JP3418127B2 - 作業用機械の干渉回避制御装置 - Google Patents

作業用機械の干渉回避制御装置

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JP3418127B2
JP3418127B2 JP32554598A JP32554598A JP3418127B2 JP 3418127 B2 JP3418127 B2 JP 3418127B2 JP 32554598 A JP32554598 A JP 32554598A JP 32554598 A JP32554598 A JP 32554598A JP 3418127 B2 JP3418127 B2 JP 3418127B2
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藤井  敏
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新キャタピラー三菱株式会社
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
作業用機械の油圧制御回路の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業用機械に
装備される作業部のなかには、上下左右揺動するオフセ
ット型のブームと、該ブームの先端部に前後揺動自在に
連結されるアームと、該アームの先端部に連結されるバ
ケット等のアタッチメントを備えたものあるが、このも
のにおいて、ブームやアームを揺動させたときにアタッ
チメントが運転席部に接触(干渉)してしまう惧れがあ
る場合があり、この様な場合には、アタッチメントと運
転席部との接触を回避するための配慮が必要となる。そ
こで従来、作業部の姿勢を検出する姿勢検出手段と、該
姿勢検出手段からの検出信号に基づいてアタッチメント
が運転席部の所定範囲以内に接近しているか否かの判断
を行う制御部とを設け、そしてアタッチメントが運転席
部の所定範囲内まで接近している判断された場合には、
作業部用油圧アクチュエータの油圧回路に対して制御部
から制御指令を出力して、作業部を停止させるようにし
たものがある。この様なものとして、例えば、図14に
示す如きものが知られているが、このものは、アーム用
シリンダ等の作業部用油圧アクチュエータ59への圧油
供給制御を行うためのパイロット式のコントロールバル
ブ60と、操作具の操作に基づいてパイロット圧油を出
力するパイロットバルブ61A、61Bとのあいだに、
制御部からの指令に基づいて作動する電磁比例減圧弁6
2A、62Bが設けられている。そして、アタッチメン
トが運転席部から離れている場合には、上記電磁比例減
圧弁62A、62Bを開いてコントロールバルブ60へ
のパイロット圧油の供給を許容する一方、アタッチメン
トが運転席部に接近した場合には、電磁比例減圧弁62
A、62Bを閉じてコントロールバルブ60へのパイロ
ット圧油の供給を断ち、これにより作業部を停止させる
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに前記従来のも
のは、前述したように、アタッチメントが運転席部に接
近した場合に、電磁比例減圧弁を閉じて作業部を停止さ
せるものであるため、作業の途中で作業部が停止してし
まうことになる。この場合には、一旦アタッチメントを
運転席部から遠ざけてから、中断した作業を続行する操
作を再開しなければならず、煩雑かつ面倒であって、作
業能率が低下するという問題があり、ここに本発明が解
決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、機械本体に対し揺動自在なブー
ムと、該ブームの先端部に揺動自在に連結されるアーム
と、該アームの先端部に連結されるアタッチメントとを
備えた作業用機械において、予め設定される干渉回避領
域内へのアタッチメントの侵入を回避するための干渉回
避制御手段を設けるにあたり、該干渉回避制御手段は、
ブームの機械本体に対する揺動角度を検出するブーム角
度検出手段からの信号を入力し、該入力されたブーム角
度に基づいてアタッチメントが干渉回避領域に侵入しな
いためのアーム限界角度を設定するアーム限界角度設定
手段と、アームのブームに対する揺動角度を検出するア
ーム角度検出手段からの信号を入力し、該入力されたア
ーム角度と前記アーム限界角度との角度偏差を求め、該
角度偏差に基づいてアーム角度の制御演算を行う角度制
御演算手段と、前記ブーム角度検出手段から入力される
ブーム角度に基づいて演算されるブーム角速度、および
アーム角度検出手段から入力されるアーム角度に基づい
て演算されるアーム角速度を用いてアーム角速度の制御
演算を行う角速度制御演算手段と、前記角度制御演算手
段および角速度制御演算手段の演算結果に基づいてアー
ムの自動的な干渉回避作動を行うべくアーム駆動手段に
対する制御信号を設定する制御信号設定手段とを備えて
構成されているものである。そして、この様にすること
により、ブームの作動速度に対応したアームの干渉回避
作動速度が得られることになって、アームの回避動作が
遅れてしまうような不具合を回避できると共に、アーム
の滑らかな干渉回避動作が得られることになり、作業
性、操作性に優れる。このものにおいて、角速度制御演
算手段は、ブーム角度検出手段から入力されるブーム角
度に基づいてブーム角速度を演算するブーム角速度演算
手段と、アーム角度検出手段から入力されるアーム角度
に基づいてアーム角速度を演算するアーム角速度演算手
段と、アーム限界角度に基づいてアーム限界位置でのブ
ーム角速度に対するアーム角速度の角速度比を設定する
角速度比設定手段と、該角速度比と前記ブーム角速度と
からアーム目標角速度を設定する目標角速度設定手段
と、該アーム目標角速度および前記アーム角速度に基づ
いてアーム角速度の制御演算を行う制御演算手段とを用
いて構成することができる。さらに、干渉回避制御手段
に、アーム用操作具の操作に基づいてアーム駆動手段に
対する操作信号を設定する操作信号設定手段と、該操作
信号設定手段からの操作信号と制御信号設定手段からの
制御信号のうち何れか一方を選択してアーム駆動手段に
出力する選択手段とを設けることにより、アーム用操作
具の操作状態やアームおよびブームの角度、角速度に対
応して、操作信号または制御信号が選択される。さらに
また、干渉回避制御手段に、少なくともブームが揺動し
ている状態でアタッチメントが干渉回避領域に接近した
とき、アームを干渉回避領域から離れる方向に揺動させ
ることで前記干渉回避領域内へのアタッチメントの侵入
を回避しながらブーム揺動を続行させるための機構を設
けることにより、干渉回避領域への侵入を回避しながら
作業を続行することができて、作業効率が向上する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1、図2において、1はオフ
セット型の油圧ショベルであって、該油圧ショベル1
は、下部走行体2、上部旋回体3、キャブ4、作業部5
等の各部から構成されており、さらに該作業部5は、基
端部が上部旋回体3に上下揺動自在に支持されるリアブ
ーム6、該リアブーム6の先端部に左右揺動自在に連結
されるフロントブーム7、該フロントブーム7の先端部
に前後揺動自在に連結されるアーム8、該アーム8の先
端部に前後揺動自在に連結されるバケット9、およびこ
れらを揺動せしめるためのブーム用シリンダ10、オフ
セット用シリンダ11、アーム用シリンダ12、バケッ
ト用シリンダ13等から構成されていること等の基本的
構成は従来通りであるが、本実施の形態において、キャ
ブ4は上部旋回体3の左側部に設けられている。さらに
前記リアブーム6は、ブーム用シリンダ10が縮小する
ことで下降し、ブーム用シリンダ10が伸長することで
上昇する構成となっている。またフロントブーム7は、
オフセット用シリンダ11が縮小することで左方向、つ
まりキャブ4に接近する方向に移動し、オフセット用シ
リンダ11が伸長することで右方向に移動する構成とな
っている。さらにまたアーム8は、アーム用シリンダ1
2が伸長することで機体後方側に揺動(アームイン)
し、アーム用シリンダ12が縮小することで機体前方側
に揺動(アームアウト)する構成となっている。
【0006】前記ブーム用シリンダ10、オフセット用
シリンダ11、アーム用シリンダ用シリンダ12は、メ
インポンプ14から供給される圧油により伸縮作動する
が、これらシリンダ10〜12に圧油を供給する回路は
同様のものであるため、アーム用シリンダ12を例にと
って、図3に基づいて説明する。図3において、14は
メインポンプ、15はパイロット油圧源、16は油タン
ク、17はコントロールバルブ、18A、18Bは伸長
側、縮小側のパイロットバルブ、19A、19Bは伸長
側、縮小側の切換弁、20A、20Bは伸長側、縮小側
の電磁比例減圧弁、21A、21Bは伸長側、縮小側の
圧力センサであって、上記コントロールバルブ17は、
伸長側パイロットポート17aおよび縮小側パイロット
ポート17bを備えたパイロット操作式の三位置切換弁
から構成されている。そして前記コントロールバルブ1
7は、両パイロットポート17a、17bにパイロット
圧油が供給されていない状態では、アーム用シリンダ1
2への圧油供給を停止する中立位置Nに位置している
が、伸長側パイロットポート17aにパイロット圧油が
供給されることで、アーム用シリンダ12の伸長側油室
に圧油を供給する伸長側位置Xに切換り、また縮小側パ
イロットポート17bにパイロット圧油が供給されるこ
とで、アーム用シリンダ12の縮小側油室に圧油を供給
する縮小側位置Yに切換わる構成となっている。
【0007】また、伸長側、縮小側のパイロットバルブ
18A、18B、切換弁19A、19B、電磁比例減圧
弁20A、20B、圧力センサ21A、21Bは、前記
コントロールバルブ17の伸長側、縮小側のパイロット
ポート17a、17bにパイロット圧油を供給するため
の伸長側、縮小側のパイロット油路にそれぞれ設けられ
るが、同様のものであるため、伸長側のものについて説
明すると、まず伸長側パイロットバルブ18Aは、アー
ム用操作具22を伸長側に操作することにより、該操作
量に対応する圧力のパイロット圧油が出力ポート18a
から出力される構成となっている。
【0008】さらに、伸長側切換弁19Aは、前記伸長
側パイロットバルブ18Aの二次側に配設される五ポー
ト二位置切換弁であって、第一ポート19aは油タンク
16に、第二ポート19bは前記伸長側パイロットバル
ブ18Aの出力ポート18aに、第三ポート19cはパ
イロット油圧源15に、第四ポート19dは後述する伸
長側電磁比例減圧弁20Aの第一ポート20aに、第五
ポート19eは伸長側電磁比例減圧弁20Aの第二ポー
ト20bにそれぞれ接続されている。またこの伸長側切
換弁19Aには、パイロットポート19fが設けられて
いるが、該パイロットポート19fは、前記伸長側パイ
ロットバルブ出力ポート18aと伸長側切換弁第二ポー
ト19bとを連結するパイロット油路に接続されてい
て、伸長側パイロットバルブ18Aからパイロット圧油
が出力されることに伴いパイロットポート19fにもパ
イロット圧油が供給されるようになっている。そして伸
長側切換弁19Aは、パイロットポート19fにパイロ
ット圧油が供給されていない状態では、弾機19gの付
勢力により、第一ポート19aが閉じ、第二ポート19
bと第四ポート19dとを連通する弁路が開き、かつ第
三ポート19cと第五ポート19eとを連通する弁路が
開く第一位置Xに位置していて、パイロット油圧源15
からのパイロット圧油を伸長側電磁比例減圧弁第二ポー
ト20bに供給すると共に、伸長側電磁比例減圧弁第一
ポート20aからの油を伸長側パイロットバルブ18A
を介して油タンク16に排出できるようになっている。
一方、パイロットポート19fにパイロット圧油が供給
された場合には、第三ポート19cが閉じ、第一ポート
19aと第四ポート19aとを連通する弁路が開き、か
つ第二ポート19bと第五ポート19eとを連通する弁
路が開く第二位置Yに切換って、パイロットバルブ出力
ポート18aからのパイロット圧油を伸長側電磁比例減
圧弁第二ポート20bに供給すると共に、伸長側電磁比
例弁圧弁第一ポート20aからの油を油タンク16に排
出できるようになっている。
【0009】また、伸長側電磁比例減圧弁20Aは、前
記伸長側切換弁19Aとコントロールバルブ伸長側パイ
ロットポート17aとのあいだに配設されるが、第一〜
第三ポート20a、20b、20c、およびソレノイド
20dを備えており、第一ポート20aは前記伸長側切
換弁第四ポート19dに、第二ポート20bは伸長側切
換弁第五ポート19eに、第三ポート20cはコントロ
ールバルブ伸長側パイロットポート17aにそれぞれ接
続されている。 そしてこの伸長側電磁比例減圧弁20
Aは、ソレノイド20dが励磁していない状態では、第
一ポート20aと第三ポート20cとを連通する弁路を
開き、かつ第二ポート20bを閉じているが、後述する
制御部23からの作動指令に基づいてソレノイド20d
が励磁することにより、第二ポート20bと第三ポート
20cとを連通する出力用弁路を開くように構成されて
いる。そして該出力用弁路が開くことにより、第一位置
Xの伸長側切換弁19Aを経由したパイロット油圧源1
5からのパイロット圧油、または第二位置Yの伸長側切
換弁19Aを経由した伸長側パイロットバルブ18Aか
らのパイロット圧油をコントロールバルブ伸長側パイロ
ットポート17aに出力するようになっているが、該出
力圧力は、制御部23からソレノイド20dの駆動回路
に出力される制御指令に対応して増減するようになって
いる。
【0010】さらに、伸長側圧力センサ21Aは、前記
伸長側パイロットバルブ18Aから出力されるパイロッ
ト圧油の圧力を検出するものであって、該伸長側圧力セ
ンサ21Aの検出信号は、前記制御部23に入力される
ようになっている。
【0011】一方、前記制御部23は、マイクロコンピ
ュータ等を用いて構成されるものであるが、このものに
は、リアブーム6の上部旋回体3に対する相対角度(後
述する実ブーム角度αact)を検出するためのブーム角
度センサ24、フロントブーム7のリアブーム6に対す
る相対角度(後述する実オフセット角度γact)を検出
するためのオフセット角度センサ25、アーム8のフロ
ントブーム7に対する相対角度(後述する実アーム角度
βact)を検出するためのアーム角度センサ26、前述
したアーム用シリンダ12の伸長側、縮小側のパイロッ
ト油路にそれぞれ設けられた伸長側、縮小側の圧力セン
サ21A、21B、同様にしてブーム用シリンダ10の
伸長側、縮小側のパイロット油路にそれぞれ設けられる
伸長側、縮小側の圧力センサ27A、27B、オフセッ
ト用シリンダ11の伸長側、縮小側のパイロット油路に
それぞれ設けられる伸長側、縮小側の圧力センサ28
A、28B等の各種センサやスイッチ類からの信号が入
力するようになっており、これら入力信号に基づいて後
述する各種設定器、演算器、選択器等により設定、演
算、選択等を行い、そして前述したアーム用シリンダ1
2の伸長側、縮小側のパイロット油路にそれぞれ設けら
れた伸長側、縮小側の電磁比例減圧弁20A、20B、
同様にしてブーム用シリンダ10の伸長側、縮小側のパ
イロット油路にそれぞれ設けられる伸長側、縮小側の電
磁比例減圧弁29A、29B、オフセット用シリンダ1
1の伸長側、縮小側のパイロット油路にそれぞれ設けら
れる伸長側、縮小側の電磁比例減圧弁30A、30B等
に対し制御指令を出力するように構成されている。
【0012】次に、前記制御部23に設けられる各種設
定器、演算器、選択器等について図5〜図11に基づい
て説明すると、図5のブロック図において、31A、3
1Bは伸長側、縮小側のアーム操作信号設定器であっ
て、このものは、前記アーム用シリンダ12のパイロッ
ト油路に設けられた伸長側、縮小側の圧力センサ21
A、21Bからの検出信号を入力し、該検出信号に基づ
いて伸長側、縮小側のアーム用電磁比例減圧20A、2
0Bに対するアーム操作信号をそれぞれ設定して出力す
る。この場合、アーム操作信号設定器31A、31B
は、図6の特性図(A)、(B)に示す如く、圧力セン
サ21A、21Bで検出された圧力、つまりアーム用パ
イロットバルブ18A、18Bの出力圧と等しい圧力を
アーム用電磁比例減圧弁20A、20Bに発生させるた
めの0〜100%の信号を設定する。32はアーム限界
角度演算器であって、このものは、ブーム角度センサ2
4で検出された実ブーム角度αact、およびオフセット
角度センサ25で検出された実オフセット角度γact
基づいて、アーム限界角度βLTを演算して出力するが、
該アーム限界角度βLTの演算については、後述する。3
3は第一減算器であって、このものは、前記アーム限界
角度演算器32で演算されたアーム限界角度βLTからア
ーム角度センサ26で検出される実アーム角度βact
減算し、該減算したものを角度偏差Δβとして出力す
る。34は第一係数設定器であって、このものは、前記
減算器33から出力される角度偏差Δβに基づいて係数
j(j=0〜1)を設定して出力する。この場合、第一
係数設定器34は、図7の特性図に示すごとく、角度偏
差Δβが予め設定される設定値D以下(Δβ≦D)のと
きには係数「1」を出力し、予め設定される設定値E以
上(Δβ≧E)のときには係数「0」を出力し、さらに
設定値DからEのあいだ(D<Δβ<E)のときには、
角度偏差Δβが大きくなるにつれて小さくなるように設
定された係数jを出力するように設定されている(但
し、D、Eは共にプラスの値であって、D<E)。35
は限界位置演算器であって、このものは、ブーム角度セ
ンサ24で検出された実ブーム角度αact、オフセット
角度センサ25で検出された実オフセット角度γact
および前記アーム限界角度演算器32で演算されたアー
ム限界角度βLTに基づいて、アーム先端部cの限界位置
座標(XLT,YLT)を演算して出力するが、該限界位置
座標(XLT,YLT)の演算については、後述する。36
は角速度比設定器であって、このものは、前記限界位置
演算器35から出力されるアーム先端cの限界位置座標
(XLT,YLT)に基づき、限界位置でのブーム角速度に
対するアーム角速度の比iを設定して出力するが、該角
速度比iの設定については、後述する。37は第一乗算
器であって、このものは、前記第一係数設定器34から
出力される係数jと角速度比設定器36から出力される
角速度比iとを掛け合せ、該掛け合せたものを、目標角
速度比kとして出力する。38は角度制御信号設定器で
あって、このものは、前記減算器33から出力される角
度偏差Δβに基づいて角度制御信号を出力する。この場
合、角度制御信号設定器38は、図8の特性図に示すご
とく、角度偏差Δβが予め設定されるプラスの設定値F
以上(Δβ≧F)のときには100%の信号を出力する
が、角度偏差Δβが小さくなるにつれて出力信号値も小
さくなり、そして角度偏差Δβが「0」および「0」の
近傍値のときには0%の信号を出力し、さらに予め設定
されるマイナスの設定値G以下(Δβ≦G)のときには
−100%の信号を出力するようになっている。39は
ブーム用微分演算器であって、このものは、ブーム角度
センサ24で検出された実ブーム角度αactから実ブー
ム角速度dαact/dtを演算して出力する。40はア
ーム用微分演算器であって、このものは、アーム角度セ
ンサ26で検出された実アーム角度βactから実アーム
角速度dβact/dtを演算して出力する。41は第二
乗算器であって、このものは、前記ブーム用微分演算器
39から出力される実ブーム角速度dαact/dtに、
第一乗算器37から出力される目標角速度比kを乗じ、
該乗じたものをアーム目標角速度dβset/dtとして
出力する。42はフィードフォワード信号設定器であっ
て、このものは、前記第二乗算器41から出力されるア
ーム目標角速度dβset/dtに基づきフィードフォワ
ード信号を設定して出力する。この場合、フィードフォ
ワード信号設定器42は、図9の特性図に示すごとく、
アーム目標角速度dβset/dtが「0」以上(dβset
/dt≧0)のときには「0」の信号を出力し、アーム
目標角速度dβset/dtがマイナス側に大きくなるに
つれてマイナス側に大きくなる信号を出力するように設
定されている。43は第二減算器であって、このもの
は、前記第二乗算器41で設定されるアーム目標角速度
dβset/dtからアーム用微分演算器40で演算され
た実アーム角速度dβact/dtを減算し、該減算した
ものを角速度偏差Δdβ/dtとして出力する。44は
切換器であって、このものは、前記ブーム用微分演算器
39の出力信号に基づいてON/OFFするものであっ
て、ブーム用微分演算器39の出力が「0」のときに
は、第二減算器43の信号を第三乗算器45に出力しな
いOFF側に切換り、ブーム用微分演算器39の出力が
「0」でないときには、第二減算器43の信号を第三乗
算器45に出力するON側に切換わる。第三乗算器45
は、前記切換器44の出力と第一係数設定器34から出
力される係数jとを掛け合せ、該掛け合せたものを角速
度偏差制御信号として出力する。46は第一信号制限器
であって、このものは、前記第三乗算器45から出力さ
れる角速度偏差制御信号のプラス側をカットする。47
は第一PI制御演算器であって、このものは、前記第一
信号制限器46から出力される角速度偏差に基づいてP
I制御(比例−積分制御)演算を行うものであって、比
例ゲイン設定器47aと、積分ゲイン設定器47bと、
積分演算器47cと、比例成分と積分成分を加算する加
算器47dとを用いて構成されるが、上記積分演算器4
7cは、縮小側アーム操作信号設定器31Bから縮小側
アーム操作信号が出力されるとリセットされるように設
定されている。48は第二係数設定器であって、このも
のは、前記第一減算器33から出力される角度偏差Δβ
をもとに「1」から「0」の係数を設定する。この場
合、第二係数設定器48は、図10の特性図に示す如
く、角度偏差Δβが予め設定される設定値J以上(Δβ
≧J)のときには係数「0」を出力し、「0」以下(Δ
β≦0)のときは係数「1」を出力し、設定値Jから
「0」のあいだ(J>Δβ>0)のときには、角度偏差
Δβが「0」に近づくにつれて「1」に近づく係数を出
力する。49は第四乗算器であって、このものは、前記
第一減算器33から出力される角度偏差Δβに第二係数
設定器48から出力される係数を乗じて出力する。50
は第二PI制御演算器であって、このものは、前記第四
乗算器49から出力される角度偏差に基づいてPI制御
(比例−積分制御)演算を行うものであって、比例ゲイ
ン設定器50aと、積分ゲイン設定器50bと、積分演
算器50cと、比例成分と積分成分を加算する加算器5
0dとを用いて構成されるが、上記積分演算器50c
は、縮小側アーム操作信号設定器31Bから縮小側アー
ム操作信号が出力されるとリセットされるように設定さ
れている。51は第二信号制限器であって、このもの
は、前記PI制御演算器50の信号のプラス側をカット
する。52は第一加算器であって、このものは、前記フ
ィードフォワード信号設定器42から出力される速度フ
ィードフォワード信号と角度制御信号設定器38から出
力される角度制御信号とを加算して出力する。53は第
二加算器であって、このものは、前記第一加算器52の
出力と第一PI制御演算器47の出力と第二信号制限器
51の出力とを加算して出力する。54は伸長側アーム
制御信号設定器であって、このものは、前記第二加算器
53の出力に基づいて、アーム用伸長側(アームイン
側)電磁比例減圧弁20Aに対する制御信号を設定して
出力する。この場合、伸長側アーム制御信号設定器54
は、図11(A)の特性図に示す如く、第二加算器53
の出力値Pが「0」以下(P≦0)のときには、伸長側
電磁比例減圧弁20Aの出力用弁路を全閉させる0%の
信号を出力し、出力値Pが予め設定されるプラスの設定
値K以上(P≧K)のときには、出力用弁路を全開させ
る100%の信号を出力し、さらに出力値Pが「0」か
らKのあいだ(0<K<D)のときには、出力値Pが大
きくなるにつれて出力圧力が大きくなるように設定され
た0%を越えて100%未満の信号を出力するように設
定されている。55は縮小側アーム制御信号設定器であ
って、このものは、前記第三加算器53の出力に基づい
て、アーム用縮小側(アームアウト側)電磁比例減圧弁
20Bに対する制御信号を設定して出力する。この場
合、縮小側アーム制御信号設定器55は、図11(B)
の特性図に示す如く、第二加算器53の出力値Pが
「0」以上(P≧0)のときには、縮小側電磁比例減圧
弁20Bの出力用弁路を全閉させる0%の信号を出力
し、出力値Pが予め設定されるマイナスの設定値M以下
(P≦M)のときには、出力用弁路を全開させる100
%の信号を出力し、さらに出力値Pが前記設定値Mから
「0」までのあいだ(M<P<0)のときには、出力値
Pがマイナス側に大きくなるにつれて電磁比例減圧弁2
0Aの出力圧力が大きくなるように設定された0%を越
えて100%未満の信号を出力するように設定されてい
る。56はMIN信号選択器であって、このものは、前
記伸長側アーム操作信号設定器31Aから出力される伸
長側アーム操作信号と、伸長側アーム制御信号設定器5
4から出力される伸長側アーム制御信号とのうち最小値
を選択し、該選択した信号値を伸長側アーム駆動信号と
して、アーム用伸長側電磁比例減圧弁20Aの駆動回路
に出力する。57はMAX信号選択器であって、このも
のは、縮小側アーム操作信号設定器31Bから出力され
る縮小側アーム操作信号と、縮小側アーム制御信号設定
器55から出力される縮小側アーム制御信号とのうち最
大値を選択し、該選択した信号値を縮小側アーム駆動信
号として、アーム用縮小側電磁比例減圧弁20Bの駆動
回路に出力する。
【0013】次に、前記制御部23における制御手順に
ついて説明すると、まず伸長側、縮小側のアーム操作信
号設定器31A、31Bは、圧力センサ21A、21B
の検出信号に基づき、伸長側、縮小側のアーム用電磁比
例減圧弁20A、20Bにパイロットバルブ18A、1
8Bからの出力圧と等しい圧力を発生させるための伸長
側、縮小側のアーム操作信号を設定して、MIN信号選
択器56、MAX信号選択器57にそれぞれ出力する。
【0014】一方、アーム限界角度演算器32におい
て、ブーム角度センサ24で検出された実ブーム角度α
act、およびオフセット角度センサ25で検出された実
オフセット角度γactに基づいて、アーム限界角度βLT
を演算する。ここで、図12は上部旋回体3を側面から
見たときのリアブーム6の先端部a、フロントブーム7
の先端部b、アーム8の先端部cの各部を座標上に示し
たものであって、原点Oはリアブーム6の上部旋回体3
に対する揺動支点、X軸は上部旋回体3を基準として前
後方向を向く方向、Y軸は上下方向を向く方向であり、
また、図13は図12のA矢視図であって、Z軸は左右
方向を向く方向である。そして、ブーム角度αは、図1
2において、原点Oおよびフロントブーム7の先端部b
を結ぶ直線RobとX軸とのなす角度であり、アーム角度
βは、図12において、前記直線Robとアーム8とのな
す角度の補角であり、オフセット角度γは、図13にお
いて、左方向に移動したフロントブーム7とX軸とのな
す角度であって、前記ブーム角度センサ24、アーム角
度センサ26、オフセット角度センサ25によって検出
されたブーム角度α、アーム角度β、オフセット角度γ
が、それぞれ実ブーム角度αact、実アーム角度βact
実オフセット角度γactである。尚、本発明のブーム角
度検出手段は、本実施の形態のブーム角度センサ24お
よび/またはオフセット角度センサ25であり、また本
発明のブーム角度は、本実施の形態のブーム角度αおよ
び/またはオフセット角度γである。さらに、図12に
示す干渉回避領域Hは、バケット9がキャブ4にこれ以
上接近してはならないとして設定された領域であって、
該領域H内にバケット9がどのような姿勢になっても侵
入しないようにしてアーム先端部cを移動させたときに
アーム8の先端部cが最もキャブ4に近接した場合の軌
跡に若干の余裕(不感帯)を持たせたものを干渉回避境
界線Lとして示す。そしてまず、アーム先端部cが干渉
回避境界線L上の任意の点(XLT,YLT)に位置してい
るときのアーム角度(該アーム角度を、アーム限界角度
βLTとする)とブーム角度αの関係式を導く。図12に
おいて、原点Oからアーム先端部cまでの距離rocは、
次式で与えられる。 roc={L1 2+L2 2−2L12cos(π−βLT)}1/2 ・・・(1) 但し、図12、図13からL1は次式で与えられる。 L1=(Lb1 2+Lb2x 2−2Lb1b2xcosθ)1/2 ・・・(2) Lb2x=Lb2cosγ ・・・(3) ここで、 Lb1:リアブーム6の長さ Lb2:フロントブーム7の長さ L2 :アーム8の長さ θ:図12におけるリアブーム6とフロントブーム7と
のなす角度(一定値)一方、アーム8の先端部cが干渉回
避境界線L上にあるときは、次式が成り立つ。 roc=(XLT 2+YLT 21/2 ・・・(4) (1)、(4)式よりアーム限界角度βLTは、次式で表
される。 βLT=π−cos-1{(L1 2+L2 2−XLT 2−YLT 2)/2L12} ・・(5) 次に、アーム限界角度βLTとブーム角度αの関係を導
く。△obcから次式が成立する。 rLT/sin(π−β)=L2/sin(α−ε) ・・・(6) 但し、 ε=cos-1(XLT/rLT) ・・・(7) rLT=(XLT 2+YLT 21/2 ・・・(8) 上記(6)式を整理してブーム角度αを導く。 α=sin-1{rLTsin(π−βLT)/L2}+ε ・・・(9) 以上の(1)から(9)式より、干渉回避境界線L上の
座標を設定すると、オフセット角度γをパラメータとし
てブーム角度αに対するアーム限界角度βLTを求めるこ
とができ、これに基づいて関数テーブルβLT=f(α,
γ)を作成できる。そしてアーム限界角度演算器32で
は、前記関数テーブルβLT=f(α,γ)に実ブーム角
度αactと実オフセット角度γactとを入力し、アーム限
界角度β LTを演算して出力する。尚、フロントブーム7
の先端部bの座標(Xb,Xb)およびアーム8の先端部
cの座標(Xc,Yc)は次式で与えられる。 Xb=L1cosα ・・・(10) Yb=L1sinα ・・・(11) Xc=Xb+L2cos(β−α) ・・・(12) Yc=Yb−L2sin(β−α) ・・・(13)
【0015】次いで、限界位置演算器35において、ブ
ーム角度センサ24で検出される実ブーム角度αact
オフセット角度センサ25で検出される実オフセット角
度γa ct、および前記アーム限界角度演算器32から出
力されるアーム限界角度βLTに基づき、以下の関係式に
よりアーム先端部cの限界位置座標(XLT,YLT)を演
算する。 XLT=L1cosαact+L2cos(βLT−αact) ・・・(14) YLT=L1sinαact−L2sin(βLT−αact) ・・・(15)
【0016】さらに制御部23は、角速度比設定器36
において、前記限界位置演算器35から出力されるアー
ム先端部cの限界位置座標YLTに基づき、限界位置にお
けるブーム角速度に対するアーム角速度の比iを設定す
る。ここで、角速度比iの設定は、以下の関係式(1
6)を用いて演算する。限界位置座標(XLT,YLT)で
の干渉回避境界線Lの傾きがX軸方向の速度VxとY軸
方向の速度Vyの比hになる。一方、(10)〜(1
3)式を微分して整理すると、速度Vx、Vyと角速度d
α/dt、dβ/dtの関係式(16)が導かれる。 ・・・(16) 上式(16)において、Vx=1、Vy=hとすると、
(dα/dt):(dβ/dt)の比iが求められる。
そして、角速度比設定器36では、上記の関係式に基づ
いて各限界位置座標での角速度比iを関数テーブルで設
定し、限界位置座標YLTを入力してブーム角速度に対す
るアーム角速度の比iを求め、該角速度比iを出力す
る。
【0017】次いで制御部23は、アーム角速度の制御
演算を行う。この場合、まず、前記角速度比設定器36
で設定された角速度比iに、第一係数設定器34で設定
される係数j(j=0〜1)を第一乗算器37で掛け合
せて、目標角速度比kを求める。一方、ブーム角度セン
サ24から入力される実ブーム角度αactをブーム用微
分演算器39で微分して実ブーム角速度dαact/dt
を求め、同様にしてアーム角度センサ26から入力され
る実アーム角度βactをアーム用微分演算器40で微分
して実アーム角速度dβact/dtを求める。さらに、
第二乗算器41において、前記実ブーム角速度dαact
/dtに、第一乗算器37で求められた目標角速度比k
を乗じてアーム目標角速度dβset/dtを求め、該ア
ーム目標角速度dβset/dtに基づき、フィードフォ
ワード信号設定器42でフィードフォワード信号を設定
する。また、第二減算器43では、前記第二乗算器41
で求められたアーム目標角速度dβset/dtから、ア
ーム用微分演算器40から出力される実アーム角速度d
βact/dtを引いて角速度偏差Δdβ/dtを求め、
該角速度偏差Δdβ/dtを切換器44に出力する。該
切換器44は、ブーム用微分演算器39の出力が「0」
のときにはOFF側に切換り、「0」でないときにはO
N側に切換るように設定されており、そしてON側に切
換えられているときに、前記角速度偏差Δdβ/dtを
第三乗算器45に伝える。さらに第三乗算器45では、
前記切換器44の出力と第一係数設定器34の出力を掛
け合せ、このものに、第一信号制限器46においてプラ
ス偏差をカットする制限をかけてから、PI制御演算器
47に出力する。そして第一PI制御演算器47では、
比例ゲイン設定器47aで比例成分を求め、積分ゲイン
設定器47bから出力される信号を積分演算器48cで
積分して積分成分を求め、さらにこれら比例成分と積分
成分とを加算器48dで加算する。この場合、積分演算
器48cは、縮小側アーム操作信号設定器31Bの信号
が出力されるとリセットされる。上記の演算により、後
述するように、アーム先端部cが干渉回避境界線Lに近
づくと、第一PI制御演算器47の信号とフィードフォ
ワード信号設定器42の信号が出力され、両者が第二加
算器53で加算されることによりアーム角速度の制御演
算がなされる。尚、本発明の角速度制御演算手段は、本
実施の形態では、第一減算器33、第一係数設定器3
4、限界位置演算器35、角速度比設定器36、第一乗
算器37、ブーム用微分演算器39、アーム用微分演算
器40、第二乗算器41、フィードフォワード信号設定
器42、第二減算器43、切換器44、第三乗算器4
5、第一信号制限器46、第一PI制御演算器47、第
二加算器53を用いて構成されている。
【0018】さらに制御部23は、アーム角度の制御演
算を行うが、該アーム角度の制御演算を行うにあたり、
前記第一減算器33で求めた角度偏差Δβに基づき第二
係数設定器48で「0」から「1」の係数が出力され、
該係数と角度偏差Δβとが第四乗算器49で掛け合せら
れる。この場合、第二係数設定器48は、角度偏差Δβ
が「0」に近づくと係数「1」を出力するように設定さ
れているので、角度偏差Δβが「0」に近づいて第二係
数設定器48から係数「1」が出力されると、第四乗算
器49の出力値は角度偏差Δβと等しくなる。さらに、
前記第四乗算器49で求められた角度偏差に基づき、第
二PI制御演算器50でPI制御演算が行われる。該第
二PI制御演算器50では、比例ゲイン設定器50aで
比例成分を求め、積分ゲイン設定器50bから出力され
る信号を積分演算器50cで積分して積分成分を求め、
さらにこれら比例成分と積分成分とを加算器50dで加
算する。この場合、積分演算器50cは、縮小側アーム
操作信号設定器31Bの信号が出力されるとリセットさ
れる。前記第二PI制御演算器50の出力は、第二信号
制限器51でプラス側の信号がカットされる制限が行わ
れる。上記の演算により、後述するように、アーム先端
部cが干渉回避境界線Lに近づくと第二PI制御演算器
50から制御信号が出力される。そして、該制御信号は
第二信号制限器51で制限されてから、第二加算器53
において角度制御信号設定器38から出力される角度制
御信号に加算されることにより、アーム角度の制御演算
がなされる。尚、本発明の角度制御演算手段は、本実施
の形態では、第一減算器33、角度制御信号設定器3
8、第二係数設定器48、第四乗算器49、第二PI制
御演算器50、第二信号制限器51、第二加算器53を
用いて構成されている。
【0019】続いて制御部23は、アーム用伸長側、縮
小側電磁比例減圧弁20A、20Bに対する駆動信号を
設定して出力する。この場合、第一加算器52におい
て、フィードフォワード信号設定器42から出力される
フィードフォワード信号と角度制御信号設定器38から
出力される角度制御信号が加算され、さらに第二加算器
53において、上記第一加算器52の出力と第一PI制
御演算器47から出力されるアーム角速度制御信号と第
二信号制限器51から出力されるアーム角度制御信号と
が加算され、制御信号が出力される。上記の演算で求め
られた制御信号がプラスのときは、伸長側アーム制御信
号設定器54からアーム伸長側(アームイン側)の電磁
比例減圧弁20Aに対する制御信号が出力され、マイナ
スのときには、縮小側アーム制御信号設定器55でアー
ム縮小側(アームアウト側)の電磁比例減圧弁20Bに
対する制御信号が出力される。そして、MIN信号選択
器56では、伸長側アーム操作信号設定器31Aの出力
と伸長側アーム制御信号設定器54の出力を比較し、小
さい方の信号を選択して伸長側電磁比例減圧弁20Aに
出力し、同弁を駆動する。同様に、MAX信号選択器5
7は、縮小側アーム操作信号設定器31Bの出力と縮小
側アーム制御信号設定器55の出力を比較し、大きい方
の信号を選択して縮小側電磁比例減圧弁20Bに出力
し、同弁を駆動する。
【0020】次に、前記制御部23の制御について、フ
ロントアタッチメント5の作動に対応させて説明する
と、まず、アーム8を単独でイン側に操作した場合、ア
ーム先端部cが干渉回避境界線Lから充分に離れていて
バケット9が干渉回避領域H内に侵入する惧れのない状
態では、第一減算器33で求められる角度偏差Δβは、
前記設定値E、FおよびJ以上のプラスの大きな値とな
る。このため、図8の特性を有する角度制御信号設定器
38はプラスの最大信号(100%)を出力する。一
方、リアブーム6は作動していないのでブーム用微分演
算器39から出力される実ブーム角速度dαact/dt
は「0」になる。このため第二乗算器41から出力され
るアーム目標角速度dβset/dtは「0」となり、さ
らに図9の特性を有するフィードフォワード信号設定器
42の出力も「0」となる。また、アーム8がイン側に
動いているため、アーム用微分演算器40で求められる
実アーム角速度dβact/dtはプラスとなる。これに
対し、アーム目標角速度dβset/dtは前述したよう
に「0」であるため、第二減算器43で求められる角速
度偏差Δdβ/dtはマイナスになるが、このとき、実
ブーム角速度dαact/dtが「0」であるため切換器
44はOFF側に切換っており、而して、第三乗算器4
5、第一信号制限器46、第一PI制御演算器47の出
力は常時「0」となる。一方、前述したように第一減算
器33から出力される角度偏差Δβは設定値J以上のプ
ラスの大きな値であるため、図10の特性を有する第二
係数設定器48から出力される係数は「0」となり、而
して、第四乗算器49、第二PI制御演算器50、第二
信号制限器51の出力は「0」となる。上記の制御演算
の結果、第二加算器53に入力される信号のうち、フィ
ードフォワード信号設定器42、第一PI制御演算器4
7、第二信号制限器51からの出力信号は「0」となる
から、第二加算器53は、角度制御信号設定器38から
出力されるプラスの最大信号(100%)を出力し、而
して伸長側アーム制御信号設定器54からは最大(10
0%)の信号が出力される。そして、MIN信号選択器
56で伸長側アーム操作信号設定器31Aと伸長側アー
ム制御信号設定器54の出力が比較され小さい信号が選
択されるが、伸長側アーム操作信号設定器31Aからは
0%を越えて100%までの信号が出力されるので、伸
長側アーム操作信号設定器31Aの出力信号の方が伸長
側アーム制御信号設定器54よりも小さいか等しく、こ
のため伸長側アーム操作信号設定器31Aの出力信号が
MIN信号選択器56により選択され、このものが伸長
側アーム用電磁比例減圧弁20Aに駆動信号として出力
される。これにより伸長側アーム用電磁比例減圧弁20
Aは、伸長側アーム用パイロットバルブ18Aの出力圧
と等しい圧力のパイロット圧油をアーム用コントロール
バルブ17の伸長側パイロットポート17bに出力す
る。一方、前述したように第二加算器53はプラスの信
号を出力するので、縮小側アーム制御信号設定器55か
らは0%の信号が出力される。また、アーム用シリンダ
12の縮小(アウト)側は操作されていないので、縮小
側アーム操作信号設定器31Bは0%の信号を出力す
る。従って、MAX信号選択器40は0%の信号を出力
し、縮小側アーム用電磁比例減圧弁20Bの出力用弁路
は全閉する。これにより、アーム用コントロールバルブ
17は、オペレータのアーム用操作具22の操作に基づ
いて伸長側パイロットバルブ18Aから出力されるパイ
ロット圧で制御される。つまり、アーム先端部cが干渉
回避境界線Lから遠く離れている場合には、アーム用操
作具22の操作に対応した速度でアームインの作動が行
われる。
【0021】上記の状態から、アーム先端部cが干渉回
避境界線Lに近づくと、実アーム角度βactがアーム限
界角度βLTに近づいて、第一減算器33から出力される
角度偏差Δβが次第に小さくなるので、角度制御信号設
定器38の出力は徐々に「0」に近づく。一方、角度偏
差Δβが「0」に近づくと、図10の特性により第二係
数設定器48から出力される係数は「1」に近づき、第
四乗算器49から角度偏差が第二PI制御演算器50に
出力されてPI制御演算が行われる。この場合、角度偏
差がプラスのときには、第二PI制御演算器50からプ
ラスの信号が出力されるが、第二信号制限器51でプラ
ス側がカットされるため、該第二信号制限器51からの
出力信号は「0」となる。また、リアブーム6が作動し
ていないため、前述したように、フィードフォワード信
号設定器42および第一PI制御演算器47からの出力
信号も「0」となり、而して第二加算器53は、角度制
御信号設定器38からの出力信号を出力する。これによ
り、伸長側アーム制御信号設定器54の出力信号は角度
偏差Δβが「0」に近づくと徐々に下がり、そして、伸
長側アーム制御信号設定器54の出力信号が伸長側アー
ム操作信号設定器31Aの出力信号よりも小さくなる
と、該小さい方の伸長側アーム制御信号設定器54の信
号がMIN信号選択器56により選択され、このものが
伸長側アーム用電磁比例減圧弁20Aに駆動信号として
出力される。これにより、実アーム角度βactがアーム
限界角度βLTに近づくにつれて、伸長側アーム用電磁比
例減圧弁20Aの出力圧が低下し、該伸長側アーム用電
磁比例減圧弁20Aで減圧されたパイロット圧油がアー
ム用コントロールバルブ伸長側パイロットポート17a
に供給されることになる。而してアーム先端部cが干渉
回避境界線Lに近づくほどアームインの作動速度は減速
して停止する。
【0022】上記の状態からさらに、アーム先端部cが
干渉回避境界線Lに近づいて実アーム角度βactがアー
ム限界角度βLTより小さくなると、第二PI制御演算器
50の出力がマイナスとなるので、第二信号制限器51
からマイナスの信号が出力される。一方、角度制御信号
設定器38からの出力信号もマイナスとなり、而して第
二加算器53の出力はマイナスとなる。これにより、伸
長側アーム制御信号設定器54からは、伸長側アーム用
電磁比例電磁弁20Aの出力用弁路を全閉させる0%の
信号、つまりアームインの作動を停止させる停止信号が
出力され、該0%の信号がMIN信号選択器56により
選択されて伸長側アーム用電磁比例減圧弁20Aに出力
される。一方、前述したように第二加算器53の出力が
マイナスであるため、縮小側アーム制御信号設定器55
からは、0%を越えて100%までの信号が出力され
る。このとき、アーム用シリンダ12の縮小(アウト)
側は操作されていないので、縮小側アーム操作信号設定
器31Bは0%の信号を出力する。従って、MAX信号
選択器57により縮小側アーム制御信号設定器55の信
号が選択され、このものが縮小側アーム用電磁比例減圧
弁20Bに駆動信号として出力される。而して、アーム
用コントロールバルブ17は、縮小側電磁比例減圧20
Bの出力圧で制御されることになり、アーム用シリンダ
12が縮小して、アーム8が自動的にアウトし、バケッ
ト9が干渉回避領域Hに侵入してしまうことを回避でき
る。
【0023】また、アームインとブーム上昇とを複合操
作しているとき、アーム先端部cが環境回避境界線Lか
ら充分に離れている場合には、第一減算器33で求めら
れる角度偏差Δβは、前述したように設定値E、Fおよ
びJ以上のプラスの大きな値となり、これにより角度制
御信号設定器38はプラスの最大信号(100%)を出
力する。一方、第一係数設定器34から出力される係数
は「0」となるので、第一乗算器37から出力される目
標角速度比k、第二乗算器41から出力されるアーム目
標角速度dβset/dtも「0」になり、而してフィー
ドフォワード信号設定器42の出力も「0」になる。ま
た、切換器44は、リアブーム6が作動していて実ブー
ム角速度dαact/dtが「0」でないためON側に切
換わっているが、第一係数設定器34から出力される係
数が「0」のため、第三乗算器45、第一信号制限器4
6の出力は「0」となる。これにより、アーム先端部c
が環境回避境界線Lから充分に離れているときは、第一
PI制御演算器47には「0」の信号が入力されること
になって、第一PI制御演算器47の出力は「0」にな
る。同様に、第二係数設定器48から出力される係数は
「0」となるので、第四乗算器49の出力は「0」とな
り、第二PI制御演算器50、第二信号制限器51の出
力は「0」となる。上記の制御演算の結果、第二加算器
53は、角度制御信号設定器38から出力されるプラス
の最大信号を出力することになり、而して伸長側アーム
制御信号設定器54からは、伸長側アーム用電磁比例減
圧弁20Aの出力用弁路を全開させる100%の信号が
出力される一方、縮小側アーム制御信号設定器55から
は、縮小側アーム用電磁比例減圧弁20Bを全閉させる
0%の信号が出力される。これにより、アーム先端部c
が環境回避境界線Lから遠く離れている場合には、アー
ムインとブーム上昇とを複合操作したときにも、前述の
アームインを単独操作したときと同様に、アーム用操作
具22の操作に対応した速度でアームインの作動が行わ
れる。
【0024】上記の状態から、アーム先端部cが干渉回
避境界線Lに近づくと、第一減算器33から出力される
角度偏差Δβが小さくなるので、角度制御信号設定器3
8の出力は徐々に「0」に近づく。一方、第一係数設定
器34の出力は「1」に近づき、第一乗算器37から目
標角速度比kが出力されて、第二乗算器41からアーム
目標角速度dβset/dtが出力される。そして、該ア
ーム目標角速度dβset/dtがフィードフォワード信
号設定器42に入力されるが、フィードフォワード信号
設定器42は図9の特性を有しているので、マイナス出
力のみ出力される。また、第二減算器43において、ア
ーム目標角速度dβset/dtからアーム用微分演算器
40で求められる実アーム角速度dβact/dtが減算
されて、角速度偏差Δdβt/dtが求められる。さら
に切換器44は、リアブーム6が作動していて実ブーム
角速度dαact/dtが「0」でないのでON側に切換
わっており、而して第三乗算器45において、前記角速
度偏差Δdβt/dtと第一係数設定器34の係数が掛
けられ、このものが第一信号制限器46を介して第一P
I制御演算器47に入力され、PI制御演算が行われ
る。さらに、角度偏差Δβが小さくなると、第二係数設
定器48から出力される係数は「1」に近づき、第四乗
算器49から角度偏差信号が第二PI制御演算器50に
入力され、PI制御演算が行われる。上記の制御演算の
結果、角度制御信号設定器38の出力は「0」に近づく
一方で、フィードフォワード信号設定器42の出力、第
一PI制御演算器47の出力、および第二PI制御演算
器50から第二信号制限器51を介して出力される信号
はマイナスとなる。これにより、第二加算器53の出力
値が小さくなって、伸長側アーム制御信号設定器54の
出力信号が低下し、そして伸長側アーム操作信号設定器
31Aの出力信号よりも小さくなると、該小さい方の伸
長側アーム制御信号設定器54の信号がMIN信号選択
器56により選択されて伸長側アーム用電磁比例減圧弁
20Aに出力されることになって、アームインの作動は
減速して停止する。さらに、第二加算器53の出力がマ
イナスになると、縮小側アーム制御信号設定器55から
0%を越える信号が出力され、該出力信号がMAX信号
選択器57により選択されて縮小側アーム用電磁比例減
圧弁20Bに出力されて、アーム8が自動的にアウト側
に駆動される。
【0025】叙述の如く構成されたものにおいて、バケ
ット9が干渉回避領域H内に侵入する惧れがない状態で
は、アーム8の作動は操作具22の操作に対応して行わ
れるが、アーム先端部cが環境回避境界線Lに近づくと
アームインの作動は自動的に減速し、さらに干渉回避境
界線Lに近接するとアーム8が自動的にアウト作動し
て、バケット9が干渉回避領域Hに侵入することを回避
できることになる。この結果、例えば小旋回姿勢をとる
べくフロントブーム7が左にオフセットされている状態
でブーム上昇とアームインとを複合操作しているときに
バケット9がキャブ4に接近したような場合、アーム8
が自動的にアウトしてバケット9が干渉回避領域Hに侵
入してしまうことを回避しながらブームの上昇作動が続
行されることになって、従来のように作業が停止してし
まうようなことがなく、作業能率が向上する。
【0026】しかもこのものにおいて、前記アーム8の
自動的な干渉回避動作を行うにあたり、実ブーム角度α
actおよび実オフセット角度γactに基づいてアーム限界
角度βLTを設定し、該アーム限界角度βLTと実アーム角
度βactとの角度偏差Δβを求め、該角度偏差Δβに基
づいてアーム角度の制御演算を行うアーム角度制御に加
えて、実ブーム角度αactおよび実オフセット角度γact
に基づいてアーム先端部cの限界位置(XLT,YLT)を
求め、さらにアーム先端部cが干渉回避境界線Lに沿っ
て移動するための上記限界位置(XLT,YLT)における
ブーム角速度に対するアーム角速度の角速度比iを求
め、該角速度比iに基づいてアーム先端部cが干渉回避
境界線Lに近づいたときに実ブーム角速度dαact/d
tに応じたアーム目標角速度dβset/dtを設定し、
そして該アーム目標角速度dβset/dtをフィードフ
ォワードおよび実アーム角速度dβact/dtにフィー
ドバックしてアーム角速度の制御演算を行うアーム角速
度制御が付与されている。さらにこのものにおいて、前
記アーム角度およびアーム角速度の制御演算を行うにあ
たり、フィードフォワード信号設定器42、第一信号制
限器46、第二信号制限器51において、アーム8をイ
ン側に作動させるためのプラス側の制御信号をカットす
るように設定されており、これにより、アーム先端部c
が干渉回避境界線Lの近傍にあるときは、アーム8をア
ウトさせる制御信号のみが出力されることになる。この
結果、リアブーム6の作動速度に対応したアーム8の干
渉回避作動速度が得られ、かつ干渉回避境界線Lの前方
から早めにアーム8の干渉回避作動が制御されることに
なって、アーム8の回避動作が遅れてアーム先端部cが
干渉回避境界線Lの内側に入ってしまうような不具合を
確実に回避できると共に、干渉回避境界線Lの近傍でア
ーム先端部cが干渉回避境界線内を出入りしてしまうよ
うなことがなく、干渉回避境界線Lに沿ったアーム8の
滑らかな干渉回避動作が得られることになり、作業性、
操作性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】フロントブームを左右揺動させた状態を示す油
圧ショベルの平面図である。
【図3】アーム用シリンダの油圧制御回路図である。
【図4】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図5】干渉回避制御のブロック図である。
【図6】(A)は伸長側アーム操作信号設定器の特性
図、(B)は縮小側アーム操作信号設定器の特性図であ
る。
【図7】第一係数設定器の特性図である。
【図8】角度制御信号設定器の特性図である。
【図9】フィードフォワード信号設定器の特性図であ
る。
【図10】第二係数設定器の特性図である。
【図11】(A)は伸長側アーム制御信号設定器の特性
図、(B)は縮小側アーム制御信号設定器の特性図であ
る。
【図12】制御演算に用いる説明図である。
【図13】制御演算に用いる説明図である。
【図14】従来例を示す油圧アクチュエータの油圧制御
回路図である。
【符号の説明】
4 キャブ 6 リアブーム 7 フロントブーム 8 アーム 9 バケット 20A アーム用伸長側電磁比例減圧弁 20B アーム用縮小側電磁比例減圧弁 21A アーム用伸長側圧力センサ 21B アーム用縮小側圧力センサ 23 制御部 24 ブーム角度センサ 25 オフセット角度センサ 26 アーム角度センサ 31A 伸長側アーム操作信号設定器 31B 縮小側アーム操作信号設定器 32 アーム限界角度演算器 33 第一減算器 34 第一係数設定器 35 限界位置演算器 36 角速度比設定器 37 第一乗算器 38 角度制御信号設定器 39 ブーム用微分演算器 40 アーム用微分演算器 41 第二乗算器 42 フィードフォワード信号設定器 43 第二減算器 44 切換器 45 第三乗算器 46 第一信号制限器 47 第一PI制御演算器 48 第二係数設定器 49 第四乗算器 50 第二PI制御演算器 51 第二信号制限器 52 第一加算器 53 第二加算器 54 伸長側アーム制御信号設定器 55 縮小側アーム制御信号設定器 56 MIN信号選択器 57 MAX信号選択器 H 干渉回避領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−256404(JP,A) 特開 平9−256405(JP,A) 特開 平8−284199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/43 E02F 9/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械本体に対し揺動自在なブームと、該
    ブームの先端部に揺動自在に連結されるアームと、該ア
    ームの先端部に連結されるアタッチメントとを備えた作
    業用機械において、 予め設定される干渉回避領域内へのアタッチメントの侵
    入を回避するための干渉回避制御手段を設けるにあた
    り、 該干渉回避制御手段は、 ブームの機械本体に対する揺動角度を検出するブーム角
    度検出手段からの信号を入力し、該入力されたブーム角
    度に基づいてアタッチメントが干渉回避領域に侵入しな
    いためのアーム限界角度を設定するアーム限界角度設定
    手段と、 アームのブームに対する揺動角度を検出するアーム角度
    検出手段からの信号を入力し、該入力されたアーム角度
    と前記アーム限界角度との角度偏差を求め、該角度偏差
    に基づいてアーム角度の制御演算を行う角度制御演算手
    段と、 前記ブーム角度検出手段から入力されるブーム角度に基
    づいて演算されるブーム角速度、およびアーム角度検出
    手段から入力されるアーム角度に基づいて演算されるア
    ーム角速度を用いてアーム角速度の制御演算を行う角速
    度制御演算手段と、 前記角度制御演算手段および角速度制御演算手段の演算
    結果に基づいてアームの自動的な干渉回避作動を行うべ
    くアーム駆動手段に対する制御信号を設定する制御信号
    設定手段とを備えて構成されている作業用機械の干渉回
    避制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、角速度制御演算手段
    は、ブーム角度検出手段から入力されるブーム角度に基
    づいてブーム角速度を演算するブーム角速度演算手段
    と、アーム角度検出手段から入力されるアーム角度に基
    づいてアーム角速度を演算するアーム角速度演算手段
    と、アーム限界角度に基づいてアーム限界位置でのブー
    ム角速度に対するアーム角速度の角速度比を設定する角
    速度比設定手段と、該角速度比と前記ブーム角速度とか
    らアーム目標角速度を設定する目標角速度設定手段と、
    該アーム目標角速度および前記アーム角速度に基づいて
    アーム角速度の制御演算を行う制御演算手段とを用いて
    構成されている作業用機械の干渉回避制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、さらに干渉
    回避制御手段は、アーム用操作具の操作に基づいてアー
    ム駆動手段に対する操作信号を設定する操作信号設定手
    段と、該操作信号設定手段からの操作信号と制御信号設
    定手段からの制御信号のうち何れか一方を選択してアー
    ム駆動手段に出力する選択手段とが設けられている作業
    用機械の干渉回避制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、干渉回
    避制御手段は、少なくともブームが揺動している状態で
    アタッチメントが干渉回避領域に接近したとき、アーム
    を干渉回避領域から離れる方向に揺動させることで前記
    干渉回避領域内へのアタッチメントの侵入を回避しなが
    らブーム揺動を続行させるための機構が設けられている
    作業用機械の干渉回避制御装置。
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