JP3850594B2 - 油圧作業機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の油圧作業機の油圧制御装置に係り、特にアクチュエータを駆動する圧油を供給する可変容量油圧ポンプの吐出流量をカットオフ可能な油圧作業機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変容量油圧ポンプの吐出流量をカットオフ可能な油圧作業機の油圧制御装置として、特開昭63−195403号公報に記載のものがある。
【0003】
この従来技術は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する傾転制御手段、すなわち斜板駆動アクチュエータと、この斜板駆動アクチュエータを駆動させる制御信号を発生させる傾転制御信号発生手段、すなわちコントローラと、可変容量油圧ポンプから吐出される圧油により駆動するアクチュエータ、すなわち油圧モータ及び油圧シリンダと、可変容量油圧ポンプからこれらのアクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁、すなわち操作弁と、これらの操作弁を切換える操作手段、すなわち操作レバーとを備えている。
【0004】
また、可変容量油圧ポンプの最大圧に相当するメインリリーフ圧を規定するメインリリーフ弁と、上述したアクチュエータの負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁と、上述したアクチュエータの作動圧力、すなわち可変容量油圧ポンプの吐出圧を検出する圧力センサとを備えている。
【0005】
この従来技術では、圧力センサで検出した圧力が、所定のカットオフ設定圧力を超えた場合に、コントローラから出力される信号で斜板駆動アクチュエータが制御され、可変容量油圧ポンプの吸収トルクが小さくなるように、すなわち押しのけ容積が小さくなるように制御され、ポンプの吐出流量が減少し、これによりポンプからの圧油がリリーフしてタンクに戻る際のエネルギロスを低減させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、メインリリーフ弁あるいはオーバロードリリーフ弁等のリリーフ弁の特性は、図8の特性Aで示すように、流量の増加に対して右上がりの特性(オーバライド特性)を持っている。このため、上述のようなカットオフ制御が働いてポンプの吐出流量が減少してくると、リリーフ圧力が次第に低下する傾向にある。
【0007】
このようにリリーフ圧が低下してくると、逆に今度は流量を増加させようとする制御がおこなわれる。つまり、上述した従来技術では、メインリリーフ弁あるいはオーバロードリリーフ弁に固有のオーバライド特性により、ポンプから吐出される流量の減少と増加を繰り返すハンチングが生じやすく、このためポンプからの圧油が供給されるアクチュエータの駆動制御精度が劣化しやすい問題がある。
【0008】
また、従来技術では、カットオフ制御が働き、ポンプ吐出流量が減少してくると、リリーフ圧がわずかながらも低下してくることから、これに伴ってアクチュエータの作動力が減少し、アクチュエータを操作しているオペレータに違和感を与えやすい問題もある。
【0009】
本発明は、上述した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、カットオフ制御時におけるリリーフ圧の低下を抑えることができる油圧作業機の油圧制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する傾転制御手段と、この傾転制御手段を駆動させる制御信号を発生させる傾転制御信号発生手段と、上記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油により駆動するアクチュエータと、上記可変容量油圧ポンプの最大圧に相当するメインリリーフ圧を規定するメインリリーフ弁と、上記アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段とを有し、
この圧力検出手段で検出された圧力が、上記メインリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力を超えた場合に、上記傾転制御信号発生手段により上記傾転制御手段を制御して、上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように制御する油圧作業機の油圧制御装置において、
上記メインリリーフ弁が可変型メインリリーフ弁から成り、この可変型メインリリーフ弁の上記メインリリーフ圧を制御するメインリリーフ圧制御手段を備えるとともに、
上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記メインリリーフ圧を所定圧高めるように上記メインリリーフ圧制御手段を制御するメインリリーフ圧上昇制御手段を備え
上記アクチュエータが複数のアクチュエータから成り、これらのアクチュエータの操作を検出する操作検出手段と、上記アクチュエータのそれぞれの負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁を備え、
上記オーバロードリリーフ弁が、上記アクチュエータのうちの所定のアクチュエータに係る上記オーバロードリリーフ圧を規定する可変型オーバロードリリーフ弁を含み、
この可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段と、上記オーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように上記オーバロードリリーフ圧制御手段を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段とを備えるとともに、
上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記メインリリーフ圧上昇制御手段及び上記オーバロードリリーフ圧上昇制御手段のいずれか一方を制御し、上記メインリリーフ圧及び上記オーバロードリリーフ圧のうちの該当するものの圧力を所定圧高める構成にしてある。
【0011】
このように構成した請求項1に係る発明では、圧力検出手段で検出されたアクチュエータの作動圧力が、メインリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定圧力を超えると、傾転制御信号発生手段から傾転制御手段を駆動させる制御信号が出力され、この傾転制御手段が可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、すなわち可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を小さくするように駆動する。これにより、可変容量油圧ポンプの吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0012】
このカットオフ制御時に、メインリリーフ圧上昇制御手段がメインリリーフ圧制御手段を作動させる。これにより、メインリリーフ圧が所定圧高められ、可変容量油圧ポンプの吐出流量の減少にかかわらず、当該メインリリーフ弁のオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止できるとともに、このカットオフ制御時のアクチュエータの作動力の減少を抑制することができる。
【0014】
また、例えば所定のアクチュエータの負荷圧の最大圧を規定するオーバロードリリーフ圧が、メインリリーフ圧に比べて小さく設定され、また、所定のアクチュエータとは異なる別のアクチュエータの負荷圧の最大圧を規定するオーバロードリリーフ圧が、メインリリーフ圧よりも大きく設定されているものとし、今仮に操作検出手段によって上述した別のアクチュエータの操作のみが検出され、この別のアクチュエータの作動圧力が、メインリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定圧力を超えたことが圧力検出手段で検出されたものとすると、この場合は、前述と同様の作用を奏する。
【0015】
すなわち、傾転制御信号発生手段から傾転制御手段を駆動させる制御信号が出力され、この傾転制御手段が可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、すなわち可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を小さくするように駆動する。これにより、可変容量油圧ポンプの吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0016】
このカットオフ制御時に、メインリリーフ圧上昇制御手段がメインリリーフ圧制御手段を作動させる。これにより、メインリリーフ圧が所定圧高められ、可変容量油圧ポンプの吐出流量の減少にかかわらず、当該メインリリーフ弁のオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止できるとともに、このカットオフ制御時の上述した別のアクチュエータの作動力の減少を抑制することができる。
【0017】
また上述とは異なり、操作検出手段によって所定のアクチュエータの操作のみが検出され、この所定のアクチュエータの作動圧力が可変型オーバロードリリーフ弁のオーバロードリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定値を超えたことが圧力検出手段で検出されたものとすると、傾転制御信号発生手段から傾転制御手段を駆動させる制御信号が出力され、この傾転制御手段が可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、すなわち可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を小さくするように駆動する。これにより、可変容量油圧ポンプの吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0018】
この場合のカットオフ制御時には、オーバロードリリーフ圧上昇制御手段がオーバロードリリーフ圧制御手段を作動させる。これにより、可変型オーバロードリリーフ弁のオーバロードリリーフ圧が所定圧高められ、可変容量油圧ポンプの吐出流量の減少にもかかわらず、当該可変型オーバロードリリーフ弁のオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時における可変型オーバロードリリーフ弁のオーバロードリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止できるとともに、このカットオフ制御時の所定のアクチュエータの作動力の減少を抑制することができる。
【0019】
また、操作検出手段によって所定のアクチュエータと別のアクチュエータとが操作され6のカットオフ設定圧力を超えたことが圧力検出手段で検出されたものとすると、この場合も、前述と同様の作用を奏する。
【0020】
すなわち、傾転制御信号発生手段から傾転制御手段を駆動させる制御信号が出力され、この傾転制御手段が可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、すなわち可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を小さくするように駆動する。これにより、可変容量油圧ポンプの吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0021】
このカットオフ制御時に、メインリリーフ圧上昇制御手段がメインリリーフ圧制御手段を作動させる。これにより、メインリリーフ圧が所定圧高められ、可変容量油圧ポンプの吐出流量の減少にかかわらず、当該メインリリーフ弁のオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止できるとともに、このカットオフ制御時の上述した別のアクチュエータの作動力の減少を抑制することができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本願の請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、上記所定のアクチュエータが旋回モータから成る構成にしてある。
【0023】
また、上記目的を達成するために、本願の請求項に係る発明は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する傾転制御手段と、この傾転制御手段を駆動させる制御信号を発生させる傾転制御信号発生手段と、上記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油により駆動するアクチュエータと、このアクチュエータの負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁と、上記アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段とを有し、この圧力検出手段で検出された圧力が、上記オーバロードリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力を超えた場合に、上記傾転制御信号発生手段により上記傾転制御手段を制御して、上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように制御する油圧作業機の油圧制御装置において、
上記オーバロードリリーフ弁が可変型オーバロードリリーフ弁から成り、この可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段を備えるとともに、上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように上記オーバロードリリーフ圧制御手段を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段を備えた構成にしてある。
【0024】
このように構成した請求項に係る発明では、圧力検出手段で検出されたアクチュエータの作動圧力が、オーバロードリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定圧力を超えると、傾転制御信号発生手段から傾転制御手段を駆動させる制御信号が出力され、この傾転制御手段が可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、すなわち可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を小さくするように駆動する。これにより、可変容量油圧ポンプの吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0025】
このカットオフ制御時に、オーバロードリリーフ圧上昇制御手段がオーバロードリリーフ圧制御手段を作動させる。これにより、オーバロードリリーフ圧が所定圧高められ、可変容量油圧ポンプの吐出流量の減少にかかわらず、当該可変型オーバロードリリーフ弁のオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるオーバロードリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止できるとともに、このカットオフ制御時のアクチュエータの作動力の減少を抑制することができる。
【0026】
また、上記目的を達成するために、本願の請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、上記アクチュエータが旋回モータから成る構成にしてある。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油圧作業機の油圧制御装置の実施形態を図に基づいて説明する。図1〜3は本発明者らの考案による油圧作業機の油圧制御装置の参考例を説明する図で、図1は参考例の全体構成を示す油圧回路図、図2はこの参考例に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図、図3はこの参考例に備えられ、メインリリーフ弁のメインリリーフ圧を制御する電磁比例弁の特性を示す図である。
【0028】
これらの図1〜図3に示す参考例は例えば油圧ショベルに備えられるものであり、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する可変容量油圧ポンプ2と、パイロットポンプ4とを備えている。また、油圧ポンプ2の吸収トルクを制御する傾転制御手段、すなわちレギュレータ3と、油圧ポンプ2から吐出されるアクチュエータ、例えばブームシリンダ12、旋回モータ13と、油圧ポンプ2からブームシリンダ12、旋回モータ13のそれぞれに供給される圧油の流れを制御するブーム用方向切換弁10、旋回用方向切換弁11と、ブーム用方向切換弁10を切換え操作するブーム用操作装置8、旋回用方向切換弁11を切換え操作する旋回用操作装置9とを備えている。
【0029】
また、油圧ポンプ2の最大圧に相当するメインリリーフ圧を規定する可変型のメインリリーフ弁18と、上述したアクチュエータの作動圧力Pを検出する圧力検出手段、すなわち圧力センサ19と、パイロットポンプ4のパイロットリリーフ圧を規定するパイロットリリーフ弁5と、ブームシリンダ12の負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁14,15と、旋回モータ13の負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁16,17とを備えている。
【0030】
さらに、可変型のメインリリーフ弁18のメインリリーフ圧を制御するメインリリーフ圧制御手段、例えば電磁比例弁20と、メインリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力PCMを指示するカットオフ設定圧力指示器40と、このカットオフ設定圧力指示器40から出力されるカットオフ設定圧力PCM、及び上述した圧力センサ19から出力されるアクチュエータ作動圧力Pを入力して所定の演算処理をおこない、レギュレータ3に目標傾転信号PXを出力するとともに、電磁比例弁20を駆動させる指令電流iを出力するコントローラ6とを備えている。
【0031】
上述したコントローラ6は、図2に示すように、アクチュエータ作動圧力Pとポンプ傾転量θとの関係があらかじめ設定され、圧力センサ19から出力されるアクチュエータ作動圧力Pに応じたポンプ傾転量θを出力する関数発生部61と、圧力センサ19で検出されるアクチュエータ作動圧力Pからカットオフ設定圧力指示器40のカットオフ設定圧力PCMを減算し、演算値PSを出力する演算部63と、この演算部63から出力される演算値PSと傾転補正値εとの関係があらかじめ設定され、演算値PSに応じた傾転補正値εを出力する関数発生部64と、前述した関数発生部61の出力値であるポンプ傾転量θから関数発生部64の出力値である傾転補正値εを減算し、その演算値である目標傾転信号PXをレギュレータ3を制御する信号として出力する演算部62と、前述した演算部63の演算値PSと指令電流iとの関係があらかじめ設定され、演算値PSに応じた指令電流iを電磁比例弁20を制御する信号として出力する関数発生部65とを備えている。
【0032】
上述した関数発生部64は、演算値PSが第1設定値PS1に至ったとき傾転補正値εを所定値まで増加させ、このような状態から演算値PSが第1設定値PS1よりも小さい第2設定値PS2まで減少したときに、傾転補正値εを減少させるヒステリシスループを有する。上述した関数発生部65も同様に、演算値PSが第1設定値PS1に至ったとき指令電流iの値を所定値まで増加させ、このような状態から演算値PSが第1設定値PS1よりも小さい第2設定値PS2まで減少したときに、指令電流iを減少させるヒステリシスループを有する。
【0033】
なお、関数発生部65から出力される指令電流iと、電磁比例弁20の出力圧力POとの関係は、例えば図3に示すように、指令電流iの値が次第に増加し、電磁比例弁20の開口面積が次第に増加する間は、ほぼ比例的に増加する出力圧力POを出力し、電磁比例弁20が全開となった状態では、ほぼ一定の大きな出力圧力POを出力する関係となっている。
【0034】
上述したコントローラ6の構成のうちのポンプ傾転量θを出力する関数発生部61と、演算値PSを出力する演算部63と、傾転補正値εを出力する関数発生部64と、目標傾転信号PXを出力する演算部62とにより、圧力センサ19で検出された圧力が、メインリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力PCMを超えた場合に、レギュレータ3を制御して油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするようにカットオフ制御をおこなうカットオフ制御手段が構成されている。
【0035】
また、演算値PSを出力する演算部63と、指令電流iを出力する関数発生部65とにより、レギュレータ3を駆動して油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくする際に、メインリリーフ圧を所定圧高めるように電磁比例弁20を制御するメインリリーフ圧上昇制御手段が構成されている。
【0036】
上述のように構成した参考例における作用について、以下に説明する。まず、あらかじめカットオフ設定圧力指示器40の操作により、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定圧力PCMがコントローラ6に入力される。
【0037】
この状態において、エンジン1を駆動させ、油圧ポンプ2及びパイロットポンプ4を作動させ、ブーム用操作装置8あるいは旋回用操作装置9を操作してブーム用方向切換弁10あるいは旋回用方向切換弁11を切換えると、油圧ポンプ2から吐出される圧油がブームシリンダ12あるいは旋回モータ13に供給され、これらのブームシリンダ12あるいは旋回モータ13が駆動して、図示しないブームが回動し、あるいは旋回体が旋回し、土砂の掘削作業とか吊り荷作業などの該当する作業が実施される。
【0038】
このような作業が実施される間、圧力センサ19によってアクチュエータ作動圧力Pが検出され、コントローラ6に入力される。図2に示すように関数発生部61からはアクチュエータ作動圧力Pの増加に応じて減少するポンプ傾転量θが演算部62に出力される。アクチュエータ作動圧力Pが、メインリリーフ圧よりも小さなカットオフ設定圧力PCMを超えると、P−PCM=PS>0となり、この演算値PSが関数発生部64,65の双方に出力される。
【0039】
関数発生部64では、演算部PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する傾転補正値εを演算部62に出力する。演算部62は、θ−ε=PXを演算し、この補正された目標傾転信号PXをレギュレータ3に出力する。これにより、レギュレータ3が油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするように、すなわち油圧ポンプ2の押しのけ容積を小さくするように駆動し、油圧ポンプ2の吐出流量が減少するカツトオフ制御が実施される。
【0040】
このとき同時に関数発生部65でも、演算部63から出力される演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する指令電流iを電磁比例弁20に出力する。これにより電磁比例弁20が図1の下段位置方向に切換えられ、パイロットポンプ4のパイロット圧が、この電磁比例弁20を介してメインリリーフ弁18の駆動部に供給されはじめる。すなわち、図3に示した特性の出力圧力POがメインリリーフ弁18の駆動部に与えられ、当該メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧は図8の特性Bで例示するように所定圧高められる。
【0041】
このように構成した参考例にあっては、カットオフ制御時における油圧ポンプ2の吐出流量の減少にかかわらず、電磁比例弁20の出力圧力POによりメインリリーフ圧が所定圧高められ、メインリリーフ弁18の保有するオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、このカツトオフ制御時のポンプ吐出流量の減少時に、当該ポンプ吐出流量を増加させようとする制御が抑えられ、このポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、該当するアクチュエータに流量の増減の繰り返しを生じない比較的安定した流量変化の圧油を供給でき、そのアクチュエータの駆動制御を高精度に実施できる。
【0042】
また、このカットオフ制御時のアクチュエータの作動力の減少を抑制でき、アクチュエータを操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、良好な操作性が得られる。
【0043】
図4,5は本発明の請求項3,4に相当する油圧作業機の油圧制御装置の第実施形態を説明する図で、図4は第実施形態の全体構成を示す油圧回路図、図5はこの第実施形態に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図である。
【0044】
これらの図4,5に示す第実施形態も例えば油圧ショベルに備えられるものである。図4,5において上述した図1,2に示すものと同じ符号は同等のものを示している。
【0045】
この第実施形態では、特に、旋回モータ13の負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁16,17が可変型のオーバロードリリーフ弁から成っている。また、可変型のオーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段、例えば電磁比例弁21と、オーバロードリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力、すなわちメインリリーフ弁18のメインリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力PCOを指示するカットオフ設定圧力指示器41と、旋回用操作装置9が操作されたことを検出する操作検出手段、例えば操作検出スイッチ23とを備えている。
【0046】
コントローラ6は、図5に示すように参考例におけるのと同等の、アクチュエータ作動圧力Pとポンプ傾転量θとの関係が設定される関数発生部61と、演算部62,63と、演算値PSと傾転補正値εとの関係が設定される関数発生部64と、演算値PSと指令電流iとの関係が設定され、指令電流iを前述の電磁比例弁21を制御する信号として出力する関数発生部65とを備えている他、前述したカットオフ設定圧力指示器41と演算部63との接続経路中に設けられ、この接続経路を開閉するスイッチング部67aを備えている。このスイッチング部67aは、前述した操作検出スイッチ23からの操作信号SW2、すなわち旋回用操作装置9が操作されたことを示す操作信号SW2が入力されたときに閉じられ、カットオフ設定圧力指示器41と演算部63とを導通させる。したがって、演算部63は、作動圧力Pからカットオフ設定圧力PCOを減算する演算をおこなう。
【0047】
上述したスイッチング部67aと、演算値PSを出力する演算部63と、指令電流iを出力する関数発生部65とにより、レギュレータ3を駆動して油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくする際に、オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように電磁比例弁21を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段が構成されている。
【0048】
その他の構成中、前述した図1に示すものと同じ符号のものについては、図1に関する説明で述べたので、ここでは説明を省略する。
【0049】
このように構成した第実施形態における作用について、以下に説明する。まず、あらかじめカットオフ設定圧力指示器41の操作により、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧よりも小さな所定のカットオフ設定圧力PCOがコントローラ6に入力される。
【0050】
この状態において、エンジン1を駆動させ、油圧ポンプ2及びパイロットポンプ4を作動させ、ブーム用操作装置8あるいは旋回用操作装置9を操作すると、前述した第1実施形態について述べたように、ブームシリンダ12あるいは旋回モータ13が駆動して、土砂の掘削作業とか吊り荷作業などの該当する作業が実施される。
【0051】
このような作業が実施される間、圧力センサ19によってアクチュエータ作動圧力Pが検出され、コントローラ6に入力される。図5に示すように関数発生部61からはアクチュエータ作動圧力Pの増加に応じて減少するポンプ傾転量θが演算部62に出力される。ここで、旋回用操作装置9が操作されていて操作検出スイッチ23から操作信号SW2が出力されている場合には、その操作信号SW2により図5に示すコントローラ6のスイッチング部67aが閉じられる。このような状態にあって、アクチュエータ作動圧力Pが、メインリリーフ圧よりも小さなカットオフ設定圧力PCOを超えると、P−PCO=PS>0となり、この演算値PSが関数発生部64,65の双方に出力される。
【0052】
関数発生部64では、演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する傾転補正値εを演算部62に出力する。演算部62は、θ−ε=PXを演算し、この補正された目標傾転信号PXをレギュレータ3に出力する。これにより、レギュレータ3が油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするように、すなわち油圧ポンプ2の押しのけ容積を小さくするように駆動し、油圧ポンプ2の吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0053】
このとき同時に関数発生部65でも、演算部63から出力される演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する指令電流iを電磁比例弁21に出力する。これにより電磁比例弁21が図4の下段位置方向に切換えられ、パイロットポンプ4のパイロット圧が、この電磁比例弁21を介してオーバロードリリーフ弁16,17の駆動部に供給されはじめる。すなわち、図3に示した特性と同等の特性の出力圧力POがオーバロードリリーフ弁16,17の駆動部に与えられ、当該オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧は図8の特性Bと同等の特性となって所定圧高められる。
【0054】
このように構成した第実施形態でも、旋回用操作装置9が操作されている状態にあっては、カットオフ制御時における油圧ポンプ2の吐出流量の減少にかかわらず、電磁比例弁21の出力圧力POによりオーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧が所定圧高められ、オーバロードリリーフ弁16,17の保有するオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるオーバロードリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、この第実施形態にあっても前述した参考例におけるのと同様に、カットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少時に、当該ポンプ吐出流量を増加させようとする制御が抑えられ、このポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、旋回モータ13に流量の増減の繰り返しを生じない安定した流量変化の圧油を供給でき、旋回モータ13の駆動制御を高精度に実施できる。
【0055】
また、前述した参考例におけるのと同様に、この第実施形態にあっても、カットオフ制御時の旋回モータ13の作動力の減少を抑制でき、旋回モータ13を操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、良好な操作性が得られる。
【0056】
図6,7は本発明の請求項1,2に相当する油圧作業機の油圧制御装置の第実施形態を説明する図で、図6は第実施形態の全体構成を示す油圧回路図、図7はこの第実施形態に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図である。
【0057】
これらの図6,7に示す第実施形態も例えば油圧ショベルに備えられるものである。図6,7において前述した図1,2に示すものと同じ符号は同等のものを示している。
【0058】
この第実施形態でも、所定のアクチュエータすなわち旋回モータ13の負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁16,17が可変型のオーバロードリリーフ弁から成っている。なお、別のアクチュエータすなわちブームシリンダ12のオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁14,15は、固定型のオーバロードリリーフ弁から成っている。また、第1実施形態におけるのと同等の可変型のメインリリーフ弁18のメインリリーフ圧を制御する電磁比例弁20の他に、可変型のオーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段、例えば電磁比例弁21を備えている。
【0059】
また、カットオフ設定圧力PC1を指示するカットオフ設定圧力指示器42と、カットオフ設定圧力PC1とは異なるカットオフ設定圧力PC2を指示するカットオフ設定圧力指示器43とを備えている。例えば、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧をP1、ブームシリンダ12に係るオーバロードリリーフ弁14,15のオーバロードリリーフ圧をP2、旋回モータ13に係るオーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧をP3とすると、
P3<P1<P2
の関係となるようにあらかじめ設定してある。この設定に応じて、上述したカットオフ設定圧力指示器42で設定されるカットオフ設定圧力PC1は、
PC1<P1
となるように、あらかじめ設定してあり、カットオフ設定圧力指示器43で設定されるカットオフ設定圧力PC2は、
PC2<P3 で、しかも、 PC2<PC1
となるようにあらかじめ設定してある。
【0060】
また、ブーム用操作装置8が操作されたことを検出する操作検出手段、例えば操作検出スイッチ22と、旋回用操作装置9が操作されたことを検出する操作検出手段、例えば操作検出スイッチ23とを備えている。
【0061】
コントローラ6は、図7に示すように参考例におけるのと同等の、アクチュエータ作動圧力Pとポンプ傾転量θとの関係が設定される関数発生部61と、演算部62,63と、演算値PSと傾転補正値εとの関係が設定される関数発生部64と、演算値PSと指令電流iの関係が設定され、指令電流iを制御信号として出力する関数発生部65を備えている他、前述したカットオフ設定圧力指示器42に接続され、操作検出スイッチ22から出力される操作信号SW1によって閉じるスイッチング部66と、前述したカットオフ設定圧力指示器43に接続され、操作検出スイッチ23から出力される操作信号SW2によって閉じるスイッチング部67と、これらのスイッチング部66,67から出力されるカットオフ設定圧力のうちの最大値PCを選択して演算部63に出力する最大値選択部68とを備えている。さらに、操作検出スイッチ22,23から出力される操作信号SW1,SW2を入力し、操作信号SW1のみが入力されていると判別したとき、及び操作信号SW1と操作信号SW2の双方が入力されていると判別したときに選択信号SWAを出力し、操作信号SW2のみが入力されていると判別したときに選択信号SWBを出力する判別部69と、この判別部69から選択信号SWAが出力されたときに関数発生部65を電磁比例弁20の駆動部に接続し、判別部69から選択信号SWBが出力されたときに関数発生部65を電磁比例弁21の駆動部に接続するスイッチング部70とを備えている。
【0062】
上述したスイッチング部66と、最大値選択部68と、演算部63と、指令電流iを出力する関数発生部65と、判別部69と、スイツチング部70とにより、レギュレータ3を駆動して油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくする際に、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧を所定圧高めるように電磁比例弁20を制御するメインリリーフ圧上昇制御手段が構成され、また、スイッチング部67と、最大値選択部68と、演算部63と、関数発生部65と、判別部69と、スイッチング部70とにより、レギュレータ3を駆動して油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくする際に、オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように電磁比例弁21を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段が構成されている。
【0063】
その他の構成中、前述した図1に示すものと同じ符号のものは、図1で述べたので、ここでは説明を省略する。
【0064】
このように構成した第実施形態における作用について以下に説明する。まず、あらかじめカットオフ設定圧力指示器42の操作により、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧P1よりも小さなカットオフ設定圧力PC1がコントローラ6に入力され、カットオフ設定圧力指示器43の操作により、オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧P3よりも小さく、上述のカットオフ設定圧力PC1よりも小さなカットオフ設定圧力PC2がコントローラ6に入力される。
【0065】
この状態において、エンジン1を駆動させ、油圧ポンプ及びパイロットポンプ4を作動させ、例えばブーム用操作装置8だけを操作すると、ブームシリンダ12が駆動し、図示しないブームが作動して所望の作業が実施される。
【0066】
このような作業が実施される間、圧力センサ19によってアクチュエータ作動圧力Pが検出され、コントローラ6に入力される。図7に示すように関数発生部61からはアクチュエータ作動圧力Pの増加に応じて減少するポンプ傾転量θが、演算部62に出力される。またブーム用操作装置8の操作に伴って操作検出スイッチ22から操作信号SW1が出力され、この操作信号SW1により、図7に示すコントローラ6のスイッチング部66が閉じられる。したがって、カツトオフ設定圧力指示器42で設定されるカットオフ設定圧力PC1が最大値選択部68に入力され、この最大値選択部68から最大値PC(=PC1)が演算部63に出力される。また、操作検出スイッチ22から出力される操作信号SW1が判別部69に入力され、この判別部69で操作信号SW1のみが入力されていると判別されて、選択信号SWAが出力される。スイッチング部70は選択信号SWAにより、関数発生部65と電磁比例弁20の駆動部とを接続するように切換えられる。この状態にあって、アクチュエータ作動圧力Pがメインリリーフ圧P1よりも小さなカットオフ設定圧力PC1を超えると、演算部63における演算は、P−PC1=>0となり、この演算値PSが関数発生部64,65の双方に出力される。
【0067】
関数発生部64では、演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき該当する傾転補正値εを演算部62に出力する。演算部62は、θ−ε=PXを演算し、この補正された目標傾転信号PXをレギュレータ3に出力する。これにより、レギュレータ3が油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするように、すなわち油圧ポンプ2の押しのけ容積を小さくするように駆動し、油圧ポンプ2の吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0068】
このとき同時に関数発生部65でも、演算部63から出力される演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する指令電流iをスイッチング部70を介して電磁比例弁20の駆動部に出力する。これにより電磁比例弁20が図6の下段位置方向に切換えられ、パイロットポンプ4のパイロット圧が、この電磁比例弁20を介してメインリリーフ弁18の駆動部に供給されはじめる。すなわち、前述の図3に示した特性の出力圧力POがメインリリーフ弁18の駆動部に与えられ、当該メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧は図8の特性Bとなって所定圧高められる。
【0069】
このように、ブーム用操作装置8のみが操作されている状態にあっては、カットオフ制御時における油圧ポンプ2の吐出流量の減少にかかわらず、電磁比例弁20の出力圧力POによりメインリリーフ弁18のメインリリーフ圧が所定圧高められ、メインリリーフ弁18の保有するオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカツトオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、カットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少時に、当該ポンプ吐出流量を増加させようとする制御が抑えられ、このポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、ブームシリンダ12に流量の増減の繰り返しを生じない比較的安定した流量変化の圧油を供給でき、ブームシリンダ12の駆動制御を高精度に実現できる。また、カツトオフ制御時のブームシリンダ12の作動力の減少を抑制でき、ブームシリンダ12を操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、良好な操作性が得られる。
【0070】
また例えば、上述のように油圧ポンプ2及びパイロットポンプ4を作動させている状態において、旋回用操作装置9だけを操作すると、旋回モータ13が駆動し、図示しない旋回体が旋回して、所望の作業が実施される。
【0071】
このような作業が実施される間、圧力センサ19によってアクチュエータ作動圧力Pが検出され、コントローラ6に入力される。図7に示すように関数発生部61からはアクチュエータ作動圧力Pの増加に応じて減少するポンプ傾転量θが、演算部62に出力される。また旋回用操作装置9の操作に伴って操作検出スイッチ23から操作信号SW2が出力され、この操作信号SW2により、図7に示すコントローラ6のスイッチング部67が閉じられる。したがってカットオフ設定圧力指示器43で設定されるカットオフ設定圧力PC2が最大値選択部68に入力され、この最大値選択部68から最大値PC(=PC2)が演算部63に出力される。また、操作検出スイッチ23から出力される操作信号SW2が判別部69に入力され、この判別部69で操作信号SW2のみが入力されていると判別されて、選択信号SWBが出力される。スイッチング部70は選択信号SWBにより、関数発生部65と電磁比例弁21の駆動部とを接続するように切換えられる。この状態にあって、アクチュエータ作動圧力Pが、オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧P3よりも小さなカットオフ設定圧力PC2を超えると、演算部63における演算は、P−PC2=PS>0となり、この演算値PSが関数発生部64,65の双方に出力される。
【0072】
関数発生部64では、演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する傾転補正値εを演算部62に出力する。演算部62は、θ−ε=PXを演算子、この補正された目標傾転信号PXをレギュレータ3に出力する。これにより、レギュレータ3が油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするように、すなわち油圧ポンプ2の押しのけ容積を小さくするように駆動し、油圧ポンプ2の吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0073】
このとき同時に関数発生部65でも、演算部63から出力される演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する指令電流iをスイッチング部70を介して電磁比例弁21の駆動部に出力する。これにより電磁比例弁21が図6の下段位置方向に切換えられ、パイロットポンプ4のパイロット圧が、この電磁比例弁21を介してオーバロードリリーフ弁16,17の駆動部に供給されはじめる。すなわち、前述の図3に示した特性と同等の特性の出力圧力POがオーバロードリリーフ弁16,17の駆動部に与えられ、当該オーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧は図8の特性Bと同等の特性となって所定圧高められる。
【0074】
このように、旋回用操作装置9のみが操作されている状態にあっては、カットオフ制御時における油圧ポンプ2の吐出流量の減少にかかわらず、電磁比例弁21の出力圧力POによりオーバロードリリーフ弁16,17のオーバロードリリーフ圧が所定圧高められ、オーバロードリリーフ弁16,17の保有するオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるオーバロードリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、カットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少時に、当該ポンプ吐出流量を増加させようとする制御が抑えられ、このポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、旋回モータ13に流量の増減の繰り返しを生じない比較的安定した流量変化の圧油を供給でき、旋回モータ13の駆動制御を高精度に実施できる。また、カットオフ制御時の旋回モータ13の作動力の減少を抑制でき、旋回モータ13を操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、良好な操作性が得られる。
【0075】
さらに例えば、上述のように油圧ポンプ2及びパイロットポンプ4を作動させている状態において、ブーム用操作装置8と旋回用操作装置9の双方を操作すると、ブームシリンダ12及び旋回モータ13が駆動し、図示しないブームが上下方向に回動し、また旋回体が旋回して、土砂の掘削作業とか吊り荷作業とかの所望の作業が実施される。
【0076】
このような作業が実施される間、圧力センサ19によってアクチュエータ作動圧力Pが検出され、コントローラ6に入力される。図7に示すように関数発生部61からはアクチュエータ作動圧力Pの増加に応じて減少するポンプ傾転量θが、演算部62に出力される。またブーム用操作装置8の操作に伴って操作検出スイッチ22から操作信号SW1が出力され、この操作信号SW1により、図7に示すコントローラ6のスイッチング部66が閉じられ、旋回用操作装置9の操作に伴って操作検出スイッチ23から操作信号SW2が出力され、この操作信号SW2により、スイッチング部67が閉じられる。したがって、カツトオフ設定圧力指示器42で設定されるカットオフ設定圧力PC1と、カットオフ設定圧力指示器43で設定されるカットオフ設定圧力PC2とが最大値選択部68に入力される。ここで、PC1>PC2の関係にあることから、最大値選択部68でカツトオフ設定圧力PC1が最大値PCとして選択され、演算部63に出力される。また、操作検出スイッチ22から出力される操作信号SW1と、操作検出スイッチ23から出力される操作信号SW2とが判別部69に入力され、この判別部69で操作信号SW1,SW2の双方が入力されていると判別されて、選択信号SWAが出力される。スイッチング部70は選択信号SWAにより、関数発生部65と電磁比例弁20の駆動部とを接続するように切換えられる。この状態にあって、アクチュエータ作動圧力Pが、メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧P1よりも小さなカツトオフ設定圧力PC1を超えると、演算部63における演算は、P−PC1=PS>0となり、この演算値PSが関数発生部64,65の双方に出力される。
【0077】
関数発生部64では、演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する傾転補正値εを演算部62に出力する。演算部62は、θ−ε=PXを演算し、この補正された目標傾転信号PXをレギュレータ3に出力する。これにより、レギュレータ3が油圧ポンプ2の吸収トルクを小さくするように、すなわち油圧ポンプ2の押しのけ容積を小さくするように駆動し、油圧ポンプ2の吐出流量が減少するカットオフ制御が実施される。
【0078】
このとき同時に関数発生部65でも、演算部63から出力される演算値PSが第1設定値PS1以上になったとき、該当する指令電流iをスイッチング部70を介して電磁比例弁20の駆動部に出力する。これにより電磁比例弁20が図6の下段位置方向に切換えられ、パイロットポンプ4のパイロット圧が、この電磁比例弁20を介してメインリリーフ弁18の駆動部に供給されはじめる。すなわち、前述した図3に示した特性の出力圧力POがメインリリーフ弁18の駆動部に与えられ、当該メインリリーフ弁18のメインリリーフ圧は図8の特性Bとなって所定圧高められる。
【0079】
このように、ブーム用操作装置8と旋回用操作装置9の双方が操作されている状態にあっても、カツトオフ制御時における油圧ポンプ2の吐出流量の減少にかかわらず、電磁比例弁20の出力圧力POによりメインリリーフ弁18のメインリリーフ圧が所定圧高められ、メインリリーフ弁18の保有するオーバライド特性に伴う圧力の低下が補正され、このカットオフ制御時におけるメインリリーフ圧の低下を抑えることができる。したがって、カツトオフ制御時のポンプ吐出流量の減少時に、当該ポンプ吐出流量を増加させようとする制御が抑えられ、このポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、ブームシリンダ12に流量の増減の繰り返しを生じない比較的安定した流量変化の圧油を供給でき、ブームシリンダ12の駆動制御を高精度に実施できる。また、カットオフ制御時のブームシリンダ12の作動力の減少を抑制でき、ブームシリンダ12を操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、良好な操作性が得られる。
【0080】
なお、上記各実施形態にあつては、説明を簡単にするために、アクチュエータとして旋回モータ13とブームシリンダ12だけを例示したが、当該油圧ショベルは他にも各種アクチュエータを装備するものである。したがって、本発明は、上述した各実施形態のように、旋回モータ13とブームシリンダ12を備えた構成には限られず、アームシリンダ、バケットシリンダ等の他のアクチュエータを備え得るものである。例えば第3実施形態における別のアクチュエータとして、ブームシリンダ12に代えてアームシリンダを設けた構成にしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明の各請求項に係る発明によれば、従来生じていたカットオフ制御時におけるリリーフ圧の低下を抑えることができ、これに伴いこのカットオフ制御時のポンプ吐出流量の減少と増加を繰り返しおこなうハンチングの発生を防止でき、該当するアクチュエータに流量の増減の繰り返しを生じない比較的安定した流量変化の圧油を供給でき、従来に比べてアクチュエータの駆動制御を高精度に実施できる。
【0082】
また、従来生じていたこのカットオフ制御時のアクチュエータの作動力の減少を抑制でき、アクチュエータを操作しているオペレータにこのような作動力の減少による違和感を与えることがなく、従来に比べて優れた操作性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明者らの考案による油圧作業機の油圧制御装置の参考例の全体構成を示す油圧回路図である。
【図2】 図1に示す参考例に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す参考例に備えられ、メインリリーフ弁のメインリリーフ圧を制御する電磁比例弁の特性を示す図である。
【図4】 本発明の第実施形態の全体構成を示す油圧回路図である。
【図5】 図4に示す第実施形態に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第実施形態の全体構成を示す油圧回路図である。
【図7】 図6に示す第実施形態に備えられるコントローラの要部の構成を示すブロック図である。
【図8】一般的なリリーフ弁に見られるオーバーライド特性を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 可変容量油圧ポンプ
3 レギュレータ(傾転制御手段)
4 パイロットポンプ
5 パイロットリリーフ弁
6 コントローラ
7 タンク
8 ブーム用操作装置
9 旋回用操作装置
10 ブーム用方向切換弁
11 旋回用方向切換弁
12 ブームシリンダ(別のアクチュエータ)
13 旋回モータ(所定のアクチュエータ)
14 オーバロードリリーフ弁
15 オーバロードリリーフ弁
16 オーバロードリリーフ弁
17 オーバロードリリーフ弁
18 メインリリーフ弁
19 圧力センサ(圧力検出手段)
20 電磁比例弁(メインリリーフ圧制御手段)
21 電磁比例弁(オーバロードリリーフ圧制御手段)
22 操作検出スイッチ(操作検出手段)
23 操作検出スイッチ(操作検出手段)
40 カットオフ設定圧力指示器
41 カットオフ設定圧力指示器
42 カットオフ設定圧力指示器
43 カットオフ設定圧力指示器
61 関数発生部
62 演算部
63 演算部(メインリリーフ圧上昇制御手段)(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
64 関数発生部
65 関数発生部(メインリリーフ圧上昇制御手段)(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
66 スイッチング部(メインリリーフ圧上昇制御手段)
67 スイッチング部(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
67a スイッチング部(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
68 最大値選択部(メインリリーフ圧上昇制御手段)(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
69 判別部(メインリリーフ圧上昇制御手段)(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
70 スイッチング部(メインリリーフ圧上昇制御手段)(オーバロードリリーフ圧上昇制御手段)
A 特性
B 特性
P アクチュエータ作動圧
θ ポンプ傾転量
PS 演算値
ε 傾転補正値
i 指令電流
PX 目標傾転信号
PO 出力圧力
PCM カットオフ設定圧力
PCO カットオフ設定圧力
PC1 カットオフ設定圧力
PC2 カットオフ設定圧力
PC 最大値
SW1 操作信号
SW2 操作信号
SWA 選択信号
SWB 選択信号

Claims (4)

  1. 可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する傾転制御手段と、この傾転制御手段を駆動させる制御信号を発生させる傾転制御信号発生手段と、上記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油により駆動するアクチュエータと、上記可変容量油圧ポンプの最大圧に相当するメインリリーフ圧を規定するメインリリーフ弁と、上記アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段とを有し、
    この圧力検出手段で検出された圧力が、上記メインリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力を超えた場合に、上記傾転制御信号発生手段により上記傾転制御手段を制御して、上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように制御する油圧作業機の油圧制御装置において、
    上記メインリリーフ弁が可変型メインリリーフ弁から成り、この可変型メインリリーフ弁の上記メインリリーフ圧を制御するメインリリーフ圧制御手段を備えるとともに、
    上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記メインリリーフ圧を所定圧高めるように上記メインリリーフ圧制御手段を制御するメインリリーフ圧上昇制御手段を備え
    上記アクチュエータが複数のアクチュエータから成り、これらのアクチュエータの操作を検出する操作検出手段と、上記アクチュエータのそれぞれの負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁を備え、
    上記オーバロードリリーフ弁が、上記アクチュエータのうちの所定のアクチュエータに係る上記オーバロードリリーフ圧を規定する可変型オーバロードリリーフ弁を含み、
    この可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段と、上記オーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように上記オーバロードリリーフ圧制御手段を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段とを備えるとともに、
    上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記メインリリーフ圧上昇制御手段及び上記オーバロードリリーフ圧上昇制御手段のいずれか一方を制御し、上記メインリリーフ圧及び上記オーバロードリリーフ圧のうちの該当するものの圧力を所定圧高めることを特徴とする油圧作業機の油圧制御装置。
  2. 上記所定のアクチュエータが旋回モータであることを特徴とする請求項1記載の油圧作業機の油圧制御装置。
  3. 可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する傾転制御手段と、この傾転制御手段を駆動させる制御信号を発生させる傾転制御信号発生手段と、上記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油により駆動するアクチュエータと、このアクチュエータの負荷圧の最大圧に相当するオーバロードリリーフ圧を規定するオーバロードリリーフ弁と、上記アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段とを有し、
    この圧力検出手段で検出された圧力が、上記オーバロードリリーフ圧よりも小さい所定のカットオフ設定圧力を超えた場合に、上記傾転制御信号発生手段により上記傾転制御手段を制御して、上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように制御する油圧作業機の油圧制御装置において、
    上記オーバロードリリーフ弁が可変型オーバロードリリーフ弁から成り、この可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を制御するオーバロードリリーフ圧制御手段を備えるとともに、
    上記傾転制御手段を駆動して上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを小さくする際に、上記可変型オーバロードリリーフ弁の上記オーバロードリリーフ圧を所定圧高めるように上記オーバロードリリーフ圧制御手段を制御するオーバロードリリーフ圧上昇制御手段を備えたことを特徴とする油圧作業機の油圧制御装置。
  4. 上記アクチュエータが旋回モータであることを特徴とする請求項3記載の油圧作業機の油圧制御装置。
JP22549499A 1999-08-09 1999-08-09 油圧作業機の油圧制御装置 Expired - Fee Related JP3850594B2 (ja)

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