JP5469541B2 - バックル - Google Patents

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Description

本発明は、雌部材に雄部材が着脱自在に連結するバックルに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載のように、雄部材と雌部材とから構成されるバックルが知られている。
特許文献1に記載の雄部材には、先端に係合部を有した互いに面対称な形状である一対のアームが、基部から延びるように設けられている。また、各アームの中央には、直線状のセンターバーが、基部から延びるように設けられている。
一方、雌部材には、一対のアームが挿入される挿入口を有した扁平筒状の収容部が、上記一対のアーム及び上記センターバーが内部に収容されるように設けられている。また、この収容部の中央には、上記センターバーが収容される空間を形成する仕切り片が設けられている。また、雌部材の収容部における内側面には、雄部材の係合部に係合される係止凸部が形成されている。
このように構成されたバックルにおける連結動作では、まず、一対のアームが並ぶ方向と挿入口の長手方向とが一致するように雄部材と雌部材とが対向し、この状態から一対のアームが挿入口に差し込まれる。そして、一対のアームが収容部の内側面に案内されるとともに、センターバーが仕切り片に案内されることにより、雌部材の係止凸部に雄部材の係合部が係合されるようになる。これにより、雄部材の収容部に雌部材のアームが的確に案内され、雌部材に雄部材が誤った態様で挿入される、いわば誤組み付けが抑制されるようになる。
特開2002−101915号公報
ところで、特許文献1に記載のバックルにあっては上述のように、一対のアームが並ぶ方向と挿入口の長手方向とが一致する状態でアームの先端が収容部に挿入されることが前提とされている。すなわち、上記各アームや各アームを収容する収容部は、上述した状態で差し込み動作が行われることを前提として形成されたものでしかない。このため、一対のアームが並ぶ方向と挿入口の長手方向とが互いに異なる状態から雌部材の差し込み動作が行われる場合には、規定された組み付け位置とは異なる態様で雌部材の収容部に雄部材のアームが組み付けられることとなってしまう。この結果、雄部材と雌部材とにおける規定の連結構造をバックルにおいて担保することができず、バックルに求められる連結機能や分離機能を発揮することができなくなる虞があった。
なお、このような課題は、雄部材としてセンターバーを有さない構造であっても、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、雄部材と雌部材との組み付けの円滑化を図りつつ、雄部材と雌部材との誤組み付けを抑制することのできるバックルを提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、扁平膨大状の先端部を有した一対のアームを有する雄部材と、前記一対のアームが挿入される扁平開口である挿入口を一方の筒端に有した扁平筒状の雌部材とを備えるバックルにおいて、前記一対のアームは、前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視にて、当該一対のアームの先端部における厚みが前記挿入口の短手方向における開口幅よりも小さく、かつ、当該一対のアームの先端部における幅が前記挿入口の短手方向における開口幅よりも大きい形状を有し、前記雄部材は、前記一対のアームの厚み方向に突出する被係止部を前記先端部に有し、前記雌部材は、前記一対のアームの厚み方向に互いに対向した上板、および、下板と、前記上板の四隅の各々と前記下板の四隅の各々とを連結する4つの連結壁とを有し、当該上板もしくは下板の少なくとも一方の内表面には、前記被係止部との係合によって前記雄部材が該雌部材から脱離することを抑止する係止部と、前記挿入口から前記係止部まで前記被係止部を案内する案内溝とが形成され、前記雌部材は、前記挿入口の長手方向に該挿入口を2分割する分割壁を有し、前記被係止部は、前記一対のアームにおける互いに向かい合う端にそれぞれ設けられたものであり、前記案内溝は、前記一対のアームの各々に設けられた一対の前記被係止部の各々を前記挿入口から前記係止部まで延びる溝側面に沿って案内するものであり、前記一対のアームの各々における先端部の最大幅は、前記案内溝の溝側面と前記分割壁との距離よりも大きいことを要旨とする。
請求項1に記載のバックルによれば、挿入口に挿入される一対のアームは、一対のアームが含まれる平面に対向する平面視において、その先端部の厚みが挿入口の短手方向における開口幅よりも小さく、かつ、同先端部の幅が挿入口の短手方向における開口幅よりも大きい形状を有する。それゆえに、一対のアームの先端における厚み方向と挿入口における短手方向とが一致するような規定の方式で雄部材と雌部材とが組み付けられる際には、一対のアームが挿入口に挿入されることで雄部材と雌部材との係合を円滑に行なうことができる。一方、一対のアームの先端における厚み方向と挿入口における短手方向とが互いに異なるような規定外の方式で雄部材と雌部材とが組み付けられる際には、挿入口の短手方向における開口幅よりも各アームの先端部における幅が大きいために、構造上、各アームが挿入口に挿入されることが抑止される。すなわち、雄部材と雌部材とが誤った態様で係合されることが抑制される。このため、雄部材と雌部材との組み付けの円滑化を図りつつ、雄部材と雌部材との誤組み付けを抑制することができるようになる。
また、上記構成によれば、雌部材における挿入口の開口縁には、一対のアームを雌部材との係合位置まで案内する案内溝が形成される。また、被係止部を含んだ各アームの厚みは、案内溝が形成された領域での上記短手方向における開口幅よりも小さく、且つ案内溝の非形成領域での上記短手方向における開口幅よりも大きい。このため、雄部材と雌部材との組み付け時には、被係止部が案内溝に当接されながら上記係止部まで案内される。これにより、一対のアームが雌部材との係合位置まで的確に案内されることとなり、雄部材と雌部材との円滑な組み付けが実現される。
また、挿入口における案内溝が形成されていない領域では、挿入口の開口幅よりも被係止部を含めた各アームの厚みが大きくなる。このため、雌部材の水平方向から係止部に連通しない位置に各アームが挿入されることが抑制されることとなり、雄部材と雌部材との誤組み付けが好適に抑制されることとなる。
また、上記構成によれば、一対のアームが向かい合う端に被係止部が設けられるととも
に、一対のアームの先端における最大幅が上記分割壁により分割された各々の案内溝の溝幅よりも大きくなる。雄部材と雌部材とが誤って組み付けられる組み付けの態様には、一対のアームが含まれる平面においてずれた位置から各部材の組み付けが行われ、これに起因して、上記分割された挿入口に規定の組み付けアームとは異なる側のアームが挿入されるものがある。ただし、このような組み付けが行われる場合であっても、上述した構成によれば、規定の組み付けアームとは異なる側のアームが分割壁に当接する、あるいは該アームの被係止部が案内溝の非形成領域に当接するため、雄部材と雌部材との誤った態様での係合が挿入の途中で自ずと停止される。これにより、特に水平方向における組み付け位置のずれに起因する誤組み付けが好適に抑制されるようになる。しかも上述した構成によれば、先端部の厚みが被係止部において特に大きく、その被係止部の部位に基づき、先端における最大幅が規定される。そのため、一対のアームの先端部における厚み方向と挿入口における短手方向とが互いに異なるような規定外の方式の組み付けであれ、また水平方向における組み付け位置がずれた方式の組み付けであれ、先端部に突設された被係止部が雌部材の内部に入り込むことを確実に抑えることが可能である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のバックルにおいて、前記一対のアームの各々の先端部は、前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視にて先端に向かって先細りした傾斜面を有することを要旨とする。
上記構成によれば、先端に向かって先細りした先端部が上記挿入口の開口縁に摺接しながら一対のアームが雌部材に挿入されると、先細りした傾斜面の傾斜に倣って、一対のアームが雌部材の内部へ挿入される。また、先端に向かって先細りした先端部が上記分割壁に摺接しながら一対のアームが雌部材に挿入されると、これもまた先細りした傾斜面の傾斜に倣って、一対のアームの各々が本来位置するべき係合位置へ案内される。これにより、先端部の幅が挿入口の短手方向における開口幅よりも大きい形状としつつも、雄部材と雌部材との組み付けにかかるさらなる円滑化が図られるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のバックルにおいて、前記雄部材は、前記一対のアームを接続する接続部材を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、上記接続部材により一対のアームが接続される。このため、雄部材と雌部材とが規定の組み付け位置とは異なる態様で組み付けられようとしても、接続部材が雌部材の一方の筒端に当接される。これにより、雄部材と雌部材との誤組み付けをより確実に抑制することができる。また上記構成によれば、上記一対のアームが接続部材により支持される構造となる。これにより、雄部材としての構造上の安定化が図られるようになる。
本発明に係るバックルの一実施の形態について、その表側から見たバックルの斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た平面視構造と雌部材を挿入方向から見た正面視構造とを示す図。 同実施の形態に係る雄部材及び雌部材の正面視構造を示す正面図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た平面視構造と雌部材の表側から見た断面構造を示す平面図。 同実施の形態に係る雄部材と雌部材との組み付け態様の一例を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材と雌部材との組み付け態様の一例を示す斜視図。
以下、本発明に係るバックルの一実施の形態について図を参照して説明する。まず、バックル1の全体構造について図1及び図2を参照して説明する。
バックル1の雄部材2における基部21には、可撓性を有した左右一対の第1アーム22r及び第2アーム22lによって構成されるアーム22が該基部21から延びるように形成されている。またバックル1の雌部材3は、扁平した筒状に形成され、扁平方向に広がる互いに対向した上板としての表壁31と下板としての裏壁32とを有している。この雌部材3における一方の筒端(図1及び図2における右側の筒端)には、一対のアーム22が挿入される挿入口3Pが形成され、また他方の筒端には、挿入口3Pに対向した開放口3Dが形成されている。以下、挿入口3Pから開放口3Dに向けた方向を挿入方向とし、一対のアーム22が並ぶ方向を左右方向する。またバックル1における表壁31側を表側とし、バックル1における裏壁32側を裏側とする。
図3及び図4に示されるように、雄部材2が有する一対のアーム22の各々は、該一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、先端寄りが膨大するかたちで扁平状に形成されている。また一対のアーム22の先端部は、該アーム22が含まれる平面と対向する平面視において、先端に向かって先細りした傾斜面22Iを有している。傾斜面22Iは、左右方向の内側に形成された内側傾斜面22Iiと、左右方向の外側に形成された外側傾斜面22Ioとによって構成されている。また右側のアーム22における右側外表面、及び左側のアーム22における左側外表面は、同じく一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、その挿入方向における中間部分であるアーム係止部22Sが左右方向の外側に張り出すように湾曲した形状を有している。
上述のような外形を有する一対のアーム22の先端寄りには、該アーム22の厚み方向に突出する被係止部23がそれぞれ形成されている。被係止部23は、アーム22が向かい合う端にあって、該アーム22の表面に突設された第一の被係止凸部として一対の表側凸部23Fと、アーム22の裏面に突設された第二の被係止凸部としての裏側凸部23Bとによって構成されている。また一対のアーム22の先端寄りには、断面が菱形状を成してアーム22が延びる方向(上記挿入方向)に延びるアーム孔24が該アーム22の表側から裏側までを貫通するように形成されている。そして一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、すなわち表側から見た一対のアーム22の構造と裏側から見た一対のアーム22の構造とが同一となるように、雄部材2は形成されている。なお、上述したようなアーム孔24が一対のアーム22の各々に設けられているため、アーム22の強度が確保されつつ、雄部材2が例えば樹脂成型によって形成される際には、ひけが発生してしまうことを回避することが可能である。
ちなみに、アーム22の基端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ基端位置決めリブ27が配設され、またアーム22の先端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ先端位置決めリブ28が配設されている。このような位置決めリブが形成された構成では、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22の外表面と雌部材3の内表面との距離が、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が形成された部位、すなわち一対のアーム22における基端と先端とで特に短くなる。そのため、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、バックル1の厚み方向において、雌部材3に対する雄部材2の位置
ずれ(がたつき)を抑えることが可能である。
一対のアーム22において互いに対向する内側面には、一対のアーム22を互いに繋ぐ可撓性を有した帯状の接続部材としてのブリッジ25が、アーム22の先端寄りであって、かつ被係止部23よりも基端寄りに形成されている。このブリッジ25における両端部25aの各々は、一方のアーム22から他方のアーム22に向けて延びるように形成されている。詳述すると、一方のアーム22に接続されるブリッジ25の端部25aは、該アーム22に外力が加えられていない状態(図3及び図4に示される状態)で、該アーム22の基端を中心として該アーム22とブリッジ25との接続部が描く円弧Cの接線方向と一致するように形成されている。またブリッジ25における中間部25bは、一方のアーム22と他方のアーム22との中間において基部21側に湾曲するように形成されている。このため、一対のアーム22に対する過度の外力が該一対のアーム22の間隔を広げる方向に作用する場合であっても、一対のアーム22の各々とブリッジ25との接続部にはせん断力が発生し難くなる。なお、基部21に対してアーム22とは反対側には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを可変にするように保持されるベルト保持部26が架設されている。
図5及び図6に示されるように、雌部材3における表壁31は、表側から見てX字状を成すとともに、内側に湾曲した四つの縁によって囲まれている。また雌部材3における裏壁32は、裏側から見てX字状を成すとともに、内側に湾曲した四つの縁によって囲まれている。これら雌部材3を構成する表壁31の四隅と裏壁32の四隅において、挿入口3P寄りの一対の挿入側連結壁WPと開放口寄りの一対の開放側連結壁WDとによって表壁31と裏壁32とが互いに連結されている。さらに一対の挿入側連結壁WPにおける内表面には、雌部材3に雄部材2が連結された状態で一対のアーム22の基端における外表面と整合するようなガイド面WPaが形成されている。そして雌部材3の挿入方向における一方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の挿入口3Pが、上記表壁31、裏壁32、及び挿入側連結壁WPによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。また雌部材3の挿入方向における他方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の開放口3Dが、上記表壁31、裏壁32、及び開放側連結壁WDによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。
雌部材3が有する挿入口3Pの開口縁には、表壁31において挿入口3P寄りの縁である表側挿入縁31pと、裏壁32において挿入口3P寄りの縁である裏側挿入縁32pとが含まれている。
これら表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pは、それぞれ開放口3Dに向けて張り出すように湾曲した形状を有して、表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視において互いに重なるように形成されている。また表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31及び裏壁32の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、挿入口3Pが形成されている。このような構成によれば、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。また、このような構成からなる挿入口3Pによれば、雌部材3における挿入口3Pと一対のアーム22における先端部とが互いに面対称であるため、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入されやすくなる。
一方、雌部材3が有する開放口3Dの開口縁には、表壁31において開放口3D寄りの縁である表側開口縁31dと、裏壁32において開放口3D寄りの縁である裏側開口縁32dとが含まれている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のア
ーム22が含まれる平面に対して非対称となるように、開放口3Dが形成されている。
詳述すると、上記表側開口縁31dは、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状を有している。また表壁31の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、開放口3Dから上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている(図1及び図2参照)。このような構成によれば、上記挿入口3Pと同じく、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。
また裏側開口縁32dも、上記表側開口縁31dと同じく、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状を有している。しかも裏側開口縁32dは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記表側開口縁31dよりも挿入口3Pに向けてさらに窪んだ係止縁32Sを有している。この係止縁32Sは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入口3Pに最も近い縁であって左右方向に延びる底縁と、該底縁における左右方向の両端から挿入方向に延びる一対の側縁とから構成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記係止縁32Sが形成される分、開放口3Dから上記一対のアーム22が露出するようになる。
なお、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記係止縁32Sを構成する底縁と上記一対の裏側凸部23Bとが当接し、かつ上記一対の裏側凸部23Bのみが係止縁32Sから露出するように、裏壁32は形成されている(図1及び図2参照)。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。すなわち、係止縁32Sと一対の裏側凸部23Bとの係合によって2雄部材が雌部材3から脱離することが係止される。このような構成によれば、開放口3Dの一部が裏側凸部23Bに対する係止部として機能することになるため、このような係止部が別途形成される構成と比較して、雌部材3の構成をより簡便なものとすることが可能である。
表壁31における内表面には、図6に示されるように、挿入方向に延びる表側案内溝36が形成されている。表側案内溝36は、表側挿入縁31pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された表側挿入溝36aと、上記表側挿入溝36aの開放口3D側に拡開された係止溝36Sとを有している。この係止溝36Sを構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した係止縁32Sと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する表側凸部23Fが、表側挿入溝36aの溝側壁に摺接して係止溝36Sまで案内される。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22の表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。
また裏壁32における内表面には、図5に示されるように、挿入方向に延びる裏側案内溝37が形成されている。裏側案内溝37は、裏側挿入縁32pから係止縁32Sまで溝幅が狭くなるように形成されている。この裏側案内溝37を構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した表側挿入溝36aと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが、裏側案内溝37の溝側壁に摺接して係止縁32Sまで案内される。
さらに雌部材3には、上述した挿入口3P及び開放口3Dに加え、上記挿入方向と直交する方向において互いに対向する一対のアーム挿通孔SHが形成されている。一対のアー
ム挿通孔SHは、左右方向と平行な方向から見て、表壁31、裏壁32、挿入側連結壁WP、及び開放側連結壁WDによって四辺を縁取られた矩形状に形成されている。また一対のアーム挿通孔SHの開口縁は、上述した一対のアーム22が有するアーム孔24の内周面24aに倣うかたちに形成されている。
また雌部材3の内部には、上記表側案内溝36における左右方向の中央と上記裏側案内溝37における左右方向の中央とを連結する分割壁38が挿入方向に延びるように形成されている。そして、この分割壁38によって、挿入口3Pがその長手方向に2分割されるとともに、雌部材3の内部空間Sが左右方向に2分割される。これにより、雌部材3の内部には、一対のアーム22r及び22lが各別に収容される第1収容空間Srと第2収容空間Slが形成されることとなる。なお、本実施の形態のバックル1では、該バックル1を表側から見たとき、第1収容空間Sr及び第2収容空間Slの各々に左右一対のアーム22r及び22lが収容され、係止縁32Sと被係止部23とが係合される状態が、雄部材2と雌部材3との規定の組み付け位置とされる。また、このような構成からなる分割壁38が形成されることによって、雌部材3における表壁31が撓んだり裏壁32が撓んだりすることが抑えられるようになっている。さらに、雌部材3における挿入方向の端部には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを変更不可能なように取り付けられるベルト取り付け部39が設けられている。このベルト取り付け部39には、バックル1の軽量化を図るべく、3個の有底穴が設けられている。
次に、雄部材2及び雌部材3の構造をそれら雄部材2及び雌部材3の対比のもとに図7〜図9を参照して詳述する。なお、図7は、雄部材2の平面視構造と、挿入方向から見た雌部材3の正面視構造とを対比して示したものである。図8は、一対のアーム22側の突出方向から見た雄部材2の正面視構造と、挿入方向から見た雌部材3の正面視構造とを対比して示したものである。図9は、雄部材2の平面視構造と、雌部材3の平面視構造とを対比して示したものである。
図7に示すように、雄部材2を構成する一対のアーム22は、アーム係止部22Sから内側端までの幅D1が、雌部材3の挿入口3Pの短手方向における開口幅D2よりも十分に大きくなるように形成されている。このため、一対のアーム22は、上記平面視において、その先端部の幅が挿入口3Pの短手方向における開口幅D2よりも大きい形状を有している(D1>D2)。このような構成によれば、一対のアーム22の先端における厚み方向(図7の例ではX方向)と挿入口3Pにおける短手方向(図7の例ではY方向)とが互いに異なるような規定外の方式で雄部材2と雌部材3とが組み付けられる際には、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入される途中で一対のアーム22の外側傾斜面22Ioや内側傾斜面22Iiが表側挿入縁31pや裏側挿入縁32pに当接される。この結果、規定外の方式で挿入口3Pに一対のアーム22が挿入された場合には、一対のアーム22の各々が挿入口3Pに挿入される途中で停止され、雄部材2と雌部材3とが誤った態様で係合されることが抑制されることとなる。
また、図8に示すように、雄部材2を構成する一対のアーム22の先端は、被係止部23が形成された領域における厚みD3が、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成された領域での挿入口3Pの短手方向における開口幅D4よりも小さくなるように形成されている(D3<D4)。また同様に、一対のアーム22の先端は、被係止部23が形成された領域における厚みD3が、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成されていない領域での挿入口3Pの短手方向における開口幅D5よりも大きくなるように形成されている(D3>D5)。
一方、一対のアーム22の先端において、被係止部23が形成されていない領域における厚みD6は、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成されていない領域での挿入口3
Pの短手方向における開口幅D5よりも小さくなるように形成されている(D6<D5)。
このような構成によれば、雄部材2と雌部材3との組み付け時には、表側凸部23F及び裏側凸部23Bは、挿入方向に向かって溝幅が漸次狭くなる表側案内溝36及び裏側案内溝37に当接されながら係止縁32Sまで案内されるため、一対のアーム22が雌部材3との係合位置まで的確に案内される。
また、一対のアーム22が含まれる平面においてずれた位置から雄部材2と雌部材3との組み付けが行われた場合には、挿入口3Pにおける表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成されていない領域では、表側凸部23F及び裏側凸部23Bが表側挿入縁31pや裏側挿入縁32pに当接することとなる。このため、雌部材3の水平方向から係止縁32Sに連通しない位置に一対のアーム22が挿入されることが抑制されることとなり、雄部材2と雌部材3との誤組み付けが好適に抑制されることとなる。
また、図9に示すように、一対のアーム22の各々は、それらの先端部における最大幅となるアーム係止部22Sから内側端までの幅D1が、表側案内溝36及び裏側案内溝37の溝側面と分割壁38との左右方向における最大距離D7よりも十分に大きくなるように形成されている(D1>D7)。これにより、一対のアーム22の先端部の最大幅D1は、挿入口3Pから開放口3D側に形成された係止縁32Sに至るまでの各案内溝36及び37の溝側面と分割壁38とのいずれの距離よりも大きくなっている。
このため、図9に示されるように、一対のアーム22が含まれる平面においてずれた位置から雄部材2と雌部材3との組み付けが行われることにより、第2収容空間Slに対する組み付け用のアームとして規定されている第2アーム22lとは異なる側の第1アーム22rが挿入された場合でも、その途中で第1アーム22rの先端が分割壁38に当接される。このため、雄部材2と雌部材3との誤った態様での係合が挿入の途中で自ずと停止され、水平方向における組み付け位置のずれに起因する誤組み付けが抑制されるようになる。
そして図10に示されるように、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口3Pにおける短手方向とが一致するような規定の方式で一対のアーム22が挿入口3Pから挿入方向に挿入されると、まずアーム22の外表面がガイド面WPaに摺接しつつ、一対のアーム22の先端が雌部材3の内部に進入する。次いでアーム22の表面に突設された一対の表側凸部23Fが表側挿入溝36aに沿って係止溝36Sまで案内される。またアーム22の裏面に突設された一対の裏側凸部23Bが裏側案内溝37に沿って開放口3Dまで案内される。
この際、被係止部23が形成された領域における一対のアーム22の先端部の厚みD3が、挿入口3Pの短手方向において、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成された領域での開口幅D4よりも小さく、かつ表側案内溝36及び裏側案内溝37の未形成領域での開口幅D5よりも大きくなるように形成されたことにより(D5<D3<D4)、被係止部23が表側案内溝36及び裏側案内溝37の溝側面に摺接されながら各々の一対のアーム22を開放口3Dまで案内する。
そして、外側傾斜面22Ioがガイド面WPaに摺接されながら開放口3D側に案内されることによって、一対のアーム22は、外側傾斜面22Ioに倣って開放口3Dまで案内される。また同様に、内側傾斜面22Iiが上記分割壁38に摺接されながら開放口3D側に案内されることによって、一対のアーム22は、外側傾斜面22Ioに倣って開放口3Dまで案内される。このように、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入される過程で
は、外側傾斜面22Io及び内側傾斜面22Iiと、各案内溝36及び37並びに分割壁38との協働によって、一対のアーム22の各々を挿入口3Pの挿入方向へと誘導する力が作用することとなる。これにより、一対のアーム22の先端部の幅D1が挿入口3Pの短手方向における開口幅よりも大きい形状でありながらも、各々のアーム22が雌部材3との係合位置へと円滑に案内されるようになる。
また、一対のアーム22の各々における外表面は、アーム係止部22Sにおいて左右方向の外側に張り出すような形状を有する。そして一対の挿入側連結壁WPにおけるガイド面WPaは、一対のアーム22の基端における外表面と整合する形状を有している。そのため、一対のアーム22が雌部材3に挿入されると、一対のアーム22の各々における外表面がガイド面WPaよりも外側に張り出す分、アーム22の外表面がガイド面WPaによって左右方向の中央寄りに押されることとなる。その結果、アーム係止部22Sがガイド面WPaに位置するときに、一対のアーム22が左右方向の中央寄りに最も大きく撓むようになる。そしてアーム係止部22Sがガイド面WPaを通過すると、アーム22の外表面に対するガイド面WPaの押込みが解除されて、一対のアーム22における撓みが表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従うものとなる。なお、上述のように、表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の溝幅は、挿入口3Pから開放口3Dに向けて一定の割合で狭くなるように形成されている。そのため、上記表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従って一対のアーム22が挿入される間、一対のアーム22は左右方向の中央寄りに一定の割合で撓みながら雌部材3の内部へ進入するようになる。このような構成によれば、アーム係止部22Sがガイド面WPaを通過する際にアーム22に対する外力が一旦増えることになるため、アーム係止部22Sとガイド面WPaとの係合によって、一対のアーム22を雌部材3に仮止めすることが可能である。
そして一対のアーム22が雌部材3に挿入され続けると、表側凸部23Fが係止溝36Sに到達し、裏側凸部23Bが開放口3Dに到達する。すると、係止溝36Sが表側挿入溝36aから拡開されているため、また係止縁32Sが裏側案内溝37から拡開されているため、左右方向の中央寄りに撓んでいた一対のアーム22が、これら係止溝36Sの形状及び係止縁32Sの形状に従って互いに左右方向の外側に広がる。これによって、表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。また裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。そして雌部材3に雄部材2が連結される。
一方、図11に示されるように、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口3Pにおける短手方向とが互いに異なる規定外の方式で一対のアーム22が挿入口3Pから挿入方向に挿入されると、まず一対のアーム22の先端における外側傾斜面22Io及び内側傾斜面22Iiが表側挿入縁31pや裏側挿入縁32pに当接される。そして、一対のアーム22を挿入口3Pに挿入させようとする力がさらに加えられたとしても、一対のアーム22の先端部の幅が挿入口3Pの短手方向における開口幅D2よりも十分に大きな形状を有しているために、一対のアーム22の先端部が挿入口3Pに挿入されることがその途中で抑止される。これにより、雄部材2と雌部材3とが誤った態様で係合されることが抑制されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックルによれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)挿入口3Pに挿入される一対のアーム22を、該一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視において、その先端部の厚みが挿入口3Pの短手方向における開口幅D2よりも小さく、かつ、同先端部の幅が挿入口の短手方向における開口幅D2よりも大きい形状とした。それゆえに、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口における短手方向とが一致する規定の方式で雄部材2と雌部材3とが組み付けられる際には、一
対のアーム22が挿入口3Pに挿入されることで雄部材2と雌部材3との係合を円滑に行なうことができる。一方、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口における短手方向とが互いに異なる規定外の方式で雄部材2と雌部材3とが組み付けられる際には、挿入口の短手方向における開口幅D2よりも各アームの先端部における幅が大きいために、構造上、各アーム22が挿入口3Pに挿入されることが抑止され、雄部材2と雌部材3とが誤った態様で係合されることが抑制される。このため、雄部材2と雌部材3との組み付けの円滑化を図りつつ、雄部材2と雌部材3との誤組み付けを抑制することができるようになる。
(2)雌部材3における挿入口3Pの開口縁から開放口3Dにかけて、一対のアーム22を雌部材3との係合位置まで案内する表側挿入縁31pと裏側挿入縁32pとを形成した。そして、被係止部23を含んだ各アーム22の厚みD3を、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成された領域での挿入口3Pの短手方向における開口幅D4よりも小さく、かつ表側案内溝36及び裏側案内溝37の非形成領域での上記短手方向における開口幅D5よりも大きくなるように形成した。このため、雄部材2と雌部材3との組み付け時には、被係止部23が表側案内溝36及び裏側案内溝37における溝側面に摺接されながら係止縁32Sまで案内される。これにより、一対のアーム22が雌部材3との係合位置まで的確に案内されることとなり、雄部材2と雌部材3との円滑な組み付けが実現される。
また、挿入口3Pにおける表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成されていない領域では、挿入口3Pの短手方向における開口幅D5よりも被係止部23を含めた各アームの厚みD3が大きくなる。このため、雌部材3の水平方向から係止縁32Sに連通しない位置に各アーム22が挿入されることが抑制されることとなり、雄部材2と雌部材3との誤組み付けが好適に抑制されることとなる。
(3)被係止部23を一対のアーム22が向かい合う端に設けるとともに、各アーム22の先端における最大幅D1を分割壁38により分割された表側案内溝36及び裏側案内溝37の溝幅よりも大きくなるように形成した。このため、雄部材2と雌部材3との誤組み付けの一態様として、一対のアーム22が含まれる平面においてずれた位置から挿入口3Pに一対のアーム22が挿入された場合には、規定の組み付けアーム22r(22l)とは異なる側のアーム22l(22r)が分割壁38に当接する。あるいは、各アーム22の被係止部23が、表側案内溝36や裏側案内溝37の非形成領域に当接する。このように上記構成によれば、各部材の当接により、雄部材2と雌部材3との誤った態様での係合が挿入の途中で自ずと停止される。これにより、特に水平方向における組み付け位置のずれに起因する誤組み付けが好適に抑制されるようになる。
しかも上述した構成によれば、アーム22における先端部の厚みが被係止部23において定められ、その被係止部23の部位に基づき、先端部における最大幅D1が定められる。そのため、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口3Pにおける短手方向とが互いに異なるような規定外の方式の組み付けであれ、また水平方向における組み付け位置がずれた方式の組み付けであれ、アーム22の先端部に突設された被係止部23が雌部材3の内部に入り込むことを確実に抑えることが可能である。
(4)一対のアーム22の各々の先端部に、該一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて先端に向かって先細りした外側傾斜面22Io及び内側傾斜面22Iiを形成した。これにより、一対のアーム22は、その先端における外側寄りに形成された外側傾斜面22Ioがガイド面WPaに摺接されながら開放口3D側に案内されることにより、該外側傾斜面22Ioに倣って開放口3Dまで案内される。また、一対のアーム22は、その先端における内側寄りに形成された内側傾斜面22Iiが上記分割壁38に摺接されながら開放口3D側に案内されることにより、該外側傾斜面22Ioに倣って開放口
3Dまで案内される。これにより、一対のアーム22の先端部の幅D1が挿入口3Pの短手方向における開口幅D2よりも大きい形状でありながらも、各々のアーム22が雌部材3との係合位置へと円滑に案内されるようになる。また、このような構成によれば、表側案内溝36及び裏側案内溝37による被係止部23を介した各アーム22の案内と挿入口3Pのガイド面WPaによる外側傾斜面22Ioを介した各アーム22の案内との相乗効果により、より的確かつ円滑に雄部材2と雌部材3との係合を行なうことができるようになる。
(5)左右一対のアーム22r及び22lを、接続部材であるブリッジ25により接続することとした。このため、雄部材2と雌部材3とが規定の組み付け位置とは異なる態様で組み付けられようとしても、ブリッジ25が雌部材3の表側挿入縁31pや裏側挿入縁32pに当接される。これにより、雄部材2と雌部材3との誤組み付けをより確実に抑制することができる。また上記構成によれば、一対のアーム22がブリッジ25により支持される構造となる。これにより、雄部材2としての構造上の安定化が図られるようになる。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・図3及び図4に示されるように、ブリッジ25における中間部25bを、一方のアーム22と他方のアーム22との中間において基部21に向けて凸状に湾曲するように形成したがこれに限らず、一対のアーム22の先端に向けて凸状に湾曲するように形成してもよい。この場合、雌部材3に設けた分割壁38とブリッジ25とが干渉しないようにする必要がある。
・雄部材2にブリッジ25が配設されるようにしたがこれに限らず、ブリッジ25を設けないようにしてもよい。例えば一対のアーム22の間に、基部21からアーム22の挿入方向に向けて突出するとともに、アーム22を雌部材3に挿入する際に雄部材2を案内する機能を備えたいわゆるセンターバーを設けるようにしてもよい。このようにしても、アーム22の間隔を広げようとする外力がアーム22に作用し難くすることができる。この場合、雌部材3の内部には、分割壁38の代わりに上記センターバーを案内するセンターバー案内部を分割壁38が設けられていた位置に配設することが必要となる。
・一対のアーム22の各々の先端部に、該一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて先端に向かって先細りした外側傾斜面22Io及び内側傾斜面22Iiを形成した。これに限らず、外側傾斜面22Ioあるいは内側傾斜面22Iiのみを一対のアーム22の各々の先端部に形成するようにしてもよい。そのため、上記(4)に準じた効果を得つつ、雄部材2の構成を簡単なものにすることが可能である。またこの他、一対のアーム22の先端部の形状は、該一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて先端に向かって先細りする所定の曲率を有した断面半楕円形状であってもよい。このような構成によっても、上記(4)に準じた効果を得ることができる。またこの他、一対のアーム22の先端部の形状は、扁平膨大状となる形状であればよく、一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて、該一対のアーム22の先端部における厚みが挿入口3Pの短手方向における開口幅よりも小さく、かつ、一対のアーム22の先端部における幅が挿入口3Pの短手方向における開口幅よりも大きい形状であればよい。
・また、被係止部23は、一対のアーム22の先端部のうち係止縁32Sに係合可能な位置に設けられるものであればよく、例えば一対のアーム22の先端部の中央寄り、あるいは、外側端に設けるようにしてもよい。
・雌部材3の表壁31における内表面に、表側挿入縁31pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された表側案内溝36を形成した。また、雌部材3の裏壁32における内表面に、裏側挿入縁32pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された裏側案内溝37を形成した。これに限らず、例えば表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pから開放口3Dに向けて所定の曲率のもとに溝幅が小さくなる溝を、雌部材3の表壁31もしくは裏壁32における内表面に形成してもよい。この場合でも、上述した上記(2)に準じた効果を得ることが可能である。
またこの他、表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pから開放口3Dに向けて直線状に延びる溝幅が一定な溝を、雌部材3の表壁31もしくは裏壁32における内表面に形成してもよい。要は、雌部材3の表壁31もしくは裏壁32の内表面に形成される溝とは、一対のアーム22の先端部の厚み方向に形成された被係止部23を挿入口3Pから係止縁32Sまで案内可能な形状であればよい。
・一対のアーム22を、被係止部23を含んだ各アーム22の厚みD3が、表側案内溝36及び裏側案内溝37が形成された領域での挿入口3Pの短手方向における開口幅D4よりも小さく、かつ表側案内溝36及び裏側案内溝37の非形成領域での上記短手方向における開口幅D5よりも大きくなるように形成した。これに限らず、被係止部23を含んだ各アーム22の厚みD3とは、一対のアーム22の先端における厚み方向と挿入口3Pにおける短手方向とが一致する規定の方式において、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入可能な厚みであればよい。この場合でも、上述した上記(1)と同様の効果を得ることは可能である。
・基端位置決めリブ27又は先端位置決めリブ28が割愛される構成であっても、上述した(1)〜(5)と同様な効果を得ることは可能である。ちなみに、雌部材3の内側面に凸リブが形成され、雌部材3に雄部材2が連結された状態で一対のアームが該凸リブに押される構成であれば、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が割愛される構成であっても、雄部材2のがたつきを軽減させることができる。
・開放口3Dにおける係止縁32Sは、左右方向に延びる底縁と挿入方向に延びる側縁とから構成されている。これを変更して、例えばアーム22の挿入方向、あるいはアーム22の離脱方向に凸となるように、係止縁32Sが形成されてもよい。
・一対のアーム22における表側の先端寄りには表側凸部23Fが形成され、且つ一対のアーム22における裏側の先端寄りには裏側凸部23Bが形成されている。これを変更して、雄部材2と雌部材3とにおける係合箇所が裏側凸部23Bと係止縁32Sとに限られる構成、つまり表側凸部23Fが割愛される構成であってもよい。このような構成であれば、表側凸部23Fの他、表側案内溝36を割愛することも可能である。そのため、上記(1)に準じた効果を得つつ、雄部材2及び雌部材3の構成を簡単なものにすることが可能である。
・また雄部材2と雌部材3とにおける係合箇所が表側凸部23Fと係止溝36Sとに限られる構成、つまり裏側凸部23Bが割愛される構成であってもよい。このような構成であれば、裏側凸部23Bの他、裏側案内溝37を割愛することも可能である。そのため、上記(1)に準じた効果を得つつ、雄部材2及び雌部材3の構成を簡単なものにすることが可能である。
1…バックル、2…雄部材、3…雌部材、21…基部、22、22r、22l…アーム、22S…アーム係止部、22Ii…内側傾斜面、22Io…外側傾斜面、23…被係止部、23F…表側凸部、23B…裏側凸部、24…アーム孔、24a…内周面、25…ブリッジ、25a…端部、25b…中間部、26…ベルト保持部、27…基端位置決めリブ、28…先端位置決めリブ、31…表壁、31p…表側挿入縁、31d…表側開口縁、32…裏壁、32p…裏側挿入縁、32d…裏側開口縁、32S…係止縁、3P…挿入口、3D…開放口、36…表側案内溝、36a…表側挿入溝、36S…係止溝、37…裏側案内溝、38…分割壁、39…ベルト取り付け部、WP…挿入側連結壁、WD…開放側連結壁、WDa…ガイド面、SH…アーム挿通孔、Sr…第1収容空間、Sl…第2収容空間。

Claims (3)

  1. 扁平膨大状の先端部を有した一対のアームを有する雄部材と、
    前記一対のアームが挿入される扁平開口である挿入口を一方の筒端に有した扁平筒状の雌部材とを備えるバックルにおいて、
    前記一対のアームは、
    前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視にて、当該一対のアームの先端部における厚みが前記挿入口の短手方向における開口幅よりも小さく、かつ、当該一対のアームの先端部における幅が前記挿入口の短手方向における開口幅よりも大きい形状を有し、
    前記雄部材は、前記一対のアームの厚み方向に突出する被係止部を前記先端部に有し、
    前記雌部材は、前記一対のアームの厚み方向に互いに対向した上板、および、下板と、前記上板の四隅と前記下板の四隅とを連結する4つの連結壁とを有し、当該上板もしくは下板の少なくとも一方の内表面には、前記被係止部との係合によって前記雄部材が該雌部材から脱離することを抑止する係止部と、前記挿入口から前記係止部まで前記被係止部を案内する案内溝とが形成され、
    前記雌部材は、前記挿入口の長手方向に該挿入口を2分割する分割壁を有し、
    前記被係止部は、前記一対のアームにおける互いに向かい合う端にそれぞれ設けられたものであり、
    前記案内溝は、前記一対のアームの各々に設けられた一対の前記被係止部の各々を前記挿入口から前記係止部まで延びる溝側面に沿って案内するものであり、
    前記一対のアームの各々における先端部の最大幅は、前記案内溝の溝側面と前記分割壁との距離よりも大きい
    ことを特徴とするバックル。
  2. 前記一対のアームの各々の先端部は、前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視にて先端に向かって先細りした傾斜面を有する
    請求項に記載のバックル。
  3. 前記雄部材は、前記一対のアームを接続する接続部材を備える
    請求項1または2に記載のバックル。
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