JP3199015U - トング - Google Patents

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Abstract

【課題】大小の把持対象物を把持することができるトングを提供する。【解決手段】左右一対の把持体3,3による把持・把持解除操作を行う左右一対の操作部4,4と、左右一対の操作部4,4を一体的に連結した弾性湾曲状部5とを備える。左右一対の把持体3,3には、幅方向両側に上下方向の把持部11,11を設けると共に、これら両側の把持部11,11の間に下端が開口した開口部12を設け、把持部11,11の内面13,13を左右方向外側に凹んだ湾曲状に形成し、左右一対の把持体3,3の下端内面に重ね合わせ面17,17を設けたから、左右の把持体3,3の幅方向両側で湾曲状に設けた4つの把持部11,11,11,11により、丸みを帯びた大きな把持対象物を四方から包み込むようにして把持することができる。また、左右の重ね合わせ面17,17により小さい把持対象物を挟んで把持することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、大小の把持対象物を把持するトングに関する。
従来、この種のものとして、相対向してそれぞれ設けられると共に把持対象物を把持する左右一対の一方及び他方の把持部と、該一方及び他方の把持部を長さ方向の下端側に備え相対向して上方に延びると共に前記一方及び他方の把持部による把持・把持解除操作を行う左右一対の一方及び他方の操作部と、該一方及び他方の操作部をそれぞれの上部において一体的に連結し上方に向けて左右方向に折り返す折り返し部とからなるトングにおいて、前記一方及び他方の操作部の一方側に係合部を設けると共に、他方側に前記係合部が係合可能な係合受け部を設けたトング(例えば特許文献1)や、物を把持するための凹みを有する把持部を有するトング(例えば特許文献2)が知られている。このように把持面部を凹状にしたトングは、把持対象物を囲むように把持することができる。
上記のようなトングでは、卵などを把持部により把持することができるが、卵などとは大きさの異なる豆などの小さい把持対象物を把持するには不向きであった。
実用新案登録第3146725号公報 特開2014−113351号公報
そこで、本考案は、上記問題点を解決するものであり、大小の把持対象物を把持することができるトングを提供することを目的とする。
請求項1の考案は、相対向してそれぞれ設けられると共に把持対象物を把持する左右一対の把持体と、前記左右一対の把持体を長さ方向の下端側に備え相対向して上方に延びると共に前記左右一対の把持体による把持・把持解除操作を行う左右一対の操作部と、前記左右一対の操作部をそれぞれの上部において一体的に連結した連結部とを備えたトングにおいて、前記左右一対の把持体には、幅方向両側に上下方向の把持部を設けると共に、これら両側の把持部の間に下端が開口した開口部を設け、前記把持部の内面を左右方向外側に凹んだ湾曲状に形成し、前記左右一対の把持体の下端内面に、前記左右一対の把持体の間隔を狭めることにより相互に重ね合わされる重ね合わせ部を設けたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、左右の把持体の幅方向両側で湾曲状に設けた4つの把持部により、丸みを帯びた大きな把持対象物を四方から包み込むようにして把持することができる。また、左右の重ね合わせ部により小さい把持対象物を挟んで把持することができる。
請求項2の考案は、前記重ね合わせ面に凹部を形成し、前記開口部の前記幅方向の寸法が前記凹部の前記幅方向より大きいことを特徴とすることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、凹部により小さい把持対象物を挟んで確実に把持することができ、大きさが2倍以上違う大小の把持対象物を安定して把持することができる。
請求項3の考案は、前記幅方向両側の把持部の内面の前記開口部側には、左右方向外側に向かって相互の間隔が狭まる傾斜面が形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、傾斜面が丸みを帯びた把持対象物の外面に沿うことにより、安定した把持状態が得られる。
請求項4の考案は、前記凹部は湾曲面状に形成されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、豆などの丸みを帯びた小さい把持対象物を安定して把持することができる。
請求項5の考案は、前記幅方向両側の把持部の前記傾斜面は、その幅方向内側縁が略平行であり、前記幅方向両側の把持部の前記傾斜面のなす角度が70〜110度であり、前記把持部の下端の幅方向外側の角部を湾曲状に形成し、前記角部側に前記凹部を設けたことを特徴とする。
請求項5の構成によれば、略平行で相互に70〜110度をなす傾斜面が、丸みを帯びた把持対象物の外面に沿うことにより、安定した把持状態が得られる。また、角部側に凹部が設けられているから、皿などに乗せた豆などの小さい把持対象物を容易に把持することができる。
本考案によれば、大小の把持対象物を把持することができるトングを提供できる。
本考案の実施例1を示す斜視図である。 同上、把持体の背面図である。 同上、把持体の正面図である。 同上、重ね合わせ面を重ね合わせた状態の平面図である。 同上、一対の把持体の把持部の断面図である。 同上、大きな把持対象物を把持した状態の斜視図である。 同上、小さな把持対象物を把持した状態の斜視図である。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規なトングを採用することにより、従来にないトングが得られ、そのトングについて記述する。
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図7は本考案の実施例1を示す。同図に示すように、トング1は、その一部を1枚の細長な金属板を機械加工して製作されるものであって、下端部に相対向してそれぞれ設けられると共に各種食材等の把持対象物2,2Aを把持する左右一対の把持体3,3と、該把持体3,3を下端側に備え、相対向して上方に延びると共に前記把持体3,3による把持・把持解除操作を行う操作部4,4と、該両操作部4,4を上端部において一体的に連結し、上方に向けて左右方向に湾曲すると共に弾性を有する連結部たる弾性湾曲状部5とを備える。尚、左右の把持体3,3は同一形状である。
そして、把持体3は合成樹脂製であり、操作部4,4及び弾性湾曲状部5はスレンレス鋼等鉄系或いはアルミニウム等の金属製である。
前記左右一対の把持体3,3は、幅方向両側に上下方向の把持部11,11を有し、これら両側の把持部11,11の間には下端が開口した略U字状の開口部12が設けられ、把持部11の内面13は左右方向外側に凹んだ湾曲状に形成されている。前記把持体3の基端側(上側)の基端部14は略台形形状をなし、基端部14の幅方向両側から杆状の前記両側の把持部11,11が先端側(下端側)に向かって突設されている。また、把持部11は上端から下端に向かって僅かに幅が広がるように形成されている。さらに、開口部12の上端12Aは略半円状に形成され、略半円状の上端12Aより下端側は開口部12は略一定幅に形成されている。
また、図2及び図5に示すように、幅方向両側の把持部11,11の内面13には、前記開口部12側に傾斜面15,15が形成され、両側の傾斜面15,15の間隔は、左右方向外側に向かって狭まるように形成されている。そして、図2及び図3に示すように、両側の傾斜面15,15は、該傾斜面15,15の幅方向内側縁15A,15Aが略平行に設けられ、即ち、開口部12の長さ方向の縁同士がほぼ平行をなす。尚、傾斜面15は幅方向内側縁15Aの略全長に設けられている。さらに、前記傾斜面15は幅方向外側の内面13に対して、35〜55度の角度をなし、好ましくは40〜50度の角度をなし、両側の把持部11,11の傾斜面15,15のなす角度θは70〜110度であり、図中では90度で図示している。
また、図3及び図4に示すように、開口部12の幅方向の寸法、即ち幅方向内側縁15A,15Aの間隔は、凹部18の幅寸法より大きい。尚、同図においては、凹部18の幅方向の寸法は凹部18の直径である。
前記把持部11の内面13の下端側には、屈曲部16を設け、この屈曲部16の位置より下端側の内面13が重ね合わせ面17であり、図4に示すように、前記左右一対の把持体3,3の間隔を狭めることにより、重ね合わせ部たる重ね合わせ面17,17相互が重ね合わされる。
前記重ね合わせ面17には、湾曲面からなる凹部18が設けられている。そして、前記幅方向において、凹部18の幅より開口部12の幅が大きく形成され、少なくとも、凹部18の幅の2倍以上の幅を前記開口部12が有する。
また、図2に示すように、前記把持部11の下端の幅方向外側の角部19は湾曲状に形成され、その角部19側に前記凹部18が設けられている。
次に、前記トング1の製造方法について概略を説明する。厚み3.5〜1.5mm程度或いは3.5〜1mm程度等の金属板材をロールにかけて、弾性湾曲状部5に対応する箇所の厚みを例えば0.5〜0.7mm程度とし、さらに、18−8ステンレスの場合は、焼き鈍し加工を行い、その他のステンレスの場合は焼き鈍し加工は行わない。次に、プレス加工により操作部4,4及び弾性湾曲状部5を一体に形成し、操作部4,4の下端に、インサート成形などにより合成樹脂製の把持体3,3を一体成型して設ける。
尚、トング1の左右方向は一対の把持体3,3の方向であり、言い換えれば把持体3の厚さ方向である。また、トング1の上下方向は、一方の把持体3、操作部4、弾性湾曲状部5を結ぶ仮想線と他方の把持体3、操作部4、弾性湾曲状部5を結ぶ仮想線との中間に位置する仮想直線の方向であり、言い換えればトング1の長さ方向である。さらに、トング1の幅方向は、左右方向、上下方向にそれぞれ直交する方向である。
次に、前記構成についてその作用を説明する。予め弾性湾曲状部5の弾性力によって左右一対の把持体3,3は開状態にある。そして、左右一対の操作部4,4を外側より握ることにより左右一対の把持体3,3は弾性湾曲状部5の弾性力に抗して閉状態となって、大きな把持対象物2を把持することができる。
大きな把持対象物2が例えば卵の場合、図5及び6に示すように、湾曲した4つの傾斜面15,15,15,15が把持対象物2を包み込むようにして把持するため、丸みを帯びた把持対象物2を安定して把持することができる。また、大きな把持対象物2としては、他に、玉こん、とうもろこし、バターロールなどのパン、里いも、ジャガイモ,パイ生地,皮むきトマトなどが例示され、或は茹でだトマトを把持して皮むきに用いることができる。
このように安定して把持することができるから、把持対象物2の形が崩れない。尚、とうもろこしなどの略円柱状のものは、トング1の長さ方向に対してとうもろこしの長さ方向を交差方向に向け、左右の把持体3,3により挟むようにして、とうもろこしを把持すればよい。
一方、豆などの小さい把持対象物2Aなどの場合は、図7に示すように、左右一対の把持体3,3の対応する凹部18,18の間に把持対象物2Aを挟むようにして把持することができる。この場合、把持部11の上端の幅方向外側の角部19が湾曲状に形成され、角部19側に凹部18が設けられているから、皿などに乗せた豆などの把持対象物2Aを容易に把持することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、相対向してそれぞれ設けられると共に把持対象物2を把持する左右一対の把持体3,3と、左右一対の把持体3,3を長さ方向の下端側に備え相対向して上方に延びると共に左右一対の把持体3,3による把持・把持解除操作を行う左右一対の操作部4,4と、左右一対の操作部4,4をそれぞれの上部において一体的に連結した連結部たる弾性湾曲状部5とを備えたトング1において、左右一対の把持体3,3には、幅方向両側に上下方向の把持部11,11を設けると共に、これら両側の把持部11,11の間に下端が開口した開口部12を設け、把持部11,11の内面13,13を左右方向外側に凹んだ湾曲状に形成し、左右一対の把持体3,3の下端内面に、左右一対の把持体3,3の間隔を狭めることにより相互に重ね合わされる重ね合わせ部たる重ね合わせ面17,17を設けたから、左右の把持体3,3の幅方向両側で湾曲状に設けた4つの把持部11,11,11,11により、丸みを帯びた大きな把持対象物2を四方から包み込むようにして把持することができる。また、左右の重ね合わせ面17,17により小さい把持対象物2Aを挟んで把持することができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、重ね合わせ面17に凹部18を形成し、開口部12の幅方向の寸法が凹部18の幅方向より大きいから、凹部18により小さい把持対象物2Aを挟んで確実に把持することができ、大きさが異なる大小の把持対象物2,2Aを安定して把持することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、幅方向両側の把持部11,11の内面13,13の開口部12側には、左右方向外側に向かって相互の間隔が狭まる傾斜面15,15が形成されているから、傾斜面15,15,15,15が丸みを帯びた把持対象物2の外面に沿うことにより、安定した把持状態が得られる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、凹部18は湾曲面状に形成されているから、豆などの丸みを帯びた小さい把持対象物2Aを安定して把持することができる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、幅方向両側の把持部11,11の傾斜面15,15は、その幅方向内側縁15A,15Aが略平行であり、幅方向両側の把持部11,11の傾斜面15,15のなす角度が70〜110度であり、把持部11,11の下端の幅方向外側の角部19,19を湾曲状に形成し、角部19側に凹部18を設けたから、略平行で相互に70〜110度をなす傾斜面15,15が、丸みを帯びた把持対象物2の外面に沿うことにより、安定した把持状態が得られる。また、角部19側に凹部18が設けられているから、皿などに乗せた豆などの小さい把持対象物2Aを容易に把持することができる。
尚、本考案は、本実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、請求項1では、重ね合わせ部に凹部を設けなくてもよい。また、凹部は幅方向両側の把持部の一方にのみ設けてもよい。
1 トング
2,2A 把持対象物
3 把持体
4 操作部
5 弾性湾曲状部(連結部)
11 把持部
12 開口部
15 傾斜面
17 重ね合わせ面(重ね合わせ部)
18 凹部
19 角部

Claims (5)

  1. 相対向してそれぞれ設けられると共に把持対象物を把持する左右一対の把持体と、前記左右一対の把持体を長さ方向の下端側に備え相対向して上方に延びると共に前記左右一対の把持体による把持・把持解除操作を行う左右一対の操作部と、前記左右一対の操作部をそれぞれの上部において一体的に連結した連結部とを備えたトングにおいて、
    前記左右一対の把持体には、幅方向両側に上下方向の把持部を設けると共に、これら両側の把持部の間に下端が開口した開口部を設け、前記把持部の内面を左右方向外側に凹んだ湾曲状に形成し、
    前記左右一対の把持体の下端内面に、前記左右一対の把持体の間隔を狭めることにより相互に重ね合わされる重ね合わせ部を設けたことを特徴とするトング。
  2. 前記重ね合わせ部に凹部を形成し、前記開口部の前記幅方向の寸法が前記凹部の前記幅方向の寸法より大きいことを特徴とする請求項1記載のトング。
  3. 前記幅方向両側の把持部の内面の前記開口部側には、左右方向外側に向かって相互の間隔が狭まる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2記載のトング。
  4. 前記凹部は湾曲面状に形成されていることを特徴とする請求項3記載のトング。
  5. 前記幅方向両側の把持部の前記傾斜面は、その幅方向内側縁が略平行であり、前記幅方向両側の把持部の前記傾斜面のなす角度が70〜110度であり、
    前記把持部の下端の幅方向外側の角部を湾曲状に形成し、前記角部側に前記凹部を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載のトング。
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