JP3196835U - 取手部付きプラスチック製包装用袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】把手部からの破断がなく、持ちやすく、製造工程を簡素化でき、物品を収容した後の確実な封止操作を可能とした取手部付きプラスチック製包装用袋を提供する。【解決手段】プラスチックシートにより製造され、底辺部および両横辺部が閉鎖され物品を挿入する開口部を形成する袋体10と、後開口部を閉塞する封止部20と、取手部30とを備えた包装用袋において、取手部は袋体の上下一対のシートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせにより形成され、取手部の適宜部位に把手部及び/又はハンドル取付け用の穴31が開口され、取手部の下端部32は4枚のシートを熱溶着した熱シール部33が形成される。重ね合せ部40の適宜部位に粘着テープ21の端部が接合され、開口部は上側シートの両横辺の両端部に亘る直線状スリットにより構成されスリットは熱シール部33に接近して形成され、封止部は粘着テープが上側シートの表面に接着してスリットを閉塞するように構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、衣類、小物、雑貨等の各種物品を収容可能な包装袋に関し、特に袋体の上側及び下側の2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせにより形成された取手部を備え、開口部が上側シートのスリットにより構成されたプラスチック製包装用袋に関する。ここで取手部とは指を挿入する把手部、手で握るハンドルや指で掴む部分等が形成される部分を意味する用語として使用する。
従来、指を挿入する把手部や手で握るハンドルを取り付けた取手部を備えた包装用袋が知られており、また、包装袋に厚みをもたせる、容積を拡げる或いは自立性を確保するなどを目的として、袋体の底部や両横辺部に一段の折り込み部(ひだ、マチ)を形成するガゼット折り部を設けた包装用袋が使用されている。
従来の包装用袋は、開口部を閉塞する封止部を備え、底部にガゼット折り(ガゼット部)が形成された袋体と、これに連設された取手部を備えており、取手部には把手部が形成されている。従来の取手部は、1枚のプラスチックシートを折り返して2枚のシートが重ね合わされて構成されている。
また、外国人旅行者のショッピングにおける魅力を向上させ日本における旅行消費を増加させるために、平成26年10月から外国人旅行者向け消費税免税制度が改正され、現在免税対象となっている家電、装飾品、衣類、靴、かばん等のほか、現在免税対象から除外されている食品類、飲料類、たばこ、薬品類及び化粧品類等も含め全ての品目が免税対象となっている。新規免税対象品目は、旅行中に消費されないように店舗にて定められた方法で包装することとなり、日本国内での消費を阻止するために、出国までに破損しない十分な強度を有するプラスチック製であること、内容物の品名や個数が確認できる程度の無色透明又はほとんど無色透明であること及び開封したことが分かるシールで封印することが包装用袋の条件とされている。
把手部付き包装袋に関する先行技術文献として特許文献1、2が存在する。特許文献1は、上端部に把手部を有する包装袋において、該把手部は5〜40mmの間隔を置いた2つの指通し穴から形成され、各指通し穴は、該包装袋の横方向平面に対して外側に向けて10〜30度の角度で上方に傾斜し、その長さが10〜40mmの直線縁部を有する把手部付き包装袋を開示するもので、把手部の付いた包装袋において、把手部からの切れの心配がなく、持ちやすくかつ持運びの際に指の痛みのないものを提供することを目的とするものである。
特許文献2は、食品類や工業薬品の包装に使用される把手付き包装袋に関し、特にその内容物の取出し操作を容易にした包装袋を開示する。外周部を熱接着してなる合成樹脂製包装袋の外周熱接着部の一部に透孔からなる把手を形成した把手付き包装袋において、把手部の内周縁部に未熱接着部からなる緩衝部を設けている。上記先行技術文献における把手部(取手部)は2枚のシートの重ね合わせによって構成されている。
特許文献3は本考案者によって提案されたものであり、取手部の強度を確保すると共に持運びの際に指の痛みを防止することを目的として、取手部をガゼット折りで形成して4枚或いはそれ以上のシートによって構成された取手部付きプラスチック製包装用袋を開示している。
また、物品を収容して封止された後に開封された場合に開封の事実を確認できる表示を出現させるような構成に関する先行技術文献として特許文献4が存在する。特許文献4は、保管物品に不正な行為がなされた場合に外観上一目で判別することができ、不正な行為を抑止するようにした開封判別機能付き収容体を開示しており、ここでは、物品を挿入するための開口部或いは開口部付近に粘着層を介して重ね合せるようにして封止される封止部を有し、封止後の開封行為によって少なくとも一部が封止部の一方側から分離されることで、開封表示を外側から目視可能に表示するようになっている開封判別用積層体が設けられている。
特開2003−26193号公報 実開昭62−87038号公報 実用新案登録第3194781号公報 特開2003−252343号公報
特許文献3では取手部をガゼット折りで形成して4枚或いはそれ以上のシートにより構成されるために製造工程が複雑となっていた。また袋体の開口部は上側シートの切断面により形成されているために、特に大きいサイズの物品を収容して封止する際に開口部の閉塞操作に困難を伴っていた。そこで、本考案においては取手部を袋体の上側・下側シートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせによって形成し、上側シートの両横辺の両端部に亘る直線状スリットを開口部とし、スリットを袋体側から奥まった位置に形成する構成としている。
本考案は、把手部からの破断の心配がなく、持ちやすくかつ持運びの際に指の痛みがなく、製造工程を簡素化でき、物品を収容した後の確実な封止操作を可能とし、さらに免税店用として使用できる取手部付きプラスチック製包装用袋を提供することを課題とする。
請求項1に記載の考案は、プラスチックシートにより製造され、底辺部11および両横辺部12が上側シート13と下側シート14により閉鎖され物品を挿入する開口部15を形成する袋体10と、袋体に物品を収容した後開口部を閉塞する封止部20と、袋体に連続して形成される取手部30と、を備えた包装用袋において、取手部は、袋体を形成する前記上下一対のシートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせにより形成されており、取手部の適宜部位に把手部及び/又はハンドル取付け用の穴31が開口され、取手部の下端部32は4枚のシートを熱溶着した熱シール部33が形成され、そして、熱シール部の先方側は取手部を形成する上方側の上下一対のシートと連続する2枚のシートの重ね合せにより形成され、当該2枚のシートの重ね合せ部40の適宜部位に封止部を構成する粘着テープ21の端部が接合され、袋体の開口部は上側シート13の両横辺の両端部に亘る直線状スリットにより構成されており、当該スリットは前記熱シール部33に接近して形成され、封止部は前記粘着テープ21が上側シート13の表面に接着して前記スリットを閉塞するように構成される取手部付きプラスチック製包装用袋であることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は前記袋体の底部11及び/又は両横辺部12がガゼット折りGにより形成されており、請求項3に記載の考案は前記取手部30に開口される把手部が小判形状であることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、本考案に係る包装用袋のプラスチックシートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体、ガスバリヤー性樹脂のいずれか単独またはこれらの混合物を素材とするものであって、所定の強度を持ち、袋体に収納された物品が視認できる透明性を有し、そして、封止部が物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成されたことを特徴とする取手部付きプラスチック製包装用袋である。
本考案に係る取手部は袋体を構成する一対の上側及び下側シートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせによって形成されている。そのため製造工程を簡素化でき、強度面で優れ持運びの際に指の痛みを防止でき、さらに応力の分散効果をもたらしシートの薄肉化が可能となる。包装袋を形成する材料としてのシートの厚さは通常120〜180μmであるが、本考案に係るシートの厚さは40〜80μmとすることが可能となる。
また、本考案においては上側シートの両横辺の両端部に亘る直線状スリットを袋体の開口部としてスリットを袋体側から奥まった位置に形成する構成としているので、袋体に物品を収容した後粘着テープを上側シートに確実に接着して開口部を閉塞することができる。
本考案に係る袋本体に使用するプラスチックシートの素材はポリエチレン等であり、所定の強度を持ち、袋本体に収納された物品が視認できる透明性を有し、かつ物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成されている。そのため免税店用の包装用袋に求められる要件を充足し、本考案に係る袋は免税店用の包装用袋として好適に用いられる。
本考案に係る取手部付きプラスチック製包装用袋の構成例を示す袋体の一部を省略した斜視図である。 図1の取手部を部分拡大した中央横断面図である。 本考案に係る取手部付きプラスチック製包装用袋の取手部の構成部分、開口部及び封止部の形成位置を説明する図である。
以下、本考案に係る取手部付きプラスチック製包装用袋(以下、「本包装袋」という)の実施の形態について説明する。本包装袋の構成例を説明するに先立ち本包装袋の製造工程の概略を簡単に説明する。1枚のプラスチック製ブランクシートから切り出された長方形状のシートを、折曲げ部に沿って折返して上側シートと下側シートの2枚のシートとする。折曲げ部を底辺とし両横辺部同士を熱接着(ヒートシール)して袋状にした袋体とし、先方側に袋体と連続して、袋体を形成する上下一対の2枚のシートを折り返して4枚のシートを重ね合せた取手部を形成する。
取手部上端部から適宜部位に至る範囲を重ね合わされた4枚のシートのそれぞれの両横辺部を熱接着により閉鎖し、取手部の適宜部位に把手部やハンドル取付け用の穴を切り抜き、その下側を4枚のシートを熱溶着して固着する熱シール部とする。熱シール部の先方側を取手部の上方側2枚のシートの重ね合せ部とし、重ね合せ部の適宜部位に粘着テープを熱接着等により固着し、熱シール部に近接して開口部となるスリットを袋体の上側シートに形成する。なお、本考案においては袋体の底部を2枚のシートを熱接着により閉鎖して袋状としてもよい。また取手部又は粘着テープが接合される2枚のシートの重ね合せ部を袋体とは別工程で製造して熱融着法や接着剤を用いる方法等により袋体と接合することもできる。
次に、添付図を参照しつつ本包装袋の構成例を説明する。図1は本包装袋の概略構成を示した斜視図であり、図2は図1の取手部を部分拡大した中央横断面図である。図3は本包装袋の取手部の構成部分、開口部及び封止部の形成位置を説明するための図である。なお、これらの図では袋体の一部を省略している。図に示すように、本包装袋は袋体10、封止部20、取手部30により構成されており、取手部の先方側は取手部と連続する2枚のシートの重ね合せ部40となっている。
袋体10は、底辺部11が2枚プラスチックシートの折曲げにより閉鎖され、両横辺部12が上側シート13と下側シート14の両端部同士を熱接着により閉鎖された袋状であり、先方側に物品を出し入れするために開放される開口部(スリット)15が形成されている。封止部20は物品を収容した後開口部を閉塞するための粘着剤、剥離テープ等により構成されている。取手部30は袋体と連続して2枚のシートを折り返して4枚のシートにより形成されており、取手部の下端部32は熱溶着され、熱溶着部の先方側は2枚のシートにより形成され封止部が接合される。なお、本考案おいて取手部は指を挿入する把手部、手で握るハンドルや指で掴む部分等を意味する用語として使用する。
袋体の開口部と封止部は、一般に上側シートの切断面と下側シートの折り曲げにより構成されるのに対し、本考案では上側シートのスリット(切れ目)と下側シートとの接着により構成され上側シートのスリットを開口部としている。本考案に係る開口部15は、上側シート13の両横辺の両端部に亘る直線状スリットにより構成されており、スリットは熱シール部33に接近して形成されている。
大きいサイズの物品を収容した後開口部を閉塞する際に、袋体側の上側シートの一部が底部方向に引っ張られてスリット線がズレて直線状とならないことが生じる。この場合、スリットの形成位置を袋体側から見て奥まった位置、即ち熱シール部33に接近した位置とすることによって、スリット線にズレが生じても開口部を粘着テープの接着範囲として確実に閉塞することができる。
封止部20は粘着テープ21を上側シート13の表面に貼り付けて開口部を閉塞するように構成されている。封止部の構成は特に限定されないが、テープ表面に剥離テープが被覆され、テープに粘着剤が塗布された粘着テープにより構成されており、また、本考案においては粘着剤に後述する開封判別用積層体を配設することができる。袋体に物品を収容した後剥離テープを剥がして上側シート13の表面に接着部を貼付して開口部を閉塞する。
なお、図では、粘着テープ21端部の裏面を2枚のシートの重ね合せ部40の表面に熱溶着等により接合固着しているが、粘着テープ表面の全体又は一部を重ね合わせ部40の裏面に接合固着することができる。これによりスリットにより構成される開口部の強度を高めることができ、開口部の破断を防止できる。
取手部30は、袋体を形成する上下一対のシートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせにより形成されている。取手部を4枚のシートの重ね合わせとすることによって取手部の強度が増し持ち易くなる。取手部には適宜部位に把手部用の穴31又はハンドル取付け用の穴またはそれら両方の穴が開口される。取手部の下端部32には4枚のシートを熱溶着して固着する熱シール部33が形成されている。
図では、取手部30に把手部として小判形状に切り抜き開口した例を示しているが、取手部には把手部用及び/又はハンドル取付け用の穴を設けることができる。把手部として5本の指を一度に挿通できる大きさの小判形状、楕円形状等の1つ穴により形成してもよく、2〜3本の指が通る程度の大きさの2つの円形状等の穴を開けてそれぞれの穴に指を挿通するように形成してもよい。把手部の形成は、穴の形状をパンチング加工等により穴の全周を抜き落とす方式を採用することができる。把手部を補強するために、把手部の周辺にプラスチックフィルム等をヒートシール法や接着剤を用いる方法等により積層接着させることができる。
ハンドルとしては、ループハンドル、ソフトループハンドルを使用することができ、ハンドルの端部を穴に挿入した状態、または取手部の外側に重ねた状態でハンドル端部と取手部とをヒートシールしてハンドルを装着することができる。ハンドルの形状は半円状、逆U字状などとすることができ特に限定されない。なお、取手部には把手部やハンドル取付け用の穴が開口されていない袋であっても本考案は適用されるものであり、この場合取手部の縦幅を小さくできる。
熱シール部33の先方側は取手部を形成する上方側の一対のシートと連続する上下2枚のシートの重ね合わせにより形成されており、当該重ね合せ部40の適宜部位に封止部を構成する粘着テープ21の端部が接合固着され、粘着テープ接合部41を形成する。なお、2枚のシートの重ね合せ部40の端部は折返しによる形態でもよく、両シートの端部を切断して両端部を熱接着した形態であってもよい。
次に、本包装袋の把手部31、熱シール部33、粘着テープ21、粘着テープ接合部41、スリット15の形成位置について寸法を例示して図3を参照しながら説明する。形成位置の寸法数値はこれらに限定されるものではないが概ね以下の寸法とするのが好適である。なお、図中の数値の長さ単位はmmとする。
形成位置の寸法は包装袋全体のサイズにもよるが、包装袋の全縦幅を約550mm、全横幅を約450mmとする包装袋の場合、取手部を縦幅約100mm、横幅約450mmとし、縦幅を約25mmとする把手部の形成位置を4枚のシートが折り返される取手部の上端34から約35mm下側とし、熱シール部を把手部の約10mm下方に形成する。取手部を形成する上方側の上下一対のシートと連続する2枚のシートの重ね合せ部40の熱シール部から端部に至る縦幅を約30mmとし、その重ね合せ部40の適宜部位に縦幅約10mmに亘り粘着テープを熱溶着により接合固着する粘着テープ接合部41を形成する。粘着テープ21の縦幅を約50mmとする。そしてスリット15を熱シール部から約10mm下側に形成する。
また、重ね合わされた4枚のシートのそれぞれの両横辺部の熱溶着による閉鎖範囲は、粘着テープの接着作業(開口部の封止操作)を考慮すれば取手部上端34から粘着テープ接合部41に至る範囲HSとすると都合がよく、一方物品の袋体への挿入・取出しを考慮すれば取手部上端から熱シール部33に至る範囲LSとすると都合がよい。
なお、袋体の開口部としてのスリット15の形成位置をここでは熱シール部33に接近した位置としているが、スリットの形成位置は粘着テープが上側シートの表面に接着して開口部を閉塞する範囲内であればよく、粘着テープ接合部41側に接近した位置にスリットを形成することができる。また、粘着テープの縦幅を広くすることによっても開口部を確実に閉塞することが可能となる。
袋体の底部11、両横辺部12は一重折りで構成されるものでもよいが、本考案においては、底部と両横辺部のいずれか一方、または底部と両横辺部の両方にガゼット折り部Gを形成するように構成することができる。これにより包装袋に厚みをもたせて容積を拡げることができる。
なお、本包装袋においては把手部を袋体の底部側にも形成することができる。この場合、物品が収容された後底部側又は取手部に形成されるいずれかの把手部を他方側に折り曲げて両方の把手部を重ね合せて使用することができ、使用者にとって小物物品用袋として持ち運びやバッグへの収納などに都合がよくおしゃれな包装袋となる。
本包装袋に用いられる熱可塑性樹脂(プラスチック)は特に限定されるものではないが、
本包装袋のプラスチックシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体、ガスバリヤー性樹脂のいずれか単独またはこれらの混合物を素材とするものであり、所定の強度を持ち、袋体に収容された物品が視認できる透明性を有するものである。そして、袋体の封止部が物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成されている。そのため、本包装袋は免税店用の包装用袋に求められる要件を充足し、免税店用の包装用袋として好適に用いられるものである。
具体的な熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体があり、単独もしくはこれらの混合物でもよい。エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂などのガスバリヤー性樹脂等との積層体も対象にはいり、相互に接着するための熱可塑性樹脂材料をも含む。
ポリエチレンには高圧法ラジカル重合により得られる高圧法ポリエチレンと中低圧法チーグラー触媒系又はメタロセン触媒により重合される直鎖状ポリエチレンがある。密度が0,905以上0,935未満の範囲にある高圧法ラジカル重合ポリエチレンにはエチレン単独の重合体の外にポリエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体及びエチレン・メタアクリル酸共重合体アイオノマーが含まれる。
直鎖状ポリエチレンは密度の範囲で区別され、0,945以上0.970の高密度ポリエチレン、0.935以上、0.945未満の中密度ポリエチレン、0.905以上0.935未満の低密度ポリエチレン、0.850以上0.905未満の超低密度ポリエチレンがあり、これらの単独、混合物であっても構わない。密度の範囲を制御しているのはエチレンと併用して共重合されるαーオレフィンである。α―オレフィンとしてはその炭素数が3〜10からなり、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテンなどであり、その濃度により密度は制御される。
ポリプロピレン中低圧法チーグラー触媒やメタロセン触媒によりプロピレンの単独重合体、炭素数2〜10のαーオレフィンとのランダム共重合、ブロック共重合体及び複数のα―オレフィンとの多元系共重合体(ターポリマー)を挙げることができる。α―オレフィンとしてはエチレン、1-ブテン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1等のαーオレフィンが利用されている。共重合体の形態はランダム共重合体でもブロック共重合体であっても構わない。
ポリエステルとしては、例えば、ジカルボン酸又はその低級アルキルエステル、酸ハライド、酸無水物等の誘導体と、グリコール又は二価フェノールとを縮合させて得られる熱可塑性ポリエステルが挙げられる。ポリエステルの中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリナフタレンテレフタレート(PEN)等が本発明において好ましいポリエステルである。
ポリ乳酸は、L−乳酸またはD―乳酸のみからなるホモポリマー、L−乳酸とD−乳酸の共重合体、あるいは一般的にステレオコンプレックスと呼ばれる重合体などのいずれを用いてもよいし、それらを混合して使用してもよい。ポリ乳酸中のL−乳酸/D−乳酸の含有比率は特に限定されず使用することができる。ポリ乳酸の製造方法としては、L−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸(ラセミ体)を原料として、いったん環状2量体であるラクチドを合成し、その後開環重合を行う2段階のラクチド法や、当該原料を直接脱水縮合で行う一段階の直接重合法が知られている。本発明において用いられるポリ乳酸はいずれの製法によって得られたものであってもよい。なお、このポリ乳酸に可塑剤、核剤等が適宜混合しても良い。
ポリアミドとは、主鎖に−CONH−結合を有する熱可塑性重合体である。その代表的なものとしては、ポリアミド−6、ポリアミド−6,6が本発明に好ましいポリアミドである。ポリカーボネートは、芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、芳香族−脂肪族ポリカーボネートを用いることができるが、芳香族ポリカーボネートが好ましい。
芳香族ビニル化合物重合体とは、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−マレイミド共重合体等が一般的であるが、これに拘らず透明性を確保し、柔軟性と耐衝撃強度があれば適用できる。ここでのガスバリヤー性樹脂とは酸素、炭酸ガス等のガス透過を抑制する材料であり代表的にはエチレン・ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン系共重合体が本発明では好ましい。
上記熱可塑性樹脂を多層化にする際には、相互の樹脂の分子構造に対応した適切な接着性樹熱可塑性樹脂が選択される。代表的にはポリオレインに不飽和二重結合を有するモノマー例えば、アクリル酸、メタクリル酸、グリシジルメタクリル酸などのカルボン酸及びそのエステル、マレイン酸、フマール酸、リンゴ酸などの酸及びその無水物を過酸化物、電子線照射等によりグラフト反応させた官能化変性ポリオレフィンは種々の多層材料組み合わせに利用される。なお、包装袋の製造時の安定性のための酸化防止剤、使用時の劣化防止や作業性改善のための酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、ブロッキング防止剤及び商品価値向上のための帯電防止剤、顔料、染料などを混合しても良い。
本包装袋は、物品を収容して袋が封止された後に袋が開封された場合に、開封の事実を確認できる表示、例えば文字、模様、記号等が浮き出る(出現する)ように構成することができる。これは外国人旅行者が免税店で購入した免税物品を日本国内で消費することを阻止抑制するための構成であり、出現する文字としては外国人に理解されるようなワード、例えば「AVOID」、「OPENED」、「OPEN VOID」等があげられる。また免税店用の包装用袋には出国まで開封しないこと等を日本語及び外国語で注意喚起することが必要となる。
本考案においては、開封の事実を確認できる表示を出現させる構成として、特許文献4に開示されるような基材、マーキング層、固着インク層、粘膜層、粘着層からなる開封判別用積層体を備え、開封操作によって開封判別用積層体に内部破壊を生じさせて開封表示が出現させるような構成、その他広く使用されている公知技術を使用することができる。本考案においては、粘着テープに塗布される粘着剤の下面に開封判別用積層体を設けるように構成することができる。
本考案において、袋内部に溜まる空気の放出ができる程度の小孔(エアー抜き孔)または農産物の鮮度維持のために必要な小孔を、袋体の適宜部位に必要な個数設けることができる。これにより物品収容後の無用な膨らみ等を防止でき綺麗な包装を可能とし、また農産物の鮮度維持が可能となる。さらに本考案においては剥離テープに横幅方向端部に接着部からはみ出るように指で摘まめる程度の幅のはみ出し部を形成することができ、これにより剥離テープの剥ぎ取り操作を容易にする。
本考案に係る取手部は袋体を形成する上下一対のシートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせによって形成されるので、製造工程を簡素化できると共に強度面で優れ持運びの際に指の痛みを防止できる。また本考案では開口部を上側シートに形成するスリットとし、スリットを袋体側から奥まった位置に形成しているので開口部の確実な閉塞作業が確保される。さらに本考案に係る袋体は収納された物品が視認できる透明性を有し、封止後の開封の事実を確認できる表示を出現させる構成としているので免税店用の包装用袋として好適に使用できる。
10 袋体
11 底辺部(底部)
12 両横辺部
13 上側シート
14 下側シート
15 開口部(スリット)
20 封止部
21 粘着テープ
30 取手部
31 把手部、ハンドル取付け用穴
32 取手部の下端部
33 熱シール部
34 取手部の上端部
40 2枚のシートの重ね合せ部
41 粘着テープ接合部
G ガゼット折り部

請求項4に記載の考案は、本考案に係る包装用袋のプラスチックシートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体、ガスバリヤー性樹脂のいずれか単独またはこれらの混合物を素材とするものであって、所定の強度を持ち、袋体に収納された物品が視認できる透明性を有し、そして、封止部が基材、マーキング層、固着インク層、粘膜層、粘着層からなる開封判別用積層体を備え、物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成されたことを特徴とする取手部付きプラスチック製包装用袋である。
本包装袋に用いられる熱可塑性樹脂(プラスチック)は特に限定されるものではないが、
本包装袋のプラスチックシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体、ガスバリヤー性樹脂のいずれか単独またはこれらの混合物を素材とするものであり、所定の強度を持ち、袋体に収容された物品が視認できる透明性を有するものである。そして、袋体の封止部が物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成されている。そのため、本包装袋は免税店用の包装用袋に求められる要件を充足し、免税店用の包装用袋として好適に用いられるものである。
具体的な熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体があり、単独もしくはこれらの混合物でもよい。エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂などのガスバリヤー性樹脂等との積層体も対象にはいり、相互に接着するための熱可塑性樹脂材料をも含む。

Claims (4)

  1. プラスチックシートにより製造され、底辺部および両横辺部が上側シートと下側シートにより閉鎖され物品を挿入する開口部を形成する袋体と、袋体に物品を収容した後開口部を閉塞する封止部と、袋体に連続して形成される取手部とを備えた包装用袋において、
    取手部は、袋体を形成する前記上下一対のシートと連続する2枚のシートを折返して4枚のシートの重ね合わせにより形成されており、取手部の適宜部位に把手部及び/又はハンドル取付け用の穴が開口され、取手部の下端部は4枚のシートを熱溶着した熱シール部が形成され、そして、熱シール部の先方側は取手部を形成する上方側の上下一対のシートと連続する2枚のシートの重ね合せにより形成され、当該2枚のシートの重ね合せ部の適宜部位に封止部を構成する粘着テープの端部が接合され、
    袋体の開口部は、上側シートの両横辺の両端部に亘る直線状スリットにより構成されており、当該スリットは前記熱シール部に接近して形成され、
    封止部は、前記粘着テープが上側シートの表面に接着して前記スリットを閉塞するように構成される、ことを特徴とする取手部付きプラスチック製包装用袋。
  2. 前記袋体の底部及び/又は両横辺部がガゼット折りにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の取手部付きプラスチック製包装用袋。
  3. 前記取手部に開口される把手部が小判形状であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の取手部付きプラスチック製包装用袋。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の包装用袋のプラスチックシートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリカーボート、ポリ塩化ビニル、芳香族ビニル化合物重合体、ガスバリヤー性樹脂のいずれか単独またはこれらの混合物を素材とするものであって、所定の強度を持ち、袋体に収納された物品が視認できる透明性を有し、そして、封止部が物品を収容して封止された後に開封された場合において開封の事実を確認できる表示を出現させるように構成された、ことを特徴とする取手部付きプラスチック製包装用袋。

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