JPH11201108A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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Publication number
JPH11201108A
JPH11201108A JP10006737A JP673798A JPH11201108A JP H11201108 A JPH11201108 A JP H11201108A JP 10006737 A JP10006737 A JP 10006737A JP 673798 A JP673798 A JP 673798A JP H11201108 A JPH11201108 A JP H11201108A
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JP
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angle
control valve
valve
electromagnetic control
pilot
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Application number
JP10006737A
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English (en)
Inventor
Masakazu Haga
正和 羽賀
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
Sadahisa Tomita
禎久 冨田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動制御の実施中に手動操作弁に切換えられ
ても、該当する自動制御をそのまま継続させることがで
きる建設機械の制御装置の提供。 【解決手段】 コントロールバルブ15の制御室15a
等とパイロット油圧源17間に設けられるパイロット操
作弁13b、第1電磁制御弁18と、これらの操作弁1
3b、電磁制御弁18から出力されるパイロット圧の大
きい方を取り出すシャトル弁19等と、これらのシャト
ル弁19等と制御室15a等の間に設けられる第2,第
3電磁制御弁23等と、バケットの角度設定手段25
と、センサ9等と、これらのセンサ9等に基づいてバケ
ットの実稼動角度を求めるバケット角演算手段と、コン
トローラ26に備えられ、設定角度と、実稼動角度の差
ΔAを演算する加算手段と、差ΔAに応じた規定値Dc
を選定する規定信号選定手段と、規定信号を電磁制御弁
23等に出力する出力手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータの
駆動を制御するコントロールバルブを、手動操作により
作動する手動操作弁を介して供給されるパイロット圧、
及びコントローラから出力される所定の駆動信号により
作動する電磁制御弁を介して供給されるパイロット圧の
いずれか一方を選択し、作動させることが可能な建設機
械の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、実開平6−25603号公報
に示される従来の建設機械の制御装置を示す油圧回路図
である。
【0003】この従来技術は、道路地下の掘削等に際し
駆動されるアクチュエータ52と、このアクチュエータ
52を駆動する圧油を供給するメイン油圧ポンプ50
と、パイロット圧により切換えられ、メイン油圧ポンプ
50からアクチュエータ52に供給される圧油の流れを
制御するコントロールバルブ、すなわちメイン操作弁5
3と、上述したパイロット圧を発生させるパイロット油
圧源、すなわちパイロット油圧ポンプ56と、タンク5
1とを備えている。
【0004】また、それぞれメイン操作弁53の第1制
御室53a、第2制御室53bと、パイロット油圧ポン
プ56との間に設けられ、操作レバー54aの手動操作
により切換えられる手動操作弁すなわちマニュアル操作
弁54、及び所定の駆動信号により切換えられる電磁制
御弁すなわち比例電磁制御弁55と、これらのマニュア
ル操作弁54と比例電磁制御弁55のそれぞれから出力
されるパイロット圧のうちの最大圧を選択してメイン操
作弁54の制御室に供給する最大圧選択手段、すなわち
メイン操作弁53の第1制御室53aに供給されるパイ
ロット圧を取り出すシャトル弁58、メイン操作弁54
の第2制御室53bに供給されるパイロット圧を取り出
すシャトル弁59と、上述した比例電磁制御弁55を駆
動する駆動信号を出力するコントローラ57とを備えて
いる。
【0005】さらに、マニュアル操作弁54から供給さ
れるパイロット圧を取り出すシャトル弁60と、このシ
ャトル弁60から取り出されたパイロット圧に応じて作
動する圧力スイッチ61とを備えている。この圧力スイ
ッチ61の作動信号はコントローラ57に入力され、こ
れに伴ってコントローラ57は比例電磁制御弁55を中
立に保持する制御をおこなう。
【0006】このように構成される従来技術では、例え
ばマニュアル操作弁54を操作しない状態、すなわちマ
ニュアル操作弁54を中立に保った状態において、コン
トローラ57から出力される駆動信号によって比例電磁
制御弁55を切換え制御し、パイロット油圧ポンプ56
のパイロット圧をこの比例電磁制御弁55からシャトル
弁58、あるいはシャトル弁59を介して、メイン操作
弁53の第1制御室53a、あるいは第2制御室53b
に供給してメイン操作弁53を適宜切換え、これによっ
てメイン油圧ポンプ50の圧油をメイン操作弁53を介
してアクチュエータ52に供給し、アクチュエータ52
を駆動させ自動制御することができる。
【0007】また、逆に比例電磁制御弁55を操作しな
い状態、すなわち比例電磁制御弁55を中立のブロック
位置に保った状態において、操作レバー54aを操作し
てマニュアル操作弁54を切換え制御し、パイロット油
圧ポンプ56のパイロット圧をこのマニュアル操作弁5
4からシャトル弁58、あるいはシャトル弁59を介し
て、メイン操作弁53の第1制御室53a、あるいは第
2制御室53bに供給し、メイン操作弁53を適宜切換
え、これによってメイン油圧ポンプ50の圧油をメイン
操作弁53を介してアクチュエータ52に供給し、この
アクチュエータ52を手動操作で駆動することができ
る。
【0008】そして例えば、前述したようにコントロー
ラ57から出力される駆動信号によって比例電磁制御弁
55を切換え制御し、アクチュエータ52を駆動させる
自動制御を実施している状態において、操作レバー54
aを操作してマニュアル操作弁54を操作すると、シャ
トル弁60からパイロット圧が取り出されることにより
圧力スイッチ61が作動し、その作動信号を入力したコ
ントローラ57は、それまで切換えられていた比例電磁
制御弁55を強制的に中立のブロック位置に戻し、マニ
ュアル操作弁54による手動操作をおこなうことができ
るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように図11に
示す従来技術では、比例電磁制御弁55の切換えによっ
てアクチュエータ52を駆動させる自動制御と、操作レ
バー54aによるマニュアル操作弁54の切換えによる
アクチュエータ52の手動操作のいずれかを選択的に実
施することができる。
【0010】しかし、比例電磁制御弁55の切換えによ
って、アクチュエータ52の作動態様を作業の種類や作
業環境などによる制約から特定の作動態様に保持する自
動制御が実施される場合、例えばアクチュエータ52が
バケットシリンダであって、バケットの角度が水平線に
対して或る定められた角度、すなわち設定角度となるよ
うにバケットシリンダのストロークを最大ストロークよ
り小さい所定ストロークまでに、あるいは最小ストロー
クより大きい所定ストロークまでに規定する自動制御な
どが実施されている場合、オペレータの不注意などによ
り操作レバー54aが操作され、マニュアル操作弁54
が切換えられてしまうと、上述したアクチュエータ52
を特定の作動態様に保持する自動制御が無効となってし
まい、これに伴う不測の事態を生じる懸念がある。
【0011】例えば前述のように、アクチュエータ52
がバケットシリンダであって比例電磁制御弁55の切換
えによってバケットを設定角度に保つ自動制御が実施さ
れているときに、そのバケットを設定角度に保つ自動制
御が無効となって、バケットの角度が大きく変化し、所
望の法面掘削などの自動掘削を実現できなくなってしま
う事態を生じる懸念がある。
【0012】本発明は、上述した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、アクチュエータ
を駆動させておこなわれる自動制御の実施中に手動操作
弁が切換えられても、該当する自動制御をそのまま継続
させることができる建設機械の制御装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る発明は、アクチュエータと、
このアクチュエータを駆動する圧油を供給するメイン油
圧ポンプと、パイロット圧により作動し、上記メイン油
圧ポンプから上記アクチュエータに供給される圧油の流
れを制御するコントロールバルブと、上記パイロット圧
を発生させるパイロット油圧源と、それぞれ上記コント
ロールバルブの制御室と上記パイロット油圧源との間に
設けられ、手動操作により作動する手動操作弁、及び所
定の駆動信号により作動する主・電磁制御弁と、これら
の手動操作弁と主・電磁制御弁のそれぞれから出力され
るパイロット圧のうちの最大圧を選択して上記コントロ
ールバルブの制御室に供給する最大圧選択手段と、上記
主・電磁制御弁を駆動する駆動信号を出力するコントロ
ーラとを備えた建設機械の制御装置において、上記最大
圧選択手段と上記コントロールバルブの制御室との間に
別の電磁制御弁を備えるとともに、上記アクチュエータ
の特定の作動態様に係る特定状態量を設定する状態量設
定手段と、上記アクチュエータの実稼動時の作動態様に
係る実稼動状態量を検出する状態量検出手段とを備え、
上記コントローラが、上記状態量設定手段から出力され
る特定状態量と上記状態量検出手段から出力される実稼
動状態量とに基づいて状態量の差を演算する差・演算手
段と、あらかじめ状態量の差と、上記別の電磁制御弁及
び上記主・電磁制御弁の少なくとも一方の開口量を規定
する規定信号の値との関係が設定され、上記差・演算手
段で演算された状態量の差と上記関係に基づき対応する
規定信号の値を選定する規定信号選定手段と、この規定
信号選定手段で選定された値の規定信号を上記別の電磁
制御弁及び主・電磁制御弁の少なくとも一方の該当する
ものに出力する出力手段とを有する構成にしてある。
【0014】このように構成した請求項1に係る発明で
は、あらかじめ状態量設定手段によりアクチュエータの
特定の作動態様に係る特定状態量を設定しておき、例え
ば手動操作弁を操作しない状態、すなわち中立のブロッ
ク位置に保持した状態において、コントローラから駆動
信号を出力させて主・電磁制御弁を駆動させ、パイロッ
ト油圧源のパイロット圧を主・電磁制御弁、最大圧選択
手段、開口状態に保持した別の電磁制御弁を介してコン
トロールバルブの制御室に与えてコントロールバルブを
作動させると、メイン油圧ポンプからコントロールバル
ブを介してアクチュエータに圧油が供給され、このアク
チュエータが駆動する。このアクチュエータの駆動に伴
い、状態量検出手段でこのアクチュエータの実稼動時の
作動態様に係る実稼動状態量が検出される。コントロー
ラでは、差・演算手段により、上述の状態量設定手段か
ら出力される特定状態量と上述の状態量検出手段から出
力される実稼動状態量とに基づいて状態量の差が演算さ
れる。また、このコントローラの規定信号選定手段で、
上述の演算により求められた状態量の差に応じた規定信
号の値が選定され、この規定信号がコントローラの出力
手段から例えば別の電磁制御弁に出力される。これによ
り別の電磁制御弁の開口量が規定値となるように制御さ
れ、パイロット油圧源から主・電磁制御弁、最大圧選択
手段、別の電磁制御弁を経てコントロールバルブの制御
室に与えられるパイロット圧を適宜変化させ、これに伴
い、アクチュエータに供給される圧油の量が制御され
る。状態量の差が次第に0に近づき、規定値が0となっ
たとき実稼動状態量が特定状態量に一致し、別の電磁制
御弁はブロック位置となり、コントロールバルブも中立
のブロック位置となり、アクチュエータへの圧油の供給
が停止され、これによってアクチュエータの作動態様が
特定の作動態様となるように保持され、このアクチュエ
ータを介して所望の自動制御を実施することができる。
【0015】なお、上述のように規定信号選定手段から
別の電磁制御弁に規定信号を出力して別の電磁制御弁の
みを駆動制御することに代えて、別の電磁制御弁と主・
電磁制御弁の双方に規定信号を出力して、これらの別の
電磁制御弁と主・電磁制御弁の双方の開口量が規定値と
なるように制御してもよい。また、主・電磁制御弁を最
大開口量にする操作をおこなっている際に手動操作弁の
操作が同時におこなわれる懸念がなければ、別の電磁制
御弁に規定信号を出力してこの別の電磁制御弁を駆動制
御する代りに、この別の電磁制御弁は例えば全開に保持
し、主・電磁制御弁に規定信号を出力してこの主・電磁
制御弁の開口量が規定値になるように制御してもよい。
【0016】また例えば、主・電磁制御弁を操作しない
状態、すなわち中立のブロック位置に保持した状態に
し、別の電磁制御弁を例えば全開に保持した状態におい
て、手動操作弁を操作すると、パイロット油圧源のパイ
ロット圧が手動操作弁、最大圧選択手段、別の電磁制御
弁を介してコントロールバルブの制御室に与えられコン
トロールバルブが作動する。これにより、メイン油圧ポ
ンプからコントロールバルブを介してアクチュエータに
圧油が供給され、このアクチュエータが駆動する。つま
り、手動操作弁の操作量に相応させてアクチュエータを
手動で駆動することができる。
【0017】また、上述したようにコントローラの規定
信号選定手段から例えば別の電磁制御弁に規定信号を出
力させてアクチュエータを特定の作動態様となるように
駆動して所定の自動制御を実施している状態において、
例えばオペレータの不注意などにより誤って手動操作弁
が操作された場合には、主・電磁制御弁から供給される
パイロット圧と手動操作弁から供給されるパイロット圧
のうちの大きい方のパイロット圧が最大圧選択手段から
取り出されるものの、コントローラの出力手段から出力
される規定信号により別の電磁制御弁の開口量は依然と
して規定値に保持されたままであり、したがって、最大
圧選択手段から取り出されたパイロット圧がそれまでに
比べて変化したときでも、別の電磁制御弁を経てコント
ローラの制御室に導かれるパイロット圧は、規定値に依
存する大きさであり、このためコントロールバルブの切
換え量が規定値に関連する切換位置に保たれる。これに
伴い、アクチュエータの作動態様が特定の作動態様とな
るように保持され、このアクチュエータを介して所望の
自動制御をそのまま継続させることができる。
【0018】また、本発明の請求項2に係る発明は、上
述した請求項1に係る発明において、上記コントロール
バルブが、上記アクチュエータの所定方向の動きと、そ
れとは逆方向の動きの双方を制御するものであり、上記
手動操作弁の所定の一方向の操作に伴って上記パイロッ
ト油圧源のパイロット圧を誘導する第1誘導管路と、上
記手動操作弁の他方向の操作に伴って上記パイロット油
圧源のパイロット圧を誘導する第2誘導管路とを備える
とともに、上記最大圧選択手段が、上記第1誘導管路を
通して導かれるパイロット圧と上記主・電磁制御弁から
出力されるパイロット圧のうちの大きい方の圧を選択し
て出力する第1シャトル弁と、上記第2誘導管路を通し
て導かれるパイロット圧と上記主・電磁制御弁から出力
されるパイロット圧のうちの大きい方の圧を選択して出
力する第2シャトル弁とからなり、上記別の電磁制御弁
を、上記第1シャトル弁と上記コントロールバルブの一
方の制御室である第1制御室とを連絡する第1パイロッ
ト管路と、上記第2シャトル弁と上記コントロールバル
ブの他方の制御室である第2制御室とを連絡する第2パ
イロット管路のそれぞれに備えた構成にしてある。
【0019】このように構成した請求項2に係る発明で
は、あらかじめ状態量設定手段によりアクチュエータの
特定の作動態様に係る特定状態量を設定しておき、例え
ば手動操作弁を操作しない状態、すなわち中立のブロッ
ク位置に保持した状態において、例えばコントロールバ
ルブの第2制御室を第2パイロット管路及び、この第2
パイロット管路に設けられ、ブロック位置でタンクに連
通するように保持される別の電磁制御弁を介してタンク
圧に設定しておき、コントローラから駆動信号を出力さ
せて主・電磁制御弁を駆動させ、パイロット油圧源のパ
イロット圧を主・電磁制御弁、第1パイロット管路、開
口状態に保持され、この第1パイロット管路に設けられ
る別の電磁制御弁を介してコントロールバルブの第1制
御室に与え、コントロールバルブを所定の位置にする
と、メイン油圧ポンプからコントロールバルブを介して
アクチュエータに圧油が供給され、このアクチュエータ
が例えば所定方向に駆動する。このアクチュエータの駆
動に伴い、状態量検出手段でこのアクチュエータの実稼
動時の所定方向への作動態様に係る実稼動状態量が検出
される。コントローラでは、差・演算手段により、上述
の状態量設定手段から出力される特定状態量と上述の状
態量検出手段から出力される実稼動状態量とに基づいて
状態量の差が演算される。また、このコントローラの規
定信号選定手段で、上述の演算により求められた状態量
の差に応じた規定信号の値が選定され、この規定信号が
コントローラの出力手段から例えば第1パイロット管路
に配置された別の電磁制御弁に出力される。これにより
該当する別の電磁制御弁の開口量が規定値となるように
制御され、パイロット油圧源から主・電磁制御弁、第1
シャトル弁、第1パイロット管路、該当する別の電磁制
御弁を経てコントロールバルブの第1制御室に与えられ
るパイロット圧を適宜変化させ、これに伴い、アクチュ
エータに供給される圧油の量が制御される。状態量の差
が次第に0に近づき、規定値が0になったとき、第1パ
イロット管路に設けられた該当する別の電磁制御弁もブ
ロック位置に保持され、これによってコントロールバル
ブも中立のブロック位置となり、アクチュエータへの圧
油の供給が停止され、実稼動状態量が特定状態量に一致
し、アクチュエータの作動態様が特定の作動態様となる
ように保持され、このアクチュエータを介して所望の自
動制御を実施することができる。
【0020】なおこの場合、例えばコントロールバルブ
の第1制御室を第1パイロット管路及び、この第1パイ
ロット管路に設けられ、ブロック位置でタンクに連通す
るように保持される別の電磁制御弁を介してタンク圧に
設定しておき、コントローラから駆動信号を出力させて
主・電磁制御弁を駆動させ、パイロット油圧源のパイロ
ット圧を主・電磁制御弁、第2パイロット管路、この第
2パイロット管路に設けられ、開口状態に保持される別
の電磁制御弁を介してコントロールバルブの第2制御室
に与えれば、コントロールバルブが上述の所定の弁位置
とは異なる弁位置となり、メイン油圧ポンプからコント
ロールバルブを介してアクチュエータに圧油が供給さ
れ、このアクチュエータが上述の所定方向とは逆方向に
駆動する。そして、上述と同様にして、第2パイロット
管路に設けられる別の電磁制御弁の開口量が規定値とな
るように制御され、これに応じてアクチュエータの作動
態様が所望の作動態様となるように保持され、このアク
チュエータを介して所望の自動制御を実施することがで
きる。
【0021】また例えば、主・電磁制御弁を操作しない
状態、すなわち中立のブロック位置に保持した状態に
し、第1パイロット管路に設けた別の電磁制御弁を全開
に保持した状態にし、第2パイロット管路に設けた別の
電磁制御弁をブロック位置に保持した状態において、手
動操作弁を所定の一方向に操作すると、パイロット油圧
源のパイロット圧が手動操作弁、第1シャトル弁、第1
パイロット管路、この第1パイロット管路に設けた別の
電磁制御弁を介してコントロールバルブの第1制御室に
与えられ、コントロールバルブが所定の位置となる。こ
れにより、メイン油圧ポンプからコントロールバルブを
介してアクチュエータに圧油が供給され、このアクチュ
エータが例えば所定方向に駆動する。つまり、手動操作
弁の所定の一方向の操作に伴う操作量に相応させてアク
チュエータを所定方向に手動で駆動することができる。
【0022】なおこの場合、第2パイロット管路に設け
た別の電磁制御弁を全開に保持した状態にし、第1パイ
ロット管路に設けた別の電磁制御弁をブロック位置に保
持した状態において、手動操作弁を上述とは他方向に操
作すると、パイロット油圧源のパイロット圧が、手動操
作弁、第2シャトル弁、第2パイロット管路、この第2
パイロット管路に設けた別の電磁制御弁を介してコント
ロールバルブの第2制御室に与えられ、コントロールバ
ルブが上述とは異なる位置となる。これにより、メイン
油圧ポンプからコントロールバルブを介してアクチュエ
ータに圧油が供給され、このアクチュエータが逆方向に
駆動する。つまり手動操作弁の他方向の操作に伴う操作
量に相応させてアクチュエータを上述とは逆方向に手動
で駆動することができる。
【0023】また、上述したようにコントローラの出力
手段から例えば第1パイロット管路に設けられる別の電
磁制御弁に規定信号を出力させてアクチュエータを特定
の作動態様となるように駆動して自動制御を実施してい
る状態において、例えばオペレータの不注意などにより
誤って手動操作弁が上述した所定の一方向に操作された
場合には、主・電磁制御弁から供給されるパイロット圧
と手動操作弁から供給されるパイロット圧のうちの大き
い方のパイロット圧が第1シャトル弁から取り出される
ものの、コントローラの出力手段から出力される規定信
号により第1パイロット管路に設けられる別の電磁制御
弁の開口量は依然として規定値に保持されたままであ
り、したがって、第1シャトル弁から取り出されたパイ
ロット圧がそれまでに比べて変化したときでも、第1パ
イロット管路に設けた別の電磁制御弁を経てコントロー
ラの第1制御室に導かれるパイロット圧は、規定値に依
存する大きさであり、このためコントロールバルブの弁
位置が規定値に関連する位置に保たれる。これに伴い、
アクチュエータの作動態様が特定の作動態様となるよう
に保持され、このアクチュエータを介して所望の自動制
御をそのまま継続させることができる。
【0024】なお上述とは逆に、コントローラの出力手
段から例えば第2パイロット管路に設けられる別の電磁
制御弁に規定信号を出力させてアクチュエータを特定の
作動態様となるように駆動して自動制御を実施している
状態において、例えばオペレータの不注意などにより誤
って手動操作弁が他方向に操作された場合にも、上述同
様にしてアクチュエータの作動態様が特定の作動態様と
なるように保持され、このアクチュエータを介して所望
の自動制御をそのまま継続させることができる。
【0025】また、本発明の請求項3に係る発明は、上
述した請求項1または2に係る発明において、当該建設
機械が、上記アクチュエータにより駆動される作業具を
含み、回動可能に形成された多関節のフロント部材と、
このフロント部材を支持する機体とを有する構成にして
ある。
【0026】このように構成した請求項3に係る発明で
は、アクチュエータの作動態様を特定の作動態様となる
ように保持することにより、このアクチュエータによっ
て駆動される作業具を所望の形態に保つ自動制御を実施
することができる。
【0027】また、本発明の請求項4に係る発明は、上
述した請求項3に係る発明において、上記状態量が上記
作業具の角度であって、上記状態量設定手段が、上記作
業具を所定の設定角度に保持する設定角度信号を出力す
る角度設定手段から成り、上記状態量検出手段が、上記
フロント部材の各関節部の相対角度を検出する角度セン
サ、及び上記機体の水平線に対する傾斜角を検出する傾
斜センサと、上記コントローラに備えられ、上記角度セ
ンサ及び傾斜センサからそれぞれ出力される角度信号に
基づいて水平線に対する上記作業具の所定の基準線がな
す角度である上記実稼動角度を演算する実角度演算手段
とを含み、上記差・演算手段が、上記コントローラに備
えられ、上記角度設定手段から出力された上記設定角度
と上記実角度演算手段で演算された上記実稼動角度との
差を演算する加算手段を含み、上記規定信号選定手段
は、あらかじめ設定された上記作業具に係る角度の差と
規定信号の値との関数関係に基づいて、上記加算手段で
求められた角度の差に対応する規定信号の値を選定する
ものから成る構成にしてある。
【0028】このように構成した請求項4に係る発明で
は、あらかじめ角度設定手段によりアクチュエータの特
定の作動態様に係る特定状態量、すなわち作業具の所定
の設定角度が設定される。また、フロント部材の回動に
伴い、フロント部材の各関節部の相対角度が角度センサ
で検出され、機体の水平線に対する傾斜角が傾斜センサ
で検出され、これらのセンサから出力される角度信号に
基づいてコントローラの実角度演算手段で、水平線に対
する作業具の所定の基準線がなす角度である実稼動角度
が演算される。さらにコントローラの加算手段で、角度
設定手段から出力された設定角度と実角度演算手段で演
算された実稼動角度との差が演算され、このコントロー
ラの規定信号選定手段で、あらかじめ設定された作業具
に係る角度の差と規定信号の値との関係に基づいて、上
述の加算手段で求められた角度の差に対応する規定信号
の値が選定され、この規定信号がコントローラの出力手
段から例えば別の電磁制御弁に出力される。これにより
別の電磁制御弁の開口量が規定値となるように制御さ
れ、また、その規定値が次第に0に近づくように制御さ
れ、その規定値が0となったとき別の電磁制御弁はブロ
ック位置となり、コントロールバルブも中立のブロック
位置となり、アクチュエータへの圧油の供給が停止さ
れ、アクチュエータの作動態様が特定の作動態様となる
ように保持され、このアクチュエータで駆動される作業
具の実稼動角度が設定角度となるように自動制御され
て、当該作業具による所望の作業を実施することができ
る。
【0029】また、本発明の請求項5に係る発明は、上
述した請求項4に係る発明において、上記コントローラ
が、上記別の電磁制御弁と上記主・電磁制御弁の双方に
同時に規定信号を出力する出力手段を含む構成にしてあ
る。
【0030】このように構成した請求項5に係る発明で
は、コントローラの規定信号選定手段で、あらかじめ設
定された作業具に係る角度の差と規定信号の値との関係
に基づいて、加算手段で求められた角度の差に対する規
定信号の値が選定された際、出力手段を介してその規定
信号が別の電磁制御弁と主・電磁制御弁の双方に同時に
出力される。これにより、別の電磁制御弁と主・電磁制
御弁を同等の形状寸法から成るものとした場合には、こ
れらの電磁制御弁を同じ開口量に保持することができ
る。
【0031】また、本発明の請求項6に係る発明は、上
述した請求項3に係る発明において、上記状態量が上記
作業具の角度であって、上記状態量設定手段が、上記作
業具を所定の設定角度に保持する設定角度信号を出力す
る角度設定手段から成り、上記状態量検出手段が、上記
フロント部材の各関節部の相対角度を検出する角度セン
サ、及び上記機体の水平線に対する傾斜角を検出する傾
斜センサと、上記コントローラに備えられ、上記角度セ
ンサ及び傾斜センサからそれぞれ出力される角度信号に
基づいて水平線に対する上記作業具の所定の基準線がな
す角度である上記実稼動角度を演算する実角度演算手段
とを含み、上記多関節のフロント部材を駆動するアクチ
ュエータであって上記アクチュエータとは異なるアクチ
ュエータの操作量を検出する操作量検出器を備え、上記
差・演算手段が、上記コントローラに備えられ、上記操
作量検出器から出力された操作量信号に基づいて上記作
業具の予測される角度の変化を補正角度として演算する
補正角度演算手段と、この補正角度演算手段で演算され
た上記補正角度と上記実角度演算手段で演算された上記
実稼動角度とを加算する第1加算手段と、上記角度設定
手段から出力された設定角度と上記第1加算手段で演算
された角度との差を演算する第2加算手段とを含み、上
記規定信号選定手段は、あらかじめ設定された上記作業
具に係る角度の差と規定信号の値との関数関係に基づい
て、上記第2加算手段で求められた角度の差に対応する
規定信号の値を選定するものから成る構成にしてある。
【0032】このように構成した請求項6に係る発明で
は、あらかじめ角度設定手段によりアクチュエータの特
定の作動態様に係る特定状態量、すなわち作業具の所定
の設定角度が設定される。また、フロント部材の回動に
より作業具が動き、例えばフロント部材が或る作業姿勢
となるに伴い、フロント部材の各関節部の相対角度が角
度センサで検出され、機体の水平線に対する傾斜角が傾
斜センサで検出され、これらのセンサから出力される角
度信号に基づいてコントローラの実角度演算手段で、水
平線に対する作業具の所定の基準線がなす角度である実
稼動角度が演算される。さらにコントローラの第2加算
手段で、角度設定手段から出力された設定角度と実角度
演算手段で演算された実稼動角度との差が演算され、こ
のコントローラの規定信号選定手段で、あらかじめ設定
された作業具に係る角度の差と規定信号の値との関係に
基づいて、上述の第2加算手段で求められた角度の差に
対応する規定信号が選定され、この規定信号がコントロ
ーラの出力手段から例えば別の電磁制御弁に出力され
る。これにより別の電磁制御弁の開口量が規定値となる
ように制御され、また、その規定値が次第に0に近づく
ように制御され、規定値が0となったとき別の電磁制御
弁はブロック位置となり、コントロールバルブも中立の
ブロック位置となり、アクチュエータへの圧油の供給が
停止され、アクチュエータの作動態様が特定の作動態様
となるように保持され、このアクチュエータで駆動され
る作業具の実稼動角度が設定角度となるように自動制御
されて、当該作業具による所望の作業を実施することが
できる。
【0033】そして、このような状態において、多関節
フロント部材の作業具部分以外の部分が回動したとき、
すなわち作業具を駆動するアクチュエータとは異なるア
クチュエータが駆動されたとき、その異なるアクチュエ
ータの操作量が操作量検出器で検出され、この操作量検
出器から出力された操作量信号に基づいて、コントロー
ラの補正角度演算手段で、作業具の予測される角度の変
化が補正角度として求められる。また、コントローラの
第1加算手段では、補正角度演算手段で求められた補正
角度と、実角度演算手段で演算された実稼動角度が加算
されて予測角度が求められる。さらに、コントローラの
第2加算手段では、角度設定手段から出力された設定角
度と第1加算手段で演算された予測角度との差が演算さ
れる。コントローラの規定信号選択手段では、作業具に
係る角度の差と規定信号の値との上述の関数関係に基づ
いて、第2加算手段で求められた角度の差に対応する規
定信号の値が選定され、この規定信号がコントローラの
出力手段から例えば別の電磁制御弁に出力される。これ
により別の電磁制御弁の開口量が規定値となるように制
御され、また、その規定値が次第に0に近づくように制
御され、規定値が0となったとき別の電磁制御弁はブロ
ック位置となり、コントロールバルブも中立のブロック
位置となり、アクチュエータへの圧油の供給が停止さ
れ、アクチュエータの作動態様が特定の作動態様となる
ように保持され、このアクチュエータで駆動される作業
具の実稼動角度が上述したフロント部材の回動に伴っ
て、設定角度からずれる方向に変化しようとするところ
を比較的早いタイミングで設定角度となるように自動制
御され、当該作業具による所望の作業を実施することが
できる。
【0034】また、本発明の請求項7に係る発明は、上
述した請求項3〜6のいずれかに係る発明において、上
記建設機械が油圧ショベルであり、上記フロント部材が
ブーム、アーム、バケットを含み、上記機体が旋回体で
あり、上記作業具が上記バケットから成る構成にしてあ
る。
【0035】このように構成した請求項7に係る発明で
は、油圧ショベルで実施される頻度が比較的高いバケッ
ト角の自動制御を実施できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の制御装
置の実施形態について図に基づいて説明する。図1は本
発明の第1の実施形態が適用される建設機械の一例とし
て挙げた油圧ショベルを示す側面図、図2は本発明の第
1の実施形態を示す油圧回路図、図3は図2に示す第1
の実施形態に備えられるコントローラの構成を示すブロ
ック図、図4は水平線に対するバケット基準線がなす角
度であるバケット角すなわち実稼動角度と、図2に示す
第1の実施形態に備えられる角度設定手段から出力され
た設定角度の関係を示す図、図5は図2に示す第1の実
施形態に備えられるコントローラにおける処理手順を示
すフローチャートである。
【0037】図1に示す油圧ショベルは、走行体1と、
この走行体1上に旋回可能に設けられ、運転室を有する
旋回体2と、この旋回体2に回動可能に連結されるブー
ム3と、このブーム3の先端に連結されるアーム4と、
このアーム4に回動可能に連結される作業具例えばバケ
ット5と、ブーム3を駆動するブームシリンダ6と、ア
ーム4を駆動するアームシリンダ7と、バケット5を駆
動するアクチュエータであるバケットシリンダ8を備え
ている。また、旋回体2とブーム3との相対角度を検出
するブーム角センサ9と、ブーム3とアーム4との相対
角度を検出するアーム角センサ10と、アーム4とバケ
ット5との相対角度を検出するバケット角センサ11
と、旋回体2の水平線Hに対する傾斜角を検出する傾斜
センサ12とを備えている。
【0038】上述したブーム3、アーム4、及びバケッ
ト5は、回動可能に形成された多関節のフロント部材を
構成し、また上述した旋回体2はフロント部材を支持す
る機体を構成している。
【0039】このように構成される油圧ショベルに備え
られる本発明の第1の実施形態は、図2に示すように、
バケットシリンダ8を駆動する圧油を供給するメイン油
圧ポンプ14と、タンク16と、パイロット圧により作
動し、メイン油圧ポンプ14からバケットシリンダ8に
供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブ1
5と、上述したパイロット圧を発生させるパイロット油
圧源17と、それぞれコントロールバルブ15の第1制
御室15a、第2制御室15bとパイロット油圧源17
との間に設けられ、手動操作される操作レバー13a、
及びこの操作レバー13aの操作により作動する手動操
作弁、すなわちパイロット操作弁13bを有するバケッ
ト操作装置13、及び所定の駆動信号により作動する主
・電磁制御弁、すなわち第1電磁制御弁18とを備えて
いる。
【0040】なお、上述したコントロールバルブ15
は、バケットシリンダ8の所定方向の動き例えば収縮す
る方向の動きと、それとは逆方向の動きすなわち伸長す
る方向の動きの双方を制御するものである。
【0041】また同図2に示すように、操作レバー13
aの所定の一方向の切換え操作に伴うパイロット操作弁
13bの作動によりパイロット油圧源17のパイロット
圧を誘導する第1誘導管路21aと、操作レバー13a
の他方向の切換え操作に伴うパイロット操作弁13bの
作動によりパイロット油圧源17のパイロット圧を誘導
する第2誘導管路22aを備えるとともに、第1誘導管
路21aを通して導かれるパイロット圧と第1電磁制御
弁18から出力されるパイロット圧のうちの大きい方の
圧を選択してコントロールバルブ15の第1制御室15
aに連なる第1パイロット管路21に供給する第1シャ
トル弁19と、第2誘導管路22aを通して導かれるパ
イロット圧と第1電磁制御弁18から出力されるパイロ
ット圧のうちの大きい方の圧を選択してコントロールバ
ルブ15の第2制御室15bに連なる第2パイロット管
路22に供給する第2シャトル弁20とを備えている。
【0042】上述したシャトル弁19,20は、パイロ
ット操作弁13bと第1電磁制御弁18のそれぞれから
出力されるパイロット圧のうちの最大圧を選択してコン
トロールバルブ15の第1制御室15a、第2制御室1
5bに供給する最大圧選択手段を構成している。
【0043】また、上述した第1パイロット管路21中
には、主・電磁制御弁とは異なる別の電磁制御弁、すな
わち第2電磁制御弁23を設けてあり、第2パイロット
管路22中にも主・電磁制御弁とは異なる電磁制御弁、
すなわち第3電磁制御弁24を設けてある。
【0044】また、同図2に示すように、アクチュエー
タの特定の作動態様に係る特定状態量を設定する状態量
設定手段、例えばバケット5を所定の設定角度ANGs
に保持する設定角度信号を出力する角度設定手段25を
備えている。なお、この第1の実施形態及び後述する第
2,第3の実施形態のいずれにあっても、状態量として
バケット5の角度を採用している。
【0045】同図2中、9,10,11,12は、それ
ぞれ図1に示したブーム角センサ、アーム角センサ、バ
ケット角センサ、傾斜センサである。
【0046】さらに同図2に示すように、上述した角度
設定手段25から出力される設定角度信号、各センサ9
〜12から出力される角度信号を入力し、第1,第2,
第3電磁制御弁18,23,24をそれぞれ駆動する信
号を出力するコントローラ26を備えている。
【0047】このコントローラ26は例えば図3に示す
ように、各センサ9〜12からそれぞれ出力される角度
信号に基づいて公知の演算式により水平線Hに対するバ
ケット5の所定の基準線Lがなす角度である実稼動角度
ANGz(図4に示す)を演算する実角度演算手段、す
なわちバケット角演算手段27と、角度設定手段25か
ら出力される説定角度ANGsとバケット角演算手段2
7から出力される実稼動角度ANGzとの差ΔAを演算
する差・演算手段、すなわち加算手段28とを備えてい
る。さらに、このコントローラ26は、あらかじめ状態
量の差、すなわち上述の差ΔAと、別の電磁制御弁であ
る第2,第3電磁制御弁23,24、及び主・電磁制御
弁である第1電磁制御弁18の少なくとも一方の開口
量、例えば第2,第3電磁制御弁23,24の開口量を
規定する規定信号の値すなわち規定値Dcとの関数関係
が設定され、加算手段28で演算された差ΔAと上述の
関数関係に基づき対応する規定値Dcを選定する規定信
号選定手段29と、この規定信号選定手段29で選定さ
れた規定値Dcの規定信号を、第2,第3電磁制御弁2
3,24、及び第1電磁制御弁18の少なくとも一方の
該当するもの、今の場合は第2,第3電磁制御弁23,
24に出力する出力手段29aを備えている。なお、規
定信号選定手段29で設定される関数関係は、差ΔAが
マイナス値の場合は(a)で示す関数関係となり、差Δ
Aがプラス値である場合は(b)で示す関数関係とな
る。すなわち、差ΔAがマイナス値の場合には、第3電
磁制御弁24へ規定値Dcの信号を出力し、差ΔAがプ
ラス値の場合には、第2電磁制御弁23へ規定値Dcの
信号を出力する。規定値Dcは例えば差ΔAの変化にか
かわらず、第2,第3電磁制御弁23,24の最大開口
量に比べて小さな開口量となる一定値に設定してある。
また、差ΔAが0となったとき、規定値Dcも0とな
る。
【0048】なお、上述したフロント部材の各関節部の
相対角度を検出する角度センサ9,10,11、及び旋
回体2の水平線Hに対する傾斜角を検出する傾斜センサ
12と、コントローラ26に備えられた実角度演算手段
27とにより、アクチュエータの実稼動時の作動態様に
係る実稼動状態量、すなわちバケットシリンダ8の実稼
動時の作動態様に係るバケット5の実稼動角度ANGz
を検出する状態量検出手段を構成している。
【0049】次に、このように構成した第1の実施形態
の動作を図4,5をも用いて説明する。例えば今、パイ
ロット操作弁13bを操作しない状態、すなわち中立の
ブロック位置に保持した状態において、バケット角を一
定にする自動制御が実施されるものとする。
【0050】はじめに、図5の手順S1に示すように、
あらかじめ角度設定手段25によりバケットシリンダ8
の特定の作動態様に係る特定状態量、すなわちバケット
5の所定の設定角度ANGsが設定され、コントローラ
26に入力される。また、例えば掘削作業のためのブー
ム3、アーム4等のフロント部材の回動に伴い、フロン
ト部材の各関節の相対角度がブーム各センサ9、アーム
角センサ10、バケット角センサ11で検出され、また
旋回体2の水平線Hに対する傾斜角が傾斜センサ12で
検出され、それぞれコントローラ26に入力される。図
5の手順S2に示すように、コントローラ26のバケッ
ト角演算手段27で、水平線Hに対するバケット5の基
準線Lのバケット角度すなわち実稼動角度ANGzが演
算される。次に図5の手順S3に示すように、コントロ
ーラ26の加算手段28で角度設定手段25から出力さ
れた設定角度ANGsとバケット角演算手段27で演算
された実稼動角度ANGzとの差ΔAが演算される。次
に図5の他順S4に示すように、コントローラ26に備
えられる規定信号選定手段29で差ΔAが0以上かどう
か判断される。この判断がイエスであれば図4に示すよ
うに、実稼動状態にあるバケット5の基準線Lに対し
て、バケット5の目標とする基準線L1が上側に位置
し、設定角度ANGs1に対して実稼動角度ANGzが
小さい状態にあることになり、図5の手順S5に移る。
【0051】この手順S5では、第1電磁制御弁18の
開口量を例えば最大に設定し、第2電磁制御弁23をブ
ロック位置、すなわち第1パイロット管路21とシャト
ル弁19との間を遮断し、第1パイロット管路21をタ
ンク16に連通させる切換位置に設定することがおこな
われる。そして、加算手段28から出力された差ΔAに
基づいて規定信号選定手段29で図3に示される(b)
の関数関係から第3電磁制御弁24の開口量を規定する
規定値Dcが選定される。このような各設定がなされた
後、コントローラ26の出力手段29aから第1電磁制
御弁18に最大開口量に相当する駆動信号が出力され、
第2電磁制御弁23にブロック位置に切換える駆動信号
が出力され、第3電磁制御弁24に最大開口量に比べて
小さい開口量である規定値Dcの規定信号が出力され
る。図5の手順S5の処理の後は、はじめに戻る。
【0052】上述の動作により、パイロット油圧源17
のパイロット圧が、第1電磁制御弁18、第2シャトル
弁20、第3電磁制御弁24、第2パイロット管路22
を介してコントロールバルブ15の第2制御室15bに
与えられ、コントロールバルブ15が切換えられて、メ
イン油圧ポンプ14からコントロールバルブ15を介し
てバケットシリンダ8のボトム側室8bに圧油が供給さ
れ、このバケットシリンダ8が伸長する方向に作動す
る。このバケットシリンダ8の駆動に伴い、上述した各
センサ9〜12からの角度信号が上述のようにコントロ
ーラ26に入力され、バケット角演算手段27で実稼動
角度ANGzが演算され、加算手段28で差ΔAが求め
られ、規定信号選定手段29でその求められた差ΔAに
相当する規定値Dcが選定され、その規定値Dcの規定
信号が出力手段29aを介して第3電磁制御弁24に出
力され続け、バケットシリンダ8は伸長動作を続け、バ
ケット5の実稼動角度ANGzは次第に大きくなる。設
定角度ANGs1と実稼動角度ANGzとの差ΔAが次
第に0に近づき、規定値Dcが0になったとき、第2パ
イロット管路22に設けた第3電磁制御弁24もブロッ
ク位置に保持される。すなわち、第2パイロット管路2
2とシャトル弁20との間が遮断され、第2パイロット
管路22をタンク16に連通させる切換え位置に保持さ
れる。これにより、コントロールバルブ15も中立のブ
ロック位置に切換えられ、バケットシリンダ8への圧油
の供給が停止され、バケット5の実稼動角度ANGzが
設定角度ANGsに一致し、バケットシリンダ8の伸長
動作が停止して、その作動態様が特定の作動態様すなわ
ち特定のストロークで停止保持される作動態様になり、
このバケットシリンダ8を介してバケット角を一定にす
る自動制御が実施される。
【0053】なお、上述した図5の手順S4における判
断がノーであれば、図4に示すように、実稼動状態にあ
るバケット5の基準線Lに対してバケット5の目標とす
る基準線L2が下側に位置し、設定角度ANGs2に対し
て実稼動角度ANGzが大きい状態にあり、この場合は
手順S6に移る。この手順S6では、第1電磁制御弁1
8の開口量を例えば最大に設定し、第3電磁制御弁24
をブロック位置、すなわち第2パイロット管路22とシ
ャトル弁20との間を遮断し、第2パイロット管路22
をタンク16に連通させる切換位置にすることがおこな
われる。そして、加算手段28から出力された差ΔAに
基づいて規定信号選定手段29で図3に示される(a)
の関数関係から第2電磁制御弁23の開口量を規定する
規定値Dcが選定される。このような各設定がされた
後、コントローラ26の出力手段29aから第1電磁制
御弁18に最大開口量に相当する駆動信号が出力され、
第3電磁制御弁24にブロック位置に切換える駆動信号
が出力され、第2電磁制御弁23に最大開口量に比べて
小さい開口量である規定値Dcの規定信号が出力され
る。図5の手順S6の処理の後は、はじめに戻る。
【0054】上述の動作により、パイロット油圧源17
のパイロット圧が、第1電磁制御弁18、第1シャトル
弁19、第2電磁制御弁23、第1パイロット管路21
を介してコントロールバルブ15の第1制御室15aに
与えられ、コントロールバルブ15が切換えられて、メ
イン油圧ポンプ14からコントロールバルブ15を介し
てバケットシリンダ8のロッド側室8aに圧油が供給さ
れ、このバケットシリンダ8が収縮する方向に作動す
る。このバケットシリンダ8の駆動に伴い、上述した各
センサ9〜12からの角度信号が上述のようにコントロ
ーラ26に入力され、バケット角演算手段27で実稼動
角度ANGzが演算され、加算手段28で差ΔAが求め
られ、規定信号選定手段29でその求められた差ΔAに
相当する規定値Dcが選定され、その規定値Dcの規定
信号が出力手段29aを介して第2電磁制御弁23に出
力され続け、バケットシリンダ8は収縮動作を続け、バ
ケット5の実稼動角度ANGzは次第に小さくなる。設
定角度ANGs2と実稼動角度ANGzとの差ΔAが次
第に0に近づき、規定値が0になったとき、第1パイロ
ット管路21に設けた第2電磁制御弁23もブロック位
置に保持される。すなわち、第1パイロット管路21と
シャトル弁19との間が遮断され、第1パイロット管路
21はタンク16に連通する切換え位置に保持される。
【0055】これにより、コントロールバルブ15も中
立のブロック位置に切換えられ、バケットシリンダ8へ
の圧油の供給が停止され、バケット5の実稼動角度AN
Gzが設定角度ANGs2に一致し、バケットシリンダ
8の収縮動作が停止して、その作動態様が特定の作動態
様すなわち特定のストロークで停止保持される作動態様
になり、このバケットシリンダ8を介してバケツト角を
一定にする自動制御が実施される。
【0056】また例えば、第1電磁制御弁18を操作し
ない状態、すなわち中立のブロック位置に保持した状態
にし、第1パイロット管路21に設けた第2電磁制御弁
23を全開に保持し、第2パイロット管路22に設けた
第3電磁制御弁24を、第2パイロット管路22をタン
クに連通させるブロック位置に保持した状態において、
操作レバー13aを例えば所定の一方向に操作してパイ
ロット操作弁13bを駆動すると、パイロット油圧源1
7のパイロット圧が、パイロット操作弁13b、第1誘
導管路21a、第1シャトル弁19、第1パイロット管
路21、第2電磁制御弁23を介してコントロールバル
ブ15の第1制御室15aに与えられ、このコントロー
ルバルブ15が作動する。これにより、メイン油圧ポン
プ14からコントロールバルブ15を介してバケットシ
リンダ8のロッド側室8aに圧油が供給され、このバケ
ットシリンダ8が収縮する方向に駆動する。つまり、パ
イロット操作弁13bの所定の一方向の操作に伴う操作
量に相応させてバケットシリンダ8を収縮する方向に、
すなわち、バケット5の実稼動角度ANGzを小さくす
るように、手動で駆動することができる。
【0057】なおこの場合、第2パイロット管路22に
設けた第3電磁制御弁24を全開に保持し、第1パイロ
ット管路21に設けた第2電磁制御弁23を、第1パイ
ロット管路21をタンク16に連通させるブロック位置
に保持した状態において、操作レバー13aを上述とは
別の方向に操作し、パイロット操作弁13bを上述とは
異なる位置に操作すると、パイロット油圧源17のパイ
ロット圧がパイロット操作弁13b、第2シャトル弁2
0、第2パイロット管路22、第3電磁制御弁24を介
してコントロールバルブ15の第2制御室15bに与え
られ、コントロールバルブ15が上述とは異なる位置と
なる。これにより、メイン油圧ポンプ14からコントロ
ールバルブ15を介してバケットシリンダ8のボトム側
室8bに圧油が供給され、このバケットシリンダ8が伸
長する方向に駆動する。つまり、パイロット操作弁13
bを上述のように異なる位置に操作した際の操作量に相
応させてバケットシリンダ8を伸長する方向に、すなわ
ちバケット5の実稼動角度ANGzを大きくするよう
に、手動で駆動することができる。
【0058】また、上述したようにコントローラ15の
出力手段29aから例えば第2パイロット管路22に設
けられる第3電磁制御弁24に規定値Dcの規定信号を
出力させることによりバケットシリンダ8を特定の作動
態様となるように駆動してバケット角の一定制御を実施
している状態において、例えばオペレータの不注意など
により誤ってパイロット操作弁13bが操作され、シャ
トル弁20にパイロット圧が与えられた場合には、第1
電磁制御弁18から供給されるパイロット圧と、パイロ
ット操作弁13bから供給されるパイロット圧のうちの
大きい方のパイロット圧が第2シャトル弁20から取り
出されるものの、コントローラ26の出力手段29aか
ら出力される規定値Dcの規定信号により第2パイロッ
ト管路22に設けられる第3電磁制御弁24の開口量は
依然として規定値Dcに保持されたままであり、したが
って、第2シャトル弁20から取り出されたパイロット
圧がそれまでに比べて変化したときでも、第3電磁制御
弁24を経てコントローラ29の第2制御室15bに導
かれるパイロット圧は、規定値Dcに依存する大きさで
あり、このためコントロールバルブ15の弁位置が規定
値Dcに関係する弁位置に保たれる。これに伴い、バケ
ットシリンダ8に供給される圧油の量が変化せず、バケ
ットシリンダ8の作動態様がそれまでと同じ特定の作動
態様となるように保持され、このバケットシリンダ8を
介してバケット角を一定にする自動制御をそのまま継続
させることができる。
【0059】なお上述とは逆に、コントローラ26の出
力手段29aから第1パイロット管路21に設けられる
第2電磁制御弁23に規定信号を出力させてバケットシ
リンダ8を特定の作動態様となるように駆動してバケツ
ト角を一定にする自動制御を実施している状態におい
て、例えばオペレータの不注意などにより誤ってパイロ
ット操作弁13bが操作された場合には、上述と同様に
してバケットシリンダ8の作動態様が特定の作動態様と
なるように保持され、このバケットシリンダ8を介して
バケット角を一定にする自動制御をそのまま継続するこ
とができる。
【0060】このように構成した第1の実施形態によれ
ば、上述のように、第1電磁制御弁18を中立のブロッ
ク位置に保持し、第2電磁制御弁23、第3電磁制御弁
24のいずれかを最大開口量に保持した状態において、
操作レバー13aの操作によるパイロット操作弁13b
の作動により、バケットシリンダ8を手動操作し、バケ
ット5を回動させることができるとともに、パイロット
操作弁13bを中立に保持し、第1電磁制御弁18を例
えば最大開口量に保ち、第2,第3電磁制御弁23,2
4のいずれか一方をブロック位置に保持し、他方を規定
値Dcの規定信号で駆動することにより、バケット5を
一定の角度に保つ自動制御を実施できる。また、バケッ
ト5を一定の角度に保つ自動制御の最中に、例えばオペ
レータの不注意などにより誤ってパイロット操作弁13
bが操作された場合でも、第2,第3電磁制御弁23,
24のいずれかに与えられる規定信号の規定値Dcは変
化しないように保持されるので、このバケット5を一定
の角度に保つ自動制御を支障なく継続させることができ
る。したがって、このように誤ってパイロット操作弁1
3bが操作されたことに伴うパケット5の掘削作業等の
作業の中断を生じることがなく、良好な作業性を確保す
ることができる。
【0061】なお、上記第1の実施形態において、第1
電磁制御弁18を最大開口量にする操作中にパイロット
操作弁13bの操作が同時におこなわれる懸念がなけれ
ば、第2,第3電磁制御弁23,24に規定値Dcの規
定信号を出力してこれらの第2,第3電磁制御弁23,
24を駆動制御する代りに、これらの第2,第3電磁制
御弁23,24のいずれかを全開状態に保ち、第1電磁
制御弁18に規定値Dcの規定信号を出力してこの第1
電磁制御弁18の開口量が規定値になるように制御して
もよい。
【0062】図6,7はそれぞれ上述した図2に示す第
1の実施形態に備えられるコントローラの変形例を示す
ブロック図である。
【0063】これらの変形例は、コントローラ26の規
定信号選定手段で設定される関数関係が前述した図3に
示すものと異なっている。すなわち、図6に示す規定信
号選定手段30で設定される関数関係は、設定角度AN
Gsと実稼動角度ANGzとの差ΔAがマイナス値の場
合は(a)で示すように、規定値Dcは、差ΔAが0近
傍の第1の所定値Δa以下のときは第2,第3電磁制御
弁23,24の最大開口量に比べて小さな開口量となる
一定値に保持され、差ΔAが第1の所定値Δaより大き
くなると次第にその値を減じ、差ΔAが0に至ると0に
なる関係にしてある。また、差ΔAがプラス値の場合
は、(b)に示すように規定値Dcは、差ΔAが0近傍
の第2の所定値Δb以上のときは第2,第3電磁制御弁
23,24の最大開口量に比べて小さな開口量となる一
定値に保持され、差ΔAが第2の所定値Δbより小さく
なると次第にその値を減じ、差ΔAが0に至ると0とな
る関係にしてある。
【0064】また、図7に示す規定信号選定手段31で
設定される関数関係は設定角度ANGsと実稼動角度A
NGzとの差ΔAがマイナス値の場合は(a)で示すよ
うに、規定値Dcは、差ΔAが0に近づくにしたがって
次第にその値を減じ、差ΔAが0に至ると0となる関係
にしてある。また、差ΔAがプラス値の場合は(b)で
示すように、規定値Dcは、差ΔAが0に近づくにした
がって次第にその値を減じ、差ΔAが0に至ると0とな
る関係にしてある。
【0065】規定信号選定手段30,31で設定される
関数関係をこのように構成したものでは、第2,第3電
磁制御弁23,24の開口量の制御をゆるやかにおこな
わせることができ、これに伴って、コントロールバルブ
6の操作もゆるやかになり、バケットシリンダ8に供給
される流量をゆるやかに減少させることができ、これに
よってバケットシリンダ8の停止時のショックを防ぐこ
とができる。
【0066】図8は本発明の第2の実施形態の要部を示
すブロック図、図9は図8の第2の実施形態に備えられ
るコントローラにおける処理手順を示すフローチャート
である。
【0067】この第2の実施形態では、コントローラ2
6が、第2電磁制御弁23あるいは第3電磁制御弁24
と、第1電磁制御弁18の双方に同時に規定値Dcの規
定信号を出力する出力手段31aを備えている。コント
ローラ26における処理手順は、手順S11〜S14ま
では前述した第1の実施形態に係る図5の手順S1〜S
4と同じである。
【0068】これらの図8,9で例示する第2の実施形
態では、図9の手順S14の判断で、設定角度ANGs
と実稼動角度ANGzとの差ΔAがプラス値であると判
断されたときには、手順S15に移り、規定信号選定手
段31は第2電磁制御弁23をブロック位置に設定し、
第3電磁制御弁24の開口量を同図8の(b)に示す関
係、すなわち前述した図7の(b)におけるのと同等の
関数関係に基づく規定値Dcに選定するとともに、第1
電磁制御弁18の開口量も同図8の(b)に示す関数関
係に基づく規定値Dcに選定する。そして、出力手段3
1aから出力信号の組み合わせ形態31a1で示すよう
に、第1,第3電磁制御弁18,24に規定値Dcの規
定信号が出力され、第2電磁制御弁23をブロック位置
にする駆動信号が出力される 処理がおこなわれる。こ
れにより前述のように、バケットシリンダ8が伸長動作
して実稼動角度ANGzが次第に大きくなり、やがて設
定角度ANGsに一致する状態にすることができる。
【0069】また、上述した手順S14の判断で、差Δ
Aがマイナス値であると判断されたときは手順S16に
移り、第3電磁制御弁24をブロック位置に設定し、第
2電磁制御弁23の開口量を同図8の(a)に示す関数
関係、すなわち前述した図7の(a)におけるのと同等
の関数関係に基づく規定値Dcに選定するとともに、第
1電磁制御弁18の開口量も同図8の(a)に示す関数
関係に基づく規定値Dcに選定する。そして、出力手段
31aから出力信号の組み合わせ形態31a2で示すよ
うに、第1,第2電磁制御弁18,23に規定値Dcの
規定信号が出力され、第3電磁制御弁24にブロック位
置にする駆動信号が出力される処理がおこなわれる。こ
れにより、前述したようにバケットシリンダ8が収縮動
作して実稼動角度ANGzが次第に小さくなって、やが
て設定角度ANGsに一致させることができる。なお、
その他の構成については、前述した第1の実施形態と同
等である。
【0070】このように構成した第2の実施形態にあっ
ては、規定値Dcの規定信号に応じて第2,第3の電磁
制御弁23,24の開口量と、第1電磁制御弁18の開
口量とが同等となり、エネルギロスを少なくすることが
できる。
【0071】図10は本発明の第3の実施形態の要部を
示すブロック図である。この第3の実施形態では、多関
節のフロント部材を駆動するバケツトシリンダ8とは異
なるアクチュエータ例えばアーム、ブームを駆動するア
ームシリンダ、ブームシリンダ等の操作量を検出する操
作量検出器32を備えている。また、コントローラ26
内に、操作量検出器32から出力された操作量信号に基
づいてバケット5の予測される角度の変化を補正角度と
して演算する補正角度演算手段33と、この補正角度演
算手段33で演算された補正角度とバケット角演算手段
27で演算された実稼動角度ANGzとを加算する第1
加算手段34と、角度設定手段25から出力された設定
角度ANGSと、第1の加算手段34で演算された予測
角度との差ΔAを演算する第2加算手段、すなわち前述
した加算手段28とを備えている。
【0072】この第3の実施形態では、上述した補正角
度演算手段33と、第1加算手段34と、加算手段28
とによって、差ΔAを演算する差・演算手段が構成され
ている。
【0073】なお、規定信号選定手段31で設定される
関数関係は、例えば前述した図7に示すものと同等であ
る。その他の構成は、前述した第1の実施形態とほぼ同
等になっている。
【0074】このように構成した第3の実施形態では、
前述した第1の実施形態と同様に、あらかじめ角度設定
手段25によりバケットシリンダ8の特定の作動態様に
係る特定状態量、すなわちバケット5の所定の設定角度
ANGsが設定される。また、フロント部材の回動によ
りバケット5が働き、例えばフロント部材が或る作業姿
勢となるに伴い、フロント部材の各関節部の相対角度が
ブーム角センサ9、アーム角センサ10、バケット角セ
ンサ11で検出され、旋回体2の水平線Hに対するバケ
ットの所定の基準線Lがなす角度である実稼動角度AN
Gzが演算される。さらにコントローラ26の加算手段
28で、前述と同様に設定角度ANGsと実稼動角度A
NGzとの差ΔAが演算され、コントローラ26の規定
信号選定手段31で、図10の(a)(b)に示す関数
関係と、加算手段28で求められた角度の差ΔAとに基
づいて、その求められた角度の差ΔAに対応する規定信
号Dcが選定され、この規定信号が例えば第2電磁制御
弁23、あるいは第3電磁制御弁24に出力される。こ
れにより、第2電磁制御弁23あるいは第3電磁制御弁
24の開口量が規定値Dcとなるように制御され、ま
た、その規定値Dcが0に近づくように制御され、規定
値Dcが0となったとき該当する第2電磁制御弁23、
あるいは第3電磁制御弁24はブロック位置となる。こ
れに伴い、コントロールバルブ15も中立のブロック位
置となり、バケットシリンダ8への圧油の供給が停止さ
れ、バケットシリンダ8の作動態様が特定の作動態様、
例えば最大ストロークよりも小さい所定の作動態様とな
るように保持され、このバケットシリンダ8で駆動され
るバケット5の実稼動角度ANGzが設定角度ANGs
となるように自動制御され、このバケット5による所望
の掘削作業等を実施することができる。ここまでの動作
は前述した第1の実施形態におけるのと同じである。
【0075】この第3の実施形態では、上述のように自
動制御がなされている状態において、多関節フロント部
材のバケット5以外の部分、例えばアームが回動したと
き、すなわちアームシリンダが駆動されたとき、そのア
ームシリンダの操作量が操作量検出器32で検出され、
これによって検出された操作量信号がコントローラ26
に入力される。コントローラ26の補正角度演算手段3
3では、その操作量信号に基づいて、バケット5の予測
される角度の変化が補正角度として求められる。そし
て、第1加算手段34において、上述の補正角度演算手
段33で求められた補正角度と、バケット角演算手段2
7で求められた実稼動角度ANGzとが加算され、予測
角度が求められる。さらに、加算手段28で、角度設定
手段25から出力された設定角度ANGsと第1加算手
段34で求められた予測角度との差ΔAが演算される。
コントローラ26の規定信号選択手段31では、差ΔA
と規定値Dcとの上述した関数関係に基づいて、加算手
段28で求められた角度の差ΔAに対応する規定値Dc
が選定され、この規定値Dcの規定信号が出力手段31
aから例えば第2電磁制御弁23あるいは第3電磁制御
弁24に出力される。これにより第2電磁制御弁23あ
るいは第3電磁制御弁24の開口量が規定値Dcとなる
ように制御され、またその規定値Dcが次第に0に近づ
くように制御され、規定値Dcが0となったとき、第2
電磁制御弁23あるいは第3電磁制御弁24はブロック
位置となる。これに伴い、バケットシリンダ8への圧油
の供給が停止され、バケットシリンダ8の作動態様が特
定の作動態様、すなわち前述した最大ストロークよりも
小さい所定の作動態様となるように保持され、このバケ
ットシリンダ8で駆動されるバケット5の実稼動角度A
NGzがアームの回動に伴って、設定角度ANGsから
ずれる方向に変化しようとするところを比較的早いタイ
ミングで設定角度ANGsとなるように自動制御され、
当該バケット5による掘削作業等を実施できる。
【0076】このように構成した第3の実施形態によれ
ば、前述した第1の実施形態と同等の作用効果が得られ
る他、バケット3を一定角度に保っておこなわれる自動
制御時にフロント部材を回動させた際に、上述した比較
的早いタイミングでバケット5の角度の修正がおこなわ
れるので、この点で良好な作業性を確保することができ
る。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明の各請求項に係る
発明によれば、アクチュエータを駆動させておこなわれ
る自動制御の実施中に手動操作弁が操作されても、従来
のように自動制御が無効となることがなく、該当する自
動制御をそのまま継続させることができ、該当する自動
制御に係る作業の中断を生じることがなく、良好な作業
性を確保することができる。
【0078】また特に、請求項5に係る発明によれば、
エネルギロスを少なくすることができる。
【0079】また請求項6に係る発明によれば、自動制
御を実施中にフロント部材を回動させたときでも、比較
的早いタイミングでバケットの角度修正がなされ、この
観点から良好な作業性を確保することができる。
【0080】また請求項7に係る発明によれば、油圧シ
ョベルで実施される頻度が比較的多いバケット角の自動
制御を実施でき、実用性に富む効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態が適用される建設機械
の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図3】図2に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図4】水平線に対するバケット基準線がなす角度であ
るバケット角すなわち実稼動角度と、図2に示す第1の
実施形態に備えられる角度設定手段から出力された設定
角度との関係を示す図である。
【図5】図2に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図2に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラの変形例を示すブロック図である。
【図7】図2に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラのさらに変形例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の要部を示すブロック
図である。
【図9】図8に示す第2の実施形態に備えられるコント
ローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態の要部を示すブロッ
ク図である。
【図11】従来の建設機械の制御装置を示す油圧回路図
である。
【符号の説明】
1 走行体 2 旋回体(機体) 3 ブーム(フロント部材) 4 アーム(フロント部材) 5 バケット(フロント部材・作業具) 6 ブームシリンダ 7 アームシリンダ 8 バケットシリンダ 8a ロッド側室 8b ボトム側室 9 ブーム角センサ(角度センサ)〔状態量検出手
段〕 10 アーム角センサ(角度センサ)〔状態量検出手
段〕 11 バケット角センサ(角度センサ)〔状態量検出手
段〕 12 傾斜センサ〔状態量検出手段〕 13 バケット操作装置 13a 操作レバー 13b パイロット操作弁(手動操作弁) 14 メイン油圧ポンプ 15 コントロールバルブ 15a 第1制御室 15b 第2制御室 16 タンク 17 パイロット油圧源 18 第1電磁制御弁(主・電磁制御弁) 19 第1シャトル弁(最大圧選択手段) 20 第2シャトル弁(最大圧選択手段) 21 第1パイロット管路 21a 第1誘導管路 22 第2パイロット管路 22a 第2誘導管路 23 第2電磁制御弁(別の電磁制御弁) 24 第3電磁制御弁(別の電磁制御弁) 25 角度設定手段(状態量設定手段) 26 コントローラ 27 バケット角演算手段(実角度演算手段)〔状態
量検出手段〕 28 加算手段(第2加算手段)〔差・演算手段〕 29 規定信号選定手段 29a 出力手段 30 規定信号選定手段 30a 出力手段 31 規定信号選定手段 31a 出力手段 32 操作量検出器 33 補正角度演算手段(差・演算手段) 34 第1加算手段(差・演算手段) L 基準線 ANGs 設定角度 ANGs1 設定角度 ANGs2 設定角度 ANGz 実稼動角度 Dc 駆動信号 ΔA 差(状態量の差)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 禎久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータと、このアクチュエータ
    を駆動する圧油を供給するメイン油圧ポンプと、パイロ
    ット圧により作動し、上記メイン油圧ポンプから上記ア
    クチュエータに供給される圧油の流れを制御するコント
    ロールバルブと、上記パイロット圧を発生させるパイロ
    ット油圧源と、 それぞれ上記コントロールバルブの制御室と上記パイロ
    ット油圧源との間に設けられ、手動操作により作動する
    手動操作弁、及び所定の駆動信号により作動する主・電
    磁制御弁と、 これらの手動操作弁と主・電磁制御弁のそれぞれから出
    力されるパイロット圧のうちの最大圧を選択して上記コ
    ントロールバルブの制御室に供給する最大圧選択手段
    と、 上記主・電磁制御弁を駆動する駆動信号を出力するコン
    トローラとを備えた建設機械の制御装置において、 上記最大圧選択手段と上記コントロールバルブの制御室
    との間に別の電磁制御弁を備えるとともに、 上記アクチュエータの特定の作動態様に係る特定状態量
    を設定する状態量設定手段と、 上記アクチュエータの実稼動時の作動態様に係る実稼動
    状態量を検出する状態量検出手段とを備え、 上記コントローラが、 上記状態量設定手段から出力される特定状態量と上記状
    態量検出手段から出力される実稼動状態量とに基づいて
    状態量の差を演算する差・演算手段と、 あらかじめ状態量の差と、上記別の電磁制御弁及び上記
    主・電磁制御弁の少なくとも一方の開口量を規定する規
    定信号の値との関係が設定され、上記差・演算手段で演
    算された状態量の差と上記関係に基づき対応する規定信
    号の値を選定する規定信号選定手段と、 この規定信号選定手段で選定された値の規定信号を上記
    別の電磁制御弁及び主・電磁制御弁の少なくとも一方の
    該当するものに出力する出力手段とを有することを特徴
    とする建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記コントロールバルブが、上記アクチ
    ュエータの所定方向の動きと、それとは逆方向の動きの
    双方を制御するものであり、 上記手動操作弁の所定の一方向の操作に伴って上記パイ
    ロット油圧源のパイロット圧を誘導する第1誘導管路
    と、上記手動操作弁の他方向の操作に伴って上記パイロ
    ット油圧源のパイロット圧を誘導する第2誘導管路とを
    備えるとともに、 上記最大圧選択手段が、上記第1誘導管路を通して導か
    れるパイロット圧と上記主・電磁制御弁から出力される
    パイロット圧のうちの大きい方の圧を選択して出力する
    第1シャトル弁と、上記第2誘導管路を通して導かれる
    パイロット圧と上記主・電磁制御弁から出力されるパイ
    ロット圧のうちの大きい方の圧を選択して出力する第2
    シャトル弁とからなり、 上記別の電磁制御弁を、上記第1シャトル弁と上記コン
    トロールバルブの一方の制御室である第1制御室とを連
    絡する第1パイロット管路と、上記第2シャトル弁と上
    記コントロールバルブの他方の制御室である第2制御室
    とを連絡する第2パイロット管路のそれぞれに備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の建設機械の制御装置。
  3. 【請求項3】 当該建設機械が、上記アクチュエータに
    より駆動される作業具を含み、回動可能に形成された多
    関節のフロント部材と、このフロント部材を支持する機
    体とを有することを特徴とする請求項1または2記載の
    建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記状態量が上記作業具の角度であっ
    て、 上記状態量設定手段が、上記作業具を所定の設定角度に
    保持する設定角度信号を出力する角度設定手段から成
    り、 上記状態量検出手段が、上記フロント部材の各関節部の
    相対角度を検出する角度センサ、及び上記機体の水平線
    に対する傾斜角を検出する傾斜センサと、上記コントロ
    ーラに備えられ、上記角度センサ及び傾斜センサからそ
    れぞれ出力される角度信号に基づいて水平線に対する上
    記作業具の所定の基準線がなす角度である上記実稼動角
    度を演算する実角度演算手段とを含み、 上記差・演算手段が、上記コントローラに備えられ、上
    記角度設定手段から出力された上記設定角度と上記実角
    度演算手段で演算された上記実稼動角度との差を演算す
    る加算手段を含み、 上記規定信号選定手段は、あらかじめ設定された上記作
    業具に係る角度の差と規定信号の値との関数関係に基づ
    いて、上記加算手段で求められた角度の差に対応する規
    定信号の値を選定するものであることを特徴とする請求
    項3記載の建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 上記コントローラが、上記別の電磁制御
    弁と上記主・電磁制御弁の双方に同時に規定信号を出力
    する出力手段を含むことを特徴とする請求項4記載の建
    設機械の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記状態量が上記作業具の角度であっ
    て、 上記状態量設定手段が、上記作業具を所定の設定角度に
    保持する設定角度信号を出力する角度設定手段から成
    り、 上記状態量検出手段が、上記フロント部材の各関節部の
    相対角度を検出する角度センサ、及び上記機体の水平線
    に対する傾斜角を検出する傾斜センサと、上記コントロ
    ーラに備えられ、上記角度センサ及び傾斜センサからそ
    れぞれ出力される角度信号に基づいて水平線に対する上
    記作業具の所定の基準線がなす角度である上記実稼動角
    度を演算する実角度演算手段とを含み、 上記多関節のフロント部材を駆動するアクチュエータで
    あって上記アクチュエータとは異なるアクチュエータの
    操作量を検出する操作量検出器を備え、 上記差・演算手段が、上記コントローラに備えられ、上
    記操作量検出器から出力された操作量信号に基づいて上
    記作業具の予測される角度の変化を補正角度として演算
    する補正角度演算手段と、この補正角度演算手段で演算
    された上記補正角度と上記実角度演算手段で演算された
    上記実稼動角度とを加算する第1加算手段と、上記角度
    設定手段から出力された設定角度と上記第1加算手段で
    演算された角度との差を演算する第2加算手段とを含
    み、 上記規定信号選定手段は、あらかじめ設定された上記作
    業具に係る角度の差と規定信号の値との関数関係に基づ
    いて、上記第2加算手段で求められた角度の差に対応す
    る規定信号の値を選定するものであることを特徴とする
    請求項3記載の建設機械の制御装置。
  7. 【請求項7】 上記建設機械が油圧ショベルであり、上
    記フロント部材がブーム、アーム、バケットを含み、上
    記機体が旋回体であり、上記作業具が上記バケットであ
    ることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の建
    設機械の制御装置。
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