JP 32677594 A JP32677594 A JP 32677594A JP 3201193 B2 JP3201193 B2 JP 3201193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両部品として
のストラット型サスペンションのストラットアッシ(以
下、単にストラットという)のような頭部近傍に複数の
ボルトが立設された取付座面を有するワークを、当該取
付座面を車体の取付面に当接させてねじ締結することに
より車体に取り付けるワーク取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の組立ラインにおいて、例
えば車両部品としてのストラットを車体に取り付ける取
付装置としては、このストラットが比較的重量物である
ことなどから人手により取り付けるのは極めて煩わしく
また困難な作業が要求されるため、工業用ロボットを用
いて自動化した取付装置が知られている(特開昭59−
53275号公報参照)。
【0003】図9は、上記のストラットの取付装置にお
けるストラット頭部の芯出しおよびナット締め機構を示
す。この取付装置にあっては、図9に示す機構は、図示
しない多関節アームをもったロボットの該アームに共に
設置されている。ストラットの車体Bへの取付を行う場
合には、別のロボットによりストラットPをつかみ、車
体Bの下部に位置させる。次いで、前記ロボットのアー
ムに設けられたストラット頭部の芯出し機構の頭部ガイ
ド61が車体Bの位置決め孔15に係合されると共に、
頭部ガイド61の中央下部に設けられた位置決めテーパ
62が車体Bの前記位置決め孔3から挿入され、ストラ
ットPの頭部に設けられた係合孔63に係合して位置決
めを行う。そして、ストラットPを押し上げ、ストラッ
トPの取付座面に立設されたスタッドボルト32を車体
Bの取付孔34から突き出し、ナットランナ65の作動
によりナットを締め付けてストラットPの取り付けを完
了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なストラットの取付装置にあっては、芯出し機構の頭部
ガイド61が車体Bの位置決め孔15に係合して位置決
めされ、この位置決め孔15に合わせるようにして頭部
ガイド61にストラットPを係合し車体Bに導くように
している。
【0005】しかしながら、ストラットPの頭部に設け
られた係合孔63の中心と、取付座面に立設されたスタ
ッドボルト32の設置箇所のPCD(ピッチサークルダ
イア)の中心とは完全には一致せず、そのずれが大きい
場合には、車体Bの取付孔34にストラットPのスタッ
ドボルト32を挿通させることができないといった問題
があった。この場合に、上記ずれ量を見込んで位置決め
治具を設定することも考えられるが、この係合孔63の
中心とスタッドボルト32のPCDの中心とのずれが車
種によって異なるため、多車種に対応可能とすることが
できないものであった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、頭部近傍
に複数のボルトが立設された取付座面を有するワーク
を、確実に、しかも車種切り替えを要することなく車体
に取り付けることができるワーク取付装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項1に記載の発明にあっては、頭部近
傍に複数のボルトが立設された取付座面を有するワーク
を、当該取付座面を複数のボルト孔が形成された車体の
取付面にねじ締結することにより車体に取り付けるワー
ク取付装置において、車体の位置決め孔に係合される第
1係合部、および中心軸回りに偏心回転可能な前記ワー
クの頭部を係合保持する第2係合部を備え、浮動可能に
形成されると共に、車体の取付面に向けて移動される頭
部ガイドを有することを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明の構成は、上記請求
項1記載のワーク取付装置の構成において、前記第1係
合部は、前記頭部ガイドを車体の位置決め孔に案内する
円錐凸面部であり、前記第2係合部は、前記ワークの頭
部を前記頭部ガイドに案内する中心軸に対して偏心して
形成された円錐凹面部であることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明の構成は、上記請求
項2記載のワーク取付装置の構成において、前記ワーク
を当該ワークの軸回りに回転揺動可能に保持すると共
に、前記頭部ガイドに向けて移動可能な保持手段を設け
たことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明の構成は、上記請求
項2記載のワーク取付装置の構成において、前記ワーク
を挟持するクランプ部、およびこのクランプ部が取付け
られる前記中心軸回りに揺動可能なベース部を備え、当
該ワークの軸方向に直交する方向において浮動可能に形
成されると共に、前記頭部ガイドに向けて移動される保
持手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】このように構成した本発明は、請求項1に記載
の発明にあっては、浮動可能に形成された頭部ガイドの
第1係合部を車体の位置決め孔に係合させて位置決めし
た後に、ワークの頭部を前記頭部ガイドの第2係合部に
係合させて保持し、次いで、頭部ガイドの第2係合部が
偏心回転される。これによりストラットの頭部が偏心揺
動されるので、ワークの取付座面に立設されたボルトの
PCDの中心が軸中心とずれていたり車種により相違が
あったりしてもこれらのずれ等を吸収して車体のボルト
孔の位置にワークのボルトの位置が合致して挿通せられ
る。このため、誤ることなく確実に、しかも車種切り替
えを要することなく、ワークの車体への取り付けが行わ
れる。
【0012】請求項2に記載の発明にあっては、頭部ガ
イドは円錐凸面部により摺動しつつ滑らかに案内されて
車体の位置決め孔に係合されると共に、ワークの頭部は
円錐凹面部により摺動しつつ滑らかに案内されて頭部ガ
イドに係合保持される。
【0013】請求項3に記載の発明にあっては、保持さ
れたワークが当該ワークの軸回りに回転揺動されるの
で、車体の取付面に形成されたボルト孔の位置とワーク
の取付座面に立設されたボルトの位置が円周方向にずれ
たとしても、このずれを吸収して両者の位置が合致して
挿通せられる。
【0014】請求項4に記載の発明にあっては、クラン
プ部によりワークを確実に挟持して回転揺動され、ま
た、保持手段は、頭部ガイドに頭部を係合保持されたワ
ークの形状や姿勢に応じてワークを移動させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るワーク取付装置
の概略構成を示す平面図、図2は、図1に示されるワー
ク取付装置のAから見た図である。
【0016】本実施例のワーク取付装置は、車両部品と
してのストラットを車体の所定の取付面にねじ締結する
ことにより取り付けるワーク取付装置であって、図示の
ように、ストラットセット手段1、ナット締付手段2、
移動手段3、ワーク導入手段6、およびナット供給手段
7を有している。なお、図1および図2におけるワーク
取付装置は車体の片側のみの部分を示しており、反対側
も同様に構成されているが図示省略している。
【0017】図1に示したように、ワーク導入手段6
は、移動手段3の上流側に設けられており、作業者によ
り載置されたストラットを、ストラットセット手段1の
後述する把持ハンドに渡す所定位置まで移動させる。
【0018】移動手段3は、台車4を有し、この台車4
の上には、ストラットセット手段1、ナット締付手段2
などが設けられるスライドベース8が、車体Bの搬送方
向(図示C方向)と直交する方向に移動可能に設置され
る。そして、台車4は、図示しない位相合せ手段に連結
されることにより、レール5に沿って図示C方向に、車
体Bの搬送に同期して移動させることができるようにな
っている。
【0019】つまり、ワーク導入手段6からストラット
を受けとったストラットセット手段1は、図1に示す位
置まで台車4と共に移動され、ストラットは、車体Bが
B′に示す位置に到達するまでの間に、ストラットセッ
ト手段1により車体Bの取付面へセットされ、ナット締
付手段2によりねじ締結される。なお、ナット供給手段
7により、ナット締付手段2においてストラットのねじ
締結のために使用されるナットの供給が行われる。
【0020】図3は、図2に示されるストラットセット
手段の拡大図、図4は、頭部位置決め手段の要部断面
図、図5は、頭部位置決め手段によるストラット頭部の
位置決めの様子を示す図、図6は、保持手段の平面図で
ある。図3に示したように、ストラットセット手段1
は、支持フレーム47に取り付けられたストラットPの
頭部13の芯出しを行う頭部位置決め手段11と、スト
ラットPの筒部14を保持する保持手段12とを有して
いる。
【0021】頭部位置決め手段11には、ストラットP
の頭部13を係合保持するため頭部ガイド16が設けら
れており、この頭部ガイド16には、図4に示したよう
に、車体Bの位置決め孔15に係合される円錐凸面部1
7が形成されている。なお、図4では、ストラットPと
共に頭部ガイド16が持ち上げられ、ストラットPのス
タッドボルト32が車体Bのボルト孔34に挿通された
状態を示している。頭部ガイド16が車体Bの位置決め
孔15に係合される場合は、図5(A)に示したよう
に、円錐凸面部17に案内されながら滑らかに行われ
る。
【0022】本実施例では、頭部ガイド16は浮動可能
に形成されている。即ち、ストラットPの軸方向は圧縮
コイルばね18により、ストラットPの軸方向に直交す
る方向は円周方向等間隔に配設された複数の圧縮コイル
ばね19によりフローティング支持される。したがっ
て、車体Bの位置や車種の相違によらず、頭部ガイド1
6が車体Bの位置決め孔16に確実に係合されるので、
結果として、頭部ガイド16は車体Bに取り付けられた
位置決め治具として機能する。なお、フローティング支
持に使用される圧縮コイルばね18,19は、例えば板
ばねなどの他の弾性部材を使用することもできる。
【0023】一方、頭部ガイド16の中央下部には、ス
トラットPの頭部13が挿入され、係合保持される円錐
凹面部19が形成される。この円錐凹面部19は、中心
軸に対して例えば数mm程度所定距離だけ偏心して形成
されており、外シャフト20をモータ21を動作させベ
ルト22およびプーリ23を介して回転させることによ
り、頭部ガイド16の円錐凹面部19が中心軸の回りに
偏心回転する。これにより、円錐凹面部19に頭部13
が係合保持されたストラットPは、いわゆるすりこぎ運
動のような偏心揺動を行う。
【0024】また、頭部ガイド16の軸中心には、内シ
ャフト24が挿通して設けられている。下方には、スト
ラットPの頭部13が当接されるヘッド25が設けら
れ、上方には、内シャフト24の軸方向位置を検出する
ためのドグ26が図示しない止めねじで固定されてい
る。したがって、ドグ26をセンサ27又は28で検出
することにより、内シャフト24の軸方向位置、ひいて
はストラットPの軸方向位置を検出することができるよ
うになっている。なお、センサ27又は28は、例えば
磁気による近接センサが使用されるが、光学式のフォト
センサとすることも可能である。
【0025】図5(A)に示したように、ストラットP
の頭部13が頭部ガイド16の円錐凹面部19に案内さ
れて挿入されると、内シャフト24のヘッド25が押し
上げられてセンサ27がドグ26を検出する。なお、図
示省略するが空間29には圧縮コイルばねが配置され、
常時内シャフト24を下方に付勢している。また、この
状態から後述する保持手段12によりさらに上方に押し
上げられると、圧縮コイルばね30の弾発力に抗してス
トラットPが上昇し、その取付座面31に立設されたス
タッドボルト32の先端が車体Bの取付面に当接する。
【0026】ここで、ストラットPに対し上方に向けて
付与される力を検出する図示しない力検出手段が設けら
れており、この力検出手段により検出される力の反発を
見て、後述する保持手段12を軸方向移動させる空圧シ
リンダを減圧させてロックする。これにより車体Bの取
付面33の高さ方向位置が車種間などで多少ずれていて
も、ストラットPが車体Bに押し付けられる力で検知し
て停止させるので過大な力で突き上げるようなことはな
い。
【0027】図5(B)は、ストラットPの取付座面3
1に立設されたスタッドボルト32の設置箇所のPCD
(ピッチサークルダイア)の中心が軸中心とずれていた
り、車体Bの取付面33に形成されたボルト孔34の位
置と前記スタッドボルト32の位置が円周方向にずれて
いたりするために挿通できない状態を示しており、前述
したストラットPの頭部13の偏心揺動と、後述する保
持手段12によるストラットPの中心軸回りの回転揺動
がなされることにより、図5(C)に示したように、ス
トラットPのスタッドボルト32が車体Bのボルト孔3
4に挿通され、センサ27がドグ26を検出する。な
お、スタッドボルト32は、取付座面31上に円周方向
等間隔に例えば3箇所立設されている。
【0028】また、頭部位置決め手段11は、図3に示
したように、空圧シリンダ35,36により、ストラッ
トPのそれぞれ軸方向およびそれに直交する方向(図示
X方向)に、移動自在に構成される。
【0029】保持手段12は、図3および図6に示した
ように、把持ハンド37を有しており、この把持ハンド
37は、ストラットPの筒部14をクランプ部38によ
り挟持すべく、駆動手段39により動作される。
【0030】本実施例では、この把持ハンド37は、X
方向と、Y方向(図3の紙面に垂直な方向)とが浮動可
能に形成される。即ち、フローティング機構40,41
により、それぞれX方向、Y方向にフローティング支持
されている。また、空圧シリンダ42により、把持ハン
ド37がX方向に移動可能となっている。
【0031】上記の把持ハンド37などが設置される揺
動プレート43は、アーム44の上で、ストラットPの
中心軸回りに揺動可能に構成される。即ち、図6におい
て、ストラットPの筒部14の中心軸回りに矢印E方向
に、空圧シリンダ45により例えば10数度の所定角度
だけ揺動させることができる。これにより、ストラット
Pのスタッドボルト32と車体Bのボルト孔34との円
周方向の位置ずれを上記揺動角度の範囲内で吸収するこ
とが可能である。なお、図示のように、空圧シリンダ4
6により、前記アーム44が軸方向に移動可能に構成さ
れている。
【0032】次に、本実施例の作用を図7に示す動作フ
ローチャートに基づいて説明する。まず、図示しない位
相合せ手段により車体Bの搬送ラインとの位相合せが行
われた後(ステップS1)、ワーク導入手段6によりス
トラットPが搬送される(ステップS2)。ここで、ス
トラットセット手段1、ナット締付手段2などが設置さ
れている台車4は、車体Bの搬送方向の下流側に移動さ
れて待機状態にあり、ストラットセット手段1の把持ハ
ンド37を前進させてストラットPをクランプし、ワー
ク導入手段6からストラットPを受け取る(ステップS
3)。次いで、台車4が上流側に移動され(ステップS
4)、停止後、台車4は前記位相合せ手段と連結されて
同期がとられる(ステップS5)。このようにして、ラ
インを一時停止させることなく、車体を搬送させつつス
トラットPの取付作業を行うことができる。これによ
り、取付作業の自由度を確保しつつ生産性の向上を図る
ことができる。
【0033】次に、台車4上でスライドベース8が車体
Bの方向に所定距離前進して(ステップS6)、把持ハ
ンド37に保持されたストラットPがほぼ車体Bの取付
面33に開設された位置決め孔15の下方に位置され
る。一方、空圧シリンダ35の動作によりスライドベー
ス8上に設けられたストラットセット手段1の頭部位置
決め手段11が前進して(ステップS7)、頭部位置決
め手段11の頭部ガイド16がほぼ車体Bの取付面33
に開設された位置決め孔15の上方に位置される。次い
で、空圧シリンダ36の動作により頭部位置決め手段1
1が下降せられ(ステップS8)、フローティング状態
にある頭部ガイド16は、円錐凸面部17に案内されな
がら車体Bの取付面33に開設された位置決め孔15に
確実に係合される。これにより、頭部位置決め手段11
の頭部ガイド16は、車体Bの所定位置にセットされた
ストラットPの頭部13を係合保持して位置決めするた
めの治具として機能することができる。
【0034】ステップS9では、空圧シリンダ46によ
り保持手段12が上昇して、ストラットPの頭部13が
頭部ガイド16の中央下部に形成された円錐凹面部19
に挿入され、係合保持される。ここで、内シャフト24
が押し上げられてセンサ27によりドグ26が検出され
る(図5(A)参照)。さらに保持手段12が上昇せら
れてストラットPが上昇せられ、その取付座面31に立
設されたスタッドボルト32の先端が車体Bの取付面に
当接しその反力を図示しない力検出手段により検出した
値が所定値に到達した箇所で停止する(ステップS1
0、図5(B)参照)。したがって、車種により中間停
止すべき位置に相違があっても、無理に押し付けること
がなくなり車体などに損傷を与える虞れも回避できる。
【0035】図8(A)は、図5(B)に示される状態
のボルト孔とスタッドボルトとの位置関係をあらわす平
面図である。なお、ボルト孔とスタッドボルトとの位置
のずれは誇張して描かれている。この状態で、空圧シリ
ンダ45により揺動プレート43が揺動され、ストラッ
トPの筒部14が中心軸回りに所定角度回転揺動される
(ステップS11)。一方、モータ21により頭部ガイ
ド16の円錐凹面部19がストラットPの中心軸の回り
に偏心回転される(ステップS12)。これにより、円
錐凹面部19に頭部13が係合保持されたストラットP
は、その頭部13が偏心揺動を行う。
【0036】このような円錐凹面部19の偏心回転によ
るストラットPの頭部13の偏心揺動と、揺動プレート
43の揺動によるストラットPの筒部14の回転揺動と
により、たとえストラットPの取付座面31に立設され
たスタッドボルト32の設置箇所のPCDの中心が軸中
心とずれていたり車種により相違があったりしても、ま
た、ボルト孔34の位置とスタッドボルト32の位置が
回転方向にずれがあったとしても吸収され、図8(B)
に示すように、車体Bのボルト孔34の位置と、ストラ
ットPの取付座面31上に立設されたスタッドボルト3
2の位置とが合致する。
【0037】そして、ステップS13にて、空圧シリン
ダ46により保持手段12が上昇し、ボルト孔34にス
タッドボルト32が挿通されて停止する(図5(C)参
照)。ここで、ストラットPは、機能上からスプリング
48(図3参照)が中心からずれ傾斜して取り付けられ
ており、ストラットPを押し上げていくと取付座面31
の片面しか当たっていない状態でさらに上昇するが、保
持手段12の把持ハンド37がXおよびY方向にフロー
ティング支持されているため、図3に示すF方向に前に
移動しながら上昇する。つまり、ストラットPはスプリ
ング48の形状や姿勢に応じた動きをしながら上昇し、
車体Bの取付面33に倣うようにしてストラットPの取
付座面31を確実に当接させることができ、ロボットな
どを使用した場合のティーチング作業が不要となる。
【0038】ボルト孔34にスタッドボルト32が挿通
され、車体Bの取付面33にストラットPの取付座面3
1が当接されると、空圧シリンダ35,36により頭部
位置決め手段11が退避する(ステップS14)。次い
で、ナット締付手段2によりスタッドボルト32にナッ
トを締結し(ステップS15)、ストラットPの車体B
への取り付けが完了する。
【0039】このように、本発明によれば、複雑な制御
および車種切り替えを要することなくストラットPの車
体Bへの取り付けを誤ることなく確実に行うことがで
き、設備費の低下が図られると共に、設備ライン立ち上
げ工数の低減が可能となる。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限られず、種
々の変形が可能である。たとえば保持手段については、
上述した実施例のものに限定されるものではなく、ロボ
ットのアームに把持ハンドを設けた構成とすることも可
能である。
【0041】また、上述した実施例では車両部品として
のストラットを取り付ける装置を例に挙げて説明した
が、本発明はこれのみに限定されることなく他のワーク
にも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、そ
れぞれの請求項毎に次のような効果を奏する。
【0043】請求項1に記載の発明によれば、頭部ガイ
ドの第2係合部の偏心回転によりストラットの頭部が偏
心揺動されるので、ワークの取付座面に立設されたボル
トのPCDの中心が軸中心とずれていたり車種により相
違があったりしてもこれらのずれ等を吸収し、車体のボ
ルト孔の位置にワークのボルトの位置を合致させること
ができる。これにより、誤ることなく確実に、しかも車
種切り替えを要することなくワークを車体の取付面に取
り付けることが可能となる。したがって多車種の混流ラ
インにも本装置の適用が可能である。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、頭部ガイ
ドを摺接しつつ滑らかに案内して車体の位置決め孔に係
合できると共に、ワークの頭部を摺接しつつ滑らかに案
内して頭部ガイドに係合保持させることができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、車体の取
付面に形成されたボルト孔の位置とワークの取付座面に
立設されたボルトの位置が円周方向にずれたとしても、
このずれを吸収して両者の位置を合致させることができ
る。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、ワークを
確実に挟持して回転揺動できると共に、例えばロボット
などを使用せずとも簡易な構成により、頭部ガイドに頭
部を係合保持されたワークの形状や姿勢に応じて移動さ
せることができ、車体の取付面に倣うようにしてワーク
の取付座面を確実に当接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るワーク取付装置の概
略構成を示す平面図である。
【図2】 図1に示されるワーク取付装置のAから見た
図である。
【図3】 図2に示されるストラットセット手段の拡大
図である。
【図4】 本装置の頭部位置決め手段の要部断面図であ
る。
【図5】 (A)〜(C)は、頭部位置決め手段による
ストラット頭部の位置決めの様子を示す図である。
【図6】 本装置の保持手段の平面図である。
【図7】 本装置の動作フローチャートである。
【図8】 (A)(B)は、ボルト孔とスタッドボルト
との位置関係をあらわす平面図である。
【図9】 従来のワーク取付装置におけるストラット頭
部の芯出しおよびナット締め機構を示す図である。
【符号の説明】
1…ストラットセット手段、 2…ナット締付手段、3
…移動手段、 6…ワーク導入手段、7…
ナット供給手段、11…頭部位置決め手段 12…
保持手段、13…頭部、 15…位置決
め孔、16…頭部ガイド、17…円錐凸面部(第1係合
部)、19…円錐凹面部(第2係合部)、31…取付座
面、32…スタッドボルト(ボルト)、33…取付面、
34…ボルト孔、37…把持ハンド、
38…クランプ部、38…クランプ部、43…
揺動プレート(ベース部)、47…支持フレーム、B…
車体、P…ストラット(ワーク)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−53275(JP,A) 特開 平6−270022(JP,A) 特開 平5−23926(JP,A) 特開 平4−13523(JP,A) 特開 昭62−181841(JP,A) 特開 平6−190662(JP,A) 実開 平5−84587(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 B65D 65/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部近傍に複数のボルトが立設された取
    付座面を有するワークを、当該取付座面を複数のボルト
    孔が形成された車体の取付面にねじ締結することにより
    車体に取り付けるワーク取付装置において、 車体の位置決め孔に係合される第1係合部、および中心
    軸回りに偏心回転可能な前記ワークの頭部を係合保持す
    る第2係合部を備え、浮動可能に形成されると共に、車
    体の取付面に向けて移動される頭部ガイドを有すること
    を特徴とするワーク取付装置。
  2. 【請求項2】 前記第1係合部は、前記頭部ガイドを車
    体の位置決め孔に案内する円錐凸面部であり、 前記第2係合部は、前記ワークの頭部を前記頭部ガイド
    に案内する中心軸に対して偏心して形成された円錐凹面
    部であることを特徴とする請求項1記載のワーク取付装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワークを当該ワークの軸回りに回転
    揺動可能に保持すると共に、前記頭部ガイドに向けて移
    動可能な保持手段を設けたことを特徴とする請求項2記
    載のワーク取付装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークを挟持するクランプ部、およ
    びこのクランプ部が取付けられる前記中心軸回りに揺動
    可能なベース部を備え、当該ワークの軸方向に直交する
    方向において浮動可能に形成されると共に、前記頭部ガ
    イドに向けて移動される保持手段を設けたことを特徴と
    する請求項2記載のワーク取付装置。
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