JP3198241B2 - 油圧作業機械の振動抑制装置 - Google Patents

油圧作業機械の振動抑制装置

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JP3198241B2
JP3198241B2 JP28625895A JP28625895A JP3198241B2 JP 3198241 B2 JP3198241 B2 JP 3198241B2 JP 28625895 A JP28625895 A JP 28625895A JP 28625895 A JP28625895 A JP 28625895A JP 3198241 B2 JP3198241 B2 JP 3198241B2
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東一 平田
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    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels

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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧作業機械の振動
抑制装置に係わり、特に、油圧ショベル、クレーン等の
油圧作業機械において、ブーム、アーム等の作業装置の
振動を抑制するのに好適な油圧作業機械の振動抑制装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧作業機械の振動抑制装置とし
て、特開平6−185501号公報に記載のものがあ
る。この従来技術では、ブームシリンダのヘッド側と流
量制御弁とを接続する管路にアキュムレータを接続し、
当該管路とアキュムレータとを接続する管路に可変絞り
を配置するとともに、ブームシリンダの圧力を圧力セン
サーで検出し、制御ユニットで、その検出したブームシ
リンダの圧力をハイパスフィルタに通して高周波成分
(圧力の変動成分)を求め、それに制御ゲインをかけた
値の絶対値を流量指令値(開度指令値)として可変絞り
のソレノイド操作部に出力し、可変絞りの開度を制御す
る構成としている。
【0003】このようにブームシリンダの圧力をハイパ
スフィルタに通して高周波成分、即ち圧力の変動成分を
求めて流量指令値を算出し、可変絞りの開度を制御する
ことにより、ブームシリンダの圧力変動が大きいときは
可変絞りの開度が大きくなって通過流量が大きくなり、
ブームシリンダの圧力変動が小さいときは可変絞りの開
度が小さくなって通過流量が小さくなり、その結果、圧
力変動の大小に係わらずアキュムレータの蓄圧作用と可
変絞りの減衰作用により圧力変動が速やかに小さくな
り、ブームを含むフロント系に発生した振動は短時間で
抑制され、応答性良く振動が抑制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、アクチュエータ(ブームシリンダ)の圧力
の変動成分から流量指令値を求める目標開度演算値が1
種類であったため、正確な位置決めを必要とするブーム
下げ微停止時に、ブームシリンダからのアキュムレータ
への戻り圧油の流入量が多いため、ブームが下がりすぎ
てフワフワし、停止感が得られず、操作性が損なわれオ
ペレータに不快感を与えていた。また、ブーム上げ時等
必要でないときにも振動抑制制御を行っていたため、ア
クチュエータに供給される圧油の一部がアキュムレータ
に流入し、応答良くアクチュエータを駆動できず、この
場合も操作性が損なわれオペレータに不快感を与えてい
た。
【0005】本発明の目的は、不快感なく振動を抑制で
き、かつ作業時の操作性を向上させた油圧作業機械の振
動抑制装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) この目的を達成
するため、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプか
ら吐出される圧油によって駆動される油圧アクチュエー
タと、前記油圧ポンプと油圧アクチュエータの間に接続
され、操作手段からの操作信号に応じて該油圧アクチュ
エータに供給される圧油の流量を制御する流量制御弁
と、前記流量制御弁と前記油圧アクチュエータとの間に
接続された油圧エネルギ蓄積用の蓄圧手段と、前記流量
制御弁と前記油圧アクチュエータとの間と前記蓄圧手段
とを接続する管路に配置された可変絞り装置と、前記油
圧アクチュエータの圧力を検出する圧力検出手段と、前
記圧力検出手段から出力された信号に基づいて前記可変
絞り装置の目標開度を計算し、前記可変絞り装置に指令
信号を出力する制御手段とを備えた油圧作業機械の振動
抑制装置において、前記油圧アクチュエータが特定の方
向に駆動されているかどうかを検出する操作検出手段を
更に備え、前記制御手段は、前記操作検出手段で前記油
圧アクチュエータが特定の方向に駆動されていることが
検出されると、前記可変絞り装置の目標開度をゼロにす
る手段を有する構成としたものである。
【0007】このように構成した本発明では、例えば操
作検出手段が検出する特定の駆動方向が油圧ショベルの
ブーム上げ方向であるとすると、油圧ショベルにおいて
ブーム下げ動作でブームを停止させた時は、操作検出手
段では油圧アクチュエータが特定の方向に駆動されてい
ることが検出されないため、制御手段は可変絞り装置の
目標開度をゼロにせず、圧力検出手段から出力された信
号に基づいて計算された目標開度に相当する指令信号を
出力し、振動を抑制する。これに対し、油圧ショベルの
ブーム上げ動作時は、操作検出手段では油圧アクチュエ
ータが特定の方向に駆動されていることが検出されるた
め、制御手段は可変絞り装置の目標開度をゼロにし、振
動抑制を行わない。
【0008】このように本発明では、ブーム下げ時の必
要なときは振動抑制を行いつつ、ブーム上げ時の不要な
ときは振動抑制を行わず、応答良くブーム上げ動作を行
うことができ、以て不快感なく振動を抑制でき、かつ作
業時の操作性を向上させることができる。
【0009】(2) また、上記目的を達成するため
に、本発明は、上記(1)において、前記制御手段は、
前記圧力検出手段から出力された信号から前記目標開度
を得るための複数種類の目標開度演算値を記憶した記憶
部と、前記複数種類の目標開度演算値の1つを選択する
切換手段と更にを有し、その選択された目標開度演算値
により前記圧力検出手段から出力された信号に基づいて
前記目標開度を計算する構成にしたものである。
【0010】以上のように構成した本発明では、例えば
油圧ショベルにおいてブームを停止させた時、流量制御
弁と油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)との間の管
路に発生する残留振動圧力を、可変絞り装置により流量
制御して畜圧手段に圧油の流出、流入させることにより
除去し、振動を抑制する。このとき、可変絞り装置のの
目標開度(開口面積)は制御手段で圧力検出手段からの
入力値を用いて演算しているが、切換手段により複数種
類の目標開度演算値の1つを選択するよう切り換え可能
であり、可変絞り装置の開口面積を変えることができ
る。このため、ブーム下げフル停止時には、切換手段に
よりブーム下げフル停止時の振動抑制に適した目標開度
演算値を選択するよう切り換えることにより、ショック
を生じることなく振動を抑制できる。また、ブーム下げ
微停止時には、切換手段によりブーム下げ微停止時の振
動抑制に適した目標開度演算値を選択するよう切り換え
ることにより、通常時の停止感を失うことなく微小な残
留振動を除去でき、正確な位置決めができる。
【0011】以上のように本発明によれば、油圧アクチ
ュエータの振動圧力に対して可変絞り装置の開度を変え
ることができるので、ブームを急停止させた時や、微停
止時、振動を抑制したくない時など、それぞれに応じた
振動抑制制御が可能となり、以て不快感なく振動を抑制
でき、かつ作業時の操作性を向上させることができる。
【0012】(3) 好ましくは、前記切換手段は、オ
ペレータにより操作される選択スイッチと、前記選択ス
イッチからの信号により前記複数種類の目標開度演算値
の1つを選択するよう切り換わる切換部とを有してい
る。これにより、オペレータの意志で振動抑制制御の特
性を選択できる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の前提技術の実施形
態を図1〜図4により、油圧作業機械として油圧ショベ
ルを例にとり説明する。図1において、本実施形態に係
わる油圧駆動回路は、油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ
1から吐出される圧油によって駆動され、作業装置、例
えば油圧ショベルのブームを駆動する油圧アクチュエー
タすなわちブームシリンダ2と、油圧ポンプ1と油圧ア
クチュエータ2の間に接続され、操作レバー6の操作に
よるパイロット圧信号によって制御されて、油圧アクチ
ュエータ2に供給される圧油の流量を制御する流量制御
弁3と、ポンプ1と流量制御弁3の間の圧力が設定値以
上になったときに開くリリーフ弁7とを備えている。
【0015】本実施形態の振動抑制装置は以上の油圧駆
動回路に備えられるもので、ブームシリンダ2のヘッド
側と流量制御弁3とを接続する管路8に接続された油圧
エネルギ蓄積用のアキュムレータ5と、管路8とアキュ
ムレータ5とを接続する管路9に配置され、ブームシリ
ンダ2からアキュムレータ5に流出する圧油の流量及び
アキュムレータ5からブームシリンダ2に流入する圧油
の流量を制御する可変絞り装置4と、可変絞り装置4を
制御する制御ユニット15と、ブームシリンダ2の圧力
を検出する圧力センサー10と、制御ユニット15に選
択信号を出力する選択スイッチ18とを有し、圧力セン
サー10からの信号と選択スイッチ18からの信号は制
御ユニット15に入力される。
【0016】また、可変絞り装置4は管路8とアキュム
レータ5とを接続する管路9に配置された2位置切換え
の可変絞り4aと、可変絞り4aの開度を調整する電磁
比例弁4bとを有している。可変絞り4aは弁体40
と、弁体40を閉弁方向に付勢するバネ41と、弁体4
1を開弁方向に付勢する油圧駆動部42とからなり、電
磁比例弁4bからの出力圧は油圧駆動部40に与えら
れ、これにより弁体40が駆動され、可変絞り4aの開
度が調整される。電磁比例弁4bは制御ユニット15か
ら出力される指令信号により駆動され、油圧パイロット
源43のパイロット圧を指令信号の電流値に応じて減圧
して出力する。圧力センサー10は可変絞り4aと管路
8との間で管路9に接続されている。
【0017】制御ユニット15はマイクロコンピュータ
で構成され、圧力センサー10から出力される信号に基
づいて可変絞り装置4の可変絞り4aの目標開度を計算
し、当該目標開度に応じた指令信号を電磁比例弁4bに
出力する。
【0018】制御ユニット15の演算内容を図2により
説明する。図2は制御ユニット15内の演算部50の処
理内容を機能ブロック図で示すものであり、圧力センサ
ー10からの入力信号の高周波成分のみを取り出すハイ
パスフィルタ20と、ハイパルフィルタ20により取り
出された高周波成分を絶対値に変換する絶対値変換部2
5と、絶対値変換部25によって変換された値に乗算す
る値を記憶している第1の目標開度演算値記憶部31、
第2の目標開度演算値記憶部32、第3の目標開度演算
値記憶部33と、選択スイッチ18からの選択信号によ
って第1の目標開度演算値記憶部31、第2の目標開度
演算値記憶部32、第3の目標開度演算値記憶部33の
1つを選択するよう切り換わる切換部27とを有してい
る。
【0019】ここで、第1の目標開度演算値記憶部31
には、絶対値変換部25によって変換された値に乗算す
ることによりブーム下げフル停止時の振動抑制に適した
第1の目標開度を与える第1の演算値が記憶されてお
り、第2の目標開度演算値記憶部32には、絶対値変換
部25によって変換された値に乗算することによりブー
ム下げ微停止時の振動抑制に適した第1の目標開度より
小さい第2の目標開度を与える第2の演算値が記憶され
ており、第3の目標開度演算値記憶部33には、絶対値
変換部25によって変換された値に乗算することにより
ゼロの目標開度を与える第3の演算値が記憶されてい
る。
【0020】図3はブームシリンダ2の入力圧力から図
2の演算部50において電磁比例弁4bへの指令値を演
算する過程を示している。図3において、(a)は、圧
力センサー10により検出したブームシリンダ2の圧力
波形である。これをハイパスフィルタ20にかけると高
周波成分のみが求められ(b)のようになる。また、ブ
ームシリンダ2からアキュムレータ5への圧油の流出、
アキュムレータ5からブームシリンダ2への圧油の流入
を可変絞り装置4の2位置切換の可変絞り4aにて行う
ため、(b)の波形を絶対値に変換する必要があり、そ
のために絶対値変換部25を設け絶対値に変換してお
り、変換したものが(c)である。このようにして求め
たブームシリンダ2の圧力高周波成分の絶対値より、振
動を抑制するのに必要な流量を算出し対応する指令信号
を可変絞り装置4に出力するため、第1の目標開度演算
値記憶部31、第2の目標開度演算値記憶部32、第3
の目標開度演算値記憶部33があり、ブームシリンダ2
の圧力高周波成分の絶対値に各記憶部の第1〜第3の演
算値を乗算したものがそれぞれ(d),(e),(f)
である。
【0021】本実施形態の振動抑制装置は以上のように
構成されており、例えば油圧ショベルにおいてブームを
停止させた時、管路8に発生する残留振動圧力を、管路
9を介して可変絞り装置4により流量制御してアキュム
レータ5に圧油の流出、流入させることにより除去し、
振動を抑制する。このとき、可変絞り装置4の可変絞り
4aの目標開度(開口面積)は制御ユニット15で圧力
センサー10からの入力値を用いて演算しているが、選
択スイッチ18により第1の目標開度演算値記憶部3
1、第2の目標開度演算値記憶部32、第3の目標開度
演算値記憶部33の1つを選択するよう切り換え可能で
あり、ブームシリンダ2の圧力高周波成分に対する可変
絞り装置4の可変絞り4aの開口面積を変えることがで
きる。
【0022】このように選択スイッチ18により可変絞
り4aの開口面積を変えれるようにすることにより次の
効果が得られる。
【0023】ブームシリンダ2の圧力高周波成分から目
標開度を求める演算値が第1の目標開度演算値記憶部3
1の1種類であった場合には、操作レバー6を急速に中
立に戻してブームを急停止させるブーム下げフル停止時
には振動圧力(ブームシリンダ2の圧力の変動成分)が
大きいので、図4(a)に示すように可変絞り4aの開
口面積Aに対する通過流量が多くなるように設定される
ことにより、振動圧力をアキュムレータ5に吸収させ易
くなり、ショックを生じることなく振動を抑制できる。
しかし、正確な位置決めを必要とするブーム下げ微停止
時には、図4(a)のように設定されるとブームシリン
ダ2からのアキュムレータ5への戻り圧油の流入量が多
くなりすぎてブームが下がりすぎ、フワフワとして停止
感が得られず、操作性が損なわれオペレータに不快感を
与える。一方、ブームシリンダ2の圧力高周波成分から
目標開度を求める演算値が第2の目標開度演算値記憶部
32の1種類であった場合には、ブーム下げ微停止時に
は、振動圧力(ブームシリンダ2の圧力の変動成分)が
余り大きくないので、図4(b)に示すように可変絞り
4aの開口面積Aに対する通過流量が少なくなるように
設定されることにより、通常時の停止感を失うことなく
微小な残留振動を除去でき、正確な位置決めができる。
しかし、ブーム下げフル停止時には振動圧力に対する通
過流量が少ないので、ショックを吸収できず、十分な制
振作用が得られない。
【0024】これに対し、本実施形態では、ブーム下げ
フル停止時には、オペレータが選択スイッチ18により
第1の目標開度演算値記憶部31を選択するよう切り換
えることにより、図4(a)のように通過流量が多くな
るように設定され、これによりショックを生じることな
く振動を抑制できる。また、ブーム下げ微停止時には、
オペレータが選択スイッチ18により第2の目標開度演
算値記憶部32を選択するよう切り換えることにより、
図4(b)のように通過流量が少なくなるように設定さ
れ、通常時の停止感を失うことなく微小な残留振動を除
去でき、正確な位置決めができる。更に、振動を吸収し
ない通常の操作感を望む場合は、選択スイッチ18によ
り第3の目標開度演算値記憶部33を選択するよう切り
換え、振動抑制制御をしないようにすることもできる。
【0025】以上のように本実施形態によれば、ブーム
シリンダの振動圧力に対して可変絞り装置4の可変絞り
4aの開度を変えることができるので、ブームを急停止
させた時や、微停止時、振動を抑制したくない時など、
それぞれに応じた振動抑制制御が可能となり、以て不快
感なく振動を抑制でき、かつ作業時の操作性を向上させ
ることができる。
【0026】本発明の第1の実施形態を図5及び図6に
より説明する。図中、前提技術の実施形態と共通する部
分については同一の符号を付し、説明は省略する。
【0027】図5において、本実施形態の振動抑制装置
は、操作レバー6の操作により流量制御弁3をブーム上
げ方向(ブームシリンダ2の伸長方向)に作動させるパ
イロット圧力を検出する第2の圧力センサー11を有
し、圧力センサー10からの信号と共に圧力センサー1
1からの信号も制御ユニット15Aに入力される。
【0028】制御ユニット15Aの演算内容を図6によ
り説明する。図6は制御ユニット15A内の演算部50
Aの処理内容を機能ブロック図で示すものであり、圧力
センサー10からの入力信号の高周波成分のみを取り出
すハイパスフィルタ20と、ハイパルフィルタ20によ
り取り出された高周波成分を絶対値に変換する絶対値変
換部25と、絶対値変換部25によって変換された値に
乗算する値を記憶している第1の目標開度演算値記憶部
31と、第2の圧力センサー11からの入力信号に乗算
する値を記憶している第4の目標開度演算値記憶部34
と、第1の目標開度演算値記憶部31により乗算された
値と第4の目標開度演算値記憶部34により乗算された
値の最小値(小さい方)を選択する最小値選択部40と
を有している。
【0029】ここで、第1の目標開度演算値記憶部31
には、第1の実施形態と同様に絶対値変換部25によっ
て変換された値に乗算することによりブーム下げフル停
止に適した第1の目標開度を与える第1の演算値が記憶
されており、第4の目標開度演算値記憶部34には、圧
力センサー11によりパイロット圧力が検出されないと
きには最大の目標開度を与え、パイロット圧力が検出さ
れると目標開度をゼロにする第4の演算値が記憶されて
いる。
【0030】本実施形態の振動抑制装置は以上のように
構成されており、例えば油圧ショベルにおいてブーム下
げ動作でブームを停止させた時は、圧力センサー11に
はパイロット圧力が検出されないため第4の目標開度演
算値記憶部34では最大の目標開度を与える値が計算さ
れ、最小値選択部40では第1の目標開度演算値記憶部
31で計算された値が選択される。このため、管路8に
発生する残留振動圧力を、管路9を介して可変絞り装置
4により流量制御してアキュムレータ5に圧油の流出、
流入させることにより除去し、振動を抑制する。
【0031】これに対し、油圧ショベルのブーム上げ動
作時は、圧力センサー11によりブーム上げのパイロッ
ト圧力が検出されるため、第4の目標開度演算値記憶部
34で計算される値がゼロとなり、最小値選択部40で
はそのゼロの値が選択され、電磁比例弁4bへの出力は
ゼロとなる。このため、ブーム上げ動作時は振動抑制を
行わない。
【0032】以上のように本実施形態によれば、ブーム
上げ動作時はブームシリンダ2とアキュムレータ5を連
通させないので、ブーム下げ時の必要なときは振動抑制
を行いつつ、ブーム上げ時の不要なときは振動抑制を行
わず、応答良くブーム上げ動作を行うことができ、以て
不快感なく振動を抑制でき、かつ作業時の操作性を向上
させることができる。
【0033】本発明の第2の実施形態を図7及び図8に
より説明する。図中、前提技術及び第1の実施形態と共
通する部分については同一の符号を付し、説明は省略す
る。
【0034】図7において、本実施形態は図1に示す
提技術の実施形態の構成に第1の実施形態における第2
の圧力センサー11を追加したものであり、制御ユニッ
ト15Bには、圧力センサー10からの信号及び選択ス
イッチ18からの信号と共に圧力センサー11からの信
号が入力される。
【0035】制御ユニット15Bの演算内容を図8によ
り説明する。図8は制御ユニット15B内の演算部50
Bの処理内容を機能ブロック図で示すものであり、第1
の実施形態におけるハイパルフィルタ20、絶対値変換
部25、切換部27、第1〜第3の目標開度演算値記憶
部31,32,33と、第2の実施形態における第4の
目標開度演算値記憶部34、最小値選択部40とを有し
ている。
【0036】本実施形態の振動抑制装置は以上のように
構成されており、例えば油圧ショベルにおいてブーム下
げ動作でブームを停止させた時、管路8に発生する残留
振動圧力を、管路9を介して可変絞り装置4により流量
制御してアキュムレータ5に圧油の流出、流入させるこ
とにより除去し、振動を抑制する。このとき、可変絞り
装置4の可変絞り4aの開度(開口面積)は制御ユニッ
ト15で圧力センサー10からの入力値を用いて演算し
ているが、選択スイッチ18により第1の目標開度演算
値記憶部31、第2の目標開度演算値記憶部32、第3
の目標開度演算値記憶部33の1つを選択するよう切り
換え可能であり、ブームシリンダ2の圧力高周波成分に
対する可変絞り装置4の可変絞り4aの開口面積を変え
ることができる。
【0037】また、油圧ショベルのブーム上げ動作時
は、圧力センサー11によりブーム上げのパイロット圧
力が検出されるため、第4の目標開度演算値記憶部34
で計算される値がゼロとなり、最小値選択部40ではそ
のゼロの値が選択され、電磁比例弁4bへの出力はゼロ
となる。このため、ブーム上げ動作時は振動抑制を行わ
ない。
【0038】以上のように本実施形態によれば、ブーム
シリンダの振動圧力に対して可変絞り装置4の可変絞り
4aの開度を変えることができるので、ブームを急停止
させた時や、微停止時、振動を抑制したくない時など、
それぞれに応じた振動抑制制御が可能となる。また、ブ
ーム上げ動作時はブームシリンダ2とアキュムレータ5
を連通させないので、ブーム下げ時の必要なときは振動
抑制を行いつつ、ブーム上げ時の不要なときは振動抑制
を行わず、応答良くブーム上げ動作を行うことができ
る。これらにより不快感なく振動を抑制でき、かつ作業
時の操作性を向上させることができる。
【0039】なお、前提技術及び第2の実施形態では、
切換部27はオペレータにより操作される選択スイッチ
18により切り換えられるものとしたが、制御ユニット
で行われる他の制御に連動して切り換えるようにしても
良い。例えば、モードスイッチの信号により通常掘削モ
ードと重掘削モードのいずれかの作業モードを選択でき
るようになっているものでは、当該作業モードに連動し
て切り換えるようにしても良い。この場合、重掘削モー
ドではブーム下げフル停止時に振動が起き易いのに対し
て、通常掘削モードでは微停止を行いたい作業が多いの
で、重掘削モードが選択された場合には第1の目標開度
演算値記憶部31を選択するよう切り換え、通常掘削モ
ードが選択された場合には第2の目標開度演算値記憶部
を選択すりよう切り換えればよい。
【0040】以上述べたように本発明によれば、ブーム
下げ時の必要なときは振動抑制を行いつつ、ブーム上げ
時の不要なときは振動抑制を行わず、応答良くブーム上
げ動作を行うことができ、以て不快感なく振動を抑制で
き、かつ作業時の操作性を向上させることができる。
【0041】また、本発明によれば、ブームを急停止さ
せた時や、微停止時、振動を抑制したくない時など、そ
れぞれに応じた振動抑制制御が可能となり、以て不快感
なく振動を抑制でき、かつ作業時の操作性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提技術の実施形態による振動抑制装
置の構成図である。
【図2】本発明の前提技術の実施形態における制御ユニ
ットの演算内容を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の前提技術の実施形態におけるブームシ
リンダの圧力を検出してから電磁比例弁への出力値を演
算するまでの過程を示す図である。
【図4】本発明の前提技術の実施形態におけるブーム下
げフル停止時とブーム下げ微停止時の可変絞りの開口面
積に対する通過流量の関係を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による振動抑制装置の
構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における制御ユニット
の演算内容を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による振動抑制装置の
構成図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における制御ユニット
の演算内容を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 シリンダ 3 流量制御弁 4 可変絞り装置 4a 可変絞り 4b 電磁比例弁 5 アキュムレータ(蓄圧手段) 6 操作レバー 7 リリーフ弁 8,9 管路 10 圧力センサー 11 圧力センサー 15 制御装置 18 選択スイッチ 20 ハイパスフィルタ 25 絶対値変換部 27 切換部 31 第1の目標開度演算値記憶部 32 第2の目標開度演算値記憶部 33 第3の目標開度演算値記憶部 34 第4の目標開度演算値記憶部 40 最小値選択部 50 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古渡 陽一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平6−185501(JP,A) 特開 平3−244720(JP,A) 特開 平5−8629(JP,A) 特開 平5−60104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F15B 11/00 - 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によって駆動される油圧アクチュエータと、前
    記油圧ポンプと油圧アクチュエータの間に接続され、操
    作手段からの操作信号に応じて該油圧アクチュエータに
    供給される圧油の流量を制御する流量制御弁と、前記流
    量制御弁と前記油圧アクチュエータとの間に接続された
    油圧エネルギ蓄積用の蓄圧手段と、前記流量制御弁と前
    記油圧アクチュエータとの間と前記蓄圧手段とを接続す
    る管路に配置された可変絞り装置と、前記油圧アクチュ
    エータの圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出
    手段から出力された信号に基づいて前記可変絞り装置の
    目標開度を計算し、前記可変絞り装置に指令信号を出力
    する制御手段とを備えた油圧作業機械の振動抑制装置に
    おいて、 前記油圧アクチュエータが特定の方向に駆動されている
    かどうかを検出する操作検出手段を更に備え、 前記制御手段は、前記操作検出手段で前記油圧アクチュ
    エータが特定の方向に駆動されていることが検出される
    と、前記可変絞り装置の目標開度をゼロにする手段を有
    することを特徴とする油圧作業機械の振動抑制装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧作業機械の振動抑制装
    置において、前記制御手段は、前記圧力検出手段から出
    力された信号から前記目標開度を得るための複数種類の
    目標開度演算値を記憶した記憶部と、前記複数種類の目
    標開度演算値の1つを選択する切換手段とを更に有し、
    その選択された目標開度演算値により前記圧力検出手段
    から出力された信号に基づいて前記目標開度を計算する
    ことを特徴とする油圧作業機械の振動抑制装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧作業機械の振動抑制装
    置において、前記切換手段は、オペレータにより操作さ
    れる選択スイッチと、前記選択スイッチからの信号によ
    り前記複数種類の目標開度演算値の1つを選択するよう
    切り換わる切換部とを有することを特徴とする油圧作業
    機械の振動抑制装置。
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