JP5469542B2 - バックル - Google Patents

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Description

本発明は、雄部材に雌部材が着脱自在に連結するバックルに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載のように、雄部材と雌部材とから構成されるバックルが知られている。
雄部材には、一対のアームが基体から延びるように設けられている。また雌部材には、一対のアームが挿入される挿入口を有した扁平筒状の収容部が、上記一対のアームが内部に収容されるように設けられている。上記収容部を構成する一対の側壁のそれぞれと対向するアームの外側面には、アームが延びる方向に基体から延びる補強リブがそれぞれ添設されている。アームの厚み方向において補強リブが有する幅は、アームが延びる方向の全体にわたり一定である。一方、収容部を構成する一対の側壁におけるアームの外側面と対向する面には、雄部材の挿入方向に挿入口から延びる案内溝が凹設されている。アームの厚み方向において案内溝が有する溝幅は、アームが延びる方向の全体にわたり一定である。そして雄部材と雌部材とが連結した状態では、案内溝に補強リブが挿入され、これら案内溝及び補強リブが嵌合するようになっている。
特開2000−125910号公報
ところで、上記特許文献1に記載のバックルにあっては上述のように、一対のアームの外側面に補強リブが添設され、雌部材の側壁内側に凹設された案内溝と補強リブとが嵌合するようになっている。このような構成によれば、補強リブによってアームの強度を補強することが可能であり、また補強リブと案内溝とが嵌合することによって、雌部材に対する雄部材の位置ずれ(がたつき)をバックルの厚み方向で抑えることが可能である。
一方、上述した雌部材及び雄部材における外形とは、通常、その寸法に所定の許容範囲を持って形成されるものであって、アームが延びる方向におけるアームの長さ及び収容部の長さにもこのような寸法誤差が含まれるものである。その結果、雄部材と雌部材とが連結された状態では、一対のアームの各々における基端部に、雌部材の挿入口と雄部材の基体に挟まれた寸法誤差に相当する隙間が形成されてしまう。このように形成された隙間は、雌部材の挿入口と雄部材の基体との間に上述した補強リブが形成される分、その一部が補強リブによって塞がれることとなる。しかしながら、上述した補強リブが案内溝に挿入される以上、雌部材の案内溝における開口と雄部材の基体との間には隙間が形成されてしまうため、結局、上述した隙間によって、雄部材と雌部材との一体感が失われることとなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、雄部材と雌部材との一体感を高めることが可能なバックルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上壁と、該上壁に対向する下壁と、これら上壁及び下壁を連結する一対の側壁とによって形成される扁平筒状に形成され、一つの方向に扁平した筒端である挿入口には該一つの方向の両側に一対の挿入端部が形成される雌部材と、前記一対の挿入端部に接続される一対の接続端部を有した基体に、該一対の接続端部から前記一対の挿入端部を通して前記雌部材内へ延びる一対のアームが形成される雄部材とを備えるバックルであって、互いに接続される前記挿入端部と前記接続端部とは、前記アームが延びる方向に互いに整合された外表面を有し、前記挿入端部の外表面と前記接続端部の外表面とは、前記アームが延びる方向で互いに対向する一対の面縁を介して嵌合し、前記一対の面縁は、前記アームが並ぶ方向と対向する側面視において、前記アームが延びる方向に段差を有することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、雌部材の挿入端部と該挿入端部に接続される雄部材の接続端部とが、互いに整合された外表面を有するため、雄部材と雌部材との一体感がこうした外表面において発現される。一方、上述したように雌部材及び雄部材における外形とは、通常、その寸法に所定の許容範囲を持って形成されるものである。それゆえに、雌部材の挿入端部と雄部材の接続端部とが互いに整合された外表面を有する構成であっても、雌部材の挿入端部と雄部材の接続端部との間に、これらに挟まれた寸法誤差に相当する隙間が形成されてしまう。
この点、上述した構成においては、挿入端部の外表面と接続端部側の外表面とが、互いに対向する一対の面縁を介して嵌合し、且つこの一対の面縁には、アームが延びる方向の段差が形成されている。このような構成によれば、挿入端部と接続端部との接合箇所を各面縁が含まれる平面の面方向から見たとき、雌部材の挿入端部と雄部材の接続端部との隙間が、互いに嵌合する面縁の段差によって埋められることになる。つまり、各面縁が含まれる平面の面方向から上記接続箇所を見れば、雌部材の挿入端部と雄部材の接続端部との隙間が、互いに嵌合する面縁によってその見通しが遮られることとなる。そのため、雄部材と雌部材との一体感を高めることが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバックルにおいて、互いに接続される前記挿入端部と前記接続端部との隙間よりも前記段差が大きいことを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、各面縁が含まれる平面の面方向から上記接続箇所を見たとき、各面縁の重なる領域が挿入端部と接続端部との隙間よりも大きくなる。それゆえに、各面縁が含まれる平面の面方向から上記接続箇所を見れば、挿入端部と接続端部との隙間が、互いに嵌合する面縁によってその見通しが確実に遮られることとなる。そのため、雄部材と雌部材との一体感をより高めることが可能である。
請求項3に記載の発明は、前記挿入端部の外表面における前記面縁には、前記アームが延びる方向に先細りした凹状の段差が形成され、前記接続端部の外表面における前記面縁には、前記アームが延びる方向に先細りした凸状の段差が形成されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、アームが延びる方向に先細りした凹状の段差が雌部材の外表面に形成され、且つアームが延びる方向に先細りした凸状の段差が雄部材の外表面に形成される。このような構成によれば、雌部材と雄部材とが連結される際、上述した段差が互いに先細りした形状に形成される分、挿入端部の面縁と接続端部の面縁とが嵌合しやすくなる。それゆえに、挿入端部の外表面及び接続端部の外表面の各々が段差を有する構成であっても、雌部材と雄部材とを円滑に連結させることが可能である。
請求項4に記載の発明は、前記アームが延びる方向の段差を前記アームの基端から該アームが接続される前記接続端部の外表面まで有する嵌合凸部が該接続端部に形成され、前記接続端部の外表面における前記面縁が前記嵌合凸部によって形成され、前記嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が前記挿入端部に形成され、前記挿入端部の外表面における前記面縁が前記嵌合凹部によって形成されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、雌部材の挿入端部と雄部材の接続端部との隙間が、互いに嵌合する嵌合凸部と嵌合凹部の段差によって埋められることになる。そして、アームの基端から該アームが接続される接続端部の外表面まで上記段差が形成されるため、アームの基端と接続端部の外表面との間の全体にわたり、挿入端部と接続端部との隙間における見通しが遮られることとなる。そのため、雄部材と雌部材との一体感をより高めることが可能である。
請求項5に記載の発明は、前記一対の面縁が、前記アームが並ぶ方向と対向する側面視において曲線形状であることを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、各面縁が含まれる平面と対向する平面視において、雄部材と雌部材との一体感をより高めることが可能である。
本発明にかかるバックルの一実施の形態について、その表側から見たバックルの斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 (a)は同実施の形態に係るバックルの表側から見た平面視構造を示す平面図、(b)は同実施の形態に係るバックルの裏側から見た平面視構造を示す平面図。 (a)は、バックルの表側平面視方向における雄部材と雌部材との最大の隙間を模式的に示す図、(b)は、表側平面視方向における雄部材に添設された嵌合凸部の挿入量を模式的に示す図。
以下、本発明に係るバックルの一実施の形態について図を参照して説明する。まず、バックル1の全体構造について図1及び図2を参照して説明する。バックル1の雄部材2における基体21には、可撓性を有した一対のアーム22が該基体21から延びるように形成されている。またバックル1の雌部材3は、扁平した筒状に形成され、扁平方向に広がる互いに対向した表壁31と裏壁32とを有している。この雌部材3における一方の筒端(図1及び図2における右側の筒端)には、一対のアーム22が挿入される挿入口3Pが形成され、また他方の筒端には、挿入口3Pに対向した開放口3Dが形成されている。以下、挿入口3Pから開放口3Dに向けた方向を挿入方向とし、一対のアーム22が並ぶ方向を左右方向する。またバックル1における表壁31側を表側とし、バックル1における裏壁32側を裏側とする。
図3及び図4に示されるように、雄部材2が有する左右一対のアーム22の各々は、基体21における左右方向の両端部である各接続端部2R,2Lから延設されている。また左右一対のアーム22の各々は、該一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、先端寄りが膨大するかたちに形成されている。また右側のアーム22における右側外表面、及び左側のアーム22における左側外表面は、同じく一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、その挿入方向における中間部分であるアーム係止部22Sが左右方向の外側に張り出すように湾曲した形状を有している。
上述のような外形を有する左右一対のアーム22の先端寄りには、それぞれ被係止部23が形成されている。被係止部23は、アーム22の表面に突設された表側凸部23Fと、アーム22の裏面に突設された裏側凸部23Bとによって構成されている。また一対のアーム22の先端寄りには、断面が菱形状を成してアーム22が延びる方向(上記挿入方
向)に延びるアーム孔24が該アーム22の表側から裏側までを貫通するように形成されている。そして一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、すなわち表側から見た一対のアーム22の構造と裏側から見た一対のアーム22の構造とが同一となるように、雄部材2は形成されている。なお、上述したようなアーム孔24が一対のアーム22の各々に設けられているため、アーム22の強度が確保されつつ、雄部材2が例えば樹脂成型によって形成される際には、ひけが発生してしまうことを回避することが可能である。
ちなみに、アーム22の基端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ基端位置決めリブ27が配設され、またアーム22の先端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ先端位置決めリブ28が配設されている。このような位置決めリブが形成された構成では、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22の外表面と雌部材3の内表面との距離が、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が形成された部位、すなわち一対のアーム22における基端と先端とで特に短くなる。そのため、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、バックル1の厚み方向において、雌部材3に対する雄部材2の位置ずれ(がたつき)を抑えることが可能である。
一対のアーム22において互いに対向する内側面には、一対のアーム22を互いに繋ぐ可撓性を有した帯状のブリッジ25が、アーム22の先端寄りであって、且つ被係止部23よりも基端寄りに形成されている。このブリッジ25における両端部25aの各々は、一方のアーム22から他方のアーム22に向けて延びるように形成されている。詳述すると、一方のアーム22に接続されるブリッジ25の端部25aは、該アーム22に外力が加えられていない状態(図3及び図4に示される状態)で、該アーム22の基端を中心として該アーム22とブリッジ25との接続部が描く円弧Cの接線方向と一致するように形成されている。またブリッジ25における中間部25bは、一方のアーム22と他方のアーム22との中間において基体21側に湾曲するように形成されている。このため、一対のアーム22に対する過度の外力が該一対のアーム22の間隔を広げる方向に作用する場合であっても、一対のアーム22の各々とブリッジ25との接続部にはせん断力が発生し難くなる。
右側のアーム22における右側外表面、及び左側のアーム22における左側外表面の各々には、表面嵌合凸部21R,21Lが形成されている。各表面嵌合凸部21R,21Lは、基体21から挿入方向と平行な方向に向けて楔状の先細り形状となるように添設されている。各表面嵌合凸部21R,21Lは、挿入方向に突出した段差を、アーム22の基端から該アーム22が接続される接続端部2R,2Lの外表面2RS,2LSまで有している。つまり表面嵌合凸部21R,21Lにおいて、一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視における幅は、アーム22の外側面から基体21の外側面までの幅に等しくなるように形成されている。また表面嵌合凸部21R,21Lにおける外表面には、挿入方向に凸状の曲線形状を成す面縁2RE,2LEが形成されている。
そして左右一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、右側のアーム22に設けられた表面嵌合凸部21Rの右側における外表面は、同右側における基体21の外表面と連続するように形成されている。同様に、一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、左側のアーム22に設けられた表面嵌合凸部21Lの左側における外表面2LSも、同左側における基体21の外表面と連続するように形成されている。
なお、基体21に対してアーム22とは反対側には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを可変にするように保持されるベルト保持部26が架設されている。
図5及び図6に示されるように、雌部材3における上壁としての表壁31は、表側から
見てX字状を成すとともに、内側に湾曲した四つの縁によって囲まれている。また雌部材3における下壁としての裏壁32は、裏側から見てX字状を成すとともに、内側に湾曲した四つの縁によって囲まれている。これら雌部材3を構成する表壁31の四隅と裏壁32の四隅において、側壁を構成する挿入口3P寄りの一対の挿入側連結壁40Pと、同じく側壁を構成する開放口寄りの一対の開放側連結壁40Dとによって表壁31と裏壁32とが互いに連結されている。さらに一対の挿入側連結壁40Pにおける内表面には、雌部材3に雄部材2が連結された状態で一対のアーム22の基端にける外表面と整合するようなガイド面40Paが形成されている。そして雌部材3の挿入方向における一方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の挿入口3Pが、上記表壁31、裏壁32、及び挿入側連結壁40Pによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。また雌部材3の挿入方向における他方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の開放口3Dが、上記表壁31、裏壁32、及び開放側連結壁40Dによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。
雌部材3が有する挿入口3Pの開口縁には、表壁31において挿入口3P寄りの縁である表側挿入縁31pと、裏壁32において挿入口3P寄りの縁である裏側挿入縁32pとが含まれている。
これら表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pは、それぞれ開放口3Dに向けて張り出すように湾曲した形状を有して、表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視において互いに重なるように形成されている。また表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31及び裏壁32の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、挿入口3Pが形成されている。また雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、挿入口3Pから上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31及び裏壁32が形成されている(図1及び図2参照)。このような構成によれば、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。また、このような構成からなる挿入口3Pによれば、雌部材3における挿入口3Pと一対のアーム22における先端部とが互いに面対称であるため、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入されやすくなる。
一方、雌部材3が有する開放口3Dの開口縁には、表壁31において開放口3D寄りの縁である表側開口縁31dと、裏壁32において開放口3D寄りの縁である裏側開口縁32dとが含まれている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して非対称となるように、開放口3Dが形成されている。
詳述すると、上記表側開口縁31dは、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状を有している。また表壁31の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、開放口3Dから上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている(図1及び図2参照)。このような構成によれば、上記挿入口3Pと同じく、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。
また裏側開口縁32dも、上記表側開口縁31dと同じく、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状を有している。しかも裏側開口縁32dは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記表側開口縁31dよりも挿入口3Pに向けてさらに窪んだ係
止縁32Sを有している。この係止縁32Sは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入口3Pに最も近い縁であって左右方向に延びる底縁と、該底縁における左右方向の両端から挿入方向に延びる一対の側縁とから構成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記係止縁32Sが形成される分、開放口3Dから上記一対のアーム22が露出するようになる。
なお、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記係止縁32Sを構成する底縁と上記一対の裏側凸部23Bとが当接し、且つ上記一対の裏側凸部23Bのみが係止縁32Sから露出するように、裏壁32は形成されている(図1及び図2参照)。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。このような構成によれば、開放口3Dの一部が裏側凸部23Bに対する係止部として機能することになるため、このような係止部が別途形成される構成と比較して、雌部材3の構成をより簡便なものとすることが可能である。
また係止縁32Sにおける裏壁32の厚さは、裏側凸部23Bの厚さよりも小さくなるように形成されている。このような構成によれば、裏側凸部23Bと係止縁32Sとが係合する状態で、該裏側凸部23Bが裏壁32の外表面から突出しなくなる。そのため、一対のアーム22に形成された裏側凸部23Bと裏側凸部23Bに形成された係止縁32Sとの係合が外部からの干渉を受け難くなる。その結果、予期せぬ原因によって雄部材2と雌部材3との連結が解除されることを抑えることが可能である。
表壁31における内側面には、図6に示されるように、挿入方向に延びる表側案内溝36が形成されている。表側案内溝36は、表側挿入縁31pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された表側挿入溝36aと、上記表側挿入溝36aの開放口3D側に拡開された係止溝36Sとを有している。この係止溝36Sを構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した係止縁32Sと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する表側凸部23Fが、表側挿入溝36aの溝側壁に摺接して係止溝36Sまで案内される。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22の表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。
また裏壁32における内側面には、図5に示されるように、挿入方向に延びる裏側案内溝37が形成されている。裏側案内溝37は、裏側挿入縁32pから係止縁32Sまで溝幅が狭くなるように形成されている。この裏側案内溝37を構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した表側挿入溝36aと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが、裏側案内溝37の溝側壁に摺接して係止縁32Sまで案内される。
さらに雌部材3には、上述した挿入口3P及び開放口3Dに加え、上記挿入方向と直交する方向において互いに対向する一対のアーム挿通孔SHが形成されている。一対のアーム挿通孔SHは、左右方向と平行な方向から見て、表壁31、裏壁32、挿入側連結壁40P、及び開放側連結壁40Dによって四辺を縁取られた矩形状に形成されている。また一対のアーム挿通孔SHの開口縁は、上述した一対のアーム22が有するアーム孔24の内周面24aに倣うかたちに形成されている。これら一対のアーム挿通孔SHは、雌部材3に雄部材2が連結された状態で、一対のアーム22の各々のアーム孔24が雌部材3の外側に露出し、且つ一対のアーム挿通孔SHの各々がアーム22によって塞がれるかたちに形成されている。このような構成によれば、アーム孔24の内周面24aの形状がアーム挿通孔SHの開口形状に倣うことになる(図1及び図2参照)。そのため、バックル1
における雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が醸成されつつ、一対のアーム挿通孔SHから雌部材3の内部へ異物が侵入することを抑えることが可能である。
また雌部材3の内部には、上記表側案内溝36における左右方向の中央と上記裏側案内溝37における左右方向の中央とを連結する仕切板38が挿入方向に延びるように形成されている。このような構成からなる仕切板38が形成されることによって、雌部材3における表壁31が撓んだり裏壁32が撓んだりすることが抑えられるようになっている。
一方、一対の挿入側連結壁40Pにおいては、上述した一対の接続端部2R,2Lと対向する一対の挿入端部3R,3Lに、挿入方向と平行な方向に向けて凹状となる表面嵌合凹部40PR,40PLが、ガイド面40Paから挿入側連結壁40Pの外表面にまでに渡る逃げ形状となるかたちにそれぞれ刻設されている。また該逃げ形状は、左右方向と平行な方向と対向する側面視における表面嵌合凸部21R,21Lの形状に倣う形状となっている。つまり表面嵌合凹部40PR,40PLの外表面には、挿入方向に凹状の曲線形状を成す面縁3RE,3LEが形成されている。なお、上述した接続端部2R,2Lの外表面2RS,2LS、及び挿入端部3R,3Lの外表面3RS,3LS、すなわち表面嵌合凸部21R,21Lの外表面及び表面嵌合凹部40PR,40PLの外表面は、挿入方向に互いに整合された形状となるように形成されている。
このため、雌部材3に雄部材2が連結される際には、表面嵌合凹部40PRに表面嵌合凸部21Rが挿入され、且つ表面嵌合凹部40PLに表面嵌合凸部21Lが挿入されて互いに緩く嵌合する。これにより左右方向と平行な方向と対向する側面視における挿入側連結壁40Pの外表面及び基体21の外表面とが、略面一となるようになっている。
なお雌部材3における挿入方向の端部には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを変更不可能なように取り付けられるベルト取り付け部39が設けられている。このベルト取り付け部39には、バックル1の軽量化を図るべく、3個の有底穴が設けられている。
そして図7(a)(b)に示されるように、一対のアーム22が挿入口3Pから挿入方向に挿入されると、まずアーム22の外表面がガイド面40Paに摺接しつつ、一対のアーム22の先端が雌部材3の内部に進入する。次いでアーム22の表面に突設された一対の表側凸部23Fが表側挿入溝36aに沿って係止溝36Sまで案内される。またアーム22の裏面に突設された一対の裏側凸部23Bが裏側案内溝37に沿って開放口3Dまで案内される。
この際、一対のアーム22の各々における外表面は、アーム係止部22Sにおいて左右方向の外側に張り出すような形状を有する。そして一対の挿入側連結壁40Pにおけるガイド面40Paは、一対のアーム22の基端にける外表面と整合する形状を有している。そのため、一対のアーム22が雌部材3に挿入されると、一対のアーム22の各々における外表面がガイド面40Paよりも外側に張り出す分、アーム22の外表面がガイド面40Paによって左右方向の中央寄りに押されることとなる。その結果、アーム係止部22Sがガイド面40Paに位置するときに、一対のアーム22が左右方向の中央寄りに最も大きく撓むようになる。そしてアーム係止部22Sがガイド面40Paを通過すると、アーム22の外表面に対するガイド面40Paの押込みが解除されて、一対のアーム22における撓みが表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従うものとなる。なお、表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の溝幅は、挿入口3Pから開放口3Dに向けて一定の割合で狭くなるように形成されている。そのため、上記表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従って一対のアーム22が挿入される前に、まずは一対のアーム22は左右方向の中央寄りに一定の割合で撓みながら雌部材3の内部へ進入するようになる。このよう
な構成によれば、アーム係止部22Sがガイド面40Paを通過する際にアーム22に対する外力が一旦増えることになるため、アーム係止部22Sとガイド面40Paとの係合によって、一対のアーム22を雌部材3に仮止めすることが可能である。
そして一対のアーム22が雌部材3に挿入され続けると、表側凸部23Fが係止溝36Sに到達し、裏側凸部23Bが開放口3Dに到達する。すると、係止溝36Sが表側挿入溝36aから拡開されているため、また係止縁32Sが裏側案内溝37から拡開されているため、左右方向の中央寄りに撓んでいた一対のアーム22が、これら係止溝36Sの形状及び係止縁32Sの形状に従って互いに左右方向の外側に広がる。これによって、表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。また裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。そして雌部材3に雄部材2が連結される。
次に、図8を参照して、表面嵌合凸部21R,21L及び表面嵌合凹部40PR,40PLの構成及びその作用について詳細に説明する。すなわち、表壁31の外表面と対向する平面視において、挿入方向と平行な方向に形成される雄部材2と雌部材3との隙間における見通しが、アーム22と表面嵌合凸部21R,21Lとによって遮られることについて説明する。
図8(a)(b)に示されるように、本実施の形態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、挿入方向と平行な方向に形成される雄部材2と雌部材3との隙間の最大値は、間隔t1となっている。ちなみに間隔t1は、バックル1において表側凸部23Fと係止溝36Sとの挿入方向と平行な方向におけるがたつき量、あるいは裏側凸部23Bと係止縁32Sとの挿入方向と平行な方向におけるがたつき量に相当する。ちなみに図8(a)では、表側凸部23Fと係止溝36Sとの挿入方向と平行な方向におけるがたつき量が間隔t1である旨を示す。そして表面嵌合凹部40PR,40PLにそれぞれ挿入され得る表面嵌合凸部21R,21Lの段差(挿入量t2)は、間隔t1よりも大きくなるように形成されている。
一方、表壁31の外表面と対向する平面視において、挿入端部3Lにおける左右方向の幅(端面幅40PLW)は、接続端部2Lにおける左右方向の幅(端面幅21LW)と略同等となるように形成されている。同様に、表壁31の外表面と対向する平面視において、挿入端部3Rにおける左右方向の幅(端面幅40PRW)は、接続端部2Rにおける左右方向の幅(端面幅21RW)と略同等となるように形成されている。なお図示しないが、裏壁32の外表面と対向する平面視においても、挿入端部3Lにおける左右方向の幅は、接続端部2Lにおける左右方向の幅と略同等となるように形成されている。また裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入端部3Rにおける左右方向の幅も、接続端部2Rにおける左右方向の幅と略同等となるように形成されている。
ちなみに上記端面幅21LWは、左側のアーム22の基端の幅及び表面嵌合凸部21Lの幅によって規定されている。また上記端面幅21RWは、右側のアーム22の基端の幅及び表面嵌合凸部21Rの幅によって規定されている。また端面幅21LWは端面幅21RWと同一の幅であり、それゆえに端面幅40PLW,40PRWと同一の幅である。これにより、表壁31及び裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入方向と平行な方向に形成される雄部材2と雌部材3との隙間における見通しを常にアーム22の基端と表面嵌合凸部21R,21Lとによって遮ることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックルによれば、以下列記するような効果が得られるようになる。
(1)表面嵌合凸部21Rの外表面と表面嵌合凹部40PRの外表面とが、互いに対向
する一対の面縁2RE,3REを介して嵌合し、且つこの一対の面縁2RE,3REには、挿入方向の段差が形成されている。また表面嵌合凸部21Lの外表面と表面嵌合凹部40PLの外表面とが、互いに対向する一対の面縁2LE,3LEを介して嵌合し、且つこの一対の面縁2LE,3LEには、挿入方向の段差が形成されている。
このような構成によれば、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの接合箇所を各面縁2RE,2LE,3RE,3LEが含まれる平面の面方向から見たとき、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間が、接続端部2R,2Lの面縁2RE,2LEの段差によって埋められることになる。つまり、各面縁2RE,2LE,3RE,3LEが含まれる平面の面方向から上記接続箇所を見れば、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間が、各面縁2RE,2LEによってその見通しが遮られることとなる。そのため、雄部材2と雌部材3との一体感を高めることが可能である。
(2)互いに接続される挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間よりも、表面嵌合凸部21R,21Lが有する挿入方向の段差が大きい。このような構成によれば、各面縁2RE,2LE,3RE,3LEが含まれる平面の面方向から雄部材2と雌部材3との接続箇所を見たとき、面縁2REと面縁3REとの重なる領域、及び面縁2LEと面縁3LEとの重なる領域が、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間よりも大きくなる。それゆえに、各面縁2RE,2LE,3RE,3LEが含まれる平面の面方向から上記接続箇所を見れば、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間が、互いに嵌合する面縁によってその見通しが確実に遮られることとなる。そのため、雄部材2と雌部材3との一体感をより高めることが可能である。
(3)表面嵌合凹部40PR,40PLが有する上記面縁3RE,3LEには、挿入方向に先細りした凹状の段差が形成され、表面嵌合凸部21R,21Lが有する上記面縁2RE,2LEには、挿入方向に先細りした凸状の段差が形成される。このような構成によれば、雌部材3と雄部材2とが連結される際、上述した段差が互いに先細りした形状に形成される分、挿入端部3R,3Lの面縁3RE,3LEと接続端部2R,2Lの面縁2RE,2LEとが嵌合しやすくなる。それゆえに、挿入端部3R,3Lの外表面3RS,3LS及び接続端部2R,2Lの外表面2RS,2LSの各々が段差を有する構成であっても、雌部材3と雄部材2とを円滑に連結させることが可能である。
(4)挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間が、互いに嵌合する表面嵌合凹部40PR,40PLと表面嵌合凸部21R,21Lの段差によって埋められることになる。そして、アーム22の基端から該アーム22が接続される接続端部2R,2Lの外表面2RS,2LSまで上記段差が形成されるため、アーム22の基端と接続端部2R,2Lの外表面2RS,2LSとの間の全体にわたり、挿入端部3R,3Lと接続端部2R,2Lとの隙間における見通しが遮られることとなる。そのため、雄部材2と雌部材3との一体感をより高めることが可能である。
(5)表面嵌合凹部40PR,40PLが有する上記面縁3RE,3LE、及び表面嵌合凸部21R,21Lが有する上記面縁2RE,2LEがそれぞれ曲線形状である。このような構成によれば、一対のアーム22が並ぶ方向と対向する側面視において、雄部材2と雌部材3との一体感をより高めることが可能である。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・表面嵌合凸部21R,21Lが有する面縁2RE,2LEの形状、及び表面嵌合凹部40PR,40PLが有する面縁3RE,3LEの形状は、一対のアーム22が並ぶ方向と対向する側面視において、半円形状や波形状であってもよく、また挿入方向と鋭角を成す方向に延びる直線形状であってもよい。要は、雄部材2と雌部材3との着脱機能が維持
されるべく、凸状を成す面縁と凹状を成す面縁と互いに整合された形状であればよい。このような構成であっても、上記(1)、(2)、(4)に準じた効果を得ることが可能である。
・表面嵌合凸部21R,21Lが有する面縁2RE,2LEの形状は、互いに異なる形状であってもよい。またこれに合わせて、表面嵌合凹部40PR,40PLが有する面縁3RE,3LEの形状も、互いに異なる形状であってもよい。例えば、面縁2RE,2LEにおける一方が楔形状であって他方が半円形であってもよく、要は、表面嵌合凸部21R,21Lと表面嵌合凹部40PR,40PLとが緩く嵌合することができる形状とすればよい。このような構成であれば、上記(1)、(2)、(4)に準じた効果を得つつ、雄部材2と雌部材3との表裏が誤って組付けられることが回避されるようになる。
・表面嵌合凸部21R,21Lは、挿入方向に突出した段差を外表面2RS,2LSにおいて有する構成であればよく、アーム22の基端と外表面2RS,2LSとの間において、挿入量t2が部位に応じて互いに異なる構成であってもよい。このような構成であっても、上記(1)〜(3)に準じた効果を得ることができる。
・表面嵌合凹部40PR,40PLにそれぞれ挿入され得る表面嵌合凸部21R,21Lの段差は、間隔t1と同じ、もしくは間隔t1よりも小さくてもよい。このような構成であっても、面縁2RE,2LEが段差を有する以上、上記(1)に準じた効果を得ることが可能である。
・接続端部2R,2Lと挿入端部3R,3Lとが嵌合する態様は、以下のように変更することもできる。すなわち左右方向と平行な方向と対向する側面視において、一対の挿入端部3R,3Lの各々に一対の接続端部2R,2Lに向けて延びる凸部が形成され、かつ接続端部2R,2Lの各々に該凸部と嵌合する凹部が形成される構成であってもよい。このような構成であっても、表壁31及び裏壁32の外表面と対向する平面視においては、雄部材2と雌部材3との隙間における見通しを凸部が有する段差によって遮ることが可能である。
・上述したような表面嵌合凸部21R,21Lが形成される位置は、接続端部2Rの右側及び接続端部2Lの左側に限らず、接続端部2R,2Lの表側又は裏側であってもよい。なお、このような構成では、表面嵌合凹部40PR,40PLが挿入端部3R,3Lの表側又は裏側に形成されればよい。このような構成によれば、一対のアーム22が並ぶ方向と対向する側面視において、雄部材2と雌部材3との隙間の見通しを遮ることが可能でもある。
・側面視方向におけるアーム22が突設されている基体21の端面において、表側が裏側よりもあるいは裏側が表側よりも挿入方向と平行な方向に向けて突出する量が間隔t1よりも大きい量となる構造を設けるとしてもよい。これに伴い、側面視方向における一対の挿入側連結壁40Pの挿入口3Pの端面において、上記構造と嵌合する構造を設けてもよい。このような構造を採用すると、上述した効果を得つつ、側面視方向における雄部材2と雌部材3との隙間形状を例えば鉤形の線や斜線のような単純な形状とすることが可能となる。これにより、側面視方向における雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観も向上させることが可能となる。
・雄部材2の断面における表面嵌合凸部21R,21Lの配設位置を筒状体たる雌部材3の挿入方向と平行な方向に延びる中心軸に対して点対称とならないようにする。これに伴い、表面嵌合凸部21R,21Lと表面嵌合凹部40PR,40PLとをそれぞれ緩く嵌合させるべく、雌部材3の断面における表面嵌合凹部40PR,40PLの配設位置も
前記中心軸に対して点対称とならないようにする。これにより、上述した効果を得つつ、表面嵌合凸部21R,21Lの側面視方向における形状が共に同一の場合であれ、雄部材2と雌部材3との表裏が誤って組付けられることが回避される。
・バックル1の表側における端面幅40PLWと端面幅40PRWとを同一の幅にしなくてもよい。要は、バックル1の表側において端面幅40PLWと端面幅21LWとが同一の幅であり、端面幅40PRWと端面幅21RWとが同一の幅であればよい。同様に、バックル1の裏側における裏壁32の外表面と対向する平面視における基体21の左側及び右側の端面と対向する裏壁32の端面幅を共に同一の幅にしなくてもよい。これにより、バックル1のデザインのバリエーションが増えるだけでなく、バックル1に要求される剛性を適宜変更しつつ、上述した効果を得ることができる。
C…円弧、t1…間隔、t2…挿入量、1…バックル、2…雄部材、2R、2L…接続端部、2RE、2LE、3RE、3LE…面縁、2RS、2LS、3RS、3LS…外表面、3…雌部材、3R、3L…挿入端部、21…基体、21R、21L…表面嵌合凸部、21RW、21LW…端面幅、22…アーム、22S…アーム係止部、23…被係止部、23F…表側凸部、23B…裏側凸部、24…アーム孔、24a…内周面、25…ブリッジ、25a…端部、25b…中間部、26…ベルト保持部、27…基端位置決めリブ、28…先端位置決めリブ、31…表壁、31p…表側挿入縁、31d…表側開口縁、32…裏壁、32p…裏側挿入縁、32d…裏側開口縁、32S…係止縁、3P…挿入口、3D…開放口、40P…挿入側連結壁、40D…開放側連結壁、40Pa…ガイド面、SH…アーム挿通孔、36…表側案内溝、36a…表側挿入溝、36S…係止溝、37…裏側案内溝、38…仕切板、39…ベルト取り付け部、40PR、40PL…表面嵌合凹部、40PRW、40PLW…端面幅。

Claims (5)

  1. 上壁と、該上壁に対向する下壁と、これら上壁及び下壁を連結する一対の側壁とによって形成される扁平筒状に形成され、一つの方向に扁平した筒端である挿入口には該一つの方向の両側に一対の挿入端部が形成される雌部材と、
    前記一対の挿入端部に接続される一対の接続端部を有した基体に、該一対の接続端部から前記一対の挿入端部を通して前記雌部材内へ延びる一対のアームが形成される雄部材とを備えるバックルであって、
    互いに接続される前記挿入端部と前記接続端部とは、
    前記アームが延びる方向に互いに整合された外表面を有し、
    前記挿入端部の外表面と前記接続端部の外表面とは、
    前記アームが延びる方向で互いに対向する一対の面縁を介して嵌合し、
    前記一対の面縁は、
    前記アームが並ぶ方向と対向する側面視において、前記アームが延びる方向に段差を有する
    ことを特徴とするバックル。
  2. 互いに接続される前記挿入端部と前記接続端部との隙間よりも前記段差が大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 前記挿入端部の外表面における前記面縁には、
    前記アームが延びる方向に先細りした凹状の段差が形成され、
    前記接続端部の外表面における前記面縁には、
    前記アームが延びる方向に先細りした凸状の段差が形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバックル。
  4. 前記アームが延びる方向の段差を前記アームの基端から該アームが接続される前記接続端部の外表面まで有する嵌合凸部が該接続端部に形成され、前記接続端部の外表面における前記面縁が前記嵌合凸部によって形成され、
    前記嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が前記挿入端部に形成され、前記挿入端部の外表面における前記面縁が前記嵌合凹部によって形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバックル。
  5. 前記一対の面縁は、前記アームが並ぶ方向と対向する側面視において曲線形状である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のバックル。
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