JP5828986B1 - Pc版型枠材及びこれを用いた基礎の構築施工方法 - Google Patents
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その後、このベース面の上にベニヤ合板及び桟木で形成した木製型枠材又は鋼鉄製の型枠材を用いて枠組み形成し、内部に鉄筋を組み込み、型枠内にコンクリートを打設して基礎を構築している。コンクリート打設後は、前記型枠を脱型し、その後コンクリート基礎の周囲を掘り起こした土砂で埋戻しを行っていた。
なお、柱の基礎部分どうしの間は、地中梁で連結されている。
なお、このPC版による布基礎は、PC版自体が布基礎を構成するのでこれを型枠材として用い、コンクリートを打設するというようなことは行っていなかった。
尚、一組の対向するキーストンプレート3,3の上部中央部に設けられた開口7は、地中梁と連結するためのものである。
建物柱部の基礎は、建物の大きさ等によるが、通常は矩形体の一辺の長さが2m〜3mで、高さが1.2m〜1.5mであり、PC版型枠材で枠組み形成した後に、その周囲の掘削溝を掘り起こした土砂で埋め戻した場合に、PC版型枠材にかなりの大きな土圧が作用することになる。そのため、PC版型枠材どうしを専用のL型金具及びボルトを用いて連結すると、その連結部にPC版型枠材の全体に作用する土圧の応力が集中し、L型金具及びボルト部分のPC版型枠材が破損してPC版型枠材がコンクリートを打設しなければならない基礎部分の空間領域である内側へ倒れ込み、型枠を組み上げることができなかった。
ところが、このような技術を、通常であっても矩形体の一辺の長さが2m〜3mで、高さが1.2m〜1.5mもある大容積の柱部基礎の型枠材として使用することは、大きな土圧が作用するので採用することができなかった。
従って、この図9に示す従来技術では、建設作業員の他に溶接作業員が必要で、両者の連携作業が必須であり、建設作業員が単独で型枠の組付けを行うことができないという問題と、連携の不備に基づく事故が発生するという問題があった。それに加えて、キーストンプレート3の型枠材の他に、L型アングル又はランナー部材2,4やL型ジョイント5、連結材(斜交い)6等の付属部品が必要であり、その製作・管理に手間とコストを要し、作業が煩雑になるという問題もあった。更に、金属製の型枠材であり、経年変化で腐食するという問題もあった。
またプレキャストコンクリート版で建て込まれた基礎型枠内へ流し込まれるコンクリートの圧力は、各プレキャストコンクリート版に作用するが、各プレキャストコンクリート版の外周囲が埋め戻した土砂により充満されているので十分にバックアップされており、何ら問題はない。
更に、金属材料を用いてないので腐食の問題が起こることもない。 更にまた、コンクリート基礎部分の周囲にプレキャストコンクリート版が介在することになり、基礎部分のコンクリートの中性化や基礎鉄筋の腐食を防止する保護層としても機能し得るものである。
以上により、図6及び図7に示すように、建物の柱部のコンクリート基礎部分の型枠の建込が完了する。
最後に、型枠内の空間Bへコンクリート26を打設すれば、コンクリート基礎の構築作業は完了する。なお、PC版型枠材12,12,13,13は土中に埋め込まれたままであり、脱型作業は不要である。またこれらのPC版型枠材は、コンクリート26及び鉄筋23等の保護層としても機能する。
14…プレキャストコンクリート版
15,15a,16,17…縦溝
18…地盤
22…基礎のベース面
31…地中梁連結用の凹部
A…PC版型枠材の外周側の空間
B…PC版型枠材の内部空間
Claims (5)
- 矩形状をなすプレキャストコンクリート版の一端側に上方向の縦溝を設けると共に、他端側に下方向の縦溝を設けて成り、前記上下方向の各縦溝は隣位のプレキャストコンクリート版に設けられた上下方向の各縦溝と嵌合し得るものであることを特徴とするPC版型枠材。
- 縦溝から端部までの間の領域において、溝底からの立ち上がり高さ寸法が縦溝全体の寸法よりも短くなる部分を設けた前記請求項1に記載のPC版型枠材。
- プレキャストコンクリート版の上端面の中央部に、下端側の途中へ向けて地中梁用型枠との連結用凹部が形成されている前記請求項1又は2に記載のPC版型枠材。
- 建物の基礎を構築する位置の地盤を掘り起こしてその底面に捨コン等でベース面を設置し、最初に両端側に同一方向の上向きの縦溝が形成されている矩形状のプレキャストコンクリート版を前記ベース面上に設置し、二番目に上向きの縦溝と下向きの縦溝とが形成された矩形状のプレキャストコンクリート版を準備して最初のプレキャストコンクリート版の上向きの縦溝に、当該二番目のプレキャストコンクリート版の下向きの縦溝を嵌合させ、三番目に上向きの縦溝と下向きの縦溝とが形成された矩形状のプレキャストコンクリート版を準備して二番目のプレキャストコンクリート版の上向きの縦溝に、三番目のプレキャストコンクリート版の下向きの縦溝を嵌合させ、四番目に同一方向の下向きの縦溝が形成された矩形状のプレキャストコンクリート版を準備して三番目と最初のプレキャストコンクリート版のそれぞれの上向きの縦溝に四番目のプレキャストコンクリート版の下向きの縦溝を嵌合させて型枠を形成し、該型枠の周囲を掘り起こした土砂で埋戻し、前記型枠内にコンクリートを打設して建物の基礎を構築するようにしたことを特徴とするPC版型枠材を用いた基礎の構築施工方法。
- 建物の基礎を構築する位置の地盤を掘り起こしてその底面に捨コン等でベース面を設置し、該ベース面上に、五角柱体や六角柱体、その他の多角柱体のコンクリート基礎を構築する場合において、両端側に同一方向の上向きの縦溝が形成されている矩形状のプレキャストコンクリート版と、両端側に上向きの縦溝と下向きの縦溝とが形成された矩形状のプレキャストコンクリート版と、両端側に同一方向の下向きの縦溝が形成されている矩形状のプレキャストコンクリート版とを準備し、これらのプレキャストコンクリート版の各縦溝を多角形の各辺どうしが成す角度と同じ角度の斜めに形成し、建込の最初は両端側に同一方向の上向きの縦溝を有するプレキャストコンクリート版を前記ベース面上へ立設し、二番目から最後の手前までは上向きと下向きの縦溝が形成されたプレキャストコンクリート版の下向きの縦溝をその前に建て込んだプレキャストコンクリート版の上向きの縦溝に嵌合させ、最後は同一方向の下向きの縦溝を有するプレキャストコンクリート版を最初と最後から手前のプレキャストコンクリート版の上向きの縦溝に嵌合させて型枠を形成し、該型枠の周囲を掘り起こした土砂で埋戻し、前記型枠内にコンクリートを打設して建物の基礎を構築するようにしたことを特徴とするPC版型枠材を用いた基礎の構築施工方法。
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