JP3198277B2 - コイル巻線機の巻芯構造 - Google Patents

コイル巻線機の巻芯構造

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JP3198277B2 JP33355298A JP33355298A JP3198277B2 JP 3198277 B2 JP3198277 B2 JP 3198277B2 JP 33355298 A JP33355298 A JP 33355298A JP 33355298 A JP33355298 A JP 33355298A JP 3198277 B2 JP3198277 B2 JP 3198277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、断面平角状および
丸状の金属線または銅線を積層巻回して構成されるコイ
ルのコイル巻線機の巻芯構造に関するものであり、さら
に詳細には、極薄型のコイル巻きが終了した後、コイル
を巻芯から変形することなく容易に取り出すことができ
るコイル巻線機の巻芯構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】断面平角状および丸状の金属線または銅
線を積層巻回してコイルを製造する方法としては特開昭
61−182209号、特開平3−70110号、特開
平6−132155号等に記載されたものが良く知られ
ている。こうしたコイル巻線機の概略構成を図11、図
12を参照して説明すると、図11はコイル巻線機の正
面図、図12はコイル巻きが完了したコイルの取り出し
時の説明図である。図中101はコイル巻線機の架台で
あり、この架台101にモータ102が設けられてお
り、モータの出力軸と、架台上の支持部材103に軸支
されている従動伝達軸104側のプーリ105との間に
は第1ベルト106が巻回されており、また支持部材1
03に支持されている回転軸107と従動伝達軸104
との間には第2ベルト108が巻回されている。このた
めモータ102が回転力すると、回転軸107および従
動伝達軸104が回転する。回転軸107の先端部には
位置決め治具110が設けられている。
【0003】前記従動伝達軸104の他端側はテールプ
レート109に軸支持されており、さらに、従動伝達軸
104の先端部とテールプレート109に軸支持されて
いる回転軸112との間にベルト113が巻回され、従
動伝達軸104の回転により軸112を回転できる構成
となっている。軸112の先端には巻芯111が取り付
けられており、また巻芯111には、巻芯111の軸方
向に摺動自在に治具キャップ117が設けられている。
前記治具キャップ117は前記位置決め治具110と対
向して配置され、この位置決め治具110と治具キャッ
プ117との間にある巻芯111にコイルを巻き取るこ
とができるようになっている。前記治具キャップ117
はエアーシリンダ130によって軸線方向に移動可能に
構成されており、エアーシリンダ130を操作すること
によって、位置決め治具110に対して治具キャップ1
17を離接できるようにしてある。また、前記巻芯11
1はエアーシリンダ120および131に連接されてお
り、第1段の軸線方向への移動をエアーシリンダ131
で行い、また、第2段の軸線方向への移動をエアーシリ
ンダ120で行うことができるようになっている。
【0004】上記構成からなるコイル巻線機によるコイ
ルの巻き取り作業を説明すると、図12は前記位置決め
治具110と治具キャップ117との関係を拡大して示
す一部断面図である。コイル巻線機によってコイルを巻
き取る作業は、先ず図12中(イ)に示すように、巻芯
111の端部を前記エアーシリンダ120および131
を作動して位置決め治具110に当接する。ついで治具
キャップ117をエアーシリンダ130によって巻芯1
11上を摺動させ、位置決め治具110の端面と治具キ
ャップ117の端面との距離Sを設定する。この距離S
がコイルの巻き幅となる。コイル巻線の先端を適宜手段
(たとえば巻芯111側に形成したスリット内に保持す
る等)によって巻芯111側に固定し、この状態で、巻
芯111を前記回転軸112(図11参照)によって回
転すると、図12(イ)中紙面の垂直方向から送られる
銅線が巻芯111上に巻き取られ、その後図示せぬカッ
ターでコイル巻線が切断されてコイルが形成される。巻
き取られたコイルは銅線同志が、銅線外周に塗布されて
いて熱風により融け固まる接着材によってしっかり接着
され、コイルの型が崩れるのが防止されている。
【0005】コイルの巻き取りが完了すると、図12
(ロ)に示すように巻芯111と治具キャップ117と
をエアーシリンダ120およびエアーシリンダ130で
移動させ位置決め治具110とを分離し、つづいて治具
キャップ117を図12(ハ)のようにエアーシリンダ
130によってさらに右方に移動し、巻き取ったコイル
の端面と治具キャップ端面とを分離する。次いで、図1
2(ニ)に示すように巻芯111がエアーシリンダ12
0によって図中右方に移動され、この結果、コイルは治
具キャップ117の端面によって図中右方への移動が禁
止された状態で、巻芯111だけが右方に移動し、これ
によって巻芯111上に巻き取られたコイルが巻芯11
1から脱落し、コイルを取り出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
各種電気機器の小型化に伴い、これらに使用するコイル
幅Sが極薄型へと移行してきており、上記のような従来
型のコイル巻線機では、製造上で次のような問題が発生
してきている。即ち、最近のコイルは巻線の線径が細
く、また巻線の横列が少なく層数が多いさらにコイルの
直径が大きいものが主流を占めてきているため、前述し
た完成コイルの取り出し作業時、即ち、図12(ニ)に
示すように巻芯111のみをエアーシリンダ120で図
中右方に移動し治具キャップ117を作用点にしてコイ
ルのみを分離落下させようとした場合、治具キャップ1
17の作用によってコイルが変形してしまうという不都
合が生じる。この変形はコイル幅が薄い程、著しい。
【0007】また、コイルの巻き取りが完了し、図12
(ロ)に示すように巻芯111と治具キャップとをエア
ーシリンダ120およびエアーシリンダ130で移動さ
せてコイルと位置決め治具110とを分離し、つづいて
治具キャップ117をエアーシリンダ130によってさ
らに右方に移動させ巻き取ったコイルの端面と治具キャ
ップ端面とを分離させようとした時に、即ち図12
(ハ)の状態にする時に、巻き取ったコイルの端面と治
具キャップ端面とが接着剤等によってくっついた状態と
なっていると、図12(ホ)のように、治具キャップ1
17を移動させた際、コイルと治具キャップ117とが
くっついた状態で巻芯111上を移動することになる。
その後、図12(ニ)に示すように巻芯111のみをエ
アーシリンダ120で図中右方に移動し治具キャップ1
17を作用点にしてコイルのみを巻芯111から分離落
下させようとした時に、治具キャップ117の端面にコ
イルが接着剤でくっついた状態となっているため、図1
2(ニ)に示すようにコイルのみを分離落下させること
ができず、押し出し機構によりコイル取り出し作業を行
う必要があり、作業効率が極めて悪くなるだけでなく、
コイルに変形を与えることになる。
【0008】そこで、本発明は、巻芯側に突部または多
数の突部を形成し、この突部(櫛歯状)に対して治具キ
ャップを摺動自在に嵌合することによって、コイル取り
出し時に、治具キャップの移動によってコイルが移動す
ることを禁止し、さらに巻き取ったコイルを巻芯から取
り出す際に、コイルを変形させることなく無理なく確実
に取り出すことができるコイル巻線機の巻芯構造を提供
し、上記問題点を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明が採用した技術解決手段は、モータによって回転する
とともに巻芯制御用モータによって移動可能な巻芯の先
端部にコイル巻き取り部を形成するとともに同巻き取り
部に連続して巻芯の周囲に櫛歯状突部を形成し、該突部
に嵌合し治具キャップ制御用モータによって巻芯の軸方
向に摺動可能な治具キャップを備えたコイル巻線機の巻
芯構造であって、前記突部の断面積が巻き取ったコイル
と治具キャップとの当接面積の略1/2となるように形
成してなり、前記コイル巻き取り部にコイルを巻き取っ
た後に、前記治具キャップ制御用モータによって巻芯に
対して前記治具キャップを軸方向に移動させ、治具キャ
ップとコイルとを分離し、ついで、巻芯制御用モータに
よって巻芯を軸方向に移動することにより、巻き取り完
了のコイルを前記巻芯から分離して取り出すことができ
るようにしたことを特徴とするコイル巻線機の巻芯構造
である。また、モータによって回転するとともに巻芯制
御用モータによって移動可能な巻芯と、この巻芯の軸方
向に摺動自在に取りつけられるコイル幅調整治具と、該
コイル幅調整治具に形成した櫛歯状突部と、該コイル幅
調整治具を前記巻芯に位置決め固定する固定手段と、該
コイル幅調整治具の前記突部に治具キャップ制御用モー
タによって摺動自在に嵌合する治具キャップとを備え、
前記突部の断面積が巻き取ったコイルと治具キャップと
の当接面積の略1/2となるように形成し、前記巻芯に
前記コイル幅調整治具を位置決め固定し、さらに前記コ
イル幅調整治具に治具キャップを取り付け、前記巻芯に
コイルを巻き取った後に、前記治具キャップを治具キャ
ップ制御用モータによってコイル幅調整治具に対して軸
方向に移動して治具キャップとコイルとを分離し、つい
で、巻芯およびコイル幅調整治具を巻芯制御用モータに
よって軸方向に移動することにより、巻き取り完了のコ
イルと前記コイル幅調整治具を分離し、巻き取りコイル
を前記巻芯から分離して取り出すことができるようにし
たことを特徴とするコイル巻線機の巻芯構造である。
【0010】
【実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明に係わ
るコイル巻線機の構成を説明と、図1は本実施形態とし
てのコイル巻線機の正面全体構成図、図2は図1中X部
の治具キャップと巻芯との斜視図、図3は同治具キャッ
プと巻芯との組付け斜視図、図4(イ)は図1中X部の
一部拡大側断面図、同(ロ)は治具キャップと巻芯との
組付け正面図である。図1において、1は架台、2は回
転駆動用モータ、3、4はベルト、5は駆動連結軸、6
は治具キャップ制御用モータ、7は位置決め治具、8は
巻芯、9は巻芯軸、10は治具キャップ、11は主軸、
12はスプリング、13はテールプレート、14はコイ
ル幅調整用マイクロメータ、15はベルト、16はボー
ルネジ、17は巻芯制御用モータ、18は位置決めであ
り、基本構成は従来のコイル巻線と同様の構成となって
いる。
【0011】このコイル巻線機では、治具キャップ制御
用モータ6、巻芯制御用モータ17を駆動して巻芯8、
治具キャップ10を所定の位置関係にセットしコイル幅
Sを設定する。回転駆動用モータ2を駆動させると、ベ
ルト3、4、15を介して位置決め治具7、巻芯軸9、
治具キャップ10が同期回転し、位置決め治具7と治具
キャップ10との間に形成される間隙(コイル幅に相
当)Sにある巻芯8の周囲に紙面垂直方向から供給され
るコイル巻線が巻き取られてコイルが形成される。な
お、治具キャップ10は主軸11上に回転可能かつ摺
動、固定可能に取りつけられており、治具キャップ制御
用モータ6によって主軸11上を摺動させてコイル幅を
選定できるようになっている。この作用も従来のコイル
巻線機と同様である。 上記実施形態において、図1中
のX部で示す巻芯9、治具キャップ10との関係を図2
〜図4を参照してさらに詳細に説明する。
【0012】図2に示すように巻芯8は図1中のベルト
3、4、15を介して回転させられる巻芯軸9の先端に
形成されており、この巻芯8の先端には板状をしたコイ
ル巻き取り部8aが形成されるとともにこの巻き取り部
8aに連続して、多数の櫛状の突部8bが形成されてい
る。突部8bの断面積は、コイルと治具キャップ10の
剥離面の略半分になるように形成されている。また巻芯
8の突部8bに摺動自在に取り付けられる治具キャップ
10は円形をしており周囲にはコイル導入を容易するテ
ーパー10bが形成されるとともにその中心部には前記
コイル巻き取り部8a、および、櫛状の突部8bに嵌合
する貫通孔10aが形成されている。上記巻芯8に治具
キャップ10を嵌合すると図3に示す組付け状態とな
り、さらにこの巻芯8と治具キャップ10とをコイル巻
取機に取りつけた状態が図4(イ)の状態となる。なお
この状態の時には、治具キャップ10の端面と突部8b
の端面とが面一となるようにしてある。
【0013】上記構成からなる位置決め治具7と巻芯
8、治具キャップ10によるコイル巻き取り作業を図5
〜図8を参照してさらに詳しく説明する。前述したよう
にこのコイル巻線機では、巻芯制御用モータ17を作動
して巻芯軸9を図中左方に移動し位置決め治具7と巻芯
8のコイル巻き取り部8aとを当接し、また治具キャッ
プ制御用モータ6を作動して巻芯8上の治具キャップ1
0を巻芯8上で左方に移動し、巻芯8側の突部8bの端
面が、治具キャップ10の図中左端面と面一となるよう
に治具キャップ10の位置を制御して位置決め治具7と
治具キャップ10との間にコイル幅Sを形成する。
【0014】コイル巻き取り作業を開始するためにモー
タを駆動させると、位置決め治具7、ベルト3、4、1
5を介して巻芯軸9およびそれと一体の巻芯8が回転
し、位置決め治具7と治具キャップ10との間に形成さ
れる間隙S内のコイル巻き取り部8a周囲に紙面垂直方
向から供給されるコイル巻線が巻き取られ、コイルが形
成され、コイル直径が所定の径になると巻線が終了す
る。この状態を図5に示す。コイルの巻き取りが完了す
ると、図6に示すように巻芯8と治具キャップ10とを
巻芯制御用モータ17および治具キャップ制御用モータ
6で移動させ、コイルを位置決め治具7から分離する。
【0015】つづいて図7に示すように治具キャップ1
0を治具キャップ制御用モータ6を作動して巻芯8上で
左方に移動する。この時、本実施形態では、巻芯8に突
部8bが形成されているため、先に述べた従来例の図1
2(ホ)で説明したように、仮に治具キャップ10とコ
イルの端面が接着剤等によってくっついた状態となって
いても、前記突部8bによってコイルの移動が阻止され
るため、治具キャップのみを確実に剥離移動させること
ができ、従来例のように治具キャップ10からコイルを
剥離する作業がなくなる。また巻芯に形成する突部8b
の断面積が、コイルと治具キャップとの剥離面の略半分
になるように形成されているため、治具キャップ10を
移動する際のコイルとの剥離力は従来の約半分ですむた
め、薄型のコイルであってもコイルは変形することが防
止され、従来の不良率の発生を大幅に低減することがで
きる。次いで、図8に示すように巻芯制御用モータ17
を作動して巻芯8を図中右方に移動すると、コイルは治
具キャップ10の端面によって図中右方への移動が禁止
された状態で、巻芯8だけが右方に移動し、これによっ
て巻芯8上に巻き取られたコイルが巻芯8から脱落し、
コイルを取り出すことができる。
【0016】次に、本発明に係わるコイル巻線機の第2
実施形態を図9を参照して説明する。前述の第1実施形
態は、コイルの巻幅が、コイル巻き取り部8aおよび突
部8bの設定の仕方で一義的に設定されてしまうため、
コイル幅を自由に変更するには巻芯をそのコイル幅に合
わせた巻芯を使用する必要があり、面倒であった。この
ため、第2実施形態のものは、コイル幅を自由に設定で
きるようにした点に特徴がある。
【0017】図9(イ)は第2実施形態に係わる巻芯8
とコイル幅調整治具20との組付け状態の正面図、同
(ロ)はコイル幅調整治具20の正面図と側面図、同
(ハ)は巻芯の平面図および正面図である。巻芯8には
所定長さからなる板状のコイル巻き取り部8a’が形成
されており、このコイル巻き取り部8a’にコイル幅調
整治具20が嵌合できるように構成されている。コイル
幅調整治具20は中心部にコイル巻き取り部8a’を貫
通できる孔23が形成されており、またこの孔23の周
囲には多数の櫛状の突部21が形成されている。このコ
イル幅調整治具は巻芯のコイル巻き取り部8a’に嵌入
され、(イ)に示すようにコイル幅Sを設定したのちネ
ジ24で巻芯8に固定される。コイル幅調整治具20に
は治具キャップ10が摺動自在に嵌合され、巻芯8には
コイル幅調整治具の調整によって任意に選択できるコイ
ル幅Sが設定される。この巻芯8を使用することで、コ
イル幅を自由に選択することができ、また、第1実施形
態と同様に完成コイルの取り出しもコイル変形を防止し
ながら容易に行うことができる。
【0018】なお、上記実施形態では、コイル巻き取り
部8aは板状に形成されているが、板状に限定すること
はなく、例えば三角形、円形等種々の形態のものを採用
することができ、またこれらの巻き取り部に形成する突
部もコイルの端面に接触する面積に対して略半分とする
ことができれば、例えば図10(イ)、(ロ)に示すよ
うな種々の突部とすることができる。前記コイル巻き取
り部に形成する突部は、櫛歯状とすることで、コイル端
面と治具キャップとの接着部を多数の凹凸部で分離する
ことができるため、一層コイルの変形を防止できる。ま
た、上記実施形態ではコイル巻き取り部(巻芯側)に突
部を形成したものについて説明したが、この突部を治具
キャップ側に設け、巻芯側をこれに対応した形状とする
こともできることは当然である。さらに、本発明はその
精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形
で実施することができる。また、前述の実施例はあらゆ
る点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならな
い。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
巻芯側に突部を形成し、この突部に対して治具キャップ
を摺動自在に嵌合して形成したため、完成コイルの治具
キャップを作用点とする取り出し時のコイルの変形を確
実に防止することができる。また巻芯に形成する突部の
断面積を、コイルと治具キャップとの当接面積の略半分
とすることにより、仮に治具キャップとコイルの端面が
接着剤等によってくっついた状態となっていても、コイ
ルを変形させることなく確実にコイルと治具キャップと
を剥離することができる。この結果、従来のように治具
キャップとコイルとを剥離する作業を無くすことがで
き、さらに、薄型のコイルであってもコイルの変形を防
止でき、従来の不良率の発生を大幅に低減することがで
きる。また、コイル幅調整治具を使用することによりコ
イル幅を自由に設定しながら、完成コイルの取り出し時
の変形を確実に防止することができる。等の優れた効果
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態としてのコイル巻線機の正面全体構
成図である。
【図2】図1中X部の治具キャップと巻芯との斜視図で
ある。
【図3】同治具キャップと巻芯との組付け斜視図であ
る。
【図4】(イ)は図1中X部の一部拡大側断面図、同
(ロ)は治具キャップと巻芯との組付け正面図である。
【図5】本発明の治具キャップと巻芯とによるコイル巻
線終了時の一部断面図である。
【図6】コイル巻線終了後、巻芯と治具キャップ移動後
の一部断面図である。
【図7】治具キャップのみを移動してコイルと剥離した
状態の一部断面図である。
【図8】完成したコイル巻線を取り出すために巻芯を移
動した状態の一部断面図である。
【図9】(イ)は第2実施形態に係わる巻芯、コイル幅
調整治具と組付け状態の正面図であり、同(ロ)はコイ
ル幅調整治具20の正面図、側面図であり、同(ハ)は
巻芯の平面図および正面図である。
【図10】巻芯の他の例を示す図である。
【図11】従来のコイル巻線機の正面図である。
【図12】従来の治具キャップと巻芯とによるコイル巻
線終了時、治具キャップ移動時、巻芯移動時のそれぞれ
の状態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 回転駆動用モータ 3、4 ベルト 5 駆動連結軸 6 治具キャップ制御用モータ 7 位置決め治具 8 巻芯 8a 巻き取り部 8b 突部(多数の櫛状の突部) 9 巻芯軸 10 治具キャップ 10a 貫通孔 11 主軸 12 スプリング 13 テールプレート 14 コイル幅調整用マイクロメータ 15 ベルト 16 ボールネジ 17 巻芯制御用モータ 18 位置決め S コイル幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−30107(JP,A) 特開 平3−118916(JP,A) 特開 平6−84680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/00 - 41/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータによって回転するとともに巻芯制御
    用モータによって移動可能な巻芯の先端部にコイル巻き
    取り部を形成するとともに同巻き取り部に連続して巻芯
    の周囲に櫛歯状突部を形成し、該突部に嵌合し治具キャ
    ップ制御用モータによって巻芯の軸方向に摺動可能な治
    具キャップを備えたコイル巻線機の巻芯構造であって、
    前記突部の断面積が巻き取ったコイルと治具キャップと
    の当接面積の略1/2となるように形成してなり、前記
    コイル巻き取り部にコイルを巻き取った後に、前記治具
    キャップ制御用モータによって巻芯に対して前記治具キ
    ャップを軸方向に移動させ、治具キャップとコイルとを
    分離し、ついで、巻芯制御用モータによって巻芯を軸方
    向に移動することにより、巻き取り完了のコイルを前記
    巻芯から分離して取り出すことができるようにしたこと
    を特徴とするコイル巻線機の巻芯構造。
  2. 【請求項2】モータによって回転するとともに巻芯制御
    用モータによって移動可能な巻芯と、この巻芯の軸方向
    に摺動自在に取りつけられるコイル幅調整治具と、該コ
    イル幅調整治具に形成した櫛歯状突部と、該コイル幅調
    整治具を前記巻芯に位置決め固定する固定手段と、該コ
    イル幅調整治具の前記突部に治具キャップ制御用モータ
    によって摺動自在に嵌合する治具キャップとを備え、前
    記突部の断面積が巻き取ったコイルと治具キャップとの
    当接面積の略1/2となるように形成し、前記巻芯に前
    記コイル幅調整治具を位置決め固定し、さらに前記コイ
    ル幅調整治具に治具キャップを取り付け、前記巻芯にコ
    イルを巻き取った後に、前記治具キャップを治具キャッ
    プ制御用モータによってコイル幅調整治具に対して軸方
    向に移動して治具キャップとコイルとを分離し、つい
    で、巻芯およびコイル幅調整治具を巻芯制御用モータに
    よって軸方向に移動することにより、巻き取り完了のコ
    イルと前記コイル幅調整治具を分離し、巻き取りコイル
    を前記巻芯から分離して取り出すことができるようにし
    たことを特徴とするコイル巻線機の巻芯構造。
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