JP2888138B2 - 効果音発生装置 - Google Patents
効果音発生装置Info
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- JP2888138B2 JP2888138B2 JP6151634A JP15163494A JP2888138B2 JP 2888138 B2 JP2888138 B2 JP 2888138B2 JP 6151634 A JP6151634 A JP 6151634A JP 15163494 A JP15163494 A JP 15163494A JP 2888138 B2 JP2888138 B2 JP 2888138B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ギターやその他
の電子楽器、又はカラオケ装置等に効果音を付与するた
めの効果音発生装置に関する。
の電子楽器、又はカラオケ装置等に効果音を付与するた
めの効果音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ギター、電子ドラム、電子ピアノ、
シンセサイザ等の電子楽器では、楽音発生装置から供給
される種々の音階音から、例えばビブラート、リバー
ブ、フェイザー、コーラス等の効果音を生成する効果音
発生装置が用いられる。また、電子楽器以外でも、例え
ばカラオケシステムでは、エコーが効果音として一般的
に用いられている。従来、この種の効果音発生装置とし
ては、入力信号を所定のレベルでクリップすることによ
り、波形を歪ませるディストーション回路や周波数特性
を時間的に変化させて特殊な効果音を発生させる歪ディ
レイ変調回路、更には、高調波歪発生回路とくし形フィ
ルターとを組み合わせたもの等が知られている。
シンセサイザ等の電子楽器では、楽音発生装置から供給
される種々の音階音から、例えばビブラート、リバー
ブ、フェイザー、コーラス等の効果音を生成する効果音
発生装置が用いられる。また、電子楽器以外でも、例え
ばカラオケシステムでは、エコーが効果音として一般的
に用いられている。従来、この種の効果音発生装置とし
ては、入力信号を所定のレベルでクリップすることによ
り、波形を歪ませるディストーション回路や周波数特性
を時間的に変化させて特殊な効果音を発生させる歪ディ
レイ変調回路、更には、高調波歪発生回路とくし形フィ
ルターとを組み合わせたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の効果音発生装置では、発生可能な効果音の種類に限り
があり、より多様な効果音を生成することが困難であ
る。この発明は、このような問題点に鑑みてなされたも
ので、従来よりもバリエーションに富んだ多様な効果音
を発生させることができる効果音発生装置を提供するこ
とを目的とする。
の効果音発生装置では、発生可能な効果音の種類に限り
があり、より多様な効果音を生成することが困難であ
る。この発明は、このような問題点に鑑みてなされたも
ので、従来よりもバリエーションに富んだ多様な効果音
を発生させることができる効果音発生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る効果音発
生装置は、入力信号を所定の基準レベルを境として振幅
方向に分割して複数の分割入力信号を出力する入力信号
分割手段と、この入力信号分割手段から出力される複数
の分割入力信号に対してそれぞれ別々に遅延処理を施す
複数の遅延手段と、この複数の遅延手段からの出力及び
前記入力信号に対してそれぞれ別々に減衰量調整処理を
施す複数の減衰量調整手段と、この複数の減衰量調整手
段の出力を加算して出力信号として出力する加算手段と
を備えたことを特徴とする。
生装置は、入力信号を所定の基準レベルを境として振幅
方向に分割して複数の分割入力信号を出力する入力信号
分割手段と、この入力信号分割手段から出力される複数
の分割入力信号に対してそれぞれ別々に遅延処理を施す
複数の遅延手段と、この複数の遅延手段からの出力及び
前記入力信号に対してそれぞれ別々に減衰量調整処理を
施す複数の減衰量調整手段と、この複数の減衰量調整手
段の出力を加算して出力信号として出力する加算手段と
を備えたことを特徴とする。
【0005】
【0006】この装置において、前記基準レベル、前記
各遅延手段の遅延時間、及び前記各減衰量調整手段の減
衰量の少なくとも1つを変調信号によって変調するよう
にしてもよい。
各遅延手段の遅延時間、及び前記各減衰量調整手段の減
衰量の少なくとも1つを変調信号によって変調するよう
にしてもよい。
【0007】
【作用】この発明によれば、入力信号を振幅方向に分割
して、各分割入力信号をそれぞれ別々に処理して、もと
の入力信号と合成するようにしているので、入力信号全
体を一様に処理する従来の装置よりも、信号処理の組み
合わせの数が大幅に増加する。このため、もとの入力信
号の特徴は残したまま、極めて多様な種類の効果音の合
成が可能になる。合成前の各信号の処理としては、遅延
処理、減衰量調整等があるが、これらの処理及び入力信
号の分割の基準となるレベルの少なくとも一つを変調す
ることによって、更に多様な種類の効果音を生成するこ
とができる。
して、各分割入力信号をそれぞれ別々に処理して、もと
の入力信号と合成するようにしているので、入力信号全
体を一様に処理する従来の装置よりも、信号処理の組み
合わせの数が大幅に増加する。このため、もとの入力信
号の特徴は残したまま、極めて多様な種類の効果音の合
成が可能になる。合成前の各信号の処理としては、遅延
処理、減衰量調整等があるが、これらの処理及び入力信
号の分割の基準となるレベルの少なくとも一つを変調す
ることによって、更に多様な種類の効果音を生成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る効果音発
生回路のブロック図である。効果音付与の対象とされる
入力信号は、電子楽器、例えば電子ギターの出力信号や
カラオケ装置の出力信号等である。入力信号は、正半波
検波回路1及び負半波検波回路2に入力され、これらの
各回路1,2で正半波及び負半波に分割される。これら
の分割入力信号は、それぞれ遅延素子3,4に入力さ
れ、それぞれ独立の遅延時間で遅延処理される。これら
遅延素子3,4の出力及び入力信号は、それぞれ減衰量
調整器5,6,7に入力され、それぞれ独立の減衰量で
振幅を調整される。減衰量調整器5,6,7の出力は、
加算器8で加算され、出力信号として出力される。
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る効果音発
生回路のブロック図である。効果音付与の対象とされる
入力信号は、電子楽器、例えば電子ギターの出力信号や
カラオケ装置の出力信号等である。入力信号は、正半波
検波回路1及び負半波検波回路2に入力され、これらの
各回路1,2で正半波及び負半波に分割される。これら
の分割入力信号は、それぞれ遅延素子3,4に入力さ
れ、それぞれ独立の遅延時間で遅延処理される。これら
遅延素子3,4の出力及び入力信号は、それぞれ減衰量
調整器5,6,7に入力され、それぞれ独立の減衰量で
振幅を調整される。減衰量調整器5,6,7の出力は、
加算器8で加算され、出力信号として出力される。
【0009】この回路によれば、図2の(a)の様な入
力信号が入力されると、正半波検波回路1で抽出され所
定の遅延処理及び減衰処理を施された図2(b)のよう
な正半波と、負半波検波回路2で抽出され所定の遅延処
理及び減衰処理を施された図2(c)のような負半波と
の合成波形[図2(d)]が、所定の減衰処理を施され
た入力信号と加算器8で合成され、この加算器8の合成
波形(図示せず)を出力信号として得ることができる。
各部の遅延時間及び減衰量はそれぞれ独立に決定するこ
とができるので、遅延時間及び減衰量の組み合わせによ
って様々な合成波形を効果音出力として生成することが
できる。
力信号が入力されると、正半波検波回路1で抽出され所
定の遅延処理及び減衰処理を施された図2(b)のよう
な正半波と、負半波検波回路2で抽出され所定の遅延処
理及び減衰処理を施された図2(c)のような負半波と
の合成波形[図2(d)]が、所定の減衰処理を施され
た入力信号と加算器8で合成され、この加算器8の合成
波形(図示せず)を出力信号として得ることができる。
各部の遅延時間及び減衰量はそれぞれ独立に決定するこ
とができるので、遅延時間及び減衰量の組み合わせによ
って様々な合成波形を効果音出力として生成することが
できる。
【0010】図3は、この発明の他の実施例に係る効果
音発生回路を示すブロック図である。この回路では、遅
延素子3,4の出力をそれぞれ減衰器11,12を介し
てフィードバックして、加算器13,14で入力と加算
している。また、この回路では、遅延素子3,4の遅延
量及び減衰量調整器5,6,7,11,12の減衰量を
例えば正弦波や三角波等の変調信号によって変調するよ
うにしている。この回路によれば、遅延素子の遅延量や
各信号の減衰量を時間的に変化させることにより、周波
数特性を時間的に変化させることができるので、更に特
殊な効果音を生成することができる。
音発生回路を示すブロック図である。この回路では、遅
延素子3,4の出力をそれぞれ減衰器11,12を介し
てフィードバックして、加算器13,14で入力と加算
している。また、この回路では、遅延素子3,4の遅延
量及び減衰量調整器5,6,7,11,12の減衰量を
例えば正弦波や三角波等の変調信号によって変調するよ
うにしている。この回路によれば、遅延素子の遅延量や
各信号の減衰量を時間的に変化させることにより、周波
数特性を時間的に変化させることができるので、更に特
殊な効果音を生成することができる。
【0011】図4は、この発明の更に他の実施例に係る
効果音発生回路のブロック図である。この実施例では、
入力信号を2つの基準レベルVr1,Vr2を境に振幅方向
に3分割し、3つの分割入力信号を得るためのクリップ
回路21,22,23が設けられている。これらクリッ
プ回路21,22,23からの分割入力信号は、遅延素
子24,25,26でそれぞれ独立に遅延処理を施され
る。入力信号と遅延素子24,25,26の出力とは減
衰量調整器27,28,29,30で減衰量を調整さ
れ、加算器31で合成される。遅延素子24,25,2
6の遅延量及び減衰調整器27,28,29,30の減
衰量は変調信号によって変調するようにしてもよい。
効果音発生回路のブロック図である。この実施例では、
入力信号を2つの基準レベルVr1,Vr2を境に振幅方向
に3分割し、3つの分割入力信号を得るためのクリップ
回路21,22,23が設けられている。これらクリッ
プ回路21,22,23からの分割入力信号は、遅延素
子24,25,26でそれぞれ独立に遅延処理を施され
る。入力信号と遅延素子24,25,26の出力とは減
衰量調整器27,28,29,30で減衰量を調整さ
れ、加算器31で合成される。遅延素子24,25,2
6の遅延量及び減衰調整器27,28,29,30の減
衰量は変調信号によって変調するようにしてもよい。
【0012】この実施例によれば、入力信号が振幅方向
に3分割されるので、効果音の種類が更に増す。また、
基準レベルVr1,Vr2についても時間的に変化させるよ
うに変調をかければ、更に多彩な効果音を発生させるこ
とができる。
に3分割されるので、効果音の種類が更に増す。また、
基準レベルVr1,Vr2についても時間的に変化させるよ
うに変調をかければ、更に多彩な効果音を発生させるこ
とができる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
入力信号を振幅方向に分割して、各分割入力信号をそれ
ぞれ別々に処理して、もとの入力信号と合成するように
しているので、入力信号全体を一様に処理する従来の装
置よりも、信号処理の組み合わせの数が大幅に増加す
る。このため、もとの入力信号の特徴は残したまま、極
めて多様な種類の効果音の合成が可能になる。
入力信号を振幅方向に分割して、各分割入力信号をそれ
ぞれ別々に処理して、もとの入力信号と合成するように
しているので、入力信号全体を一様に処理する従来の装
置よりも、信号処理の組み合わせの数が大幅に増加す
る。このため、もとの入力信号の特徴は残したまま、極
めて多様な種類の効果音の合成が可能になる。
【図1】 この発明の一実施例に係る効果音発生回路の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】 同回路の各部の信号の波形図である。
【図3】 この発明の他の実施例に係る効果音発生回路
のブロック図である。
のブロック図である。
【図4】 この発明の更に他の同回路の効果音発生回路
のブロック図である。
のブロック図である。
1…正半波検波回路、2…負半波検波回路、3,4,2
4〜26…遅延素子、5〜7,11,12,27〜30
…減衰量調整器、8,13,14,31…加算器、21
〜23…クリップ回路。
4〜26…遅延素子、5〜7,11,12,27〜30
…減衰量調整器、8,13,14,31…加算器、21
〜23…クリップ回路。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号を所定の基準レベルを境として
振幅方向に分割して複数の分割入力信号を出力する入力
信号分割手段(21〜23)と、 この入力信号分割手段(21〜23)から出力される複
数の分割入力信号に対してそれぞれ別々に遅延処理を施
す複数の遅延手段(24〜26)と、 この複数の遅延手段(24〜26)からの出力及び入力
信号に対してそれぞれ別々に減衰量調整処理を施す複数
の減衰量調整手段(27〜30)と、 この複数の減衰量調整手段(27〜30)の出力を加算
して出力信号として出力する加算手段(31)とを備え
たことを特徴とする効果音発生装置。 - 【請求項2】 基準レベル、各遅延手段(24〜26)
の遅延時間及び各減衰量調整手段(27〜30)の減衰
量の少なくとも1つを変調信号によって変調するように
したことを特徴とする請求項1記載の効果音発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6151634A JP2888138B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 効果音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6151634A JP2888138B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 効果音発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334180A JPH07334180A (ja) | 1995-12-22 |
JP2888138B2 true JP2888138B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=15522838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6151634A Expired - Fee Related JP2888138B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 効果音発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2888138B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10116088A (ja) * | 1996-10-14 | 1998-05-06 | Roland Corp | 効果付与装置 |
JP4985570B2 (ja) | 2008-07-08 | 2012-07-25 | 株式会社Jvcケンウッド | ディジタル音響信号処理方法及び処理装置 |
JP5375861B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2013-12-25 | ヤマハ株式会社 | オーディオ再生の効果付加方法およびその装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2643717B2 (ja) * | 1992-02-25 | 1997-08-20 | ヤマハ株式会社 | 楽音合成装置 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP6151634A patent/JP2888138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07334180A (ja) | 1995-12-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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