JP3200017B2 - 電気機器におけるハンドグリップの取り付け構造 - Google Patents

電気機器におけるハンドグリップの取り付け構造

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JP3200017B2
JP3200017B2 JP19567296A JP19567296A JP3200017B2 JP 3200017 B2 JP3200017 B2 JP 3200017B2 JP 19567296 A JP19567296 A JP 19567296A JP 19567296 A JP19567296 A JP 19567296A JP 3200017 B2 JP3200017 B2 JP 3200017B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/02Details
    • H05K5/0217Mechanical details of casings
    • H05K5/023Handles; Grips

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測量機などのような
電気機器におけるハンドグリップの取り付け構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】測定対象地点の方向を測量する測量機と
して、従来より、電子セオドライトおよびトランシット
のような測角器が広く用いられている。この測角器は、
測定対象点を視準する視準望遠鏡を垂直方向軸および水
平方向軸を中心に回転可能に設け、さらに各軸回りにお
ける視準望遠鏡の回転角を検出するエンコーダなどの垂
直方向および水平方向回転角検出手段を設け、これら各
回転角検出手段によって検出された回転角にもとづいて
測定対象点の方向を測定する構成となっている。また、
最近では、光の往復時間にもとづいて測定対象点までの
距離を測定する光波測距儀に電子セオドライトを組み合
せたトータルステーションが実用化されるに至ってい
る。
【0003】このような測量機において直接得られるの
は視準望遠鏡の回転角情報であるため、測定対象点の実
際の水平角および垂直角を得るには、基準となる測量機
本体の姿勢を検知する必要がある。そのため、測量機に
は例えば2軸自動補正傾斜センサなどが装備されてお
り、このようなセンサによる検出結果は測量結果の精度
に直接影響を及ぼし、従ってその取り付けは測量機本体
に対して極めて高い位置精度で行われている。
【0004】また、測量機本体には通常、その持ち運び
のため、上部にハンドグリップが取り付けられている。
ハンドグリップは、所定の長さ延在する把持部と、前記
把持部の両端にそれぞれ設けられ測量機本体に取着され
る取り付け部とから構成され、両端の取り付け部が測量
機本体にねじにより着脱可能な状態で固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このハンドグ
リップは、測量機本体とは異なる材質で形成されていた
り、測量機本体がさまざまな種類の材料よりなる部材で
構成されるため、周囲温度が変化した場合には熱膨張率
の違いにより、ハンドグリップの把持部の延在方向に沿
った寸法の変化量と、把持部の延在方向に沿った測量機
本体の変化量と異なったものとなる。その結果、測量機
本体には熱膨張率の差異に起因した力が加わってそのケ
ース等に歪が発生し、上記傾斜センサはその姿勢が変化
して、測量結果に誤差が生じてしまう可能性がある。
【0006】また、ハンドグリップは、測量を行う際は
その内容によっては邪魔になるため、測量機本体から一
時的に取り外され、測量終了後に再度取り付けられる。
このような場合も、例えば、−20℃程度の寒冷地でハ
ンドグリップを取り外して測量を行い、測量終了後にハ
ンドグリップを取り付け、そして、30℃程度の地域に
運んだ際、その温度変化により前記と同様に、ハンドク
リップと測量機本体との熱膨張量の差異に起因した力が
測量機本体に加わり、測量結果に誤差が生じてしまう可
能性がある。
【0007】従来は、傾斜センサの配置位置を厳密に選
択して、歪みの影響をできるだけ受けないように図って
いたが、効果は必ずしも十分とは言えず、また、傾斜セ
ンサの配置位置が制限されるため、設計における自由度
も低下していた。本発明はこのような問題を解決するた
めになされたもので、その目的は、ハンドグリップが温
度変化に伴ってその寸法が変化しても機器本体に影響が
生じないようにした電気機器におけるハンドグリップの
取り付け構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、機器本体と、この機器本体に取着されるハン
ドグリップを備え、前記ハンドグリップは、所定の長さ
延在する把持部と、前記把持部の両端にそれぞれ設けら
れ前記機器本体に取着される取り付け部とから構成さ
れ、前記機器本体とハンドグリップは、前記把持部の延
在方向における熱膨張量が異なる電気機器において、前
記取り付け部の一方と機器本体の取着は、この取り付け
部あるいは機器本体の一方に設けられた孔に、取り付け
部あるいは機器本体の他方に設けられた軸状の部材を挿
入して取り付け部と機器本体を結合させることで行わ
れ、かつ、前記結合は、前記孔の内周面と軸状の部材の
外周面との間に、前記把持部の延在方向に平行する方向
に隙間が確保され、前記機器本体とハンドクリップの熱
膨張量の差異を吸収する方向に孔と軸状の部材が相対的
に変位できる状態でなされていることを特徴とする。
【0009】本発明はまた、前記隙間が、機器本体とハ
ンドグリップの熱膨張量の差異を吸収できる大きさで形
成されていることを特徴とする。本発明はまた、前記孔
の断面が、前記把持部の延在方向と平行する方向に沿っ
て扁平に形成されていることを特徴とする。本発明はま
た、前記軸状の部材の断面が、対向する一対の円弧部か
らなる幅広部と、対向する一対の直線部からなる幅細部
で構成され、一対の直線部間の寸法は一対の円弧部間の
寸法よりも小さく形成され、ハンドグリップが機器本体
に取り付けられた状態で、一対の円弧部の中央部が孔の
内周面に対して回転できる程度にほぼ隙間なく接触して
いることを特徴とする。本発明はまた、前記取り付け部
の他方を機器本体から取り外した状態で前記ハンドグリ
ップが、前記軸状の部材を支点として前記取り付け部の
他方が機器本体から離れる方向に揺動可能であり、前記
孔が形成された壁部には、ハンドグリップを所定の角度
揺動させた状態で前記幅細部に臨み幅細部の通過を可能
とした開放部が形成され、幅細部を開放部を通過させる
ことでハンドグリップが機器本体から取り外されること
を特徴とする。
【0010】本発明はまた、前記ハンドグリップが把持
部の両端に、把持部の延在方向に対してほぼ直交する方
向に延在する脚部を備え、前記取り付け部は両脚部の先
端にそれぞれ設けられ、前記軸状の部材は、前記脚部の
延在方向に対してほぼ直交する方向に延在していること
を特徴とする。本発明はまた、前記取り付け部の一方と
機器本体との結合は、前記取り付け部あるいは機器本体
の一方に形成された孔と、この孔に挿入された筒状のス
ペーサと、この筒状のスペーサの中心孔に挿入され前記
取り付け部あるいは機器本体の他方に前記スペーサを締
め付け固定するねじとでなされ、前記孔内で前記ねじに
よりスペーサを固定した状態で、前記ねじの頭部下面と
スペーサの端面が当接し、かつ、ねじの頭部下面と前記
孔が形成された壁部の面は離れており、前記孔の内周面
と前記スペーサの外周面との間に前記隙間が設けられ、
前記スペーサと前記ねじにより前記軸状の部材が構成さ
れていることを特徴とする。本発明はまた、前記取り付
け部にはボス部が形成され、前記孔はこのボス部に形成
されていることを特徴とする。本発明はまた、前記ボス
部が機器本体に取り付けられる面に、前記孔が開放状に
形成され、前記スペーサに係止して前記スペーサが前記
孔から抜落するのを阻止する係止手段がボス部に設けら
れていることを特徴とする。
【0011】本発明はまた、前記ハンドグリップが把持
部の両端に、把持部の延在方向に対してほぼ直交する方
向に延在する脚部を備え、前記取り付け部は両脚部の先
端にそれぞれ設けられ、前記軸状の部材は前記脚部の延
在方向にほぼ平行して延在していることを特徴とする。
本発明はまた、前記取り付け部の他方がねじにより機器
本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とす
る。本発明はまた、前記電気機器が測量機であることを
特徴とする。
【0012】本発明はまた、前記把持部が測量機の使用
状態における前記測量機の機器本体の上方で略水平に延
在していることを特徴とする。本発明はまた、前記測量
機の機器本体が傾斜センサを備えていることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
ハンドグリップの取り付け構造の一部断面正面図、図2
は同一部断面側面図、図3の(A)および(B)はハン
ドグリップの取り付け構造の要部を示す一部断面拡大正
面図、図3の(C)は説明の便宜上、長穴部の形状を誇
張して描いた説明図、図4はハンドグリップを取り外す
際の一部断面説明図である。また、図9は図1のハンド
グリップが適用される測量機の正面図、図10は同側面
図である。
【0014】まず、図9、図10を参照して本発明のハ
ンドグリップの取り付け構造が適用される電気機器とし
ての測量機の概要について説明する。この測量機2は、
本体部4、基台部6、ならびに整順ブロック8を、図面
上上方から順に並べて構成されている。本体部4は、略
U字状の形状を有し、そのU字状凹部10内に視準望遠
鏡部12が保持されている。本体部4を形成する2つの
直立部14、16の中の一方、すなわち直立部14内に
は2軸自動補正傾斜センサ15が収容されている。ま
た、本体部4の正面および裏面には、測量結果や操作指
示を表示するための表示器20、および各種データや操
作コマンドを入力するための入力操作部22が設けられ
ている。そして、直立部14、16の頂部にわたってハ
ンドグリップ24が取り付けされている。
【0015】次に、図1ないし図4を参照してハンドグ
リップ24の取り付け構造について詳しく説明する。前
記ハンドグリップ24は、把持されるに十分な長さで延
在する把持部25と、前記把持部25の両端から屈曲さ
れた脚部26とで構成され、各脚部26の先端に、それ
ぞれ直立部14、16の頂部に取着される取り付け部2
8、30が形成されている。ハンドグリップ24の形状
は図1のように略コの字形であり、測量機2の正面から
見て、把持部25を左右水平に延在させ、各脚部26を
鉛直に延在させて取り付け部28、30が直立部14、
16の頂部に取り付けられている。
【0016】一方の取り付け部30は、雄ねじ36と、
直立部16の頂部に形成された雌ねじ38を介して直立
部16の頂部に着脱自在に取り付けられている。取り付
け部30は、把持部25の延在方向とほぼ平行な上面を
有するボス部40を有し、このボス部40に上下に延在
する貫通孔42が形成されている。雄ねじ36は指によ
り回転操作可能な頭部を有し、この雄ねじ36を上記貫
通孔42に挿通して上記雌ねじ38に螺着することで、
ボス部40が直立部16の頂部に固定されている。
【0017】また、他方の取り付け部28は、ピン44
(本発明に係わる軸状の部材)およびホルダ46などを
介して直立部14の頂部に着脱可能に取り付けられてい
る。取り付け部28は、把持部25の延在方向と直交す
る方向に間隔をおいた二股部32を有し、二股部32の
間に凹部48が形成されている。また、凹部48の奥部
50から離れた両二股部32の箇所に、測量機2の前後
の方向に延在する同一直線上で貫通孔52が形成されて
いる。
【0018】前記ピン44の断面は、図3の(A)、
(B)に示すように、円形の両端を直線で切り欠いた形
状で、一対の円弧部4402と、一対の直線部4404
で形成され、一対の円弧部4402間の寸法が、一対の
直線部4404間の寸法よりも大きく形成されている。
従って、この実施例では一対の円弧部4402により幅
広部が形成され、一対の直線部4404により幅細部が
形成されている。そして、ピン44は前記貫通孔52に
挿通され、一対の直線部4404が脚部26の延在方向
に平行するようにねじ54により二股部32に固定され
ている。
【0019】ホルダ46は、直立部14の頂部に側面を
測量機2の左右方向に向けて、ねじ4602により取着
されている。ホルダ46の、上下方向の略中央の位置に
は、測量機2の前後方向に延在する貫通孔56(本発明
に係わる孔)が形成されている。この貫通孔56は、把
持部25の延在方向と平行する方向に沿って扁平な長穴
部57と、この長穴部57の上下幅よりも小さい上下幅
で両脚部26の外側に長穴部57を開放させる開放部5
8とで構成されている。詳細には、図3(C)に誇張し
て描いたように、長穴部57の縁は、把持部25の延在
方向と平行する方向に沿って延在する一対の直線部57
Aと、一対の直線部57Aの両端を接続する一対の円弧
部57Bにより形成されている。
【0020】前記長穴部57の上下幅A(一対の直線部
57A間の寸法)は、図3(A)に示すように、長穴部
57内で前記ピン44が回転できるように、前記一対の
円弧部4402間の寸法よりも僅かに大きい寸法で形成
され、また、開放部58の上下幅Bは、図3(B)に示
すように、一対の直線部4404を上下に向けた状態で
開放部58内をピン44が移動できるように、一対の直
線部4404間の寸法よりも大きく形成されている。更
に、図3(A)、(C)に示すように、ピン44が長穴
部57内に位置し、脚部26を鉛直とした状態で、すな
わち、円弧部4402を上下に位置させた状態で、上下
の円弧部4402の両端の直線部4404寄りの箇所
と、長穴部57との内周との間に、水平方向に延在する
隙間Sが確保されるように構成されている。
【0021】取り付け部28は、二股部32の間の凹部
48にホルダ46を位置させ、前記ピン44が貫通孔5
6に挿通されることでホルダ46に係合されている。測
量機2により高度角の天頂付近を測定するときは把持部
25の取り外しが必要となる場合があるが、その際はま
ず、把持部25の一方の取り付け部30を固定している
雄ねじ36を緩めて一方の取り付け部30を直立部16
の頂部から取り外す。そして、図4に示すように、ピン
44を中心にハンドグリップ24を上方に略90度揺動
させ、この状態で、把持部25を矢印Cの方向(水平方
向)に移動させ、ピン44を開放部58を介して貫通孔
56の外に取り出し、これによりハンドグリップ24が
測量機2の本体部4から取り外される。
【0022】逆に、取り外したハンドグリップ24を測
量機2の本体部4に装着する際は、取り外しの場合と逆
の手順を行えばよく、図4に示したように、把持部25
を略垂直にした状態で、まずピン44をホルダ46の貫
通孔56内に挿入し、その後、把持部25を下方に略9
0度揺動させ、一方の取り付け部30を雄ねじ36によ
り直立部16の頂部に固定することでなされる。ハンド
グリップ24が測量機2の本体部4に装着された状態
で、上記のように、上下の円弧部4402の両端の直線
部4404寄りの箇所と、長穴部57との内周との間
に、水平方向に延在する隙間Sが確保され、また、上下
の円弧部4402の中央部と、長穴部57の内周との間
にほぼ隙間がなくなった状態となる。
【0023】従って、本実施例によれば、把持部25を
把持して測量機2を保持すれば、ピン44がホルダ46
に対して上下方向においてほぼガタのない状態で結合さ
れているので、測量機2の持ち運びが円滑になされる。
また、周囲温度が変化して把持部25の形状寸法が測量
機の本体部4に対して変化した場合、その変化分は上記
隙間Sにより吸収され、把持部25の寸法変化により測
量機の本体部4に歪みを引き起こすことがない。従っ
て、傾斜センサ15などの姿勢を変化させ、測量結果に
誤差が生じる等の不具合を解消できる。さらに、把持部
25の寸法変化により測量機の本体部4に歪みを引き起
こすことがないので、傾斜センサ15の配置位置を厳密
に選択する必要がなくなり、設計における自由度を大き
く確保できる。
【0024】なお、この実施例では、ホルダ46の貫通
孔56の開放方向を測量機の本体部4の外向きとした
が、この開放方向は本体部4の内向きとすることも無論
可能である。また、ホルダ46の貫通孔56の側部を開
放させず、開放部58を設けない構造とすることも可能
であり、その場合には、ピン44を挿脱することでハン
ドグリップ24の脱着がなされる。また、上記実施例で
は、ハンドグリップ24の取り付け部28にピン44が
取り付けられ、測量機本体部4の直立部14にホルダ4
6が設けられているとしたが、逆に、取り付け部28
に、貫通孔56が形成されたホルダ46が設けられ、本
体部4の直立部14に、ピン44が取り付けられている
構成としても、同様の機能を実現できる。さらに、ハン
ドグリップ24の取り付け部28にピン44の代りにフ
ックを設け、そのフックを測量機の本体部4に設けたホ
ルダに係合させて、端部を固定する構成も可能である。
その場合にも、両者の係合部に把持部25の延在方向に
隙間Sを持たせることにより、上述の場合と同様の効果
を得ることができ、この場合にはフックの内周により孔
が構成され、フックが係合される箇所により軸状の部材
が構成されることになる。
【0025】次に、第2実施例について説明する。図5
は第2実施例のハンドグリップの取り付け構造の一部断
面正面図、図6は同一部断面側面図、図7は第2実施例
の要部を示す一部断面正面図、図8は同一部断面側面図
である。第2実施例に係るハンドグリップ64の取り付
け構造は、直立部14の頂部に取り付けられる取り付け
部66の構造が第1実施例と異なっており、この点以外
は第1実施例と同じであり、図1ないし図4と同一の要
素には同一の符号を付し、それらに関する説明はここで
は省略する。
【0026】前記取り付け部66は、第1実施例と同様
に、ハンドグリップ64の把持部76の両端から屈曲さ
れた一方の脚部78の先端に設けられ、雌ねじ68、ス
ペーサ70(本発明に係わるスペーサ)、貫通孔72
(本発明に係わる貫通孔)、雄ねじ74などを介して直
立部14の頂部に着脱可能に取着されている。
【0027】図7、図8に詳しく示すように、前記雌ね
じ68は測量機本体部4の直立部14の頂部に形成さ
れ、測量機の使用状態で略鉛直に延在している。把持部
76の脚部78の先部には二股部79が設けられ、二股
部79の先端に、把持部76の延在方向とほぼ平行な面
80を有するボス部82が形成され、そのボス部82に
脚部78の延在方向と同じ方向に延在する貫通孔72が
形成されている。前記貫通孔72は前記長穴部57と同
様に把持部76の延在方向に長穴状に形成され、ハンド
グリップ64が直立部14に取着された状態で、前記貫
通孔72と雌ねじ68は同軸上となり、略円筒状のスペ
ーサ70が貫通孔72内で、把持部76の延在方向にお
いて、すなわち左右方向においてスペーサ70の外周面
と貫通孔72の内周面との間に隙間Eが確保され、か
つ、前後方向において隙間がなくガタツキがないように
装着されている。このスペーサ70の長手方向の寸法
は、その頭部がボス部82の面80より上方に若干突出
する寸法となっている。更に、ボス部82にはねじ88
が螺着され、ねじ88の先端がスペーサ70の外側の周
方向に形成された溝に位置して、ハンドグリップ64を
本体部4から取り外した際、スペーサ70が貫通孔72
から脱落することを防止している。
【0028】そして、指により回転操作可能な頭部84
を有する雄ねじ74は、スペーサ70内に挿通され、直
立部14の頂部に形成された雌ねじ68に螺着されてい
る。これにより頭部84の下面と面80との間にはわず
かな隙間Fが形成された状態でスペーサ70は直立部1
4の頂部に対して締め付け固定され、ハンドグリップ6
4が本体部4に取着されている。従って、この実施例で
は、雄ねじ74とスペーサ70により軸状の部材が構成
されている。ハンドグリップ64を本体部4から取り外
す場合は、両端部の雄ねじ36、74を緩めて取り外す
ことでなされる。
【0029】このような第2実施例によっても、保持部
76を把持して測量機2を保持すれば、ボス部82が雄
ねじ74によって直立部14に対して上下方向において
ほぼガタのない状態で結合されているので、測量機2の
持ち運びが円滑になされる。また、周囲温度が変化して
把持部76の寸法が測量機の本体部4に対して変化した
場合、その変化分は上記隙間Eにより吸収され、把持部
76の寸法変化により測量機の本体部4に歪みを引き起
こすことがなく、傾斜センサなどの姿勢を変化させ測量
結果に誤差が生じる等の不具合を解消でき、把持部76
の寸法変化により測量機の本体部4に歪みを引き起こす
ことがないので、傾斜センサの配置位置を厳密に選択す
る必要がなくなり、設計における自由度を大きく確保で
きる。
【0030】なお、取り付け部66を直立部14へ取り
付ける構造としては、上記以外にも、例えば、直立部1
4の頂部に雄ねじを立設し、その雄ねじをスペーサ70
に挿通し、スペーサ70の上部からナットを螺着すると
いったことも可能であり、その場合にも同様に効果を得
ることができる。さらに、上記第1、第2の実施例にお
いてハンドグリップが測量機に取り付けられる場合につ
いて説明したが、本発明は、測量機以外の電気機器全て
に適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、機器本体
と、この機器本体に取着されるハンドグリップを備え、
前記ハンドグリップは、所定の長さ延在する把持部と、
前記把持部の両端にそれぞれ設けられ前記機器本体に取
着される取り付け部とから構成され、前記機器本体とハ
ンドグリップは、前記把持部の延在方向における熱膨張
量が異なる電気機器において、前記取り付け部の一方と
機器本体の取着は、この取り付け部あるいは機器本体の
一方に設けられた孔に、取り付け部あるいは機器本体の
他方に設けられた軸状の部材を挿入して取り付け部と機
器本体を結合させることで行われ、かつ、前記結合は、
前記孔の内周面と軸状の部材の外周面との間に、前記把
持部の延在方向に平行する方向に隙間が確保され、前記
機器本体とハンドクリップの熱膨張量の差異を吸収する
方向に孔と軸状の部材が相対的に変位できる状態でなさ
れている。従って、本発明によれば、周囲温度が変化し
て把持部の寸法形状が機器本体に対して変化した場合に
は、その変化分は上記ハンドグリップと前記機器本体が
取着される部分により吸収され、ハンドグリップの寸法
変化により機器本体に歪みを引き起こすことがない。そ
の結果、例えば、電気機器が測量機である場合には、測
量機の測定精度を向上させ、同時に設計の自由度を高め
ること等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る測量機のハンドグリ
ップの取り付け構造の一部断面正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る測量機のハンドグリ
ップの取り付け構造の一部断面側面図である。
【図3】(A)および(B)は、ハンドグリップの取り
付け構造の一部断面拡大正面図、(C)は説明の便宜
上、長穴部の形状を誇張して描いた説明図である。
【図4】ハンドグリップを取り外す際の説明図である。
【図5】第2実施例の測量機のハンドグリップの取り付
け構造の一部断面正面図である。
【図6】第2実施例の測量機のハンドグリップの取り付
け構造の一部断面側面図である。
【図7】第2実施例の要部の一部断面正面図である。
【図8】第2実施例の要部の一部断面側面図である。
【図9】図1のハンドグリップを備えた測量機の正面図
である。
【図10】図1のハンドグリップを備えた測量機の側面
図である。
【符号の説明】
2 測量機 4 本体部 12 視準望遠鏡部 14、16 直立部 24、64 ハンドグリップ 25、76 把持部 26、78 脚部 28、30、66 取り付け部 36、74 雄ねじ 38、68 雌ねじ 56、72 貫通孔 44 ピン 46 ホルダ 58 開放部 70 スペーサ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体と、この機器本体に取着される
    ハンドグリップを備え、 前記ハンドグリップは、所定の長さ延在する把持部と、
    前記把持部の両端にそれぞれ設けられ前記機器本体に取
    着される取り付け部とから構成され、 前記機器本体とハンドグリップは、前記把持部の延在方
    向における熱膨張量が異なる電気機器において、 前記取り付け部の一方と機器本体の取着は、この取り付
    け部あるいは機器本体の一方に設けられた孔に、取り付
    け部あるいは機器本体の他方に設けられた軸状の部材を
    挿入して取り付け部と機器本体を結合させることで行わ
    れ、 かつ、前記結合は、前記孔の内周面と軸状の部材の外周
    面との間に、前記把持部の延在方向に平行する方向に隙
    間が確保され、前記機器本体とハンドクリップの熱膨張
    量の差異を吸収する方向に孔と軸状の部材が相対的に変
    位できる状態でなされている、 ことを特徴とする電気機器におけるハンドグリップの取
    り付け構造。
  2. 【請求項2】 前記隙間は、機器本体とハンドグリップ
    の熱膨張量の差異を吸収できる大きさで形成されている
    請求項1記載の電気機器におけるハンドグリップの取り
    付け構造。
  3. 【請求項3】 前記孔の断面は、前記把持部の延在方向
    と平行する方向に沿って扁平に形成されている請求項1
    または2記載の電気機器におけるハンドグリップの取り
    付け構造。
  4. 【請求項4】 前記軸状の部材の断面は、対向する一対
    の円弧部からなる幅広部と、対向する一対の直線部から
    なる幅細部で構成され、一対の直線部間の寸法は一対の
    円弧部間の寸法よりも小さく形成され、ハンドグリップ
    が機器本体に取り付けられた状態で、一対の円弧部の中
    央部が孔の内周面に対して回転できる程度にほぼ隙間な
    く接触している請求項1、2または3記載の電気機器に
    おけるハンドグリップの取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記取り付け部の他方を機器本体から取
    り外した状態で前記ハンドグリップは、前記軸状の部材
    を支点として前記取り付け部の他方が機器本体から離れ
    る方向に揺動可能であり、前記孔が形成された壁部に
    は、ハンドグリップを所定の角度揺動させた状態で前記
    幅細部に臨み幅細部の通過を可能とした開放部が形成さ
    れ、幅細部を開放部を通過させることでハンドグリップ
    が機器本体から取り外される請求項4記載の電気機器に
    おけるハンドグリップの取り付け構造。
  6. 【請求項6】 前記ハンドグリップは把持部の両端に、
    把持部の延在方向に対してほぼ直交する方向に延在する
    脚部を備え、前記取り付け部は両脚部の先端にそれぞれ
    設けられ、前記軸状の部材は、前記脚部の延在方向に対
    してほぼ直交する方向に延在している請求項1ないし5
    に何れかに記載の電気機器におけるハンドグリップの取
    り付け構造。
  7. 【請求項7】 前記取り付け部の一方と機器本体との結
    合は、前記取り付け部あるいは機器本体の一方に形成さ
    れた孔と、この孔に挿入された筒状のスペーサと、この
    筒状のスペーサの中心孔に挿入され前記取り付け部ある
    いは機器本体の他方に前記スペーサを締め付け固定する
    ねじとでなされ、前記孔内で前記ねじによりスペーサを
    固定した状態で、前記ねじの頭部下面とスペーサの端面
    が当接し、かつ、ねじの頭部下面と前記孔が形成された
    壁部の面は離れており、前記孔の内周面と前記スペーサ
    の外周面との間に前記隙間が設けられ、前記スペーサと
    前記ねじにより前記軸状の部材が構成されている請求項
    1記載の電気機器におけるハンドグリップの取り付け構
    造。
  8. 【請求項8】 前記取り付け部にはボス部が形成され、
    前記孔はこのボス部に形成されている請求項7記載の電
    気機器におけるハンドグリップの取り付け構造。
  9. 【請求項9】 前記ボス部が機器本体に取り付けられる
    面に、前記孔が開放状に形成され、前記スペーサに係止
    して前記スペーサが前記孔から抜落するのを阻止する係
    止手段がボス部に設けられている請求項8記載の電気機
    器におけるハンドグリップの取り付け構造。
  10. 【請求項10】 前記ハンドグリップは把持部の両端
    に、把持部の延在方向に対してほぼ直交する方向に延在
    する脚部を備え、前記取り付け部は両脚部の先端にそれ
    ぞれ設けられ、前記軸状の部材は前記脚部の延在方向に
    ほぼ平行して延在している請求項1、7、8または9記
    載の電気機器におけるハンドグリップの取り付け構造。
  11. 【請求項11】 前記取り付け部の他方はねじにより機
    器本体に着脱可能に取り付けられている請求項1ないし
    10に何れかに記載の電気機器におけるハンドグリップ
    の取り付け構造。
  12. 【請求項12】 前記電気機器は測量機である請求項1
    ないし11にいずれかに記載の電気機器におけるハンド
    グリップの取り付け構造。
  13. 【請求項13】 前記把持部は、測量機の使用状態にお
    ける前記測量機の機器本体の上方で略水平に延在してい
    る請求項12記載の電気機器におけるハンドグリップの
    取り付け構造。
  14. 【請求項14】 前記測量機の機器本体は傾斜センサを
    備えている請求項12または13記載の電気機器におけ
    るハンドグリップの取り付け構造。
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