JP3200031B2 - 土留擁壁 - Google Patents

土留擁壁

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JP3200031B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば河岸の護岸
擁壁や道路の一般擁壁等として適用される土留擁壁の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の土留擁壁としては、例え
ば特開平8-260476号公報所載の発明が存在する。
【0003】かかる土留擁壁は、擁壁全体がコンクリー
トの打設により施工されるものであり、その際には型枠
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の土留擁壁の如く全体をコンクリートの打設により施
工すると、使用する型枠が大型化することになるため、
その管理,運搬,組立及び分解といった一連の取扱いが
大変厄介になるという難点を有し、またコンクリートの
硬化時間等を考慮すると、相当の工期を要して作業効率
が非常に悪いという問題点があった。
【0005】一方、近年省資源や省エネルギー等の観点
から、各種廃棄物の再利用が盛んに試みられてはいる
が、例えば使用済のコンクリート製電柱や枕木等は撤去
後に、破砕して産業廃棄物として処理されているのが実
情であり、かかる一連の破棄処分には膨大な費用を要す
ることも相俟って、撤去電柱等の再利用の要請が非常に
強い。
【0006】それ故に、本発明はこのような状況に鑑み
て上記従来の課題を解決するためになされたものであ
り、簡易に施工できる土留擁壁を提供することにより、
現場に於ける作業効率を向上せしめることを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明が上記課題
を解決するために採った手段は、地盤1を保護すべくそ
の前方に配設される土留擁壁であって、長手方向に形成
した凹溝14を対向させて配設される一対の支持部材13
と、該支持部材13の凹溝14に端部を挿入せしめて支持部
材13間に段積みされる複数の棒状体3とから擁壁本体4
が形成され且つ上部側に位置する前記棒状体3と各支持
部材13の上端部がコンクリート製連結体6により相互に
連結されてなる点にある。
【0008】上記特定事項からなる土留擁壁により地盤
1は保護されるため、浸食や崩壊等の発生を良好に回避
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土留擁壁を河
川の護岸擁壁に適用した一実施形態について図面に従っ
て説明する。
【0010】先ず、法面からなる地盤1の前方に位置す
る川底に沿ってコンクリートからなる板状の土台2を敷
設する。
【0011】次に、土台2上に撤去後のコンクリート製
電柱からなる複数の棒状体3を所定の傾斜角度で縦方向
に配し、その外周面が当接するように連設して下端部側
程前方に傾斜する擁壁本体4を形成する。
【0012】そして、擁壁本体4をこの状態に保持しつ
つ、前記土台2上に型枠5をセットして該型枠5内にコ
ンクリートを充填し、その硬化後に型枠5を取外して下
部連結体6を形成する。かかる下部連結体6aにより各棒
状体3の下端部が相互に連結されることになる。
【0013】更に、棒状体3と地盤1間の空間部内に裏
込砕石7を充填した後、前記棒状体3の上端部に型枠8
を装着する。
【0014】かかる型枠8は、図2のように上面開口状
の箱体からなり、連設した前記棒状体3に外嵌可能な複
数の円孔9を連ねた長孔10が下面11に形成されており、
各円孔9を中心を通る線により2分割可能に構成されて
いる。
【0015】そして、型枠8の円孔9を各棒状体3に嵌
合せしめて装着し、これにコンクリートを充填した後、
その硬化後に型枠8を取外せば上部連結体6bが形成さ
れ、両連結体6a,6b により各棒状体3が相互に連結され
た土留擁壁12を施工できる。
【0016】この土留擁壁12は、一般に河川の両岸に夫
々施工されるが、棒状体3の上下両端部だけを連結体6
a,6b により連結するものであるため、該連結体6a,6b
を形成する型枠5, 8はコンパクトなものとなり、その
取扱いが簡易になるので、一連の施工作業に支障を与え
るようなこともない。
【0017】また、連結体6a,6b を形成するコンクリー
トの使用量も少なくなるため、その硬化時間も短縮され
ることとなり、作業効率が大幅に向上するのである。
【0018】更に、棒状体3として撤去後のコンクリー
ト電柱を再利用しているので、安価で且つ資源の有効利
用が図れる結果、環境行政の一助に大いに寄与し得る利
点もある。
【0019】尚、上記実施形態に於いては、棒状体3を
縦方向に連設して擁壁本体4を形成したが、横方向に配
した棒状体3を連設して擁壁本体4を形成することも可
能であり、この場合は棒状体3の左右の端部に型枠8を
装着して連結体6を形成し、かかる連結体6により棒状
体3を連結して土留擁壁12が施工される。
【0020】また、擁壁本体4の強度を確保したい場合
には、図3のように前後2段或いはそれ以上の複数段に
棒状体3を配してもよく、これに応じて形枠8の孔9の
形状は変更される。尚、同図(ロ) は棒状体3の中央部分
で切断した擁壁本体4の断面図で、この部位に於いては
各棒状体3の外径は同径となる。
【0021】更に、棒状体3は上記実施形態の電柱に限
定されるものではなく、例えば図4のように撤去後のコ
ンクリート製枕木等を使用してもよく、この場合も上記
実施形態と同様に施工されるが、枕木の形状に応じて型
枠8の孔9の形状は変更される。
【0022】また、比較的規模の大きな土留擁壁12を施
工する場合には、図5の如く連結体6bを介して同じよう
に棒状体3を連設すればよい。この場合、棒状体3とし
て電柱を使用しても構わない。
【0023】更に、棒状体3に枕木を使用する場合の他
の実施形態としては、例えば図6のように連結体6aに所
定間隔を有して一対のH形鋼からなる支持部材13を立設
し、その対向する凹溝14に棒状体3のとしての枕木の端
部を挿入して段積みすることにより擁壁本体4を形成
し、その上部側に位置する棒状体3と前記支持部材13の
上端部とを連結体6bで連結することも可能である。この
場合、支持部材13の外側に位置する凹溝14を利用して更
に棒状体3を段積みすれば、多数の擁壁本体4が連結さ
れた土留擁壁12を形成することができる。更に、棒状体
3としての枕木の表面側には凹部15が凹設されてなるた
め、これを利用すれば凹状部が表出する擁壁本体4の形
成も可能であり、外観的な変化を持たせられるという利
点がある。また、以上の各実施形態に於いても上記実施
形態と同様の効果が得られるのは言う迄もない。
【0024】更に、本発明に係る土留擁壁12は上記実施
形態の如き護岸擁壁に限らず、例えば図7に示すような
道路等の一般擁壁にも広く適用可能である。この場合も
基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、棒状体3
に前方側程下向きに傾斜する排水パイプ16を挿着すると
共に、該排水パイプ16や擁壁本体4から流出した水等を
排水すべく、下部連結体6bの前方側上部に排水溝17を設
ける点が相違する。
【0025】更に、下方側の連結体6aを施工する場合に
も上記実施形態と同様の型枠8を使用して形成すること
も可能である。
【0026】叙上のように、本発明は、連結体の形成時
に使用する型枠が、土留擁壁全体をコンクリート打設に
より形成する従来のものに比べてコンパクトになり、そ
の管理、運搬、組立及び分解といった一連の取扱いが非
常に簡便なものとなるという効果を得るに至った。
【0027】その結果、コンクリートの充填量も従来に
比して少なくなるため、その硬化時間も短縮されて、作
業効率が大幅に向上するという効果がある。
【0028】また、棒状体として撤去後のコンクリート
製電柱や枕木を採用すると、その再利用が図れることと
なって、環境行政の一助に大いに寄与し得るという特有
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す土留擁壁の正面図。
【図2】同型枠を示し、(イ) は正面図、(ロ) は平面図。
【図3】他の実施形態を示す土留擁壁の一部断面を含む
正面図。
【図4】他の実施形態を示す土留擁壁の一部断面を含む
正面図。
【図5】他の実施形態を示す土留擁壁の一部断面を含む
正面図。
【図6】他の実施形態を示す土留擁壁で、(イ) は正面
図、(ロ) は(イ) のA−A線断面図。
【図7】他の実施形態を示す土留擁壁の一部断面を含む
正面図。
【符号の説明】
1…地盤 3…棒状体 4…擁壁本体 6…連結体 13…支持部材 14…凹溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤(1)を保護すべくその前方に配設さ
    れる土留擁壁であって、長手方向に形成した凹溝(14)を
    対向させて配設される一対の支持部材(13)と、該支持部
    材(13)の凹溝(14)に端部を挿入せしめて支持部材(13)間
    に段積みされる複数の棒状体(3)とから擁壁本体(4)が形
    成され且つ上部側に位置する前記棒状体(3)と各支持部
    材(13)の上端部がコンクリート製連結体(6)により相互
    に連結されてなることを特徴とする土留擁壁。
  2. 【請求項2】 前記棒状体(3)が、撤去後のコンクリー
    ト製電柱又は撤去後のコンクリート製枕木からなる請求
    記載の土留擁壁。
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