JP3195832B2 - ディジタル電話装置 - Google Patents

ディジタル電話装置

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JP3195832B2
JP3195832B2 JP24664292A JP24664292A JP3195832B2 JP 3195832 B2 JP3195832 B2 JP 3195832B2 JP 24664292 A JP24664292 A JP 24664292A JP 24664292 A JP24664292 A JP 24664292A JP 3195832 B2 JP3195832 B2 JP 3195832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル電話システム
に係り、特に、ディジタル網の基本ディジタルクロック
信号にディジタル電話装置のディジタルクロック信号を
従属同期させるようにしたディジタル電話装置システム
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最近
の電話システムには電話装置に多数のディジタル網が接
続できるようになっている。このディジタル網が電話装
置に接続されると、ディジタル網が採用する基本ディジ
タルクロック信号と電話装置が使用するディジタルクロ
ック信号をディジタル網が使用している基本クロック信
号に従属同期をとり、これらを同一のディジタルクロッ
ク信号のもとで動作させる必要がある。
【0003】しかし、電話装置とディジタル網との従属
同期をとるには複数の回線の中から従属同期をとる回線
を固定的に定めていたため、この回線にフレームエラ
ー、ビットエラーが生じた場合には、他の回線が良好で
もディジタル網と電話装置間で基本ディジタルクロック
信号との同期をとることができなかった。
【0004】そのため、この指定時にはフレームエラ
ー、ビットエラーが発生しているかいなかを確認し、フ
レームエラー、ビットエラーがない場合にのみこの回線
を従属同期回線として指定するようにしていた。
【0005】このようにしてディジタル網と電話装置と
の同期回線が指定されも、使用中に再び、ディジタル網
と電話装置との間にフレームエラー、ビットエラーが発
生する場合がある。
【0006】このフレームエラー、ビットエラーを防止
するため、再度、チャネル指定が行われる。しかし、こ
の場合にもフレームエラー、ビットエラーが発生してい
るかいなかを確認し、フレームエラー、ビットエラーが
ない場合にのみディジタル網を電話装置に指定しなけれ
ばならないと言う問題があった。
【0007】本発明は上記問題を解決するためにディジ
タル網の基本ディジタルクロック信号に電話装置のディ
ジタルクロック信号を従属同期させるようにしたディジ
タル電話システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のディジ
タルクロック信号を基準クロックとして信号処理を行う
ディジタル電話装置において、それぞれ異なるディジタ
ル網が接続可能な複数の外線インタフェース部と、前記
第1のディジタルクロック信号と前記ディジタル網の基
準クロックである第2のディジタルクロック信号のそれ
ぞれとの同期を取る従属同期手段と、前記第1および第
2のディジタルクロック信号の同期が取れた後に、前記
第2のディジタルクロック信号を使用可能か否かを判定
する判定手段と、前記判定手段による判定結果を記憶す
る判定結果記憶手段と、前記判定結果記憶手段の記憶内
容に基づいて、前記第1のディジタルクロック信号と同
期を取る前記第2のディジタルクロック信号を決定する
決定手段と、を備えることを特徴とするディジタル電話
装置を提供するものである。
【0009】また、制御ユニットには従属同期問い合わ
せ信号を外線インタフェースに定期的に送出するタイマ
回路を備えたことを特徴とするディジタル電話システム
を提供するものである。
【0010】さらにまた、制御ユニットには記憶テーブ
ルの記憶優先順位にしたがって従属同期問い合わせ信号
を送出する送出部を備えたことを特徴とするディジタル
電話システムを提供するものである。
【0011】
【作用】ディジタル電話装置にディジタル網が接続され
ると、制御ユニットから外線インタフェースにディジタ
ルクロック信号の問い合わせ信号が発生させられる。こ
れによりディジタル電話装置とディジタル網との基本デ
ィジタルクロック信号の従属同期の可否が判定され記憶
される。
【0012】また、問い合わせ信号は定期的に送出さ
れ、常時、従属同期の可否状態が診断される。
【0013】さらにまた、問い合わせ信号は記憶テーブ
ルに登録された優先順位に従い外線インタェースに送出
され、順次が判定される。
【0014】
【実施例】以下、本発明ディジタル電話システムの一実
施例を添附図面について説明する。
【0015】本発明ディジタル電話システム10には図
2に示すようにディジタル電話装置11が設けられてい
る。このディジタル電話装置11には制御ユニット1
2、外線インタフェース13a、13b…、データハイ
ウェイ14およびスピーチハイウェイ15が設けられて
いる。
【0016】制御ユニット12には主CPU16、補助
CPU17、タイムスイッチ回路18、従属同期信号受
信部19等が設けられ、補助CPU17にデータハイウ
ェイ14が、タイムスイッチ回路18にスピーチハイウ
ェイ15が接続されている。
【0017】データハイウェイ14およびスピーチハイ
ウェイ15と外線インタフェース13a、13b…とに
は上り線(DHIN)と下り線(DHOUT)とが接続
され、制御信号、音声制御信号を送受するようになって
いる。
【0018】外線インタフェース13a、13b…には
ディジタルサービス統合ネットワーク(以下「ディジタ
ル網またはISDN網」と言う)20a、20b…が接
続され、ディジタル電話装置11がディジタル網20
a、20b…等からのディジタル信号による制御信号、
通話信号を受けるようになっている。
【0019】制御ユニット12の従属同期信号受信部1
9と外線インタフェース13a、13b…とには信号線
21および従属クロックバス22が接続され、ディジタ
ル網20a、20b…等からの同期クロック信号(DT
CLK)および従属同期クロック信号(DTALM)を
受けるようになっている。
【0020】図1は外線インタフェース13a、13b
…例えば外線インタフェース13aをブロックによって
示したものである。この外線インタフェース13aには
接続端子23が設けられ、この外部にディジタル網20
aが接続されるとともに内部にトランス24a、24b
が接続されている。このトランス24a、24bにはデ
ィジタルインタフェース25、ディジタルパッド回路2
6a、26b、タイムスイッチ回路27、上り線(DH
IN)と下り線(DHOUT)を介しスピーチハイウェ
イ15に接続されている。
【0021】ディジタルインタフェース25とタイムス
イッチ回路27とにはバス28を介して制御CPU29
が接続され、上り線(DHIN)と下り線(DHOU
T)を介してデータハイウェイ14に接続されている。
【0022】ディジタルインタフェース25には水晶発
振回路30を備えたディジタル位相同期ループ回路(以
下「ディジタルPLL」と言う)31を介してゲート回
路32a、32bが接続されている。このゲート回路3
2a、32bのゲートには制御CPU29が接続され、
同期クロック信号および同期従属クロック信号を制御ユ
ニット12に送出するようになっている。
【0023】図3は制御ユニット13の従属同期信号受
信部19の概要がブロックによって示されている。この
従属同期信号受信部19にはゲート回路32aからの同
期クロック信号を受けるゲート回路33aおよび発振器
34からクロック信号を受けるゲート回路33bが接続
され、これらゲート回路33a、33bの制御端子には
ゲート回路32bからの同期従属クロック信号を、直接
に、またはインバータ33cを介して受けるようになっ
ている。これらゲート回路33a、33bの出力端子に
はタイミング作成部35が接続され各種、タイミング信
号をタイムスイッチ回路18に送出するようになってい
る。
【0024】このように構成されたディジタル電話シス
テム10の作動を図4の記憶テーブル、図5のフロチャ
ート図を参照しながら説明する。
【0025】まず、ディジタル電話装置11の外線イン
タフェース13a…にディジタル網20a…が接続され
る。このディジタル網20a…、すなわち、ディジタル
網20aの接続によりディジタル信号の基準となる基本
ディジタルクロック信号が外線インタフェース13aに
送られる。この基本ディジタルクロック信号がトランス
24a、24bを介してディジタルインタフェース25
に送られる。このディジタルインタフェース25では基
本ディジタルクロック信号の一部が抽出されディジタル
PLL31に送られる。ディジタルPLL31では水晶
発振回路30から発生するディジタルクロック信号が基
本ディジタルクロック信号と同期がとられゲート回路3
2aに送られる。
【0026】一方、ディジタル網20a、20b…が接
続されると制御ユニット12からデータハイウェイ14
を介し外線インタフェース13aの制御CPU29に問
い合わせ信号が送出される。
【0027】制御CPU29ではバス28を介しディジ
タルインタフェース25における基本ディジタルクロッ
ク信号とディジタル電話装置11のディジタルクロック
信号との従属同期がとれた後フレームエラー、ビットエ
ラー等が発生していないか調べられる(S1)。この結
果をデータハイウェイ14を介して、制御ユニット12
に応答させる(S2)。
【0028】この従属同期応答信号が判定され(S
3)、フレームエラー、ビットエラー等がなければ制御
ユニット12の記憶テーブル36に“1”が記憶される
(S4)。
【0029】つぎに、外線インタフェース13b…に対
して問い合わせ信号が送出される(S1)。外線インタ
フェース13b内の制御CPU29にて、フレームエラ
ー、ビットエラー等のチェックをし、その結果を従属同
期応答信号として、制御ユニット12が受ける(S
2)。この応答信号が判定され(S3)、フレームエラ
ー、ビットエラー等があれば使用不可として制御ユニッ
ト12の記憶テーブル36に“0”として記憶される
(S7)。
【0030】以下同様に、他のポートの判定され(S
3)、使用の可否が記憶部テーブル36に記憶させる
(S4、7)。
【0031】このような判定をディジタル網20a、2
0b…が接続された全ポートについて行い、記憶部テー
ブル36を作成する。
【0032】制御ユニット12は本テーブル36に基い
て、優先順位の高いポートでかつ使用可のポートに対し
て、従属同期クロック信号をオンの旨を通知する。制御
CPU29にて本信号を受信すると、ゲート回路32
a,32bのゲートをオンする。
【0033】ゲート回路32a、32bがLOWレベル
信号を受けると、このゲート回路32a、32bがオン
され、ディジタル網20a、20b…、すなわち、ディ
ジタル網20aからの基本デジタルクロック信号(DT
CLK)および従属同期信オン/オフ号(DTALM)
が信号線21、信号線22に送られる。
【0034】本信号をもとにゲート回路33aがオンさ
れ,ゲート回路33bが閉められる。その結果、ディジ
タル網20aの基本デジタルクロック信号(DTCL
K)がタイミング作成部34に送られ、ディジタル電話
装置11は基本デジタルクロック信号(DTCLK)に
従属同期させて作動する。
【0035】また、従属同期オン/オフ信号がオフのと
きには発振回路34のクロック信号がゲート回路33b
を介してタイミング作成部34に送られ、このクロック
信号により従属同期信号によらないでディジタル電話装
置11が作動する。
【0036】このような状態になると、記憶テーブル3
5から次優先順位のポートが指定される。
【0037】このポートに関してフレームエラー、ビッ
トエラー等の監視を定期的に行なえば、常時、従属同期
信号、フレームエラー、ビットエラーが監視できるとと
もに従属同期信号、フレームエラー、ビットエラーが生
じたら直ちに他のポートが指定される。
【0038】
【発明の効果】本発明は、従属同期の取れたポートを簡
易かつ迅速に選択できる。また、回線状況の悪化等によ
りエラーが頻繁に発生した場合に、いち早く回線エラー
の無い安定した回線を選択できる。
【0039】また、制御ユニットには従属同期問い合わ
せ信号を定期的に外線インタフェースに送出するタイマ
回路を備えたから、従属同期はずれ、フレームエラー、
ビットエラーが常時監視できるとともに従属同期はず
れ、フレームエラー、ビットエラーが生じたら直ちに他
のポートを指定することができる。
【0040】さらにまた、制御ユニットには記憶テーブ
ルの記憶優先順位にしたがって従属同期問い合わせ信号
を送出する送出部を備えているため、従属同期をとるポ
ートを順次指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディジタル電話システムの外線インタフ
ェースの概要を示すブロック線図。
【図2】本発明ディジタル電話システムの主要部を示す
ブロック線図。
【図3】図2制御ユニットの従属同期信号受信部の概要
を示すブロック線図。
【図4】記憶テーブルの一例を示す説明図。
【図5】本発明ディジタル電話回路の作動を示すフロチ
ャート図。
【符号の説明】
10 ディジタル電話システム 11 ディジタル電話装置 12 制御ユニット 13a、13b 外線インタフェース 14 データハイウェイ 15 スピーチハイウェイ 16 主CPU 19 従属同期信号受信部 20a、20b ディジタル網 25 ディジタルインタフェース 29 制御CPU 31 ディジタルPLL 32a,32b、33a,33b ゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H04M 3/30 H04M 11/00 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のディジタルクロック信号を基準クロ
    ックとして信号処理を行うディジタル電話装置におい
    て、 それぞれ異なるディジタル網が接続可能な複数の外線イ
    ンタフェース部と、 前記第1のディジタルクロック信号と前記ディジタル網
    の基準クロックである第2のディジタルクロック信号の
    それぞれとの同期を取る従属同期手段と、 前記第1および第2のディジタルクロック信号の同期が
    取れた後に、前記第2のディジタルクロック信号を使用
    可能か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果を記憶する判定結果記憶手
    段と、 前記判定結果記憶手段の記憶内容に基づいて、前記第1
    のディジタルクロック信号と同期を取る前記第2のディ
    ジタルクロック信号を決定する決定手段と、を備えるこ
    とを特徴とするディジタル電話装置。
  2. 【請求項2】第1のディジタルクロック信号を基準クロ
    ックとして信号処理を行うディジタル電話装置におい
    て、 それぞれ異なるディジタル網が接続可能な複数の外線イ
    ンタフェース部と、 前記第1のディジタルクロック信号と前記ディジタル網
    の基準クロックである第2のディジタルクロック信号の
    それぞれとの同期を取る従属同期手段と、 前記従属同期手段により、エラーを発生させることな
    く、前記第1のディジタルクロック信号と前記第2のデ
    ィジタルクロック信号との同期が取れたか否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段による判定結果を記憶する判定結果記憶手
    段と、 前記判定結果記憶手段の記憶内容に基づいて、前記第1
    のディジタルクロック信号と同期を取る前記第2のディ
    ジタルクロック信号を決定する決定手段と、を備えるこ
    とを特徴とするディジタル電話装置。
  3. 【請求項3】前記判定記憶手段は、前記第1および第2
    のディジタルクロック信号の同期が取れた後、フレーム
    エラーおよびビットエラーを含む所定のエラーが起こら
    なかった場合に、同期が取れたことを示す情報を記憶す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のディジタ
    ル電話装置。
  4. 【請求項4】前記判定結果記憶手段の更新を要求する信
    号を所定期間ごとに出力するタイマー手段を備えること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディジタ
    ル電話装置。
  5. 【請求項5】前記判定結果記憶手段は、前記判定手段に
    よる判定結果を記憶する際、前記第2のディジタルクロ
    ック信号の優先順位を示す情報も併せて記憶することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のディジタル
    電話装置。
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