JP3198249B2 - 建設機械の干渉防止装置 - Google Patents
建設機械の干渉防止装置Info
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Description
装置を備えた建設機械の干渉防止装置に係わり、特に、
アーム、ブーム、バケット、オフセット等のフロント装
置を備えた油圧ショベルにおいて、フロント装置とキャ
ブ(運転室)等の干渉を防止する干渉防止装置に関す
る。
どのフロント部材をそれぞれの手動操作レバーによって
操作しているが、掘削範囲を広くとるためオフセットを
備えたフロント装置では姿勢によってはフロント装置が
キャブに干渉する恐れがある。
干渉防止装置が特開平3−217523号公報や、特公
平6−104985号公報に記載されている。
れば、フロント装置の先端が、キャブの前面側、上方側
および側面側に設定された面よりもキャブ側に移動した
ときに、フロント装置の作動を停止することにより、フ
ロント装置とキャブの干渉が防止できる。
案によれば、フロント装置の先端が、キャブの前面側、
上方側および側面側に設定された面よりもキャブ側に移
動したときに、フロント装置がキャブから離れるように
(戻るように)アクチュエータを制御することにより、
フロント装置とキャブの干渉が防止できる。
来技術には次のような問題がある。特開平3−2175
23公報に記載の従来技術では、干渉防止のための設定
面内ですべてのアクチュエータが停止してしまうため
に、キャブの付近では連続した掘削動作ができず、作業
能率が著しく低下してしまう。
載の従来技術では、フロント装置が設定面に到達したこ
とを検出し、戻るように制御するフィードバック制御で
あるため、フロント装置が設定面内にある程度侵入する
ことは避けられない。このため、その侵入量を見込んで
設定面をキャブから大きく離して設定する必要があり、
作業範囲が狭くなる。また、フロント装置が設定面の外
に戻った後、再びキャブ方向に移動するというような動
作が繰り返され、フロント装置の動きがぎくしゃくす
る。
き、作業現場によっては、上方に電線、橋等の障害物や
下方に埋設物等の障害物がある場合がある。この場合に
は、オペレータは、フロント装置がこれらの障害物に接
触しないように、細心の注意を払う必要があり、オペレ
ータの負担が増し、作業能率が低下してしまう。
の干渉を防止しながらフロント装置を連続的に動かすこ
とができ、かつ広い作業範囲を確保できるとともに、建
設機械のまわりに障害物がある場所であっても、作業能
率を低下させずにフロント装置を動かすことができる建
設機械の干渉防止装置を提供することである。
右方向に回動可能な第1及び第2フロント部材を含む複
数のフロント部材により構成されるフロント装置と、前
記複数のフロント部材を駆動する複数の油圧アクチュエ
ータと、前記複数のフロント部材の動作を指示する複数
の操作手段と、これら複数の操作手段のそれぞれの操作
信号に応じて対応する油圧アクチュエータに供給される
圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを有する建設
機械に備えられ、前記フロント装置の位置と姿勢の計算
値に基づき前記フロント装置が予め設定された干渉防止
領域に侵入しないよう前記複数の流量制御弁の該当する
ものを制御する干渉防止装置において、(a)前記第1
フロント部材の操作手段の操作信号と前記フロント装置
の位置と姿勢の計算値とに基づき、前記第1フロント部
材の動作により前記フロント装置が前記干渉防止領域に
近づくと第1フロント部材の動作に応じて前記第2フロ
ント部材の干渉防止領域の干渉回避方向の増速指令値を
計算する演算手段と、(b)前記干渉回避方向の増速指
令値に応じて前記第2フロント部材の操作手段の操作信
号を補正する第1信号補正手段と、(c)前記フロント
装置の位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置の
動作を予め設定された動作範囲内に制限するための第1
制限値を演算し、この第1制限値を越えないよう前記第
1フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第2信
号補正手段とを備えるものとする。
とを設け、第1フロント部材の動作によりフロント装置
が干渉防止領域に近づくと第1フロント部材の動作に応
じて第2フロント部材の干渉回避方向の増速指令値を計
算し、この干渉回避方向の増速指令値に応じて第2フロ
ント部材の操作手段の操作信号を補正することにより、
フロント装置は干渉防止領域に近づくと干渉防止領域の
境界付近に沿って動くようになり、フロント装置とキャ
ブとの干渉を防止しながらフロント装置を連続的に動か
すことができる。
信号に基づき、第1フロント部材の動作に応じて第2フ
ロント部材の干渉回避方向の増速指令値を計算すること
により、第1フロント部材の動作からフロント装置の動
きを予測しフロント装置が干渉防止領域に侵入する前に
干渉回避動作をさせるという予測制御での干渉回避動作
が可能となり、これにより干渉防止領域への侵入量を0
又は最小にできるので干渉防止領域を狭くでき、広い作
業範囲を確保できる。
装置の動作を予め設定された動作範囲内に制限するため
の第1制限値を越えないよう第1フロント部材の操作手
段の操作信号を補正することにより、上記干渉回避動作
に際してフロント装置が予め設定された動作範囲の境界
に近づくと第1フロント部材は停止し、フロント装置の
動作を設定した動作範囲内に制限できるとともに、第2
信号補正手段は第1フロント部材の動作に応じて第2フ
ロント部材の干渉回避方向の増速指令値を計算している
ため、この増速指令値も0になって第2フロント部材も
停止する。これにより、建設機械の回りに障害物があっ
ても、障害物にぶつけること無くかつ作業能率を低下さ
せずにフロント装置を動かし、上記干渉回避動作を行う
ことができる。
前記第2信号補正手段は、前記フロント装置が前記動作
範囲の境界に近づくに従って小さくなり、フロント装置
が動作範囲に到達すると0になるよう前記第1制限値を
計算する。
界に近づくに従って小さくなるように、第1制限値を計
算することにより、フロント装置が動作範囲の境界に近
づくに従って減速され、動作範囲の境界で確実に停止さ
れる。
くは、前記演算手段は、前記フロント装置が前記干渉防
止領域に近づくに従って0から次第に大きくなる制御ゲ
インを計算し、前記補正操作信号にその制御ゲインを乗
じて前記干渉回避方向の増速指令値を計算する。
くなる制御ゲインを計算し、補正操作信号にその制御ゲ
インを乗じて、干渉回避目標速度を計算することによ
り、フロント装置が干渉防止領域に近づくに従って、第
2フロント部材の干渉回避方向の増速指令値が大きくな
る。
くは、前記第2信号補正手段は、前記フロント装置の位
置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置が前記干渉
防止領域に近づくに従って小さくなり、フロント装置が
干渉防止領域を越えて0となる第2制限値を計算し、前
記第1制限値及び第2制限値のいずれも越えないよう前
記第1フロント部材の操作手段の操作信号を補正する。
ト装置が干渉防止領域に近づくに従って小さくなり、フ
ロント装置が干渉防止領域を越えて0となる第2制限値
を計算することにより、第1フロント部材はフロント装
置が干渉防止領域内に侵入したとしても動作が可能であ
り、上記(1)で述べたようにフロント装置を連続的に
動かすことができる。
て、好ましくは、前記第1信号補正手段は、前記フロン
ト装置の位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置
が前記干渉防止領域に近づくに従って小さくなる第3制
限値を計算し、この第3制限値から前記干渉回避方向の
増速指令値を減算し、その減算した値を越えないよう前
記第2フロント部材の操作手段の操作信号を補正する。
前記第1信号補正手段は、前記フロント装置の位置と姿
勢の計算値に基づき前記フロント装置が前記干渉防止領
域に近づくに従って小さくなり、フロント装置が干渉防
止領域に到達すると0になり、フロント装置が干渉防止
領域に侵入するとその侵入量に応じて負の値で小さくな
るよう前記第3制限値を計算する。
ロント部材の操作手段の操作信号を補正することによ
り、第2フロント部材を操作したときに、フロント装置
が干渉防止領域に近づくにつれて第2フロント部材が徐
々に減速され、干渉防止領域の境界で停止するととも
に、万が一フロント装置が干渉防止領域に侵入した場合
には、第2フロント部材が戻るよう制御され、フロント
装置を干渉防止領域より退避させるので、安全に第2フ
ロント部材の操作ができる。
ば、前記複数の操作手段は前記操作信号として電気信号
を出力する電気レバー方式であり、前記第1信号補正手
段は前記第2フロント部材の操作手段の操作信号と前記
干渉回避方向の増速指令値との小さい方を選択し、その
選択した値を指令信号として前記第2フロント部材の流
量制御弁に出力し、前記第2信号補正手段は、前記第1
フロント部材の操作手段の操作信号と前記第1制限値の
小さい方を選択し、その選択した値を指令信号として前
記第1フロント部材の流量制御弁に出力する。
前記演算手段は前記第1フロント部材の流量制御弁に出
力される指令信号を前記補正操作信号として用い、前記
干渉回避方向の増速指令値を計算する。
数の操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力
する油圧パイロット方式であってもよく、この場合は、
前記第1信号補正手段は、前記干渉回避方向の増速指令
値に応じたパイロット圧を出力する比例電磁減圧弁と、
前記第2フロント部材の操作手段のパイロット圧を第2
フロント部材の流量制御弁に導く経路に配置され、前記
比例電磁減圧弁のパイロット圧と前記第2フロント部材
の操作手段のパイロット圧の高い方を選択するシャトル
弁とを含み、前記第2信号補正手段は、前記第1フロン
ト部材の操作手段のパイロット圧を第1フロント部材の
流量制御弁に導く経路に配置され、前記第1制限値に応
じて前記パイロット圧を減圧する比例電磁減圧弁を含
む。
は、前記第1フロント部材の操作手段のパイロット圧を
検出する手段を更に備え、前記演算手段は、前記パイロ
ット圧の検出値と前記第1制限値の小さい方を選択し、
この選択した値を前記補正操作信号として用い前記干渉
回避方向の増速指令値を計算する。
好ましくは、前記第1フロント部材は、前記フロント装
置の先端を干渉防止領域付近で連続的に動かすのに連続
したアクチュエータ動作が要求されるフロント部材であ
り、前記第2フロント部材は、前記フロント装置の先端
を干渉防止領域付近で連続的に動かすのに連続したアク
チュエータ動作が要求されないフロント部材である。
いて、例えば、前記第1フロント部材が油圧ショベルの
ブームであり、前記第2フロント部材が油圧ショベルの
アームであり、前記第1信号補正手段が補正する操作信
号は前記アームのダンプ方向の操作信号であり、前記第
2信号補正手段が補正する操作信号は前記ブームの上げ
方向の操作信号である。
図1〜図7により説明する。図1において、本発明が適
用される油圧ショベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポ
ンプ2からの圧油により駆動されるブームシリンダ3
a、アームシリンンダ3b、バケットシリンダ3c、オ
フセットシリンダ3d、旋回モータ3e及び左右の走行
モータ3f、3gを含む複数のアクチュエータと、これ
ら油圧アクチュエータ3a〜3gのそれぞれに対応して
設けられた操作レバー装置4a〜4gと、油圧ポンプ2
と複数の油圧アクチュエータ3a〜3g間に接続され、
操作レバー装置4a〜4gの操作信号によって制御さ
れ、油圧アクチュエータ3a〜3gに供給される圧油の
流量を制御する複数の流量制御弁5a〜5gとを有して
いる。
すように、垂直方向にそれぞれ回動するブーム1a、ア
ーム1b、バケット1c及びオフセット1dからなる多
関節型のフロント装置1Aと、上部旋回体1e及び下部
走行体1fからなる車体1Bとで構成され、フロント装
置1Aのブーム1aの基端は上部旋回体1eの前部に支
持されている。ブーム1a、アーム1b、バケット1
c、オフセット1d、上部旋回体1e及び下部走行体1
fはそれぞれブームシリンダ3a、アームシリンダ3
b、バケットシリンダ3c、オフセットシリンダ3d、
旋回モータ3e及び左右の走行モータ3f、3gにより
それぞれ駆動され、それらの動作は上記操作レバー装置
4a〜4gにより指示される。また、上部旋回体1eは
作業者が操作する運転席としてキャブ3hを有してい
る。
操作量により対応する流量制御弁5a〜5gを駆動する
電気レバー方式であり、それぞれがオペレータにより操
作される操作レバー4a〜4gの操作量と操作方向に応
じた電流を、対応する流量制御弁の電磁駆動部20a〜
26bに供給する。
よる範囲制限制御を備えた干渉防止装置が設けられてい
る。
1b、オフセット1dのそれぞれの回動支点に設けら
れ、フロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量とし
てそれぞれの回動角を検出する角度検出器6a、6b、
6cと、角度検出器6a、6b、6c及び操作レバー装
置4a〜4gの信号を入力し、干渉防止制御を行うため
の電気信号を出力する制御ユニット7とで構成されてい
る。
1Aの高さ方向の動作範囲を予め設定しておくための動
作範囲設定器14が接続されている。動作範囲設定器1
4では、例えば、キー入力やアップダウンスイッチによ
り、高さ方向の制限位置を入力し動作範囲を設定する。
フロント装置1Aを設定したい位置に移動して、スイッ
チを押すダイレクトティーチングによってもよい。
制御ユニット7は、フロント姿勢演算部7a、入力の制
限値の演算部7b〜7d及び7p、範囲制限演算器(本
実施形態では高さ制限演算器)7L、入力の制限を行う
最大・最小値の選択部7e〜7g、制御ゲインの演算部
7h、乗算部7i、加算部7j、検出ライン7m、各ア
クチュエータの伸び側・縮み側に対応する流量制御弁へ
の指令値の演算部30a〜36bの各機能を有してい
る。
6a〜6cで検出したブーム、アーム、オフセットの回
動角を入力し、これら回動角に基づき、座標変換によ
り、フロント装置1Aの先端位置(モニターポイント)
を計算し、その先端位置から干渉防止領域までの距離r
を演算する。このとき、干渉防止領域は図5及び図6に
示すように、キャブ3hの周りに安全な距離、例えば3
0cmを置いて設定されている。また、フロント装置の
1Aの先端位置としては、バケット1cの回動支点Ov
を中心にしたバケット1cの先端Pまでの半径rvの仮
想円X上の干渉防止領域の境界に最も近い点の位置を計
算し、この点から干渉防止領域までの距離rを計算す
る。
記のようにして求められた距離rと予め設定された減速
制御の計算式とに基づき、入力の制限値uを演算する。
は、距離rが制御開始距離r0よりも大きいときは制限
値uが最大値を保ち、距離rが制御開始距離r0以下に
なると、距離rが小さくなるに従って制限値uが小さく
なり、距離rが0以下になると制限値uも0になるよう
距離rと制限値uとの関係が設定され、これにより干渉
防止領域の境界上における制限値uを0としてオフセッ
ト1dを停止させる。
rが制御開始距離r0よりも大きいときは制限値uが最
大値を保ち、距離rが制御開始距離r0以下になると、
距離rが小さくなるに従って制限値uが小さくなり、距
離rが負の値rn以下になると制限値uが0となるよう
距離rと制限値uとの関係が設定され、これにより干渉
防止領域の境界上における制限値uを0より大きく設定
しブーム1aを動作可能としている。
rが制御開始距離r0よりも大きいときは制限値uが最
大値を保ち、距離rが制御開始距離r0以下になると、
距離rが小さくなるに従って制限値uが小さくなり、距
離rが0になると制限値uも0になり、距離rが負の値
になるとその負の値に応じて制限値uも小さくなるよう
距離rと制限値uとの関係が設定され、これにより干渉
防止領域の境界上において制限値uを0とし、それより
アーム1bが干渉防止領域に入り込むと制限値uを
(−)とし、逆方向(アームダンプ方向)へ動くように
している。
ット1dの先端の位置を計算し、位置情報として高さ制
限演算器7Lに入力する。
算部7aで計算されたオフセット1dの先端位置と設定
器14で設定された高さ制限位置(以下、高さ設定面と
いう)から図7に示すように高さ制限位置とオフセット
1dの先端位置との距離h1を演算する。そして、演算
した距離h1をブーム1aの第2の入力の制限値演算部
7pに出力する。
にして求められた距離h1と予め設定された減速制御の
計算式とに基づき、入力の制限値u1を計算する。ここ
で、入力の制限値演算部7pでは、高さ設定面までの距
離h1が小さくなるにつれて、つまりオフセット1dの
先端が高さ設定面に近づくにつれて、制限値u1が小さ
くなり、高さ設定面に到達すると0になるように、距離
rと制限値u1との関係が設定され、これにより高さ設
定面における制限値u1を0としてブーム1aを停止さ
せる。
限値uの最大値は操作レバー装置4a,4b,4dの操
作信号の最大値にほぼ一致する値とされる。
aによる入力信号と、第1のブームの入力の制限値演算
部7bからの制限値uと、第2のブームの入力の制限値
演算部7pからの制限値u1とを比較し、入力信号が制
限値u又はu1を越えないように信号の選択を行う。
では、操作レバー装置4b、4dによる入力信号と入力
の制限値uを比較し、入力信号が制限値uを越えないよ
うに信号の選択を行う。
する減圧弁への指令値の演算部30a〜36bでは、入
力の符号が正の場合には伸び側の電磁駆動部20a〜2
6aに、入力の符号が負の場合には縮み側の電磁駆動部
20b〜26bを励磁するように指令値を演算する。こ
こで、最小値選択部7e〜7gにおいて演算部7b〜7
dで計算された制限値uが選択された場合、演算部30
a,31a,33bで演算される指令値は減速指令値と
なる。
域までの距離rと予め設定された計算式に基づき制御ゲ
インKを演算する。ここで、演算部7hには、距離rが
制御開始距離r0よりも大きいときは制御ゲインKが0
を保ち、距離rが制御開始距離r0以下になると、距離
rが小さくなるに従って制御ゲインKが大きくなり、距
離rが0以下になると制御ゲインKが最大の一定値とな
るように距離rと制御ゲインKとの関係が設定されてい
る。検出ライン7mでは、指令値演算部30aで演算さ
れたブーム上げ側の指令値を検出する。
ン7mにより取り出されたブーム上げ側の指令値との積
を求める。なお、ここで求めた値は後述するように干渉
回避方向の増速指令値(干渉回避目標速度)となる。
と、制御ゲインKとブーム上げ側の指令値の積との差を
求める。
b、4c、4dは複数のフロント部材であるブーム1
a、アーム1b、バケット1c、オフセット1dの動作
を指示する複数の操作手段を構成し、高さ制限演算器7
L、制限値演算部7p、7b、最小値選択部7eは、フ
ロント装置1Aの位置と姿勢の計算値に基づきフロント
装置1Aの動作を予め設定された動作範囲内に制限する
ための第1制限値を演算し、この第1制限値を越えない
ようブーム1aの操作レバー装置4aの操作信号を補正
する第1信号補正手段を構成する。
i、検出ライン7mは、第1信号補正手段で補正された
補正操作信号とフロント装置1Aの位置と姿勢の計算値
とに基づき、フロント装置1Aが干渉防止領域に侵入す
る前にその侵入を回避する方向に動くようアーム1bの
干渉回避方向の増速指令値を計算する演算手段を構成す
る。
小値選択部7fは、干渉回避方向の増速指令値に応じて
アーム1bの操作手段の操作信号を補正する第2信号補
正手段を構成する。
説明する。作業例として、(a)フロント装置1Aをキ
ャブ3hの前方から近づけるように、アーム1bを手前
(後方)に操作した場合と、(b)ブーム1aを上方に
操作した場合と、(c)ブーム1aを上方に操作しなが
らアーム1bを手前(後方)に操作した場合と、(d)
オフセット1dを左方に操作した場合について説明す
る。
なわちアームクラウド方向)に操作した場合には、フロ
ント装置1Aの先端が干渉防止領域に近づき、距離rが
制御開始距離r0より小さくなると、制限値演算部7c
により計算される制限値uに応じてアームシリンダ3b
の伸び側の指令値が制限され、アーム1bの減速指令が
出される。これによりアーム1bは徐々に減速され、干
渉防止領域の境界Lで停止する。
領域に侵入した場合には、制限値演算部7cの制限値u
が(−)となってアームシリンダ3bの縮み側の指令値
が強制的に増加されることでアーム1bが前方(アーム
ダンプ方向)に増速され、フロント装置先端を干渉防止
領域より退避させる。したがって、オペレータはフロン
ト装置1Aとキャブ3hとの干渉を気にすることなく安
全にアーム1bの操作ができる。
場合には、フロント装置1Aの先端が干渉防止領域に近
づき、距離rが制御開始距離r0より小さくなると、制
限値演算部7bにより計算される制限値uに応じてブー
ムシリンダ3aの伸び側の指令値が制限され、ブーム1
aの減速指令が出され、これによりブーム1aは徐々に
減速される。これと同時に、検出ライン7m、制御ゲイ
ン演算部7h、乗算部7iによりブームシリンダ3aの
伸び側指令値に比例したアームダンプ方向の指令値が干
渉回避方向の増速指令値として計算され、この干渉回避
方向の増速指令値が制限値演算部7cで計算された制限
値uよりも大きくり、加算部7jにおいて当該制限値u
から干渉回避方向の増速指令値を減算した値が(−)に
なると、干渉回避方向の増速指令値がアームシリンダ3
bの縮み側に出力され、アーム1bは干渉回避方向に増
速され干渉防止領域に対して干渉回避動作をする。この
ようなブーム1aの減速とアーム1bの干渉回避方向の
動作により、フロント装置1Aの先端は、図5で矢印M
で示すように、干渉防止領域の境界Lの近傍で境界Lに
沿った動作を行う。したがって、フロント装置1Aとキ
ャブ3hとの干渉を気にすることなく安全に連続したブ
ーム1aの操作ができる。
ーム1bを手前(後方)に操作した場合には、距離rが
制御開始距離r0より小さくなると、上記(b)のよう
にブームシリンダ3aの伸び側の指令値が制限され、ブ
ーム1aは徐々に減速される。また、これと同時に乗算
部7iによりブームシリンダ3aの伸び側指令値に比例
したアームダンプ方向の指令値(干渉回避方向の増速指
令値)が計算される。一方、制限値演算部7cにおいて
計算された制限値uから干渉回避方向の増速指令値を減
算した値が(+)の時はその値に応じてアームシリンダ
3bの伸び側の指令値が制限され、その値が(−)にな
ると、その値がアームシリンダ3bの縮み側に指令値と
して出力され、アーム1bが干渉回避方向に増速され、
アーム1bは干渉防止領域に対して干渉回避動作をす
る。このような動作の複合の結果として、この場合も、
フロント装置1Aの先端は、図5で矢印Mで示すよう
に、干渉防止領域の境界Lの近傍で境界Lに沿った動作
を行い、フロント装置1Aとキャブ3hとの干渉を気に
することなく安全に連続したブーム1aの操作ができ
る。
合には、フロント装置1Aの先端が干渉防止領域に近づ
き、距離rが制御開始距離r0より小さくなると、制限
値演算部7dにより計算される制限値uに応じてオフセ
ットシリンダ3dの縮み側の指令値が制限され、オフセ
ット1dの減速指令が出される。これによりオフセット
1dは徐々に減速され、干渉防止領域の境界Lで停止す
る。したがって、フロント装置1Aとキャブ3hとの干
渉を気にすることなく安全にオフセット1dの操作がで
きる。
て、オフセット1dの先端が高さ設定面に近づくと、高
さ制限演算器7Lで演算された高さ設定面までの距離h
1が小さくなってくる。その結果、入力の制限値演算部
7pで演算される制限値u1が減少していき、0に近づ
く。そして、最小値選択部7eにおいてこの制限値u1
が選択されると、ブーム1aを上げる速度が徐々に小さ
くなる。オフセット1dの先端が高さ設定面に達する
と、距離h1が0になり、その結果、制限値u1も0に
なってブーム1aが停止する。
従って、乗算部7iに入力されるブーム伸び側指令値が
小さくなり、乗算部7iで計算されるアーム1bの増速
指令値も小さくなり、アーム1bの前方への増速も徐々
に小さくなる。距離h1が0になると、乗算部7iに入
力されるブーム伸び側指令値は0になるので、乗算部7
iの出力は0になる。そのため、干渉防止領域Lに沿っ
て(r=0の点)前方に動いていたアーム1bも停止す
る。
害物等がある場合でも、安全にフロント装置1Aの操作
ができる。
1aを上方に操作した場合、又はブーム1aを上方に操
作しながらアーム1bを手前(後方)に操作した場合に
は、フロント装置1Aは干渉防止領域に近づくと徐々に
減速し、干渉防止領域に到達すると干渉防止領域の境界
付近に沿って動くようになり、フロント装置とキャブと
の干渉を防止しながらフロント装置を連続的に動かすこ
とができる。したがって、キャブ3hの近くでも、停止
させずに連続した土砂の持ち上げなどができる。
1Aの動きを予測しフロント装置が干渉防止領域に侵入
する前に干渉回避動作をさせるので、干渉防止領域への
侵入量を0又は最小にでき、干渉防止領域を狭くできる
ため、広い作業範囲を確保できる。
た場合は、フロント装置先端が干渉防止領域に近づくに
つれてアームが徐々に減速され、干渉防止領域の境界L
で停止するとともに、万が一フロント装置先端が干渉防
止領域に侵入した場合には、アームが前方に増速され、
フロント先端を干渉防止領域より退避させるので、安全
にアームの操作ができる。
合は、フロント装置先端が干渉防止領域に近づくにつれ
てオフセットが徐々に減速され、干渉防止領域の境界L
で停止するので、同様に安全にオフセットの操作ができ
る。
上げ側に操作した場合、オフセット1dの先端が高さ設
定面に近づくにつれ、ブーム1aが減速され、オフセッ
ト1dの先端が高さ設定面に達すると、ブーム1aが停
止するので、上記減速・干渉回避動作に際しても設定面
にてブーム及びアームを確実に停止できる。したがっ
て、キャブ3hの近くでも、停止させずに連続した土砂
の持ち上げなどができ、広い作業範囲を確保できるとと
もに、油圧ショベルの上方側に障害物等がある作業場所
でも、作業能率を低下させずに、安全にフロント装置1
Aを動かし、上記(b)及び(c)の減速・干渉回避動
作が行える。
図9により説明する。本実施形態は、操作レバー装置と
して油圧パイロット方式を用いた油圧ショベルに適用し
たものである。図中、前掲図面に示す部材及び部分と同
等のものには同じ符号を付している。
圧ショベルは、電気方式の操作レバー装置4a〜4gの
代わりに油圧パイロット方式の操作レバー装置9a〜9
gを備えている。操作レバー装置9a〜9gは、パイロ
ットポンプ8で生成されるパイロット圧に基づいて、そ
れぞれオペレータにより操作される操作レバー装置9a
〜9gの操作量と操作方向に応じたパイロット圧を、パ
イロットライン40a〜46bを介して、対応する流量
制御弁の油圧駆動部50a〜56bに供給し、そのパイ
ロット圧により対応する流量制御弁10a〜10gを駆
動する。以上のような油圧ショベルに本実施形態による
干渉防止装置が設けられている。
えられていたものの他に、ブーム用の操作レバー装置9
aのパイロットライン40aに設けられ、操作レバー9
aの操作量としてパイロット圧を検出する圧力検出器1
3と、電気信号により駆動される比例電磁減圧弁11a
〜11dと、シャトル弁12が設けられている。比例電
磁減圧弁11a、11b、11dはそれぞれパイロット
ライン40a、41a、43bに設置され、電気信号に
応じてパイロット圧を減圧して、流量制御弁10a、1
0b、10dの油圧駆動部50a、51a、53bに出
力する。比例電磁減圧弁11cはパイロットポンプ8に
接続された専用のパイロットライン41cに設置され、
シャトル弁12はパイロットライン41b内のパイロッ
ト圧と比例電磁減圧弁11cから出力される制御圧の高
圧側を選択し、流量制御弁10bの油圧駆動部51bに
導く。
能の違いを説明する。
方式の油圧ショベルにおいては、操作レバー装置9a〜
9gで調整されたパイロット圧によって流量制御弁10
a〜10gが直接駆動されるために、伸び側、縮み側に
対応する減圧弁への指令値の演算部としてアームに関す
るもの以外が必要なくなる。
ャトル弁12の特性により、入力の制限を行う最大・最
小値の選択部が必要なくなり、その代わり、制限値演算
部7pの出力と制限値演算部7bの出力との小さい方を
選択する最小値選択部7nを追加するとともに、パイロ
ットライン40aにおけるパイロット圧から、ブーム上
げ(伸び)側の油圧駆動部50aに作用するパイロット
圧を推定するために、操作レバー9aの操作量としての
パイロット圧を検出する圧力検出器13の出力と最小値
選択部7nの出力の小さい方を選択する選択部7kを追
加する。なお、比例電磁減圧弁11aの出力側に圧力検
出器13を設けて、その検出値を直接用いても良いが、
応答性の点で比例電磁減圧弁11aの入側で検出した方
が優れている。
値演算部7p、7b、最小値選択部7k及び7n、比例
電磁減圧弁11aは、フロント装置1Aの位置と姿勢の
計算値に基づき、フロント装置1Aの動作を予め設定さ
れた動作範囲内に制限するための第1制限値を演算し、
この第1制限値を越えないようブーム1aの操作装置4
aの操作信号を補正する第1信号補正手段を構成する。
部7h、乗算部7i、検出ライン7mは、第1信号補正
手段で補正された補正操作信号とフロント装置1Aの位
置と姿勢の計算値とに基づき、フロント装置1Aが干渉
防止領域に侵入する前にその侵入を回避する方向に動く
ようアーム1bの油圧アクチュエータの干渉回避方向の
増速指令値を計算する演算手段を構成する。
例電磁減圧弁11b、11c、シャトル弁12は、干渉
回避方向の増速指令値に応じてアーム1bの操作手段の
操作信号を補正する第2信号補正手段を構成する。
説明する。 (a)アーム1bを手前(後方、すなわちアームクラウ
ド方向)に操作した場合には、フロント装置1Aの先端
が干渉防止領域に近づき、距離rが制御開始距離r0よ
り小さくなると、制限値演算部7cにより計算される制
限値uに応じて比例電磁減圧弁11bによりアームシリ
ンダ3bの伸び側のパイロット圧が制限され、アーム1
bの減速指令が出される。これによりアーム1bは徐々
に減速され、干渉防止領域の境界Lで停止する。
領域に侵入した場合には、制限値演算部7cの制限値u
が(−)となって比例電磁減圧弁11cが作動し、アー
ムシリンダ3bの縮み側のパイロット圧が強制的に増加
されることでアーム1bが前方(アームダンプ方向)に
増速され、フロント装置1Aの先端を干渉防止領域より
退避させる。したがって、オペレータはフロント装置1
Aとキャブ3hとの干渉を気にすることなく安全にアー
ム1bの操作ができる。
場合には、フロント装置1Aの先端が干渉防止領域に近
づき、距離rが制御開始距離r0より小さくなると、制
限値演算部7bにより計算される制限値uに応じて比例
電磁減圧弁11aによりブームシリンダ3aの伸び側の
パイロット圧が制限され、ブーム1aの減速指令が出さ
れ、これによりブーム1aは徐々に減速される。これと
同時に、検出ライン7m、制御ゲイン演算部7h、乗算
部7iによりブームシリンダ3aの伸び側のパイロット
圧に比例した干渉回避方向の増速指令値が計算され、こ
の干渉回避方向の増速指令値が制限値演算部7cで計算
される制限値uよりも大きくり、加算部7jにおいて当
該制限値uから干渉回避方向の増速指令値を減算した値
が(−)になると、干渉回避方向の増速指令値がアーム
シリンダ3bの縮み側にも出力され、アーム1bは干渉
回避方向に増速され干渉防止領域に対して干渉回避動作
をする。このようなブーム1aの減速とアーム1bの干
渉回避方向の動作により、フロント装置1Aの先端は、
図5で矢印Mで示すように、干渉防止領域の境界Lの近
傍で境界Lに沿った動作を行う。したがって、フロント
装置1Aとキャブ3hとの干渉を気にすることなく安全
に連続したブーム1aの操作ができる。
ーム1bを手前(後方)に操作した場合には、距離rが
制御開始距離r0より小さくなると、上記(b)のよう
に比例電磁減圧弁11aによりブームシリンダ3aの伸
び側のパイロット圧が制限され、ブーム1aは徐々に減
速される。また、これと同時に乗算部7iによりブーム
シリンダ3aの伸び側指令値に比例したアームダンプ方
向の指令値(干渉回避方向の増速指令値)が計算され
る。一方、制限値演算部7cにおいて計算された制限値
uから干渉回避方向の増速指令値を減算した値が(+)
の時はその値に応じて比例電磁減圧弁11bによりアー
ムシリンダ3bの伸び側の指令値が制限され、その値が
(−)になると、比例電磁減圧弁11cが作動してアー
ムシリンダ3bの縮み側のパイロット圧が強制的に増加
し、アーム1bが干渉回避方向に増速され干渉防止領域
に対して干渉回避動作をする。このような動作の複合の
結果として、この場合も、フロント装置1Aの先端は、
図5で矢印Mで示すように、干渉防止領域の境界Lの近
傍で境界Lに沿った動作を行い、フロント装置1Aとキ
ャブ3hとの干渉を気にすることなく安全に連続したブ
ーム1aの操作ができる。
合には、フロント装置1Aの先端が干渉防止領域に近づ
き、距離rが制御開始距離r0より小さくなると、制限
値演算部7dにより計算される制限値uに応じて電磁比
例減圧弁11dによりオフセットシリンダ3dの縮み側
のパイロット圧が制限され、オフセット1dの減速指令
が出される。これによりオフセット1dは徐々に減速さ
れ、干渉防止領域の境界Lで停止する。したがって、フ
ロント装置1Aとキャブ3hとの干渉を気にすることな
く安全にオフセット1dの操作ができる。また、上記
(b)及び(c)の操作において、オフセット1dの先
端が高さ設定面に近づくと、高さ制限演算器7Lで演算
された高さ設定面までの距離h1が小さくなってくる。
その結果、入力の制限値演算部7pで演算される制限値
u1が減少していき、0に近づく。そして、最小値選択
部7nにおいてこの制限値u1が選択されると、比例電
磁減圧弁11aによりブーム1aを上げる速度が徐々に
小さくなる。オフセット1dの先端が高さ設定面に達す
ると、距離h1が0になり、その結果、制限値u1も0
になってブーム1aが停止する。
従って、乗算部7iに入力されるブーム伸び側指令値が
小さくなり、乗算部7iで計算されるアーム1bの増速
指令値も小さくなり、比例電磁減圧弁11cによりアー
ム1bの前方への増速も徐々に小さくなる。距離h1が
0になると、乗算部7iに入力されるブーム伸び側指令
値は0になるので、乗算部7iの出力は0になる。その
ため、干渉防止領域Lに沿って(r=0の点)前方に動
いていたアーム1bも停止する。
害物等がある場合でも、安全にフロント装置1Aの操作
ができる。
パイロット方式の操作レバー装置を用いた油圧ショベル
において第1の実施形態と同様の効果が得られる。
明する。第1及び2の実施形態では、高さ方向の動作範
囲の制限をオフセット1dの先端の高さを観測すること
で行っていたが、この第3の実施形態は、第2の実施形
態にアーム1bの第3の入力の制限値演算部7qを追加
し、図7に示すようにオフセット1dの先端と高さ設定
面との距離h1及びアーム1bの先端と高さ設定面との
距離h2の両方を観測して行う。
7Lは、高さ設定面とオフセット1dとの距離h1と、
アーム1bの先端と高さ設定面との距離h2とを演算す
る。そして、演算された距離h2は、入力の制限値演算
部7qに供給され、この制限値演算部7qにおいて、距
離h2が小さくなるにつれて、移動速度を小さく制限
し、高さ設定面で停止するように予め設定された演算式
に基づいて制限値u2を演算する。
nに入力して、オフセット1dの先端あるいはアーム1
bの先端のどちらか早く高さ設定面に近づいた方の情報
でブーム上げと干渉回避動作のアーム前方動作を停止す
る。
パイロット方式の操作レバー装置を用いた油圧ショベル
において第1の実施形態と同様の効果が得られる。さら
に、本実施形態によれば、アーム1bの先端又はオフセ
ット1dの先端のどちらか先に、高さ設定面に接近して
いる方の距離情報により、フロント装置を減速し、停止
するように構成しているので、油圧ショベルの上方側
に、障害物等がある作業場所でも、作業能率を低下させ
ずに、より安全にフロント装置1Aを動かし、上記
(b)及び(c)の減速・干渉回避動作を行える。
形態に限定されず、種々の変形が可能である。
置の動きを予測するのにブームの流量制御弁に与えられ
る操作信号を検出したが、ブームの回動角を検出する角
度検出器の検出値を微分して角速度を求め、この値を用
いても良い。また、フロント装置1Aの位置と姿勢に関
する状態量を検出する手段として回動角を検出する角度
計を用いたが、シリンダのストロークを検出してもよ
い。また、フロント装置とキャブの干渉を防止する場合
について説明したが、フロント装置とキャブ以外の部分
との干渉を防止する場合も同様に本発明を適用できる。
材がブーム、第2フロント部材がアームで、フロント装
置先端がキャブ前方から干渉防止領域に向かって動く場
合の干渉回避動作に本発明を適用したが、第1フロント
部材がフロント装置の先端を干渉防止領域付近で連続的
に動かすのに連続したアクチュエータ動作が要求される
フロント部材であり、第2フロント部材がフロント装置
の先端を干渉防止領域付近で連続的に動かすのに連続し
たアクチュエータ動作が要求されないフロント部材であ
れば、他のフロント部材でも良く、例えば第1フロント
部材がオフセット、第2フロント部材がアームで、フロ
ント装置側面がキャブ横方向から干渉防止領域に向かっ
て動く場合の干渉回避動作に本発明を適用しても良い。
にオフセットを備える油圧ショベルに本発明を適用した
が、フロント装置にモノブームを備える通常の油圧ショ
ベルやフロント装置にツーピースブームを備える油圧シ
ョベルにも同様に本発明を適用し、同様の効果が得られ
る。
干渉防止とブーム1aの上げの停止による高さ方向の制
限とを組み合わせたものであるが、動作範囲の制限とし
て高さ方向以外に、下方、前方の動作範囲制限を組み合
わせても良い。
との干渉を防止しかつフロント装置を連続的に動かすこ
とができ、干渉防止領域の近くでも停止させずに連続し
た土砂の持ち上げなどができるとともに、広い作業範囲
を確保することができる。
りに障害物がある場所であっても、作業能率を低下させ
ずにフロント装置を動かし、上記干渉回避動作を行うこ
とができる。
干渉防止装置をその油圧回路とともに示す図である。
から示す図である。
から示す図である。
である。
図である。
図である。
の例を示す図である。
干渉防止装置をその油圧回路とともに示す図である。
機能を示す機能ブロック図である。
御機能を示す機能ブロック図である。
Claims (12)
- 【請求項1】上下・左右方向に回動可能な第1及び第2
フロント部材を含む複数のフロント部材により構成され
るフロント装置と、前記複数のフロント部材を駆動する
複数の油圧アクチュエータと、前記複数のフロント部材
の動作を指示する複数の操作手段と、これら複数の操作
手段のそれぞれの操作信号に応じて対応する油圧アクチ
ュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量
制御弁とを有する建設機械に備えられ、前記フロント装
置の位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置が予
め設定された干渉防止領域に侵入しないよう前記複数の
流量制御弁の該当するものを制御する干渉防止装置にお
いて、 (a)前記第1フロント部材の操作手段の操作信号と前
記フロント装置の位置と姿勢の計算値とに基づき、前記
第1フロント部材の動作により前記フロント装置が前記
干渉防止領域に近づくと第1フロント部材の動作に応じ
て前記第2フロント部材の干渉防止領域の干渉回避方向
の増速指令値を計算する演算手段と、 (b)前記干渉回避方向の増速指令値に応じて前記第2
フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第1信号
補正手段と、 (c)前記フロント装置の位置と姿勢の計算値に基づき
前記フロント装置の動作を予め設定された動作範囲内に
制限するための第1制限値を演算し、この第1制限値を
越えないよう前記第1フロント部材の操作手段の操作信
号を補正する第2信号補正手段とを備えることを特徴と
する建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項2】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記第2信号補正手段は、前記フロント装置が
前記動作範囲の境界に近づくに従って小さくなり、フロ
ント装置が動作範囲に到達すると0になるよう前記第1
制限値を計算することを特徴とする建設機械の干渉防止
装置。 - 【請求項3】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記演算手段は、前記フロント装置が前記干渉
防止領域に近づくに従って0から次第に大きくなる制御
ゲインを計算し、前記補正操作信号にその制御ゲインを
乗じて前記干渉回避方向の増速指令値を計算することを
特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項4】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記第2信号補正手段は、前記フロント装置の
位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置が前記干
渉防止領域に近づくに従って小さくなり、フロント装置
が干渉防止領域を越えて0となる第2制限値を計算し、
前記第1制限値及び第2制限値のいずれも越えないよう
前記第1フロント部材の操作手段の操作信号を補正する
ことを特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項5】請求項1又は4記載の建設機械の干渉防止
装置において、前記第1信号補正手段は、前記フロント
装置の位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置が
前記干渉防止領域に近づくに従って小さくなる第3制限
値を計算し、この第3制限値から前記干渉回避方向の増
速指令値を減算し、その減算した値を越えないよう前記
第2フロント部材の操作手段の操作信号を補正すること
を特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項6】請求項5記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記第1信号補正手段は、前記フロント装置の
位置と姿勢の計算値に基づき前記フロント装置が前記干
渉防止領域に近づくに従って小さくなり、フロント装置
が干渉防止領域に到達すると0になり、フロント装置が
干渉防止領域に侵入するとその侵入量に応じて負の値で
小さくなるよう前記第3制限値を計算することを特徴と
する建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項7】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記複数の操作手段は前記操作信号として電気
信号を出力する電気レバー方式であり、前記第1信号補
正手段は前記第2フロント部材の操作手段の操作信号と
前記干渉回避方向の増速指令値との小さい方を選択し、
その選択した値を指令信号として前記第2フロント部材
の流量制御弁に出力し、前記第2信号補正手段は、前記
第1フロント部材の操作手段の操作信号と前記第1制限
値の小さい方を選択し、その選択した値を指令信号とし
て前記第1フロント部材の流量制御弁に出力することを
特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項8】請求項7記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記演算手段は前記第1フロント部材の流量制
御弁に出力される指令信号を前記補正操作信号として用
い、前記干渉回避方向の増速指令値を計算することを特
徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項9】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置に
おいて、前記複数の操作手段は前記操作信号としてパイ
ロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記第
1信号補正手段は、前記干渉回避方向の増速指令値に応
じたパイロット圧を出力する比例電磁減圧弁と、前記第
2フロント部材の操作手段のパイロット圧を第2フロン
ト部材の流量制御弁に導く経路に配置され、前記比例電
磁減圧弁のパイロット圧と前記第2フロント部材の操作
手段のパイロット圧の高い方を選択するシャトル弁とを
含み、前記第2信号補正手段は、前記第1フロント部材
の操作手段のパイロット圧を第1フロント部材の流量制
御弁に導く経路に配置され、前記第1制限値に応じて前
記パイロット圧を減圧する比例電磁減圧弁を含むことを
特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項10】請求項9記載の建設機械の干渉防止装置
において、前記第1フロント部材の操作手段のパイロッ
ト圧を検出する手段を更に備え、前記演算手段は、前記
パイロット圧の検出値と前記第1制限値の小さい方を選
択し、この選択した値を前記補正操作信号として用い前
記干渉回避方向の増速指令値を計算することを特徴とす
る建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項11】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置
において、前記第1フロント部材は、前記フロント装置
の先端を干渉防止領域付近で連続的に動かすのに連続し
たアクチュエータ動作が要求されるフロント部材であ
り、前記第2フロント部材は、前記フロント装置の先端
を干渉防止領域付近で連続的に動かすのに連続したアク
チュエータ動作が要求されないフロント部材であること
を特徴とする建設機械の干渉防止装置。 - 【請求項12】請求項1記載の建設機械の干渉防止装置
において、前記第1フロント部材が油圧ショベルのブー
ムであり、前記第2フロント部材が油圧ショベルのアー
ムであり、前記第1信号補正手段が補正する操作信号は
前記アームのダンプ方向の操作信号であり、前記第2信
号補正手段が補正する操作信号は前記ブームの上げ方向
の操作信号であることを特徴とする建設機械の干渉防止
装置。
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