JP2836116B2 - 音響処理装置 - Google Patents

音響処理装置

Info

Publication number
JP2836116B2
JP2836116B2 JP1242494A JP24249489A JP2836116B2 JP 2836116 B2 JP2836116 B2 JP 2836116B2 JP 1242494 A JP1242494 A JP 1242494A JP 24249489 A JP24249489 A JP 24249489A JP 2836116 B2 JP2836116 B2 JP 2836116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
sound
adder
tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1242494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03103900A (ja
Inventor
千史 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP1242494A priority Critical patent/JP2836116B2/ja
Priority to US07/581,310 priority patent/US5256830A/en
Publication of JPH03103900A publication Critical patent/JPH03103900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2836116B2 publication Critical patent/JP2836116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この発明は、自然楽器の共鳴器の模擬した共鳴装置あ
るいは残響装置等に用いて好適な音響処理装置に関す
る。 「従来の技術」 自然楽器の中には、発音体の信号を効率的に空気中に
放射するための共鳴器を備えたものが多い。例えばピア
ノは共鳴器として響板を有しており、ハンマによって弦
に与えられた振動が駒を介して響板全体に伝わり、響板
によって振動が保存され、この響板の信号が空気中に放
射され、楽音として聴取される。同様に、ギターも、共
鳴器として箱を有しており、箱が弦の振動に共鳴するこ
とにより、大きな楽音が発生される。このように、共鳴
器を備えた自然楽器においては、弦の信号が共鳴器によ
って保存されると共に効率的に空気中に放射される。従
って、持続性を持った豊かな音質をの楽音が十分な音量
で発生される。 従来より、このような自然楽器と共鳴器と同等の音響
特性の得られる音響処理装置の実現が検討されている。 「発明が解決しようとする課題」 ところで、ピアノの響板はそれ自体非対称な構造であ
り、しかも、ピアノに張り巡らされた各弦の響板に対す
る位置関係は各々異なっているので、各弦の振動に対し
て与えられる共鳴効果は各々異なる。すなわち、ピアノ
において、各弦の共鳴音は、各々、異なった音響処理に
よって生成されると考えられる。従って、一口にピアノ
の響板に相当する音響処理装置を実現するといっても、
各音高に対応し、音響処理内容の異なった共鳴回路を多
数用意する必要があり、著しく大規模な回路構成となっ
てしまうという問題があった。また、ピアノ以外の楽器
においても、共鳴器の音響特性が音高によって異なるも
のが多く、これらの楽器の共鳴音を忠実に再生するに
は、各音高に応じて異なった音響処理を行うことが望ま
しい。 この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、小規模な回路構成で、しかも、実際の自然楽器の共
鳴器と同等の音響特性の得られる音響処理装置を提供す
ることを目的としている。 「課題を解決するための手段」 この発明は、複数の音源から出力される各楽音信号に
対し、音響処理を施して出力する音響処理装置であっ
て、 入力された信号を合成して合成信号を出力する複数の
合成手段と、 前記各楽音信号を各々所定の配分比率で前記複数の合
成手段に分配する分配手段と、 前記複数の合成手段からの各合成信号に対して各々異
なった音響処理を施すと共に各処理結果を重ね合わせて
出力する音響処理手段と を具備することを特徴としている。 「作用」 上記構成によれば、複数の音源から出力される各楽音
信号が分配手段によって所定の分配比率で複数の合成手
段へ分配され、各合成手段から出力される合成信号に対
し、音響処理手段によって各々異なった音響処理が実施
され、各処理結果が重ね合わされて出力される。 「実施例」 以下、図面を参照し、本発明の実施例を説明する。
【本発明の基本的構成】
第1図は本発明によってピアノの響板に相当する音響
処理を行う音響処理装置を実現する場合の基本的構成を
示したものである。同図において、音源TG1〜TGnは、音
高の異なったn個の発音体、すなわち、ピアノに張設さ
れたn本の弦に対応するものである。これらの音源TG1
〜TGnは、図示していない演奏制御手段によって演奏操
作情報に基づいて駆動され、各弦が励起された場合に発
生される楽音波形を形成し、楽音信号S1〜Snとして出力
する。そして、楽音信号S1〜Snは、加算器A1によって加
算され、該加算結果が、弦の振動が直接放射されること
によって聴取される楽音、いわゆる直接音に相当する信
号SDRYとして加算器A2に供給される。 また、楽音信号S1〜Snには、乗算器M11〜M1nによって
乗算計数α〜αnが各々乗算され、各乗算結果が加算
器AM1によって加算され、加算結果が共鳴回路LLの入力
端IN1に与えられる。さらに、楽音信号S1〜Snには、乗
算器M21〜M2nによって乗算計数β〜βnが各々乗算さ
れ、各乗算結果が加算器AM2によって加算され、加算結
果が共鳴回路LLの入力端IN2に入力される。ここで、計
数αk(k=1〜n)は、楽音信号Sk(K=1〜n)が
高音域に属する度合を示す係数であり、楽音信号Sk(k
=1〜n)の高音が高くなる程、大きな値が設定され
る。逆に、係数βk(k=1〜n)は楽音信号Sk(K=
1〜n)が低音域に属する度合を示すものであり、楽音
信号Sk(k=1〜n)の音高が高くなる程、小さな値が
設定される。このようにして、共鳴回路LLの入力端IN1,
IN2に楽音信号Sk(k=1〜n)がその音高に応じた比
率で分配されて入力される。 共鳴回路LLは、ピアノの響板の音響特性が音高によっ
て異なるのに対応し、高音域用の音響処理機能と低音域
用の音響処理機能を共に備えた構成となっている。そし
て、各楽音信号Sk(k=1〜n)において、入力端IN1
に分配された信号については高音域用音響処理が施さ
れ、入力端IN2に分配された信号については低温域音響
処理が施され、各処理結果を重ね合わせたものが各楽音
信号Sk(k=1〜n)に対する共鳴信号として出力され
る。前述したように、楽音信号Sk(k=1〜n)は、入
力端IN1およびIN2に対して高音に応じた比率で分配され
るので、結局、各楽音信号Sk(k=1〜n)に対し、音
高に応じた音響処理が行われる。そして、共鳴回路LLか
ら出力される共鳴音信号と加算器A1から出力される直接
音信号SDRYとが加算器A2によって加算され、通常の自然
楽器演奏において聴取される楽音に相当する信号が得ら
れる。 さて、電子楽器等では、時分割処理の音源、すなわ
ち、一定周期を複数のタイムスロットに分割し、各タイ
ムスロット毎に、各々対応する種類の楽音を形成する制
御方式の音源がよく用いられる。第2図はこのような時
分割処理による音源TGMを用いた場合における本発明の
基本構成を示したものである。なお、同図において、上
述の第1図と対応する部分には、同一の符号が付してあ
る。 音源TGMは、前述の第1図における楽音信号S1〜Snを
形成し発音するように構成されている。また、音源TGM
では、一定周期をn分割して得られる各タイムスロット
が各楽音信号S1〜Snの発音期間として割り当てられてい
る。そして、図示していない演奏操作子の操作に基づい
てノート情報kが供給されると、そのノート情報kに対
応する楽音信号Skが形成され、該当するタイムスロット
において楽音信号Skが出力され、アキュムレータAC0
乗算器MX1およびMX2に送られる。 アキュムレータAC0では、上記一定周期内に、音源TGM
から出力される楽音信号の累積が行われ、累積された楽
音信号が直接音信号SDRYとして加算器A2に供給される。 入力量制御回路CONTでは、ノート情報kに基づいて、
楽音信号Skが出力されるのに同期したタイミングで、楽
音信号Skに対応した係数αkおよび、βkが発生され
る。そして、乗算器MX1によって楽音信号Skと係数αk
とが乗算され、その乗算結果がアキュムレータAC1によ
って累積される。また、乗算器MX2によって楽音信号Sk
と係数βkとが乗算され、その乗算結果がアキュムレー
タAC2によって累積される。このようにして、楽音信号S
kは、その高音に応じた配分比率でアキュムレータAC1
よびAC2に分配されて累積される。そして、アキュムレ
ータAC1およびAC2の出力信号が共鳴回路LLの高音域用信
号入力端IN1および低音域用信号入力端IN2に各々入力さ
れ、上述した第1図の場合と同様、楽音信号Skの高音に
応じた音響処理が行われる。
【第1実施例】 第3図はこの発明の第1実施例による音響処理装置の
構成を示したものである。この図には、第1図および第
2図における共鳴回路LLに対応する部分と、共鳴回路LL
の出力と直接音信号SDRYとを混合して左チャネル出力お
よび右チャネル出力として出力する加算器ASLおよびASR
とが示されている。また、直接音信号SDRYを発生する回
路および音源から出力される楽音信号を分配して共鳴回
路LLに供給する回路については、第1図あるいは第2図
に記載された回路をそのまま適用することができるの
で、図示が省略されている。 ループ回路L1は、遅延回路D11〜D13、ローパスフィル
タML1、減算器SA1、SB1および入力端IN1から入力される
楽音信号をループ内に導入するための加算器AI1からな
る。また、ループ回路Lmは、遅延回路Dm1〜Dm3、ローパ
スフィルタMLm、減算器SAm、SBmおよび入力端IN2から入
力される楽音信号をループ内に導入するための加算器AI
2からなる。ここで、入力端IN1およびIN2には、既に第
1図あるいは第2図を用いて説明したように、楽音信号
がその音高に応じた配分比率で分配されて供給される。
他のループ回路L2〜Mm-1も、加算器AI1あるいはAI2に相
当するものがない点を除き、ループ回路L1,Lmと同様な
構成となっている。これらのループ回路L1〜Lmは、外部
から信号が導入された場合、ループ内において信号の循
環動作、すなわち、共振が行われる。ここで、各ループ
回路L1〜Lmは、ループ内を信号が一巡するのに要する遅
延時間が各々異なっており、共振周波数の異なった共振
回路として動作する。また、各ループ回路L1〜Lmに介挿
されたローパスフイルタML1〜MLmによってループ内を循
環する信号の減衰が行われる。 ループ回路L1においては、遅延回路D13の出力が減算
器SA1に入力されると共に乗算器MA1によって所定の減衰
係数が乗算されて加算器ALに送られる。また、ローパス
フィルタML1の出力が減算器SB1に入力されると共に、乗
算器MB1によって所定の減衰係数が乗算されて加算器AR
に送られる。他のループ回路L2〜Lmも同様に、ループ内
の2点から信号が取り出され、各信号が減衰されて加算
器ALおよび加算器ARに各々送られる。そして、加算器AL
の出力信号はループ回路L1〜Lmの減算器SA1〜SAmに帰還
され、加算器ARの出力信号はループ回路L1〜Lmの減算器
SB1〜SBmに帰還される。 また、加算器ALの出力信号は左チャネル用共鳴音信号
RESLとして加算器ASLに入力される。そして、直接音信
号SDRYに乗算器MDRYによって所定の係数を乗算した信号
と加算され、加算結果が左チャネル用出力端LOに出力さ
れる。また、加算器ARの出力信号は右チャネル用共鳴音
信号RESRとして加算器ASRに入力され、乗算器MDRYの出
力信号と加算されて右チャネル用出力端部ROに出力され
る。 以下、この共鳴装置の動作を説明する。入力端IN1
介してループ回路L1の加算器AI1に信号が入力される
と、その信号はローパスフィルタML1によって徐々に減
衰されつつループ回路L1内を循環し、ループ回路L1にお
いて共振動作が持続される。このようにして、楽音に持
続性が与えられる。 そして、ループ回路L1における遅延回路D13の出力信
号が、乗算器MA1によって減衰されて加算器ALを介し、
ループ回路L1〜Lmの減算器SA1〜SAmに入力される。ま
た、ローパスフィルタML1の出力信号が、乗算器MB1によ
って減衰されて加算器ARを介し、ループ回路L1〜Lmの減
算器SB1〜SBmに入力される。この結果、ループ回路L1
次いで他のループ回路L2〜Lmにおいて共振動作が行われ
る。そして、各ループ回路L1〜Lmを循環する信号が取り
出されて加算器ALおよびARによって加算され、再び、各
ループ回路L1〜Lmに帰還されるという動作が繰り返され
る。そして、第3図の回路は、すべてのループ回路L1
Lmの共振周波数(1次および高次)を共振周波数として
有する共振回路として動作し、入力端IN1から入力され
る信号に対し、共鳴効果が付与される。 ここで、ループ回路L1には入力端IN1からの信号が直
接入力され、他のループ回路L2〜Lmにはループ回路L1
出力が減衰されて入力されるので、入力端IN1の入力信
号に対して施される共鳴効果は、ループ回路L1の共振周
波数特性の影響を最も強く受ける。 これに対し、入力端IN2を介してループ回路Lmに信号
が入力された場合は、まず、ループ回路Lmにおいて共振
動作が行われ、このループ回路Lmの出力信号が入力され
ることにより、他のループ回路L1〜Lm-1における共振動
作が行われる。従って、入力端IN2の入力信号に対して
施される共鳴効果は、ループ回路の共振周波数特性の影
響を最も強く受ける。 そして、入力端IN1およびIN2の両方に信号が与えられ
た場合は、その各々の信号に対する共振動作がループ回
路L1〜Lmにおいて行われ、入力端IN1の入力信号に対す
る共鳴音信号および入力端IN2の入力信号に対する共鳴
音信号を重ね合わせた信号が加算器ALおよびARから出力
される。そして、加算器ALの出力は左チャネル用共鳴音
信号RESLとして、加算器ASLに入力され、乗算器MDRYの
出力と加算されて出力端LOに出力される。また、加算器
ARの出力は右チャネル用共鳴音信号RESRとして、加算器
ASRに入力され、乗算器MDRYの出力と加算されて出力端R
Oに出力される。 このようにして、入力端IN1およびIN2に入力される各
楽音信号に対し、各々、異なった共鳴効果が付与され、
各共鳴音信号を重ね合わせた信号が得られる。そして、
入力端IN1およびIN2には、楽音信号がその音高に応じた
配分比率で分配されて入力されるもので、楽音信号に対
し、音高に応じた共鳴効果を付与することができる。
【第2実施例】 第4図は本発明の第2実施例による音響処理装置の構
成を示したものである。なお、同図において、前述の第
1図と対応する部分には同一の符号が付してある。 この音響処理装置では、音源TGk(k=1〜n)の各
楽音信号は、上述した第1図の構成と同様に加算器A1
よって加算され、直接音信号SDRYとして乗算器MKLおよ
びMKRに送られる。また、音源TGk(k=1〜n)の各楽
音信号は乗算器MEk(k=1〜n)、MFk(k=1〜n)
およびMGk(k=1〜n)によって分配されて加算器A
E、AFおよびAGに入力される。加算器AE、AFおよびAGの
各出力はオールパスフィルタAP1、AP2およびAP3に各々
入力される。第5図は乗算器MS1およびMS2、加算器A
S1、減算器AS2、および遅延回路DSからなる1次のオー
ルパスフィルタを例示したものである。この種のオール
パスフィルタは、よく知られているように、信号周波数
によって位相遅延量が変化する特性を有する。従って、
乗算器AE、AF、AGの出力信号は、各々、オールパスフィ
ルタAP1〜AP3によって各周波数成分毎に異なった遅延時
間で遅延されて出力される。このようにして、楽音の発
生タイミングに対し、音高に応じた遅れが与えられる。
なお、後述のオールパスフィルタAP4およびAP5も、同様
の構成となっている。 オールパスフィルタAP1の出力は乗算器MH1およびMH2
によって分配される。また、オールパスフィルタAP2
出力は乗算器MH3およびMH4によって分配される。また、
オールパスフィルタAP3の出力は乗算器MH5およびMH6
よって分配される。そして、乗算器MH1の出力はコムフ
ィルタCM1に入力され、乗算器MH2およびMH3の出力は加
算器AH2によって加算されてコムフィルタCM2に入力さ
れ、乗算器MH4およびMH5の出力は加算器AH3によって加
算されてコムフィルタCM3に入力され、乗算器MH6の出力
はコムフィルタCM4に入力される。 コムフィルタCM1〜CM4は、例えば第6図に示すよう
に、加算器AU、遅延回路DUおよびローパスフィルタLUを
閉ループ接続した構成となっている。このような構成の
コムフィルタによれば、加算器AU→遅延回路DU→ローパ
スフイルタLU→加算器AUによって構成される閉ループの
遅延時間の逆数に相当する1次の共振周波数、およびそ
の整数倍の高次の共振周波数を有する多峰性の共振周波
数特性が得られる。また、閉ループを循環する信号の減
衰特性はローパスフイルタLUの帯域通過特性によって与
えられる。この実施例では、第6図に示すように遅延回
路DUから遅延時間の異なった2組の信号を取り出し、乗
算器MU1およびMU2によって所定の係数を乗算し、コムフ
ィルタの出力として取り出すようにしている。そして、
各コムフィルタCM1〜CM4の一方の出力は加算器AJ1によ
って加算された後、オールパスフィルタAP4を介し、加
算器AKLによって乗算器MKLの出力と加算され、左チャネ
ル用楽音出力として出力される。また、各コムフィルタ
CM1〜CM4の他方の出力は加算器AJ2によって加算した
後、オールパスフィルタAP5を介し、加算器AKRによって
乗算器MKRの出力と加算され、右チャネル用楽音出力と
して出力される。このように、左チャネルと右チャネル
とで、遅延位相の異なった楽音信号が出力されるので、
残響を伴った臨場感あふれる楽音が発生される。 この音響処理装置によれば、音源TGk(k=1〜n)
から出力される楽音信号は各々所定の配分比率で3分配
される。そして、3分配された各信号に対し、オールパ
スフィルタAP1〜AP3およびこれらに後続する各回路によ
って各々異なったフィルタ処理が行われると共に各フィ
ルタ処理の結果得られる信号が重ね合わされ、さらに直
接音信号と加算され、左チャネル用楽音信号および右チ
ャネル用楽音信号として出力される。従って、音源TGk
(k=1〜n)の楽音信号が高音域、中音域、低音域に
属する各々の度合に応じて乗算器MEk(k=1〜n)、M
Fk(k=1〜n)、MGk(k=1〜n)の各乗算係数を
調整することにより、各楽音信号に対して施すフィルタ
処理の内容を音高に応じて変化させることができ、自然
楽器の共鳴器の音響特性を忠実に再現することができ
る。 なお、上述した実施例では、楽音信号に施す音響処理
の内容を楽音信号の音高に応じて変化させる場合を説明
したが、例えばピアノの鍵を押す時のタッチ、音色指定
情報、発音開始からの時間等をパラメータとして、音響
処理の内容を制御するようにしてもよい。それにより、
さらに臨場感の高い演奏を再現することができる。ま
た、この発明は、ギターなどの共鳴音を発生する場合に
用いても有効である。ただし、ギターでな溌弦位置によ
って異なった共鳴効果が付与されるので、溌弦位置に相
当する情報に従って音響処理の内容を変化させるように
する。また、本発明は、楽音信号に対してコンサートホ
ール等の残響効果を与える残響効果装置に適用しても、
上記実施例と同様の効果が得られる。また、本発明は、
デジタル回路、アナログ回路を問わず実現することも可
能であり、DSP(デジタル信号プロセッサ)による演算
処理によって実現することも勿論可能である。 「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、複数の音源
から出力される各楽音信号に対し、音響処理を施して出
力する音響処理装置であって、入力された信号を合成し
て合成信号を出力する複数の合成手段と、前記各楽音信
号を各々所定の配分比率で前記複数の合成手段に分配す
る分配手段と、前記複数の合成手段からの各合成信号に
対して各々異なった音響処理を施すと共に各処理結果を
重ね合わせて出力する音響処理手段とを設けたので、各
楽音信号に施す音響処理の内容を楽音信号毎に調整する
ことができる。従って、小規模な回路構成で自然楽器の
音響特性を忠実に再現することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本的構成を示すブロック図、第2
図はこの発明を時分割処理による音源に適用する場合の
基本的構成を示すブロック図、第3図はこの発明の第1
実施例による音響処理装置の構成を示すブロック図、第
4図はこの発明の第2実施例による音響処理装置の構成
を示すブロック図、第5図は同実施例におけるオールパ
スフィルタの構成例を示す図、第6図は同実施例におけ
るコムフィルタの構成例を示す図である。 TG1〜TGn……音源、 M11〜M1n、M21〜M2n、MX1〜MX2、ME1〜MEn、MF1〜MFn
MG1〜MGn……乗算器(分配手段)、 AM1、AM2、AE、AF、AG……加算器、 AC1、AC2……アキュムレータ(加算器及びアキュムレー
タは合成手段をなす)、 LL……共鳴回路(音響処理手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音源から出力される各楽音信号に対
    し、音響処理を施して出力する音響処理装置であって、 入力された信号を合成して合成信号を出力する複数の合
    成手段と、 前記各楽音信号を各々所定の配分比率で前記複数の合成
    手段に分配する分配手段と、 前記複数の合成手段からの各合成信号に対して各々異な
    った音響処理を施すと共に各処理結果を重ね合わせて出
    力する音響処理手段と を具備することを特徴とする音響処理装置。
JP1242494A 1989-09-11 1989-09-19 音響処理装置 Expired - Lifetime JP2836116B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242494A JP2836116B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 音響処理装置
US07/581,310 US5256830A (en) 1989-09-11 1990-09-11 Musical tone synthesizing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242494A JP2836116B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 音響処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03103900A JPH03103900A (ja) 1991-04-30
JP2836116B2 true JP2836116B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=17089922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1242494A Expired - Lifetime JP2836116B2 (ja) 1989-09-11 1989-09-19 音響処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2836116B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3839497B2 (ja) * 1994-09-12 2006-11-01 ヤマハ株式会社 楽音合成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03103900A (ja) 1991-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5256830A (en) Musical tone synthesizing apparatus
CN108242231B (zh) 乐音生成装置、电子乐器、乐音生成方法以及存储介质
CN108242232B (zh) 乐音生成装置、电子乐器、乐音生成方法以及存储介质
JP2979848B2 (ja) 電子楽器
US5198604A (en) Resonant effect apparatus for electronic musical instrument
US20110064233A1 (en) Method, apparatus and system for synthesizing an audio performance using Convolution at Multiple Sample Rates
US6747202B2 (en) Sound generating system producing sound from vibrations in musical instrument through natural microphone simulation
US20140165820A1 (en) Audio synthesizing systems and methods
US5317104A (en) Multi-timbral percussion instrument having spatial convolution
JP2836116B2 (ja) 音響処理装置
JP2699634B2 (ja) 電子楽器
JP2623943B2 (ja) 楽音信号のための共鳴効果装置
JP2022038902A (ja) 音響処理装置、方法、およびプログラム
JP2940011B2 (ja) 楽音合成装置
JP6728846B2 (ja) 演奏信号生成装置および演奏信号生成方法
JP3463313B2 (ja) 音場生成回路
JPH06214563A (ja) 楽音信号発生装置
JPH04328796A (ja) 電子楽器
JP3413322B2 (ja) 残響装置
JP2933186B2 (ja) 楽音合成装置
JP3727110B2 (ja) 楽音合成装置
JP2800436B2 (ja) 電子楽器
JP2658764B2 (ja) 電子楽器
Корякін METHODS OF USING ARTIFICIAL REVERBERATION IN MODERN SOUND ENGINEERING
JP2527077B2 (ja) 電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071009

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term