JP3197448U - 防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材 - Google Patents
防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】防水、防蟻効果を併せ持つ高濃度ホウ酸塩被膜を有する建築基礎材を提供する。【解決手段】鉄筋コンクリート4や木材等を用いた建築基礎材において、防水加工面1の上から高濃度のホウ酸塩系の塗布剤を塗布又は吹付けて十分に浸透させた上で、更に重ね合わせ塗布(吹付け)して、ホウ酸塩被膜2を形成する。【選択図】図1
Description
本考案は、建築基礎材に防水及び防蟻の複合的効果を持たせることに関する。
建築基礎材の防水加工は、塗布剤やフィルム貼り等様々な形で広く行われている。防蟻については、ベタ基礎を含むコンクリート基礎打設によって大まかな対策がとられているが、防水加工材に防蟻加工を施した大きな実績はほとんど聞かれない。日本の戦後の住宅建築においては防腐・防蟻処理剤(白蟻駆除剤)という化学的な防腐防蟻剤を加圧注入した木材が広く使われてきた。建造物のベタ基礎から全面コンクリート打設が一般化することによって、それ以前に比べれば白蟻被害は大幅に減ってきているとはいうものの、コンクリート基礎の防水材そのものの防蟻対策は芳しくない状況が続いている。
建造物用コンクリート基礎打設に際し、防白蟻薬剤処理された発泡ポリスチレンを型枠材に使用してコンクリートを打ち、その該型枠を取り除くことなくそのままコンクリートと密着一体化させて複合コンクリート基礎とする方法も知られている(特許文献1参照)。
建造物用コンクリート基礎打設に際し、防白蟻薬剤処理された発泡ポリスチレンを型枠材に使用してコンクリートを打ち、その該型枠を取り除くことなくそのままコンクリートと密着一体化させて複合コンクリート基礎とする方法も知られている(特許文献1参照)。
化学的な木材保存剤を加圧注入した建築作業過程で切断したり穿孔したりした場合に、そこの表面に薬剤が浸透していない。人体に有害な化学物質による健康被害の危険性という厄介な問題もつきまとってきた。特許文献1に示される先行技術は、一般的な防白蟻薬剤処理された発泡ポリスチレンを基礎コンクリートの型枠材として利用し、コンクリートが固まった後もその型枠を取り外さないことによって防蟻対策としているのであるが、防水加工材に施された防白蟻対策ではなく、且つ化学物質の人体への負の影響を考慮していない。 平成25年2月に(社)日本木材保存協会は、米国ナイサス社の防腐防蟻薬剤ボラケアを認定薬剤とした。ボラケアはホウ酸系木材保存剤であり、ホウ酸は米国環境保護庁(U.S.EPA)に認可されている数少ない木材保存剤である。木材に深く浸透し、長期に亘り防蟻・防虫・防カビ・防腐の効果があって、人畜への危険性も少なく、欧米各国に広く普及し、オーストラリア・ニュージーランド等では60年以上の実績ある防腐防蟻剤として知られる。現在ボラケアの他同類各種のホウ酸系保存剤が市場に出ており、こうした保存剤の建築基礎材への応用が求められるところである。
本考案は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
本考案は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
建築基礎材として利用される防水加工材の表面に、高濃度のホウ酸塩溶液をたっぷり塗布して十分に吸収させる。その上で再度もしくは複数回重合塗布して高濃度のホウ酸塩被膜を作り出す。基礎がコンクリート打設の場合は、基礎コンクリート表面への防水材加工の上に重合塗布し、この被膜によって防蟻用の強力な接触毒・忌避性を持たせ、且つ蟻道構築をもさせない。
以上を特徴とする新しい防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材である。
以上を特徴とする新しい防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材である。
これまで、防水加工材表面に、防蟻の十分な効果を持つようなホウ酸塩被膜を作ることはできないと思われてきたが、実験により、一度十分にホウ酸塩を浸透させた上で再度重合塗布すれば、しっかりした被膜ができることが確かめられた。国際的にも確証されているホウ酸塩を、コンクリート基礎への塗布と併せて、建築木材そのものの防水・防蟻の処理加工も実現し、より一層の安心できる住宅の建設提供が可能となり、住宅建設販売における新しい需要拡大のきっかけともなる。
以下、本考案の実施の形態を説明する。
建築基礎材として利用される防水加工材の表面に、高濃度のホウ酸塩溶液をたっぷり塗布して十分に吸収させる。その上で再度もしくは複数回重合塗布して高濃度のホウ酸塩被膜(2)を作り出す。基礎がコンクリート(4)打設の場合は、基礎コンクリート(4)表面の防水加工材(1)の上に重合塗布し、この被膜によって防蟻用の強力な接触毒・忌避性を持たせ、且つ蟻道構築をもさせない。図1に示されるのは、鉄筋(3)を内部に埋設した基礎コンクリート(4)の表面が防水加工材(1)で処理され、その上から防蟻用の高濃度ホウ酸塩を二重に重ね塗りした状態をイメージ的に示す断面図である。
建築基礎材として利用される防水加工材の表面に、高濃度のホウ酸塩溶液をたっぷり塗布して十分に吸収させる。その上で再度もしくは複数回重合塗布して高濃度のホウ酸塩被膜(2)を作り出す。基礎がコンクリート(4)打設の場合は、基礎コンクリート(4)表面の防水加工材(1)の上に重合塗布し、この被膜によって防蟻用の強力な接触毒・忌避性を持たせ、且つ蟻道構築をもさせない。図1に示されるのは、鉄筋(3)を内部に埋設した基礎コンクリート(4)の表面が防水加工材(1)で処理され、その上から防蟻用の高濃度ホウ酸塩を二重に重ね塗りした状態をイメージ的に示す断面図である。
(1)防水加工材、 (2)ホウ酸塩被膜、 (3)鉄筋、 (4)コンクリート
Claims (1)
- 建築基礎材として利用される防水加工材の表面に、高濃度のホウ酸塩溶液をたっぷり塗布して十分に吸収させた上で、再度もしくは複数回重合塗布して高濃度ホウ酸塩の被膜を作り出し、基礎がコンクリート打設の場合は、コンクリート表面への塗布と併用し、この被膜によって防蟻用の強力な接触毒・忌避性を持たせ、且つ蟻道構築をもさせないことを特徴とする新しい防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015000535U JP3197448U (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材 |
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JP2015000535U JP3197448U (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 防水&防蟻効果を併せ持つ建築基礎材 |
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JP3197448U true JP3197448U (ja) | 2015-05-21 |
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JP (1) | JP3197448U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018070574A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 亮右 山田 | 八ホウ酸二ナトリウム四水和物のパウダーの結晶化を利用したシロアリ駆除の方法 |
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2015
- 2015-01-20 JP JP2015000535U patent/JP3197448U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018070574A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 亮右 山田 | 八ホウ酸二ナトリウム四水和物のパウダーの結晶化を利用したシロアリ駆除の方法 |
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