JP2793949B2 - 作業機の運転室干渉防止装置 - Google Patents

作業機の運転室干渉防止装置

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JP2793949B2
JP2793949B2 JP5254273A JP25427393A JP2793949B2 JP 2793949 B2 JP2793949 B2 JP 2793949B2 JP 5254273 A JP5254273 A JP 5254273A JP 25427393 A JP25427393 A JP 25427393A JP 2793949 B2 JP2793949 B2 JP 2793949B2
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロントが運転室に近
づいたときに、各フロント部材の動作を停止させて両者
の衝突を回避する作業機の運転室干渉防止装置に係り、
特に、オフセットシリンダを具備する小旋回油圧ショベ
ル等の建設機械に用いて好適な作業機の運転室干渉防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の運転室干渉防止装置を備え
た油圧ショベルの側面図、図6はその平面図、図7はそ
の油圧ショベルに備えられるフロントの動作説明図であ
る。
【0003】これらの図において、1は走行体、2は運
転室2aを有し走行体1の上部に配置された旋回体であ
り、これら走行体1と旋回体2とで作業機本体を構成し
ている。3は旋回体2に回動可能に連結された第1ブー
ム、4は第1ブーム3の先端に回動可能に連結された第
2ブーム、5は第2ブームの先端に回動可能に連結され
たアーム、6はアーム5の先端に回動可能に連結された
バケットであり、これら両ブーム3,4とアーム5およ
びバケット6でフロント7を構成している。8は第1ブ
ーム3を駆動するブームシリンダ、9は第2ブーム4を
駆動するオフセットシリンダ、10はアーム5を駆動す
るアームシリンダ、11はバケット6を駆動するバケッ
トシリンダであり、図7に示すように、第2ブーム4は
オフセットシリンダ9によってアーム5とバケット6を
第1ブーム3に対して横方向に平行移動する。これら各
シリンダ8,9,10,11は運転室2a内に配置した
操作レバー(図示せず)によって動作され、オペレータ
が操作レバーを適宜操作すると、その操作量に応じた指
示信号に基づいて、各シリンダ8,9,10,11に供
給される圧油の供給量が制御される。
【0004】12は旋回体2と第1ブーム3との接続部
近傍に設けられたブーム角センサであり、旋回体2と第
1ブーム3との相対角度を検出する。また、13は第1
ブーム3と第2ブーム4との接続部近傍に設けられたオ
フセット角センサであり、第1ブーム3と第2ブーム4
間の相対角度、すなわちオフセット角を検出する。さら
に、14は第2ブーム4とアーム5との接続部近傍に設
けられたアーム角センサであり、第2ブーム4とアーム
5間の相対角度を検出する。これらのセンサ12,1
3,14によって検出される各角度信号は図示せぬコン
トローラに入力され、コントローラは各角度信号からフ
ロント7の姿勢を求め、バケット6と運転室2aとの接
触を回避する。すなわち、図5と図6に示すように、運
転室2aの前方と右側方にはそれぞれ第1干渉危険領域
Z1と第2干渉危険領域Z2が設定されており、コント
ローラは各センサ12,13,14からの角度信号に基
づいてバケット6の座標位置を演算し、バケット6が干
渉危険領域Z1,Z2に侵入したと判断した場合は、前
記操作レバーからの指示信号にかかわらず、バケット6
が運転室2aにそれ以上近づかないようにフロント7各
部の動作を停止する。
【0005】したがって、上述した従来の運転室干渉防
止装置では、バケット6が運転室2aの前方の第1干渉
危険領域Z1と側方の第2干渉危険領域Z2に接近した
とき、フロント7各部の動作を自動停止させ、バケット
6と運転室2aとの接触が回避されるため、機械の損傷
を防止できる上、オペレータの安全を確保できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、都市
部などの狭い場所での作業が多くなっており、そのよう
な場所での作業を行う場合、オペレータは操作レバーを
操作して各シリンダ8,9,10,11を駆動し、旋回
半径が小さくなるようにフロント7の姿勢を操作する必
要がある。すなわち、オペレータは、第1ブーム3の上
げ操作とアーム5の引き操作を最大に行うと共に、左オ
フセット操作してアーム5とバケット6を運転室2aに
極力接近させ、フロント7の旋回半径をできるだけ小さ
くする必要がある。
【0007】しかしながら、上述した従来の運転室干渉
防止装置にあっては、第1ブーム3の上げ操作とアーム
5の引き操作が最大になる前にバケット6が運転室2a
の側方の第2干渉危険領域Z2に侵入すると、その時点
でフロント7各部の動作が自動停止し、バケット6を運
転室2aにそれ以上近づけることができないようになっ
ているため、フロント7は小旋回半径姿勢とならない。
したがって、このような場合、オペレータは右オフセッ
ト操作してバケット6を第2干渉危険領域Z2の外側に
一旦移動させてから、第1ブーム3の最大上げ動作とア
ーム5の最大引き動作とを行い、しかる後、再び左オフ
セット操作してバケット6を運転室2aの側方に近づけ
るという面倒な操作をしなければならず、操作性が悪い
という問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、オフセット操作して
バケットが運転室の側方の干渉危険領域内で停止した状
態でも、作業を中断することなく安全にフロントを小旋
回半径姿勢にでき、操作性に優れた作業機の運転室干渉
防止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、運転室を有する作業機本体と、この作業機本体に回
動可能にピン接続された第1ブームと、この第1ブーム
に対してオフセットシリンダによって横方向に移動可能
に接続された第2ブームと、この第2ブームに対して回
動可能にピン接続されたアームと、このアームに対して
回動可能にピン接続されたバケットと、これら第1,第
2ブームとアームおよびバケットとで構成される各フロ
ント部材の動作をそれぞれ指示する操作手段と、この操
作手段からの指示信号に基づいて各フロント部材をそれ
ぞれ駆動する駆動手段と、前記作業機本体とフロント部
材との相対角度、および、各フロント部材間の相対角度
を検出する角度検出手段と、これらの角度検出手段から
の信号に基づいて予め設定された座標系における前記フ
ロントの座標値を算出する座標演算手段と、前記運転室
の前方と側方とに干渉危険領域を設定する危険領域設定
手段と、前記座標演算手段によって算出された座標値か
ら前記フロントが前記危険領域設定手段に設定された干
渉危険領域へ侵入したか否かを判断し、このフロントが
干渉危険領域へ侵入したと判断したときに該フロントの
前記運転室方向への移動を禁止する停止信号を出力する
比較演算手段とを備えた作業機の運転室干渉防止装置に
おいて、前記比較演算手段からの停止信号を入力し、前
記フロントが前記運転室の側方の干渉危険領域へ侵入し
て前記オフセットシリンダの動作が停止した状態で、前
記第1ブームの上げ動作と前記アームの引き動作とを可
能にする制御信号を前記駆動手段に出力する駆動制御手
段を設けることによって達成される。
【0010】また、上記した本発明の目的は、前記オフ
セットシリンダの前記干渉危険領域内での動作停止時に
前記駆動制御手段から前記駆動手段に出力される制御信
号を、前記操作手段の指示信号に基づく前記第1ブーム
の上げ速度と前記アームの引き速度に対して減速する信
号とすることによって達成される。
【0011】
【作用】オペレータが操作レバーを操作すると、駆動制
御手段は比較演算手段からの停止信号を入力し、これら
の信号に応じて各フロント部材へ作動油を供給する駆動
手段、例えば油圧駆動回路へ所定の信号を出力する。例
えば、フロントが小旋回半径姿勢となるように操作レバ
ーを操作する際、オフセット操作してバケットが運転室
の側方の干渉危険領域へ侵入すると、駆動制御手段はオ
フセットシリンダの油圧駆動回路に、該オフセットシリ
ンダへの作動油の供給を停止する信号を出力し、オフセ
ットシリンダはオフセット操作にもかかわらず自動停止
して、バケットと運転室の側方との衝突は回避される。
この状態で、バケットが運転室の前方の干渉危険領域へ
侵入していない場合、駆動制御手段はブームシリンダを
駆動するブーム用方向切換弁とアームシリンダを駆動す
るアーム用方向切換弁に対して、操作手段からの指示信
号に基づくパイロット圧よりも減圧させる制御信号を出
力し、第1ブームの上げ動作とアームの引き動作は減速
操作される。したがって、作業を中断することなく、バ
ケットを運転室の前方の干渉危険領域へ侵入するまでゆ
っくりと動作でき、フロントは小旋回半径姿勢となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図3は本発明による作業機の運転室干渉防止
装置の第1実施例を説明するもので、図1は運転室干渉
防止装置の全体構成を示すブロック図、図2は油圧駆動
回路を示す回路図、図3は演算装置の処理内容を示すフ
ローチャートであり、前述した図5〜図7に対応する部
分には同一符号を付してある。
【0013】図1において、12,13,14は前述し
たブーム角センサ,オフセット角センサ,アーム角セン
サであり、これら各センサ12,13,14によって検
出された各フロント部材間の相対角度信号θ1,θ2,
θ3はコントローラに内蔵された演算装置15に入力さ
れる。この演算装置15は、角度信号θ1,θ2,θ3
に基づいてフロント7上の所定箇所、例えばアーム5先
端の座標からバケット先端座標を算出する座標演算部1
6と、運転室2aの前方と右側方にそれぞれ第1干渉危
険領域Z1と第2干渉危険領域Z2を設定する第1干渉
危険領域記憶部17および第2干渉危険領域記憶部18
と、座標演算部16で算出されたバケット先端座標が第
1あるいは第2干渉危険領域記憶部17,18内にある
か否かを判断し、その結果に応じて停止信号を出力する
比較演算部19と、比較演算部19からの停止信号に基
づいて各フロント部材へ作動油を供給する駆動手段、例
えば油圧駆動回路21へ所定の制御信号を出力する駆動
制御部20とを備えている。この油圧駆動回路21は、
前記駆動制御部20からの制御信号の他に、運転室2a
内に配置した各フロント部材を操作するための操作手
段、例えば操作レバー22からの指示信号を入力し、こ
れらの信号に基づいて各フロント部材への作動油の供給
量が制御される。なお、バケット先端座標の算出に際し
ては、例えば旋回体2と第1ブーム3との接続中心を原
点とする座標系を予め設定しておき、各角度信号θ1,
θ2,θ3からこの座標系におけるアーム5の先端の座
標値を算出し、このアーム先端の座標値からバケット6
の先端の座標値を算出すれば良い。
【0014】図2に示すように、前記油圧駆動回路21
は、原動機によって駆動される油圧ポンプ23とパイロ
ットポンプ24、油圧ポンプ23から前記各シリンダ
8,9,10に供給される作動油の流れを制御するブー
ム用方向切換弁25,オフセット用方向切換弁26,ア
ーム用方向切換弁27、前記各シリンダ8,9,10を
操作するブーム用パイロット弁28,オフセット用パイ
ロット弁29,アーム用パイロット弁30等を備えてお
り、バケットシリンダ11や走行モータ等の他のアクチ
ュエータについては図示省略してある。各パイロット弁
28,29,30は前記パイロットポンプ24に連通す
る左側の室と右側の室とを有しており、パイロットポン
プ24から吐出される圧油は、前記操作レバー22から
の指示信号に応じてこれら左または右側の室に供給され
る。
【0015】前記ブーム用方向切換弁25は左右両側に
パイロット室を有しており、このブーム用方向切換弁2
5の左側のパイロット室と前記ブーム用パイロット弁2
8の左側の室とはブーム上げパイロット管路31によっ
て接続され、ブーム用方向切換弁25の右側のパイロッ
ト室とブーム用パイロット弁28の右側の室とはブーム
下げパイロット管路32によって接続されている。ま
た、前記オフセット用方向切換弁26も左右両側にパイ
ロット室を有しており、このオフセット用方向切換弁2
6の左側のパイロット室と前記オフセット用パイロット
弁29の左側の室とは右オフセットパイロット管路33
によって接続され、オフセット用方向切換弁26の右側
のパイロット室とオフセット用パイロット弁29右側の
室とは左オフセットパイロット管路34によって接続さ
れている。さらに、前記アーム用方向切換弁27も左右
両側にパイロット室を有しており、このアーム用方向切
換弁27の左側のパイロット室と前記アーム用パイロッ
ト弁30の左側の室とはアーム引きパイロット管路35
によって接続され、アーム用方向切換弁27の右側のパ
イロット室とアーム用パイロット弁30右側の室とはア
ーム押しパイロット管路36によって接続されている。
【0016】前記ブーム上げパイロット管路31にはブ
ーム用電磁比例減圧弁37が、前記アーム引きパイロッ
ト管路35にはアーム用電磁比例減圧弁38がそれぞれ
介設されており、これら電磁比例減圧弁37,38はタ
ンクに接続されるポートを有している。これら電磁比例
減圧弁37,38は前記演算装置15の駆動制御部20
から出力される制御信号の電流値に比例して動作され、
通常は最大レベルの制御信号を入力してブーム上げパイ
ロット管路31とアーム引きパイロット管路35を全開
し、制御信号として電流値が最小レベルの切換信号IA
を入力した場合、ブーム上げパイロット管路31とアー
ム引きパイロット管路35の圧油を遮断してタンクに戻
し、制御信号として電流値がIAよりも大きな切換信号
IBを入力した場合、ブーム上げパイロット管路31と
アーム引きパイロット管路35の圧油を絞ってパイロッ
ト圧を減圧する。一方、前記ブーム下げパイロット管路
32にはブーム用電磁切換弁39が、前記左オフセット
パイロット管路34にはオフセット用電磁切換弁40が
それぞれ介設されており、これら電磁切換弁39,40
はタンクに接続されるポートを有している。これら電磁
切換弁39,40も前記演算装置15の駆動制御部20
から出力される制御信号によって切り換え動作され、制
御信号を入力した場合にのみ、ブーム下げパイロット管
路32と左オフセットパイロット管路34の圧油を遮断
してタンクに戻す。
【0017】次に、本実施例の動作を前述した図1と図
2および図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0018】バケット6の先端と運転室2aとの接触の
おそれがない通常のフロント操作の場合、すなわち、バ
ケット6が運転室2aの前方と側方にそれぞれ設定され
た第1および第2干渉危険領域Z1,Z2外に位置して
いる場合、ブーム用およびアーム用電磁比例減圧弁3
7,38とブーム用およびオフセット用電磁切換弁3
9,40は全て図2に示す位置にある。この状態で、例
えばブーム用の操作レバー22が図2の左側に倒される
と、パイロットポンプ24から吐出される圧油は、ブー
ム用パイロット弁28の左側の室からブーム上げパイロ
ット管路31、ブーム用電磁比例減圧弁37を経てブー
ム用方向切換弁25の左側のパイロット室に供給され、
ブーム用方向切換弁25は作動を開始する。そして、ブ
ーム用方向切換弁25が中立位置から左側の位置に切り
換えられると、油圧ポンプ23の圧油はブーム用方向切
換弁25を経てブームシリンダ8のボトム側に供給さ
れ、ブームシリンダ8が伸長して第1ブーム3が上昇す
る。これとは反対に、ブーム用の操作レバー22が図2
の右側に倒されると、パイロットポンプ24から吐出さ
れる圧油はブーム用パイロット弁28の右側の室からブ
ーム下げパイロット管路32、ブーム用電磁切換弁39
を経てブーム用方向切換弁25の右側のパイロット室に
供給され、ブーム用方向切換弁25は作動を開始する。
そして、ブーム用方向切換弁25が中立位置から右側の
位置に切り換えられると、油圧ポンプ23の圧油はブー
ム方向切換弁25を経てブームシリンダ8のロッド側に
供給され、ブームシリンダ8が伸縮して第1ブーム3が
下降する。同様に、オフセット用操作レバー22の操作
量に応じてオフセットシリンダ9が伸縮し、アーム5と
バケット6が第1ブーム3に対して横方向に右オフセッ
トあるいは左オフセット操作され、また、操作レバー2
2の操作量に応じてアームシリンダ10が伸縮し、アー
ム5が引きあるいは押し操作される。
【0019】このとき、演算装置15は、最初に図3の
手順S−1に示すように、ブーム角センサ12とオフセ
ット角センサ13およびアーム角センサ14からの相対
角度信号θ1,θ2,θ3を座標演算部16に入力し、
次いで手順S−2において相対角度信号θ1,θ2,θ
3からアーム5先端の座標を演算した後、手順S−3に
おいてアーム先端座標からバケット先端座標を演算す
る。次に、手順S−4に移行し、比較演算部19は座標
演算部16で算出されたバケット先端座標と第1干渉危
険領域記憶部17に記憶された第1干渉危険領域Z1と
に基づいて、バケット6の先端が運転室2aの前方に設
定された第1干渉危険領域Z1に侵入したか否かを判断
する。
【0020】手順S−4での判断結果がYESのときに
は手順S−5に移行し、第1ブーム3の上げ動作とアー
ム5の引き動作および左オフセット動作の全てを禁止す
る。すなわち、比較演算部19は駆動制御部20に対し
てブームシリンダ8とオフセットシリンダ9およびアー
ムシリンダ10の駆動を停止する停止信号を出力し、駆
動制御部20は油圧駆動回路21のブーム用電磁比例減
圧弁37とアーム用電磁比例減圧弁38にそれぞれ切換
信号IAを出力すると共に、ブーム用電磁切換弁39と
オフセット用電磁切換弁40にそれぞれ切換信号を出力
する。すると、ブーム用およびアーム用電磁比例減圧弁
37,38は図2の右位置に切り換えられ、ブーム上げ
パイロット管路31とアーム引きパイロット管路35の
圧油を遮断してタンクに戻し、また、ブーム用およびオ
フセット用電磁切換弁39,40は図2の左位置に切り
換えられ、ブーム下げパイロット管路32と左オフセッ
トパイロット管路34の圧油を遮断してタンクに戻す。
したがって、各操作レバー22を操作し、パイロットポ
ンプ24からブーム上げパイロット管路31とアーム引
きパイロット管路35および左オフセットパイロット管
路34に圧油が供給されたとしても、これら管路31,
34,35にパイロット圧は立たず、第1ブーム3の上
げ動作とアーム5の引き動作および左オフセット動作は
禁止される。
【0021】一方、手順S−4での判断結果がNOのと
きには手順S−6に移行し、この手順S−6で、比較演
算部19は座標演算部16で算出されたバケット先端座
標と第2干渉危険領域記憶部18に記憶された第2干渉
危険領域Z2とに基づいて、バケット6の先端が運転室
2aの右側方に設定された第2干渉危険領域Z2に侵入
したか否かを判断する。
【0022】手順S−6での判断結果がYESのとき、
すなわち、バケット5が運転室2aの前方の第1干渉危
険領域Z1外にあり、かつ運転室2aの右側方の第2干
渉危険領域Z2内に侵入したときには手順S−7に移行
し、左オフセット動作を禁止する。この場合、比較演算
部19は駆動制御部20に対してオフセットシリンダ9
の駆動を停止する停止信号を出力し、駆動制御部20は
油圧駆動回路21のオフセット用電磁切換弁40に切換
信号を出力する。すると、前述の如く、オフセット用電
磁切換弁40は図2の左位置に切り換えられ、左オフセ
ットパイロット管路34の圧油を遮断してタンクに戻す
ため、オフセット用の操作レバー22によって左オフセ
ット操作されてもオフセットシリンダ9は動作せず、左
オフセット動作は禁止される。
【0023】次の手順S−8で、第1ブーム3の上げ入
力とアーム5の引き入力がないときには手順S−1に戻
り、第1ブーム3の上げ入力とアーム5の引き入力があ
るときには手順S−9に移行し、第1ブーム3の上げ動
作とアーム5の引き動作とを可能にする。この場合、駆
動制御部20は油圧駆動回路21のブーム用電磁比例減
圧弁37とアーム用電磁比例減圧弁38にそれぞれ切換
信号IBを出力すると共に、オフセット用電磁切換弁4
0に切換信号を出力する。すると、ブーム用およびアー
ム用電磁比例減圧弁37,38は図2の右方向寄りに切
り換えられ、ブーム上げパイロット管路31とアーム引
きパイロット管路35の圧油を絞ってパイロット圧を減
圧し、また、オフセット用電磁切換弁40は図2の左位
置に切り換えられ、左オフセットパイロット管路34の
圧油を遮断してタンクに戻す。したがって、左オフセッ
ト操作してオフセットシリンダ9が自動停止した状態
で、第1ブームの上げ操作とアーム5の引き操作が行わ
れると、ブーム用方向切換弁25とアーム用方向切換弁
27の左側のパイロット室に供給される圧油は、それぞ
れ操作レバー22の操作量に応じたパイロット圧よりも
低くなり、ブームシリンダ8とオフセットシリンダ9は
通常の操作速度よりもゆっくりと行われる。
【0024】また、手順S−6での判断結果がNOのと
きには手順S−10に移行し、通常のフロント操作を可
能にする。すなわち、この場合、ブーム用およびアーム
用電磁比例減圧弁37,38とブーム用およびオフセッ
ト用電磁切換弁39,40は全て図2に示す位置にあ
り、各シリンダ8,9,10,11は対応する操作レバ
ー22の操作量に応じて駆動される。
【0025】このように、上記第1実施例にあっては、
バケット6が運転室2aの側方の干渉危険領域Z2に侵
入してオフセットシリンダ9が自動停止した状態でも、
バケット6が運転室2aの前方の干渉危険領域Z1外に
位置している場合は、作業を中断することなく第1ブー
ム3の上げ操作とアーム5の引き操作とを引き続き行え
るため、フロント7を簡単な操作で小旋回半径姿勢にす
ることができる。しかも、この場合の第1ブーム3の上
げ操作とアーム5の引き操作は、通常の操作速度よりも
ゆっくりと行えるため、オペレータは不安感を伴うこと
なくフロント7を小旋回半径姿勢にすることができる。
【0026】図4は本発明の第2実施例を説明するもの
で、運転室干渉防止装置の全体構成を示すブロック図で
ある。同図に示すように、この第2実施例では、演算装
置15の駆動制御部20は比較演算部19からの停止信
号の他に各操作レバー22からの指示信号を入力し、こ
れらの信号に基づいて油圧駆動回路21に所定の制御信
号を出力する。例えば、バケット6の先端と運転室2a
との接触のおそれがない通常のフロント操作の場合、駆
動制御部20は各操作レバー22の操作量に応じた制御
信号を油圧駆動回路21に出力し、フロント各部は通常
の操作速度で駆動される。また、バケット6の先端が運
転室2aの前方の干渉危険領域Z1に侵入した場合、駆
動制御部20は油圧駆動回路21に各シリンダ8,9,
10を停止する制御信号を出力し、第1ブーム3の上げ
動作とアーム5の引き動作および左オフセット動作の全
てを禁止する。さらに、バケット6の先端が運転室2a
の側方の干渉危険領域Z2に侵入した場合、駆動制御部
20は油圧駆動回路21にオフセットシリンダ9を停止
する制御信号を出力すると共に、ブームシリンダ8とア
ームシリンダ10を減速動作する制御信号を出力し、第
1ブーム3の上げ操作とアーム5の引き操作を可能にす
る。なお、それ以外の構成は第1実施例と同様であり、
説明を省略する。
【0027】この第2実施例にあっても、左オフセット
操作してオフセットシリンダ9が自動停止した状態で、
作業を中断することなく第1ブーム3の上げ操作とアー
ム5の引き操作とを引き続き行えるため、フロント7を
簡単な操作で小旋回半径姿勢にすることができ、しか
も、この場合の操作は通常の操作速度よりもゆっくりと
行えるため、オペレータは不安感を伴うことなくフロン
ト7を小旋回半径姿勢にすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バケットが運転室の側方の干渉危険領域に侵入してオフ
セットシリンダが自動停止した状態でも、バケットが運
転室の前方の干渉危険領域外に位置している場合は、作
業を中断することなく第1ブームの上げ操作とアームの
引き操作を引き続き行えるため、フロントを簡単な操作
で小旋回半径姿勢にすることができ、しかも、この場合
の第1ブームの上げ操作とアームの引き操作は、通常の
操作速度よりもゆっくりと行えるため、オペレータは不
安感を伴うことなくフロントを小旋回半径姿勢にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る作業機の運転室干渉
防止装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の油圧駆動回路を示す回路図である。
【図3】図1の演算装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第2実施例に係る作業機の運転室干渉
防止装置の全体構成を示すブロック図である。
【図5】運転室干渉防止装置を備えた油圧ショベルの側
面図である。
【図6】該油圧ショベルの平面図である。
【図7】図5の油圧ショベルに備えられるフロントの動
作説明図である。
【符号の説明】
2 旋回体 2a 運転室 3 第1ブーム 4 第2ブーム 5 アーム 6 バケット 7 フロント 8 ブームシリンダ 9 オフセットシリンダ 10 アームシリンダ 12 ブーム角センサ(角度検出手段) 13 オフセット角センサ(角度検出手段) 14 アーム角センサ(角度検出手段) 15 演算装置 16 座標演算部(座標演算手段) 17 第1干渉危険領域記憶部(危険領域設定手段) 18 第2干渉危険領域記憶部(危険領域設定手段) 19 比較演算部(比較演算手段) 20 駆動制御部(駆動制御手段) 21 油圧駆動回路(駆動手段) 22 操作レバー(操作手段) 25 ブーム用方向切換弁 26 オフセット用方向切換弁 27 アーム用方向切換弁 28 ブーム用パイロット弁 29 オフセット用パイロット弁 30 アーム用パイロット弁 31 ブーム上げパイロット管路 32 ブーム下げパイロット管路 34 左オフセットパイロット管路 35 アーム引きパイロット管路 37 ブーム用電磁比例減圧弁 38 アーム用電磁比例減圧弁 39 ブーム用電磁切換弁 40 オフセット用電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修道 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (72)発明者 嶋先 昭範 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (72)発明者 松田 隆 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (56)参考文献 特開 平5−306535(JP,A) 特開 平5−272155(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/24 E02F 3/43

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室を有する作業機本体と、この作業
    機本体に回動可能にピン接続された第1ブームと、この
    第1ブームに対してオフセットシリンダによって横方向
    に移動可能に接続された第2ブームと、この第2ブーム
    に対して回動可能にピン接続されたアームと、このアー
    ムに対して回動可能にピン接続されたバケットと、これ
    ら第1,第2ブームとアームおよびバケットとで構成さ
    れる各フロント部材の動作をそれぞれ指示する操作手段
    と、この操作手段からの指示信号に基づいて各フロント
    部材をそれぞれ駆動する駆動手段と、前記作業機本体と
    フロント部材との相対角度、および、各フロント部材間
    の相対角度を検出する角度検出手段と、これらの角度検
    出手段からの信号に基づいて予め設定された座標系にお
    ける前記フロントの座標値を算出する座標演算手段と、
    前記運転室の前方と側方とに干渉危険領域を設定する危
    険領域設定手段と、前記座標演算手段によって算出され
    た座標値から前記フロントが前記危険領域設定手段に設
    定された干渉危険領域へ侵入したか否かを判断し、この
    フロントが干渉危険領域へ侵入したと判断したときに該
    フロントの前記運転室方向への移動を禁止する停止信号
    を出力する比較演算手段とを備えた作業機の運転室干渉
    防止装置において、 前記比較演算手段からの停止信号を入力し、前記フロン
    トが前記運転室の側方の干渉危険領域へ侵入して前記オ
    フセットシリンダの動作が停止した状態で、前記第1ブ
    ームの上げ動作と前記アームの引き動作とを可能にする
    制御信号を前記駆動手段に出力する駆動制御手段を設け
    たことを特徴とする作業機の運転室干渉防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記オフセッ
    トシリンダの前記干渉危険領域内での動作停止時に前記
    駆動制御手段から前記駆動手段に出力される制御信号
    は、前記操作手段の指示信号に基づく前記第1ブームの
    上げ速度と前記アームの引き速度に対して減速する信号
    であることを特徴とする作業機の運転室干渉防止装置。
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