JP3200075B2 - 切断加工方法 - Google Patents

切断加工方法

Info

Publication number
JP3200075B2
JP3200075B2 JP00647691A JP647691A JP3200075B2 JP 3200075 B2 JP3200075 B2 JP 3200075B2 JP 00647691 A JP00647691 A JP 00647691A JP 647691 A JP647691 A JP 647691A JP 3200075 B2 JP3200075 B2 JP 3200075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
vise
feed
work
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00647691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05237719A (ja
Inventor
徹 常盤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP00647691A priority Critical patent/JP3200075B2/ja
Publication of JPH05237719A publication Critical patent/JPH05237719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200075B2 publication Critical patent/JP3200075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、帯鋸盤などの切断機
にてワークに切断加工を行なう切断加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯鋸盤などの切断機と、この切断
機で切断された切断片(製品)を搬出する搬出装置とが
連動した加工機においては、搬出装置には位置決め機能
が必要なため、搬出機能のほかに製品長(切断片長)の
定寸位置決め機能も有している。
【0003】すなわち、送材ローラによって送られてき
たワーク(素材)を搬出装置の前バイスでクランプ位置
決めし、切断長を定寸した後切断する。次いで切断され
た製品(切断片)はそのまま前バイスにて製品搬出する
場所まで運ばれる。つまり、前バイスが製品を搬出した
後、ワーク(素材)まで戻り、ワークをクランプした
後、定寸位置決めのためにワークを所定量引き出して、
始めて切断開始が行なわれるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の切断加工方法では、切断長の定寸位置決め動作と、
切断後の製品搬出とが前バイスのみで行なわれているた
め、製品搬出動作中は、次切断のための定寸位置動作が
できず、アイドルタイムが多くなるという欠点がある。
【0005】この発明の目的は、搬出装置(前バイス)
で製品を搬出している間に、次切断のために切断機に備
えた送りバイスでワークを定寸送りを完了させて切断開
始を行な得るようにして、アイドルタイムの削減を図る
と共に、前バイスが戻ってワークをクランプするまでに
切断加工を完了させないようにした切断加工方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述のごとき問題に鑑み
て、本発明は、切断工具でワークに切断加工を行なう切
断機の一方側に前記ワークを定寸送りにて送材を行なう
前後動自在な送りバイス装置を備えると共に、前記切断
機の他方側に切断されるワーク並びに切断された切断片
をクランプし、搬送する前後動自在な前バイス装置を有
する搬送装置を備えてなる切断装置において、前記搬送
装置の前バイス装置で切断された切断片を前方へ搬送中
に次切断のためのワークを送りバイス装置で定寸送りに
て送ると共に、前バイス装置が戻ってきて材料クランプ
を確認後、または前バイス装置が後退端へ戻ったことを
確認後切削を開始するか、切断工具でワークを切断加工
を行なっている間に前記前バイス装置が後退して切断中
のワーク先端をクランプして切断加工を行なう切断加工
方法であって、前記前バイス装置が後退して切断中のワ
ーク先端をクランプする前に切断加工を終了しないよう
に切断加工を一時中断することを特徴とする切断加工方
法である。また、前記前バイス装置が後退して切断中の
ワーク先端をクランプする前に切断加工を終了しないよ
うに切断工具を切断開始位置側へ逃がすことを特徴とす
る切断加工方法である。
【0007】
【作用】この発明の切断加工方法を採用することによ
り、切断機で切断された切断片を前バイス装置で前方へ
搬送する。この前バイス装置で搬送中に次切断のための
ワークを切断機の一方側に設けた送りバイス装置で定寸
送りが行なわれる。そして切断工具でワークを切断加工
を行なっている間に前記前バイス装置が後退して切断中
のワーク先端をクランプして切断加工を行なうようにし
た。
【0008】この切断加工におけるアイドルタイムが切
削されると共に、特にワークが小径材の場合に、前バイ
ス装置が製品クランプ完了する前に、切断完了してしま
うような場合は、切断完了手前で切断を一時停止させる
ようにしてあるから確実な製品(切断片)の搬出ができ
る。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図1を参照するに、図1は切断機1と製品
(切断片)搬送装置3との位置的関係を概念的に示した
平面図である。図1より理解されるように、製品搬送装
置3は、切断機1の前側(図1において左側)に配置さ
れている。
【0011】切断機1として、本実施例において横型帯
鋸盤が示されている。横型帯鋸盤1は、箱状の基台5を
備えており、この基台5の上面には、長尺のワークWを
挾持固定するための固定バイスジョー7Fと可動バイス
ジョー7Mとを備えてなる本体バイス装置7が設けられ
ている。そして、この本体バイス装置7の後方位置(図
1においては右側方)には、ワークWを前方へ送材する
ための送材バイス装置9が前後動自在に設けられている
ものである。
【0012】この送材バイス装置9は本体バイス装置7
と同様に固定バイスジョー9Fと可動バイスジョー9M
とを備えており、この可動バイスジョー9Mを図1にお
いて上下方向へ移動せしめる流体圧シリンダ9Sが設け
られている。また、前記送りバイス装置9自体をX軸方
向(図1において左右方向)へ移動せしめる送りバイス
シリンダ9Cが設けられている。送りバイス装置9をX
軸方向へ移動せしめた際の移動量はすでに公知のラック
とピニオンなどの伝達機構とエンコーダなどによって検
出されるようになっている。
【0013】さらに前記基台5の上面には、本体バイス
装置7によって切断位置に挾持固定されたワークWを切
断するため切断工具としての帯鋸刃Bを備えた鋸刃ハウ
ジング11が上下動自在に設けられている。鋸刃ハウジ
ング11は、帯鋸刃Bを掛回した駆動ホイール13Aと
従動ホイール13Bとを回動自在に備えると共に、帯鋸
刃Bの歯先部が垂直下方を向くように、ワークWの左右
両側方で帯鋸刃Bを案内支持する固定鋸刃ガイド15F
と可動鋸刃ガイド15Mとを備えてなるものである。
【0014】上記固定鋸刃ガイド15Fおよび可動鋸刃
ガイド15Mは、帯鋸刃Bの切り曲がりを抑制するため
に、ワークWに可能な限り近接することが望ましいもの
である。
【0015】さらに切断機1の基台5には、切断位置に
おいてワークWから切断分離される切断片(製品)WP
を支持する支持台16が設けられている。
【0016】切断機1として例示された上記構成のごと
き横型帯鋸盤は公知であるから、横型帯鋸盤についての
さらに詳細な構成および作用については説明を省略す
る。
【0017】図1,図2および図3を参照するに、前記
切断片(製品)搬送装置3は、前記切断機1の前側に配
置された搬送フレーム17を備えている。搬送フレーム
17は、前後方向(X軸方向)に延伸した左右のビーム
部材19R,19Lを支持して立設された複数の支柱2
1(図3参照)で枠体構造に構成されている。
【0018】このビーム部材19R,19Lとの間に
は、X軸方向へ適宜な間隔で左右方向(Y軸方向)へ延
伸した複数の送材ローラ23が回転自在に支承されてい
る。また、前記ビーム部材19R側には、X軸方向へ延
伸した矩形状のキャレッジ架台25が図示省略のフレー
ムなどによって前記送材ローラ23の上方に、上方から
あるいは下方から片持式で支承されている。
【0019】前記キャレッジ架台25の前面(図2にお
いて左側面)にはX軸方向へ延伸した平行な複数のガイ
ドレール27が設けられており、このガイドレール27
にスライダ29を介してキャレッジ31が図示省略のボ
ールねじ,ナット部材および駆動モータなどからなる駆
動装置によってX軸方向へ移動自在に設けられている。
このキャレッジ31は駆動装置に備えられたエンコーダ
などの位置検出装置によってX軸方向の位置が検出され
るようになっている。
【0020】前記キャレッジ31には上下方向(Z軸方
向)へ延伸した平行な複数のガイドシャフト33が装着
されている。このガイドシャフト33の上部には支持フ
レーム35が一体化されていると共に、ガイドシャフト
33の下部には可動自在な前バイス37が取付けられて
いる。
【0021】前記キャレッジ33における図3において
右側には前記前バイス37を上方へ常に変移せしめるた
め変移装置としての流体圧シリンダ39が設けられてい
る。この流体圧シリンダ39に装着されたピストンロッ
ド41の上端が前記支持フレーム35に取付けられてい
る。
【0022】上記構成により、流体圧シリンダ39を作
動せしめると、ピストンロッド41が上方向へ上昇する
ので、支持フレーム35がキャレッジ31に対して同方
向へ移動するので、前バイス37はガイドシャフト33
に案内されながら上方へ移動されることになる。
【0023】前記前バイス37には、取付部材43を介
して前バイスヘッド45が取付けられている。しかも、
この前バイスヘッド45には、それぞれ切断片WPをク
ランプする第1,第2クランプジョー47,49が備え
られていて、第1クランプジョー47は前記前バイスヘ
ッド45に固定されていると共に、第2クランプジョー
49は図2に示すごとくY軸方向へ移動自在に設けられ
ている。すなわち、バイスヘッド45の下部には流体圧
シリンダ51が設けられていて、この流体圧シリンダ5
1に装着されたピストンロッド53の先端が前記第2ク
ランプジョー49に取付けらてれいる。
【0024】上記構成により、流体圧シリンダ51を作
動せしめて、ピストンロッド53を図2において左方へ
移動せしめると、第1,第2クランプジョー47,49
で切断片WPをクランプすると共に、ピストンロッド5
3を図2において右方へ移動せしめると、第2クランプ
ジョー49が第1クランプジョー47に対して右方へ移
動するので、切断片WPはアンクランプされることにな
る。
【0025】前記取付部材43の下部には前バイスヘッ
ド45をY軸方向へ往復動させるための往復動装置とし
ての右ソーティングシリンダ55R,左ソーティングシ
リンダ55Lが設けられている。この右,左ソーティン
グシリンダ55R,55Lにはそれぞれピストンロッド
57R,57Lが装着されている。しかも、このピスト
ンロッド57R,57Lの一端は図2に示されているよ
うに、連結ブロック59にスプリング61を介して連結
されている。
【0026】第1,第2クランプジョー47,49を備
えた前バイス37を右,左ソーティングするための油圧
回路が図4に示されている。すなわち、図4(A)は左
ソーティングした状態,図4(B)は基準状態,図4
(C)は右ソーティングした状態を表わしている。
【0027】図4(A),(B),(C)において、右
ソーティングシリンダ55Rには、前,後部シリンダ室
63F,63Bが設けられていると共に、左ソーティン
グシリンダ55Lには、前,後部シリンダ室65F,6
5Bが設けられている。
【0028】前記右ソーティングシリンダ55Rの前部
シリンダ室63Fには配管67の一端が接続されている
と共に、配管67の他端は方向切換弁69のBポートに
接続されている。右ソーティングシリンダ55Rの後部
シリンダ室63Bには配管71の一端が接続されている
と共に、配管71の他端は前記方向切換弁69のAポー
トに接続されている。方向切換弁69のPポートは配管
73を介してポンプPへ、Rポートは配管75を介して
タンクTへ接続されている。
【0029】前記左ソーティングシリンダ55Lの前部
シリンダ室65Fには配管77の一端が接続されている
と共に、配管77の他端は、ソーティング補助方向切換
弁79のAポートに接続されている。また、左ソーティ
ングシリンダ55Lの後部シリンダ室65Bには配管8
1の一端が接続されていると共に、配管81の他端は、
ソーティング補助方向切換弁79のBポートに接続され
ている。
【0030】このソーティング補助方向切換弁79のP
ポートには配管83の一端が接続されていると共に、配
管83の他端は前記配管67の途中に接続されている。
また、ソーティング補助方向切換弁79のRポートには
配管84の一端が接続されていると共に、配管84の他
端は前記配管71の途中に接続されている。
【0031】上記構成により、図4(B)に示したごと
き状態に方向切換弁69およびソーティング補助方向切
換弁79を切換えることにより、右,左ソーティングシ
リンダ55R,55Lは中立状態を保持して基準位置で
ある送材ローラ23上に切断片WPが位置することにな
る。また、方向切換弁69およびソーティング補助方向
切換弁79を図4(A)に示したごとき状態とすること
により、左ソーティングシリンダ55Lが作動して前バ
イス37が左ソーティングして切断片WPが左に移動さ
れることになる。さらに、方向切換弁69およびソーテ
ィング補助方向切換弁79を図4(C)に示したごとき
状態とすることにより、右ソーティングシリンダ55R
が作動して前バイス37が右ソーティングして切断片W
Pが右に移動されることになる。
【0032】図5には、前記前バイス37が流体圧シリ
ンダ39の作動によって上昇又は下降される油圧回路が
示されている。図5において、流体圧シリンダ39に
は、上,下部シリンダ室85U,85Dが設けられてい
る。上部シリンダ室85Uには配管87の一端が接続さ
れていると共に、配管87の他端は3位置4ポートの方
向切換弁89のBポートに接続されている。
【0033】前記流体圧シリンダ39の下部シリンダ室
85Dは配管91の一端が接続されていると共に、配管
91の他端は前記方向切換弁89のAポートに接続され
ている。しかも、配管91の途中にはチェックバルブ9
3が設けられている。前記方向切換弁89にはソレノイ
ドバルブSOL1,SOL2を備えている。方向切換弁
89のPポートには配管95が接続されていると共に、
配管95の他端はポンプPに接続されている。
【0034】前記方向切換弁89のRポートには配管9
7の一端が接続されている共に、配管97の他端は2位
置4ポートの方向切換弁99のPポートに接続されてい
る。この方向切換弁99にはソレノイドバルブSOL3
が備えられている。方向切換弁99のAポートには配管
101の一端が接続されていると共に、配管101の他
端はタンクTに接続されている。方向切換弁99のBポ
ートには配管を介して可変絞り弁103が設けられ、前
記配管101に並列して接続されている。
【0035】上記構成により、ポンプPを作動させる
と、配管95を経て圧油は方向切換弁89のPポートに
送られる。方向切換弁89に備えられているソレノイド
バルブSOL2をONにすると、圧油はチェック弁9
3,配管91を経て流体圧シリンダ39の下部シリンダ
室85Dに供給されてピストンロッド41が上昇するこ
とにより、前バイス37が上昇されることになる。上部
シリンダ室85Uの圧油は配管87,方向切換弁89の
BポートからRポートを経て配管97から方向切換弁9
9のPポートに送られる。
【0036】方向切換弁99が図5に示す状態のときに
は、配管101を経て高速でタンクTに戻される。また
ソレノイドバルブSOL3をONにすると、可変絞り弁
103,配管101を経て低速でタンクTに戻されるこ
とになる。
【0037】また、方向切換弁89のソレノイドバルブ
SOL1をONにすると、配管95からの圧油は配管8
7を経て上部シリンダ室85Uに供給されてピストンロ
ッド41が下降することによって、前バイス37が下降
されることになる。下部シリンダ室85Dの圧油は配管
91を経て、前記同様にしてタンクTに戻されることに
なる。
【0038】このように、前バイス37は切断片WPを
送材中、配管87にチェックバルブを設けていないの
で、自由に上方へ逃げられるようにしたものである。
【0039】したがって、可動バイス37は送材中Z軸
方向とY軸方向の2方向へ移動できるように自由度を持
たしたものである。
【0040】上記構成から、切断機1の帯鋸刃Bでワー
クWを所望の長さに切断すると、キャレッジ31が図1
においてX軸方向の右方へ移動して、第1,第2クラン
プジョー47,49で切断された切断片WPをクランプ
する。次いで、キャレッジ31を図1においてX軸方向
の左方へ移動せしめると、第1,第2クランプジョー4
7,49でクランプされた切断片WPは送材ローラ23
に載って通常はスムーズに搬送される。
【0041】ところが、切断された切断片WPに例えば
反りや曲がりなどがあった場合にもスムーズに搬送され
るべく、第1,第2クランプジョー47,49を備えた
前バイス37はY軸方向およびZ軸方向の2方向へ送材
中自由度を持たしてあることからX軸方向の左方へスム
ーズに搬送でき、適宜な場所から搬出することができ
る。
【0042】前記図1における切断機1の右側(後方)
には切断すべきワークWを切断機1へ送材する給材装置
105が設けられている。より詳細には、図6および図
7に示されているように、ワークWを切断機1側へ送材
する方向である図6において左右方向(以下,X軸方向
という。)の適宜な間隔には複数の給材コンベアとして
のチェンコンベア107が設けられている。各チェンコ
ンベア107を支持するために、各チェンコンベア10
7の両側間に支持フレーム109が設けられている。
【0043】各チェンコンベア106の図6において上
側にはスプロケット111が設けられており、スプロケ
ット111の軸心部にはX軸方向へ延伸したシャフト1
13が装着されている。このシャフト113の一端側
(図6において右端側)にはプーリ115が取付けられ
ている。
【0044】また、シャフト113の一端側における近
傍の例えば床上には図6に示されているように駆動モー
タ117がブラケットを介して固定されている。この駆
動モータ117の出力軸にはプーリ119が取付けられ
ていて、このプーリ119と前記プーリ115とにはベ
ルト121が巻回されている。
【0045】さらに前記各チェンコンベア107の他端
にはチェンコンベア107の回転を容易にするための例
えば半円弧状の従動支持部材123が図6において下側
の支持フレーム109に一体化されている。また、前記
支持フレーム109の図6において上側にはワークWを
チェンコンベア107上にクレーンやフォークなどで載
せた際に、ワークWがチェンコンベア107上から落下
しないようにストッパ部材125が設けられている。
【0046】上記構成により、ワークWを図6に示すよ
うに、クレーンやフォークなどでチェンコンベア107
上に載せて、駆動モータ117を駆動させると、プーリ
119,ベルト121およびプーリ115を介してシャ
フト113が一方向に回転される。シャフト113が一
方向に回転されると、スプロケット111を介して各チ
ェンコンベア107がY軸方向(X軸方向と直交した方
向)へ回転するのでワークWがY軸方向へ移動されるこ
とになる。
【0047】前記各チェンコンベア107の一端部(図
6において下端部)の脇には基準部材としての基準ロー
ラ127が設けられている。この基準ローラ27の詳細
な構成については、後述する。
【0048】再度、図6および図7を参照するに、図6
において左側にはX軸方向へ延伸した送材コンベアとし
てのローラコンベアのコンベアベース129が設けられ
ている。より詳細には、図7に示されているように、コ
ンベアベース129上にはX軸方向へ適宜な間隔で複数
の支柱が構成された支持フレーム131が立設されてい
る。この支持フレーム131上には両持式の回転自在な
ローラコンベア133が支承されている。各ローラコン
ベア133を回転させるシャフト135の一端にはスプ
ロケット137が取付けられていると共に、各支持フレ
ーム131におけるシャフト135の一端と同じ側には
スプロケット139が回転自在に支承されている。この
スプロケット139と前記スプロケット137とはチェ
ン141が巻回されている。
【0049】図7において、各支持フレーム131の下
部には、前記スプロケット139と同じ軸心部にスプロ
ケット143が回転自在に支承されており、このスプロ
ケット143にはチェン145が巻回されている。
【0050】このチェン145を回転移動させるための
駆動モータ147が例えば図7において右側から2番目
と3番目の支持フレーム131間に設けられている。
【0051】上記構成により、駆動モータ147を駆動
させると、チェン145がX軸方向へ走行移動する。チ
ェン145が走行移動すると、各スプロケット143が
回転し、各スプロケット139を介してチェン141が
Z軸方向(図7において上下方向)において回転するか
ら、スプロケット137が回転してシャフト135を介
してローラコンベア133が回転されることになる。
【0052】図7に示されているように、コンベアベー
ス129の前後側(図7において左右側)における下面
にはガイド部材149が設けられている。一方、図7に
おいてコンベアベース129の左右両側における近傍に
は、例えばL字形状をしたブラケット151が床面に配
設されており、このブラケット151の内側にはガイド
レール153がZ軸方向へ延伸して設けられている。こ
のガイドレール153にはこのガイドレール153に沿
って案内するガイド部材155が設けられている。この
ガイド部材155は例えばL字形状をしたブラケット1
57の外側に設けられており、このブラケット157に
おける水平部上にはガイドレール159がY軸方向へ延
伸して取付けられている。このガイドレール159上に
は前記ガイド部材149が設けられて、ガイドレール1
59に沿って案内される。
【0053】前記コンベアベース129上の後部(図6
において右部)には駆動モータ161が設けられてお
り、この駆動モータ161にはY軸方向へ延伸したボー
ルねじ163が連動連結されている。このボールねじ1
63にはナット部材165が螺合されており、このナッ
ト部材165は前記ブラケット157に固定されてい
る。
【0054】上記構成により、駆動モータ161を駆動
させると、ボールねじ163が回転し、ボールねじ16
3はナット部材165に螺合され、ナット部材165は
ブラケット157に固定されているので、ガイド部材1
49がガイドレール159に沿って案内されてY軸方向
へ移動される。したがって、コンベアベース129がY
軸方向へ移動されることになる。
【0055】また、図7において、前記各ブラケット1
51の水平部上にはリフトシリンダ167が設けられて
おり、このリフトシリンダ167にはZ軸方向へ移動自
在なピストンロッド169が装着されている。このピス
トンロッド169の先端は前記ブラケット157におけ
る水平部の下面に一体化されている。
【0056】上記構成により、リフトシリンダ167を
作動させると、ピストンロッド169がZ軸方向へ移動
するので、ガイド部材155がガイドレール153に沿
って案内されて移動して、ブラケット157がZ軸方向
へ移動される。ブラケット157が移動されることによ
ってコンベアベース129を介してローラコンベア13
3がZ軸方向へ移動されることとなる。
【0057】前記基準ローラ127について、より詳細
には図8および図9に示されているように、支持フレー
ム109に軸受171を介して回動軸173がX軸方向
(図8において図面に対し直交した方向)に延伸して回
動自在に支承されている。この回動軸173の複数箇所
にアーム175が一体的に設けられ、アーム175の先
端に基準ローラ127が立設されている。
【0058】基準ローラ127の詳細は、図9に示され
ているように、前記アーム175の先端部には支持ブロ
ック177が一体的に設けられ、この支持ブロック17
7に軸179が立設され、軸179にブッシュ181を
介してローラ183が回転自在に支承されている。
【0059】一方、前記回動軸173の適所にアーム1
85が設けられ、このアーム185の先端に流体圧作動
のシリンダ187のピストンロッド189の先端に係止
したクレビス191が、ピン193を介して係合されて
いる。前記流体圧作動シリンダ187の後部は前記支持
フレーム109に取付けられたブラケット195にピン
197で枢支されている。
【0060】上記構成により、図外の流体圧発生源より
シリンダ187のポートAに圧力流体が供給されると、
ピストンロッド189が突出しアーム185を介して回
動軸173が回動する。回動軸173の回動によりアー
ム175は回動し、アーム175に設けた基準ローラ1
27は垂直状態に保持される。この基準ローラ127に
図8においてチェンコンベア107が右回転すると、ワ
ークWが右方向に移動して当接し、ワークWの基準出し
が行なわれる。なお、基準ローラ127の最大退避位置
は図8において二点鎖線にて示されているようにチェン
コンベア107のワーク搬送ラインより没する位置まで
回動できる。
【0061】次に、給材装置105上にワークWが載せ
られたときから切断機1側へ送材される動作を説明す
る。まず、図10において機器の配置としては、切断機
1の鋸刃Bの入側には本体バイス装置7と送りバイス装
置9が設けられている。この送りバイス装置9に隣接し
てX軸方向に適宜な間隔で給材装置105である給材コ
ンベアとしてのチェンコンベア107が設けられ、この
チェンコンベア107に直交した方向に送材コンベアと
してのローラコンベア133が設けられている。更に、
前記チェンコンベア107の一端部(図10において下
側)には基準ローラ127か設けられている。
【0062】ワークWはクレーンやホークリフト等によ
り切断順にチェンコンベア107上に載置され、チェン
コンベア107を駆動してワークWを移動させると、ワ
ークWは基準ローラ127に当接して位置決めがなされ
る。なお、この際、ローラコンベア133はチェン7の
搬送ラインの下方に位置している。
【0063】次いで、ローラコンベア133を上昇さ
せ、切断すべきワークWのみを持上げ、ワークWを切断
機1側の送りバイス装置9へ送材する。なお、切断すべ
きワークWのみを持上げるために、隣接したワークWと
の間に隙間を作り、干渉しないようにする手段は、すで
に公知の手段で行なわれる。
【0064】ワークWを送りバイス装置9側へ送材する
際に、ワークWの曲りあるいはそり等があっても、ワー
クWはY軸方向へは拘束されていないため、ローラコン
ベア133の回転により円滑に送りバイス装置9内に送
り込まれる。
【0065】送り込まれたワークWは例えばホトセンサ
199にて先端が検出され、図11に示されているよう
に、送りバイス装置9はワークWをクランプすると共
に、基準ローラ127をワークWより所定距離、すなわ
ち、ワークWの曲り、そり等を考慮しワークWの尾端E
が基準ローラ127に当接しない距離だけ送材基準面P
−P線より退避させる。この動作は、図8に示されてい
るシリンダ187のBポートに圧力流体を供給すること
によりピストンロッド189は縮少し、基準ローラ12
7は回動軸173を中心として回動して所定距離だけ退
避(離隔)させることができる。
【0066】このため、ワークWを送りバイス装置9に
てクランプし鋸刃B側へ所定量移動させる際、ワークW
に曲り、そり等があっても基準ローラ127には干渉し
ないので、送材不能になることも、ワークWに疵を付け
ることも、機器を破損させることもなくなる。なお、図
11の図中にワークWが2点鎖線が示されている例は、
製品側に設けた前バイス37によってワークWをクラン
プしたものであり、この場合でも基準ローラ127は退
避しているので上述したごとき効果を得ることができ
る。
【0067】更に、本実施例における切断加工方法を図
12から図21まで示した動作フローチャートにより、
動作の詳細を説明する。
【0068】まず、図12を参照するに、ステップS1
は、条件を示す。すなわち、前バイス37側の条件とし
ては、前バイス上昇/中央、前バイス開、前バイス位置
決めの原点であり、切断機1側の条件としては、鋸刃B
上昇、ガイドブラケット開、送りバイス装置9開であ
る。
【0069】また、給材装置105側の条件としては、
ローラコンベア133原点である。上記の条件がすべて
揃ったならば、ステップS2へ移る。
【0070】ステップS2にて、本体バイス装置7がゼ
ロクランプ、すなわち、閉したならばステップS3へ移
る。
【0071】ステップS3にて、手動から自動モードへ
切換え、ステップS4にて、鋸刃Bを自動起動とする。
【0072】つづいて、ステップS5にて、送りバイス
装置9の後退限を確認し、ローラコンベア133が上昇
していたら下降させ、基準ローラ127を上昇すなわち
垂直状態にする。そして、基準ローラ127の上昇後、
ローラコンベア133の下降限を検知して、図13に示
すステップS6に移る。
【0073】ステップS6にて、給材コンベアとしての
チェンコンベア107を右進させる。そして、ローラタ
ッチセンサの内2個がOFFになってステップS7へ移
り、ステップS7にてチェンコンベア107を停止さ
せ、基準ローラ127にワークWを当接させる。
【0074】つづいて、送材コンベアとしてのローラコ
ンベア133のY軸位置決めをステップS8にて行な
い、ローラY軸ENC(エンコーダ)にカウントアップ
にてステップS9へ移る。ステップS9にてローラコン
ベア133のY軸位置決めが完了したら、ステップS1
0にてローラコンベア133を上昇させ、切断すべきワ
ークWのみをローラコンベア133上に載置させ、ロー
ラコンベア133を上昇限にて停止させる。
【0075】そして、ステップS11にて、チェンコン
ベア107を左進し、チェンコンベア107ENC(エ
ンコーダ)カウントアップで、チェンコンベア107を
停止させる(ステップS12)。このことは切断すべき
ワークWと次に切断を予定しているワークWとの間に隙
間を付けて干渉しないようにするためである。
【0076】ついで、ステップS13にて、ローラコン
ベア133を前進させ、切断機1側へ切断すべきワーク
Wのみを送材する。移送されたワークWの先端が送りバ
イス装置9を通り、例えばホトセンサ199にて検出さ
れてからタイマを介してローラコンベア133は停止す
る。(ステップS14) ローラコンベア133が停止したらステップS15にて
送りバイス装置9を作動させワークWをクランプする。
この際、ワークWの素材幅を計測チェックする。そし
て、送りバイス装置9ENC(エンコーダ)をカウント
し、クランプ完了を確認してステップS16へ移る。
【0077】ステップS16にて、基準ローラ127を
垂直状態より回動させ、所定量ワークWより退避させ
る。この所定量とは、ワークWに曲り、反りがあっても
ワークWの移送時にワークWの尾端Eが基準ローラ27
に干渉しない距離とする。
【0078】つづいて、図14に示すステップS17へ
移る。ステップS17では、送りバイス装置9を前進さ
せ、ステップS18で本体バイス装置7へワークWの先
端を突き当てる。そして、送りENCの出力をゼロと
し、ステップS19で送りバイス装置9を若干量例えば
5mm後退させる。送りENCのカウントアップにて送り
バイス装置9を停止させる。(ステップS20) ステップS20にて送りバイス103が停止したら、ス
テップS21にて、本体バイス装置7を弛め大開きし
て、タイマを介し送りバイス装置9を前進させX軸位置
決めをする。(ステップS22) そして、ステップS23にて製品の切断長さにより区分
される。例えば、先端切りなし、製品長400mm以上の
場合は、送りENCカウントアップ後、ステップS24
aにて送りバイス装置9を停止させて次の切断作業に入
る。先端切りあり、製品長10〜40mmの場合は、送り
ENCカウントアップ後、ステップS24bにて送りバ
イス装置9を停止させて次の切断作業に入る。また、先
端切りなし、製品長400mm以下の場合は、送りENC
カウントアップ後、ステップS24cにて送りバイス装
置9を停止させて切断作業に入る。なお、図示を省略し
たが、送りバイス装置9の動きとローラコンベア133
の駆動とは同調していて、送りバイス装置9が移動する
時はローラコンベア133も回転する。
【0079】一方、前バイス37にてワークWをクラン
プす場合は前記ステップS16にて基準ローラ127を
若干量退避させてから、ステップS25へ移る。
【0080】ステップS25にて、素材幅チェックが完
了してから前バイス37の位置決め、すなわち、Z軸位
置決めとバイス幅大開きからクランプY軸位置決めを行
なう。そして、Z軸ENCカウントアップ、Y軸バイス
ENCカウントアップ後、ステップS26へ移る。
【0081】ステップS26にて、前バイス37をY軸
方向へ若干量開く。そして、Y軸バイスENCカウント
アップ後、ステップS27へ移る。ステップS27にて
前バイス107を後退、X軸位置決めを行ないステップ
S28へ移る。
【0082】ステップS28にては、前述した送りバイ
ス装置9の作動と同様に、製品の切断長さにより区分さ
れる。例えば、先端切りなし、製品長400mm以上の場
合は、ステップS29aにて前バイス37を停止させて
切断作業に入る。先端切りあり、製品長10〜40mmの
場合は、ステップS29bにて前バイス37を停止させ
て切断作業に入る。また、先端切りなし、製品長400
mm以下の場合は、ステップS29cにて前バイス37を
停止させて切断作業に入る。
【0083】前記ステップS24bで送りバイス装置9
を停止させた後、図15におけるステップS30に進
み、このステップS30では本体バイス装置7を締め
る。次いで、ステップS31で送りバイス装置9を弛め
タイマーカウントアップ後、ステップS32で送りバイ
ス装置9を一定の定寸送り量で前進させる。
【0084】次いで、ステップS33で送りバイス装置
9が前進端まで前進した時点で送りバイス装置9を停止
させる。
【0085】ステップS33の次には、ステップS34
で鋸刃Bを下降させると共に、ステップS35で鋸刃B
の下降を停止させる。次に、ステップS36でガイドブ
ラケットを位置決めし、さらにステップS37で鋸刃B
を下降させる。そして、ステップS38にて鋸刃Bによ
り切削加工を開始せしめる。
【0086】前記ステップS33からステップS34に
進むと同時に並行して、ステップS39で送りバイス装
置9を後退させ、ステップS40で後退端まで後退させ
た後、ステップS41で送りバイス装置9を締める。
【0087】前記ステップS30で本体バイス装置7を
締めてステップ31に進む際、前バイス37はステップ
S42でワークWの先端を締める。
【0088】前記ステップS38で切削加工を開始して
図16に示したステップS43で切削が終了する。ステ
ップS44では鋸刃ハウジング11を上昇させタイマー
カウントアップ後ステップS45で上昇端に到達する。
すると、ステップS46で本体バイス装置7を弛めてタ
イマーカウントアップ後、ステップS47で送りバイス
装置9を定寸送りにて前進させる。次いで、ステップS
48で送りバイス装置9を停止させる。送りバイス装置
9を停止させた後、ステップS49で本体バイス装置7
を締める。この時点で本体バイス装置7の締めが完了す
る。
【0089】ステップS50にて鋸刃Bを下降せしめ
て、ステップS51で次の切削加工が開始される。な
お、ステップ49で本体バイス装置7を締めた後、前記
ステップS41で送りバイス装置9の締めが完了してい
る場合には、ステップS52では送材完了したものが最
後の製品であるかどうかの判断がなされる。この判断で
最後の製品であれば、ステップS53で送りバイス装置
9を弛め、ステップS54で送りバイス装置9を後退限
まで戻した後、ステップS55で送りバイス装置9を前
進させる。
【0090】前記ステップS43で切削加工が終了する
と、前バイス37はステップS56でX軸方向へ前進さ
せてステップS57にて所定の位置に前バイス37を位
置決めして完了させる。
【0091】次いで、ステップS58ではソーテイング
方向を判断し、ソーテイング方向が右ソーテイングであ
れば、ステップS59で製品重量を判断する。製品重量
がある一定量より以上であれば、ステップS60で前バ
イス37を弛めると共に、また製品重量がある一定量よ
り以下であれば、ステップS61で右ソーテイングを開
始した後、ステップS62で右ソーテイングを完了させ
る。
【0092】ステップS62で右ソーテイングを完了さ
せた後、製品重量が一定量以下の場合にはステップS6
3で前バイス37を弛めた後、ステップS64に進んで
前バイス37を上昇せしめてZ軸方向の位置決めを行な
う。その後、ステップS65で前バイス37はY軸方向
のセンタ(基準位置)に戻される。
【0093】前記ステップS58でソーテイング方向が
左ソーテイングし判断された場合には、ステップS66
で製品重量を判断する。製品重量がある一定量より以上
であれば、ステップS67で前バイス37を弛めると共
に、また製品重量がある一定量より以下であれば、ステ
ップS68で左ソーテイングを開始した後、ステップS
69で左ソーテイングを完了させる。
【0094】ステップS69で左ソーテイングを完了さ
せた後、製品重量がある一定量以下の場合にはステップ
S70で前バイス37を弛めた後、ステップS71に進
んで前バイス37をY軸方向のセンタ(基準位置)に戻
してから、ステップS72で前バイス37を停止させ
る。
【0095】図16におけるステップS51で切削加工
を開始した後、図17におけるステップS73に進ん
で、下降端手前で前バイス37を締めるかどうかの有無
が判断される。まえバイス37を締めると判断される
と、ステップS74で下降端の手前にて一旦停止し、さ
らにステップS75で前バイス37の下降を再開してス
テップS76で切削は終了する。
【0096】前記ステップS73で前バイス37の締め
が完了していればステップS76に進んで切削は終了す
る。
【0097】図16におけるステップS55で送りバイ
ス装置9を前進させた後、図17におけるステップS7
7に進んで送りバイス装置9を停止させ、さらにステッ
プS78で送りバイス装置9の締めが行なわれる。
【0098】また、図16におけるステップS65で前
バイス37をセンタに戻した後、図17におけるステッ
プS79に進んで前バイス37をセンタで停止させ、ス
テップS80でZ軸方向の位置決めが行なわれてステッ
プ81に進む。図16におけるステップS72で前バイ
ス37がセンサで停止されると、同様にステッブS81
に進む、ステップS81で前バイス37を後退せしめて
X軸方向の位置決めを行ない、ステップS82でX軸方
向の位置決めを完了させて、ステップS83で前バイス
37を締める。その際、圧力スイッチを取付けてバイス
37の締めの確認が行なわれる。ステップS83で前バ
イス37の締めが行なわれた後は、ステップS76に進
んで切削を終了させるから、ステップS75の手前に進
んで続行される。
【0099】図17におけるステップS76で切削が終
了ると、図18におけるステップS84で鋸刃Bを上昇
せしめ、ステップS85で鋸刃Bを上昇限の位置に位置
決めして、ステップS86で本体バイス装置7を弛め
る。さらにステップS87で残材長が例えば800mm以
上あるかどうかの判断がなされて、残材長が800mm以
下の場合に送りバイス装置9を前進して終了する。残材
長が800mm以上の場合には、ステップS88で送り
バイス装置9をワークをクランプしたまま後退せしめ
て、ステップS89で送りバイス装置9を後退限の位置
まで後退させた後、ステップS90で送りバイス装置9
を弛める。
【0100】図17におけるステップS78で送りバイ
ス装置9の締めが完了すると、図18におけるステップ
S87の手前に入って続行される。また、図17におけ
るステップS76で切削が終了したときには、ステップ
S91で前バイス37により製品の搬出動作ルーチンが
繰返えされた後、ステップS92で前バイス37はセン
タで停止して終了する。
【0101】図18におけるステップ90で送りバイス
装置9を弛めた後、図19におけるステップS93に進
み、ローラコンベア133を後退させ、タイマーカウン
トアップ後、ステップS94でローラコンベア133を
停止させ、さらにステップS95でローラコンベア13
3を下降させる。次いでステップS96で基準ローラ1
27を下降させた後、ステップS97で図6において下
側に設けられた図示省略の残材ヤードをオーバーフロー
させるかどうかの判断がなされて、オーバーロフーさせ
る場合には、ステップS98で全停止させる。
【0102】ステップS97で残材ヤードをオーバーフ
ローさせない場合には、ステップ99でチェンコンベア
107を右進させ、ステップS100でチェンコンベア
107を停止させる。次に、ステップS101でチェン
コンベア107を左進させ、ステップS102でチェン
コンベア107を停止させる。ステップS103では基
準ローラ127を上昇せしめて、図13におけるステッ
プS6の手前に戻されることになる。
【0103】図14におけるステップ24aの送りバイ
ス装置9が停止されると、図20におけるステップS1
04で送りバイス装置9を弛め、ステップS105で送
りパイス装置9を前進させ、さらにステップS106で
前進端で停止せさる。
【0104】次いで、ステップS107で本体バイス装
置7を締めると、ステップS108で鋸刃Bを下降さ
せ、ステップS109で鋸刃Bの下降を停止した後、ス
テップS110でガイドブラケットの位置決めが行なわ
れる。
【0105】前記ステップS107で本体バイス装置7
を締めると、ステップS108と並行して、ステップS
111で送りバイス装置9を後退せしめ、ステップS1
12で後退端で停止させると共にステップS113で送
りバイス装置9の締めが行なわれる。
【0106】一方、図14におけるステップS29aで
前バイス37を停止させた後、図20におけるステップ
S114に進み、前バイス37が締められる。次いで、
ステップS104の手前に戻されたり、さらにステップ
S115に進み、前バイス37が前進する。次に、ステ
ップS116でワークW(素材)の長さがチェックさ
れ、製品取りが可能かどうかの判断がなされる。製品取
りが行なわれないと判断されると、その場で終了する。
製品取りができると判断されると、ステップS117で
前バイス37が停止し、前記ステップ107の手前に戻
されるか、ステップS118で前バイス37が弛められ
る。さらに、ステップS119で前バイス37が後退
し、ステップS120で前バイス37が停止される。
【0107】図20におけるステップS110でガイド
ブラケットの位置決めが行なわれると、図21における
ステップS121に進み、鋸刃Bが下降し、ステップS
122で切削加工が開始されて切削加工を行ない、ステ
ップS123で切削が終了する。次に、ステップS12
4で鋸刃ハウジング11が上昇し、ステップS125で
鋸刃ハウジング11を上昇端で停止させる。
【0108】ステップS126で本体バイス装置7を弛
め、ステップS127で送りバイス装置9を前進させて
ステップS128でバイス装置9を停止させる。
【0109】図20におけるステップS113で送りバ
イス装置9を締めた後、図21におけるステップS12
6で手前に進み継続される。
【0110】また、図20におけるステップS120で
前バイス7が停止された後、図21におけるステップS
129で前バイス37を締めて、ステップS130で前
バイス37で製品の搬出動作ルーチンを繰返し、ステッ
プS131に進む。ステップS131ではバイス37を
センタに停止させ、さらに、ステップS132で前バイ
ス37のZ軸方向の位置決めを行なった後、ステップS
133で前バイス37を後退させ、X軸方向の位置決め
を行なう。ステップS134で前バイス37を停止して
X軸方向の位置決めを完了し、ステップS135で前バ
イス37でワークWの先端を締める。なお、前記ステッ
プS123を行なった後、ステップS130に進むこと
もある。図21において、ステップS128,S135
が終了すると図19のフローに進んで行なわれることに
なる。
【0111】上記のような動作を行なうことによって、
切断加工におけるアイドルタイムを削減すると共に、確
実な製品搬出を行なうことができる。特にワークが小径
材の場合に有効である。
【0112】なお、この発明は前述した実施例に限定さ
れることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他
の態様で実施し得るものある。例えば次切断のための
ワークを送りバイス装置で定寸送りする際、前バイス装
置が戻ってきて材料クランプ確認後または前バイス装置
が後退端へ戻ったことを確認後切削を開始するか、更に
また、切断完了手前で加工を一時中断せしめて前バイス
37がクランプ完了するまでインタロックをかけるよう
にしてもよく、また、鋸刃Bを一旦切断開始位置まで逃
がさずに、ある範囲で上昇、下降を繰返すようにしても
構わない。この場合には、鋸刃のアサリ不揃いで切断部
に筋目が付くのが防止される。
【0113】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、ワークに切断加工を繰返
すときのアイドルタイムを削減させることができる。ま
た、前バイスがワークを切断完了する前に必ず切断中の
ワーク先端をクランプして切断加工するようにしてある
から、切断した製品(切断片)を確実に搬出することが
できる。特にワークが小径材の場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する切断加工方法における切断
材と製品搬送装置を表わした一実施例の平面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った矢視図である。
【図3】図1におけるIII 矢視図である。
【図4】可動バイスボディを送材方向に対して左右方向
へ左又は右にソーテイングさせる際の油圧回路の説明図
である。
【図5】可動バイスボディを上下方向へ上昇又は下降せ
しめるための油圧回路の説明図である。
【図6】この発明の切断加工方法を説明する切断機と給
材装置の一実施例を表わした平面図である。
【図7】図6におけるVII −VII 線に沿った断面図であ
る。
【図8】図6におけるVIII−VIII線に沿った断面図であ
る。
【図9】図8におけるIX−IX線に沿った拡大断面図であ
る。
【図10】給材装置によりワークを移送時の説明図であ
る。
【図11】送りバイス装置によりワーク挾圧保持した時
の説明図である。
【図12】この発明の動作フローチャーチの一部であ
る。
【図13】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図14】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図15】この発明の動作フローチャーチの一部であ
る。
【図16】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図17】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図18】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図19】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図20】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【図21】この発明の動作フローチャートの一部であ
る。
【符号の説明】
1 切断機 3 製品搬送装置 7 本体バイス装置 9 送りバイス装置 17 搬送フレーム 23 送材ローラ 31 キャレッジ 37 前バイス 47,49 第1,第2クランプジョー 105 給材装置 107 チェンコンベア 127 基準ローラ 133 ローラコンベア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断工具でワークに切断加工を行なう切
    断機の一方側に前記ワークを定寸送りにて送材を行なう
    前後動自在な送りバイス装置を備えると共に、前記切断
    機の他方側に切断されるワーク並びに切断された切断片
    をクランプし、搬送する前後動自在な前バイス装置を有
    する搬送装置を備えてなる切断装置において、前記搬送
    装置の前バイス装置で切断された切断片を前方へ搬送中
    に次切断のためのワークを送りバイス装置で定寸送りに
    て送ると共に、前バイス装置が戻ってきて材料クランプ
    を確認後、または前バイス装置が後退端へ戻ったことを
    確認後切削を開始するか、切断工具でワークの切断加工
    を行なっている間に前記前バイス装置が後退して切断中
    のワーク先端をクランプして切断加工を行なう切断加工
    方法であって、前記前バイス装置が後退して切断中のワ
    ーク先端をクランプする前に切断加工を終了しないよう
    に切断加工を一時中断することを特徴とする切断加工方
    法。
  2. 【請求項2】 切断工具でワークに切断加工を行なう切
    断機の一方側に前記ワークを定寸送りにて送材を行なう
    前後動自在な送りバイス装置を備えると共に、前記切断
    機の他方側に切断されるワーク並びに切断された切断片
    をクランプし、搬送する前後動自在な前バイス装置を有
    する搬送装置を備えてなる切断装置において、前記搬送
    装置の前バイス装置で切断された切断片を前方へ搬送中
    に次切断のためのワークを送りバイス装置で定寸送りに
    て送ると共に、前バイス装置が戻ってきて材料クランプ
    を確認後、または前バイス装置が後退端へ戻ったことを
    確認後切削を開始するか、切断工具でワークの切断加工
    を行なっている間に前記前バイス装置が後退して切断中
    のワーク先端をクランプして切断加工を行なう切断加工
    方法であって、前記前バイス装置が後退して切断中のワ
    ーク先端をクランプする前に切断加工を終了しないよう
    に切断工具を切断開始位置側へ逃がすことを特徴とする
    切断加工方法。
JP00647691A 1991-01-23 1991-01-23 切断加工方法 Expired - Fee Related JP3200075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00647691A JP3200075B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 切断加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00647691A JP3200075B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 切断加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05237719A JPH05237719A (ja) 1993-09-17
JP3200075B2 true JP3200075B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=11639525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00647691A Expired - Fee Related JP3200075B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 切断加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200075B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05237719A (ja) 1993-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016083719A (ja) 搬送装置
JP3200075B2 (ja) 切断加工方法
JPH07112298A (ja) 長尺ワークの両端自動加工方法及びその装置
KR960013545A (ko) 파이프 절단기
JP3200074B2 (ja) 切断機における給材方法
JP4443913B2 (ja) 木材プレカット加工機
KR20140123207A (ko) 자재 생산 설비 내에서의 자재 회전을 위한 컨베이어 장치
JP4837836B2 (ja) 切断機におけるワーク搬出装置
JP2801910B1 (ja) 長尺材搬送装置
JP2566889Y2 (ja) 切断機における切断片搬送装置
KR20230058464A (ko) 팔레트 반송 장치 및 팔레트 반송 방법
JP3844553B2 (ja) 切断機に対するワーク給材方法および装置
JP4121826B2 (ja) 棒材切断機及び棒材切断方法
JPH0546834Y2 (ja)
JPH08229733A (ja) 流体アクチュエータの制御方法および同方法を使用した鋸盤の制御方法並びに同鋸盤
JP4301651B2 (ja) 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置
JP3727713B2 (ja) 切断機におけるワークの切断方法及び同方法に使用する切断機
KR200220905Y1 (ko) 텔레스코픽 파이프 가공시스템
JPH05178456A (ja) ワーク搬送ラインにおけるワーク位置決め補正装置
JP2763559B2 (ja) 切断機におけるワーク搬入装置
JP2510403Y2 (ja) 加工機におけるワ―ク搬送装置
CN117620314A (zh) 一种用于长直杆类型材的自动化下料设备
JPH0494895A (ja) 溶接用ポジショニング装置
KR950000537Y1 (ko) 스트링거의 홀가공용 nc 드릴링 머시인
JP2564859Y2 (ja) ワーク搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees