JP3197854U - バックル - Google Patents

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仁 金子
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Abstract

【課題】雌部材の紐取付部側からでも操作部を容易に把持できるにようにして、雄部材と雌部材との係合を容易に解除することができる、操作性に優れたバックルを提供する。【解決手段】雄部材20と、雄部材20が差込係合される雌部材40とを備える。雌部材40の紐取付部49は、下板から幅方向両側に延設する一対の連結バー51,51と、一対の連結バー51,51から前方に延びる一対の縦バー52,52と、一対の縦バー52,52の先端部同士を接続する横バー53と有する。一対の連結バー51,51と、一対の縦バー52,52と、横バー53とは、雌部材本体の操作部28の上面よりも下方に位置する。また、雌部材本体の上板の前部から下方に延び、下板と紐取付部49の連結バー51,51に連結する連結壁は、紐取付部49の幅方向外縁よりも幅方向内側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、雄部材と雌部材との係合を解除する解除操作性に優れたバックルに関する。
特許文献1に示すバックルは、雄部材と、雄部材が差込係止される雌部材とを備える。雄部材は、弾性変形可能な差込片と、差込片に形成された被係止面と、差込片を弾性変形させる操作部とを有する。雌部材は、雄部材の差込片が差し込まれる差込孔と、差込片の被係止面と係合して雄部材を雌部材に係止する係止面と、被係止面に係止面が係止した際、雄部材の操作部を外表面に露出させる開口部とを有する。また、雄部材及び雌部材は、紐状部材を取り付け可能な紐取付部を備える。雄部材の被係止面と雌部材の係止面との係止は、開口部から露出する雄部材の操作部を両側から挟み込むように押圧することで解除される。
日本国特開2004−65773号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のバックルでは、雌部材の紐取付部の幅は、係止面が被係止面に係止した際の操作部の幅と略同じ幅を有し、また、紐取付部の厚さも、操作部の厚さよりも厚くなっている。このため、雌部材の開口部から露出する操作部を両側から押圧して被係止面と係止面との係止を解除する際、指が紐取付部と干渉し、解除し難い場合がある。このため、解除操作性、特に冬季など手袋をした状態での解除操作性の改善が求められている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作部を容易に把持できるにようにして、雄部材と雌部材との係合を容易に解除することができる、解除操作性に優れたバックルを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 雄部材と、該雄部材が差込係合される雌部材とを備え、
前記雄部材は、雄部材本体と、前記雄部材本体から突出形成され、互いに接近または離間する方向へ弾性変形可能な一対の脚部と、前記各脚部に設けられ前記雌部材に係合可能な係合部とを備え、
前記雌部材は、上板、及び下板を備え、前記上板と前記下板との間に形成されて前記雄部材の前記一対の脚部が差し込まれる差込孔と、前記一対の脚部の前記係合部と係合する被係合部とを有する雌部材本体と、前記雄部材の差込方向前方で前記雌部材本体と接続され、紐状部材が挿入係止される紐取付孔を有する紐取付部と、を備え、
前記雄部材の前記一対の脚部又は前記雌部材には、前記一対の脚部を弾性変形させて、前記係合部と前記被係合部との係合を解除する操作部が設けられ、
前記紐取付部は、前記雄部材の差込方向に延びる一対の縦バーと、前記一対の縦バーを接続する横バーとを少なくとも有し、
前記一対の縦バーと前記横バーとは、前記操作部の上面よりも下方に位置し、
前記上板の前部から下方に延び、前記下板と前記紐取付部の少なくとも一方に連結する連結壁を備え、
前記操作部は、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される状態において、前記連結壁の幅方向外縁よりも幅方向外側に位置することを特徴とするバックル。
(2) 前記一対の縦バーと前記横バーとは、前記操作部の厚さ方向の中心より、下方に位置していることを特徴とする(1)に記載のバックル。
(3) 前記操作部は、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される状態において、前記紐取付部の幅方向外縁よりも幅方向内側に配置されることを特徴とする(1)または(2)に記載のバックル。
(4) 前記雌部材の前記紐取付部は、前記下板から幅方向に延設して前記一対の縦バーとそれぞれ連結する一対の連結バーを更に備え、前記連結壁は、前記上板から前記連結バーに向かうに従って次第に幅広となることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のバックル。
(5) 前記雌部材の前記紐取付部は、前記下板から幅方向に延設して前記一対の縦バーとそれぞれ連結する一対の連結バーを更に備え、前記連結バーは、前記操作部の厚さ方向の中心より、下方に位置していることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のバックル。
(6) 前記雌部材の前記被係合部に前記一対の脚部の前記係合部が係合したとき、前記脚部の先端部は、前記連結バーと厚さ方向でオーバーラップすることを特徴とする(5)に記載のバックル。
(7) 前記紐取付部の下面は、前記下板の下面よりも下方に形成され、
前記下板の下面は、前記紐取付部の下面に向かって下方に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のバックル。
(8) 前記紐取付部の下面は、前記下板の下面よりも下方に形成され、
前記紐取付部の下面は、下方に傾斜する傾斜面を有して、前記下板の下面と連結されることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のバックル。
(9) 前記雄部材は、前記雄部材本体に設けられて紐状部材が挿入係止される紐取付孔を形成する紐取付部を更に備え、
前記雄部材が前記雌部材に差込係合したとき、前記雌部材の前記一対の縦バー、及び前記横バーは、前記雄部材の前記紐取付部の下面を通り、前記雄部材の差込方向に平行な直線上に配置されることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載のバックル。
本発明のバックルによれば、雌部材の紐取付部は、一対の縦バー及び横バーを少なくとも有し、一対の縦バーと横バーとは、操作部の上面よりも下方に位置し、また、上板の前部から下方に延び、下板と紐取付部の少なくとも一方に連結する連結壁を備え、操作部は、係合部と被係合部との係合が解除される状態において、連結壁の幅方向外縁よりも幅方向外側に位置するので、雄部材と雌部材との係合を解除する際、紐取付部及び連結壁と干渉することなく、操作部を容易に把持することができ、解除操作性を向上することができる。
本発明に係る第1実施形態のバックルの係合状態の斜視図である。 図1のバックルの係合解除状態の雄部材及び雌部材の斜視図である。 (a)は図2に示す雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は図3(a)のIII−III線断面図である。 (a)は係合状態の雄部材と雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は図4(a)のIV−IV線断面図である。 本発明に係る第2実施形態のバックルの係合状態の斜視図である。 図5のバックルの係合解除状態の雄部材及び雌部材の斜視図である。 (a)は図6に示す雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は図5(a)のVII−VII線断面図である。 (a)は係合状態の雄部材と雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は図8(a)のVIII−VIII線断面図である。 本発明に係る第3実施形態のバックルの係合状態の斜視図である。 図9のバックルの係合解除状態の雄部材及び雌部材の斜視図である。 (a)は図10に示す雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は図8(a)のXI−XI線断面図である。 (a)は係合状態の雄部材と雌部材の平面図、(b)は側面図、(c)は図12(a)のXII−XII線断面図である。
以下、本発明に係るバックルの各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以後の説明において、バックルに関して、上側とは、例えば、図4(a)、図8(a)、図12(a)の紙面に対して手前側、下側とは、図4(a)、図8(a)、図12(a)の紙面に対して裏側とする。また、左右前後方向は、雄部材の差込方向から見た場合とし、右側とは、図4(a)図8(a)、図12(a)の紙面に対して左側、左側とは、図4(a)図8(a)、図12(a)の紙面に対して右側、前方とは、雄部材の差込方向(図4(a)図8(a)、図12(a)の下方)、後方とは、雄部材の差込方向と逆方向(図4(a)図8(a)、図12(a)の上方)とする。また、前方を差込方向前方とも言い、バックルの左右方向は幅方向とも言う。
(第1実施形態)
図1〜図4に示すように、本実施形態のバックル10は、紐状部材11,12の端部を連結、分離するためのものであり、雄部材20と、雄部材20が挿入されて係合する雌部材40と、を備える。雄部材20及び雌部材40は、合成樹脂の射出成形により形成されている。また、雄部材20及び雌部材40は、合成樹脂製に限定されず金属製であってもよい。
図2にも示すように、雄部材20は、雄部材本体21と、この雄部材本体21の幅方向両側から互いに平行に前方に向けて突設された一対の脚部22と、これら脚部22の間に前方に向けて突設された突出部23とを備える。
雄部材本体21は、幅方向に長い略矩形状に形成され、その中央部には、紐状部材11の端部が挿入係止される紐取付孔24を有する紐取付部25が形成されている。紐取付孔24の中間には幅方向に延在する連結杆26が設けられ、この連結杆26によって紐取付孔24が2つの紐取付孔24A,24Bに分割され、紐状部材11の長さ調節が可能な構造となっている。
一対の脚部22は、互いに接近または離間する方向(雄部材20の差込方向に対して直交する左右方向)に弾性変形可能となっている。脚部22は、雄部材本体21の左右方向両側から一体的に形成された細幅の弾性アーム部22Aと、この弾性アーム部22Aの先端部に膨出形成された膨出部22Bとを備える。
膨出部22Bの外側には、先端部22aから基端部へ向かうに従って、幅方向外側へ膨らむ差込ガイド面27、この差込ガイド面27から連続して外側へ向かって緩やかに湾曲する操作部28、および、この操作部28から内側へ屈曲する係合部29が順番に形成されている。
突出部23は、雄部材本体21の一対の脚部22が突設された部分より内側近傍部分から脚部22の突出方向(前方)に向かって突出しながら、該内側近傍部分同士を連結するように形成されている。即ち、突出部23は、雄部材本体21の幅方向両端部から幅方向中央部に向かうに従って次第に突出する略V字形状に形成されている。略V字形状の頂点となる突出部23の先端部には、1本のガイド片30が一対の脚部22と平行に突設している。
雌部材40は、上板41、下板42、上、下板41,42の幅方向両側に形成される一対の側壁43,43を備えて、扁平筒状に形成された雌部材本体45を備える。雌部材本体45は、上板41、下板42、及び一対の側壁43,43により画成される差込孔44(図3(d)参照)を有し、差込孔44には、雄部材20の一対の脚部22が差し込まれる。また、雌部材40には、上板41の前部から下方に延び、下板42と後述する紐取付部49の連結バー51,51に連結する連結壁54が形成される。
さらに、一対の側壁43,43は、上、下板41,42の後端寄り部分にのみ形成されており、一対の側壁43,43よりも前方で、上板41及び下板42の幅方向両側には、上、下板41,42の幅方向端部、側壁43,43の前端部、及び連結壁54によって画成された一対の開口部46が形成されている。
開口部46は、上板41及び下板42の幅方向内側へ向かって凹曲面状に切り欠かれており、差込孔44に脚部22が挿入された際、雄部材20の操作部28を開口部46から露出させる。また、開口部46の後端となる一対の側壁43,43の前端部には、一対の脚部22の係合部29と係合可能な被係合部47が形成されている。
一対の側壁43,43の内面は、前方に向かうに従って次第に狭く、即ち、内側へ傾斜している。これにより、脚部22が差込孔44に挿入されると、差込ガイド面27が一対の側壁43,43の内面に当接して一対の脚部22を差込方向に対して略直交する方向(内側)に弾性変形させる。
そして、一対の脚部22の係合部29が、雌部材40の被係合部47の位置まで差し込まれると、一対の脚部22が弾性力により開き、係合部29と被係合部47とが係合して雄部材20が雌部材40に係止される。
雌部材40の下板42の前方には、紐状部材12の端部が挿入係止される紐取付孔48を有する紐取付部49が一体形成されている。具体的に、紐取付部49は、下板42から幅方向両側に延設する一対の連結バー51,51と、一対の連結バー51,51から前方に延びる一対の縦バー52,52と、一対の縦バー52,52の先端部同士を接続する横バー53と有する。紐取付孔48は、連結壁54、一対の連結バー51,51、一対の縦バー52,52、及び横バー53によって画成される。
また、図4(b)に示すように、紐取付部49、即ち、一対の連結バー51,51、一対の縦バー52,52、及び横バー53は、いずれも操作部28の上面28aより下方に位置している。
具体的に、本実施形態では、紐取付部49は、図4(b)に示すように、操作部28の厚さ方向の中心Cよりも下方に位置しており、また、図3(d)に示すように、上板41と下板42の高さ方向中間部L1よりも下方にオフセットしている。このため、紐取付部49の下面49aは、下板42の下面42aよりも下方に形成される。
なお、本実施形態では、操作部28の上面28aは、上板41の上面41aよりも下方に位置している。
また、紐取付部49の下面49aは、縦バー52の下面によって構成されている。
下板42の下面42aは、紐取付部49の下面49aに向かうに従って下方に傾斜する傾斜面42a1を有し、下板42の下面42aと紐取付部49の下面49aとを滑らかに連続させている。
上板41と下板42とを連結する連結壁54は、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側に位置し、図3(c)に示すように、下板42に向かうに従って次第に幅広となって、一対の連結バー51,51にも連結されている。これにより、一対の連結バー51,51の強度が補強される。
このように、紐取付部49の高さが操作部28の上面28aより下方に位置し、且つ上板41と下板42とを連結する連結壁54は、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側にあるので、図3(a)及び(c)に示すように、紐取付部49より上方で、且つ連結壁54よりも幅方向外側の領域(一点鎖線A)は、開口部46から紐取付部49に掛けて幅方向に開放された形状となっている。
連結壁54の幅方向中間部には、凹部56が形成されている。紐取付孔48は、凹部56によって、雄部材20の差込方向における空間を広げることができ、紐取付孔48に紐を通しやすくしている。
次に、雄部材20と雌部材40との係合及び係合解除について説明する。雄部材20の一対の脚部22を雌部材40の差込孔44に挿入すると、一対の脚部22の差込ガイド面27が、前方に向かって内側に傾斜する一対の側壁43,43の内面に当接して、内側に弾性変形しつつ挿入される。やがて、一対の脚部22の係合部29と、雌部材40の被係合部47とが一致すると、弾性力により一対の脚部22が開き、図4に示すように、一対の脚部22の操作部28が開口部46から露出すると共に、係合部29と被係合部47とが係合して雄部材20が雌部材40に係止される。
このようなバックルの係合状態において、図4(a)に示すように、操作部28は、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側に配置されるので、バックル10が幅方向においてコンパクトな設計となる。即ち、図4(a)に示す、操作部28の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP1とし、図3(a)に示す、紐取付部49の幅方向外縁49bの寸法をS1とすると、S1>P1に設計されている。
また、一対の脚部22の先端部22aは、一対の連結バー51,51と厚さ方向(上下方向)でオーバーラップしているので、バックル10の全長も短くすることができる。
さらに、図4(c)に示すように、雌部材40の紐取付部49は、雄部材20の紐取付部25の下面25aを通り、雄部材20の差込方向に平行な直線L上に位置しているので、バックル10に取付けられた紐状部材11,12が互いに逆方向に引張られても、即ち、紐状部材11,12に張力が作用しても、バックル10には回転モーメントが作用せず、安定して荷重を支持することができる。
雄部材20と雌部材40との係合を解除するには、雌部材40の開口部46から露出する一対の脚部22の操作部28を指で挟持して内側に弾性変形させることで、容易に係合解除することができる。
特に、雄部材20と雌部材40との係合を解除する際、一対の脚部22の操作部28を挟持すると、図4(a)に一点鎖線で示すように、差込方向に対する操作部28の外表面の傾きが大きくなり、雄部材20の差込方向と逆方向(後方)への分力が雄部材20に大きく作用する。したがって、係合部29と被係合部47との係合が解除されると、一対の側壁43,43の傾斜した内面の作用と相俟って、雄部材20が雌部材40から飛び出し易く、片手で容易に解除操作を行うことができる。
また、紐取付部49の高さが操作部28の上面28aより下方に位置し、且つ、操作部28は、バックルの係合が解除される状態において、上板41と下板42とを連結する連結壁54の幅方向外縁54aよりも幅方向外側に位置するので、紐取付部49や連結壁54と干渉することなく、開口部46から露出する操作部28に指が掛かり易く、例えば、冬季などに手袋をしたままでも容易に係合を解除することができる。即ち、図4(a)に示す、係合が解除される状態での操作部28の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP2、図3(a)に示す、上板41と連結する箇所での連結壁54の幅方向外縁54aの寸法をS2、図3(a)に示す、操作部28の厚さ方向の中心Cでの連結壁54の幅方向外縁54aの寸法をS3とすると、P2>S3≧S2に設計される。
また、図3(a)及び(c)に示すように、紐取付部49より上方で、且つ連結壁54よりも幅方向外側の領域Aが、開口部46から紐取付部49に掛けて幅方向に開放されているので、雌部材本体45の前方から指で操作部28を押圧する際に、紐取付部49が指と干渉するのを抑制することができる。
特に、本実施形態では、バックルの係合状態においても、操作部28は、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側に配置されており(S1>P1)、また、バックルの係合が解除される状態においても、操作部28は、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側に配置される(S1>P2)。しかしながら、上述したように、紐取付部49の高さが操作部28の上面28aより下方に位置しているので、紐取付部49とも干渉することなく、操作部28を把持して容易に係合を解除することができる。
また、一対の脚部22の先端部22aは、一対の連結バー51,51と厚さ方向でオーバーラップする構成であるため、操作部28を大きく形成することができ、解除操作性をより向上することができる。
以上説明したように、本実施形態のバックル10によれば、雌部材40の紐取付部49は、一対の連結バー51、一対の縦バー52及び横バー53を有し、一対の連結バー51と一対の縦バー52と横バー53とは、雌部材本体45の操作部28の上面28aよりも下方に位置し、操作部28は、バックルの係合が解除される状態において、雌部材本体45の連結壁54の幅方向外縁54aよりも幅方向外側に位置しているので、雄部材20と雌部材40との係合を解除する際、紐取付部49及び連結壁54と干渉することなく、操作部28を容易に把持することができ、解除操作性を向上することができる。
特に、本実施形態では、操作部28が、バックルの係合が解除される状態において、紐取付部49の幅方向外縁49bよりも幅方向内側に配置される構成においても、操作部28が紐取付部49と干渉することなく、操作部28の操作性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、一対の連結バー51、一対の縦バー52と横バー53とは、操作部28の厚さ方向の中心Cより、下方に位置しているので、より確実に、紐取付部49と干渉することなく、操作部28を把持することができる。
また、雌部材40と雄部材20とが係合した状態では、脚部22の先端部22aは、連結バー51と厚さ方向でオーバーラップするので、バックル10の全長を短くすることができ、バックル10をコンパクトにすることができる。
また、雌部材40は、上板41と、下板42及び連結バー51とを互いに連結する連結壁54が、連結バー51に向かうに従って次第に幅広となるので、連結バー51の強度を向上することができる。
また、紐取付部49の下面49aは、下板42の下面42aよりも下方に形成され、下板42の下面42aは、紐取付部49の下面49aに向かうに従って下方に傾斜する傾斜面42a1を有する。これにより、係合を解除する操作性のよい紐取付部49の配置を可能とし、紐取付部49の十分な肉厚を確保すると共に、紐取付部49と下板42との間の応力集中の発生を防止することができる。
また、雌部材40と雄部材20とが係合した状態では、雌部材40の一対の連結バー51、一対の縦バー52、及び横バー53は、雄部材20に設けられた紐取付部25の下面25aを通り、雄部材20の差込方向に平行な直線L上に配置されるので、雄部材20及び雌部材40の紐取付孔24,48に差込係合された紐状部材11,12が引張られたとき、両紐状部材11,12の力の方向が一直線上となる。これにより、バックル10を傾くことなく安定させることができる。
(第2実施形態)
次に、図5から図8を参照して第2実施形態のバックルについて説明する。本実施形態のバックル110は、第1実施形態のバックル10と同様に、雄部材120と、雄部材120が挿入されて係合する雌部材140と、を備える。雄部材120及び雌部材140は、合成樹脂の射出成形により形成されている。また、雄部材120及び雌部材140は、合成樹脂製に限定されず金属製であってもよい。
図6にも示すように、雄部材120は、雄部材本体121と、この雄部材本体121の幅方向(雄部材120の差込方向に直交する方向)両側から長さ方向(雄部材120の差込方向)へ互いに平行に突出形成された一対のガイド片131と、このガイド片131よりも内側位置から雄部材120の差込方向へ互いに平行に突出形成され、かつ、互いに接近または離間する方向(左右方向)へ弾性変形可能な一対の脚部122と、を備える。
雄部材本体121は、幅方向に長い略矩形状に形成され、その中央部には、紐状部材11の端部が挿入係止される紐取付孔124を有する紐取付部125が形成されている。紐取付孔124の中間には、幅方向に延在する連結杆133が架設され、この連結杆133によって紐取付孔124が、2つの紐取付孔124A,124Bに分割され、紐状部材11の長さ調節が可能な構造となっている。
ガイド片131は、互いに平行に突出され、脚部122の長さに対して約1/2程度の長さに形成されている。
一対の脚部122は、雄部材本体121から雄部材120の差込方向に向かって直線状に延長される弾性片部122Aと、この弾性片部122Aの先端部に形成されたガイド部122Bとを有する。弾性片部122Aの中央部分には、上下面に貫通する溝126がガイド部122Bまで連続して形成されている。これにより、弾性片部122Aは、左右方向へ容易に弾性変形が可能になっている。ガイド部122Bは、先端部が円弧状に形成されているとともに、外側面が先端部から基端部へ向かうに従って外側へ傾斜して差込ガイド面127を形成している。弾性片部122Aとガイド部122Bとの間には、ガイド部122Bの外側面から内側へ屈曲する係合部129が形成されている。係合部129は、後述する雌部材140の被係合部147に係合する。
雌部材140は、上板141、下板142、及び上、下板141,142の幅方向両側に形成される一対の側壁143,143を備えて、扁平筒状に形成された雌部材本体145を備える。雌部材140は、上板141、下板142、及び一対の側壁143により画成される差込孔144(図7(d)参照)を有し、差込孔144には、雄部材120の一対の脚部122が差し込まれる。また、雌部材140には、上板141の前部から下方に延び、下板142と後述する紐取付部149の連結バー151,151に連結する連結壁154が形成される。
雌部材本体145の差込孔144の内部には、左右方向中央に上板141および下板142を連結する仕切壁161が、雌部材本体145の前後方向に延びて一体成形されている。この仕切壁161を挟んだ両側には、一対の当接壁162が平行に設けられている。当接壁162には、雄部材120の差込ガイド面127に当接して脚部122を互いに接近する方向へ弾性変形させる案内面163が形成されているとともに、当接壁162の前端には、雄部材120の係合部129と係合する被係合部147が形成されている。
また、雌部材本体145には、側壁143の前端から連続して操作部165が形成されている。操作部165は、側壁143との連結部165aを除いた3方、即ち、操作部165の上下及び前端が、雌部材本体145から離間しており、連結部165aを支点として左右方向に揺動可能である。
操作部165は、外表面に露出する操作片165bと、この操作片165bの先端部から幅方向内側へ向かって延びる押圧片165cとをさらに有する。押圧片165cの先端部は、雄部材120の差込ガイド面127に対向し、操作片165bが内側へ押圧された際、雄部材120の差込ガイド面127に当接して脚部122を内側へ弾性変形させる。これにより、雄部材120の係合部129と、雌部材140の被係合部147との係合が解除される。
雌部材本体145の前端部には、紐状部材12の端部が挿入係止される紐取付孔148を有する紐取付部149が一体に形成されている。
紐取付部149は、下板142から幅方向両側に延設する一対の連結バー151,151と、一対の連結バー151,151から前方に延びる一対の縦バー152,152と、一対の縦バー152,152の先端部同士を接続する横バー153とを有する。紐取付孔148は、連結壁154、一対の連結バー151,151、一対の縦バー152,152、及び横バー153によって画成されている。
図7(b)及び(d)に示すように、紐取付部149、即ち、一対の連結バー151,151、一対の縦バー152,152、及び横バー153は、いずれも操作部165の上面165dより下方に位置している。
具体的に、本実施形態においても、紐取付部149は、操作部165の厚さ方向の中心Cよりも下方に位置しており、また、図7(d)に示すように、上板141と下板142の高さ方向中間部L1よりも下方にオフセットしている。さらに、紐取付部149の下面149aは、下板142の下面142aよりも下方に形成される。
なお、本実施形態では、操作部165の上面165dは、上板141の上面141aよりも下方に位置している。
また、紐取付部149の下面149aは、縦バー152の下面によって構成されている。
さらに、紐取付部149の下面149aは、連結バー151から縦バー152の後方部分にかけて、下方に傾斜する傾斜面149a1を有し、下板142の下面142aと滑らかに連結される。
上板141と下板142とを連結する連結壁154は、紐取付部149の幅方向外縁149bよりも幅方向内側に位置し、図7(c)に示すように、下板142に向かうに従って次第に幅広となって、一対の連結バー151,151にも連結されている。これにより、一対の連結バー151,151の強度が補強される。
このように、紐取付部149の高さが操作部165の上面165dより下方に位置し、且つ上板141と下板142とを連結する連結壁154は、紐取付部149の幅方向外縁149bよりも幅方向内側にあるので、図7(a)及び(c)に示すように、紐取付部149より上方で、且つ連結壁154よりも幅方向外側の領域(一点鎖線A)は、幅方向に開放され、操作部165の上部が露出する形状となっている。
次に、雄部材120と雌部材140との係合及び係合解除について説明する。雄部材120の一対の脚部122を雌部材140の差込孔144に挿入すると、一対の脚部122の差込ガイド面127が、当接壁162の案内面163に当接して脚部122を互いに接近する方向へ弾性変形させつつ挿入される。
そして、一対の脚部122の係合部129と、雌部材140の被係合部147とが一致すると、弾性力により一対の脚部122が開き、図8に示すように、係合部129と被係合部147とが係合して雄部材120が雌部材140に係止される。
この状態では、図8(c)に示すように、雌部材140の紐取付部149は、雄部材120の紐取付部125の下面125aを通り、雄部材120の差込方向に平行な直線L上に位置しているので、バックル110に取付けられた紐状部材11,12が互いに逆方向に引張られても、即ち、紐状部材11,12に張力が作用しても、バックル110には回転モーメントが作用せず、安定して荷重を支持することができる。
雄部材120と雌部材140との係合を解除するには、雌部材140の操作部165を挟持して内側に弾性変形させると、押圧片165cが雄部材120の差込ガイド面127に当接して脚部122を内側へ弾性変形させる。これにより、雄部材120の係合部129と、雌部材140の被係合部147との係合が解除される。
このとき、紐取付部149は、操作部165の上面165dより下方に位置し、且つ、
操作部165は、バックルの係合が解除される状態において、連結壁154の幅方向外縁154aよりも幅方向外側にあるので、指が紐取付部149や連結壁154と干渉することなく雌部材140の操作部165に掛かり易く、例えば、冬季などに手袋をしたままでも容易に係合を解除することができる。
したがって、第2実施形態のバックル10のように、操作部165が、雌部材140に設けられる場合であっても、第1実施形態のバックル10と同様に、解除操作性を向上することができる。
即ち、本実施形態においても、図8(a)に示す、係合が解除される状態での操作部165の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP2、図7(a)に示す、上板141と連結する箇所での連結壁154の幅方向外縁154aの寸法をS2、図7(a)に示す、操作部165の厚さ方向の中心Cでの連結壁514の幅方向外縁154aの寸法をS3とすると、P2>S3≧S2に設計される。
また、本実施形態では、バックルの係合状態においては、操作部165は、紐取付部149の幅方向外縁149bよりも幅方向外側に配置されるが、バックルの係合が解除される状態においては、図8(a)に一点鎖線で示すように、操作部165は、紐取付部149の幅方向外縁149bよりも幅方向内側に配置される。即ち、図8(a)に示す、操作部165の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP1とし、図7(a)に示す、紐取付部49の幅方向外縁49bの寸法をS1とすると、P1>S1>P2に設計されている。
その際、上述したように、紐取付部149の高さが操作部165の上面165dより下方に位置しているので、紐取付部149と干渉することなく、操作部165を把持して容易に係合を解除することができる。
その他の作用及び効果は、第1実施形態のバックル10と同様である。
(第3実施形態)
次に、図9から図12を参照して第3実施形態のバックルについて説明する。本実施形態のバックル210は、第1実施形態のバックル10と同様に、雄部材220と、雄部材220が挿入されて係合する雌部材240と、を備える。雄部材220及び雌部材240は、合成樹脂の射出成形により形成されている。また、雄部材220及び雌部材240は、合成樹脂製に限定されず金属製であってもよい。
雄部材220は、雄部材本体221と、この雄部材本体221の幅方向両側から互いに平行に前方に向けて突設され、互いに接近または離間する方向(雄部材220の差込方向に対して直交する左右方向)へ弾性変形可能な一対の脚部222と、この一対の脚部222の間に前方に向けて突設された突出部223と、を備える。
雄部材本体221は、幅方向に長い略矩形状に形成され、その中央部には、紐状部材11の端部が挿入係止される紐取付孔224を有する紐取付部225が形成されている。紐取付孔224の中間には連結杆226が設けられ、この連結杆226によって紐取付孔224が2つの紐取付孔224A,224Bに分割されており、紐状部材11の長さ調節ができる構造になっている。
一対の脚部222は、左右方向に弾性変形可能な外側脚片222A及び内側脚片222Bと、この外側脚片222Aと内側脚片222Bとの先端部同士を連結する先端部連結子222Cと、を有する。内側脚片222Bは、外側脚片222Aより内側に形成されている。
外側脚片222Aは、雄部材本体221の両側から雄部材220の差込方向へ直線状に延長され、先端部に向かって中間位置からやや外側へ膨出されたのち、内側へ緩やかな円弧で湾曲して形成されている。内側脚片222Bは、突出部223の中間部から先端部連結子222Cに向かって湾曲して形成されている。
先端部連結子222Cの先端部表裏面には、先端部連結子222Cから上下方向に突出する一対の係合部229が設けられている。
また、外側脚片222Aの外側面には、先端部連結子222Cから雄部材本体221に向かって、差込ガイド面227及び操作部228が、この順で形成されており、操作部228は、差込ガイド面227よりも厚く、雄部材本体221と略等しい厚さとなっている。
突出部223は、雄部材本体221の脚部222が突出形成された側から脚部222の突出方向(前方)に向かって突出形成されている。具体的に突出部223は、雄部材本体221の幅方向両端部から内側に向かって延び、斜め前方に延設された後、その先端部同士が連結された略弓形状に形成されている。
突出部223の左右方向略中央には、1本のガイド片230が一対の脚部222と平行に突出して形成されている。ガイド片230の雄部材本体と突出部223とは、リブ230aによって連結されて強度補強されている。
雌部材240は、上板241、下板242、及び、上、下板241、242の幅方向両側に形成された一対の側壁243とで画成された差込孔244を有する扁平筒状の雌部材本体245を備える。差込孔244は、雌部材本体245を前後方向に貫通して形成されている。各側壁243の上下方向中央には、側壁243の略全長に亘って前後方向に延びるスリット状の開口部246が形成されている。そして、雄部材220の一対の脚部222が、開口部246に挿入されることで、差込孔244に雄部材220が差し込まれる。
雌部材本体245の差込孔244の内部には、上板241および下板242を連結する一対の仕切壁261が前後方向に延びて一体成形されている。即ち、上板241、下板242、及び一対の仕切壁261により画成されて、前後方向に延びる矩形筒部266が差込孔244の中央に形成されている。矩形筒部266は、差込孔244内で前後方向に貫通して形成されている。各仕切壁261の後端は、U字型に切欠かれたU字溝261aを有する。
差込孔244の左右奥部には、雄部材220の差込ガイド面227に当接して脚部222を互いに接近する方向へ弾性変形させる案内面263が形成されているとともに、案内面263の前方には、雄部材220の係合部229と係合して雄部材220を雌部材240に係止する被係合部247が設けられている。
案内面263及び被係合部247には、上板241の下面から下方、及び下板242の上面から上方にそれぞれ突出し、スリット状の開口部246と同じ溝幅で、該開口部246と連続する溝が形成されている。そして、この溝には、雄部材220が雌部材240に差し込まれたとき、雄部材220の先端部連結子222Cが挿入される。
また、雌部材240には、上板241の前部の幅方向両側から下方に延び、後述する紐取付部249の連結バー251,251に連結する連結壁254が形成される。また、上板241の前部には、庇部255が垂下して形成され、被係合部247に係合した雄部材220の係合部229の前方を塞ぐ。
また、雌部材本体245の他端(前端)には、紐状部材12の端部が挿入係止される紐取付孔248を有する紐取付部249が設けられている。紐取付部249は、下板242の左右両端から前方に延びる一対の縦バー252,252と、一対の縦バー252,252の先端部同士を接続する横バー253とを有する。紐取付孔248は、庇部255及び下板242の前端、一対の縦バー252,252、及び横バー253によって画成されている。
図7(b)及び(d)に示すように、紐取付部249、即ち、一対の縦バー252,252、及び横バー253は、いずれも操作部228の上面228aより下方に位置している。
具体的に、本実施形態においても、紐取付部249は、図12(b)に示すように、操作部228の厚さ方向の中心Cよりも下方に位置しており、また、図11(d)に示すように、上板241と下板242の高さ方向中間部L1よりも下方にオフセットしている。さらに、紐取付部249の下面249aは、下板242の下面242aよりも下方に形成される。
なお、本実施形態では、操作部228の上面228aは、上板241の上面241aよりも若干下方に位置している。
また、紐取付部249の下面249aは、縦バー252及び横バー253の下面によって構成されている。
さらに、紐取付部249の下面249aは、縦バー252の後方部分に、下方に傾斜する傾斜面249a1を有し、下板242の下面242aと滑らかに連結される。
さらに、上板241と縦バー252とを連結する連結壁254は、紐取付部249の幅方向外縁249bよりも幅方向内側に位置している。
このように、紐取付部249の高さが操作部228の上面228aより下方に位置し、且つ上板241と紐取付部249の縦バー252とを連結する連結壁254は、紐取付部249の幅方向外縁249bよりも幅方向内側にあるので、図11(c)に示すように、紐取付部249より上方で、且つ連結壁254よりも幅方向外側の領域(一点鎖線A)は、幅方向に開放されている。
次に、雄部材220と雌部材240との係合及び係合解除について説明する。雄部材220の一対の脚部222を側壁243の開口部246に挿入すると共に、ガイド片230を矩形筒部266に嵌合させながら雄部材220を雌部材240の差込孔244に挿入すると、一対の脚部222の先端部に形成された差込ガイド面227が、雌部材240の案内面263に当接して一対の脚部222を内側へ弾性変形させる。
やがて、脚部222の係合部229が、雌部材240の被係合部247を越える位置まで挿入されると、内側に弾性変形していた脚部222が元の状態に弾性復帰する。これにより、一対の脚部222の係合部229が、雌部材240の被係合部247に係合して、雄部材220が雌部材240に係合する。
この状態では、雌部材240の紐取付部249は、雄部材220の枠フレーム232の下面232aを通り、雄部材220の差込方向に平行な直線L上に位置しているので、バックル210に取付けられた紐状部材11,12が互いに逆方向に引張られても、即ち、紐状部材11,12に張力が作用しても、バックル210には回転モーメントが作用せず、安定して荷重を支持することができる。
雄部材220と雌部材240との係合を解除するには、雌部材240の開口部246から外部に露出する操作部228を挟持して内側に弾性変形させることで、係合部229と被係合部247との係合を容易に解除することができる。
このとき、紐取付部249は、操作部228の上面228aより下方に位置し、且つ、
操作部228は、バックルの係合が解除される状態において、連結壁254の幅方向外縁254aよりも幅方向外側にあるので、紐取付部249や連結壁254と干渉することなく、開口部246から露出する操作部228に指が掛かり易く、例えば、冬季などに手袋をしたままでも容易に係合を解除することができる。
したがって、第3実施形態のバックル200のように、雄部材220の係合部229が脚部222の先端部に、雌部材240の被係合部247が雌部材本体245の前部に設けられる場合であっても、第1実施形態のバックル10と同様に、解除操作性を向上することができる。
即ち、本実施形態においても、図12(a)に示す、係合が解除される状態での操作部228の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP2、図11(a)に示す、上板241と連結する箇所での連結壁254の幅方向外縁254aの寸法をS2、図11(a)に示す、操作部228の厚さ方向の中心Cでの連結壁254の幅方向外縁254aの寸法をS3とすると、P2>S3≧S2に設計される。
また、本実施形態では、バックルの係合状態においては、操作部228は、紐取付部249の幅方向外縁249bよりも幅方向外側に配置されるが、バックルの係合が解除される状態においては、図12(a)に一点鎖線で示すように、操作部228は、紐取付部249の幅方向外縁249bよりも幅方向内側に配置される。即ち、図12(a)に示す、操作部228の幅方向外縁の最大箇所での寸法をP1とし、図11(a)に示す、紐取付部249の幅方向外縁249bの寸法をS1とすると、P1>S1>P2に設計されている。
その際、上述したように、紐取付部249の高さが操作部228の上面228aより下方に位置しているので、紐取付部249と干渉することなく、操作部228を把持して容易に係合を解除することができる。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、雌部材40,140,240の差込孔44,144,244は、上板41,141,241、下板42,142,242、及び一対の側壁43,143,243によって画成されているが、本発明の差込孔は、これに限定されず、上板41,141,241と下板42,142,242との間に形成されるものであればよい。
また、上記実施形態では、操作部28,165,228の上面28a,165d,228aは、上板41,141,241の上面41a,141a,241aよりも下方に位置しているが、雄部材120,220に操作部165,228が設けられている場合には、上板141,241の上面141a,241aと略同じ高さに位置してもよい。
10,110,210 バックル
12,11 紐状部材
20,120,220 雄部材
21,121,221 雄部材本体
22,122,222 脚部
22a 先端部
24,124,224 紐取付孔
25,125,225 紐取付部
25a,125a,225a 下面
28,165,228 操作部
28a,165d,228a 上面
29,129,229 係合部
40,140,240 雌部材
41,141,241 上板
41a,141a,241a 上面
42,142,242 下板
42a,142a,242a 下面
43,143,243 側壁
44,144,244 差込孔
45,145,245 雌部材本体
47,147,247 被係合部
48,148,248 紐取付孔
49,149,249 紐取付部
49a,149a,249a 下面
49b,149b,249b 幅方向外縁
51,151 連結バー
52,152,252 縦バー
53,153,253 横バー
54,154,254 連結壁
54a,154a,254a 幅方向外縁
L 直線
P1 操作部の幅方向外縁の最大箇所での寸法
P2 係合が解除される状態での操作部の幅方向外縁の最大箇所での寸法
S1 紐取付部の幅方向外縁の寸法
S2 上板と連結する箇所での連結壁の幅方向外縁の寸法
S3 操作部の厚さ方向の中心での連結壁の幅方向外縁の寸法

Claims (9)

  1. 雄部材(20,120,220)と、該雄部材が差込係合される雌部材(40,140,240)とを備え、
    前記雄部材は、雄部材本体(21,121,221)と、前記雄部材本体から突出形成され、互いに接近または離間する方向へ弾性変形可能な一対の脚部(22,122,222)と、前記各脚部に設けられ前記雌部材に係合可能な係合部(29,129,229)とを備え、
    前記雌部材は、上板(41,141,241)、及び下板(42,142,242)を備え、前記上板と前記下板との間に形成されて前記雄部材の前記一対の脚部が差し込まれる差込孔(44,144,244)と、前記一対の脚部の前記係合部と係合する被係合部(47,147,247)とを有する雌部材本体(45,145,245)と、前記雄部材の差込方向前方で前記雌部材本体と接続され、紐状部材(12)が挿入係止される紐取付孔(48,148,248)を有する紐取付部(49,149,249)と、を備え、
    前記雄部材の前記一対の脚部又は前記雌部材には、前記一対の脚部を弾性変形させて、前記係合部と前記被係合部との係合を解除する操作部(28,165,228)が設けられ、
    前記紐取付部は、前記雄部材の差込方向に延びる一対の縦バー(52,152,252)と、前記一対の縦バーを接続する横バー(53,153,253)とを少なくとも有し、
    前記一対の縦バーと前記横バーとは、前記操作部の上面(28a,165d,228a)よりも下方に位置し、
    前記上板の前部から下方に延び、前記下板と前記紐取付部の少なくとも一方に連結する連結壁(54,154,254)を備え、
    前記操作部は、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される状態において、前記連結壁の幅方向外縁(54a,154a,254a)よりも幅方向外側に位置することを特徴とするバックル(10,110,210)。
  2. 前記一対の縦バーと前記横バーとは、前記操作部の厚さ方向の中心(C)より、下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 前記操作部は、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される状態において、前記紐取付部の幅方向外縁よりも幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のバックル。
  4. 前記雌部材の前記紐取付部は、前記下板から幅方向に延設して前記一対の縦バーとそれぞれ連結する一対の連結バー(51,151)を更に備え、前記連結壁(54,154)は、前記上板から前記連結バーに向かうに従って次第に幅広となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックル。
  5. 前記雌部材の前記紐取付部は、前記下板から幅方向に延設して前記一対の縦バーとそれぞれ連結する一対の連結バー(51,151)を更に備え、前記連結バー(51,151)は、前記操作部の厚さ方向の中心より、下方に位置していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックル。
  6. 前記雌部材の前記被係合部に前記一対の脚部の前記係合部が係合したとき、前記脚部の先端部(22a)は、前記連結バーと厚さ方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項5に記載のバックル。
  7. 前記紐取付部の下面(49a)は、前記下板の下面(42a)よりも下方に形成され、
    前記下板の下面は、前記紐取付部の下面に向かって下方に傾斜する傾斜面(42a1)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックル。
  8. 前記紐取付部の下面(49a,249a)は、前記下板の下面(42a、242a)よりも下方に形成され、
    前記紐取付部の下面は、下方に傾斜する傾斜面(149a1、249a1)を有して、前記下板の下面と連結されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックル。
  9. 前記雄部材は、前記雄部材本体に設けられ、紐状部材(11)が挿入係止される紐取付孔(24,124,224)を形成する紐取付部(25,125,225)を更に備え、
    前記雄部材が前記雌部材に差込係合したとき、前記雌部材の前記一対の縦バー、及び前記横バーは、前記雄部材の前記紐取付部の下面(25a,125a,225a)を通り、前記雄部材の差込方向に平行な直線(L)上に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のバックル。
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