JP3199841B2 - 液晶組成物及びそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物及びそれを用いた液晶表示素子

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JP3199841B2 JP14884692A JP14884692A JP3199841B2 JP 3199841 B2 JP3199841 B2 JP 3199841B2 JP 14884692 A JP14884692 A JP 14884692A JP 14884692 A JP14884692 A JP 14884692A JP 3199841 B2 JP3199841 B2 JP 3199841B2
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    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K2019/0444Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group
    • C09K2019/0459Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group the linking chain being a -CF=CF- chain, e.g. 1,2-difluoroethen-1,2-diyl

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  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速応答が可能な液晶
組成物及びそれを用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、時計,電卓をはじめ、
近年では測定器、自動車用計器、複写器、カメラ、OA
機器用表示装置、家電製品用表示装置等種々の用途に使
用され始めており、広い動作温度範囲、低動作電圧、高
速応答性、高コントラスト比、広視角、化学的安定性等
の種々の性能要求がなされている。
【0003】しかし、現在のところ、これら全ての特性
を単独で満たす化合物はなく、複数の液晶化合物、及び
非液晶化合物を混合して液晶組成物として要求性能を満
たしている状態である。このため、各種特性の全てでは
なく、1又は2以上の特性に優れた液晶化合物又は非液
化合物の開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶を用いた表示素子
分野においては、低電圧駆動、高精細表示、高コントラ
スト比、広視角特性、低温応答特性、広動作温度範囲等
の性能向上が望まれており、これらはいずれかを向上さ
せると他のいずれかが犠牲になるという傾向がある。こ
れらの中でも特に最近では、OA機器等において高精細
表示が可能で、応答速度が速く、かつ高コントラスト比
を有する液晶表示素子への要請が高い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべく、新規な液晶組成物及びそれを用いた液晶表
示素子を提供するものであり、下記一般式(1)で示さ
れる化合物及び下記一般式(2)で示される化合物を夫
々5wt%〜70wt%、両者を合計して20wt%〜
90wt%含むことを特徴とする液晶組成物を提供す
る。 R1-(A1)a-Y1-B1-CF=CF-B2-Y2-(A2)b-(A3)c-R2 (1) R3-(A4)d-Y3-B3-C≡C-B4-Y4-(A5)e-(A6)f-R4 (2)
【0006】なお、式中、A1〜A6は相互に独立してトラ
ンス-1,4- シクロヘキシレン基は1,4-フェニレン基
示し、B1〜B4は1,4-フェニレン基を示し、A 1 〜A 6 及びB 1
〜B 4 は夫々非置換であってもよく、置換基として1個も
しくは2個以上のハロゲン原子又は1個もしくは2個以
上のシアノ基を有していてもよい。また、A 1 〜A 6 及びB 1
〜B 4 中に存在する1個もしくは2個以上のCH基は窒素原
子に置換されていてもよい。
【0007】Y1〜Y4は相互に独立して-COO-,-OCO-,-C≡
C-,-CH2CH2-,-OCH2-,-CH2O-又は単結合を示す。a〜fは
0又は1であり、a+b+c及びd+e+fは0〜2である。R1
R4は相互に独立して炭素数1〜10のアルキル基、ハロ
ゲン原子又はシアノ基を示し、アルキル基である場合に
は、その炭素−炭素結合間又はそのアルキル基と環との
間の炭素−炭素結合間に酸素原子が挿入されていてもよ
、その炭素−炭素結合の一部が二重結合にされていて
もよく、その1個のCH2基がカルボニル基に置換されて
いてもよく、そアルキル基中の水素原子の一部又は全
てがフッ素原子で置換されていてもよい。
【0008】また、本発明は、一般式(1)で示される
化合物のB1、B2が1,4-フェニレン基であり、Y1、Y2が単
結合であり、a,b,cがいずれも0である上記液晶組成
物、及び、一般式()で示される化合物のB3、B4が1,
4-フェニレン基であり、Y3、Y4が単結合であり、d,e,f
がいずれも0である上記液晶組成物を提供する。また、
本発明は、上記液晶組成物を、一対のストライプ状にパ
ターニングした電極付きの基板間に挟持してなる、時分
割駆動用の液晶表示素子、及び、上記液晶組成物を、能
動素子を画素毎に設けた能動素子基板と対向電極を設け
た対向基板との間に挟持してなる、アクティブ駆動用の
液晶表示素子を提供する。
【0009】般式(1)で示される化合物と一般式
(2)で示される化合物を併用することにより、時分割
駆動を行った際に、高デューティ駆動を行っても、高速
応答が得られる。また、TFT等の能動素子を画素毎に
設けたアクティブ液晶表示素子の場合にも、高速応答が
得られるので、残像の少ないビデオ画像が得られる。
【0010】本発明における一般式(1)で示される化
合物は、p,p'-二置換ジフルオロスチルベン化合物であ
り、第16回液晶討論会で発表されたような化合物であ
る。この化合物は高Δnであり、かつ極めて低粘性であ
る。本発明で使用される化合物の具体的構造としては、
以下のような化合物がある。
【0011】環の数が2個の化合物として次の化合物が
あり、低粘性な化合物として本発明で最も好適な化合物
である。 R1-B1-CF=CF-B2-R2 (3) 特に、B1、B2が1,4-フェニレン基(以下-Ph-で表す)
あることが好ましい。 R1-Ph-CF=CF-Ph-R2 (3A)
【0012】また、環の数が3個以上の化合物は、環の
数が2個の化合物よりは通常粘性が高くなるが、ジフル
オロスチルベン構造を持たない他の類似構造の化合物に
比してはやはりかなり粘性が低い。このため、Δε、弾
性定数等の他の物性を考慮して、必要に応じて用いる。
環の数が3個の化合物として以下のような化合物があ
る。 R1-A1-Y1-B1-CF=CF-B2-R2 (4)
【0013】より具体的には、以下のような化合物があ
る。なお、以下の式で-Cy-はトランス-1,4- シクロヘ
キシレン基を示し、-PhF- は2-フルオロ-1,4- フェニレ
ン基を示す。 R1-Ph-Ph-CF=CF-Ph-R2 (4A) R1-Cy-Ph-CF=CF-Ph-R2 (4B) R1-Ph-COO-Ph-CF=CF-Ph-R2 (4C) R1-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-Ph-R2 (4D) R1-Ph-Ph-CF=CF-PhF-R2 (4E)
【0014】また、環の数が4個の化合物として以下の
ような化合物がある。 R1-A1-Y1-B1-CF=CF-B2-Y2-A2-R2 (5) R1-B1-CF=CF-B2-Y2-A2-A3-R2 (6)
【0015】より具体的には、以下のような化合物があ
る。 R1-Ph-Ph-CF=CF-Ph-Ph-R2 (5A) R1-Ph-Ph-CF=CF-Ph-Cy-R2 (5B) R1-Cy-Ph-CF=CF-Ph-Cy-R2 (5C) R1-Ph-COO-Ph-CF=CF-Ph-Ph-R2 (5D) R1-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-Ph-Ph-R2 (5E) R1-Ph-Ph-CF=CF-PhF-Ph-R2 (5F) R1-Ph-CF=CF-Ph-Ph-Ph-R2 (6A) R1-Ph-CF=CF-Ph-Ph-Cy-R2 (6B) R1-Ph-CF=CF-Ph-Cy-Ph-R2 (6C)
【0016】本発明における一般式(2)で示される
合物は高Δnであり、一般式(1)で示される化合物と
併用することにより、低粘性で高Δnの液晶組成物を得
ることができる。特に、この2種類の化合物を併用する
ことにより、使用量を増やすことができ、ジフルオロス
チルベン系の化合物の問題点である紫外線に対する耐候
性の欠点が出にくく、かつ他の液晶とも相溶性の高い組
成物が得られる。一般式(2)で示される化合物の具体
的構造としては、以下のような化合物がある。
【0017】環の数が2個の化合物として次の化合物が
あり、トラン系の化合物の中では低粘性になるので、本
発明で最も好適な化合物である。 R3-B3-C ≡C-B4-R4 (7) 特に、B3、B4が1,4-フェニレン基(以下-Ph-で表す)
あることが好ましい。 R3-Ph-C ≡C-Ph-R4 (7A)
【0018】また、この化合物の場合も、環の数が3個
以上の化合物は、Δε、弾性定数等の他の物性を考慮し
て、必要に応じて用いる。環の数が3個の化合物として
以下のような化合物がある。 R3-A4-Y3-B3-C ≡C-B4-R4 (8)
【0019】より具体的には、以下のような化合物があ
る。 R3-Ph-Ph-C≡C-Ph-R4 (8A) R3-Cy-Ph-C≡C-Ph-R4 (8B) R3-Ph-COO-Ph-C≡C-Ph-R4 (8C) R3-Ph-CH2CH2-Ph-C ≡C-Ph-R4 (8D) R3-Ph-Ph-C≡C-PhF-R4 (8E)
【0020】また、環の数が4個の化合物として以下の
ような化合物がある。 R3-A4-Y3-B3-C ≡C-B4-Y4-A5-R4 (9) R3-B3-C ≡C-B4-Y4-A5-A6-R4 (10)
【0021】より具体的には、以下のような化合物があ
る。 R3-Ph-Ph-C≡C-Ph-Ph-R4 (9A) R3-Ph-Ph-C≡C-Ph-Cy-R4 (9B) R3-Cy-Ph-C≡C-Ph-Cy-R4 (9C) R3-Ph-COO-Ph-C≡C-Ph-Ph-R4 (9D) R3-Ph-CH2CH2-Ph-C ≡C-Ph-Ph-R 4 (9E) R3-Ph-Ph-C≡C-PhF-Ph-R 4 (9F) R3-Ph-C ≡C-Ph-Ph-Ph-R4 (10A) R3-Ph-C ≡C-Ph-Ph-Cy-R4 (10B) R3-Ph-C ≡C-Ph-Cy-Ph-R4 (10C)
【0022】本発明では、上記のような一般式(1)
示される化合物及び一般式(2)で示される化合物を夫
々5wt%〜70wt%、両者を合計して20wt%〜
90wt%混合して用いる。これにより、高コントラス
ト比で高速応答が得られる。本発明の液晶組成物の残余
の成分は以下に示すような化合物が使用できる。なお、
以下の式でのR5、R6はアルキル基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、シアノ基等の基をす。
【0023】 R5-Cy-Cy-R6 R5-Cy-Ph-R6 R5-Ph-Ph-R6
【0024】 R5-Cy-COO-Ph-R6 R5-Ph-COO-Ph-R6 R5-Cy-CH=CH-Ph-R6 R5-Ph-CH=CH-Ph-R6 R5-Cy-CH2CH2-Ph-R6 R5-Ph-CH2CH2-Ph-R6 R5-Ph-N=N-Ph-R6 R5-Ph-NON-Ph-R6 R5-Cy-COS-Ph-R6
【0025】 R5-Cy-Ph-Ph-R6 R5-Cy-Ph-Ph-Cy-R6 R5-Ph-Ph-Ph-R6
【0026】 R5-Cy-COO-Ph-Ph-R6 R5-Cy-Ph-COO-Ph-R6 R5-Cy-COO-Ph-COO-Ph-R6 R5-Ph-COO-Ph-COO-Ph-R6 R5-Ph-COO-Ph-OCO-Ph-R6
【0027】また、これらのトランス-1,4- シクロヘキ
シレン基の代わりに、その基中に存在する1個は2個
以上のCH2 基が酸素原子に置換された化合物や、1,4-フ
ェニレン基の代わりに、その基中に存在する1個は2
個以上のCH基が窒素原子に置換された化合物も使用でき
る。
【0028】なお、これらの化合物は単なる例示であ
、環構造又は末端基の水素原子のハロゲン原子、シア
ノ基、メチル基等への置換、シクロヘキサン環、ベンゼ
ン環の他の六員環、五員環等への置換、環の間の結合基
の変更等が可能であり、所望の性能に合わせて種々の
合物が選択使用されればよい。
【0029】本発明の液晶組成物は、電極付の基板間
に配され、ツイストネマチック方式、ゲスト・ホスト方
式、動的散乱方式、フェーズチェンジ方式、DAP方
式、二周波駆動方式、強誘電性液晶表示方式等種々のモ
ードで使用できる。
【0030】本発明の液晶組成物は、特に一対のストラ
イプ状にパターニングした電極付きの基板を、電極のス
トライプの方向が交差するように電極面が相対向するよ
うに配置し、周辺をシールしたセルの中に封入して用い
る場合に好適である。このようにして形成された液晶セ
ルを時分割駆動する。この際の駆動デューティ比が大き
い液晶表示素子の場合に本発明は極めて高い効果を生じ
る。特に、駆動デューティ比が100以上の液晶表示素
子で効果が顕著である。
【0031】また、本発明の液晶組成物は、TFT(薄
膜トランジスタ)、MIM(金属絶縁体金属非線形抵抗
素子)等の能動素子を画素毎に設けた能動素子基板と対
向電極を設けた対向基板を用い、その電極面が相対向す
るように配置し、周辺をシールしたセルの中に封入して
用いることもできる。このようにして形成された液晶セ
ルをアクティブ駆動する。このようにすることにより、
ビデオ信号で駆動しても、残像の少ない画像が得られ
る。
【0032】具体的には、次のようなものが代表的であ
る。プラスチック、ガラス等の基板上に、必要に応じて
SiO2、Al2O3 等のアンダーコート層やカラーフィルター
層を形成し、In2O3-SnO2(ITO)、SnO2等の電極を設
け、パターニングした後、必要に応じてポリイミド、ポ
リアミド、SiO2、Al2O3 等のオーバーコート層を形成
し、配向処理し、これにシール材を印刷し、電極面が相
対向するように配して周辺をシールし、シール材を硬化
して空セルを形成する。なお、能動素子基板の場合に
は、各画素に能動素子を形成する。
【0033】この空セルに、本発明の液晶組成物を注入
し、注入口を封止剤で封止して液晶セルを構成する。こ
の液晶セルに必要に応じて偏光板、カラー偏光板、光
源、カラーフィルター、半透過反射板、反射板、導光
板、紫外線カットフィルター等を積層する、文字、図形
等を印刷する、ノングレア加工する等して液晶表示素子
とする。
【0034】本発明の液晶組成物では、一般式(1)
示されるジフルオロスチルベン系化合物を5wt%〜7
0wt%含むものであり、好ましくは20wt%〜60
wt%含む。特に多量に含む場合には、アルキル鎖の異
なる化合物を併用することが相溶性の点から好ましい。
また、環の数が3個以上の化合物も併用し得る。ただ
し、その場合にも、一般式(3A)で示されるB1、B2
が1,4-フェニレン基であり、その環の数が2個の化合物
がその半分以上を占めるようにすることが好ましい。
【0035】また、一般式(2)で示されるトラン系化
合物も5wt%〜70wt%含むものであり、好ましく
は20wt%〜60wt%含む。特に多量に含む場合に
は、アルキル鎖の異なる化合物を併用することが相溶性
の点から好ましい。また、環の数が3個以上の化合物も
併用し得る。ただし、その場合にも、一般式(7A)で
示されるB3、B4が1,4-フェニレン基あり、その環の
数が2個の化合物がその半分以上を占めるようにするこ
とが好ましい。
【0036】本発明では、一般式(1)で示されるジフ
ルオロスチルベン系化合物と一般式(2)で示される
ラン系化合物とは、その合量で20wt%〜90wt%
とされるようにする。特に好ましくは40wt%〜90
wt%とされる。これにより、高Δn成分を多量に含む
ことが可能になり、高Δnで低粘性の高速応答可能な液
晶組成物が得られる。また、相溶性の点でも問題少な
く、広い温度域での対応が可能になる。さらには、大量
にジフルオロスチルベン系の化合物のみを用いた場合に
比して、ジフルオロスチルベン系の化合物の問題点であ
る紫外線に対する耐候性の欠点が出にくいという利点も
ある。
【0037】本発明の液晶組成物は、前記したように電
極付きの基板間に挟持されて液晶表示素子とされて使用
される。その際、従来から使用されている電圧平均化法
による時分割駆動においても効果があるが、本発明者ら
提案している特願平03−193502号、特願平0
3−229606号等の駆動法を用いる場合に、高コン
トラスト比が得られ効果が大きくなる。
【0038】
【実施例】実施例1〜、比較例 メルク社製液晶組成物「ZLI−1565」に、下記に
示す2種類のジフルオロスチルベン系化合物を夫々5w
t%〜20wt%、2種類のトラン系化合物を夫々5w
t%〜10wt%添加して液晶組成物を作成した。比較
例として添加する全量をトラン系化合物とした液晶組
成物も作成した。この液晶組成物の混合割合を表1に示
す。
【0039】
【化1】
【0040】
【表1】
【0041】これらの液晶組成物は、いずれも高Δnと
なり、比較例の液晶組成物に比して実施例の液晶組成物
はいずれも約10%〜50%粘性が低下した。これらの
液晶組成物をストライプの電極付きの基板間に挟持し
て、コモン電極が480本の液晶セルを作成した。これ
らの液晶セルを用いて、従来の電圧平均化法による時分
割駆動を行ったところ、本発明の液晶組成物を用いた場
合には、比較例の液晶セルに比して応答速度が約3割〜
8割向上した。
【0042】また、これらの液晶セルを、特願平03−
229606号記載の駆動法(7本同時選択)で駆動し
たところ、本発明の液晶組成物を用いた液晶セルの場合
には、比較例の液晶セルに比して応答速度が約3割〜8
割向上した。特に、この駆動法を用いた場合には、従来
駆動法に比して、表示パターンによる表示ムラが少なく
なり、かつ高速応答が得られた。
【0043】
【発明の効果】本発明の液晶組成物は、一般式(1)
示される化合物と一般式(2)で示される化合物を併用
することにより、時分割駆動を行った際に、高デューテ
ィ駆動を行っても、高速応答が得られる。また、ビデオ
信号によるアクティブ駆動をした場合にも、残像の少な
い見やすい画像が得られる。
【0044】特に、本発明者らが提案している特願平0
3−229606号等の複数のコモン電極を同時に選択
する駆動法と併用することにより、表示ムラの少ない安
定した高いコントラスト比の高速応答素子が得られ、見
やすい液晶表示素子を得ることができる。
【0045】また、一般式(2)で示されるトラン系化
合物のみを添加した液晶組成物に比しては、明らかに低
粘性であり、高速応答の特性が得られる。また、一般式
(1)で示されるジフルオロスチルベン系化合物のみを
添加した液晶組成物に比しては、高Δn成分を多く含有
でき、紫外線による劣化が少なく、改善された耐候性を
有する。このため、紫外線カットフィルターや紫外線カ
ットガラス基板を用いることにより、通常の使用におい
てはほとんど問題を生じなくすることができる。
【0046】本発明は、本発明の効果を損しない範囲内
で、種々の応用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−41037(JP,A) 特開 平1−308486(JP,A) 特開 平2−4768(JP,A) 特表 平1−502908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 19/42 - 19/46 C09K 19/16 C09K 19/18 C09K 19/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示される化合物及び下
    記一般式(2)で示される化合物を夫々5wt%〜70
    wt%、両者を合計して20wt%〜90wt%含むこ
    とを特徴とする液晶組成物。 R1-(A1)a-Y1-B1-CF=CF-B2-Y2-(A2)b-(A3)c-R2 (1) R3-(A4)d-Y3-B3-C≡C-B4-Y4-(A5)e-(A6)f-R4 (2) (式中、A1〜A6は相互に独立してトランス-1,4-シクロ
    ヘキシレン基又は1,4-フェニレン基を示し、B1〜B4は1,
    4-フェニレン基を示し、A1〜A6及びB1〜B4は夫々非置換
    であってもよく、置換基として1個もしくは2個以上の
    ハロゲン原子又は1個もしくは2個以上のシアノ基を有
    していてもよく、A1〜A6及びB1〜B4中に存在する1個も
    しくは2個以上のCH基は窒素原子に置換されていてもよ
    い。Y1〜Y4は相互に独立して-COO-,-OCO-,-C≡C-,-CH2C
    H2-,-OCH2-,-CH2O-又は単結合を示す。a〜fは0又は1
    であり、a+b+c及びd+e+fは0〜2である。R1〜R4は相互
    に独立して炭素数1〜10のアルキル基、ハロゲン原子
    又はシアノ基を示し、アルキル基である場合には、その
    炭素−炭素結合間又はそのアルキル基と環との間の炭素
    −炭素結合間に酸素原子が挿入されていてもよく、そ
    炭素−炭素結合の一部が二重結合にされていてもよく
    の1個のCH2基がカルボニル基に置換されていてもよ
    、そアルキル基中の水素原子の一部又は全てがフッ
    素原子で置換されていてもよい。)
  2. 【請求項2】一般式(1)で示される化合物のB1、B2
    1,4-フェニレン基であり、Y1、Y2が単結合であり、a,b,
    cがいずれも0である請求項1記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】一般式()で示される化合物のB3、B4
    1,4-フェニレン基であり、Y3、Y4が単結合であり、d,e,f
    がいずれも0である請求項1又は2記載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の液晶組成物を、
    一対のストライプ状にパターニングした電極付きの基板
    間に挟持してなる、時分割駆動用の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】請求項1、2又は3記載の液晶組成物を、
    能動素子を画素毎に設けた能動素子基板と対向電極を設
    けた対向基板との間に挟持してなる、アクティブ駆動用
    の液晶表示素子。
JP14884692A 1992-05-15 1992-05-15 液晶組成物及びそれを用いた液晶表示素子 Expired - Lifetime JP3199841B2 (ja)

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