JP3195151B2 - 現金取引装置 - Google Patents

現金取引装置

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JP3195151B2
JP3195151B2 JP831794A JP831794A JP3195151B2 JP 3195151 B2 JP3195151 B2 JP 3195151B2 JP 831794 A JP831794 A JP 831794A JP 831794 A JP831794 A JP 831794A JP 3195151 B2 JP3195151 B2 JP 3195151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現金自動取引装置(以
下、「ATM」と記す)、現金自動支払機(CD)、記
帳専用機(AP)等の現金取引装置に関し、特に、装置
の予防保守を可能とした現金取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来技術の説明図であり、図
13AはATMの構成図、図13Bは紙幣入金/出金ユ
ニットの構成図である。
【0003】図13中、2はATM(現金自動取引装
置)、3はI/O制御部、4はユニット部、5は紙幣入
金/出金ユニット、6は硬貨入金/出金ユニット、7は
通帳プリンタユニット、8はレシート/ジャーナル印字
ユニット、10はリジェクト部、11は紙幣金庫、12
は紙幣鑑別部、13は入金プール部、14は千円札スタ
ッカー部、15は五千円札スタッカー部、16は万円札
スタッカー部を示す。
【0004】§1:現金取引装置の概要説明・・・図1
3A参照 従来、現金取引装置の1つとしてATMが知られてい
た。このATM2には、I/O制御部3、ユニット部4
等が設けてあり、前記ユニット部4には、紙幣入金/出
金ユニット5、硬貨入金/出金ユニット6、通帳プリン
タユニット7、レシート/ジャーナル印字ユニット8が
設けてある。各部の機能等は次の通りである。
【0005】:I/O制御部3は各種入出力制御を行
うものである。 :紙幣入金/出金ユニット5は、紙幣に関する入金処
理、及び出金処理を行うものである。
【0006】:硬貨入金/出金ユニット6は、硬貨に
関する入金処理、及び出金処理を行うものである。 :通帳プリンタユニット7は、顧客の通帳に取引情報
を印字するものである。
【0007】:レシート/ジャーナル印字ユニット8
は、顧客の取引情報等をレシート用紙に印字したり、各
種取引情報をジャーナル用紙に印字したりするものであ
る。 §2:紙幣入金/出金ユニットの説明・・・図13B参
照 図示のように、前記紙幣入金/出金ユニット5には、リ
ジェクト部10、紙幣金庫11、紙幣鑑別部12、入金
プール部13、千円札スタッカー部14、5千円札スタ
ッカー部15、万円札スタッカー部16等が設けてあ
る。前記各部の機能等は次の通りである。
【0008】:リジェクト部10は、紙幣のリジェク
ト(排出)を行うものである。 :紙幣金庫11は、取引に必要な紙幣を入れておく金
庫である。 :紙幣鑑別部12は、入金された紙幣が偽札である
か、本物であるか等の紙幣鑑別処理を行うものである。
【0009】:入金プール部13は、入金された紙幣
を一時的に入れておくものである。 :千円札スタッカー部14は、取引に必要な千円札を
入れるものである。 :五千円札スタッカー部15は、取引に必要な五千円
札を入れておくものである。
【0010】:万円札スタッカー部16は取引に必要
な1万円札を入れておくものである。 §3:保守作業の説明 前記ATMの保守作業は、各ユニットの点検箇所(点検
項目)毎に、予め決められた周期(例えば、1回/4か
月、1回/8か月等)で一律に行っていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 :前記ATM等の現金取引装置に対して保守を行う
際、点検箇所毎に、予め決められた周期で一律に行って
いた。このため、ユニットによっては、過剰保守、或い
は過少保守となり、無駄な作業工数がかかる。また、過
少保守の場合には、無駄な障害コールが多くなる。
【0012】:保守を行う場合、保守スケジュール、
及び保守の実施/未実施を人手で管理しており、その管
理に多くの人手を要する。 :遠隔保守を行う装置では、保守担当課の職員等が現
金取引装置を設置した場所に行かなくては、装置の稼働
状態が分からない。このため、人手が多くかかる。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決
し、現金取引装置が保守スケジュールを自動的に管理
し、最適な保守時期を保守者に通知できるようにすると
共に、無駄な人手をかけずに、適切な予防保守ができる
ようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図13と同じものは、同一符号で示
してある。
【0015】また、18はファイル装置、29は表示
部、32は保守データ処理部、33はユニット電源制御
部、34はコントロール部、35は今回保守データ格納
部、36は前回保守データ格納部、37は基準値データ
格納部、38は保守データ演算部、39は判定部、40
は出力データ作成部、42は印字部を示す。
【0016】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。(1) :現金の取引をするための複数の
ユニットを有し、各ユニット毎に、メモリに稼働統計情
報を格納しているユニット部4と、各種情報の表示を行
う表示部29と、各種データを格納するためのファイル
装置18と、データの印字を行う印字部42とを具備し
た現金取引装置において、保守時の起動により、前記各
ユニット毎に格納されている稼働統計情報を読み出し
て、今回保守データとし、この今回保守データと、前回
保守時に保存しておいた前回保守データ、及び予め設定
した基準値データを用いて演算/比較を行い、各ユニッ
トの点検項目毎に、今回点検が必要か否かの判定を行う
保守データ処理部32を設け、前記保守データ処理部3
2の判定結果に基づき、各点検項目毎に、今回点検実施
/今回点検不要の情報を可視情報として出力すると共
に、前記保守データ処理部32では、今回点検不要と判
定した場合、その点検項目について、次回の最適な点検
実施日を予測し、その情報を可視情報として出力するこ
とを特徴とする。
【0017】(2) :前記(1) の現金取引装置において、
前記点検項目(箇所)毎の基準値データとして、基準値
の最小値(警告値)Y1、及び基準値の最大値(限界
値)Y2を設定し、保守データ処理部(32)では、前
回保守時と今回保守時の稼働パス枚数の差Xを演算によ
り求め、この差Xに対し、X<Y1、かつ2×X≦Y2
の場合は、今回点検しないと判定し、X<Y1、かつ2
×X>Y2の場合は、今回点検を実施すると判定し、X
≧Y1の場合は、今回点検を実施すると判定する処理を
行うことを特徴とする。
【0018】(3) :前記(1) の現金取引装置において、
前記保守データ処理部32では、今回点検を実施すると
判定した場合、その点検項目に該当するユニットの電源
をオフにし、点検終了を確認後、前記電源がオフになっ
ているユニットの電源をオンにする制御を行うことを特
徴とする。
【0019】(4) :前記(1) の現金取引装置において、
保守データ処理部の判定結果データを、通信回線を介し
て監視端末へ伝送することにより、監視端末で受信した
前記情報を可視情報として出力(表示/印字)可能とし
た。
【0020】(5) :前記(1) の現金取引装置において、
保守データ処理部の判定結果データを、通信回線を介し
て監視端末へ伝送することにより、前記監視端末で受信
した前記情報を可視情報として出力可能にしたことを特
徴とする。
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 (1) :保守データ処理部32が起動すると、先ず、コン
トロール部34では、ユニット部4から稼働統計情報を
読み取り、各点検項目に対応させた今回保守データを作
成し、今回保守データ格納部35に格納する。
【0024】(2) :次に、コントロール部34の制御に
より、ファイル装置18の媒体から前回保守データ、及
び基準値データを読み取り、保守データ処理部32へ転
送する。そして、コントロール部34は、前記転送デー
タを分離し、前回保守データは前回保守データ格納部3
6に格納し、基準値データは基準値データ格納部37に
格納する。
【0025】(3) :その後、保守データ演算部38で
は、前記今回保守データ格納部35の今回保守データ、
前回保守データ格納部36の前回保守データ、基準値デ
ータ格納部37の基準値データを読み出し保守データの
演算を行う。
【0026】(4) :判定部39では、前記保守データ演
算部38の前記演算結果を基に、今回点検を実施する、
今回点検を実施しない等の判定を行う。なお、前記判定
で、今回点検を実施しない(点検は次回に行う)と判定
した場合には、前記保守データ演算部38に指示を出し
て、演算を行い、その演算結果に基づいて、次の最適な
点検実施日を予測する。
【0027】(5) :出力データ作成部40では、前記判
定部39の判定した結果のデータから、出力データを作
成する。 (6) :前記出力データ作成部40で作成した出力データ
は、コントロール部34から表示部29へ出力し、該出
力データを表示画面で表示する。この時、保守員から印
字出力の指示があれば、前記出力データを、印字部42
に出力して紙に印字する。
【0028】(7) :その後、前記判定部39の判定で、
今回点検を実施すると判定した場合には、コントロール
部34は、ユニット電源制御部33に対し、点検が必要
なユニットの電源をオフにする指示を行う。
【0029】この指示を受けたユニット電源制御部33
では、ユニット部4の該当するユニットに対し、電源を
オフにする制御を行う(保守員が点検作業を実施するた
めに、電源をOFFにする)。
【0030】(8) :点検終了後、保守員が操作パネルか
ら点検終了の指示を出すと、この情報はコントロール部
34が受信して点検終了を確認する。点検終了を確認し
たコントロール部34は、再びユニット電源制御部33
に指示を出して、オフになっているユニットの電源をオ
ンにする(通常の運用状態に戻す)。
【0031】(9) :以上の処理が終了すると、コントロ
ール部34は、次のようにしてセーブデータの処理を行
う。この処理では、保守データの該当する項目を更新
し、ファイル装置18の媒体に格納して保存しておく。
【0032】先ず、今回点検を実施した点検項目(点検
箇所)については、パス枚数のセーブデータは、現時点
の稼働パス枚数に更新し、保守実施日も更新する。ま
た、今回未実施の点検項目については、パス枚数のセー
ブデータ、及び点検実施日は更新せず、そのままセーブ
データとする。
【0033】(10):最後に、出力データ作成部40で
は、各ユニットの全ての点検項目について、点検実施日
と、点検実施時の稼働枚数のデータを一覧表として作成
し、コントロール部34の制御により、印字部42に出
力して紙に印字する。
【0034】(11):なお、現金取引装置を集中監視制御
しているシステムにおいては、前記出力データを監視端
末へ伝送し、監視端末側で出力する。以上のようにし
て、現金取引装置が保守スケジュールを自動的に管理
し、最適な保守時期を保守者に通知できる。従って、無
駄な人手をかけずに、適切な予防保守を行うことができ
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1の説明)図2〜図11は、本発明の実施例1
を示した図であり、図2〜図11中、図1、図13と同
じものは、同一符号で示してある。
【0036】また、19〜22はユニット機構部、24
〜27はユニット制御部、30は操作パネル(保守
用)、31はフレキシブルディスク(フロッピーディス
ク)ドライブ(以下、「FDD」と記す)、44はメモ
リを示す。以下、ATM(現金自動取引装置)の例につ
いて説明する。
【0037】§1:ATMの構成の説明・・・図2参照 図2はATMの構成図である。図示のように、ATM2
には、I/O制御部3、ユニット部4、表示部(保守用
の表示部)29、操作パネル(保守用の操作パネル)3
0、FDD31等が設けてある。
【0038】また、ユニット部4には、紙幣入金/出金
ユニット5、硬貨入金/出金ユニット6、通帳プリンタ
ユニット7、レシート/ジャーナル印字ユニット8が設
けてあり、前記I/O制御部3には、ユニット電源制御
部33、保守データ処理部32が設けてある。
【0039】更に、前記紙幣入金/出金ユニット5、硬
貨入金/出金ユニット6、通帳プリンタユニット7、レ
シート/ジャーナル印字ユニット8には、それぞれ、ユ
ニット機構部19、20、21、22と、該ユニット機
構部の制御を行うユニット制御部24、25、26、2
7が設けてある。
【0040】前記各部の機能等は次の通りである。 :保守データ処理部32は、各種保守データの処理
(詳細は後述する)を行うものである。
【0041】:表示部29は、保守を行う際の各種情
報の表示を行う装置であり、例えば、保守データ処理部
32の出力データ等を表示するもの(保守員、銀行等の
係員用の表示部)である。
【0042】:操作パネル30は、保守員、銀行等の
係員等が装置に対し、各種の指示を出したりする際に操
作するものである。 :FDD31は、例えば、保守プログラム、保守デー
タ等(保守プログラムを含む)を格納したフレキシブル
ディスク(フロッピーディスク)(以下、「FD」と記
す)を駆動するものである。
【0043】§2:保守データ処理部の構成の説明・・
・図3参照 図3は保守データ処理部の構成図である。図示のよう
に、保守データ処理部32には、コントロール部34、
今回保守データ格納部35、前回保守データ格納部3
6、基準値データ格納部37、保守データ演算部38、
判定部39、出力データ作成部40を設ける。前記各部
の機能等は次の通りである。
【0044】:コントロール部34は、保守データ処
理部内の各種制御や、入出力制御等を行うものである。
この制御としては、例えば、ユニット部4の各ユニット
内に格納されている稼働統計情報を読み出して、今回保
守データを作成したり、出力データ作成部40で作成し
た出力データを外部に出力する制御である。
【0045】:今回保守データ格納部35は、コント
ロール部34で作成した今回保守データを格納するもの
(メモリ)である。 :前回保守データ格納部36は、FDD31から転送
された前回保守データ(FDに格納されているデータ)
を格納するもの(メモリ)である。
【0046】:基準値データ格納部37は、FDD3
1から転送された基準値データ(FDに格納されている
データ)を格納するもの(メモリ)である。 :保守データ演算部38は、前記今回保守データ、前
回保守データ、及び基準値データを読み出して、保守デ
ータの演算処理(詳細は後述する)を行うものである。
【0047】:判定部39は、保守データ演算部38
の演算結果の判定(保守が必要か否か等)を行うもので
ある。 :出力データ作成部40は、判定部39の判定結果に
基づいて、出力データ(表示データ、印刷データ)の作
成を行うものである。
【0048】§3:ユニット統計情報の説明・・・図4
参照 図4Aはユニット統計情報の説明図である。一例とし
て、紙幣入金/出金ユニット5のユニット制御部24の
情報例を説明する。
【0049】図示のように、前記紙幣入金/出金ユニッ
ト5のユニット制御部24には、メモリ44が設けてあ
り、該メモリ44には、各種情報が格納されている。例
えば、前記情報としては、センサレベル情報、エラーロ
グ情報、回線統計情報、稼働統計情報(実稼働取引量)
等である。これらの情報は、ATM2が稼働した場合、
内部処理として前記情報をメモリ44に格納しておく情
報である(従来装置で格納されていた情報)。
【0050】そして、前記稼働統計情報には、紙幣鑑別
部繰り出し枚数(パス枚数)、紙幣フィード部繰り出し
枚数(パス枚数)、紙幣カセット部繰り出し枚数(パス
枚数)等がある。
【0051】前記の例は、紙幣入金/出金ユニット5内
の情報例であるが、硬貨入金/出金ユニット6、通帳プ
リンタユニット7、レシート/ジャーナル印字ユニット
8の各ユニット制御部25、26、27にも、それぞれ
メモリが設けてあり、前記と同様の情報が格納されてい
る。
【0052】本実施例では、前記情報の内、各ユニット
制御部24〜27の各メモリに格納されている稼働統計
情報(実稼働取引量)を読み出して保守データの処理に
利用する。この情報は、各ユニットの機構部が稼働した
場合の実稼働取引量であり、この情報を用いて、今回保
守データを作成し、以下に説明する保守データの処理を
行う。
【0053】§4:保守データ例の説明・・・図4B、
図5参照 図4Bは今回保守データ例、図5Aは前回保守データ
例、図5Bは基準値データ例である。
【0054】:今回保守データ例の説明・・・図4B
参照 今回保守データは、前記稼働統計情報を読み出して作成
する。そのデータ例は、図4Bのようなものである。
【0055】例えば、紙幣入金/出金ユニット5に関す
る前回保守データの「点検項目名」は、「紙幣フィード
部ローラ」、「紙幣カセット部ローラ」、「フィード部
駆動歯車」・・・「検知レバー回転部」等であり、各点
検項目毎に、「パス枚数のセーブデータ」a、b、c・
・・n、及び「点検実施日(年月日)」のデータを、前
記稼働統計情報から作成する。
【0056】なお、今回保守データの各点検項目名のパ
ス枚数は、前記稼働統計情報(繰り出し枚数)に基づい
て作成する。例えば、稼働統計情報の紙幣鑑別部繰り出
し枚数(パス枚数)と紙幣フィード部ローラのパス枚数
は、1対1で対応する。すなわち、紙幣フィード部ロー
ラの点検チェック時の使用状況は、紙幣鑑別部繰り出し
枚数(パス枚数)を参照すればよい。
【0057】:前回保守データ例の説明・・・図5A
参照 前回保守データは、前回の保守時に、例えば、FDに格
納して保存しておいたデータであり、今回の保守時に
は、FDより読み出して使用する。この前回保守データ
は、各点検項目毎に、パス枚数のセーブデータと、点検
実施日(年月日)を格納したデータである。
【0058】例えば、紙幣入金/出金ユニット5に関す
る前回保守データの「点検項目名」は、「紙幣フィード
部ローラ」、「紙幣カセット部ローラ」、「フィード部
駆動歯車」・・・「検知レバー回転部」等であり、各点
検項目毎に、「パス枚数のセーブデータ」a、b、c・
・・n、及び「点検実施日(年月日)」のデータが格納
されている。
【0059】なお、硬貨入金/出金ユニット6、通帳プ
リンタユニット7、レシート/ジャーナル印字ユニット
8に対応した前回保守データも、前記と同様である。 :基準値データの説明・・・図5B参照 基準値データは、今回点検を実施するか否かの判定をす
る際の基準となるデータである。この基準値データは、
予め設定したデータを、例えば、FDに格納して保存し
ておいたデータであり、使用時には、FDより読み出し
て使用する。
【0060】この基準値データは、前回保守データと同
じ点検項目毎に「パス枚数の基準値」に関するデータを
設定したものである。例えば、紙幣入金/出金ユニット
5に関する基準値データの「点検項目名」は、「紙幣フ
ィード部ローラ」、「紙幣カセット部ローラ」、「フィ
ード部駆動歯車」・・・「検知レバー回転部」等であ
り、各点検項目毎に「パス枚数の基準値」が格納されて
いる。
【0061】前記「パス枚数の基準値」は、最小値(警
告値)Y1と最大値(限界値)Y2の範囲として設定さ
れ、例えば、Y1〜Y2のように記述される。なお、硬
貨入金/出金ユニット6、通帳プリンタユニット7、レ
シート/ジャーナル印字ユニット8に対応したデータ
も、前記と同様である。
【0062】§5:保守データ処理の基本的説明 前記保守データ処理部32により保守データの処理を行
う。この保守データの処理に関し、基本的な事項を説明
する。
【0063】:点検を実施するか否かの判定基準の説
明 前記保守データ処理部32では、保守データの処理を行
って、点検を実施するか否かの判定をするが、この場
合、各ユニット内の点検項目(点検箇所)毎に、パス枚
数等の基準値を設定して判定する(図5B参照)。
【0064】ところで、各ユニット内の点検項目(点検
箇所)は、各ユニット内のメカ部、搬送部の磨耗や変形
等に対する点検項目である。これらのパス枚数の基準値
は、予防保守を考慮し、或る限られた範囲(最小値と最
大値の範囲)で規定する。この場合、前記のように、パ
ス枚数の基準値の最小値(警告値)をY1、最大値(限
界値)をY2とし、点検項目のパス枚数の基準値をY1
〜Y2で記述する。
【0065】また、稼働パス枚数の差をXとした場合、
X=(今回保守時の稼働パス枚数)−(前回保守時の稼
働パス枚数)で定義される。この場合、「パス枚数」
は、紙幣、硬貨、レシート等が実際に機構部を通過した
枚数である。
【0066】:判定処理の説明 保守データ処理部32では、前記X、Y1、Y2の関係
を調べ、次の(1) 、(2) 、(3) のように判定する。
【0067】(1) :X<Y1、かつ2×X≦Y2の場合
は、「今回点検を実施しない。次回まで延期する」と判
定する。この場合、予防保守を実現するために、パス枚
数の差Xを2倍し、基準値の最大値Y2と比較する。そ
して、Xが、基準値の最大値Y2に達していない場合に
は、保守不要とし、次回の保守時に点検を実施するもの
と判定する(次回の保守時で十分であり、今回は保守し
ない。よって、保守時間の短縮化が図れる)。
【0068】(2) :X<Y1、かつ2×X>Y2の場合
は、「今回点検を実施する」と判定する。パス枚数の差
Xを2倍した値が、基準値の最大値Y2を越えた場合
は、今回点検を実施(次回まで延期しない)すると判定
する(次回の点検だとリード部障害が発生する)。
【0069】この場合、パス枚数の差Xを2倍する理由
は、繁忙月や暇な月によって装置のパス枚数の更新度合
いは異なる為、一律に2倍した数値でチェックするため
である。
【0070】(3) :X≧Y1の場合は、「今回点検を実
施する」と判定する。この場合、パス枚数の差Xが基準
値の最小値を越えたので、前記のように判定する。
【0071】§6:保守データの具体例による処理説明
・・・図6参照 図6は保守データの処理例であり、図6Aは例1、図6
Bは例2である。以下、図6に基づいて、保守データの
処理例を説明する。
【0072】:例1の説明・・・図6A参照 例1は、図4B、図5に示した保守データ例において、
「点検項目名」が「紙幣フィード部ギヤー」であり、そ
の点検項目に対する「パス枚数の基準値」が8000〜
10000(Y1=8000、Y2=10000)とし
た場合の例である。
【0073】この例では、「今回保守時のパス枚数」=
5000で、「前回保守時のパス枚数」=1000であ
るから、その差Xは、X=5000−1000=400
0となる。
【0074】従って、2×X=8000であり、Y2=
10000であるから、2×X≦Y2となる。また、前
記のように、X=4000、Y1=8000であるか
ら、X<Y1となる。
【0075】この演算結果により、前記X<Y1、かつ
2×X≦Y2の場合に相当し「今回点検しない。次回ま
で延期する」と判定する。 :例2の説明・・・図6B参照 例2は、図5に示した保守データ例において、「点検項
目名」が「紙幣フィード部ローラ軸受」であり、その点
検項目に対する「パス枚数の基準値」が11000〜1
5000(Y1=11000、Y2=15000)とし
た場合の例である。
【0076】この例では、「今回保守時のパス枚数」=
13000で、「前回保守時のパス枚数」=5000で
あるから、その差Xは、X=13000−5000=8
000となる。
【0077】従って、2×X=16000であり、Y2
=15000であるから、2×X>Y2となる。また、
前記のように、X=8000、Y1=11000である
から、X<Y1となる。
【0078】この演算結果により、前記X<Y1、かつ
2×X>Y2の場合に相当し「今回点検を実施する。次
回の点検では遅い」と判定する。 §7:点検実施日の予測処理説明 前記保守データ処理において、「今回点検を実施しな
い」と判定した点検項目については、今後の稼働枚数を
予測し、次回の最適な点検実施日を予測する。以下、点
検実施日の予測処理について説明する。
【0079】:点検実施日の予測原理 点検実施日の予測は、現時点から、あと何日後に点検を
実施すべきかの日数を算出し、現時点の日付に、この日
数を加算して算出する。
【0080】:前記処理を行うに際し、次の値を算出
する。まず、前回保守実施時から今回保守実施時までの
日数Wを、W=(今回の保守実施日)−(前回の保守実
施日)の式により算出する。そして、前記Xの値を使用
して、平均稼働パス枚数Uを、U=X÷Wの式により算
出する。
【0081】その後、「あと何日後に点検を実施すべき
かの日数」Mを、M=(Y1−X)÷Uの式により算出
する。従って、予測した次の点検実施日Dは、D=(今
回の保守実施日)+Mの式により算出できる。
【0082】§8:実施例1の処理概要説明 図7は保守データ処理の概要説明図である。以下、図7
を参照しながら、実施例1の処理概要を説明する。
【0083】(1) :例えば、前回保守時が1月で、今回
保守時が5月であるとする。先ず、「前回保守デー
タ」、及び「基準値データ」等(保守プログラムも含
む)を格納したFDを用意する。このFDは、1月の保
守時に、前記データを格納しておいたFDである。
【0084】そして、用意したFDをFDD31に挿入
し、FDから保守プログラム等を読み取る。 (2) :次に、コントロール部34では、ユニット部4か
ら「稼働統計情報」を読み取り、各点検項目に対応させ
た「今回保守データ」を作成し、今回保守データ格納部
35に格納する。
【0085】(3) :次に、コントロール部34の制御に
より、前記FDから「前回保守データ」、及び「基準値
データ」を読み取り、保守データ処理部32へ転送す
る。そして、コントロール部34は、前記転送データを
分離し、前回保守データは、前回保守データ格納部36
に格納し、基準値データは、基準値データ格納部37に
格納する。
【0086】(4) :その後、保守データ演算部38で
は、前記今回保守データ格納部35の「今回保守デー
タ」、前回保守データ格納部36の「前回保守デー
タ」、基準値データ格納部37の「基準値データ」を読
み出し、保守データの演算を行う。
【0087】(5) :判定部39では、前記保守データ演
算部38の前記演算結果を基に、「今回点検を実施す
る」、「今回点検を実施しない」等の判定を行う。な
お、前記判定で、「今回点検を実施しない」(点検は次
回に行う)と判定した場合には、前記保守データ演算部
38に指示を出して、演算を行い、その演算結果に基づ
いて、次の最適な点検実施日を予測する。
【0088】(6) :出力データ作成部40では、前記判
定部39の判定した結果のデータから、出力データ(表
示データ、印刷データ)を作成する。 (7) :前記出力データ作成部40で作成した出力データ
は、コントロール部34から表示部29へ出力し、該出
力データを表示画面で表示する。この時、保守員から印
字出力の指示があれば、前記出力データを、レシート/
ジャーナル印字ユニット8に出力して、レシート、或い
はジャーナル用紙に印字する。
【0089】(8) :前記判定部39の判定で、今回点検
を実施すると判定した場合には、コントロール部34
は、ユニット電源制御部33に対し、点検が必要なユニ
ットの電源をオフにする指示を行う。
【0090】この指示を受けたユニット電源制御部33
では、ユニット部4の該当するユニットに対し、電源を
オフにする制御を行う(保守員が点検作業を実施するた
めに、電源をOFFにする)。
【0091】(9) :点検終了後、保守員が操作パネル3
0から点検終了の指示を出すと、この情報は、コントロ
ール部34が受信して点検終了を確認する。点検終了を
確認したコントロール部34は、再びユニット電源制御
部33に指示を出して、オフになっているユニットの電
源をオンにする(通常の運用状態に戻す)。
【0092】(10):以上の処理が終了すると、コントロ
ール部34は、次のようにして、セーブデータの処理
(FDのデータ更新)を行う。この処理では、保守デー
タの該当する項目を更新し、FDに格納してセーブして
おく(セーブした保守データは、図5Aに示した「前回
保守データ」と同じ項目のデータである)。
【0093】先ず、今回点検を実施した点検項目(点検
箇所)については、「パス枚数のセーブデータ」は、現
時点の稼働パス枚数に更新し、「保守実施日」も更新す
る。また、今回未実施の点検項目については、「パス枚
数のセーブデータ」、及び「点検実施日」は更新せず、
そのままセーブデータとする。
【0094】(11):最後に、出力データ作成部40で
は、各ユニットの全ての点検項目について、点検実施日
と、点検実施時の稼働枚数のデータを一覧表として作成
し、コントロール部34の制御により、レシート/ジャ
ーナル印字ユニット8に出力して、レシート、或いはジ
ャーナル用紙に印字する。
【0095】§9:表示データの説明・・・図8参照 図8は表示画面例を示した図であり、図8Aは1頁目の
データ表示画面、図8Bは2頁目のデータ表示画面であ
る。
【0096】前記表示部29の表示画面で表示されるデ
ータは、複数頁のデータであり、このデータは、保守員
等の指定で、各頁毎に順次送り出されて表示する。例え
ば、1頁目のデータ表示画面では、「紙幣入金/出金ユ
ニット」が「点検項目あり」で、他の項目が「点検項目
なし」のデータを表示している。
【0097】この表示画面を見た保守員が、前記「点検
項目あり」の部分を指定(詳細情報を見るための指定)
すると、その詳細内容が2頁目のデータ表示画面に表示
される。
【0098】この例では、「紙幣入金/出金ユニット」
が「点検項目あり」なので、この項目を指示すると、2
頁目のデータ表示画面には、「紙幣入金/出金ユニット
点検項目」として、「紙幣フィード部ローラ」、「紙幣
カセット部ローラ」、「フィード部駆動歯車」・・・等
の各点検項目が表示される。
【0099】また、「点検項目なし」の場合には、その
後の頁に、「次の点検実施日」として、予想した次回の
「点検実施日」等を表示する。 §10:フローチャートに基づく実施例1の処理説明・
・・図9〜図11参照 図9は保守データ処理時のフローチャート1、図10は
保守データ処理時のフローチャート2、図11は保守デ
ータ処理時のフローチャート3である。以下、図9〜図
11に基づいて、保守データの処理を説明する。なお、
S1〜S17は処理ステップを示す。
【0100】S1:先ず、コントロール部34は、各ユ
ニットのメモリから、現時点での「稼働統計情報」を読
み取り、「今回保守データ」を作成し(各点検項目毎に
対応したデータとして作成し)、今回保守データ格納部
35に格納する。
【0101】S2:次に、コントロール部34は、FD
D31によりFDから読み出した「前回保守データ」、
及び「基準値データ」を取り込む。そして、前記「前回
保守データ」は、前回保守データ格納部36に格納し、
「基準値データ」は基準値データ格納部37に格納す
る。
【0102】S3:S2の処理終了後、保守データ演算
部38は、今回保守データ格納部35、前回保守データ
格納部36、及び基準値データ格納部37から、「今回
保守データ」、「前回保守データ」、及び「基準値デー
タ」を読み取り、各点検項目毎に、保守データの演算を
行う(前記演算時の処理説明参照)。
【0103】S4、S5:判定部39は、前記保守デー
タ演算部38の演算結果を基に、今回点検を実施するか
否かの判定を行う(前記判定時の処理説明参照)。 S6:前記判定部39で今回点検を実施しないと判定し
た場合、保守データ演算部38で保守実施日に関する演
算を行い、この演算結果に基づいて、判定部が、次回点
検実施日を予測する(予測処理は前記の通り)。しか
し、今回点検を実施すると判定した場合には、前記S5
の処理は行わない。
【0104】S7:前記S6の処理終了後、出力データ
作成部40では、判定部39の判定結果の情報を基に、
出力データを作成する。 S8:前記作成した出力データは、コントロール部34
から表示部29に出力され、表示部29の表示画面で表
示する。この表示により、保守員に今回点検が必要か否
かを知らせる。
【0105】S9:前記表示画面に表示された画面を見
た保守員等は、出力データの印字が必要なら、印字指定
を行う。しかし、印字が不要な場合には、印字指定は行
わない。この場合、印字指定は、表示画面上で行っても
良いが、操作パネル30の操作により指定しても良い。
【0106】コントロール部34では、前記印字指定が
あれば、その情報を受信し、確認する。 S10:保守員が印字指定を行った場合、コントロール
部34では、その情報を受信して確認した後、出力デー
タ作成部40で作成した出力データを、レシート/ジャ
ーナル印字ユニット8へ転送する。
【0107】そして、レシート/ジャーナル印字ユニッ
ト8で、前記出力データをレシート、或いはジャーナル
用紙に印字する。但し、印字指定がなければ、出力デー
タの印字はしない。
【0108】S11:前記S10までの処理終了後、コ
ントロール部34は、点検が必要なユニットを対象とし
て、電源をオフにする制御を行う。この場合、コントロ
ール部34は、ユニット電源制御部33に対し、該当す
るユニットの電源をオフにする指示を出す。この指示を
受けたユニット電源制御部33では、該当するユニット
内の電源をオフにする制御を行う。
【0109】S12:前記S11の処理により、点検を
必要とするユニットの電源がオフになると、保守員が、
点検作業(保守)を行う。 S13:前記点検が終了すると、保守員は、点検終了の
指示を出す。この指示は、例えば、操作パネル30の操
作により行う。前記保守員により点検終了の指示が出さ
れると、この指示の情報は、コントロール部34が受信
し、点検終了を確認する。
【0110】S14:コントロール部34が点検終了を
確認すると、ユニット電源制御部33に対し、電源がオ
フになっているユニットの電源をオンにする指示を出
す。この指示により、ユニット電源制御部33は、オフ
になっているユニットの電源をオン(電源投入状態)に
する。
【0111】S15:前記のようにしてユニットの電源
がオンになると、コントロール部34は、点検済み項目
のパス枚数のデータを更新(保守データを更新)する。 S16:続いて、コントロール部34は、点検済み項目
の点検実施年月日のデータを更新(保守データを更新)
する。
【0112】S17:S16の処理終了後、コントロー
ル部34の指示により、出力データ作成部40では、各
ユニットの全ての点検項目について、点検実施年月日、
点検実施時の稼働パス枚数の一覧表を作成する。
【0113】この一覧表のデータは、コントロール部3
4から、レシート/ジャーナル印字ユニット8へ転送
し、レシート用紙、或いはジャーナル用紙等に印字す
る。 (実施例2の説明)図12は、本発明の実施例2の説明
図であり、図12中、図1〜図11と同じものは、同一
符号で示してある。また、45は監視センタ、46は集
中監視制御装置、47は監視端末、48は表示装置、4
9は通信回線を示す。
【0114】実施例2は、複数台のATMを、通信回線
を介して、監視センタ側で集中監視制御を行っているシ
ステムに適用した例である。図示のように、金融機関に
は複数台のATM2が設置されている。これらのATM
2は、前記実施例1で説明したのと同じ保守データ処理
部32を具備しており、また、通信機能も具備している
装置である。
【0115】そして、これらのATM2は、通信回線4
9を介して、監視センタ45側に接続されており、該監
視センタ側で集中監視制御を行っている。また、前記監
視センタ45には、集中監視制御装置46が設置されて
おり、該集中監視制御装置46には、表示装置48を有
する監視端末47が接続されていて、この監視端末47
側で、監視員等が監視を行っている。
【0116】前記通信回線としては、公衆回線、専用回
線、ISDN網等であり、いずれの回線を使用しても良
い。また、前記集中監視制御装置46は、ATM2だけ
でなく、他の現金取引装置も同時に監視制御しており、
ATM等の運用状態、障害発生の検知、取引情報の収集
等を行う機能を有し、常時監視を行っている。
【0117】前記のようなシステムにおいて、保守を行
う場合には、ATM2の設置場所に保守員が行き、その
場で保守を行う。そして、前記実施例1と同様にして保
守を行うが、この場合は、コントロール部34では、I
/O制御部3を介して、前記出力データを、通信回線4
9に送り出し、集中監視制御装置46へ伝送する。
【0118】集中監視制御装置46では、ATM2から
転送されたデータを監視端末47へ送り、この監視端末
47の表示装置48で表示する。監視端末47側では、
表示されたデータを見て、例えば、保守担当課の職員で
ある監視員等が、ATM2の保守情報を知ることができ
る。また、この時、監視員の指示により、前記出力デー
タをプリンタにより印字して出力する。
【0119】すなわち、監視センタ側の監視員等(保守
担当課の職員等)が、ATM2の設置されている場所に
行かなくても、ATM等の保守情報を知ることができ
る。 (他の実施例)以上実施例について説明したが、本発明
は次のようにしても実施可能である。
【0120】:ATMに限らず、現金自動支払機(C
D)、記帳専用機(AP)等の各種現金取引装置にも同
様に適用可能である。 :ファイル装置は、FDDに限らず、例えば、磁気デ
ィスク装置、光磁気ディスク装置等を用いても、同様に
実施可能である。
【0121】:保守データ処理部の機能を、保守プロ
グラムにより実現しても良い。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 :現金取引装置が保守スケジュールを自動的に管理
し、最適な保守時期を保守者等に通知できる。
【0123】:保守実施日のスケジュールが自動的に
可能となり、装置の各ユニットについて適切な保守を行
うことができるので、装置性能の安定化が図れる。 :従来、人手により管理していた保守スケジュールが
不要になり、管理工数の削減ができる。
【0124】:各ユニットの稼働状況に応じた保守作
業が可能になり、無駄な保守工数が削減できる。現金取
引装置は、休日運用、稼働時間の延長などにより、保守
する時間がとれない、等の理由により、ハード障害が発
生する。従って、的確な保守を実施すれば、ハード障害
を防止することができる。
【0125】:保守データ処理部に、保守実施スケジ
ュールの管理権限を持たせ、自動的に判断させることに
より、人為的な判断を不要とすることができる。これに
より、点検作業のバラツキを無くすことができる。
【0126】:保守データ処理部の処理結果のデータ
を、通信回線を介して監視端末へ伝送することにより、
監視端末側の監視員等(例えば、保守員とは別の保守担
当課の職員)にも前記保守情報を知らせることができ
る。
【0127】このため、装置を設置した場所に行かなく
ても、保守担当課の職員等が現金取引装置の保守状態を
知ることができる。 :点検を実施する場合、保守データ処理部の制御によ
り、該当するユニットの電源を自動的にオン/オフさせ
ることができるので、保守作業が迅速に実施できる。ま
た、保守員の作業量も軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例1におけるATMの構成図である。
【図3】実施例1における保守データ処理部の構成図で
ある。
【図4】実施例1の図であり、Aはユニット統計情報の
説明図、B図は今回保守データ例である。
【図5】実施例1の図であり、Aは前回保守データ例、
Bは基準値データ例である。
【図6】実施例1における保守データの処理例を示した
図である。
【図7】実施例1における保守データ処理の概要説明図
である。
【図8】実施例1における表示画面例を示した図であ
る。
【図9】実施例1における保守データ処理時のフローチ
ャート1である。
【図10】実施例1における保守データ処理時のフロー
チャート2である。
【図11】実施例1における保守データ処理時のフロー
チャート3である。
【図12】実施例2の説明図である。
【図13】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
3 I/O制御部 4 ユニット部 18 ファイル装置 29 表示部 32 保守データ処理部 33 ユニット電源制御部 34 コントロール部 35 今回保守データ格納部 36 前回保守データ格納部 37 基準値データ格納部 38 保守データ演算部 39 判定部 40 出力データ作成部 42 印字部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 G06F 19/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現金の取引をするための複数のユニット
    を有し、各ユニット毎に、メモリに稼働統計情報を格納
    しているユニット部(4)と、 各種情報の表示を行う表示部(29)と、 各種データを格納するためのファイル装置(18)と、 データの印字を行う印字部(42)とを具備した現金取
    引装置において、 保守時の起動により、前記各ユニット毎に格納されてい
    る稼働統計情報を読み出して今回保守データとし、 この今回保守データと、前回保守時に保存しておいた前
    回保守データ、及び予め設定した基準値データを用いて
    演算/比較を行い、 各ユニットの点検項目毎に、今回点検が必要か否かの判
    定を行う保守データ処理部(32)を設け、 前記保守データ処理部(32)の判定結果に基づき、各
    点検項目毎に、今回点検実施/今回点検不要の情報を可
    視情報として出力すると共に、 前記保守データ処理部(32)では、今回点検不要と判
    定した場合、その点検項目について、次回の最適な点検
    実施日を予測し、その情報を可視情報として出力する
    とを特徴とした現金取引装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現金取引装置において、 基準値データとして、基準値の最小値(警告値)Y1、
    及び基準値の最大値(限界値)Y2を設定し、 保守データ処理部(32)では、前回保守時と今回保守
    時の稼働パス枚数の差Xを演算により求め、この差Xに
    対し、 X<Y1、かつ2×X≦Y2の場合は、今回点検しない
    と判定し、X<Y1、かつ2×X>Y2の場合は、今回
    点検を実施すると判定し、X≧Y1の場合は、今回点検
    を実施すると判定する処理を行うことを特徴とした現金
    取引装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現金取引装置において、前記保守データ処理部(32)では、今回点検を実施す
    ると判定した場合、 その点検項目に該当するユニットの電源をオフにし、 点検終了を確認後、前記電源がオフになっているユニッ
    トの電源をオンにする 制御を行う ことを特徴とした現金
    取引装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の現金取引装置において、 保守データ処理部(32)では、点検終了を確認後、点
    検を実施した点検項目に対応する保守データの更新を行
    い、点検を実施しない点検項目の保守データはそのまま
    とし、 これらの保守データを、次回保守時の保守データ(前回
    保守データ)として使用するために、前記ファイル装置
    (18)に出力して媒体に保存することを特徴とした
    金取引装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の現金取引装置において、 保守データ処理部の判定結果データを、通信回線を介し
    て監視端末へ伝送することにより、 前記監視端末で受信した前記情報を可視情報として出力
    可能にした ことを特徴とする現金取引装置。
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