JP3201132U - 組み立て式コンテナ - Google Patents

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孝幸 三牧
中津井 宏
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Abstract

【課題】固定側板の着脱に際し固定側板が収容空間に移動や傾倒することを防ぎ、物品を効率よく収容、搬出、保管、輸送等できる組み立て式コンテナを提供する。【解決手段】固定側板410の外面下部に、円形状の支柱部421と長円形状の金枠挟み込み板部422とを有し、固定側板410の外面と金枠挟み込み板部422との間に下金枠200を上方から挟み込む間隙423が形成された係合部420が設置されている。固定側板410を垂直な姿勢で上方より下金枠200に落とし込むことにより、支柱部421がコーナー金具230の係合溝233と係合し、間隙423にコーナー金具230の第1の面231が挿入され、固定側板410は外面と金枠挟み込み板部422とで下金枠200を上方から挟み込んだ状態となり自立状態に設置される。【選択図】 図4

Description

本考案は、ロール製品等の物品を収容し保管や輸送等をするためのコンテナであって、側板が着脱可能な組み立て式コンテナに関する。
所望の物品等を収容して保管や輸送等するコンテナにおいて、使用時にはパレット上に側板を立設して収容空間を形成し、非使用時には側板をパレット上に水平に載置できるようにした組み立て式コンテナ(折り畳み式コンテナ)が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
この種の組み立て式コンテナにおいてパレット上に側板を設置する方法としては、対向して立設される一方の一対の側板(固定側板)をパレット上に設置された金枠等に係合させ、固定側板に形成された溝の間に、対向して立設される他方の一対の側板(差込側板)を差し込む方法が挙げられる。固定側板をパレット上に設置する形態としては、側板をパレットの内側から外側に移動させ、あるいは、側板の上部を内側に傾倒させた状態からパレットに垂直な状態に回動させ、側板の下部に設置されたピン等を金枠に形成された係合部に係合させる形態が知られている。この形態において側板をパレットから取り外す時は、差込側板を引き抜いた後、固定側板をパレットの内側に移動させ、あるいは、固定側板の上部を内側に傾倒させ、固定側板のピン等と金枠の係合部との係合状態を解除し、側板を金枠(パレット)から分離する。
このような形態で側板を設置あるいは取り外す組み立て式コンテナにおいては、固定側板の設置あるいは取り外しの際に固定側板を内側に移動あるいは傾倒させる必要がある。従って、パレット上に物品を収容した後に側板を設置する場合には、物品をパレット上の収容空間(側板により囲まれた空間)いっぱに収容することはできず、物品と側板との間に側板を移動あるいは傾倒可能なスペースを確保する必要がある。また、物品の収容の前に先にパレットに側板を設置する場合には、パレット上の収容空間いっぱいに物品を収容することはできるが、収容空間への物品の収容はコンテナの上部開口からのみ可能な状態となり、横方向からフォークリフト等により物品を収容することは不可能となる。
組み立て式コンテナにより輸送等をする物品の一例としてロール製品を挙げることができる。特許文献1及び2に開示されているコンテナも、ロール製品用の組み立て式コンテナである。ロール製品をコンテナに収容する場合には、通常、ロール製品の両端に突出している支管端部を支管受けにより支持し、これをパレット上の収容空間に収容する。このようなロール製品を組み立て式コンテナにより輸送等する場合も、前述したように、ロール製品を収容した後に側板を設置する場合及び側板を取り外した後にロール製品を搬出する場合は、収容したロール製品の周囲に側板を移動等可能なスペースを確保する必要があり、収容効率が悪くなるとともに収容したロール製品を固定する構成が複雑になる。また、先に側板を設置した後にロール製品を収容する場合及び先にロール製品を搬出した後に側板を取り外す場合は、ロール製品の収容及び搬出は、収容空間の上部開口を介して、すなわち、ロール製品を上から吊り上げて行うしかなく、フォークリフト等によりコンテナの側方からロール製品の収容及び搬出をすることができなかった。
以上のような事情から、物品をコンテナの収容空間に効率よく収容することができ、その結果、効率よく保管や輸送等を行うことができるような組み立て式コンテナが要望されている。また、側板の設置や取り外しをコンテナの収容空間に影響を与えることなく、かつ容易に行うことができ、さらに、物品の収容や搬出を、例えばコンテナの横方向からフォークリフトを使って行う等、容易な作業で効率よく行うことができるような組み立て式コンテナが要望されている。
特開2000−128270号公報 特開2006−001637号公報
本考案の目的は、物品を効率よく収容し、効率よく保管や輸送等を行うことができ、側板の設置や取り外しをコンテナの収容空間に影響を与えることなく容易に行うことができ、さらに物品の収容や搬出を容易な作業で効率よく行うことができる組み立て式コンテナを提供することにある。
本考案の目的を達成するために、本考案の組み立て式コンテナは、パレットと、パレットの上面の周縁に設置される下金枠と、パレット上に下金枠に沿って着脱可能に立設される一対の固定側板と、一対の固定側板を接続するようにパレット上に着脱可能に立設される一対の差込側板とを有する組み立て式コンテナであって、
固定側板は、
固定側板の下部に設置され、固定側板が立設された状態において下金枠を上方向から挟み込む間隙が形成された固定側板自立用係合部と、
固定側板の両側端部に形成され、差込側板の側端部がスライド移動可能に嵌入される差込側板嵌め込み用溝とを有し、
差込側板は、対向設置された一対の固定側板の対向する差込側板嵌め込み用溝に両側端部が嵌入されることによりパレット上に立設され、
当該組み立て式コンテナは、さらに、
固定側板が立設された状態において、固定側板を、上方に移動不能に下金枠に連結する浮き上がり防止部と、
対向設置された一対の固定側板の対向面間を連結する連結部材を有する。
好適には、固定側板自立用係合部は、固定側板に設置された支柱部と、支柱部に設置され固定側板の外面との間に間隙を形成する板部とを有する。
また好適には、下金枠の固定側板自立用係合部の間隙に挟み込まれる箇所の上縁には、固定側板自立用係合部の支柱部が係合する係合溝が形成されている。
好適には、固定側板自立用係合部は、固定側板の外面両側下部の2か所に各々設置されている。
また好適には、浮き上がり防止部は、
係合ピンが形成され、下金枠に設置された板バネと、
下金枠に形成され、板バネの係合ピンが通過するピン通過用穴と、
固定側板が下金枠に沿って立設された状態において、固定側板の下金枠のピン通過用穴に対応する位置に形成されたピン挿入用孔とを有し、
板バネの係合ピンが下金枠のピン通過用穴を通過して固定側板のピン挿入用孔に挿入されることにより、固定側板は上方に移動不能に下金枠に連結される。
また好適には、浮き上がり防止部は、
アーム先端に係合部が装着され、固定側板に設置されたキャッチクリップと、
下金枠に形成され、固定側板が下金枠に沿って立設された状態において、固定側板に設置されたキャッチクリップの係合部が係合される受け穴とを有し、
キャッチクリップの係合部が下金枠の受け穴に係合されることにより、固定側板は上方に移動不能に下金枠に連結される。
好適には、連結部材は、先端が鍵部に形成されたラッチ錠が両端に設置された長尺部材であり、
一対の固定側板の対向面の上部には、各々、連結部材のラッチ錠の鍵部が係合されるラッチ錠係合用長穴が形成されており、
連結部材の両端のラッチ錠の鍵部が、各々、一対の固定側板のラッチ錠係合用長穴に係合されることにより、対向設置された一対の固定側板の対向面間が連結される。
また好適には、本考案の組み立て式コンテナは、パレット上の、一対の差込側板が立設される辺縁近傍に当該辺縁に沿って各々設置され、ロール製品の軸方向両側に装着される板状部材である支管受けの下縁が嵌入される支管受け受け溝が形成された支管受け受け部をさらに有し、
連結部材は、一対の固定側板の対向面の上部両側の、差込側板が立設される位置の近傍に各々配置され、
連結部材の下面には、連結部材の長手方向に沿って、支管受けの上縁が嵌入される支管受け押え溝が形成されている。
なお好適には、連結部材の両側のラッチ錠は、連結部材の両端であって、連結部材の上面の1の対角線上に設置される。
また好適には、支管受け受け部には平行に複数本の支管受け受け溝が形成されており、 連結部材の下面には支管受け受け部の支管受け受け溝に対向して平行に複数本の当て板(支管受け)押え溝が形成されている。
また好適には、本考案の組み立て式コンテナは、支管受け受け部の各々の各支管受け受け溝に対向する位置に各々支管受け押え溝が形成されている一方の面と、連結部材の各々の各支管受け押え溝に対向する位置に各々支管受け受け溝が形成されている他方の面とを有する中間連結枠をさらに有する。
好適には、本考案の組み立て式コンテナは、一対の固定側板及び一対の差込側板により囲まれたパレット上の収容空間の上部開口を閉塞する上蓋をさらに有する。
また好適には、差込側板は、枠材を具備しておらず、面材のみにより構成されている。なお好適には、面材は、ダンボールプラスチックである。
本考案によれば、物品を効率よく収容し、効率よく保管や輸送等を行うことができ、側板の設置や取り外しをコンテナの収容空間に影響を与えることなく容易に行うことができ、さらに物品の収容や搬出を容易な作業で効率よく行うことができる組み立て式コンテナ
を提供することができる。
図1は、本考案の第1実施形態のロール製品用コンテナの構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示したロール製品用コンテナの下金枠及び当て板受け部の構成を示す模式的な斜視図である。 図3は、図1に示したロール製品用コンテナの固定側板及び差込側板の構成を示す模式的な部分斜視図である。 図4は、図2に示した下金枠と図3に示した固定側板が係合設置された状態を示す図であり、その係合状態を図2及び図3における各V方向における部分断面図で示した図である。 図5は、図1に示したロール製品用コンテナの浮き上がり防止部の構成を示す模式的な正面図である。 図6は、図1に示したロール製品用コンテナの浮き上がり防止部の構成を示す模式的な斜視図である。 図7は、図1に示したロール製品用コンテナの中間連結枠の構成を示す部分断面図である。 図8は、図1に示したロール製品用コンテナにおける当て板押え板の構成を示す部分斜視図である。 図9は、図1に示したロール製品用コンテナに収容されるロール製品の形態を示す模式的な斜視図である。 図10は、図1に示したロール製品用コンテナにロール製品が収容された状態を示す模式的な斜視図である。 図11は、本考案の第2実施形態のロール製品用コンテナの構成を示す分解斜視図である。 図12は、図1及び図11に示したロール製品用コンテナの浮き上がり防止部の他の構成を示す模式的な正面図である。 図13は、図1及び図11に示したロール製品用コンテナの浮き上がり防止部の他の構成を示す模式的な斜視図である。
第1実施形態
本考案の第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態では、フィルム状の製品が支管に巻き取られているロール製品を複数本(本実施形態では4本)収容可能なロール製品用コンテナを例示して本考案を説明する。
図1に示すように、ロール製品用コンテナ1は、主な構成部として、パレット100、下金枠200、底板300、一対の固定側板410及び一対の差込側板470を有する側板400、2つの当て板受け部(支管受け受け部と称する場合もある)510、中間連結枠520、2つの当て板押え板(当て板押え板あるいは支管受け押え板と称する場合もある)530及び上蓋600を有する。
パレット100は、平面形状が矩形で所定の高さを有するロール製品用コンテナ1の基台である。パレット100の四隅下部には、ロール製品用コンテナ1を段積みする場合に下段のロール製品用コンテナ1の上蓋600に設置されたズレ防止凸部610が係合する段積み用係合部110が形成されている。また、パレット100の側面には、フォークリフトの爪部(フォーク)が差し込まれるリフト用開口120が形成されている。本実施形態においてパレット100は、スチール製の角パイプを溶接により連結して形成したものである。
下金枠200は、パレット100の上面に側板400を設置するためのスチール製の枠部材である。下金枠200は、固定側板410が立設されるパレット100の一方の対向する辺縁に沿って設置される第1の連結枠210と、差込側板470が立設されるパレット100の他方の対向する辺縁に沿って設置される第2の連結枠220と、パレット100の角部に設置される4個のコーナー金具230とを有する。
第1及び第2の連結枠210,220は、所定の高さの垂直部を有する。垂直部は、パレット100の辺縁に沿って立設された側板400の下縁部に外側から接し、その位置を所定の位置に規定する。
図2に示すように、第1の連結枠210の垂直部とコーナー金具230とは略同じ高さで比較的高く形成されており、第2の連結枠220の垂直部は相対的に低く形成されている。ロール製品用コンテナ1を折り畳んだ場合、取り外した4枚の側板400、中間連結枠520及び2つの当て板押え板530はパレット100上に水平に載置され、その上部が上蓋600で被覆する。このとき、上蓋600はコーナー金具230に四隅を支持されて装着される。また、パレット100上に載置された部材が抜け落ちないように、パレット100と上蓋600との間の少なくとも一方向の側面は閉塞されるのが好ましい。そのため、コーナー金具230と第1の連結枠210の垂直部は上蓋600を支持するコーナー金具230と略同じ高さで比較的高く形成されている。
コーナー金具230は、第1の連結枠210と第2の連結枠220とを接続するとともに、固定側板410が自立するための支持部となる。コーナー金具230は、第1の連結枠210と平行な第1の面231と、第2の連結枠220と平行な第2の面232とを有し、第1の連結枠210の上縁に、固定側板410に設置された後述する固定側板自立用係合部420(図3及び図4参照)の支柱部421(図4参照)が係合する係合溝233が形成されている。ロール製品用コンテナ1を組み立てる途中において、係合溝233が形成された部分のコーナー金具230の第1の面231が、固定側板410に設置された固定側板自立用係合部420の金枠挟み込み用間隙423に挟み込まれることにより、固定側板410は下金枠200に対して自立した状態とされる。
また、図1に示すように、第1の連結枠210には、第1の連結枠210に沿って立設された固定側板410が上方に移動するのを防止する浮き上がり防止部441の一部の構成が形成されている。具体的には、図5及び図6に示すように、第1の連結枠210の中央部付近に、係合ピン451を有する板バネ450が設置されるとともに、その係合ピン451を通過させるピン通過用穴452が形成されている。なお、浮き上がり防止部441の構成については後述する。
また、図1に示すように、第1の連結枠210の外面中央部の下部には、ゴムバンド受け金具218が設置されている。ゴムバンド受け金具218は、ロール製品用コンテナ1が折り畳まれた状態で上蓋600が容易に開かないように、上蓋600に設置されたゴムバンド620が係止される部材である。
底板300は、ロール製品用コンテナ1の収容空間の下面を規定する板部材である。底板300は、パレット100の下金枠200に囲まれた位置に設置される。本実施形態において、底板300はダンボールプラスチック製である。
なお、本願においてダンボールプラスチックとは、ハニカム構造コアを有するプラスチック板、中空構造をもつプラスチック板及びダンボール状プラスチック板を総称したものであり、プラスチックダンボールと称されるもの、あるいはダンプラ、プラダンと略称されるものを含む。
側板400は、下金枠200に沿ってパレット100の周縁に立設され、パレット100上にロール製品用コンテナ1の収容空間を形成する部材である。側板400は、第1の連結枠210に沿って対向して立設される一対の固定側板410と、第2の連結枠220に沿って対向して立設され、一対の固定側板410の対向する各側縁を連結する一対の差込側板470とを有する。
固定側板410は、図1に示すように、スチール製の角パイプで形成されたフレームの内側にダンボールプラスチック製の面材を貼着した本体を有する。固定側板410は、面材411の周囲に、上枠412、下枠413、左枠414及び右枠415からなるフレームが装着されており、さらにその左右の中央部に、左枠414及び右枠415と平行に、補強材としての中間柱416が設置されている。
固定側板410の左右両側の外面下部、すなわち左枠414及び右枠415の外面下部には、各々、固定側板自立用係合部420が設置されている。図3及び図4に示すように、固定側板自立用係合部420は、固定側板410の外面に設置された円形状の支柱部421と、さらにその外面に設置された長円形状の金枠挟み込み板部422とを有する。固定側板自立用係合部420には、このような構成により、固定側板410の外面と金枠挟み込み板部422との間に、支柱部421の厚みに相当する間隙であって、下金枠200を上方から挟み込む金枠挟み込み用間隙423が形成されている。
固定側板410を下金枠200に沿って立設する際には、垂直な姿勢とした固定側板410を、両側の固定側板自立用係合部420が第1の連結枠210の両側のコーナー金具230の各第1の面231に形成された係合溝233の位置となるように配置し、上方より下金枠200に対して落とし込む。その結果、図4に示すように、固定側板410は、固定側板自立用係合部420の支柱部421がコーナー金具230の係合溝233と係合し、金枠挟み込み用間隙423にコーナー金具230の第1の面231が挿入される。すなわち固定側板410は、その外面と固定側板自立用係合部420の金枠挟み込み板部422とで下金枠200を上方から挟み込んだ状態となり、自立した状態とされる。
図1に示すように、固定側板410の左右両側面には、スチール製のU字部材430が設置されている。U字部材430は、図3に示すように、開放面が内側を指向するように、すなわち対向する固定側板410の両側各々でU字部材430の開放面が対向するように設置され、差込側板嵌め込み用溝431に形成されている。差込側板嵌め込み用溝431は、固定側板410の上縁から下縁まで連続する溝であって、対向する固定側板410の間に差込側板470を設置する際に、差込側板470の両側縁部が嵌入される溝である。
図5及び図6に示すように、固定側板410と下金枠200の第1の連結枠210とには、固定側板410を下金枠200の第1の連結枠210に沿って立設した場合に、第1の連結枠210(下金枠200)に対して固定側板410が上方に移動するのを防止するための前述した浮き上がり防止部441が形成されている。
浮き上がり防止部441は、係合ピン451を有し第1の連結枠210の中央部付近に設置された板バネ450、第1の連結枠210に形成されたピン通過用穴452、及び、固定側板410に形成されたピン挿入用孔453とを有する。ピン通過用穴452は、板バネ450の係合ピン451が通過可能に形成された穴である。また、ピン挿入用孔453は、固定側板410が第1の連結枠210に沿って立設された状態において第1の連結枠210のピン通過用穴452と連通する位置に形成される。板バネ450及びピン通過用穴452は、第1の連結枠210の下部のゴムバンド受け金具218の隣に設置及び形成され、ピン挿入用孔453は、固定側板410の下枠413に形成される。
このような構成の浮き上がり防止部441においては、固定側板410を第1の連結枠210に沿って立設された状態において、板バネ450を操作し、板バネ450の係合ピン451を第1の連結枠210のピン通過用穴452を通過させて固定側板410のピン挿入用孔453に挿入する。これにより、固定側板410は第1の連結枠210に対して上方に移動不能な状態とされ、固定側板410は下金枠200に連結された状態となる。
図8に示すように、固定側板410の左右両側の内面上部には、ラッチ錠係合用長穴417が形成されている。対向配置された一対の固定側板410は、両端にラッチ錠540が設置された長尺部材である連結部材530により、両端のラッチ錠540の先端鍵部541が対向する固定側板410の各ラッチ錠係合用長穴417に係合されることにより、その両側上部が各々連結される。これにより、対向して立設された一対の固定側板410は、その上部が外側に開くことが防止される。なお、本実施形態のロール製品用コンテナ1において連結部材530は、当て板押え板(支管受け押え板)を兼ねた部材であるが、当て板押え板としての作用については後述する。
また、固定側板410の外面中央部の上部には、図1に示すように、ゴムバンド受け金具418が設置されている。ゴムバンド受け金具418は、ロール製品用コンテナ1が組み立てられた状態で上蓋600が装着された場合に、上蓋600が容易に開かないように、上蓋600に設置されたゴムバンド620が係止される部材である。
差込側板470は、図1に示すように、ダンボールプラスチック製の面材のみからなる部材である。すなわち、差込側板470は、固定側板410のように、上枠412〜右枠415からなるフレームも、中間柱416のような補強材も具備していない。差込側板470は、対向して立設された一対の固定側板410の両側において、対向して形成されている差込側板嵌め込み用溝431に両側縁が上方より差し込まれ、固定側板410の側縁間に設置される。一対の差込側板470が一対の固定側板410の間に設置されることにより、4枚の側板400がパレット100の周縁に沿って立設された状態となり、パレット100上にロール製品用コンテナ1の収容空間が形成される。
当て板受け部(支管受け受け部)510は、ロール製品用コンテナ1に収容されるロール製品の支管受け(当て板と称する場合もある)が載置される部材である。
ロール製品用コンテナ1に収容されるロール製品は、図9に示すように、中央部に開口811が形成された矩形の当て板810をロール製品800の軸方向両側に配置し、ロール製品800の両端から突出する支管801の端部を当て板810の開口811に嵌入することにより、ロール製品800を一対の当て板810の間に保持(挟持)した形態のものである。ロール製品800及び一対の当て板810は、ロール製品800の支管801の内部、当て板810の開口811、当て板810の各外端面、及び、これらの側部を周回するように配置され締め付けられたバンド820により一体化されている。
このような形態のロール製品をパレット100上に収容するために、ロール製品800の両側の当て板810が載置される当て板受け部510は、図1に示すように、パレット100上の、下金枠200の第2の連結枠220のすぐ内側の2箇所に設置される。各当て板受け部510は、図2に示すように、スチール製の平板状部材である基材513上に、同じくスチール製の2本のU字部材514が開放面が上側を指向するように所定の間隔で平行に設置されたものであり、これにより、所定の間隔で平行な2本の当て板受け溝515を有するものである。
パレット100の上面の両側に設置された各当て板受け部510の当て板受け溝515に、ロール製品800の両側に装着された当て板810の下縁が各々嵌入されることにより、図10に示すように、ロール製品800はパレット100上に収容される。図10に示すように、本実施形態のロール製品用コンテナ1は、水平方向に並列に2本のロール製品800を収容する構成となっており、当て板受け部510の当て板受け溝515は、2枚の当て板810の下縁が嵌入可能な長さに形成される。なお、水平方向に並列に収容可能なロール製品800の数は任意に決定してよい。また、当て板810のサイズは収容対象のロール製品800の外径等に応じて適切なサイズに決定される。
パレット100の上面の両側に設置された各当て板受け部510においては、2本の当て板受け溝515のいずれかにロール製品800に装着された当て板810が嵌入されるが、当て板810を嵌入する当て板受け溝515を変えることにより、ロール製品800を挟持する一対の当て板810の間隔を変更することができる。従って、本実施形態のロール製品用コンテナ1のように各当て板受け部510に複数の当て板受け溝515を形成しておければ、同一のロール製品用コンテナ1において、軸方向長さの異なる複数種類のロール製品800を収容対象とすることができる。
なお、当て板受け部510に形成する当て板受け溝515の数は、2本に限らず3本以上としてもよいし、1本のみであってもよい。また、パレット100の両側に設置された各当て板受け部510で、形成する当て板受け溝515の数や、当て板受け溝515の間隔等を変えてもよい。当て板受け溝515の数を増やすこと、及び、当て板受け溝515の間隔を適宜変更することにより、同一のロール製品用コンテナ1において収容可能な軸方向長さの異なるロール製品800の種類を増やすことができる。
中間連結枠520は、図10に示すようにロール製品800を垂直方向に重ねて収容する際に、上下段のロール製品800の間に配置され、上下段の各ロール製品800の各当て板810の位置を規定する。中間連結枠520は、両側に配置される2個の当て板押え受け部522と、この2個の当て板押え受け部522を連結する枠材521とを有する。両側の2個の当て板押え受け部522は、パレット100上に設置された2箇所の当て板受け部510の上部に配置可能な間隔、形態に形成される。
当て板押え受け部522の各々は、図7に示すように、スチール製の平板状部材である基材523に対して、上下両面に、各々2本のスチール製のU字部材524が所定の間隔で平行に、すなわち合計4本、設置されたものである。これにより当て板押え受け部522は、下面(一方の面)に所定の間隔で平行な2本の当て板押え溝525が配置され、上面(他方の面)に所定の間隔で平行な2本の当て板受け溝526が配置された形態とされる。
当て板押え溝525は、パレット100上に載置されたロール製品800の当て板810の上縁が嵌合される溝である。すなわち、当て板押え溝525は、パレット100に設置された当て板受け部510の当て板受け溝515にロール製品800を挟持した当て板810の下縁が嵌入されることによりロール製品800がパレット100上に載置された場合に、そのロール製品800を挟持した当て板810の上縁が嵌入される溝である。パレット100上に載置されたロール製品800は、これを挟持する当て板810が当て板受け部510の当て板受け溝515及び中間連結枠520の当て板押え溝525により上下から保持されることにより、パレット100上の所定の位置に収容され保持される。
当て板押え溝525をこのような形態で使用するために、中間連結枠520の当て板押え溝525の各々は、パレット100の両側に設置された各当て板受け部510に形成された当て板受け溝515に上下方向において対向する配置で中間連結枠520に形成される。前述したように、当て板受け部510の当て板受け溝515の数や間隔は任意に設定することができるが、そのような場合には中間連結枠520の当て板押え溝525もその設定に対応した構成、すなわち、当て板受け部510の各当て板受け溝515に対向する数や間隔等に設定される。
当て板受け溝526は、図10に示すようにロール製品800を垂直方向に重ねてロール製品用コンテナ1に収容する場合に、上段に収容するロール製品800の当て板810の下縁が嵌入される溝である。パレット100上に収容された下段のロール製品800の上に設置された中間連結枠520の両側の当て板押え受け部522の当て板受け溝526に、上段に収容するロール製品800を挟持する当て板810の下縁が嵌入されることにより、そのロール製品800は中間連結枠520を介在させて下段のロール製品800の上に収容される。
中間連結枠520の上面側に形成される当て板受け溝526の長さ、数、間隔等の条件、すなわち当て板受け溝526の配置、各条件(配置)の改変の可能性、各条件(配置)に基づく作用等は、前述した当て板受け部510の当て板受け溝515の条件等と同じである。また、中間連結枠520の下面側に形成される当て板押え溝525の配置と、上面側に配置される当て板受け溝526の配置とは、同じにする必要はない。下面側の当て板押え溝525の配置は、当て板受け部510の当て板受け溝515に対向する配置となることが必要であり、上面側の当て板受け溝526の配置は、後述する当て板押え板530の当て板押え溝536と対向する配置となることが必要であるが、当て板押え溝525と当て板受け溝526の配置は異なっていてよい。
当て板押え板530は、図1に示すようにパレット100に対向して立設される一対の固定側板410の上部を連結し固定側板410が外側に開くことを防止する連結部材であるとともに、図10に示すようにロール製品用コンテナ1にロール製品800を垂直方向に重ねて収容した場合に上段の各ロール製品800の各当て板810の位置を規定する部材である。当て板押え板530は、図10に示すように、上下段のロール製品800の間に介在される中間連結枠520の両側の当て板押え受け部522の真上となる位置に各々設置され、その位置において一対の固定側板410の上部を連結するとともに、上段のロール製品800の当て板810の位置を規定する。
各当て板押え板530は、図8及び図10に示すように、スチール製の長手板状部材である基材533に対して、上面にラッチ錠540が設置され、下面に当て板押え溝536が形成された長尺部材である。
ラッチ錠540は、先端が鍵部に形成されており、当て板押え板530の長手方向の両側に設置される。固定側板410の両側の内面上部には、図8に示すようにラッチ錠係合用長穴417が形成されている。当て板押え板530の両端のラッチ錠540の先端鍵部541がラッチ錠係合用長穴417に各々係合されることにより、一対の固定側板410は、その両側上部において各々連結される。これにより、対向して立設された一対の固定側板410は、その上部が外側に開くことが防止される。
各当て板押え板530に設置される2つのラッチ錠540は、当て板押え板530の上面において1の対角線上に配置される。すなわち、当て板押え板530の短手方向において、例えばその中心位置等の対応する位置(対向する位置)に2つが配置されるものではなく、中心から各々反対側にずれた対角とも言うべき位置に配置される。また、固定側板410に形成されるラッチ錠係合用長穴417も、このように配置されたラッチ錠540の先端鍵部541が係合可能となるように、側端からの位置が適宜調整されて形成されている。
当て板押え板530は両端の2箇所のラッチ錠540により固定側板410間に設置されるため、両側のラッチ錠540のスピンドルを結ぶラインを回転軸として回転する可能性があり、これは、当て板押え板530の下面の当て板押え溝536のいずれかにロール製品800の当て板810の上縁が嵌入されたとしても同じである。しかしながら、両端のラッチ錠540を前述したように当て板押え板530の短手方向の位置がずれた位置に設置することにより、当て板押え板530の下面に形成されたいずれの当て板押え溝536にロール製品800の当て板810の上縁が嵌入された場合に、当て板押え板530が回転することを防ぐことができる。その結果、当て板押え板530は、ロール製品800の当て板810を安定的に押えることができ、ロール製品用コンテナ1は、ロール製品を安定して収容することができる。
当て板押え板530の当て板押え溝536は、図8に示すように、基材533の下面に、2本のスチール製のU字部材534が所定の間隔で平行に設置されて形成されたものであり、ロール製品用コンテナ1の収容空間の上段に載置されたロール製品800の当て板810の上縁が嵌合される溝である。ロール製品用コンテナ1の上段に収容されたロール製品800は、これを挟持する当て板810が中間連結枠520の当て板受け溝526及び当て板押え板530の当て板押え溝536により上下から保持されることにより、ロール製品用コンテナ1の収容空間の上部に収容され保持される。
当て板押え板530の当て板押え溝536をこのような形態で使用するために、2つの当て板押え板530の各当て板押え溝536は、中間連結枠520の両側に形成された当て板押え受け部522の各当て板受け溝526に上下方向において対向できる配置で各当て板押え板530に形成される。前述したように、中間連結枠520の当て板押え受け部522の上面側に形成される当て板受け溝526の数や間隔は任意に設定することができるが、そのような場合には各当て板押え板530の当て板押え溝536もその設定に対応した構成、すなわち、中間連結枠520の各当て板受け溝526に対向する数や間隔等に設定される。
上蓋600は、パレット100上に立設された側板400により形成されるロール製品用コンテナ1の収容空間の上部開口を閉塞する部材である。上蓋600も、固定側板410と同様に、ダンボールプラスチック製の面材の周囲にスチール製の枠材が補強枠として装着された構成である。上蓋600の上部四隅には、前述したように、ロール製品用コンテナ1を段積みするためのズレ防止凸部610が取り付けられている。
上蓋600の一方向側の側面であって、ロール製品用コンテナ1が組み立てられたときには固定側板410の上部に配置され、ロール製品用コンテナ1が折り畳まれたときには第1の連結枠210の上部に配置されることとなる側面には、ゴムバンド620が設置されている。ゴムバンド620は、ロール製品用コンテナ1が組み立てられたときには固定側板410の外面中央上部に設置されたゴムバンド受け金具418に、また、ロール製品用コンテナ1が折り畳まれたときには第1の連結枠210の外面中央上部に設置されたゴムバンド受け金具218に各々係止され、いずれの場合も上蓋600が容易に開かないようにされる。
本実施形態のロール製品用コンテナ1は、以上のような構成である。
このような構成のロール製品用コンテナ1に、図9に示すように当て板810に挟持されたロール製品を収容する場合は、まず、何も設置されていないパレット100上に下段の2本のロール製品800を載置する。ロール製品800は、両側の当て板810の下縁を、パレット100の両側に設置された当て板受け部510の当て板受け溝515に各々嵌入することによりパレット100上に載置される。このとき、ロール製品用コンテナ1にはまだ側板400が設置されていないので、ロール製品800の収容は、例えばフォークリフト等を用いてロール製品用コンテナ1の横方向から容易に行うことができる。なお、各当て板受け部510において、2本の当て板受け溝515のうちのいずれの溝に当て板810を嵌入するかは、ロール製品800の軸方向長さに応じて適宜選択される。
パレット100上に2本のロール製品800を並列に載置したら、その上に中間連結枠520を載置する。中間連結枠520は、両側の当て板押え受け部522の下面に形成された当て板押え溝525に、ロール製品800の両側の当て板810の上縁が嵌入されることによりロール製品800上に載置される。この際、各当て板押え受け部522においては、2本の当て板押え溝525のうち、当て板810の下縁が嵌入された当て板受け溝515に対向する位置に配置される当て板押え溝525に、ロール製品800の当て板810の上縁が嵌入される。
パレット100上に2本のロール製品800を載置し、その上に中間連結枠520を載置したら、その上に上段の2本のロール製品800を載置する。下段のロール製品800と同様に、ロール製品800の両側の当て板810の下縁を、各々、中間連結枠520の両側の当て板押え受け部522の上面に形成された当て板受け溝526に嵌入する。これにより、上段のロール製品800は中間連結枠520を介在させて下段のロール製品800の上に載置される。この際、各当て板押え受け部522において、2本の当て板受け溝526のうちのいずれの溝に当て板810が嵌入するかは、上段に収容するロール製品800の軸方向長さに応じて適宜選択される。
このようにしてパレット100上に上下各2本で合計4本のロール製品800を並列に載置したら、その周囲に側板400を設置する。側板400は、まず、2枚の固定側板410を下金枠200に沿って設置する。各固定側板410は、垂直な姿勢で第1の連結枠210の上方から第1の連結枠210に向かって落とし込まれることにより、固定側板自立用係合部420の支柱部421がコーナー金具230の係合溝233に係合し、固定側板自立用係合部420の金枠挟み込み用間隙423に下金枠200のコーナー金具230の板面が挟み込まれる状態となり、第1の連結枠210に沿って自立状態に設置される。
このとき、固定側板410の下面がパレット100の上面に近接した位置まできたら、第1の連結枠210に設置されている浮き上がり防止部441の板バネ450を第1の連結枠210の板面から持ち上げて、板バネ450の係合ピン451が第1の連結枠210の内側に落とし込む固定側板410と干渉しない状態とする。そしてこの状態で固定側板410をパレット100の上面まで落とし込んだら、板バネ450を元の状態に戻す。これにより、板バネ450の係合ピン451は、第1の連結枠210のピン通過用穴452を通過し、固定側板410の下枠413に形成されたピン挿入用孔453に挿入される。その結果、固定側板410は板バネ450の係合ピン451により第1の連結枠210と連結された状態となり、固定側板410の上方への移動、すなわち抜けが防止される。
固定側板410を設置したら、次に差込側板470を設置する。差込側板470は、対向配置された固定側板410の両端部に各々対向するように形成された差込側板嵌め込み用溝431に、両側辺を上方から嵌入し下方にスライド移動させることにより設置する。これにより差込側板470は、下金枠200の第2の連結枠220に沿って、固定側板410の対向する各両端部を接続するように設置される。
このようにしてパレット100上に載置されたロール製品800の周囲を側板400により囲んだら、上段に収容したロール製品800の上に当て板押え板530を設置する。当て板押え板530は2個具備されており、中間連結枠520の両側の当て板押え受け部522の上部、換言すれば中間連結枠520の上に載置されたロール製品800の両側の当て板810の上部に各々設置される。当て板押え板530は、下面に形成された当て板押え溝536に、中間連結枠520の上に載置されたロール製品800を挟持する当て板810の上縁が嵌入される状態で設置される。
当て板押え板530が、下面の当て板押え溝536に上段のロール製品800の当て板810の上縁が嵌入された状態で設置されたら、当て板押え板530の両端部を、対向配置された固定側板410に連結する。当て板押え板530の上面の両端部には先端に先端鍵部541が形成されたラッチ錠540が設置されており、また、固定側板410の両側の内面上部にはラッチ錠係合用長穴417が形成されている。当て板押え板530の両端部のラッチ錠540を操作し、先端鍵部541がラッチ錠係合用長穴417に係合する状態とすることにより、当て板押え板530は、両側に対向配置された固定側板410の内面間を連結した状態となる。
このようにして2個の当て板押え板530を設置したら、上蓋600を装着してロール製品用コンテナ1の上部開口を閉塞し、上蓋600のゴムバンド620を固定側板41のゴムバンド受け金具418に係止させる。これにより、ロール製品用コンテナ1にロール製品800を収容する作業は完了し、以後、ロール製品800を収容したロール製品用コンテナ1は適宜輸送等される。
輸送等されたロール製品用コンテナ1からロール製品800を取り出す場合には、まず、上蓋600のゴムバンド620の係合を解除し上蓋600を開ける。
次に、ロール製品用コンテナ1の収容区間の上部に設置されている2個の当て板押え板530の各々について、両端部に設置されたラッチ錠540を操作し、固定側板410のラッチ錠係合用長穴417と先端鍵部541の係合状態を解除し、これらを取り外す。
次に、一対の差込側板470を上方に引き抜いて取り外し、差込側板470を取り外したら、固定側板410を取り外す。固定側板410を取り外す際には、固定側板410の浮き上がり防止部441の板バネ450を持ち上げ、係合ピン451を固定側板410のピン挿入用孔453から引き抜いた状態で固定側板410を上方に持ち上げる。固定側板410を上方に持ち上げることにより、固定側板410の固定側板自立用係合部420と下金枠200との係合状態は解除され、固定側板410は下金枠200から、すなわちパレット100から分離される。
パレット100から側板400を取り外したら、ロール製品800を搬出する。ロール製品用コンテナ1には既に側板400が設置されていないので、ロール製品800の搬出は、例えばフォークリフト等を用いてロール製品用コンテナ1の横方向から行うことができる。上段の2本のロール製品800を搬出したら、中間連結枠520を取り外し、同様に下段の2本のロール製品800を搬出する。
ロール製品800を全て搬出したら、取り外した一対の固定側板410、一対の差込側板470、中間連結枠520及び2個の当て板押え板530を各々パレット100上に載置し、上蓋600を設置し、上蓋600のゴムバンド620を下金枠200のゴムバンド受け金具218に係合させる。これによりロール製品用コンテナ1の折り畳みが完了し、以後、小さい容積の状態でロール製品用コンテナ1の回送等を行うことができる。
このような構成のロール製品用コンテナ1においては、固定側板410は垂直な姿勢で上方からパレット100上に落とし込むことにより第1の連結枠210に沿って設置され、差込側板470も、上方から固定側板410の差込側板嵌め込み用溝431間に差し込むことにより第2の連結枠220に沿って設置される。従って、これら側板400の設置あるいは取り外しに際して、側板400を内側、すなわちロール製品用コンテナ1の収容空間側に移動させたり、傾倒させたりする操作を必要としない。その結果、ロール製品用コンテナ1の収容空間いっぱいにロール製品を収容することができる。あるいは、収容したロール製品の周囲の余分な空間を除外することができ、同じロール製品を収容する場合であってもロール製品用コンテナ1を小型にすることができる。
また、収容空間にいっぱいに物品を収容した場合であっても側板400の着脱が可能であることから、ロール製品用コンテナ1へのそのような効率のよい物品の収容や搬出を、側板400が設置されていない状態でロール製品用コンテナ1の横方向から例えばフォークリフト等を用いて容易に行うことができる。従って、ロール製品を上から吊り下げて収容や搬出を行わざるを得ないというような不便さはなく、横方向から例えばフォークリフト等を用いて容易に行うことができる。
第2実施形態
本考案の第2実施形態について、図11を参照して説明する。第2実施形態のロール製品用コンテナ2は、フィルム状の製品が支管に巻き取られているロール製品を2本のみ収容する、換言すれば上下段にはロール製品を収容せず水平方向に2本のみ収容するロール製品用コンテナである。
本実施形態のロール製品用コンテナ2について、前述した第1実施形態のロール製品用コンテナ1と同様の構成については同一の符号を用いるとともにその説明は省略し、ロール製品用コンテナ1との相違点のみを以下に説明する。
ロール製品用コンテナ2においては、ロール製品を上下段に収容しないので、ロール製品用コンテナ1が具備していた中間連結枠520は具備していない。また、側板の高さが、ロール製品を上下2段に収容せず1段のみで収容するため、ロール製品用コンテナ1の側板400の約半分の高さとされる。すなわち、ロール製品用コンテナ2は、一対の固定側板481及び一対の差込側板482を有する4枚の側板480を有するが、これらは、ロール製品用コンテナ1の固定側板410及び差込側板470の約半分の高さに形成されている。
また、ロール製品用コンテナ2においては、パレット100上に載置され収容したロール製品の両側の当て板810を、パレット100に設置された当て板受け部510と、収容空間の上部に設置される当て板押え板530とにより、上下から保持する形態となる。従って、当て板受け部510に形成される当て板受け溝515と、当て板押え板530に形成される当て板押え溝536とが、各々相互に対向する形態に形成される。
前述した以外の構成は、全て、第1実施形態のロール製品用コンテナ1と同じである。すなわち、ロール製品用コンテナ2は、ロール製品用コンテナ1と同様の構成の、パレット100、下金枠200、底板300、当て板受け部510、当て板押え板530、上蓋600を有する。また、このようなロール製品用コンテナ2における作用、効果等も、収容するロール製品の数の相違以外は全て同じである。
本考案の組み立て式コンテナは、このような形態で実施することもできる。
他の実施形態及び変形例
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、前述した第1及び第2の実施形態のロール製品用コンテナ1及び2においては、固定側板410を下金枠200に上方に移動不能に連結する手段として、係合ピン451を有する板バネ450、第1の連結枠210に形成されたピン通過用穴452及び固定側板410に形成されたピン挿入用孔453等の構成を有する浮き上がり防止部441を例示した。しかしながら、固定側板410を下金枠200と連結する手段は他の手段でもよく、例えば、図12及び図13に示すように、キャッチクリップ460を用いた構成とすることもできる。
図12及び図13に示す浮き上がり防止部442は、アーム先端に鍵状の係合部461が装着され、固定側板410の中間柱416の下部に設置されたキャッチクリップ460と、第1の連結枠210に形成されたクリップ受け穴462とを有する。このような構成の浮き上がり防止部442においては、固定側板410を第1の連結枠210に沿って立設した状態において、キャッチクリップ460を操作し、キャッチクリップ460のアーム先端の係合部461を第1の連結枠210のクリップ受け穴462に係合させる。これにより、固定側板410は第1の連結枠210に対して上方に移動不能な状態とされ、固定側板410は下金枠200に連結された状態となる。固定側板410と下金枠200とを連結する浮き上がり防止部は、このような構成であってもよい。
また、前述した実施形態において、パレットはスチール製の角パイプにより形成されるものとしたが、他の金属材料を用いて形成してもよいし、樹脂パレットであってもよい。その他、固定側板や上蓋の面材や枠材、あるいは差込側板や底板の面材の材質等も、各々任意の材質でよい。
なお、ロール製品用コンテナが収容対象とするロール製品は、例えば磁気テープ、液晶用フィルム、金属箔、各種フィルムシート、織物などが支管の回りに巻回してあるものであれば任意の製品でよく、何ら限定されるものではない。
1,2…ロール製品用コンテナ(組み立て式コンテナ)
100…パレット
110…段積み用係合部
120…リフト用開口
200…下金枠
210…第1の連結枠
218…ゴムバンド受け金具
220…第2の連結枠
230…コーナー金具
231…第1の面
232…第2の面
233…係合溝
300…底板
400,480…側板
410,481…固定側板
411…面材
412…上枠
413…下枠
414…左枠
415…右枠
416…中間柱
417…ラッチ錠係合用長穴
418…ゴムバンド受け金具
420…固定側板自立用係合部
421…支柱部
422…金枠挟み込み板部(板部)
423…金枠挟み込み用間隙(間隙)
430…U字部材
431…差込側板嵌め込み用溝
441,442…浮き上がり防止部
450…板バネ
451…係合ピン
452…ピン通過用穴
453…ピン挿入用孔
460…キャッチクリップ
461…係合部
462…クリップ受け穴(受け穴)
470,482…差込側板
510…当て板受け部(支管受け受け部)
513…基材
514…U字部材
515…当て板受け溝(支管受け受け溝)
520…中間連結枠
521…枠材
522…当て板押え受け部
523…基材
524…U字部材
526…当て板受け溝
525…当て板押え溝
530…当て板押え板(連結部材、支管受け押え板)
533…基材
534…U字部材
536…当て板押え溝(支管受け押え溝)
540…ラッチ錠
541…先端鍵部
600…上蓋
610…ズレ防止凸部
620…ゴムバンド
800…ロール製品
801…支管
810…当て板(支管受け)
811…開口
820…バンド

Claims (14)

  1. パレットと、
    前記パレットの上面の周縁に設置される下金枠と、
    前記パレット上に前記下金枠に沿って着脱可能に立設される一対の固定側板と、
    前記一対の固定側板を接続するように前記パレット上に着脱可能に立設される一対の差込側板とを有する組み立て式コンテナであって、
    前記固定側板は、
    当該固定側板の下部に設置され、当該固定側板が前記立設された状態において前記下金枠を上方向から挟み込む間隙が形成された固定側板自立用係合部と、
    前記固定側板の両側端部に形成され、前記差込側板の側端部がスライド移動可能に嵌入される差込側板嵌め込み用溝とを有し、
    前記差込側板は、
    対向設置された前記一対の固定側板の対向する前記差込側板嵌め込み用溝に両側端部が嵌入されることにより前記パレット上に立設され、
    当該組み立て式コンテナは、
    前記固定側板が前記立設された状態において、前記固定側板を、上方に移動不能に前記下金枠に連結する浮き上がり防止部と、
    対向設置された前記一対の固定側板の対向面間を連結する連結部材とをさらに有する
    ことを特徴とする組み立て式コンテナ。
  2. 前記固定側板自立用係合部は、前記固定側板に設置された支柱部と、当該支柱部に設置され前記固定側板の外面との間に前記間隙を形成する板部とを有することを特徴とする請求項1に記載の組み立て式コンテナ。
  3. 前記下金枠の前記固定側板自立用係合部の前記間隙に挟み込まれる箇所の上縁には、前記固定側板自立用係合部の前記支柱部が係合する係合溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式コンテナ。
  4. 前記固定側板自立用係合部は、前記固定側板の外面両側下部の2か所に各々設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  5. 前記浮き上がり防止部は、
    係合ピンが形成され、前記下金枠に設置された板バネと、
    前記下金枠に形成され、前記板バネの前記係合ピンが通過するピン通過用穴と、
    前記固定側板が前記下金枠に沿って前記立設された状態において、当該固定側板の前記下金枠の前記ピン通過用穴に対応する位置に形成されたピン挿入用孔とを有し、
    前記板バネの前記係合ピンが前記下金枠の前記ピン通過用穴を通過して前記固定側板の前記ピン挿入用孔に挿入されることにより、前記固定側板は上方に移動不能に前記下金枠に連結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  6. 前記浮き上がり防止部は、
    アーム先端に係合部が装着され、前記固定側板に設置されたキャッチクリップと、
    前記下金枠に形成され、前記固定側板が前記下金枠に沿って前記立設された状態において、前記固定側板に設置された前記キャッチクリップの前記係合部が係合される受け穴とを有し、
    前記キャッチクリップの前記係合部が前記下金枠の前記受け穴に係合されることにより、前記固定側板は上方に移動不能に前記下金枠に連結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  7. 前記連結部材は、先端が鍵部に形成されたラッチ錠が両端に設置された長尺部材であり、
    前記一対の固定側板の対向面の上部には、各々、前記連結部材の前記ラッチ錠の前記鍵部が係合されるラッチ錠係合用長穴が形成されており、
    前記連結部材の両端に設置された前記ラッチ錠の前記鍵部が、各々、前記一対の固定側板の前記ラッチ錠係合用長穴に係合されることにより、対向設置された前記一対の固定側板の対向面間が連結されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  8. 前記パレット上の、前記一対の差込側板が立設される辺縁近傍に当該辺縁に沿って各々設置され、ロール製品の軸方向両側に装着される板状部材である支管受けの下縁が嵌入される支管受け受け溝が形成された支管受け受け部をさらに有し、
    前記連結部材は、前記一対の固定側板の対向面の上部両側の、前記差込側板が立設される位置の近傍に各々配置され、
    前記連結部材の下面には、当該連結部材の長手方向に沿って、前記支管受けの上縁が嵌入される支管受け押え溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  9. 前記連結部材は、先端が鍵部に形成されたラッチ錠が、当該連結部材の両端であって、当該連結部材の上面の1の対角線上に設置された長尺部材であり、
    前記一対の固定側板の対向面の上部には、各々、前記連結部材の前記ラッチ錠の前記鍵部が係合されるラッチ錠係合用長穴が形成されており、
    前記連結部材の両端に設置された前記ラッチ錠の前記鍵部が、各々、前記一対の固定側板の前記ラッチ錠係合用長穴に係合されることにより、対向設置された前記一対の固定側板の対向面間が連結されることを特徴とする請求項8に記載の組み立て式コンテナ。
  10. 前記支管受け受け部には、平行に複数本の前記支管受け受け溝が形成されており、
    前記連結部材の下面には、前記支管受け受け部の前記支管受け受け溝に対向して平行に複数本の前記支管受け押え溝が形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の組み立て式コンテナ。
  11. 前記支管受け受け部の各々の各前記支管受け受け溝に対向する位置に各々支管受け押え溝が形成されている一方の面と、
    前記連結部材の各々の各前記支管受け押え溝に対向する位置に各々支管受け受け溝が形成されている他方の面と
    を有する中間連結枠をさらに有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  12. 前記一対の固定側板及び前記一対の差込側板により囲まれた前記パレット上の収容空間の上部開口を閉塞する上蓋をさらに有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  13. 前記差込側板は、枠材を具備しておらず、面材のみにより構成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
  14. 前記面材は、ダンボールプラスチックであることを特徴とする請求項13に記載の組み立て式コンテナ。
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