JP3200566B2 - 換気見切り部材 - Google Patents

換気見切り部材

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JP3200566B2
JP3200566B2 JP34228696A JP34228696A JP3200566B2 JP 3200566 B2 JP3200566 B2 JP 3200566B2 JP 34228696 A JP34228696 A JP 34228696A JP 34228696 A JP34228696 A JP 34228696A JP 3200566 B2 JP3200566 B2 JP 3200566B2
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智栄 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、換気見切り部材
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、施
工性に優れ、通気路の確保が容易でもある換気見切り部
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の建物においては、小
屋裏換気などのために、たとえば図9に示したように、
軒天井(101)に換気部材(102)が設けられてき
ている。換気部材(102)にはこれまでに各種のもの
が提供されている。図10は、その一例を示した要部斜
視図であるが、この換気部材(102)は、吸気口(1
03)が複数開口形成された平板部(104)を備えて
いる。平板部(104)の両側端部には、その裏面に、
断面略L字形の第1及び第2の接合部(105)(10
6)が下方に向けて設けられている。そして、この換気
部材(102)では、軒先の鼻隠し板(107)の所定
部位に形成された切込み(108)に第1の接合部(1
05)を差し込み、一方、第2の接合部(106)には
軒天井材(109)の一側端部を差し込んで、軒先に取
付固定されるようにしている。
【0003】図11は、換気部材の別の例を示した断面
図であり、この換気部材(102)は、壁際への設置を
可能とし、見切り部材を兼用したものである。換気部材
(102)は、断面略コ字形で、中空状とした躯体(1
10)を有し、その上下面には吸気口が複数形成されて
いる。そして、換気部材(102)は、躯体(110)
の下面から上面に向かう通気路(111)が形成される
ように、軒天井材(109)の壁(112)側の側端部
に取り付けられ、軒天井(101)の壁際に納められ
る。このように、図11に示した換気部材(102)
は、軒天井(101)の壁(112)の際に取り付けら
れるため、見切り部材も兼ねることができる。
【0004】また、換気部材(102)については、こ
れら図10及び図11に示した軒先及び壁際に設置され
るものの他に、たとえば図12に示したような軒天井
(101)の中程に設置されるものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばこれらの図10から図12に代表される従来の換気部
材(102)については、全般に、施工性の面で大きな
問題があった。すなわち、図10に示した換気部材(1
02)の場合には、軒先への取付けのために、鼻隠し板
(107)に予め切込み(108)を入れておく必要が
ある。また、この換気部材(102)の場合には、裏面
に設けられた第2の接合部(106)に軒天井材(10
9)の一側端部を差し込むようにしているため、軒天井
材(109)にはその厚みに制約が課せられる。軒天井
材(109)には、一般に厚さ 5.5〜9mm程度の珪酸カ
ルシウム板が使用されることが多いが、最近では、外装
材を軒天井(101)に適用することもしばしばある。
外装材については、その厚みは、最大で18mm以上のも
のが知られている。また、防火地区においては、珪酸カ
ルシウム板の場合にも、厚さ12mm以上のものの使用が
義務付けられている。図10に示した換気部材(10
2)は、このような多岐にわたる種類の軒天井材(10
9)に対して使用可能な程自由度は高くない。
【0006】図11に示した換気部材(102)につい
ては、通気路(111)を確保するのに注意が必要で、
軒天井材(109)の施工精度が十分でない場合には、
通気路(111)が塞がれる恐れがあった。そして、図
12に示した換気部材(102)の場合には、設置のた
めに軒天井(101)に開口(113)を形成する必要
がある。この開口(113)の形成にともなって、軒天
井(102)には、強度を確保するために下地材(11
4)を設け、補強する必要もあった。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の小屋裏換気などのために軒天
井に設置される換気部材の欠点を解消し、施工性に優
れ、通気路の確保が容易でもある換気見切り部材を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、幅方向に延びる長穴状の吸気口
が複数形成された底板部の両側端縁に第1及び第2の立
上がり板部が立設された換気見切り部材本体と、第1の
固定板部及びその一側端縁より垂下する第2の固定板部
を備えるとともに、第1の固定板部の第2の固定板部近
傍内側からこの第2の固定板部に対向する第1の固定片
部が垂下し、かつ、段部が、同じく第1の固定板部より
垂下する接続片部の下端に接続され、この段部の下端
に、固定穴が開口形成され、前記第1の固定片部とは反
対側に延びる第2の固定片部が接続された固定部材とか
らなり、換気見切り部材本体の第1の立上がり板部が固
定部材の第2の固定板部及び第1の固定片部間に形成さ
れた間隙に挿入されるとともに、固定部材の第2の固定
片部が換気見切り部材の底板部上に配置されてその固定
穴が底板部の任意の吸気口に部分的に一致され、吸気口
側より挿入される固着具によって底板部と第2の固定片
部が接合されることにより換気見切り部材本体が固定部
材に固定されることを特徴とする換気見切り部材を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明の
換気見切り部材についてさらに詳しく説明する。図1及
び図2<a><b>は、各々、この発明の換気見切り部
材の一例を示した断面図及び要部斜視図である。
【0010】これら図1及び図2<a><b>に示した
ように、換気見切り部材は、本体(1)と固定部材
(2)の二部材から構成されている。換気見切り部材本
体(1)は、底板部(3)を備え、その両側端縁には、
第1及び第2の立上がり板部(4)(5)が立設され、
上方に延びている。これら第1及び第2の立上がり板部
(4)(5)は、底板部(3)から延設するのが好まし
い。第2の立上がり板部(5)には、その上端に、第1
の立上がり板部(4)に向かって延びる当たり片部
(6)を接続することができる。この当たり片部(6)
は、軒天井を形成する軒天井材(51)の裏面に当接可
能としている。このような当たり片部(6)について
も、第2の立上がり板部(5)の上端縁から延設するの
が好ましい。
【0011】底板部(3)には、たとえば、一段上がっ
た平板部(7)を設けることができ、ここに、小屋裏な
どを外気と連通可能とするための吸気口(8)を複数形
成することができる。吸気口(8)は、底板部(3)の
幅方向に延びる長穴状の形状を有しており、所定間隔で
配置されている。この平板部(7)の配設により、吸気
口(8)の開口形成にともなう底板部(3)の強度低下
を抑制することができる。もちろん、平板部(7)は必
要に応じて設けられるものであり、これを省略する場合
には、吸気口(8)は、底板部(3)に直接開口形成す
る。
【0012】このような換気見切り部材本体(1)は、
たとえば金属製とすることができ、鋼板の板金、アルミ
ニウム材の押出成形等の各種の方法により作製すること
ができる。また、換気見切り部材本体(1)は、樹脂等
の成形容易な材料から作製することも可能である。一
方、固定部材(2)は、第1の固定板部(9)と、この
第1の固定板部(9)の一側端縁から垂下する第2の固
定板部(10)を備えている。これらの第1の固定板部
(9)及び第2の固定板部(10)には、たとえば図3
の斜視図に示すことができるように、固定部材(2)を
軒天井に取り付けるための固定穴(61)(62)を所
要個数形成することができる。そして、釘、木ねじ、ビ
ス等の固着具(63)をこれら固定穴(61)(62)
に挿入し、建物躯体の所定部位に打入、ねじ込み等する
ことにより、これら第1の固定板部(9)及び第2の固
定板部(10)を介して固定部材(2)を軒天井の所定
部位に固定可能とする。
【0013】第2の固定板部(10)は、好ましくは、
第1の固定板部(9)から垂下延設する。第1の固定板
部(9)には、また、第2の固定板部(10)の近傍内
側からこの第2の固定板部(10)と対向する第1の固
定片部(11)が垂下している。第2の固定板部(1
0)と第1の固定片部(11)の間には所定間隔の間隙
が形成されている。
【0014】この第1の固定片部(11)については、
たとえば、第1の固定板部(9)の裏面に一体的に若し
くは別体として垂下延設してもよいし、又は後述するよ
うに、第1の固定板部(9)とは別部材として作製し、
結合により結果として第1の固定板部(9)から垂下す
るようにしてもよい。特にその形成方式に制限はなく、
適宜な方式を目的等に応じて選定することができる。
【0015】さらに固定部材(2)には、段部(12)
が、第1の固定板部(9)の裏面下方に配置され、接続
片部(13)を介して第1の固定板部(9)に接続され
ている。つまり、接続片部(13)は第1の固定板部
(9)から垂下しており、この接続片部(13)の下端
に段部(12)が接続されている。接続片部(13)
は、第1の固定板部(9)の、第1の固定片部(11)
からこれと反対側に位置する側端縁にかけての任意の位
置に設けることができる。中程であっても、側端縁寄り
であっても構わない。また、この接続片部(13)につ
いては、上記した第1の固定片部(11)と同様で、そ
の形成方式に特別の制限はない。たとえば、第1の固定
板部(9)の裏面に一体的に若しくは別体として垂下延
設したり、又は第1の固定板部(9)と別部材として作
製し、結合により結果として第1の固定板部(9)から
垂下することも可能である。
【0016】これらの第1の固定板部(9)に接続され
る第1の固定片部(11)、接続片部(13)及び段部
(12)は、第1の固定板部(9)に比べ長さを縮小し
て小型化することができる。上記の別部材について具体
的に説明すると、たとえば図3に示したように、第1の
固定板部(9)及びその一側端縁に接続された第2の固
定板部(10)により第1の部材を形成し、これとは別
体とした第2の部材を、第1の固定片部(11)、接続
片部(13)及び段部(12)から構成する。この場
合、第2の部材には、第1の固定片部(11)と接続片
部(13)の間に連結片部(14)を介在させる。この
ような第2の部材では、第1の固定片部(11)及び接
続片部(13)を、各々、連結片部(14)の両側端縁
に垂下接続することができ、好ましくは連結片部(1
4)から延設する。そして、第2の部材を第1の部材の
裏面に、第1の固定片部(11)が第2の固定板部(1
0)に近接し、これらが互いに対向するような所定の位
置に、溶着、溶接、接着やリベット留めなどの適宜な接
合方法により接合一体化して、固定部材(2)を形成す
ることができる。
【0017】また、固定部材(2)においては、段部
(12)の下端に、第1固定片部(11)とは反対側に
延びる第2の固定片部(15)が接続されてもいる。第
2の固定片部(15)は、段部(12)の下端縁から延
設するのが好ましい。この第2の固定片部(15)に
は、固定穴(16)が開口形成されている。固定穴(1
6)については、丸穴、角穴、長穴等の形状をはじめと
して、単数又は複数など各種の態様が可能であるが、た
とえば、第2図<b>及び第3図に示したような第2の
固定片部(15)の長さ方向に延びる長穴状とするのが
好ましい。長穴状の固定穴(16)は、後述するよう
に、第2の固定片部(15)が換気見切り部材本体
(1)の平板部(7)上に配置されたときに、ここに形
成された同じく長穴状とした吸気口(8)の複数と重な
り合うことが可能で、吸気口(8)との部分的な一致を
容易とする。
【0018】このような固定部材(2)は、好ましくは
金具とすることができ、この場合には、鋼板の板金、ア
ルミニウム材の押出成形等の各種の方法により作製する
ことができる。たとえば以上に例示される換気見切り部
材においては、本体(1)は、以下のようにして固定部
材(2)に固定される。
【0019】すなわち、換気見切り部材本体(1)の第
1の立上がり板部(4)を固定部材(2)の第2の固定
板部(10)及び第1の固定片部(11)間に形成され
た間隙に挿入するとともに、固定部材(2)の第2の固
定片部(15)を換気見切り部材本体(1)の平板部
(7)上に配置する。このとき、第2の固定片部(1
5)の固定穴(16)を平板部(7)に形成された任意
の吸気口(8)に部分的に一致させる。固定穴(16)
が前記したような長穴状形状の場合には、吸気口(8)
の選択の自由度が増し、作業性に優れる。
【0020】この後に、吸気口(8)側より固着具(1
7)を挿入し、この固着具(17)によって平板部
(7)と第2の固定片部(15)を接合すると、換気見
切り部材本体(1)が固定部材(2)に固定される。固
着具(17)の種類については特に制限はなく、ビス等
の適宜なものを任意に採用することができる。接合作業
をより簡便とするには、固着具(17)には、たとえ
ば、ワンタッチクリップ等を採用するのが好ましい。
【0021】換気見切り部材の軒天井への設置について
次に説明する。図4は、換気見切り部材の軒天井壁際へ
の設置について示した要部断面図である。この図4に示
した例においては、換気見切り部材を軒天井に取り付け
るに当たって、まず、固定部材(2)の第1の固定板部
(9)、第2の固定板部(10)を野縁(52)、外壁
仕上げ材(53)に各々当接し、図3にも例示した固着
具(63)によって接合して、固定する。このとき、固
着具(63)の使用は、第1の固定板部(9)又は第2
の固定板部(10)の少なくともいずれか一方側とする
ことができる。また、固定部材(2)の設置は、軒天井
に対して部分的とすることができる。たとえば、野縁
(52)、又は外壁仕上げ材(53)を支持固定する柱
(54)の少なくともいずれか一方のピッチに合わせて
設置することが可能である。なお、野縁(52)及び柱
(54)は、軒天井及び外壁の下地材として施工される
垂木に代えることもできる。
【0022】次いで、軒天井材(51)を軒天井に取り
付ける。このとき、軒天井材(51)の一側端部を固定
部材(2)の第1の固定板部(9)及び段部(12)の
間に差し込み、挟み込んで支持する。このように、固定
部材(2)は、軒天井材(51)を固定する機能をも有
している。この後に、軒天井材(51)の他方の側端部
を軒天井に設けた鼻隠し板(55)の下端面に当接し、
釘、木ねじ、ビス等の固着具(63)によって固定す
る。また、必要に応じて、固着具(63)により軒天井
材(51)を野縁(52)にも固定する。
【0023】そして、換気見切り部材本体(1)を、そ
の第1の立上がり板部(4)を固定部材(2)の第2の
固定板部(10)及び第1の固定片部(11)間に形成
された間隙に挿入し、次いで、平板部(7)上に固定部
材(2)の第2の固定片部(15)を配置する。第2の
立上がり板部(5)に当たり片部(6)が設けられた場
合には、このとき、この当たり片部(6)が軒天井材
(51)の裏面にあてがわれる。そして、先にも説明し
たように、第2の固定片部(15)の固定穴(16)を
平板部(7)に形成された任意の吸気口(8)に部分的
に一致させ、固着具(17)を吸気口(8)側から挿入
し、平板部(7)と第2の固定片部(15)を接合して
換気見切り部材本体(1)を固定部材(2)に固定す
る。
【0024】換気見切り部材には、固定部材(2)によ
って、本体(1)の平板部(7)に形成された吸気口
(8)から軒天井内部へと向かう通気路(56)が確保
される。それと言うのも、固定部材(2)には、第1の
固定板部(9)から接続片部(13)が垂下し、この接
続片部(13)の下端に段部(12)が接続されている
ため、換気見切り部材本体(1)は、平板部(7)と第
1の固定板部(9)の間の間隔が所定間隔に保持されて
固定部材(2)に固定されるからである。また、接続片
部(13)の存在により、軒天井材(51)の差込み長
さが規制されており、その一側端面が接続片部(13)
に当接するとそれ以上奥に軒天井材(51)が差し込ま
れることはないため、通気路(56)が軒天井材(5
1)によって塞がれることがないからでもある。通気路
(56)は、軒天井材(51)の施工精度に全く影響さ
れない。
【0025】また、この換気見切り部材は、軒天井の壁
際に設置されるため、換気部材としの機能ばかりでな
く、見切り部材としても機能する。さらに、換気見切り
部材では、以上から明らかなように、その取付けに際し
て、建物躯体側に何ら加工を加える必要がない。換気見
切り部材本体(1)の取付けのための治具ともなる固定
部材(2)は、固着具(63)によって建物躯体側に直
接取り付けられ、本体(1)は、このように設置された
固定部材(2)に対して取り付けられる。
【0026】また、換気見切り部材では、固定部材
(2)の第1の固定板部(9)及び段部(12)の間に
軒天井材(51)の一側端部を差し込むようにしている
が、この第1の固定板部(9)及び段部(12)の間の
間隔(図1に示したd)は、接続片部(13)の長さに
よって調整可能である。固定部材(2)として、軒天井
材(51)の厚さに対応する長さを有する接続片部(1
3)を備えたものを選定することにより、従来問題とさ
れていた軒天井材(51)の厚さについての制約を解消
することができる。
【0027】このように、換気見切り部材は、従来品よ
りも施工性において格段と進歩しており、優れた施工性
を実現し、また、通気路(56)の確保が容易となって
もいる。その上、換気見切り部材では、固定部材(2)
を本体(1)のジョイント部材として利用することも可
能である。換気見切り部材本体(1)相互の接合を簡便
かつ容易とし、省施工化がより一層図られ、コスト低減
にも寄与する。
【0028】図5<a><b>は、各々、換気見切り部
材の軒先への設置について示した要部斜視図である。こ
の図5<a><b>に示したように、換気見切り部材
は、軒先にも壁際と全く同様にして良好な施工性で設置
することができ、通気路を容易に確保することができ
る。
【0029】軒先に換気見切り部材を設置する場合に
は、軒先側の軒天井材(51)の側端部が、固定部材
(2)の第1の固定板部(9)と段部(12)の間に差
し込まれ、挟み付けられて支持されるため、図4に示し
た壁際設置の場合と相違して、軒天井材(51)を鼻隠
し板(55)に固着具を用いて直接固定はしない。しか
しながら、軒天井材(51)は、軒先側の側端部が、上
記の通り、固定部材(2)に支持され、同時に、野縁
(52)や垂木などに固着具により固定されるため、換
気見切り部材を軒先に設置した場合に、軒天井材(5
1)の固定強度が低下する恐れはない。
【0030】なお、換気見切り部材には、この図5<a
><b>に示したように、防火対策としてしばしば用い
られてきている熱発泡材(18)を通気路に内蔵するこ
とができる。この熱発泡材(18)は、たとえば、換気
見切り部材本体(1)の底板部(3)上に配置すること
ができる。図6は、この発明の換気見切り部材の別の例
を示した断面図である。
【0031】この図6に示した換気見切り部材は、図1
に示した換気見切り部材の施工性をさらに向上させると
ともに、固定強度を増大させたものである。すなわち、
換気見切り部材では、固定部材(2)において、係止片
部(19)が段部(12)と略等しい高さに配置され、
この係止片部(19)を第2の固定片部(15)の段部
(12)とは反対側の側端に接続している。係止片部
(19)は、弾性片部(20)を介して第2の固定片部
(15)に接続するのが好ましい。より好ましくは、弾
性片部(20)を第2の固定片部(15)の側端縁から
斜め上方に向けて延設し、その先端に係止片部(19)
を延設する。この場合、第2の固定片部(15)を図1
に示したものよりも幅広とし、換気見切り部材本体
(1)の平板部(7)を横断させることができる。
【0032】この換気見切り部材においては、本体
(1)を固定部材(2)の固定する際に、第2の立上が
り板部(5)の上端に接続した当たり片部(6)をその
係止片部(19)上に配置して引っ掛けることができ
る。このため、図1に示した固着具(17)による接合
以前に換気見切り部材本体(1)を固定部材(2)に仮
固定することができ、この状態において手を離しても換
気見切り部材本体(1)が落下することはない。固着具
(17)による接合に際して換気見切り部材本体(1)
に手を添えておく必要はなく、接合作業が容易となり、
施工性が向上する。また、当たり片部(6)は、係止片
部(19)によって下方より支持されるため、固着具
(17)のみによる接合に比べ、固定強度が高まり、軒
天井材(51)の裏面との間に隙間が形成する心配もな
い。このような係止片部(19)により実現される効果
は、弾性片部(20)を採用することでこれが有する弾
性、すなわち上方へと向かう弾性力によってより一層高
まる。
【0033】図7<a><b><c>は、各々、図6に
示した換気見切り部材を施工する際の工程を示した要部
断面図である。この例は、換気見切り部材を軒天井壁際
に設置する場合を示しているが、その取付け及び効果
は、換気見切り部材を軒先に設置する場合にも共通す
る。図6に示した換気見切り部材では、固定部材(2)
の軒天井への固定及び軒天井材(51)の取付けは、図
1に示した換気見切り部材の場合と全く同様にして行わ
れる(図6<a>)。
【0034】そして、固定部材(2)及び軒天井材(5
1)が、軒天井に固定された状態において換気見切り部
材本体(1)を固定部材(2)に仮固定するのであるが
(図6<b>)、その手順としては、まず、第2の立上
がり板部(5)の上端に接続された当たり片部(6)を
固定部材(2)の係止片部(19)上に配置し、引っ掛
ける。次いで、当たり片部(6)を係止片部(19)に
引っ掛けたまま、第1の立上がり板部(4)を固定部材
(2)の第2の固定板部(10)及び第1の固定片部
(11)の間に形成された間隙に挿入する。当たり片部
(6)は、係止片部(19)により下方より支持され、
これに引っ掛かっているので、この状態において換気見
切り部材本体(1)から手を離しても換気見切り部材本
体(1)は落下しない。換気見切り部材本体(1)は、
固定部材(2)に仮固定される。
【0035】この後に、図6<c>に示したように、固
着具(17)を吸気口(8)側から挿入し、平板部
(7)と第2の固定片部(15)を接合して、換気見切
り部材本体(1)を固定部材(2)に固定する。この固
定は強固であり、また、当たり片部(6)が軒天井材
(51)の裏面に確実に当接し、両者間に隙間は発生し
ない。
【0036】図8<a><b><c>は、各々、この発
明の換気見切り部材に好適に適用される固定部材の一例
について示した正面図、裏面図及び側面図である。この
図8に示した固定部材(2)は、図3において例示した
二部材構成と同様な構成を有している。すなわち、第1
の固定板部(9)及び第2の固定板部(10)から第1
の部材が形成され、第1の固定片部(11)、接続片部
(13)、段部(12)及び第2の固定片部(14)か
ら第2の部材が形成されている。
【0037】この第2の部材においても、第1の固定片
部(11)と接続片部(13)との間に連結片部(1
4)が介在しているが、その両側端縁は、第1の固定片
部(11)及び接続片部(13)から独立している。第
1の固定片部(11)及び接続片部(13)は、その上
端部が連結片部(14)の内側に回り込むように屈曲形
成されており、連結片部(14)の両側端縁近傍の内側
裏面に接続し、ここから垂下している。好ましくは、こ
れら第1の固定片部(11)及び接続片部(13)は、
連結片部(14)の裏面から延設する。
【0038】一方、第1の部材に備えた第1の固定板部
(9)の裏面には、略L字形断面を有する2本のレール
部(21)が、第1の固定板部(9)の長さ方向に設け
られている。この2本のレール部(21)は、連結片部
(14)の幅寸法に対応して離間され、左右対称に配置
されている。レール部(21)間には溝部(22)が形
成されている。
【0039】そして、この溝部(22)に、第2の部材
に備えた連結片部(21)が嵌め込まれ、その両側端縁
をそれらレール部(21)で係止することにより、第1
の部材と第2の部材が接合一体化し、固定部材(2)が
形成されるようにしている。このような第1の部材と第
2の部材の接合構造を採用することにより、固定部材
(2)の製造が容易となり、また、各種厚さの軒天井材
への対応が容易ともなる。すなわち、固定部材(2)の
作製のために、溶着、溶接、接着やリベット留めを行う
手間が省かれる。特にリベット留めの場合には、その頭
部が第1の固定板部(9)の表面から突出するのが避け
られず、このように突出するリベット頭部は、固定部材
(2)を軒天井に固定する際の障害となり、正確な固定
を難しくする。図8に示したような接合構造は、そのよ
うな支障を解消する。
【0040】また、軒天井材の厚さに対しては、第2の
部材のみで対応することができる。換気見切り部材の施
工性向上に寄与する。このような換気見切り部材は、第
1の部材及び第2の部材をたとえばその製造工場におい
て組み立てて製造することができる。なお、この図8に
示した例の場合にも、図6に示したような係止片部(1
9)を第2の固定片部(15)に接続することができ、
また、その間に弾性片部(20)を介在させることが可
能でもある。
【0041】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。軒天井の構成及び構造、換気見
切り部材の材質、また、固定に使用する固着具の種類等
の細部については様々な態様が可能であることは言うま
でもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、施工性に優れた換気見切り部材が提供される。こ
の換気見切り部材は、通気路の確保が容易でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の換気見切り部材の一例を示した断面
図である。
【図2】<a><b>は、各々、図1に示した例の要部
斜視図である。
【図3】図1及び図2に例示した固定部材のより具体的
な例を示した斜視図である。
【図4】換気見切り部材の軒天井壁際への設置について
示した要部断面図である。
【図5】<a><b>は、各々、換気見切り部材の軒先
への設置について例示した要部斜視図である。
【図6】この発明の換気見切り部材の別の例を示した断
面図である。
【図7】<a><b><c>は、各々、図6に示した換
気見切り部材を施工する際の工程を示した要部断面図で
ある。
【図8】<a><b><c>は、各々、この発明の換気
見切り部材に好適に適用される固定部材の一例について
示した正面図、裏面図及び側面図である。
【図9】軒天井への換気部材の設置について示した要部
断面図である。
【図10】従来の換気部材の一例を示した要部斜視図で
ある。
【図11】従来の換気部材の別の例を示した断面図であ
る。
【図12】従来の換気部材のまた別の例を示した断面図
である。
【符号の説明】
1 換気見切り部材本体 2 固定部材 3 底板部 4 第1の立上がり板部 5 第2の立上がり板部 6 当たり片部 7 平板部 8 吸気口 9 第1の固定板部 10 第2の固定板部 11 第1の固定片部 12 段部 13 接続片部 14 連結片部 15 第2の固定片部 16 固定穴 17 固着具 18 熱発泡材 19 係止片部 20 弾性片部 21 レール部 22 溝部 51 軒天井材 52 野縁 53 外壁仕上げ材 54 柱 55 鼻隠し板 56 通気路 61,62 固定穴 63 固着具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−218579(JP,A) 特開 平7−292904(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/15 - 13/17 E04B 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に延びる長穴状の吸気口が複数形
    成された底板部の両側端縁に第1及び第2の立上がり板
    部が立設された換気見切り部材本体と、第1の固定板部
    及びその一側端縁より垂下する第2の固定板部を備える
    とともに、第1の固定板部の第2の固定板部近傍内側か
    らこの第2の固定板部に対向する第1の固定片部が垂下
    し、かつ、段部が、同じく第1の固定板部より垂下する
    接続片部の下端に接続され、この段部の下端に、固定穴
    が開口形成され、前記第1の固定片部とは反対側に延び
    る第2の固定片部が接続された固定部材とからなり、換
    気見切り部材本体の第1の立上がり板部が固定部材の第
    2の固定板部及び第1の固定片部間に形成された間隙に
    挿入されるとともに、固定部材の第2の固定片部が換気
    見切り部材の底板部上に配置されてその固定穴が底板部
    の任意の吸気口に部分的に一致され、吸気口側より挿入
    される固着具によって底板部と第2の固定片部が接合さ
    れることにより換気見切り部材本体が固定部材に固定さ
    れることを特徴とする換気見切り部材。
  2. 【請求項2】 換気見切り部材本体の第2の立上がり板
    部の上端に、第1の立上がり板部に向かって延びる当た
    り片部が接続され、固定部材には、段部と略等しい高さ
    に配置される係止片部が、第2の固定片部の段部とは反
    対側の側端に接続され、換気見切り部材本体の固定部材
    への固定に際し、前記当たり片部が固定部材の係止片部
    上に配置され、引っ掛かることにより換気見切り部材本
    体が固定部材に仮固定される請求項1記載の換気見切り
    部材。
  3. 【請求項3】 固定部材は、第1及び第2の固定板部を
    備えた第1の部材と、第1の固定片部、接続片部、段
    部、及び第2の固定片部を備えた第2の部材とからな
    り、第2の部材において、第1の固定片部と接続片部の
    間に連結片部が介在し、この連結片部の両側端縁に第1
    の固定片部及び接続片部が各々垂下接続され、一方、第
    1の部材の第1の固定板部の裏面部には溝部が形成さ
    れ、この溝部に前記連結片部が嵌め込まれることにより
    第1及び第2の部材が接合一体化され、固定部材が形成
    される請求項1又は2いずれかに記載の換気見切り部
    材。
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