JP3197732U - U字形コンクリート側溝用蓋 - Google Patents

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和明 河野
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通晴 河野
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雄次 岡崎
淳 門脇
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Abstract

【課題】U字形コンクリート側溝用蓋において、蓋本体の強度を維持しつつ、ハイヒール、杖などの嵌りこみ問題を解消し、さらに雨水も効率よく排水する構造を有するコンクリート側溝用蓋を提供する。【解決手段】平板状コンクリートブロック本体1の両側面のそれぞれに鋼製アングル2を固設したU字形コンクリート側溝用蓋で、コンクリートブロック本体1の長手方向の長さよりも固設された鋼製アングルの長さを、長くして鋼製アングルをはみ出させ側溝開口部に隣接載置した場合、各蓋ブロック本体間にスリット間隙を生じさせる側溝用蓋である。【選択図】図1

Description

本考案は、U字形コンクリート側溝の開口上部に複数個を並べて載置して用いられる蓋に関する。
道路などの排水設備として用いられるU形コンクリート側溝の開口上部には、矩形平板状コンクリート製蓋を側溝の長手方向に連続に複数個を載置している。これら矩形平板状コンクリート製蓋を、互いにタイトに隣接させて載置すると雨水を側溝内にスムースに流入させて排水できない。
そこで図5に示すように、蓋の隣接側面に水受け凹み部6を設ける。さらに、必要に応じてコンクリート製蓋に一つ以上の水受け長穴7を設けることが行われている。これらの水受けの開口面積を大きくすれば、雨水の効率的な排水が可能であるが、歩行者にとってはハイヒールのかかと部分や杖が嵌り込んだりして危険である。さらに蓋本体の強度が小さくなるという問題が生じる。
このような歩行者などへの配慮から特許文献1では、コンクリート側溝用蓋の表裏を貫通する透過孔(細い長穴)を複数設けることが行われている。これらの透過孔数を多く、かつ幅方向に長くし過ぎると、雨水の排水効率は高くなるが蓋の強度は弱くなり蓋本体が分断されてしまう。
また、側溝用蓋の強度を増すために、特許文献2では平板状コンクリートブロック本体と金属製懸架部からなる側溝用蓋が提案されている。この蓋は、金属製懸架部を有していることから強度は増しているが、雨水排水については特段の考慮はなされていない。
公開特許公報 特開2005−139826号公報 公開実用新案公報 実開平5−87084号公報
U字形コンクリート側溝用蓋においては、その本体強度を保持しつつ、雨水排水を効率的に出来ることが求められている。本考案では、蓋本体の強度を維持しつつ、ハイヒール、杖などの嵌りこみ問題を解消し、さらに雨水も効率よく排水する構造を有するコンクリート側溝用蓋を提供することを課題とする。
前記課題を解決する具体的手段とするところは、考案1として、矩形平板状コンクリートブロック本体1の長手方向両側面のそれぞれに断面L字形の鋼製アングル2を固設したU字形コンクリート側溝用蓋であって、該矩形平板状コンクリートブロック本体1の長手方向両側面に固設された鋼製アングルの固設部2aに対して直角に外側に広がるアングル懸架部2bは、U字形コンクリート側溝の蓋受け面10aに懸架できるようになっており、さらに該両側面の鋼製アングルが、該コンクリートブロック本体1の長手方向にそれぞれはみ出し部3を有していることを特徴とするU字形コンクリート側溝用蓋である。
さらに考案2として、前記U字形コンクリート側溝用蓋のコンクリートブロック本体1に、両側面に固設された鋼製アングル2の間隔と同じ長さのスリット穴5を1本以上設けたことを特徴とする前記考案1に記載のU字形コンクリート側溝用蓋である。
本考案によれば、コンクリート側溝の長手方向両側面に鋼製アングルを固設しているから、蓋強度が高くなっている。そして、両側面のアングル長さがコンクリート本体の長さより長くなっているから、これらの蓋を側溝に複数個をタイト隣接して懸架した場合、このアングルと本体との長さの差、すなわちはみ出し部分だけ、隣接するコンクリート本体間にスリット間隙を生じさせることが出来る。すなわち、蓋幅方向に鋼製アングル間隔に等しい長さのスリット間隙を生じさせることが出来る。
図5に示すような従来の水受け凹み部6および長穴7では、幅方向の全長に渡り長くしようとすることは出来なかった。本考案では、隣接する蓋間隔をはみ出し部3により幅方向全長にわたりスリット間隙を確保できる。従来の水受け凹み部6と同じ開口面積を確保しようとした場合、開口するスリット間隙幅をより小さく出来ることになる。
さらに本考案では、図4に示すように蓋本体の両側面に強度のある鋼製アングルが固設されているから、長手方向に隣接する蓋の間隙の一定確保ばかりでなく、蓋コンクリート本体の任意の位置に、一本以上のスリット穴5を設けることが出来る。このスリット穴はいずれもハイヒール、杖などの嵌りこみ問題に対応できる細い幅とすることが出来るので、複数個設けて総開口面積を大きくして雨水排水に充分対応できる。
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案のU字形コンクリート側溝用蓋の斜視図である。図1に示すように、本考案に係る側溝用蓋は、コンクリートブロック本体1と、その両側面にそれぞれ鋼製アングル2を固設して構成されている。この鋼製アングルの断面はL字形となっており、L字形の一方の面である固設部2aは、コンクリート本体と内部鉄筋により強固に接合固定される。通常、側溝蓋には細い棒鋼が配筋され蓋強度を増しているが、本考案でも内部鉄筋は両アングルに溶接固定されることにより蓋として充分な強度が確保している。
断面L字形の鋼製アングルの他方の面である懸架部2bは、固設部2aに対して直角に外側に広がっている。この懸架部2bにより、コンクリートブロック本体1はU字形コンクリート側溝の上部開口面に懸架することが出来る。次に、鋼製アングルの長手方向長さは、コンクリートブロック本体1の長手方向の長さより、長く設定されている。したがって、鋼製アングル2は常には、コンクリートブロック本体1に対して、はみ出し部3が生じる。はみ出し部3の長手方向の長さは、必要に応じて設定すればよいが、本考案の目的に照らせばおおむね0.5〜2cm程度が好ましい。
図2は、実施例1の本考案の蓋を、実際にU字形コンクリート側溝10の蓋受け面10aに、連続に載置した斜視図である。鋼製アングル2にはみ出し部3を設けているために各側溝蓋は、隣接するコンクリートブロック本体1の側面にタイトに載置できないため、必然的にスリット間隙4を作ることが出来る。
図3(a)は、実施例1に説明したU字形コンクリート側溝用蓋の平面図である。蓋の長手方向の片側面に鋼製アングル2のはみ出し部3を設けている。図3(b)は、蓋の長手方向の両側面に鋼製アングルのはみ出し部3を設けた他の実施態様を示している。図3(a)と(b)において、それぞれの蓋を側溝に載置したとき出来るスリット間隙4の幅を同じにする場合は、(b)の態様ではみ出し部3の長さを(a)のそれの半分に設定すればよい。
図4は、考案2の蓋を説明する斜視図である。コンクリートブロック本体1に、幅両側の鋼製アングル2に達する長さのスリット穴5が2本設けられている。コンンクリートブロック本体1に、このようなスリット穴5を設けることによりコンクリート本体1が分離されても、分離された本体はいずれも内部配筋により固設された両側アングルを介して連結されているので、蓋の全体強度が実用上問題となることはない。このスリット穴5の本数は、必要に応じて決めればよい。いずれのスリット穴も、幅方向にアングル間隔まで長くすることが出来るので排水有効面積を確保しながら細く出来る特徴がある。
本考案の実施例1を示す斜視図である。 本考案の実施例1の蓋を側溝蓋として載置した斜視図である。 本考案の実施例1と、その別の態様を説明する平面図である。 本考案の実施例2を示す斜視図である。 従来のコンクリート製U形側溝用蓋例の斜視図である。
1 ・・コンクリートブロック本体
2 ・・鋼製アングル
2a・・固設部
2b・・懸架部
3 ・・はみ出し部
4 ・・スリット間隙
5 ・・スリット穴
6 ・・水受け凹部
7 ・・長穴
10・・通常のU字形コンクリート側溝
10a・蓋受け面

Claims (2)

  1. 矩形平板状コンクリートブロック本体1の長手方向両側面のそれぞれに断面L字形の鋼製アングル2を固設したU字形コンクリート側溝用蓋であって、該矩形平板状コンクリートブロック本体1の長手方向両側面に固設された鋼製アングルの固設部2aに対して直角に外側に広がるアングル懸架部2bは、U字形コンクリート側溝の蓋受け面10aに懸架できるようになっており、さらに該両側面の鋼製アングルが、該コンクリートブロック本体1の長手方向にそれぞれはみ出し部3を有していることを特徴とするU字形コンクリート側溝用蓋。
  2. 前記U字形コンクリート側溝用蓋のコンクリートブロック本体1に、両側面に固設された鋼製アングル2の間隔と同じ長さのスリット穴4を1本以上設けたことを特徴とする前記請求項1に記載のU字形コンクリート側溝用蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021193261A (ja) * 2020-06-09 2021-12-23 エムシー産業株式会社 埋設蓋およびこれを用いた側溝
JP2021195782A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 エムシー産業株式会社 U字溝蓋

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