JP3196282U - オリーブオイルスプレッド - Google Patents
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Abstract
【課題】健康増進に役立つオリーブオイルスプレッドを提供する。【解決手段】オリーブ油と、オレイン酸、炭素数12〜20の飽和脂肪酸の群から選ばれる脂肪酸モノグリセライドと、ノニオン界面活性剤とからなり、水を含まない状態で、3乃至30気圧の雰囲気下、100乃至3600rpmの回転速度で攪拌混合した後冷却して固形化させたスプレッド2と、ガラス製の容器部3と金属製の蓋部4と容器部3と蓋部4の間に設けられたパッキン部5とを有するスプレッド容器1からなり、前記スプレット2がスプレッド容器1に収納されている。【選択図】図1
Description
本考案は、オリーブオイルスプレッドに係り、より詳しくは、食感の滑らかな形状保持性に優れたオリーブオイルスプレッドに関する。
マーガリンやバターなどのスプレッドは、家庭や食品業界において、料理、ベーキング、サンドイッチなど多くの食品に用いられているが、近年、より健康的なスプレッドに注目が集まっている。
マーガリンは、乳化された水相と油相を含んでいる。これは、一般に油中水型エマルジョンの形態である。マーガリンおよび食品スプレッドの味は、主として、水溶性フレーバー、油溶性フレーバー、および水相に含まれる塩によるものである。マーガリンタイプの化合物は、少なくとも80重量%の脂肪を含んでいる。脂肪内容物は、主として多飽和脂肪で構成される。マーガリンの製造では多飽和脂肪に水素添加するが、この水素添加された製品には有害なトランス脂肪酸が含まれている。
バター、マーガリン、その他の食品のスプレッドは防腐剤を含有し、冷却する必要がある。これらには既知の健康上の良い価値がなく、従って、それらの用途は、一般に味および料理上の特性に基づいている。
一方、オリーブ油は治療効力が広く知られている。オリーブ油は、胃疾患、記憶増強、血流増加による心疾患の死亡率の減少、および皮膚軟化に治療効果があると示されている。さらに、オリーブ油は、耳感染を緩和するのに用いられ、ある特定のガンのリスクを低減する可能性があり、骨からのカルシウム損失を減少させ、無機質吸収を増加させる。小児では、オリーブ油は、成長および発育の刺激と関連付けられている。
オリーブ油の特性は、その化学構造に起因する。オリーブ油は、75%のオレイン酸(単不飽和脂肪酸)、14%の多不飽和脂肪酸(主としてリノール酸)、約11%の飽和脂肪酸で構成される。オリーブ油の主成分であるオレイン酸は非常に安定であり、従って、発ガン性フリーラジカルを生成するように、容易に酸性化されない。対照に、マーガリンは主として(64%)多飽和脂肪からなり、30%だけ単不飽和脂肪酸からなる。
米国特許第4,226,895号、米国特許第4,284,655号、および米国特許第5,409,727号には、水中油型エマルジョンを含有するスプレッドについて開示され、米国特許第5,360,626号には、少なくとも2000ダルトンの分子量を有する、アルキル置換された窒素を含有しない油溶性ポリマーからなる、テクスチャライジング剤(texturizing agent)で厚くされた油相を含有する食品について開示され、米国特許第5,376,398号には、低カロリー食品の作成に有用な脂肪成分について開示されている。
これらの文献には、マーガリンや既存の食品スプレッドの低脂肪代替物について開示されているが、いずれも治療効力を有するオリーブ油と脂肪酸モノグリセリドを主成分とするスプレッド食品については開示されていない。
本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、本考案の目的は、健康増進に役立ち、食感、形状保持性に優れ、長期保存性に優れたオリーブオイルスプレッドを提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本考案の一態様によるオリーブオイルスプレッドは、オリーブ油と、オレイン酸、炭素数12〜20の飽和脂肪酸の群から選ばれる脂肪酸モノグリセライドと、ノニオン界面活性剤とからなり、水を含まない状態で、3乃至30気圧の雰囲気下、100乃至3600rpmの回転速度で攪拌混合した後冷却して固形化させたスプレッドと、ガラス製の容器部と金属製の蓋部と容器部と蓋部の間に設けられたパッキン部とを有するスプレッド容器からなり、前記スプレットが前記スプレッド容器に収納されていることを特徴とする。
前記スプレッドにおいて、前記オリーブオイルの量が85乃至98重量部、前記脂肪酸モノグリセライドの量が2乃至15重量部、ノニオン界面活性剤の量が0.01〜0.5重量部であることが好ましい。
本考案のオリーブオイルスプレッドによれば、オリーブオイルと脂肪酸モノグリセライドを主体とした健康増進に役立つスプレッドとなっており、該スプレッドは高圧、高速攪拌で混合しているので、滑らかな食感、塗りごたえ感が得られ、形状保持性に優れる。
また、本考案のオリーブオイルスプレッドによれば、添加物が脂肪酸モノグリセライドとノニオン界面活性剤のみのため、長期の保存安定性に優れる。
また、本考案のオリーブオイルスプレッドによれば、添加物が脂肪酸モノグリセライドとノニオン界面活性剤のみのため、長期の保存安定性に優れる。
以下、本考案によるオリーブオイルスプレッドを実施するための形態の具体例を詳細に説明する。
使用するオリーブオイルの量は、85乃至98重量部であることが好ましく、脂肪酸モノグリセライドの量は、2乃至15重量部であることが好ましく、ノニオン界面活性剤の量は0.01〜0.5重量部であることが好ましい。
使用するオリーブオイルの量は、85乃至98重量部であることが好ましく、脂肪酸モノグリセライドの量は、2乃至15重量部であることが好ましく、ノニオン界面活性剤の量は0.01〜0.5重量部であることが好ましい。
使用する脂肪酸モノグリセライドは、オレイン酸または炭素数12〜20の飽和脂肪酸の群から選ばれる脂肪酸の誘導体であることが好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン系界面活性剤が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン系界面活性剤が挙げられる。
脂肪酸モノグリセリドは通常固形であり、加温して溶解状態において混合することが好ましい。
オリーブ油と脂肪酸モノグリセライドとノニオン界面活性剤の混合は、圧力が3乃至30気圧であることが好ましく、混合のための回転翼の回転速度は、100乃至3600rpmであることがこのましい。
圧力が3乃至30気圧で、100乃至3600rpmの回転速度で混合することにより、オリーブオイル中に脂肪酸モノグリセライドが微細に分散するので、食感がマイルドで、形状保持性に優れたスプレッドとなる。
オリーブ油と脂肪酸モノグリセライドとノニオン界面活性剤の混合は、圧力が3乃至30気圧であることが好ましく、混合のための回転翼の回転速度は、100乃至3600rpmであることがこのましい。
圧力が3乃至30気圧で、100乃至3600rpmの回転速度で混合することにより、オリーブオイル中に脂肪酸モノグリセライドが微細に分散するので、食感がマイルドで、形状保持性に優れたスプレッドとなる。
図1は、本考案の一実施形態に係るオリーブオイルスプレッドにおいて、スプレッド容器1にスプレッド2を充填し、スプレッド容器1の蓋部4とパッキン部5を外した状態の図である。
スプレッド2を収納するスプレッド容器1は、ガラス製の容器部3と金属製の蓋部4と、容器部と蓋部の間に介在し、蓋部を閉めた時に容器の密閉性を保つためのパッキン部5を有する。
容器部3は長期の保存性の面からガラス製が好ましく、蓋部4は繰り返しの開閉に対して変形の少ない金属性が好ましい。パッキン部5はオリーブオイルに対する耐性を有すれば材質を問わないが、耐油性の面からテフロン製が好ましい。
スプレッド2を収納するスプレッド容器1は、ガラス製の容器部3と金属製の蓋部4と、容器部と蓋部の間に介在し、蓋部を閉めた時に容器の密閉性を保つためのパッキン部5を有する。
容器部3は長期の保存性の面からガラス製が好ましく、蓋部4は繰り返しの開閉に対して変形の少ない金属性が好ましい。パッキン部5はオリーブオイルに対する耐性を有すれば材質を問わないが、耐油性の面からテフロン製が好ましい。
オリーブオイル96重量部とパルミチン酸モノグリセライド4重量部を高速攪拌翼、加温・冷却用ジャケットを備えた圧力混合槽に仕込み、槽内温度を68〜70℃に加温し、そこにノニオン界面活性剤としてポリオキシソルビタンモノオレート0.05重量部を添加して、10気圧の加圧雰囲気下に3000rpmの回転速度で混合した。この混合物を室温まで冷却してスプレッドを製造した。製造したスプレッドをガラス製容器部とテフロン製のパッキン部とアルミ製の金属蓋部を有する容器に充填し、オリーブオイルスプレッドを試作した。試作したオリーブオイルスプレッドを目視観察で、4℃、−4℃、および−18℃におけるスプレッドの形状保持性を観測したところ、いずれの条件においても形状は安定していた。
オリーブオイル95重量部とパルミチン酸モノグリセライド5重量部を高速攪拌翼、加温・冷却用ジャケットを備えた圧力混合槽に仕込み、槽内温度を68〜70℃に加温し、そこにノニオン界面活性剤としてポリオキシソルビタンモノオレート0.05重量部を添加して、10気圧の加圧雰囲気下に3000rpmの回転速度で混合した。この混合物を室温まで冷却してスプレッドを製造した。製造したスプレッドをガラス製容器部とテフロン製のパッキン部とアルミ製の金属蓋部を有する容器に充填し、オリーブオイルスプレッドを試作した。試作したオリーブオイルスプレッドを目視観察で、4℃、−4℃、および−18℃におけるスプレッドの形状保持性を観測したところ、いずれの条件においても形状は安定していた。
オリーブオイル94重量部とパルミチン酸モノグリセライド6重量部を高速攪拌翼、加温・冷却用ジャケットを備えた圧力混合槽に仕込み、槽内温度を68〜70℃に加温し、そこにノニオン界面活性剤としてポリオキシソルビタンモノオレート0.05重量部を添加して、10気圧の加圧雰囲気下に3000rpmの回転速度で混合した。この混合物を室温まで冷却してスプレッドを製造した。製造したスプレッドをガラス製容器部とテフロン製のパッキン部とアルミ製の金属蓋部を有する容器に充填し、オリーブオイルスプレッドを試作した。試作したオリーブオイルスプレッドを目視観察で、4℃、−4℃、および−18℃におけるスプレッドの形状保持性を観測したところ、いずれの条件においても形状は安定していた。
本考案のオリーブオイルスプレッドのスプレッドは、オリーブオイルと脂肪酸モノグリセライドを主成分とし、その他の添加剤として微量のノニオン界面活性剤を含むのみなので、健康増進に役立ち、高圧、高速攪拌で混合しているので、滑らかな食感、塗りごたえ感が得られ、形状保持性に優れる。
また、本考案のオリーブオイルスプレッドは、添加物が脂肪酸モノグリセライドと微量のノニオン界面活性剤のみであり、密閉性に優れたパッキンを有する容器に納められているため、長期の保存安定性に優れる。
また、本考案のオリーブオイルスプレッドは、添加物が脂肪酸モノグリセライドと微量のノニオン界面活性剤のみであり、密閉性に優れたパッキンを有する容器に納められているため、長期の保存安定性に優れる。
以上、本考案に関する好ましい実施形態を説明したが、本考案は前記実施形態に限定されず、本考案の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
1 スプレッド容器
2 スプレッド
3 容器部
4 蓋部
5 パッキン部
2 スプレッド
3 容器部
4 蓋部
5 パッキン部
Claims (2)
- オリーブ油と、オレイン酸、炭素数12〜20の飽和脂肪酸の群から選ばれる脂肪酸モノグリセライドと、ノニオン界面活性剤とからなり、水を含まない状態で、3乃至30気圧の雰囲気下、100乃至3600rpmの回転速度で攪拌混合した後冷却して固形化させたスプレッドと、
ガラス製の容器部と、金属製の蓋部と、容器部と蓋部の間に設けられたパッキン部と、を有するスプレッド容器からなり、
前記スプレットが前記スプレッド容器に収納されていることを特徴とするオリーブオイルスプレッド。 - 前記スプレッドにおいて、前記オリーブオイルの量が85乃至98重量部、前記脂肪酸モノグリセライドの量が2乃至15重量部、ノニオン界面活性剤の量が0.01〜0.5重量部であることを特徴とする請求項1に記載のオリーブオイルスプレッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003830U JP3196282U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | オリーブオイルスプレッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003830U JP3196282U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | オリーブオイルスプレッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3196282U true JP3196282U (ja) | 2015-03-05 |
Family
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JP2014003830U Expired - Fee Related JP3196282U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | オリーブオイルスプレッド |
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JP (1) | JP3196282U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2848722A1 (es) * | 2020-02-10 | 2021-08-11 | Gracomsa Alimentaria S A | Emulsion alimentaria de aceite de oliva para sazonar alimentos frios o calientes, su metodo de obtencion y su uso |
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2014
- 2014-07-01 JP JP2014003830U patent/JP3196282U/ja not_active Expired - Fee Related
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