JP3193111B2 - 電子装置およびその電源供給方法 - Google Patents

電子装置およびその電源供給方法

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JP3193111B2
JP3193111B2 JP9773292A JP9773292A JP3193111B2 JP 3193111 B2 JP3193111 B2 JP 3193111B2 JP 9773292 A JP9773292 A JP 9773292A JP 9773292 A JP9773292 A JP 9773292A JP 3193111 B2 JP3193111 B2 JP 3193111B2
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power supply
frequency divider
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power
frequency
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線回線を介して送信さ
れる信号を間欠的に受信する間欠受信動作を行う電子装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子装置を選択呼出受信機を例に
とって説明する。
【0003】近年、新しいタイプの選択呼出システムと
して、基地局からメッセージ情報を伝送して選択呼出受
信機で表示する方式が開発されている。この種の選択呼
出システムにおいて使用される選択呼出信号は、例えば
図10に示すように構成されている。すなわち、1フレ
ームが複数のグループに時分割され、これらのグループ
はさらに同期ワードと複数の呼出ワードとに時分割され
ている。また上記各呼出ワードには、個別番号符号(I
Dコード)とメッセージ符号(メッセージコード)とが
それぞれ挿入される。
【0004】選択呼出受信機を呼出す場合、発呼者はこ
の選択呼出受信機に対応する電話番号をダイヤルして基
地局を呼出し、この基地局へメッセージ情報を送る。そ
うすると、基地局は上記選択呼出受信機に対応して予め
設定されたIDコードと、上記メッセージ情報を符号化
したメッセージコードとを発生する。そして、1フレー
ムの複数のグループのうち上記選択呼出受信機が所属す
るグループの空きの呼出ワードに、上記IDコードおよ
びメッセージコードをそれぞれ挿入して送信する。
【0005】一方、通常、選択呼出受信機は消費電力削
減のためにバッテリーセービング動作を行っている。こ
のバッテリーセービング動作とは、1フレーム中、自機
の属するグループが受信される間のみ受信動作を行うこ
とである。この動作において個別番号符号の一致が判断
されると受信動作を継続することによって呼出動作が行
われる。
【0006】ところで、このバッテリーセービング動作
は受信に必要な回路に対して電源供給をオン・オフする
ことによって制御される。これは常時電源供給を受ける
制御回路において、内部に備えられているタイマにより
前記電源供給のオン・オフのタイミングが制御されるこ
とにより行われる。
【0007】上述のように従来は、バッテリーセービン
グ動作において、電断供給を断つタイミングについて改
善がなされてきた。一方、シンセサイザを備えた選択呼
出受信機においては、シンセサイザと受信回路とで電源
供給開始から動作の安定までに要する時間が異なる。実
際、シンセサイザはフィードバックループを有する系で
構成されることから、受信回路よりも動作安定に要する
時間が長い。動作上、シンセサイザと受信回路の動作安
定タイミングは等しいのが好ましいので、シンセサイザ
の方に早く電源供給を開始しなければならない。すなわ
ち、受信回路への電源供給はシンセサイザより後に開始
しても何ら問題はないわけであるが、実際にはバッテリ
ーセービング動作において受信動作オン毎にシンセサイ
ザに必要とされる電源供給のタイミングで受信回路にも
電源が供給されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、バッテ
リーセービングを行っているにもかかわらず、早いタイ
ミングで電源供給を受ける必要のある回路に合わせて他
の回路にも電源供給がなされ、無駄な電力消費が行われ
るという問題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するために、各回
路における、電源を供給してからの立上がり時間に応じ
て、各回路に電源供給を開始することにより、消費電力
の削減を図ることのできる電子装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1、2に係る発明
では、第1の分周器と第2の分周器および位相比較器へ
の電源投入後、前記第1の分周器と前記第2の分周器お
よび前記位相比較器の動作が安定したのち、第1の制御
信号の前記第1の分周器へのデータ送出と第2の制御信
号の前記第2の分周器へのデータ送出とが完了したとき
と、前記電圧制御発振器への電源投入後、前記電圧制御
発振器の動作が安定したときとが同時になるように前記
第1の分周器と前記第2の分周器および前記位相比較器
と、前記電圧制御発振器とへの電源投入タイミングを制
御する構成となっている。
【0011】
【作用】本発明によれば、第1の分周器と第2の分周器
および位相比較器への電源投入後、前記第1の分周器と
前記第2の分周器および前記位相比較器の動作が安定し
たのち、第1の制御信号の前記第1の分周器へのデータ
送出と第2の制御信号の前記第2の分周器へのデータ送
出とが完了したときと、前記電圧制御発振器への電源投
入後、前記電圧制御発振器の動作が安定したときとが同
時になるように前記第1の分周器と前記第2の分周器お
よび前記位相比較器と、前記電圧制御発振器とへの電源
投入タイミングを制御するので、電源の消費を節約する
ことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を選択呼出受信機を
例にとって説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例をダブルスー
パーヘテロダイン方式の選択呼出受信機に適用した場合
の概念図であり、該選択呼出受信機の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【0014】同図に示すように、本実施例に係る選択呼
出受信機は、アンテナ1と無線回路部2と、IFIC
(intermediate frequencyI
C)からなる復調回路3と、制御回路4と、本実施例に
係る選択呼出受信機に割り当てられた個別番号符号(I
Dコード)を記憶するためのID−ROM(reado
nly memory)5と、増幅器6と、スピーカ7
と、LCD(liquid crystal disp
lay)9と、LCD9を駆動させるためのLCD駆動
回路8と、受信したメッセージを記憶するためのメッセ
ージRAM(random access memor
y)10と、バッテリ11と、電源回路12と、スイッ
チ13とから構成される。
【0015】前記無線回路部2は、無線周波増幅器21
と、バンドパスフィルタ22、25と、ミキサ24、2
7と、シンセサイザからなる第1局部発振器23と、水
晶発振器からなる第2局部発振器26とから構成され
る。
【0016】前記第1局部発振器23はPLL(pha
se locked loop)−ICからなる1.4
[V]部231と、電圧制御発振器(voltage
controlled oscillator、以下V
COと称す)、水晶発振器および逓倍器からなる1.0
[V]部232とから構成される。次に上記構成におけ
る本実施例に係る選択呼出受信機の受信動作について説
明する。
【0017】アンテナ1で受信された受信信号(周波
数:f)は、無線周波増幅器21で増幅された後、バン
ドパスフィルタ22で濾波されてミキサ24に入力され
る。ミキサ24には第1局部発振器23の発振出力(発
振周波数:f−IF1、IF1:第1中間周波数)も入
力されて、前記濾波された受信信号と混合される。周波
数fは例えば280[MHz]、第1中間周波数IF1
は例えば21.7[MHz]である。ミキサ24の出力
信号(周波数IF1)は、バンドパスフィルタ25で濾
波されてミキサ27に入力される。ミキサ27には第2
局部発振器26の発振出力(発振周波数:IF1−IF
2、IF2:第2中間周波数)も入力されて前記濾波さ
れたミキサ24の出力信号と混合される。第2中間周波
数IF2は例えば455[KHz]である。ミキサ27
の出力信号(周波数IF2)は、復調回路3で復調され
た後、制御回路4に入力される。制御回路4では入力さ
れた信号に含まれる個別番号符号がID−ROM5に記
憶されている個別番号符号と一致するか否かが判断され
る。ここで両符号が一致すると判断されると、増幅器6
を介してスピーカ7から鳴音される。
【0018】また、制御回路4においては前記個別番号
符号の一致が判断されると、個別番号符号に続いて受信
されたメッセージ符号が入力される。このメッセージ符
号は誤り訂正処理された後、復号化される。この復号化
により得られたメッセージデータがLCD駆動回路8に
供給され、LCD9にてメッセージ表示が行われる。そ
して、このメッセージ内容はメッセージRAM10に記
憶される。
【0019】さて、本実施例に係る選択呼出受信機の電
源はバッテリ11から供給される電源を電源回路12に
て所定の電圧に変換および安定化された後各部に供給さ
れる。制御回路4は常時電源が供給される。バッテリー
セービング動作時においては、まず第1局部発振器23
の1.4[V]部231に1.4[V]が供給され、次
に所定時間後1.0[V]部232に1.0[V]が供
給される。このとき、1.0[V]部232と同じ1.
0[V]を電源とする無線周波増幅器21、ミキサ2
4、27、第2局部発振器26および復調回路3への電
源供給路に設けられたスイッチ13は開いた状態にあ
る。このスイッチ13は1.0[V]部232に電源供
給が開始されてから所定時間後に閉じられて、前記各部
に1.0[V]が供給される。これら3段階に分けられ
た電源供給のタイミングの違いは、各部の動作安定に要
する時間に応じて定められるもので、制御回路4内に設
けられたタイマにより計時が行われる。
【0020】以上のように、本実施例においては、シン
セサイザからなる第1局部発振器23を1.4[V]部
231と1.0[V]部232の2つに分け、受信回路
全体として電源供給のタイミングを3つに分けた。これ
により、従来のようにこれら3つの部分に同時に電源供
給を行う場合に比べ、消費電力を削減することができ
る。
【0021】次に図2は本発明の第2の実施例をダイレ
クトコンバージョン方式の選択呼出受信機に適用した場
合の概念図であり、該選択呼出受信機の構成を示す回路
ブロック図である。
【0022】近年、移動無線通信システムではディジタ
ル信号の変調方式として例えばFSK(frequen
cy shift keying)方式が使用されてお
り、同図に示すように、本実施例に係る選択呼出受信機
は、FSK信号受信回路を有している。同図において前
記図1と同一の部分については同一の符号を付して詳し
い説明は省略する。
【0023】本実施例に係る選択呼出受信機はバイポー
ラトランジスタからなるミキサ201、202と、シン
セサイザからなる局部発振器203と、この局部発振器
203から発生された局部発振信号をπ/2移相させる
移相器204と、バイポーラトランジスタからなるフィ
ルタIC205と、バイポーラトランジスタからなるリ
ミッタ増幅IC206と、CMOS(compleme
ntarymetal oxide semicond
uctor)により構成される制御回路部207と、電
源回路208とを前記図1の中のこれらと等価な回路に
代えて新たな構成としている。フィルタIC205は、
バンドパスフィルタ2051、2052、2053、2
054から構成される。リミッタ増幅IC206は、振
幅制限器として動作する増幅器2061、2062から
構成される。制御回路部207は検波回路2071と、
制御回路2072とから構成される。
【0024】なお、電源回路208からは無線周波増幅
器21および局部発振器203の一部に1.0[V]が
供給され、また局部発振器203の他部には1.4
[V]が供給される。さらに、ミキサ201、202
と、フィルタIC205と、リミッタ増幅IC206に
は1.65[V]が供給される。制御回路部207には
1.4[V]および1.95[V]が常時供給され、こ
の1.95[V]が検波回路2071に供給される。次
に本実施例に係る選択呼出受信機の動作について説明す
る。
【0025】アンテナ1で受信されたFSK信号は無線
周波増幅器21で増幅されたのち、バンドパスフィルタ
22で濾波される。濾波されたFSK信号は二分岐され
てそれぞれミキサ201、202に入力される。これら
のミキサ201、202ではそれぞれ前記濾波されたF
SK信号が、局部発振器203から発生された局部発振
信号およびこの局部発振信号を移相器204でπ/2移
相した局部発振信号と混合され周波数変換される。ここ
で、上記局部発振信号の周波数は上記受信FSK信号の
搬送波周波数とほぼ等しく設定されている。このため、
前記ミキサ201、202からは中間周波信号ではなく
ベースバンド信号がそのまま出力される。すなわち、ミ
キサ201、202ではダイレクトコンバージョン方式
による復調がなされる。そして、前記ミキサ201、2
02により得られた各FSK復調信号は、それぞれバン
ドパスフィルタ2051、2052およびバンドパスフ
ィルタ2053、2054で濾波され、しかるのち増幅
器2061、2062で増幅される。そして、この増幅
信号は、検波回路2071に入力される。検波回路20
71の出力信号は制御回路2072に供給されて、個別
番号符号の照合等、前述の図1の選択呼出受信機と同じ
動作をする。
【0026】ここで本実施例の場合におけるバッテリー
セービング動作時の電源供給について説明する。まず、
局部発振器203の動作安定に要する時間分だけ受信回
路全体の受信動作開始のタイミングより早く、前記局部
発振器203に1.4[V]および1.0[V]が供給
される。この電源供給のタイミングは制御回路2072
内に設けられたタイマによるクロックカウントに基づい
て制御回路2072から電源回路208に送出された制
御信号により定められる。また前記局部発振器203に
1.0[V]が供給されるのと同じタイミングで無線周
波増幅器21に1.0[V]が供給される。一方受信回
路への電源供給、すなわち、ミキサ201、202、フ
ィルタIC205およびリミッタ増幅IC206への
1.65[V]の電源供給は、前記局部発振器203へ
の電源供給よりも後であり、そのタイミングは動作安定
に最も時間のかかるリミッタ増幅IC206に合わせ
る。
【0027】以上、図2に示すようなダイレクトコンバ
ージョン方式の選択呼出受信機に本発明を適用すると、
局部発振器203を除く受信回路に流れる電流(例えば
2.8[mA])がダブルスーパーヘテロダイン方式の
選択呼出受信機のそれ(例えば1.7[mA])と比べ
て大きい点から消費電力削減に非常に有効である。
【0028】図3は局部発振器203の構成を示す回路
ブロック図であり、同図を用いて前述の局部発振器20
3への1.4[V]および1.0[V]の電源供給につ
いて説明する。
【0029】局部発振器203は、水晶発振器である基
準発振器31と、PLL−IC30と、ローパスフィル
タ35と、VCO36と、例えば3逓倍の逓倍器37と
から構成される。PLL−IC30は、基準分周器32
と、位相比較器33と、比較分周器34とから構成され
る。
【0030】前述の局部発振器203への1.4[V]
および1.0[V]の電源供給は、1.4[V]がPL
L−IC30に、1.0[V]が基準発振器31、VC
O36および逓倍器37にそれぞれ供給される。そし
て、PLL−IC30の動作が安定すると制御回路20
72より設定すべきチャネルデータがPLL−IC30
に送出される。このデータは基準分周器32と比較分周
器34のそれぞれの分周比を定めるものである。基準分
周器32では基準発振器31の基準周波数が所定の分周
比に基づいて分周され、位相比較器33に入力される。
一方、比較分周器34ではVCO36の発振周波数が所
定の分周比に基づいて分周され、位相比較器33に入力
される。位相比較器33では前記基準分周器32と前記
比較分周器34の出力を比較し、両出力が一致しないよ
うであれば、VCO36の制御電圧を制御するべく制御
信号を送出する。この制御信号はローパスフィルタ35
で濾波されたのち、VCO36に入力される。VCO3
6では、入力された制御信号に基づいて発信周波数が変
更される。VCO36の発振周波数は前述の如く比較分
周器34に入力される一方で、他方では逓倍器37に入
力されて逓倍された後、ミキサ201および移相器20
4に供給される。局部発振器203では上述の動作が基
準分周器32と比較分周器34の出力周波数が同じにな
るまで繰り返され、一致した時点でロック状態となり局
部発振器として動作安定状態になる。このようにロック
状態になるまで時間がかかるため、局部発振器203は
動作が安定するまで受信回路よりも時間がかかる。
【0031】また、前述の説明からも明らかなように、
局部発振器203においてロック状態になるまで逓倍器
は動作不要なので、例えばVCO36と逓倍器37の電
源ライン間にスイッチを設ける。そして、VCO36に
電源供給が開始されても前記スイッチを開いておくこと
により逓倍器37には電源供給をせず、受信回路、すな
わち図2において1.65[V]が供給される回路と同
じタイミングで前記スイッチを閉じるようにする。この
ようにすれば、逓倍器37への電源供給のタイミングを
局部発振器203の他の回路よりも遅らせることができ
るので、一層の消費電力の削減を可能にする。次にバッ
テリ11から得られる電源を所定の電圧にして各回路に
供給するための電源回路について説明する。図4は図2
の電源回路208およびこの電源回路208からの電源
供給の第1の例(電源回路208A)を説明するための
回路ブロック図である。
【0032】同図において、電源回路208Aは、制御
回路2072からのクロック信号に応じて動作し、バッ
テリ11から得られる1.4[V]電源を1.95
[V]に昇圧するためのD/Dコンバータ41と、バッ
テリ11から得られる電源電圧1.4[V]を制御回路
2072からの制御信号BS1に応じて1.0[V]と
して出力し、D/Dコンバータ41から得られる電圧
1.95[V]を制御回路2072からの制御信号BS
2に応じて1.65[V]として出力する電源安定化回
路IC42と、コンデンサ43、45と、抵抗44と、
制御回路2072からの制御信号(論理2値信号)PL
L・SWに応じてスイッチング動作をするスイッチング
トランジスタ46とから構成される。なお、電源電圧
1.0[V]を要する、局部発振器203のVCO3
6、水晶発振器(XO)31および逓倍器(MLT)3
7を1.0[V]部47とする。また、説明の都合上、
受信回路の各IC(ミキサ201、202、フィルタI
C205、リミッタ増幅IC206)をまとめてRX−
IC48とする。
【0033】以下に図4に示される電源回路208Aの
動作を図5のタイミングチャートと共に説明する。な
お、図5は図4における各回路の動作タイミング、制御
信号供給タイミングの一例を示すタイミングチャートで
ある。
【0034】制御回路2072はバッテリ11から常に
1.4[V]の電源電圧が供給されている。この制御回
路2072よりD/Dコンバータ41にクロック信号が
供給されると、例えばt1=30[msec]の立上が
り時間を費して動作安定状態となる(図5(a))。
【0035】すると、D/Dコンバータ41からは1.
95[V]が電源安定化回路42および制御回路207
2に供給される。制御回路2072では前記D/Dコン
バータ41の動作安定と同時にスイッチングトランジス
タ46に対する制御信号PLLSWをハイレベルからロ
ーレベルに切り換える(図5(b))。スイッチングト
ランジスタ46ではトランジスタのベースに入力する信
号がローレベルになったことで、エミッタとコレクタの
間を導通する。すると、D/Dコンバータ41から出力
された1.95[V]電源電圧がコンデンサ43、4
5、抵抗44およびスイッチングトランジスタ46を介
して1.4[V]に降圧され、局部発振器203のPL
L−IC30に供給される。PLL−IC30は電源供
給を受けてから立ち上がるまでに例えばt2=2.5
[msec]を必要とする(図5(c))。
【0036】PLL−IC30が動作安定状態となる
と、制御回路2072からはチャネルデータがPLL−
IC30に対して送出される。チャネルデータは前述の
如く、PLL−IC30内の分周器の分周比を定めるた
めのものである。このチャネルデータの送出は例えばt
3=2.5[msec]を必要とする(図5(d))。
さて、局部発振器203はPLL−IC30だけでな
く、1.0[V]部47も有しているため、これにも電
源供給をしなければならない。
【0037】そこで、まず制御回路2072からは電源
安定化回路IC42に対して、バッテリ11の電源電圧
1.4[V]から安定した1.0[V]を得るために制
御信号BS1が送出される(図5(h))。
【0038】電源安定化回路IC42では、制御信号B
S1を受けると1.4[V]を1.0[V]に降圧安定
化する動作を開始する。そして、所定時間(例えばt6
=0.3[msec])後に安定化された1.0[V]
電源を出力する(図5(g))。
【0039】局部発振器203の水晶発振器31、VC
O36および逓倍器37は電源安定化回路IC42から
出力された1.0[V]電源を受けると立ち上げ動作を
開始し、前記電源を受けてから動作の安定までに例えば
t4=5[msec]要する。また、前記電源安定化回
路IC42から出力される1.0[V]電源は前述の無
線周波増幅器21にも供給される(図5(f))。
【0040】さて、局部発振器203において、各回路
が動作安定状態になり制御回路2072からの設定チャ
ネルデータを受けると、前述のフィードバックループに
おける発信周波数安定のためのフィードバック動作が繰
り返される。そして、例えばt5=28[msec]経
過後、局部発振器203、すなわちシンセサイザがロッ
クされた状態となる(図5(e))。
【0041】次に局部発振器203以外の受信回路の動
作タイミングについて説明する。制御回路2072から
は電源安定化回路IC42に対して、D/Dコンバータ
41の出力電圧1.95[V]から安定した1.65
[V]を得るために制御信号BS2が送出される。この
制御信号BS2の送出タイミングは例えば前記制御信号
BS1が送出されてから13[msec]後である(図
15(i))。
【0042】電源安定化回路IC42では、制御信号B
S2を受けると1.95[V]を1.65[V]に降圧
安定化する動作を開始する。そして、所定時間(例えば
t7=0.3[msec])後に安定化された1.65
[V]電源を出力する(図5(j))。
【0043】受信回路に設けられたRX−IC48は電
源安定化回路IC42から出力された1.65[V]電
源を受けると立ち上げ動作を開始し、前記電源を受けて
から動作の安定までに例えばt8=20[msec]要
する。RX−IC48の中ではリミッタ増幅IC206
の動作安定までの時間が一番かかるので前記RX−IC
48の動作安定に要する時間t8はリミッタ増幅IC2
06の動作安定に要する時間に等しくするのが望ましい
(図5(k))。以上図5(b)乃至(k)が、バッテ
リーセービング受信において受信動作を開始する毎に繰
り返される。以上の説明によれば受信回路および局部発
振器203は双方とも受信開始時点において受信動作を
開始することができる。
【0044】RX−IC48と局部発振器203とで
は、電源供給のタイミングにおいて前述の如く13[m
sec]の差があるので、この時間の間RX−IC48
への電源供給を行わないことにより従来のように無駄に
電力を消費することはない。
【0045】また、電源安定化回路IC42において
も、制御回路2072Aからの制御信号BS1、BS2
のタイミングが異なることにより、1.95[V]電源
を1.65[V]電源に降圧安定化する動作時間が短か
くなり、この点でも消費電力を削減することが可能とな
る。
【0046】さて、局部発振器203と受信回路とでは
前述の如く電源の供給を開始してから動作が安定するま
でに要する時間が異なるため、図4および図5に示した
ように局部発振器203の1.0[V]部47と受信回
路の無線周波増幅器21に同時に1.0[V]電源が供
給される必要はない。
【0047】次に、図2に示される電源回路208から
の電源供給の第2の例を図6を用いて説明する。なお、
同図において前記図4と同一構成、同一動作をする部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0048】図6においては、電源安定化回路IC42
の1.0[V]電源の出力と無線周波増幅器21との間
にスイッチ60が設けられている。このスイッチ60は
制御回路2072−1から出力される制御信号SW1に
より制御され、スイッチ60が閉じているとき、電源安
定化回路IC42から1.0[V]が無線周波増幅器2
1に供給される。受信動作において、バッテリーがセー
ブされている状態では通常このスイッチ60は開いてい
る。また、前記図5(f)における電源安定化回路IC
42からの1.0[V]電源供給タイミングを過ぎて
も、しばらくの間、スイッチ60は開いた状態であり、
例えば図5(i)に示す制御信号BS2の出力と同一の
タイミングにおいて制御回路2072−1から制御信号
SW1が送出されるようにする。これにより、無線周波
増幅器21により消費される電力は図4に示される場合
に比べて節約される。
【0049】次に、図7は図2に示される電源回路20
8およびこの電源回路208からの電源供給の第3の例
を示す回路ブロック図である。同図において前記図4と
同一構成、同一動作をする部分には同一符号を付して詳
しい説明は省略する。
【0050】図7においては、図6に示された電源安定
化回路ICと無線周波増幅器との間に設けられたスイッ
チが電源安定化回路ICの中に設けられた場合が示され
ている。従って電源回路208Bの電源安定化回路IC
42−1では、1.4[V]電源から1.0[V]電源
の生成後に、局部発振器203の1.0[V]部47に
対する出力系から分岐させた1.0[V]電源を無線周
波増幅器21に供給するようにし、前記分岐後の分岐出
力系にスイッチ70が設けられている。このスイッチ7
0は制御回路2072−2から出力される制御信号SW
2により制御され、その動作および動作タイミングは、
前記図6のスイッチ60と同じである。このようにすれ
ば、図6の場合のようにスイッチを単体として設ける場
合に比べて選択呼出受信機の小型化を可能にする。
【0051】次に、図8は図2に示される電源回路20
8およびこの電源回路208からの電源供給の第4の例
を示す回路ブロック図である。同図において、前記図4
と同一構成、同一動作をする部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0052】図8においては、各部に供給する電源が全
て電源安定化回路IC内で生成される場合が示されてい
る。電源回路208Cの電源安定化回路IC42−2で
は、入力された1.4[V]電源が分岐により2系統に
され、一方においては制御回路2072−3から出力さ
れる制御信号BS1に応じて、局部発振器203の1.
0[V]部47に供給される1.0[V]安定化電源が
生成、出力され、他方においては制御回路2072−3
から出力される制御信号BS3に応じて、受信回路の無
線周波増幅器21に供給される1.0[V]安定化電源
が生成、出力される。さらに、電源安定化回路IC42
−2では、入力された1.95[V]電源が分岐により
2系統にされ、一方においては制御回路2072−3か
ら出力される制御信号BS2に応じて、受信回路のRX
−IC48に供給される1.65[V]安定化電源が生
成、出力され、他方においては制御回路2072−3か
ら出力される制御信号BS4に応じて、局部発振回路2
03のPLL−IC30に供給される1.4[V]安定
化電源が生成される。ここで制御信号BS1およびBS
2の出力されるタイミングは前述の図5(h)および
(i)と同じであり、制御信号BS3については図7に
おける制御信号SW2と同じタイミングあるいはそのタ
イミングよりも0.3[msec]遅いタイミングで制
御回路2072−3から出力される。さらに、制御信号
BS4については図7における制御信号PLL・SWと
同じタイミングあるいはそのタイミングよりも0.3
[msec]遅いタイミングで制御回路2072−3か
ら出力される。前記0.3[msec]とは制御回路2
072−3内に設けられたクロック回路の1クロックの
長さである。
【0053】図8に示される例では、電源安定化回路I
C42−2内で電源を分岐させているが、本発明におい
ては、この他、例えば電源が電源安定化回路IC42−
2に供給される前に分岐させてもよい。また、各部への
電源供給のタイミングを異ならせるためのスイッチを電
源が電源安定化回路IC42−2に供給される前の電源
供給路上に、あるいは電源がD/Dコンバータ41に供
給される前の電源供給路上に配設してもよい。また、ス
イッチ配置、電源供給路の分岐等の代わりに電源安定化
回路を複数設けるようにしてもよい。
【0054】さらに、本発明においては、動作タイミン
グが異なるいかなる回路に対しても電源供給のタイミン
グを前記動作タイミングにあわせて適当に異ならせるこ
とによって、より効果的な消費電力削減を実現できる。
図9はこれまでに説明した本発明の一実施例における選
択呼出受信機の動作の総括した概念を説明するためのフ
ローチャートである。
【0055】同図に示すように、選択呼出受信機の受信
待受状態においては、制御回路の内部に設けられたタイ
マ等により自機の属するグループの受信タイミングであ
るか否かが監視されている(ステップ100)。
【0056】制御回路において自機の属するグループの
受信タイミングであると判断されると、さらに詳しくは
受信動作を開始すべきタイミングの第1の所定時間前に
なったと判断されると、シンセサイザよりなる局部発振
器への電源供給が開始される(ステップ110)。前記
第1の所定時間は例えば、局部発振器が動作安定に要す
る時間である。
【0057】局部発振器への電源供給が開始されると前
記タイマによるカウントが行われる(例えば、0.3
[msec/clock]のクロック数を数えることに
より行われる(ステップ120)。
【0058】このカウントにより第2の所定時間(例え
ば局部発振器の動作安定に要する時間と受信回路の動作
安定に要する時間との差異)が経過したか否かが制御回
路で判断され(ステップ130)、所定時間が経過して
いないときはステップ120にてタイマカウントが続け
られる。ステップ130にて第2の所定時間が経過した
と判断されると、受信回路への電源供給が開始される
(ステップ140)。
【0059】受信回路への電源供給が開始されると、制
御回路では前記局部発振器および前記受信回路の双方の
動作が安定した状態になったか否かが監視される(ステ
ップ150)。この監視は、例えば前記ステップ120
において局部発振器に電源が供給されてから第1の所定
時間が経過したか否かの監視である。ステップ150に
おいて、動作が安定したと判断されると、選択呼出受信
機としての、受信動作が開始される(ステップ16
0)。
【0060】受信動作が開始されると、制御回路では基
地局より送信された信号に含まれる個別番号符号(ID
コード)とROMに記憶されている自機に割り当てられ
たIDコードの照号が行われる(ステップ170)。
【0061】このIDコードの照合により、前記送信信
号に含まれるIDコードが自機あてのものと判断される
と選択呼出受信機では呼出動作が行われる(ステップ1
80)。
【0062】一方、前記IDコードの照合により前記送
信信号に含まれるIDコードが自機あてのものと判断さ
れなかったとき、およびステップ180による呼出動作
が終了すると局部発振器および受信回路への電源供給が
断たれる(ステップ190)。そして、ステップ100
に戻り上記動作が繰り返される。
【0063】なお、上記フローにおいて、ステップ11
0乃至ステップ160から構成されるブロック200を
除く動作ステップは従来からある選択呼出受信機の動作
と同じである。
【0064】また、前記第1の所定時間および/または
前記第2の所定時間をカウントするためのタイマは、自
機の属するグループの受信タイミングであるか否かを監
視するためのタイマと同じであってもよいし、別に設け
てもよい。
【0065】上記実施例においては、バッテリーセービ
ング動作に係る受信系各部の電源投入に関して説明した
が、本発明の適用範囲はこれに限定されることなく、電
子装置内のいかなる部分においても電源が供給されてか
ら動作が安定するまでに異なる時間を要する複数の回路
の間で適用可能なのはいうまでもない。
【0066】本発明の実施例においては選択呼出受信機
を例にとって説明したが、本発明はコードレス電話装
置、携帯電話装置等、2次電池を電源として用いられる
いかなる電子装置にも適用されうる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の分周器と第2の分周器および位相比較器への電源投
入後、前記第1の分周器と前記第2の分周器および前記
位相比較器の動作が安定したのち、第1の制御信号の前
記第1の分周器へのデータ送出と第2の制御信号の前記
第2の分周器へのデータ送出とが完了したときと、前記
電圧制御発振器への電源投入後、前記電圧制御発振器の
動作が安定したときとが同時になるように前記第1の分
周器と前記第2の分周器および前記位相比較器と、前記
電圧制御発振器とへの電源投入タイミングを制御するの
で、電源の消費を節約することが可能となり、電子装置
のバッテリのもち時間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の選択呼出受信機の構成
を示す回路ブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の選択呼出受信機の構成
を示す回路ブロック図
【図3】本発明の一実施例に係る局部発振器の構成を示
すブロック図
【図4】本発明の一実施例に係る電源回路およびこの電
源回路からの電源供給の第1の例を説明するための回路
ブロック図
【図5】図4における各回路の動作タイミング、制御信
号供給タイミングの一例を示すタイミングチャート
【図6】本発明の一実施例に係る電源回路およびこの電
源回路からの電源供給の第2の例を説明するための回路
ブロック図
【図7】本発明の一実施例に係る電源回路およびこの電
源回路からの電源供給の第3の例を説明するための回路
ブロック図
【図8】本発明の一実施例に係る電源回路およびこの電
源回路からの電源供給の第4の例を説明するための回路
ブロック図
【図9】本発明の一実施例における選択呼出受信機の動
作概念を説明するためのフローチャート
【図10】選択呼出信号のフォーマットの一例を示す図
【符号の説明】
3…復調回路、 4,2072…制御回路、 11…バ
ッテリ、12,208…電源回路、 13…スイッチ、
21…無線周波増幅器、23…第1局部発振器、 2
4,27,201,202…ミキサ、26…第2局部発
振器、 203…局部発振器、 205…フィルタI
C、206…リミッタ増幅IC、 401,2073…
タイマ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧制御発振器と、基準発振器と、前記電
    圧制御発振器の出力信号を第1の制御信号にもとづく分
    周比で分周する第1の分周器と、前記基準発振器の出力
    信号を第2の制御信号にもとづく分周比で分周する第2
    の分周器と、前記第1の分周器の出力と前記第2の分周
    器の出力とを位相比較する位相比較器と、この位相比較
    器の比較結果をもとに、前記電圧制御発振器の出力信号
    の周波数を制御する電子装置において、 前記第1の分周器と前記第2の分周器および前記位相比
    較器への電源投入後、前記第1の分周器と前記第2の分
    周器および前記位相比較器の動作が安定したのち、前記
    第1の制御信号の前記第1の分周器へのデータ送出と前
    記第2の制御信号の前記第2の分周器へのデータ送出と
    が完了したときと、 前記電圧制御発振器への電源投入後、前記電圧制御発振
    器の動作が安定したときとが同時になるように前記第1
    の分周器と前記第2の分周器および前記位相比較器と、
    前記電圧制御発振器とへの電源投入タイミングを制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】電圧制御発振器と、基準発振器と、前記電
    圧制御発振器の出力信号を第1の制御信号にもとづく分
    周比で分周する第1の分周器と、前記基準発振器の出力
    信号を第2の制御信号にもとづく分周比で分周する第2
    の分周器と、前記第1の分周器の出力と前記第2の分周
    器の出力とを位相比較する位相比較器と、この位相比較
    器の比較結果をもとに、前記電圧制御発振器の出力信号
    の周波数を制御する電子装置における電源供給方法にお
    いて、 前記第1の分周器と前記第2の分周器および前記位相比
    較器への電源投入後、前記第1の分周器と前記第2の分
    周器および前記位相比較器の動作が安定したのち、前記
    第1の制御信号の前記第1の分周器へのデータ送出と前
    記第2の制御信号の前記第2の分周器へのデータ送出と
    が完了したときと、 前記電圧制御発振器への電源投入後、前記電圧制御発振
    器の動作が安定したときとが同時になるように前記第1
    の分周器と前記第2の分周器および前記位相比較器と、
    前記電圧制御発振器とへの電源投入タイミングを制御す
    ることを特徴とする電源供給方法。
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