JP2008162994A - ホウ酸塩による建物木部保護 - Google Patents

Abstract

【課題】木造住宅の腐朽対策やシロアリなどの害虫対策が主要木部全体に対して充分ではない。
【解決手段】木造住宅の新築時（内外装仕上げ前）にホウ酸塩を主要構造木部に吹き付け及びローラー塗布する。
【選択図】なし

Description

本発明は木造住宅の木部を腐朽菌から守り木部の腐敗を遅延させる。

同時にシロアリ・ダニ・ゴキブリなどの害虫を駆除する。

従来の木部腐敗に対しては薬剤の加圧注入材や燻製材の使用が主体でそれ以外の材は腐敗対策を講じておりませんでした。

一方、アメリカではホウ酸塩を加圧注入した木材を使用している。

シロアリ駆除は地盤面から１ｍまでの木部を薬剤塗布で処理している。

この工法では飛来するアメリカカンザイシロアリなどには有効ではない。

また、シロアリ駆除剤は他の害虫（ダニやゴキブリなど）の駆除に対する有効性を表示していない。

発明が解決しようとしている課題

本発明は木造住宅の主要構造木部全体を腐朽菌や害虫から保護するものである。

問題を解決するための手段

人体やペットに対する安全性が製品安全データシートから確認できるホウ酸塩を原材料として使用する。

ホウ酸塩は水溶性の良さから八ホウ酸二ナトリウム四水和物を使用し、１５％程度の水溶液をつくる。

木造住宅の新築時に主要構造木部に水溶液をガン吹き付けする。

施工部位によってはローラーで塗布する。

主要構造部とは柱・土台・梁・母屋・垂木及び外壁、床、屋根の下地に使用する構造用合板などである。

発明の効果

建物の主要構造部全体を保護する効果がある。

ホウ酸塩は木部に浸透して長期の保護効果が見込める。

ホウ酸塩は水溶性が高いので常時浸水している状態は好ましくないが漏水などでも木部の心材部はホウ酸塩が残留して効果を持続する可能性が高い。

Claims (1)

1. 建築物全体の木部にホウ酸塩を吹き付け又はローラーで塗布して木部を腐朽菌及びシロアリ・ダニ・ゴキブリなどの害虫から守る工法。