JP4545268B2 - 見切り縁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の外壁と軒裏天井材との境に周設される見切りに関するも
【0002】
【従来の技術】
従来、軒裏天井の施工方法としては、図7に示すように、鼻隠し下地材1と縦胴縁2に固定された野縁受け3に野縁4を設置し、この野縁4に軒裏天井材5を固定し、縦胴縁2とサイディング6とよりなる建築物の外壁7と軒裏天井材5との境に見切り縁8を設けたものが知られている。
そして、軒裏天井に換気孔を設ける場合には、先ず換気孔の大きさに合わせて下地を組み込み、該下地に軒裏天井材を釘等で固定した後、換気孔の位置に合わせて軒裏天井材を切断したり、あるいは、予め所要個所を切断した軒裏天井材を下地に釘等で固定し、その後、換気孔の端部を仕上げ処理することが行われている。
また、軒裏天井部分に額縁状の換気見切り縁を設ける場合には、予め天井支持用の下地に額縁状の換気見切り縁を取り付け、その後、換気見切り縁部分を残して他の部分を覆うように軒裏天井材を前記下地に釘等で固定することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の施工方法にあっては、軒裏天井に換気孔を設ける場合には、換気孔を設ける個所の周囲の下地材を補強したり、一旦、軒裏天井材を貼り付けた後に該軒裏天井材を切断したり、あるいは、予め天井支持用の下地に額縁状の換気孔を設けるために面倒な付随作業が必要であった。
また、軒裏天井部分に額縁状の換気見切り縁を設ける場合には、該換気見切り縁を縦胴縁2側に設けようとすると、見切り縁8の上方に野縁受け3があるため、これが邪魔になり、前記見切り縁8に換気孔を設けても、通気が野縁受け3により遮断されていまい、軒裏側へ通気することができない。
【0004】
そこで、図8に示すように、見切り縁8aを軒先側に長く突き出して野縁受け3の外側になる位置に通気孔9を配置することも考えられるが、このようにすると、縦胴縁2(サイディング6)から外側に広く間隔をあけたところで軒裏天井材5を支持しなければならず、縦胴縁2側(軒元側)の軒下の仕上がり後の外観が悪くなる。また、野縁受け3を必要としその取り付け作業が煩雑である等の問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、軒裏天井部分に換気孔を容易に設けることができ、野縁受けを不要として軒裏天井材の施工が簡単に行えると共に、軒裏天井部分の仕上がり外観を良好にできる構成が簡単で軒裏換気が確実に行える見切りを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。すなわち、請求項1に係る見切り縁は、建築物の外壁の軒裏天井材との突き合わせ部分に取り付けられて、前記軒裏天井材の端部を支持する見切り縁であって、換気孔を設けた下面部とその一端側から上方に立ち上がる支持部とから横断面がL字状に形成されると共に、建築物の外壁に沿う方向に延長されて前記支持部を介して前記外壁に取り付けられる見切り縁本体と、野縁の端部を支持する台座部を有し、前記見切り縁本体と係合され、前記軒裏天井材の端部を挟み込んだ状態で、かつ軒裏天井材の端部を前記見切り縁本体の下面部と支持部との間にそれぞれ間隙をあけて支持する取付具とを備え、前記見切り縁本体の支持部には、その上下端部に支持部の長手方向に沿う係合溝が設けられ、また、前記取付具の台座部には、その一端部に上下方向に向けた係合部が設けられ、前記係合溝に係合部が嵌合されて前記取付具が前記見切り縁本体に対し見切り縁本体の長手方向に沿って移動可能に係合され、前記取付具の台座部には、少なくとも一方の側部に前記野縁の側面に当接して該野縁の建築物の外壁側における端部を位置決めするストッパーが設けられていることを特徴とする。
【0007】
前記見切り縁では、見切り縁本体の下面部に換気孔が設けられていること、また、見切り縁本体に係合した取付具によって軒裏天井材の端部が見切り縁本体の下面部と支持部との間にそれぞれ間隙をあけて支持されることから、見切り縁本体と軒裏天井材との間に換気通路が形成され、この換気通路を介して軒裏部分の換気が行われる。また、軒裏天井材はその端部が前記取付具によって支持されるので、その分軒裏天井材の支持強度が増し、さらに、野縁はその端部が前記取付具の台座部によって支持されるので、野縁受けを建築物の外壁に設ける必要がなく、軒裏天井の施工が容易となる。また、取付具が前記見切り縁本体に対し見切り縁本体の長手方向に沿って移動可能に係合されているので、取付具を移動させることにより軒裏天井材や野縁の固定位置および固定個数を、使用する軒裏天井材や野縁の寸法、個数に応じて自由に設定する。また、この見切り縁では、前記野縁を取付具に固定する際、前記ストッパーによって前記野縁の位置決めが容易になり、建築物の外壁に沿う方向における野縁の位置の設定が正確に行え、野縁の設置作業も能率良く行える。
【0008】
請求項2に係る見切り縁は、見切り縁本体が合成樹脂によって形成されていることを特徴とする。
この見切り縁では、見切り縁本体が合成樹脂から形成されているので、軽量で運搬性および取り扱い性に優れ、錆等の腐食の心配もない。
【0010】
請求項に係る見切り縁は、取付具に、その台座部の下方であって係合部の下端より上方の位置で該係合部に結合され台座部と平行に延長されている着座部が設けられ、該着座部と前記台座部とにより軒裏天井材の端部が挟まれて支持されていることを特徴とする。この見切り縁では、前記取付具の着座部と台座部とにより前記軒裏天井材の端部が挟まれて支持されるので、軒裏天井材の支持強度が安定して維持される。
【0012】
請求項に係る見切り縁は、見切り縁本体の下面部には、その他端側に該下面部から所定高さ立ち上げられ見切り縁本体の長手方向に沿って延長されている前面部が設けられており、該前面部の上端が取付具の着座部の先端部と係合されていることを特徴とする。この見切り縁では、前記見切り縁本体の前面部が前記取付具の着座部とにより支持されるので、見切り縁はその前面側の形状が安定した状態で保持され、軒裏天井材との接合部である軒元の仕上がり外観も良くなる。
【0013】
請求項に係る見切り縁は、見切り縁本体の換気孔が、下面部の他端側に設けられており、取付具が、軒裏天井材の端部を前記換気孔の位置より前記見切り縁本体の支持部側に寄った位置に挿入した状態で支持することを特徴とする。この見切り縁では、前記見切り縁本体の換気孔の位置が前記軒裏天井材の端部の位置より軒先側になるため、換気孔から見切り縁本体に入った通気が軒裏天井材により建築物の縦胴縁側に向けられた後上方へ流れる屈曲された換気通路が形成される。これにより、強風時に外気が直線的に軒裏に侵入することが防止されるので、暖房時に居室の暖房負荷が増したり、強風に伴う雨水が侵入することもない。
【0014】
請求項に係る見切り縁は、見切り縁本体の換気孔が、下面部の他端側において下面部の幅方向および長手方向の略全域にわたって設けた多数個の貫通孔から構成されていることを特徴とする。この見切り縁では、前記見切り縁本体の換気孔が軒元の全体に連続して設けられるので、局所的に配置した換気孔のように換気むらが発生することがなく、意匠性にも優れて軒面の外観上の見栄えが良い。
【0015】
請求項に係る見切り縁は、取付具が、着座部と台座部との間隔が軒裏天井材の厚さに応じて種々に設定されたものが用意され、それらのうち支持する軒裏天井材の厚さに対応するものが選択されて、前記見切り縁本体に係合されていることを特徴とする。この見切り縁では、前記取付具のみを取り替えて前記見切り縁本体に係合することにより、異なる厚さの軒裏天井材を支持することができるので、前記見切り縁本体の共通化が図られ、その分、設計の簡素化並びに製作経費の削減が実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態のおける見切り縁を用いた軒裏天井材の支持構造を示す側断面図である。図において、10は縦胴縁11の外側にサイディング12が施された建築物の外壁、13は鼻隠しであり、鼻隠し下地材14により支持されている。15は垂木、16は軒裏天井材17を支持する野縁材で、他端部が野縁受け16aに支持されている。18は前記建築物の外壁10の軒裏天井材17との突き合わせ部分に取り付けられた見切り縁である。
【0018】
見切り縁側18は、前記建築物の外壁10(具体的には縦胴縁11)に沿って固定される見切り縁本体19と、該見切り縁本体19に係合され、野縁材16と軒裏天井材17の一端部(軒元側の端部)を支持する取付具20とから構成されている。
前記見切り縁本体19は、図3、図4に示すように、水平方向に向いた下面部21と、該下面部21の一端側(図3で右端側、すなわち建築物の外壁10の縦胴縁11に対向する側)に一体に結合され、そこから上方に立ち上がる支持部22とから横断面が略L字状に形成されると共に、建築物の外壁10に沿う方向に延長された長尺のものとして形成されている。
【0019】
そして、前記支持部22の上下端部には、それぞれ対向する側に向けた突起22a,22aによって係合溝23,23が、支持部22の長さ方向に沿って平行に設けられている。
また、前記下面部21の他端側(軒先側)には、上方に向けられ前記支持部22と平行に延長された前面部24が一体に結合されている。該前面部24の上端には、支持部22の方向に突出した後下方に折曲した突条24aが前面部24に一体に設けられている。さらに、前記下面部21と前面部24の下端との結合部21aは、下面部21の下面より所定寸法だけ下方に突き出され支持部22の長さ方向に沿った額縁状に形成されており、その内側には下面部21の上面より下位となる凹溝24bが下面部21の長さ方向に沿って設けられている。
【0020】
また、前記下面部21の幅方向の中間部には、前記結合部21aの下方への突出し寸法と同寸法下方へ突き出した突条部21bが結合部21a(前面部24)と平行に形成されている。そして、前記下面部21における突条部21bと結合部21aとの間の幅方向、長さ方向にわたる全体の領域には、下面部21の長さ方向に細長い長孔(貫通孔)25aが多数個千鳥状に配置されてなる換気孔25が形成されている。前記突条部21bは、その支持部22からの位置が、前記外壁10の縦胴縁11に沿って見切り縁本体19が固定されたとき、前記サイディング12の上端に係合され、軒先側の面がサイディング12の表面と面一となる位置に設定されている。
上記構成の見切り縁本体19は、合成樹脂の成形材によって製作されている。
【0021】
前記取付具20は、前述したように、建築物の外壁10に固定される見切り縁本体19に係合されて、野縁材16と軒裏天井材17の一端部(軒元側の端部)を支持するもので、図5、図6に示すように、見切り縁本体19に嵌合する上下方向を向く係合部26と、該係合部26から前方へ直角に延長された台座部27と、係合部26から前方へ直角に突き出され前記台座部27と平行に延長された着座部28と、前記台座部27の一側に結合して上方に向けて立ち上げたストッパー29とを備えてなる。
【0022】
前記係合部26が前記見切り縁本体19の係合溝23,23に嵌合することにより、前記取付具20は見切り縁本体19の長手方向に沿って移動可能に係合するようになっている。そして、取付具20は、一つの見切り縁本体19に対して複数個係合されていて、係合部26と見切り縁本体19の支持部22とが重ね合わされた状態で、係合部26の上下の2個所にあけた通し穴26aに通した止めネジ26bにより、見切り縁本体19と一緒に前記縦胴縁11に固定されるようになっている。
【0023】
前記着座部28は、前記係合部26の下端より所定高さ上方に位置しており、前記見切り縁本体19に係合された際、見切り縁本体19の下面部21の上面との間に所要間隙E1が平行にあけられるようになっており、その側面には下方への折り曲げ部28aが設けられ、支持強度の強化が図られている。また、着座部28の先端部には先端を上に向けたフック部30が形成され、前記取付具20が見切り縁本体19に係合された際に、前記フック部30における上方を向く溝30aに前記見切り縁本体19の前面部24の突条24aが係合するようになっている。その係合時には、着座部28の上面と前記前面部24(突条24a)の上面とが面一になるように構成されている。
【0024】
前記台座部27には前記野縁材16がその一端部を載置されて側面をストッパー29に当接され、ストッパー29に通し穴29aから挿入される止めネジ29bにより固定されるようになっている。前記ストッパー29は台座部27の一側に設ける代わりに他側に設けたり、両側に設けることもできる。
前記台座部27と着座部28との間には軒裏天井材17の一端部が前記係合部26との間に間隔E2をあけて挿入され、それらの台座部27と着座部28とより軒裏天井材17の一端部が取付具20に支持されるようになっているが、軒裏天井材17の厚さ寸法には種々のものがあるので、その厚さ寸法(例えば、5mm,8mm,11mm)に対応させて着座部28に対する台座部27の位置を変えることにより、台座部27と着座部28との間隔を種々に設定した複数の取付具20を用意し、それらのうち使用する軒裏天井材17の厚さ寸法に合ったものを選択して、前記見切り縁本体19に係合して使用するようになっている。
【0025】
前記係合部26と軒裏天井材17の一端部との間の間隔E2は、軒裏天井材17の端部が台座部27と着座部28との間に挿入されたとき、該端部が前記見切り縁本体19の換気孔25の位置より奥部(縦胴縁11側)へ寄っている状態で形成され、通気が十分に行われるものであればよく、特にその大きさは限定されない。
なお、前記台座部27と着座部28は平板状になっており、それらの間に挿入される軒裏天井材17の端部を位置決めするものがないが、台座部27と着座部28の対向する面に互いに向き合う方向へ突出する突条を、前記換気孔25の位置より奥部に設けると、軒裏天井材17の端部をそれらの突条に当接させて位置決めすることができ、前記間隔E2の設定が容易にできる。
上記取付具20は、ステンレス鋼板をプレス加工によって折り曲げて一体に形成されている。
【0026】
次に、上記見切り縁18を用いた軒裏天井の施工方法について説明する。
先ず、支持しようとする軒裏天井材17に対応した大きさの取付具20を見切り縁本体19に係合した見切り縁18を用意し、これを建築物の外壁10に沿って側方へ延びるように取り付ける。
このとき、取付具20を、その係合部26を利用して見切り縁本体19の溝23,23に沿わせて、見切り縁本体19の長さ方向の適宜位置に移動させる。そして、取付具20の係合部26と見切り縁本体19の支持部22とを重ね合わせた状態で、係合部26の通し穴26a,26aから挿入した止めネジ26bを用いて共締めすることにより、取付具20および見切り縁本体19を縦胴縁11に固定する。
【0027】
なお、取付具20は見切り縁本体19に対して着脱自在であるので、予め見切り縁本体19に使用しようとする取付具20と異なる取付具が取り付けられている場合には、一旦その異なる取付具を取り外し、適当な大きさの取付具20に取り替える。このとき、一つの見切り縁本体19に取り付ける取付具20の個数も任意に選択できる。
次いで、軒先側の野縁受け16aに支持した野縁16の軒元側の端部を取付具20の台座部27の上に載置した後、該端部の側面をストッパー29に当接して見切り縁18の長手方向における野縁16の位置決めを行い、通し穴29aから挿入した止めネジ29bを用いて野縁16の軒元側の端部を台座部27に固定する。
【0028】
次に、軒裏天井材17の軒元側の端部を取付具20の台座部27と着座部28との間に挿入することにより軒裏天井材17の軒元側の端部を見切り縁18に支持する。このとき、軒裏天井材17の軒元側の端部が取付具20の係合部26(見切り縁本体19の支持部22)との間に間隔E2があけられるようにする。
次に、軒元側の端部を見切り縁18に支持して水平にされた軒裏天井材17の軒先側の端部を、鼻隠し13の凹部13aに係合させた状態とし、釘やビス17a等の固定手段によって鼻隠し下地材14や野縁受け16aに固定する。あるいは、図1の鎖線で示すように、L字状の止め金具17bを利用して鼻隠し13に固定する。
【0029】
上記の軒裏天井の構造によれば、見切り縁本体19に換気孔25が形成されていること、また、取付具20によって軒裏天井材17の軒元側の端部が見切り縁本体19の下面部21と支持部22との間にそれぞれ間隔E1,E2をあけて支持されることから、見切り縁本体19と軒裏天井材17との間に、図2に示すように、換気孔25から上に向かって間隙E1に入った通気が軒裏天井材17の軒元側の端部で縦胴縁11側へ水平に屈曲されて、間隙E2から上方へ流れる屈曲された換気通路Yが形成され、この換気通路Yを介して軒裏部分の換気が行うことができる。
【0030】
また、上記換気は、見切り縁本体19の下面部21に形成され、軒元の全域にわたり連続して設けられた換気孔25を経て通気が導入されて行われるので、軒裏天井に局所的に配置した換気孔に比べて、換気むらのない理想的な換気が行える。
このように、見切り縁18自体に換気機能を持たせてあるため、別途軒裏天井に換気孔を設ける必要がなく、極めて簡単な構成で軒裏換気ができる上、換気孔を形成するため、額縁状の換気孔を野縁材16に予め取り付けたり、一旦取り付けた軒裏天井材17の換気孔を設ける部分を切断したり、換気孔周辺の野縁材16を補強するといった換気孔形成のための付随作業が不要になる。
また、前記見切り縁18によれば、前記のように換気通路Yが屈曲して形成されているため、強風時に外気が直線的に軒裏に侵入するのを防止でき、暖房時に居室の暖房負荷が増したり、強風に伴って雨水が軒裏に侵入するのを防止することができる。
【0031】
さらに、前記見切り縁18によれば、軒裏天井材17の軒元側の端部が取付具20によって支持されるので、その分軒裏天井材17の支持強度が増し、野縁材16の個数を減らしたり簡素化することができる。また、野縁材16の軒元側の端部が取付具20の台座部27によって支持され、ストッパー29によって位置決めされるので、野縁材16の建築物の外壁10(縦胴縁11)への取付けを、容易に、かつ正確に行うことができる上、野縁受けを建築物の外壁10側に設ける必要がなく、野縁受けの建築物の外壁10に対する取付工事を省略できる。
このため、前記換気孔形成のための付随作業が不要になることと併せて一層軒裏天井の施工が簡単になる。
【0032】
また、前記見切り縁18によれば、従来のように野縁受けに邪魔されて軒元に換気孔を設けることができない、あるいは、野縁受け部分を避けて換気孔を設けるため、見切り縁を軒先側へ伸ばして軒裏天井材を建築物の外壁10から離して支持しなければならないといった不都合は起こらず、換気孔25が見切り縁本体19に一体的に設けられて軒元に配置されるため、軒裏天井に局所的に設ける換気孔に比べ、配置が目立たず、意匠性にも優れて軒面の外観上の見栄えを良くすることができる。
また、前記見切り縁18の見切り縁本体19は合成樹脂から形成されているので、軽量で運搬性および取り扱い性に優れて、施工作業を楽に行うことができる上に、錆等の腐食の心配もなくて寿命を長く維持でき、保守が容易である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。請求項1に係る見切り縁によれば、見切り縁本体の下面部に換気孔が設けられていること、また、見切り縁本体に係合した取付具によって軒裏天井材の端部が見切り縁本体の下面部と支持部との間にそれぞれ間隙をあけて支持されることから、見切り縁本体と軒裏天井材との間に換気通路が形成され、この換気通路を介して軒裏部分の換気を行うことができる。また、前記のように軒元の見切り縁に一体的に換気孔を設けているため、軒裏天井材に換気孔を配置する必要がなく、換気孔を有する軒裏天井の施工を簡単に行うことができると共に、軒裏天井部分の仕上がり外観も良好にできる。さらに、軒裏天井材はその端部が前記取付具によって支持されるので、その分軒裏天井材の支持強度を増すことができ、また、野縁はその端部が前記取付具の台座部によって支持されるので、野縁受けを建築物の外壁に設ける必要がなく、この点からも軒裏天井の施工を容易に行うことができる。また、取付具が見切り縁本体に対し見切り縁本体の長手方向に沿って移動可能に係合されているので、取付具の位置調整が容易になり、軒裏天井材や野縁の固定位置および固定個数を、使用する軒裏天井材や野縁の寸法、個数に応じて適切に設定することができる。また、野縁を取付具に固定する際、ストッパーによって前記野縁の位置決めが容易になり、建築物の外壁に沿う方向における野縁の位置の設定を正確に行うことができ、野縁の設置作業を能率良く行うことができる。
【0034】
請求項2に係る見切り縁によれば、見切り縁本体が合成樹脂から形成されているので、軽量で運搬性および取り扱い性に優れて、施工作業を楽に行うことができる上に、錆等の腐食の心配もなくて寿命を長く維持でき、保守が容易である。
【0036】
請求項に係る見切り縁によれば、取付具の着座部と台座部とにより前記軒裏天井材の端部が挟まれて支持されるので、軒裏天井材の建築物の外壁に対する支持強度を安定して維持させることができる。
【0038】
請求項に係る見切り縁によれば、見切り縁本体の前面部が取付具の着座部とにより支持されるので、見切り縁はその前面の形状を安定した状態で保持することができ、軒裏天井材との接合部である軒元の仕上がり外観を一層良くすることができる。
【0039】
請求項に係る見切り縁によれば、換気孔から見切り縁本体に入った通気が軒裏天井材により建築物の縦胴縁側に向けられた後上方へ流れる屈曲された換気通路が形成されるので、強風時に外気が直線的に軒裏に侵入することを防止することができ、このため、暖房時に居室の暖房負荷が増したり、強風に伴う雨水が侵入するのを防止することができる。
【0040】
請求項に係る見切り縁によれば、見切り縁本体の換気孔が軒元の全体に連続して設けられるので、局所的に配置した換気孔のように換気むらが発生しない理想的な換気を行うことができる。また、軒裏天井に局所的に設ける換気孔に比べ、配置が目立たず、意匠性にも優れて軒面の外観上の見栄えを極めて良くすることができる。
【0041】
請求項に係る見切り縁によれば、取付具のみを取り替えて見切り縁本体に係合することにより、異なる厚さの軒裏天井材を支持することができるので、前記見切り縁本体の共通化を図ることができ、その分、設計の簡素化並びに製作経費の削減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における見切り縁を用いた軒裏天井の支持構造を示す側断面図である。
【図2】 同じく建築物の外壁側における軒裏天井の支持構造を示す斜視図である。
【図3】 同実施の形態で用いられる見切り縁本体の側面図である。
【図4】 図3のイ矢視図である。
【図5】 同実施の形態で用いられる取付具の側面図である。
【図6】 図5のロ矢視図である。
【図7】 従来の軒裏天井の支持構造を示す側断面図である。
【図8】 従来の他の軒裏天井の支持構造の軒元部を示す側断面図である。
【符号の説明】
7,10 外壁 2,11 縦胴縁
4,16 野縁 5,17 軒裏天井材
8,18 見切り縁 19 見切り縁本体
20 取付具 21 下面部
22 支持部 23 係合溝
25 換気孔 26 係合部
27 台座部 28 着座部
29 ストッパー

Claims (7)

  1. 建築物の外壁の軒裏天井材との突き合わせ部分に取り付けられて、前記軒裏天井材の端部を支持する見切り縁であって、
    換気孔を設けた下面部とその一端側から上方に立ち上がる支持部とから横断面L字状に形成されると共に、建築物の外壁に沿う方向に延長されて前記支持部を介して前記外壁に取り付けられる見切り縁本体と、
    野縁の端部を支持する台座部を有し、前記見切り縁本体と係合され、前記軒裏天井材の端部を挟み込んだ状態で、かつ軒裏天井材の端部を前記見切り縁本体の下面部と支持部との間にそれぞれ間隙をあけて支持する取付具とを備え
    前記見切り縁本体の支持部には、その上下端部に支持部の長手方向に沿う係合溝が設けられ、また、前記取付具の台座部には、その一端部に上下方向に向けた係合部が設けられ、前記係合溝に係合部が嵌合されて前記取付具が前記見切り縁本体に対し見切り縁本体の長手方向に沿って移動可能に係合され、
    前記取付具の台座部には、少なくとも一方の側部に前記野縁の側面に当接して該野縁の建築物の外壁側における端部を位置決めするストッパーが設けられていることを特徴とする見切り縁。
  2. 前記見切り縁本体が合成樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の見切り縁。
  3. 前記取付具には、その台座部の下方であって前記係合部の下端より上方の位置で該係合部に結合され台座部と平行に延長されている着座部が設けられ、該着座部と前記台座部とにより前記軒裏天井材の端部が挟まれて支持されていることを特徴とする請求項1または2記載の見切り縁。
  4. 前記見切り縁本体の下面部には、その他端側に該下面部から所定高さ立ち上げられ見切り縁本体の長手方向に沿って延長されている前面部が設けられており、該前面部の上端が前記取付具の着座部の先端部に係合されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の見切り縁。
  5. 前記見切り縁本体の換気孔は、前記下面部の他端側に設けられており、前記取付具は、前記軒裏天井材の端部を前記換気孔の位置より見切り縁本体の支持部側に寄った位置に挿入した状態で支持することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の見切り縁。
  6. 前記見切り縁本体の換気孔は、前記下面部の他端側において下面部の幅方向および長手方向の略全域にわって設けた多数個の貫通孔から構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の見切り縁。
  7. 前記取付具は、着座部と台座部との間隔が前記軒裏天井材の厚さに応じて種々に設定されたものが用意され、それらのうち支持する軒裏天井材の厚さに対応するものが選択されて、前記見切り縁本体に係合されていることを特徴とする請求項4〜のいずれかに記載の見切り縁。
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