JP3013387B2 - 楽音形成装置 - Google Patents

楽音形成装置

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JP3013387B2 JP2109011A JP10901190A JP3013387B2 JP 3013387 B2 JP3013387 B2 JP 3013387B2 JP 2109011 A JP2109011 A JP 2109011A JP 10901190 A JP10901190 A JP 10901190A JP 3013387 B2 JP3013387 B2 JP 3013387B2
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【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は、ビブラートやトレモロ等の効果を楽音に
付与することのできる楽音形成装置に関する。
(b)従来の技術 自然楽器や人声では、発音する楽音に表情をつけるた
め、ビブラートやトレモロを付加する場合が多い。ここ
で、ビブラートとは低周波(数Hz)で楽音信号を周波数
変調することによって得られる効果である。また、トレ
モロとは低周波で楽音信号を振幅変調することによって
得られる効果である。ともに、楽音に柔らかく繊細な表
情を与えることができる効果である。自然楽器や人声の
ビブラート(ピッチのゆらぎ)やトレモロ(振幅のゆら
ぎ)は、第2図〜第5図(第2図:アルトサックス,第
3図:ヴァイオリン,第4図,第5図:男声)に示すよ
うに、ピッチの変動と同期して振幅も変動しており、そ
の位相はアルトサックス,ヴァイオリンで逆相になって
おり、男声で同相になっている。また、その変動量は互
いに相関した量になっている。これは、管楽器において
はビブラートをかけるためにブレス圧に強弱をつけるた
めリードの振幅や空気の流量がそれに伴って変化するた
めと考えられる。また、ヴァイオリンの場合には弦を押
さえる指の上下によってピッチとともに振幅も変動を受
けるからであると考えられる。
ところで、ビブラートやトレモロの効果を楽音を付与
することのできる電子楽器が、従来から実用化されてい
る。電子楽器では、低周波発振器(LFO)で発生した低
周波信号で楽音信号を周波数変調および振幅変調するこ
とにより、ビブラートやトレモロの効果を得るようにし
ていた。
(c)発明が解決しようとする課題 しかし、従来の電子楽器では上述した自然楽器や人声
のような自然なピッチ変動と振幅変動との位相関係や変
動の相関を設定することは極めて困難であった。すなわ
ち、同一の変調源に基づいてピッチ変調と振幅変調とを
同時にかけることは可能であったが、その位相を任意に
設定したり、その大きさの相関を任意に設定することが
不可能であったために、音色によっては不自然な効果が
かかってしまう欠点があった。
この発明は、ピッチ変調と振幅変調の各位相を楽音指
定情報に基づいて変更させてより自然な効果を出すこと
を目的とする。
(d)課題を解決するための手段 この発明は、形成される楽音に関する情報である楽音
指定情報を供給する楽音指定情報供給手段と、 指定された音高の楽音波形を形成する楽音波形形成手
段と、 前記楽音形成に対する周波数変調と振幅変調の各々の
変調波形を1つの変調信号生成部で形成する変調波形形
成手段と、 前記楽音指定情報に応じて前記周波数変調と振幅変調
の各々の変調波形の位相を異ならせる位相変更手段と、 前記位相の異なった変調波形により前記楽音波形を周
波数変調および振幅変調する変調手段と、 を備えてなるものである。
また、前記変調波形に対し、前記楽音指定情報に応じ
て所定のエンベロープを付加する手段を設け、あるい
は、前記変調波形に対し、前記楽音指定情報に応じて前
記周波数変調と振幅変調の各々の変調波形のレベルを変
える手段を設け、また、これにノイズを発生して前記変
調波形に付加するノイズ発生手段と、前記変調波形に対
し、前記楽音指定情報に応じて前記周波数変調と振幅変
調の各々の変調波形に付加するノイズのレベルを変える
手段を設けたものである。
(e)発明の作用 この発明の楽音形成装置では、変調波形形成手段が形
成した変調波形に基づいて、楽音波形に周波数変調およ
び振幅変調をかける。請求項1の発明では、楽音指定情
報供給手段からの楽音指定情報に基づいて、周波数変調
波形と振幅変調波形との位相を異ならせる手段を設け
た。これにより、周波数変調(ビブラート)と振幅変調
(トレモロ)の位相を同相/逆相およびその他の位相に
設定することができ、自然楽器や人声をより正確にシミ
ュレーションすることができる。また、楽音波形に対す
る周波数変調と振幅変調の各々の変調波形を1つの変調
信号生成部で形成するようにしているから、この変調波
形だけをモデファイすることにより、周波数変調波形と
振幅変調波形とを相関して変化させることができる。こ
れにより、周波数変調と振幅変調との比率を常に適当に
保つことができる。
(e)発明の作用 この発明の電子楽器では、変調波形形成回路が形成し
た変調波形に基づいて、楽音波形に周波数変調および振
幅変調をかける。第1の発明では、周波数変調波形と振
幅変調波形との位相を楽音指定情報に応じて変化させる
手段を設けた。これにより、周波数変調(ビブラート)
と振幅変調(トレモロ)の位相を同相/逆相およびその
他の位相に楽音指定情報に基づいて設定することがで
き、自然楽器や人声をシミュレーションすることができ
るほか、いままでにない効果を出すことができる。ま
た、第2の発明では、周波数変調波形と振幅変調波形と
を相関して変化させるようにした。これによって、周波
数変調と振幅変調との比率を常に適当に保つことができ
る。
(f)実施例 第1図はこの発明の実施例である電子楽器の構成を示
すブロック図である。この電子楽器は電子鍵盤楽器であ
り、鍵盤を構成するキーのオンによって楽音を発生す
る。キーオンは鍵情報発生回路1によって検出される。
鍵情報発生回路1は、キーオンを検出したキーのキーコ
ードKCおよび(キーオンされている間高レベルを持続す
る)キーオン信号KONを出力する。楽音の基本波形の形
成はこの鍵情報発生回路1,Fナンバ変換回路6,楽音波形
発生回路8によって行われる。Fナンバ変換回路6は、
鍵情報発生回路1から入力されたキーコードKCを対応す
るFナンバ(周波数を示す数値データ)に変換する回路
である。楽音波形発生回路8は、入力されたFナンバに
対応した周波数の楽音波形を発生する回路である。ここ
で、Fナンバ変換回路6と楽音波形発生回路8との間に
は加算器7が挿入されており、後述するピッチ制御系か
ら入力されるピッチ制御データPMによって、Fナンバ変
換回路6が出力したFナンバを増減する。Fナンバが増
減されると楽音波形発生回路8が発生する楽音波形のピ
ッチが上下し、ビブラートや周波数の揺らぎとして現れ
る。楽音波形発生回路8は鍵情報発生回路1が発生する
キーオン信号KONの立ち上がりをトリガとして楽音波形
の発声を開始する。楽音波形発生回路8が発生した楽音
波形は乗算器9に入力される。乗算器9では後述する振
幅制御系から入力された振幅変調データVolに基づいて
楽音波形の振幅が制御される。振幅を制御された楽音波
形が楽音信号としてサウンドシステム等に出力される。
振幅制御系としては楽音の時間的振幅変化を制御するエ
ンベロープジェネレータ25やトレモロや揺らぎ等を制御
する振幅変調系とがある。エンベロープジェネレータ25
はキーオン信号KONに基づいてエンベロープ波形を発生
し、乗算回路24において振幅変調系から入力された振幅
変調データAMと合成されて振幅制御データVolを形成す
る。
ピッチ変調系および振幅変調系の基本的な変調信号は
変調信号発生器(LFO)4が発生する。このLFO4のパラ
メータや発生された低周波信号を修飾するパラメータを
発生する回路として楽音指定パラメータ発生部3,ノイズ
発生器5,変調EG発生回路14およびピッチ−振幅変換器15
が設けられている。変調信号発生器4は楽音指定パラメ
ータ発生部3から入力された波形決定データやスピード
決定データに基づいて所定の波形(ノコギリ波や三角波
等)の低周波信号を発生する。変調EG発生回路14はLFO4
が発生した低周波信号に変調EG波形を付加する。変調EG
波形は、例えばビブラートの深さの時間的変化(ディレ
イタイム等)として現れる。変調EG波形が付加された変
調信号はピッチ変調系と振幅変調系とに分岐されそれぞ
れ乗算器11および18に入力される。
ピッチ変調系において、乗算器11には前記楽音指定パ
ラメータ発生部から出力されたピッチモジュレーション
データPMDが入力される。このピッチモジュレーション
データは例えば楽音の立ち上がり時の揺らぎ等を形成す
るための予め定められた時間的変化を有するデータであ
る。更に、この変調信号には加算器12において揺らぎ信
号が付加される。この揺らぎ信号はノイズ発生器5が発
生したいわゆるホワイトノイズを前記楽音指定パラメー
タ発生部3が発生したピッチ揺らぎデータFBMDで制御し
たものである。ホワイトノイズは全くランダムな信号で
あるため、電子回路の正確な周期感を解消してピッチ変
動に自然な感じを与えるために付加されるものである。
この変調信号は更に乗算器13において変調操作子2から
の変調信号Modで制御されたのちピッチ制御データPMと
して加算器7に入力される。ここで変調操作子2は例え
ばモジュレーションホイール等であり、演奏時の操作に
よって変調データModを生成することができるものであ
る。
振幅変調系では、前記ピッチ変調系と同様に、乗算器
18で前記楽音指定パラメータ発生部3から出力されピッ
チ−振幅切換器15でコンバートされた振幅モジュレーシ
ョンデータAMDが入力され、加算器19においてノイズ発
生器5および楽音指定パラメータ発生部3が発生した信
号に基づく揺らぎ信号が加算される。この変調信号は、
乗算器20で反転され、切換器21に反転前の信号および反
転後の信号の両方が入力される。切換器21には選択信号
POLが入力され、この信号によって反転前の信号又は反
転後の信号の何れか一方が選択されて乗算器22に出力さ
れる。乗算器22で、さらに変調操作子2からの変調信号
Modが付加されたのち、乗算器24でエンベロープジェネ
レータ25から出力されるエンベロープ信号と合成されて
振幅制御データVolとなる。
このように、この電子楽器では切換器21において変調
信号の反転/非反転を切り換えるようにしたことによ
り、ほぼ同一の信号を用いるピッチ変調系と振幅変調系
の位相を同相/逆相に切り換えることができる。また、
変調EG発生回路14および変調操作子2の操作量によって
ピッチ変調,振幅変調の双方が同時に(相関して)増減
されるため、適当なバランスを保った状態を保持するこ
とができる。なお、位相変化は、同相/逆相に限らず90
度等のより細かい角度に設定できるようにしてもよい。
また、周波数変調側に位相等を変化させる手段を設けて
もよい。
なお、この電子楽器は専用のハードウェアで構成した
がCPUを用いたソフトウェアで動作する電子回路でも同
様の機能を実現することができる。
(g)発明の効果 以上のようにこの発明によれば、周波数に微妙な上下
を与える周波数変調波形と、振幅に微妙な上下を与える
振幅変調波形とを同一の信号源で形成し、かつ、その位
相を楽音指定情報に応じてずらすことができるため、自
然楽器に類似したビブラート効果を与えることができる
とともに、従来にはない新たな音響的効果を付与するこ
とができる。さらに、この発明によれば、周波数変調波
形と振幅変調波形とを楽音指定情報に応じて相関して増
減することができるため、楽音の表現が自然になるとと
もに、パラメータの設定が一方のみでよくなるため楽器
の演奏,設定が容易になる利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例である電子楽器の構成を示す
ブロック図、第2図〜第5図は自然楽器や肉声における
ピッチと振幅との時間的変位を示す図である。 4……変調信号発生器(LFO)、 15……ピッチ−振幅変換器、21……切換器。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形成される楽音に関する情報である楽音指
    定情報を供給する楽音指定情報供給手段と、 指定された音高の楽音波形を形成する楽音波形形成手段
    と、 前記楽音形成に対する周波数変調と振幅変調とを行うた
    めの各々の変調波形を1つの変調信号生成部で形成する
    変調波形形成手段と、 前記楽音指定情報に応じて前記周波数変調と振幅変調と
    を行うための各々の変調波形の位相を互いに異ならせる
    位相変更手段と、 前記位相を異ならせた変調波形により前記楽音波形を周
    波数変調および振幅変調する変調手段と、 を備えてなる、楽音形成装置。
  2. 【請求項2】前記変調波形に対し、前記楽音指定情報に
    応じて所定のエンベロープを付加する手段を設けた、請
    求項1記載の楽音形成装置。
  3. 【請求項3】前記変調波形に対し、前記楽音指定情報に
    応じて前記周波数変調と振幅変調とを行うための各々の
    変調波形のレベルを変える手段を設けた、請求項1また
    は2記載の楽音形成装置。
  4. 【請求項4】ノイズを発生して前記変調波形に付加する
    ノイズ発生手段と、 前記変調波形に対し、前記楽音指定情報に応じて前記周
    波数変調と振幅変調とを行うための各々の変調波形に付
    加するノイズのレベルを変える手段を設けた、請求項1
    〜3のいずれかに記載の楽音形成装置。
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