JP3195516B2 - 反発磁気回路型スピーカ - Google Patents

反発磁気回路型スピーカ

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JP3195516B2
JP3195516B2 JP17561195A JP17561195A JP3195516B2 JP 3195516 B2 JP3195516 B2 JP 3195516B2 JP 17561195 A JP17561195 A JP 17561195A JP 17561195 A JP17561195 A JP 17561195A JP 3195516 B2 JP3195516 B2 JP 3195516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反発磁気回路を使用し
たスピーカに係り、特に反発磁界を有効利用することに
より効率を高めた反発磁気回路型スピーカを提供するこ
とにある。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4にその一例を示すよう
に、同極同士が対向するように配置された2つのマグネ
ット12,12と両マグネット12,12間に配置され
た磁性材料からなるセンタープレート13とで構成され
た反発磁気回路11を使用した、いわゆる反発磁気回路
型スピーカがある。
【0003】従来の反発磁気回路を使用したスピーカ
は、マグネット12,12及びセンタープレート13が
ドーナツ型をなし、その中心孔にホルダー15のポール
部を挿入して固定金具20で締め付けることにより磁気
回路構成部材を結合固定し、前記センタープレート13
の外周に生じる反発磁界内にボイスコイル14を配置し
た構成である。なお、図中、16はフレーム、17はダ
ンパー、18は振動板、19は磁性材料からなるアウタ
ーリングである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の反発磁気回路型
スピーカは、マグネット12,12の外周側の磁束だけ
を利用しているにすぎず、内周側に発生する磁束を利用
していなかった。
【0005】本発明の目的は、マグネットの外周側に発
生する磁束だけでなく、内周側に発生する磁束も利用す
ることにより、効果の高い反発磁気回路型スピーカを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達するた
め、本発明の反発磁気回路型スピーカは、同極同士が対
向するように配置された2つのマグネットと両マグネッ
ト間に配置された磁性材料からなるセンタープレートと
で構成された反発磁気回路を使用した反発磁気回路型ス
ピーカにおいて、前記マグネット及びセンタープレート
をドーナツ型のものとし、センタープレートの内周と外
周に生じるそれぞれの反発磁界内に内外のボイスコイル
を配置して同期駆動させるように構成したものである。
【0007】この場合、二重筒状をなす内外のボイスコ
イルを平板状の振動板に接合したり、振動板をコーン振
動板として、内外のボイスコイルをそれぞれのダンパー
で支持するように構成することができ、また、内外のボ
イスコイルを独立させ、例えば、外側のボイスコイルを
ウーファの振動板に、内側のボイスコイルをツィータの
振動板にそれぞれ接合することができる。
【0008】
【作用】内側のボイスコイルと外側のボイスコイルの巻
き方向を逆に巻き、センタープレートの内周側と外周側
にそれぞれ配置することにより内外のボイスコイルは同
期駆動する。マグネットの外周側だけでなく、内周側の
磁束も利用でき、効率がアップする。
【0009】
【実施例】本発明に係る反発磁気回路型スピーカの実施
例を図1〜図3に基づいて説明するが、図4に基づいて
説明した従来の反発磁気回路型スピーカの構成部材と同
一構成部材については同一符号を付してその説明を省略
する。図において、1は反発磁気回路であって、同極同
士が対向するように配置された2つのマグネット2,2
と両マグネット2,2間に配置された磁性材料からなる
センタープレート3とで構成され、マグネット2,2及
びセンタープレート3はドーナツ型に形成されていて、
センタープレート3の内周側と外周側に反発磁界が生じ
るようになっている。
【0010】前記反発磁気回路1は非磁性材料からなる
ホルダー15上に設置され、該ホルダー15のポール部
15aが反発磁気回路1の中心孔に遊挿されていて、前
記マグネット2,2及びセンタープレート3の内周面と
ポール部15aとの間に空隙が形成されている。
【0011】4はボイスコイルであって、前記反発磁気
回路1の外周側と内周側に外側ボイスコイル4aと内側
ボイスコイル4bがそれぞれ配置され、両ボイスコイル
4a,4bは巻き方向を異ならせていて同期駆動される
ようになっている。そして、図1の実施例ではこの二重
筒状のボイスコイル4a,4bは平板状の振動板8に接
合されている。なお、8aは振動板8のエッジである。
【0012】図2の実施例では、振動板8はコーン振動
板が使用されると共に、外側ボイスコイル4aと内側ボ
イスコイル4bは上下2枚のダンパー7a,7bでそれ
ぞれ独立的に支持されている。即ち、外側ボイスコイル
4aのコイルボビンの中央付近には周方向に等間隔で複
数の貫通孔が形成されており、一方、内側ボイスコイル
4bを支持する下側ダンパー7bの内周側はスポーク状
に延設されていて前記貫通孔を貫通し、内側ボイスコイ
ル4bのコイルボビンを支持している。
【0013】図3の実施例では、内外のボイスコイル4
a,4bを独立させ、外側ボイスコイル4aをウーファ
用として中央にサブコーン配置孔を設けた平板状の振動
板8に接合すると共に、内側ボイスコイル4bをツィー
タ用としてサブコーン9に接合したものである。なお、
内側ボイスコイル4bを支持するダンパー7の外周端は
前記反発磁気回路1のマグネット2上に固定されてい
る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る反発磁気回路型スピーカに
よれば、反発磁気回路の外周側と内周側に生じる反発磁
界を使用することができ、振動系に2つのボイスコイル
を配置することにより駆動力が増大し、スピーカの能率
を上げることができる。また、1つの磁気回路でマルチ
wayを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反発磁気回路型スピーカの実施例を示
す断面図。
【図2】本発明の反発磁気回路型スピーカの他の実施例
を示す半截断面図。
【図3】本発明の反発磁気回路型スピーカの更に他の実
施例を示す半截断面図。
【図4】従来の反発磁気回路型スピーカの半截断面図。
【符号の説明】 1 反発磁気回路 2 マグネット 3 センタープレート 4 ボイスコイル 4a 外側ボイスコイル 4b 内側ボイスコイル 5 ホルダー 7 ダンパー 8 振動板 9 サブコーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/06 H04R 1/24 H04R 9/02 102 H04R 9/04 104

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同極同士が対向するように配置された2
    つのマグネットと両マグネット間に配置された磁性材料
    からなるセンタープレートとで構成された反発磁気回路
    を使用した反発磁気回路型スピーカにおいて、前記マグ
    ネット及びセンタープレートがドーナツ型をなすと共
    に、センタープレートの内周と外周に生じるそれぞれの
    反発磁界内に内外のボイスコイルを配置して同期駆動さ
    れるように構成したことを特徴とする反発磁気回路型ス
    ピーカ。
  2. 【請求項2】 二重筒状をなす内外のボイスコイルが平
    板状をなす振動板に接合されていることを特徴とする請
    求項1記載の反発磁気回路型スピーカ。
  3. 【請求項3】 振動板がコーン振動板であり、内外のボ
    イスコイルがそれぞれのダンパーで支持されていること
    を特徴とする請求項1記載の反発磁気回路型スピーカ。
  4. 【請求項4】 内外のボイスコイルが2つの振動板にそ
    れぞれ独立的に接合されていることを特徴とする請求項
    1記載の反発磁気回路型スピーカ。
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