JP3200980U - 建具用梱包ケース - Google Patents

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淳哉 石津
淳哉 石津
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石原工芸株式会社
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Abstract

【課題】一枚の段ボールシートを抜き加工して形成し、収納物の形状に沿った梱包ケースを設けることにより内部の商品(収納物)を保護し、見栄えがよく、さらに梱包作業が迅速に行なえ、しかも収納物の附属部品の収納箇所も備えた建具用梱包ケースを提供する。【解決手段】一枚の段ボールシートを抜き加工して形成する建具用梱包ケースであって、梱包ケース本体1を、段ボールシートの平滑面側を内面に使用し、波型面側を外面に使用し、長尺状の建具である収納物Zの形状に沿った形状のケースに形成し、ケースの長手方向の両端部にそれぞれ緩衝室W,W′を形成し、緩衝室内に、収納物の附属品Z′を収納する収納部2を形成する。【選択図】図2

Description

この考案は、建具用梱包ケースに関するものである。
従来、建築物で使用する玄関ドア、室内ドア等(以下、建具という)は工場で製造され、段ボール製の梱包ケースに入れて建築現場や、工務店等宛に搬送されるものである。
そもそも、建具とは、建物と外部、または建物の内部を仕切るために設けた開閉できるものの総称をいうが、その建具の形状はまちまちであり部材によっては必ずしも矩形状で平坦なものとは限らなかった。
例えば、収納物の一例であるクローゼットに使用する折戸は、二枚の板材を蝶番で接合されものをセットとし、梱包ケースに収納して販売されており、折戸は二つに折り畳んでも水平状態には収まらず、蝶番の厚み分だけ折戸の片方が上方に突出するため、梱包の際には、折り畳んでも略テーパ形状となるものであった。
このような上記収納物に対して、従来の梱包ケースは、長軸方向に対して直交方向の両端が同一寸法の細長い箱体であって、収納物はこの箱体に収納されており、即ち,内部の収納物と梱包ケースとの形状とが相違しており、従って、収納物を収納しても箱体の長軸方向の一方側に空隙部が多く形成されるものであった。
そのため、上記の収納物を入れた梱包ケースは、結束バンドで結束されてはいるものの、立てかけて保管する際には問題はないが、積層して保管あるいは搬送する場合には、梱包ケースの一方側のみが潰れた状態となり、見栄えが悪く、内部の収納物まで損壊しているような印象を与え兼ねないという欠点があった。
建具用梱包ケースについて、従来例として、一枚の段ボールシートを抜き加工して形成し、収納物の形状に沿った梱包ケースを設けることにより内部の商品(収納物)を保護し、見栄えがよく、さらに梱包作業が迅速に行なえる梱包ケースは発見できない。
しかし、異形物を収納するケースや箱体の技術は存在するが、その技術は、一枚の紙板で製函すると同時にサイズの異なる収納空間を一挙に設ける構成の技術であって、ケース本体の形状と収納物の形状が異なるものではない。例えば、特許文献1のように。
実公平1−18511号公報
そこで、この考案が解決しようとする課題は、一枚の段ボールシートを抜き加工して形成し、収納物の形状に沿った梱包ケースを設けることによりすっきりと梱包し、内部の商品(収納物)を見栄えがよく、さらに梱包作業が迅速に行なえ、しかも収納物の附属部品の収納箇所も備えた建具用梱包ケースを開発・提供することにある。
この考案の建具用梱包ケースは、
一枚の段ボールシートを抜き加工して形成する建具用梱包ケースであって、
該梱包ケース本体を、段ボールシートの平滑面側を内面に使用し、波型面側を外面に使用し、
長尺状の建具である収納物の形状に沿った形状のケースを形成し、
該ケースの長手方向の両端部にそれぞれ緩衝室を形成し、
該緩衝室内に、前記収納物の附属品を収納する収納部を形成する
ことを特徴とする。
さらに、
前記緩衝室に形成した収納部の開口扉を、ケース表面に形成した
ことを特徴とする。
この考案によると、段ボールシートの平滑面側をケースの内面に使用し、該シートの波型面側を外面に使用することにより、内部の収納品が傷が付かないという効果を奏する。
そして、この考案によると、接合部にはホットメルトを使用することがなく、テープも使用せず、押し込み係止片と、被押し込み穴によりケースをでき、簡単、かつ素早く梱包作業が行なえる等の有益なる効果を奏する。
さらに、収納物を収納したケース本体の上下方向に、それぞれ緩衝室を設けることにより、内部の収納物を外部衝撃から保護できるとの効果を奏する。
また、前記緩衝室を利用して収納物の附属品の収納する附属品収納部を設けることにより、附属品は収納物と一体に保持でき、保管等が容易に出来るとの効果を奏する。
そして、前記附属品の開口扉をケース本体の表面に設けることにより、異なる附属品との差し替えもケースの内部を空けて行なう必要がなく外部より簡単・迅速に行なえる等の効果を奏する。
さらに、この考案によると、一枚の段ボールシートを抜き加工して形成することにより、他の段ボールシートを使用することがない。
この考案の一実施例を示す展開図である。 この考案の一実施例を示す斜視図である。 この考案の一実施例を示し、(A)は、収納部の一部欠截拡大正面図であり、(B)は、収納部の一部欠截拡大平面図である。
以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。
先ず、この考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、一枚の段ボールシートを抜き加工して形成する建具用梱包ケース(1)であって、該梱包ケース(1)本体を、段ボールシートの平滑面側を内面に使用し、波型面側を外面に使用し、長尺状の建具である収納物(Z)の形状に沿った形状のケースを形成し、該ケース本体の長手方向の両端部にそれぞれ緩衝室(W)(W′)を形成し、これら緩衝室(W)(W′)に、前記収納物の附属部品(Z′)を収納する収納部(2)を形成することを特徴とする建具用梱包ケースから構成されるのである。
なお、段ボールシートとは、ライナーにフルーテッド(波型)に加工した中芯を貼り付け、さらに裏面にライナーで補強したシート(平滑面)をいい、この考案の使用においては、従来、外面に使用される平滑面をケースの内面に使用し、外面には波型面側を使用するものである。
また、前記緩衝室(W)(W′)に形成した収納部(2)の開口扉(2a)を、ケース本体(1)の表面に形成したことを特徴とする建具用梱包ケースである。
しかし、収納部(2)は、前記緩衝室(W)(W′)の一方、あるいは両方に形成する場合がある。図1には、開口扉(2a)は一方のみに形成したものを示している。
次に、この考案の建具用梱包ケース(1)の詳細を、図1に基づいて説明すると、縦長の段ボールシートに、上面板(1a)を設け、該上面板(1a)の長手方向に隣接する一方には、右側面外板(1d)を設け、該上面板(1a)の長手方向に隣接する他方には左側面板(1c)を設け、さらに該左側面板(1c)の長手方向に隣接する他端には右側面内板(1d′)を、それぞれ一連に設けている。
尚、前記右側面外板(1d)及び前記右側面内板(1d′)と左側面板(1c)との横幅(組み付けた場合には厚み幅となる。)は、前記右側面外板(1d)及び前記右側面内板(1d′)の横幅が広く、左側面板(1c)側が狭く形成されており、収納物(Z)である折り畳んだドア(テーパ状)の形状に合わせて構成し、図2に示すようなケース本体(1)はテーパ状に形成している。
次に、この考案は、図1に展開図で示すように、一枚の段ボールシートにより構成されており、前記上面板(1a)の上端部には、上面側外板(1e)を連接して設け、下端部には、下面側外板(1f)を連設している。そして上面側外板(1e)と下面側外板(1f)の形状は、組み立てた際、左側面板(1c)方向に進むに従って幅が狭くなるよう一面をそれぞれテーパ形状に形成している。
前記上面側外板(1e)と、前記下面側外板(1f)には、それぞれ左側面板(1c)近くに、それぞれ押し込み係止片(3b)、(3b′)を形成しており、押し込み係止片(3b)は、上側面内板(1e′)に形成した被押し込み穴(4a)に差し込んで嵌め、押し込み係止片(3b′)は、下側面内板(1f′)に形成した被押し込み穴(4a′)に差し込んで嵌めるものである。
さらに、前記上面板(1a)に連設された右側面外板(1d)の両端には、それぞれ前記押し込み係止片(3a)、(3a′)を設けており、押し込み係止片(3a)は、上側面内板(1e′)に形成した被押し込み穴(4b)に差し込んで嵌め、押し込み係止片(3a′)は下側面内板(1f′)に形成した被押し込み穴(4b′)に差し込んで嵌めるものである。
また、下面板(1b)の上部には、前述の上側面内板(1e′)、仕切上面板(6a)、仕切板(5a)の順に一体に連接して設けている。
そして、前記下面板(1b)の下部には、前述の上側面内板(1f′)、仕切上面板(6a′)そして仕切板(5a′)の順に一体に連設して設けている。
前記上側面内板(1e′)、仕切上面板(6a)そして仕切板(5a)で構成した緩衝室(W)の一部を利用して収納部(2)を形成し、該収納部(2)に収納物(Z)の附属品(Z′)を収納するよう構成している。
なお、収納物(Z)がクローゼット扉である場合には、蝶番で連結された二枚の折り戸であり、その附属品(Z′)の一例を述べると、折り戸の一方をクローゼットの枠材に固定するための蝶番等をいう。
また、前記同様に、下側面内板(1f′)、仕切上面板(6a′)そして仕切板(5a′)で構成した緩衝室(W)の一部を利用して収納部(2)を形成し、該収納部(2)に収納物(Z)の附属部品(Z′)を収納するよう構成してもよい。
これら緩衝室(W)の一部を利用して構成する収納部(2)は、該緩衝室(W)の一部を相対向して山折りして形成した穴部であり、該穴部は緩衝室(W)との仕切りに、残余の仕切上面板(6a)(6a′)のそれぞれ相対向する両側よりそれぞれ山折りした垂下片と谷折りした支え片を設けて形成しており、該収納部(2)に附属品(Z′)を収納するものである。
さらに、上面板(1a)の上端部付近には、開口扉(2a)を切り取り線を用いて形成しており、該切り取り線の内側をケース本体(1)の内部方向に押すことにより開口し、内部に収納した収納物(Z)の附属部品(Z′)を外部より取り出すことが出来るよう構成している。
この考案の建具用梱包ケースの技術を確立し、実施することにより、産業上利用できるものである。
1 梱包ケース
1a 上面板
1b 下面板
1c 左側面板
1d 右側面外板
1d′右側面内板
1e 上側面外板
1e′上側面内板
1f 下側面外板
1f′下側面内板
2 収納部
2a 開口扉
3a 押し込み係止片
3a′押し込み係止片
3b 押し込み係止片
3b′押し込み係止片
4a 被押し込み穴
4a′被押し込み穴
4b 被押し込み穴
4b′被押し込み穴
5a 仕切板
5a′仕切板
6a 仕切上面板
6a′仕切上面板
W 緩衝室
W′緩衝室
X 谷折線
Y 山折線
Z 収納物
Z′収納物の附属品

Claims (2)

  1. 一枚の段ボールシートを抜き加工して形成する建具用梱包ケースであって、
    該梱包ケース本体を、段ボールシートの平滑面側を内面に使用し、波型面側を外面に使用し、
    長尺状の建具である収納物の形状に沿った形状のケースを形成し、
    該ケースの長手方向の両端部にそれぞれ緩衝室を形成し、
    該緩衝室内に、前記収納物の附属品を収納する収納部を形成する
    ことを特徴とする建具用梱包ケース。
  2. 前記緩衝室に形成した収納部の開口扉を、ケース表面に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の建具用梱包ケース。
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