JP3196944B2 - 楽音処理装置 - Google Patents
楽音処理装置Info
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- 230000005919 time-dependent effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 7
- 241001342895 Chorus Species 0.000 description 3
- HAORKNGNJCEJBX-UHFFFAOYSA-N cyprodinil Chemical compound N=1C(C)=CC(C2CC2)=NC=1NC1=CC=CC=C1 HAORKNGNJCEJBX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 3
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- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キーオンなどの演奏
者の操作をトリガとして効果付与量を時間的に変化させ
る楽音処理装置に関する。
者の操作をトリガとして効果付与量を時間的に変化させ
る楽音処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、楽音信号に広がりを
持たせるための手法は種々提案されている。たとえば、
ステレオサンプリング方式や形成された楽音信号に種々
の効果を付与する方式などがある。
持たせるための手法は種々提案されている。たとえば、
ステレオサンプリング方式や形成された楽音信号に種々
の効果を付与する方式などがある。
【0003】ステレオサンプリング方式は、楽音の自然
な広がりを記録再生することができるが、楽音信号中に
その広がりが含まれており、時に応じてこれを除去する
ことも加工することもできない問題点がある。一方、効
果装置は、形成された楽音に残響やコーラスなどの効果
を付与する装置である。コーラスとは楽音のピッチや位
相を微妙にずらせ、これをもとの楽音に重ね合わせる効
果である。
な広がりを記録再生することができるが、楽音信号中に
その広がりが含まれており、時に応じてこれを除去する
ことも加工することもできない問題点がある。一方、効
果装置は、形成された楽音に残響やコーラスなどの効果
を付与する装置である。コーラスとは楽音のピッチや位
相を微妙にずらせ、これをもとの楽音に重ね合わせる効
果である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、効果装置を用
いて楽音信号に効果を付与する方式では、ステレオサン
プリングのようにリアルな広がり感を実現することがで
きなかった。これは、楽音に付与する効果(たとえばコ
ーラスや残響など)が全ての楽音に一律(たとえば、キ
ーオンとは無関係な低周波発振器に基づく変化)であ
り、楽音が発音してから減衰するまでの間の所定の音色
変化を楽音毎に再現できなかったためであり、また、実
際には楽音の周波数成分毎に異なる変化をしているの
に、全楽音波形に同じ効果しか付与できなかったからで
あった。
いて楽音信号に効果を付与する方式では、ステレオサン
プリングのようにリアルな広がり感を実現することがで
きなかった。これは、楽音に付与する効果(たとえばコ
ーラスや残響など)が全ての楽音に一律(たとえば、キ
ーオンとは無関係な低周波発振器に基づく変化)であ
り、楽音が発音してから減衰するまでの間の所定の音色
変化を楽音毎に再現できなかったためであり、また、実
際には楽音の周波数成分毎に異なる変化をしているの
に、全楽音波形に同じ効果しか付与できなかったからで
あった。
【0005】この発明は、楽音の発音に同期して効果付
与量を変化させることができる楽音処理装置を提供する
ことを目的とする。
与量を変化させることができる楽音処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、楽音
信号を形成する楽音信号形成手段と、形成された楽音信
号を複数の周波数帯域成分に分割する分割手段と、分割
された楽音信号を入力して効果を付与する各周波数帯域
成分毎の効果付与手段と、前記複数の効果付与手段に対
しノートオンに同期してそれぞれ独立した経時的な効果
付与の制御を行う制御手段と、効果が付与された楽音信
号を音響として出力する複数の音響出力手段と、を備え
た楽音処理装置であって、前記効果付与手段は前記複数
の音響出力手段に対応してそれぞれ設けられ、前記音響
出力手段の各々は、前記周波数帯域成分に分割され、そ
れぞれ効果が付与された複数の楽音信号を合成し、音響
として出力することを特徴とする。請求項2の発明は、
前記効果付与手段が、入力された楽音信号を周波数変調
する手段であることを特徴とする。
信号を形成する楽音信号形成手段と、形成された楽音信
号を複数の周波数帯域成分に分割する分割手段と、分割
された楽音信号を入力して効果を付与する各周波数帯域
成分毎の効果付与手段と、前記複数の効果付与手段に対
しノートオンに同期してそれぞれ独立した経時的な効果
付与の制御を行う制御手段と、効果が付与された楽音信
号を音響として出力する複数の音響出力手段と、を備え
た楽音処理装置であって、前記効果付与手段は前記複数
の音響出力手段に対応してそれぞれ設けられ、前記音響
出力手段の各々は、前記周波数帯域成分に分割され、そ
れぞれ効果が付与された複数の楽音信号を合成し、音響
として出力することを特徴とする。請求項2の発明は、
前記効果付与手段が、入力された楽音信号を周波数変調
する手段であることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】この発明の楽音処理装置は、楽音信号形成手段
が楽音信号を形成する。形成された楽音信号は複数の効
果付与手段を介して複数の音響出力手段に出力される。
各効果付与手段は、複数の周波数帯域成分に分割された
楽音信号を入力し、制御手段の制御により、それぞれ独
立して残響やピッチ変調などの経時的効果を楽音信号に
付与する。これにより、各音響出力手段から出力される
楽音は、それぞれ異なる音域で独立して経時的な効果制
御がされるため、極めて変化に富んだ音場制御が可能に
なる。
が楽音信号を形成する。形成された楽音信号は複数の効
果付与手段を介して複数の音響出力手段に出力される。
各効果付与手段は、複数の周波数帯域成分に分割された
楽音信号を入力し、制御手段の制御により、それぞれ独
立して残響やピッチ変調などの経時的効果を楽音信号に
付与する。これにより、各音響出力手段から出力される
楽音は、それぞれ異なる音域で独立して経時的な効果制
御がされるため、極めて変化に富んだ音場制御が可能に
なる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の実施例である電子楽器のブ
ロック図である。この電子楽器は、音源14とサウンド
システム18との間に効果回路16を備えており、音源
14が形成した楽音信号に対して各種の効果を付与する
ことができるものである。
ロック図である。この電子楽器は、音源14とサウンド
システム18との間に効果回路16を備えており、音源
14が形成した楽音信号に対して各種の効果を付与する
ことができるものである。
【0010】制御部11には演奏情報発生部10、パネ
ルインタフェース13、音源14、パラメータメモリ1
5および効果回路16が接続されている。演奏情報発生
部10は演奏者が演奏する装置であり、キーボード等で
ある。演奏情報発生部10は演奏者が操作することによ
り、キーコードやキーオン信号等の演奏情報を発生す
る。パネルインタフェース13には操作パネル12が接
続されている。操作パネル12には音色スイッチや効果
パラメータ調整用の操作子が設けられている。制御部1
1は演奏情報発生部10の操作内容に基づいてキーコー
ドkcdおよびキーオン信号konを発生する。kcd
およびkonは音源14に入力される。またkcdは効
果回路16に内蔵されているEG回路17にも入力され
る。EG回路17は効果パラメータの変化曲線(エンベ
ロープ)を出力する回路である。EG回路17はkon
に基づいてエンベロープを出力する。音源14は一般的
な楽音信号合成回路であり、複数の楽音を同時に形成す
ることができるものである。形成された楽音信号は効果
回路16に出力される。パラメータメモリ15は楽音信
号形成および効果付与の種々のパラメータを記憶したメ
モリである。操作パネル12の操作によって音色や効果
の種類・程度などが設定される。この設定内容に基づい
て制御部11が読み出すべきパラメータをパラメータメ
モリ15に指示する。パラメータメモリ15は指示され
たパラメータを音源14、効果回路16およびEG回路
17に出力する。
ルインタフェース13、音源14、パラメータメモリ1
5および効果回路16が接続されている。演奏情報発生
部10は演奏者が演奏する装置であり、キーボード等で
ある。演奏情報発生部10は演奏者が操作することによ
り、キーコードやキーオン信号等の演奏情報を発生す
る。パネルインタフェース13には操作パネル12が接
続されている。操作パネル12には音色スイッチや効果
パラメータ調整用の操作子が設けられている。制御部1
1は演奏情報発生部10の操作内容に基づいてキーコー
ドkcdおよびキーオン信号konを発生する。kcd
およびkonは音源14に入力される。またkcdは効
果回路16に内蔵されているEG回路17にも入力され
る。EG回路17は効果パラメータの変化曲線(エンベ
ロープ)を出力する回路である。EG回路17はkon
に基づいてエンベロープを出力する。音源14は一般的
な楽音信号合成回路であり、複数の楽音を同時に形成す
ることができるものである。形成された楽音信号は効果
回路16に出力される。パラメータメモリ15は楽音信
号形成および効果付与の種々のパラメータを記憶したメ
モリである。操作パネル12の操作によって音色や効果
の種類・程度などが設定される。この設定内容に基づい
て制御部11が読み出すべきパラメータをパラメータメ
モリ15に指示する。パラメータメモリ15は指示され
たパラメータを音源14、効果回路16およびEG回路
17に出力する。
【0011】図2は前記効果回路16の構成を示す図で
ある。音源14で形成された楽音信号は、効果回路にお
いて低音域、中音域、高音域の3帯域に分割される。こ
の分割はLPF20、BPF21およびHPF22が行
う。各帯域ごとに効果付与回路23が設けられている。
同図には低音域の効果付与回路のみ示すが全て同一の構
成である。効果付与回路23はディレイ32、加算器3
3,34およびEG17、LFO30および加算器31
を備えている。LPF20から入力された信号はディレ
イ32および加算器33、34に入力される。この効果
付与回路は、ディレイ回路32、加算器33、34によ
り疑似ステレオ効果を付与する回路である。左チャンネ
ルに対応する加算器33は直接音とディレイ音とを加算
し、右チャンネルに対応する加算器34は直接音からデ
ィレイ音を減算する。これにより、左右チャンネルで食
い違った櫛状の周波数特性を生じ、楽音に広がりを持た
せることができる。ディレイ回路32のディレイタイム
はEG回路17およびLFO30によって常時変更され
る。ディレイタイムを変化させることにより、疑似ステ
レオの周波数特性が変化し、広がり感に変化を付けるこ
とができる。EG回路17にはパラメータメモリ15か
ら所定のEGパラメータが入力される。EGパラメータ
により、例えば、図3上段に示すような波形のエンベロ
ープが形成される。このエンベロープは同図中段に示す
kon信号の立ち上がり基づいて形成が開始され、立ち
下がりにより減衰する。LFO30はこのエンベロープ
波形に低周波を加算してゆらぎを与える。LFO30が
出力する低周波信号のレベルは、EG回路17が出力す
るエンベロープのレベルより小さい方が望ましい。低音
域、中音域、高音域のそれぞれに分割されて疑似ステレ
オ効果を付与された楽音信号は、加算器40、41によ
り左右チャンネル毎に加算され、サウンドシステム4
2、43に出力される。
ある。音源14で形成された楽音信号は、効果回路にお
いて低音域、中音域、高音域の3帯域に分割される。こ
の分割はLPF20、BPF21およびHPF22が行
う。各帯域ごとに効果付与回路23が設けられている。
同図には低音域の効果付与回路のみ示すが全て同一の構
成である。効果付与回路23はディレイ32、加算器3
3,34およびEG17、LFO30および加算器31
を備えている。LPF20から入力された信号はディレ
イ32および加算器33、34に入力される。この効果
付与回路は、ディレイ回路32、加算器33、34によ
り疑似ステレオ効果を付与する回路である。左チャンネ
ルに対応する加算器33は直接音とディレイ音とを加算
し、右チャンネルに対応する加算器34は直接音からデ
ィレイ音を減算する。これにより、左右チャンネルで食
い違った櫛状の周波数特性を生じ、楽音に広がりを持た
せることができる。ディレイ回路32のディレイタイム
はEG回路17およびLFO30によって常時変更され
る。ディレイタイムを変化させることにより、疑似ステ
レオの周波数特性が変化し、広がり感に変化を付けるこ
とができる。EG回路17にはパラメータメモリ15か
ら所定のEGパラメータが入力される。EGパラメータ
により、例えば、図3上段に示すような波形のエンベロ
ープが形成される。このエンベロープは同図中段に示す
kon信号の立ち上がり基づいて形成が開始され、立ち
下がりにより減衰する。LFO30はこのエンベロープ
波形に低周波を加算してゆらぎを与える。LFO30が
出力する低周波信号のレベルは、EG回路17が出力す
るエンベロープのレベルより小さい方が望ましい。低音
域、中音域、高音域のそれぞれに分割されて疑似ステレ
オ効果を付与された楽音信号は、加算器40、41によ
り左右チャンネル毎に加算され、サウンドシステム4
2、43に出力される。
【0012】このようにこの電子楽器では、形成した楽
音信号を3つの周波数帯域に分割し、そのそれぞれにつ
いて疑似ステレオ効果を付与している。疑似ステレオ効
果の特性を決定するディレイ回路32の遅延時間は、図
3に示すエンベロープにより楽音発生ごとに制御され
る。これにより、楽音の発生時からの時間経過によって
効果を変化させることができるようになる。
音信号を3つの周波数帯域に分割し、そのそれぞれにつ
いて疑似ステレオ効果を付与している。疑似ステレオ効
果の特性を決定するディレイ回路32の遅延時間は、図
3に示すエンベロープにより楽音発生ごとに制御され
る。これにより、楽音の発生時からの時間経過によって
効果を変化させることができるようになる。
【0013】図4は前記効果回路16の他の構成を示す
図である。この効果回路においても音源から入力された
楽音信号を、高音域、中音域、低音域の3つの周波数帯
域に分割し、各帯域毎に効果付与回路を備えている。各
効果付与回路はさらに3系統に分割されている。各系統
は、加算器51、ディレイ回路52、アンプ53を備え
ており、楽音信号をディレイ回路52で遅延出力する。
さらに、遅延された信号はアンプ53、加算器51でフ
ィードバックされる。遅延時間はEG回路54が出力す
るエンベロープおよびLFO55が出力する低周波信号
によりリアルタイムに変化する。EG回路54が出力す
るエンベロープはLFO55にも供給され、LFO55
が出力する低周波信号の振幅(あるいは周波数)を制御
する。遅延時間がリアルタイムに変化することにより、
楽音信号にはピッチ変調が掛けられることになる。した
がって、EG回路54が出力するエンベロープ信号はピ
ッチゆらぎのエンベロープと考えることができる。各効
果付与回路の各系統のEG回路にはそれぞれ独立してE
Gパラメータがセットされる。ピッチ変調が掛けられた
楽音信号は各周波数帯域の系統毎に合成されて3系統の
サウンドシステムから出力される。この効果回路のイン
パルス応答特性は図5に示すようなものである。この図
において、1D1〜3D3は各出力系統を示す。−R1
〜−R3は各系統におけるリフレクションの回数を示
す。
図である。この効果回路においても音源から入力された
楽音信号を、高音域、中音域、低音域の3つの周波数帯
域に分割し、各帯域毎に効果付与回路を備えている。各
効果付与回路はさらに3系統に分割されている。各系統
は、加算器51、ディレイ回路52、アンプ53を備え
ており、楽音信号をディレイ回路52で遅延出力する。
さらに、遅延された信号はアンプ53、加算器51でフ
ィードバックされる。遅延時間はEG回路54が出力す
るエンベロープおよびLFO55が出力する低周波信号
によりリアルタイムに変化する。EG回路54が出力す
るエンベロープはLFO55にも供給され、LFO55
が出力する低周波信号の振幅(あるいは周波数)を制御
する。遅延時間がリアルタイムに変化することにより、
楽音信号にはピッチ変調が掛けられることになる。した
がって、EG回路54が出力するエンベロープ信号はピ
ッチゆらぎのエンベロープと考えることができる。各効
果付与回路の各系統のEG回路にはそれぞれ独立してE
Gパラメータがセットされる。ピッチ変調が掛けられた
楽音信号は各周波数帯域の系統毎に合成されて3系統の
サウンドシステムから出力される。この効果回路のイン
パルス応答特性は図5に示すようなものである。この図
において、1D1〜3D3は各出力系統を示す。−R1
〜−R3は各系統におけるリフレクションの回数を示
す。
【0014】このように、この効果回路では、1つの楽
音信号を3つの周波数帯域に分割し、さらに、それぞれ
の帯域の効果付与回路を3系統に分けてそれぞれ独立し
て遅延時間を変化させるようにした。この出力は、各系
統毎に合成されて別々のスピーカから放音されるので空
間的な音の広がりが得られる。また、周波数ごとに最適
な調整が可能になる。また、全系統においてそれぞれ独
立してピッチ変調が掛けられるため3つのスピーカから
は微妙に異なるピッチの楽音信号が出力されることにな
る。これが空間的に合成されることによって自然なうな
りを生じ、漂うような音場感が得られる。
音信号を3つの周波数帯域に分割し、さらに、それぞれ
の帯域の効果付与回路を3系統に分けてそれぞれ独立し
て遅延時間を変化させるようにした。この出力は、各系
統毎に合成されて別々のスピーカから放音されるので空
間的な音の広がりが得られる。また、周波数ごとに最適
な調整が可能になる。また、全系統においてそれぞれ独
立してピッチ変調が掛けられるため3つのスピーカから
は微妙に異なるピッチの楽音信号が出力されることにな
る。これが空間的に合成されることによって自然なうな
りを生じ、漂うような音場感が得られる。
【0015】
【発明の効果】このように、この発明の楽音処理装置に
よれば、複数の音響出力手段がそれぞれ楽音の異なる周
波数成分を出力し、それに付与する効果をそれぞれ独立
して発音開始から経時的に変化させることができるた
め、各音響出力手段から出力される楽音が経時的に且つ
それぞれ独立に微妙に変化し、極めて変化に富んだ音場
制御が可能になる。
よれば、複数の音響出力手段がそれぞれ楽音の異なる周
波数成分を出力し、それに付与する効果をそれぞれ独立
して発音開始から経時的に変化させることができるた
め、各音響出力手段から出力される楽音が経時的に且つ
それぞれ独立に微妙に変化し、極めて変化に富んだ音場
制御が可能になる。
【図1】この発明の実施例である電子楽器のブロック図
【図2】同電子楽器の効果回路の構成を示す図
【図3】同電子楽器の信号のタイミングチャートを示す
図
図
【図4】同電子楽器の効果回路の他の構成を示す図
【図5】同効果回路によるインパルス応答を示す図
17、54−EG回路
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−9127(JP,U) 実開 昭52−53729(JP,U) 実開 昭60−150598(JP,U) 実開 平2−149996(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 楽音信号を形成する楽音信号形成手段
と、 形成された楽音信号を複数の周波数帯域成分に分割する
分割手段と、分割された 楽音信号を入力して効果を付与する各周波数
帯域成分毎の効果付与手段と、前記複数の 効果付与手段に対し、ノートオンに同期して
それぞれ独立した経時的な効果付与の制御を行う制御手
段と、効果が付与された 楽音信号を音響として出力する複数の
音響出力手段と、 を備えた楽音処理装置であって、 前記効果付与手段は、前記複数の音響出力手段に対応し
てそれぞれ設けられ、 前記音響出力手段の各々は、前記周波数帯域成分に分割
され、それぞれ効果が付与された複数の楽音信号を合成
し、音響として出力することを特徴とする楽音処理装
置。 - 【請求項2】 前記効果付与手段は、入力された楽音信
号を周波数変調する手段である請求項1に記載の楽音処
理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24156292A JP3196944B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 楽音処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24156292A JP3196944B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 楽音処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0695674A JPH0695674A (ja) | 1994-04-08 |
| JP3196944B2 true JP3196944B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17076192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24156292A Expired - Fee Related JP3196944B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 楽音処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3196944B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS554012A (en) * | 1978-06-22 | 1980-01-12 | Casio Computer Co Ltd | Musical tone generator in electronic instrument |
| JPS55178192U (ja) * | 1979-06-06 | 1980-12-20 | ||
| JPS5610688U (ja) * | 1979-07-02 | 1981-01-29 | ||
| JPS60140394A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-25 | カシオ計算機株式会社 | 効果装置 |
| JPS62103696A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-14 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
| JPH023596U (ja) * | 1988-06-20 | 1990-01-10 | ||
| JPH02188798A (ja) * | 1989-01-18 | 1990-07-24 | Casio Comput Co Ltd | 電子楽器 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24156292A patent/JP3196944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0695674A (ja) | 1994-04-08 |
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