JP3246531B2 - 受信回路 - Google Patents

受信回路

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JP3246531B2
JP3246531B2 JP05781293A JP5781293A JP3246531B2 JP 3246531 B2 JP3246531 B2 JP 3246531B2 JP 05781293 A JP05781293 A JP 05781293A JP 5781293 A JP5781293 A JP 5781293A JP 3246531 B2 JP3246531 B2 JP 3246531B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンセサイザ方式の
受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラー方式の移動電話システムの移動
局は、例えば図5に示すように構成されている。
【0003】すなわち、図5において、1は送受信アン
テナ、10は受信回路、20は送信回路を示す。そし
て、受信回路10はダブルスーパーヘテロダイン方式に
構成されているもので、送受信アンテナ1の受信した下
りチャンネルのFM信号SRXが、すべての下りチャンネ
ルを通過帯域とするバンドパスフィルタ11及び高周波
アンプ12を通じて第1ミキサ回路13に供給されると
ともに、VCO31から所定の周波数の発振信号S31が
取り出され、この発振信号S31がミキサ回路13に第1
局部発振信号として供給され、FM信号SRXは第1中間
周波信号に周波数変換される。
【0004】そして、この第1中間周波信号が、例えば
クリスタルフィルタ及び広帯域アンプから構成された第
1中間周波アンプ14を通じて第2ミキサ回路15に供
給されるとともに、第2局部発振回路16から第2局部
発振信号がミキサ回路15に供給されて第1中間周波信
号は第2中間周波信号に周波数変換される。そして、こ
の第2中間周波信号が、例えばセラミックフィルタ及び
広帯域アンプから構成された第2中間周波アンプ17を
通じてFM復調回路18に供給され、通話相手の音声信
号及び基地局からのデータやコマンドなどの復調信号S
18が端子19に取り出される。
【0005】また、送信回路20において、この移動局
の使用者の音声信号及び基地局へのデータやコマンドな
どの信号が端子21からPLLを構成するVCO22に
供給されてFM信号(中間周波信号)S22に変換され
る。そして、このFM信号S22がミキサ回路23に供給
されるとともに、VCO31の発振信号S31がミキサ回
路23に局部発振信号として供給され、FM信号S22
は、下りチャンネルのFM信号SRXと対となる上りチャ
ンネルのFM信号STXに周波数変換され、このFM信号
STXが、送信アンプ24及びすべての上りチャンネルを
通過帯域とするバンドパスフィルタ25を通じてアンテ
ナ1に供給され、アンテナ1から基地局へと送信され
る。
【0006】そして、この場合、VCO31は、回路3
2〜37とともに、PLL30を構成している。すなわ
ち、VCO31からの信号S31が、プリスケーラ32に
おいて1/nの周波数に分周されてから可変分周回路3
3に供給されて、さらに1/Nの周波数に分周され、こ
の分周信号が位相比較回路34に供給されるとともに、
発振回路35から基準周波数f35の発振信号が取り出さ
れ、この発振信号が比較回路34に供給され、その比較
出力がチャージポンプ回路36及びループフィルタ37
を通じてVCO31にその制御電圧として供給される。
なお、チャージポンプ回路36は、比較回路34の比較
出力をループフィルタ37のフィルタ処理に適するよう
にレベル変換するものである。
【0007】したがって、定常状態においては、分周回
路33からの分周信号と、発振回路35の発振信号とは
周波数が等しいので、このときの発振信号S31の周波数
f31は、 f31=n×N×f35 となる。したがって、分周回路33の分周比Nを変更す
ることにより、上りチャンネル及び下りチャンネルを、
同時に変更することができる。そして、この分周比N
は、基地局からの指示などにしたがって、システムコン
トロール用のマイクロコンピュータ40により変更ない
し制御される。以上が、セルラー方式の移動電話システ
ムの移動局の一般的あるいは基本的な構成である。
【0008】ところで、移動局が携帯電話機の場合に
は、電源が内蔵の2次電池とされているので、消費電力
はできるだけ小さいことが要求される。つまり、消費電
力が小さければ、それだけ長い時間にわたって携帯電話
機を使用することができる。
【0009】そこで、図5の携帯電話機(移動局)にお
いては、さらに、AFC回路50が設けられている。す
なわち、復調回路18の出力信号S18が抵抗器51を通
じて電圧比較回路53に供給されるとともに、ポテンシ
ョメータ52から所定の基準電圧VREFがトランジスタ
されて比較回路53に供給され、その比較出力がチャー
ジポンプ回路54において、レベル変換されてからルー
プフィルタ37に供給される。この場合、復調回路18
の出力信号S18の直流分V18は、受信周波数に対して、
図6に示すように、S字状ないしN字状に変化し、FM
信号SRXの中心周波数fCENのとき、所定の中心電圧VC
ENとなるが、基準電圧VREFは、その中心周波数fCENに
対応する中心電圧VCENに等しくなるように(VREF=V
CEN)設定される。
【0010】そして、通話チャンネルから制御チャンネ
ルに変わるとき(通話状態から待機状態に変わるとき)
や、制御チャンネルから通話チャンネルに変わるとき
(待機状態から通話状態に変わるとき)のように、使用
するチャンネルが変わるときには、AFC回路50は非
動作状態とされるとともに、PLL30が動作状態とさ
れる。したがって、上述のように、分周回路33の分周
比Nに対応したチャンネルが選択される。
【0011】そして、PLL30が分周比Nに対応する
チャンネルを補促すると、PLL30が非動作状態とさ
れるとともに、AFC回路50が動作状態とされる。す
ると、このとき、電圧VREFを基準とし、信号S18の中
心電圧が基準電圧VREFに等しくなるように、AFC回
路50が動作するとともに、電圧VREFは中心周波数fC
ENに対応した電圧VCENに設定されているので、受信回
路10の受信周波数は基地局からFM信号SRXの中心周
波数fCENにロックされ、PLL30により補促された
チャンネルは、その補促状態がAFC回路50により保
持される。
【0012】そして、このAFC回路50によるチャン
ネルの保持は、次にチャンネルが変更されるまで続けら
れ、次のチャンネルの変更時には、このチャンネルの変
更は、上記のように、PLL30により実行される。
【0013】こうして、この図5の携帯電話機において
は、チャンネルの変更及び補促はPLL30により実行
され、チャンネルが補促されたら、そのチャンネルの保
持はAFC回路50により実行される。
【0014】そして、プリスケーラ32、分周回路3
3、比較回路34、発振回路35、チャージポンプ回路
36は、全体で5〜10mA程度の電流を消費するが、AF
C回路50が動作しているときには、これら回路32〜
36の電源をオフにすることができるとともに、比較回
路53、チャージポンプ回路54は1mAに満たない電流
しか消費しない。
【0015】したがって、PLL30がチャンネルを補
促したら、以後、AFC回路50によりそのチャンネル
を保持するとともに、回路32〜36の電源をオフにす
ることにより、消費電流を低減することができる。特
に、実際の使用時には、チャンネルが変更されて補促さ
れるまでの期間よりも、補促されたチャンネルが一定の
チャンネルに保持されている期間の方が、はるかに長い
ので、消費電流の低減の効果は大きい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5の携帯
電話機においては、AFC回路50の基準電圧VREFを
ポテンショメータ52から得ているので、携帯電話機の
製造時、ポテンショメータ52を調整して基準電圧VRE
Fを中心周波数fCENに対応した電圧VCENに合わせる必
要がある。
【0017】また、ポテンショメータ52を使用してい
るので、基準電圧VREFに温度変化を生じることがあ
り、実際の電話機においてはその対策も必要である。さ
らに、ポテンショメータ52の経時変化により基準電圧
VREFに経時変化を生じることがあるが、ポテンショメ
ータ52を再調整するには、電話機を開けなければなら
ず、経時変化に対して不利である。
【0018】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルを選択
して受信を行う受信回路において、VCO31と、この
VCO31の発振信号S31により、受信信号SRXを中間
周波信号S13に周波数変換するミキサ回路13と、この
ミキサ回路13からの中間周波信号S13の復調を行う復
調回路18とを設けてスーパーヘテロダイン方式の受信
回路10を構成し、発振信号S31の供給される可変分周
回路33と、この可変分周回路33の分周信号と、基準
周波数の信号とを位相比較する位相比較回路34と、こ
の位相比較回路34の出力信号が供給されるループフィ
ルタ37とを設けるとともに、このループフィルタ37
の出力電圧をVCO31にその制御電圧として供給して
PLL30を構成し、中間周波信号S13を周波数弁別し
た電圧V18を記憶する記憶回路57と、中間周波信号S
31を周波数弁別した電圧V18と、記憶回路57の記憶し
た電圧V18とを電圧比較する電圧比較回路53とを設け
るとともに、この電圧比較回路53の出力電圧をVCO
31に供給してAFC回路50を構成し、複数のチャン
ネルのうちの1つのチャンネルを選択して受信を行うと
き、この受信を目的とするチャンネルに対応する分周比
Nを可変分周回路33にセットして目的とするチャンネ
ルを選択し、PLL30が目的とするチャンネルを補促
したら、PLL30を非動作状態とするとともに、AF
C回路50を動作状態とし、このAFC回路50により
PLL30の補促したチャンネルを保持するようにした
ものである。
【0020】
【作用】チャンネルの変更時、PLL30により新しい
チャンネルが選択されるとともに補促され、新しいチャ
ンネルが補促されると、そのチャンネルがAFC回路5
0により保持される。
【0021】
【実施例】図1において、AFC回路50には、電圧比
較回路53及びチャージポンプ回路54が設けられると
ともに、FM復調回路18の出力信号S18が抵抗器51
を通じて比較回路53に供給される。
【0022】さらに、55はローパスフィルタを示し、
このローパスフィルタ55により、復調回路18の出力
信号S18からその直流分V18が取り出される。また、5
6はA/Dコンバータ、57はラッチあるいはメモリ、
58はD/Aコンバータを示す。この場合、メモリ57
の読み出し・書き込みはマイコン40により制御され
る。さらに、PLL30の回路32〜36の電源もマイ
コン40により上述のように制御される。
【0023】そして、使用するチャンネルが変わるとき
には、マイコン40によりAFC回路50が非動作状態
とされるとともに、PLL30が動作状態とされ、した
がって、上述のように、PLL30により目的とするチ
ャンネルが選択されるとともに、補促される。そして、
このとき、PLL30が目的とするチャンネルを補促し
ているので、V18=VCENとなっているが、この電圧VC
ENがA/Dコンバータ56に供給されて電圧VCENの大
きさを示すデジタルデータDCENにA/D変換され、こ
のデータDCENがメモリ57に供給されてメモリ57に
記憶される。
【0024】次に、マイコン40により、PLL30の
回路32〜36の電源がオフとされてPLL30が非動
作状態とされるとともに、AFC回路50が動作状態と
される。また、このときからメモリ57は読み出しモー
ドとされ、メモリ57から、これに記憶されたデータD
CENが読み出され、このデータDCENがD/Aコンバータ
58に供給されてデータDCENの示す大きさのアナログ
電圧、すなわち、チャンネル変更後の補促時における電
圧VCENにD/A変換され、この電圧VCENが比較回路5
3に基準電圧VREFとして供給される。
【0025】したがって、PLL30がチャンネルを補
促すると、以後、AFC回路50が、チャンネル補促時
の直流電圧VCENを基準にしてAFC動作を行うととも
に、このとき、電圧VCENは中心周波数fCENに対応して
いるので、AFC回路50は、PLL30の補促したチ
ャンネルを保持することになる。
【0026】そして、このAFC回路50によるチャン
ネルの保持は、次にチャンネルが変更されるまで続けら
れ、次のチャンネルの変更時には、このチャンネルの変
更は、上記のように、PLL30が動作状態とされると
ともに、AFC回路50が非動作状態とされて実行され
る。
【0027】こうして、この携帯電話機によれば、PL
L30によりチャンネルの変更及び補促が行われ、チャ
ンネルが補促されると、以後、AFC回路50により、
補促時に復調回路18から得られた電圧VCENを基準に
してPLL30の補促したチャンネルが保持される。し
たがって、チャンネル補促後は、PLL30の回路32
〜36の電源をオフにすることができるので、消費電流
を低減することができる。
【0028】また、PLL30がチャンネルを補促する
ごとに、その補促時の電圧VCENをメモリ57に記憶し
てAFC回路50がチャンネルを保持するときの基準電
圧VREFとしているので、携帯電話機の製造時、その基
準電圧VREFを調整する必要がない。さらに、AFC回
路50の基準電圧VREF(=VCEN)は、PLL30がチ
ャンネルを補促するごとに、そのときの周辺状況に応じ
て更新されるので、経時変化や温度変化などに対しても
調整を行う必要がない。
【0029】図2及び図3のルーチン100は、携帯電
話機が制御チャンネルで待機モードに入るとき、及びそ
の待機モードにあるとき、マイコン40が実行するルー
チンの一例を示す。すなわち、このルーチン100にお
いては、携帯電話機の電源をオンにすると、マイコン4
0の処理はステップ101からスタートし、次にステッ
プ102において、PLL30の分周比Nを変更するこ
とにより24チャンネルある制御チャンネルが順にスキャ
ンされる。そして、このスキャン時、ステップ103に
おいて、例えば第2中間周波信号のレベルをチェックす
ることにより、基地局からの受信可能な下りの制御チャ
ンネルの信号SRXがあるかどうかがチェックされ、ある
ときには、ステップ104において、受信レベルが最大
の制御チャンネルの受信状態とされる。こうして、電源
をオンにすると、受信レベルが最大の制御チャンネルが
補促される。
【0030】なお、ステップ103において、下りの制
御チャンネルのFM信号SRXを受信できないときには処
理はステップ109に進み、以後、例えば携帯電話機を
使用できないことを表示して、いったんこのルーチンを
終了する。
【0031】そして、次にステップ111において、ス
テップ104で補促した制御チャンネルにおいて、復調
信号S18からワードシンクを補促できるかどうかがチェ
ックされ、補促できたときには処理はステップ112に
進み、このステップ112において、基地局からの着呼
要求の信号が受信されるかどうかがチェックされ、受信
されないときには、処理はステップ112からステップ
113に進み、このステップ113において、受信レベ
ルが変化したかどうかがチェックされる。そして、受信
レベルが変化していないときには、処理はステップ11
3からステップ114に進み、このステップ114にお
いて、ステップ104が実行されてから所定の期間(例
えば数分)が経過したかどうかがチェックされ、経過し
ていないときには、処理はステップ114からステップ
111に戻る。
【0032】また、ステップ111において、ワードシ
ンクを補促できないときには、処理はステップ111か
らステップ102に戻る。さらに、ステップ112にお
いて、基地局からの着呼要求の信号が受信されたときに
は、処理はステップ112からステップ190に進み、
このステップ190により通話モードへと移行する。ま
た、ステップ113において、受信レベルが変化してい
るときには、処理はステップ113からステップ111
に戻る。
【0033】こうして、ステップ111〜114が繰り
返され、ステップ104で選択した制御チャンネルのF
M信号SRXが所定の期間にわたって安定して受信できる
かどうかがチェックされる。
【0034】そして、受信レベルが所定の期間にわたっ
て安定しているときには、処理はステップ114からス
テップ121に進み、このステップ121において、メ
モリ57が書き込みモードとされて、このときのA/D
コンバータ56の出力データがメモリ57に記憶され
る。この場合、PLL30は現在使用している制御チャ
ンネルにロックしているので、メモリ57に記憶された
データは、復調信号S18の中心電圧VCENを示すデータ
DCENである。
【0035】そして、次にステップ122において、メ
モリ57が読み出しモードとされる。したがって、以
後、ステップ121で記憶されたデータDCENがメモリ
57から連続して取り出され、比較回路53には、ステ
ップ121でメモリ57に記憶した電圧、すなわち、P
LL30が制御チャンネルを補促したときの復調信号S
18の中心電圧VCENが比較回路53にその基準電圧VREF
として供給される。
【0036】続いて、ステップ123において、PLL
30の回路32〜36の電源がオフとされてPLL30
は非動作状態とされるとともに、回路53、54、58
の電源がオンとされてAFC回路50が動作状態とされ
る。したがって、この時点から、PLL30により補促
された制御チャンネルが、AFC回路50により保持さ
れることになる。
【0037】次にステップ131において、ワードシン
クを補促しているかどうかがチェックされ、補促してい
るときには、処理はステップ131からステップ132
に進み、このステップ132において、基地局からの着
呼要求の信号が受信されるかどうかがチェックされ、受
信されないときには、処理はステップ132からステッ
プ133に進み、このステップ133において、ステッ
プ123が実行されてから所定の制限時間(例えば数
分)が経過したかどうかがチェックされ、経過していな
いときには、処理はステップ133からステップ131
に戻る。こうして、ステップ123が実行されてから所
定の制限時間が経過していないときには、ステップ13
1〜133が繰り返される。したがって、PLL30に
より制御チャンネルが補促され、以後、AFC回路50
によりその制御チャンネルが保持されるとともに、この
制御チャンネルで待機モードとなる。
【0038】そして、この待機モードにあるとき、基地
局からの着呼要求の信号が受信されると、これがステッ
プ132において検出されて処理はステップ132から
ステップ141に進み、このステップ141において、
PLL30の回路32〜35の電源がオンとされてPL
L30が動作状態とされるとともに、分周回路33には
ステップ104で補促したチャンネル、すなわち、これ
までAFC回路50が保持してきたチャンネルに対応す
る分周比Nがセットされる。さらに、AFC回路50の
回路53、54、58の電源がオフとされてAFC回路
50は非動作状態とされる。したがって、この時点から
もとの制御チャンネルがPLL30により補促されてい
る状態となる。そして、その後、処理はステップ190
に進み、このステップ190により通話モードへと移行
する。
【0039】また、ステップ131〜133が繰り返さ
れて待機モードにあるとき、所定の制限時間が経過する
と、これがステップ133において検出されて処理はス
テップ133からステップ151に進み、このステップ
151において、ステップ141と同様に、PLL30
が動作状態とされるとともに、AFC回路50が非動作
状態とされ、もとの制御チャンネルがPLL30により
補促されている状態とされる。そして、その後、処理は
ステップ111に戻り、111〜114により、基地局
からの信号SRXが安定して受信できれば、再びステップ
121以降が実行される。
【0040】さらに、ステップ131〜133が繰り返
されて待機モードにあるとき、ワードシンクが得られな
くなると、これがステップ131において検出されて処
理はステップ131からステップ151に進み、このス
テップ151において、上述のように、もとの制御チャ
ンネルがPLL30により補促されている状態とされ、
その後、処理はステップ111に戻り、このステップ1
11以降の処理が繰り返される。
【0041】こうして、このルーチン100において
は、PLL30により制御チャンネルが補促され、制御
チャンネルが補促されると、その制御チャンネルはAF
C回路50により保持され、このAFC回路50が制御
チャンネルを保持している状態で待機モードを続ける。
ただし、この待機モードにある場合、所定の期間ごと
に、PLL30が動作状態となって基地局からの信号S
RXの受信状態がチェックされ、その受信状態が安定であ
れば、AFC回路50が制御チャンネルを保持する状態
が、改めて実行される。
【0042】図4は、携帯電話機が通話状態にあると
き、マイコン40が実行するルーチン200の一例を示
す。すなわち、発呼あるいは着呼を行うと、PLL30
の分周比Nが変更され、以後に使用するチャンネルが基
地局から指示された通話チャンネルに移行し、その後、
所定の処理が実行されて通話モードに入る。そして、通
話モードに入ると、上述のように基地局を通じて相手と
の通話をできる状態となるが、通話モードに入った直後
は、PLL30は動作状態であり、AFC回路50は非
動作状態である。
【0043】そして、マイコン40の処理は、通話モー
ドに入ると、ステップ201からスタートし、次にステ
ップ202において、別のPLL(図示せず)が復調信
号S18に含まれるSAT信号にロックしているかどうか
がチェックされ、ロックしているときには、処理はステ
ップ202からステップ203に進み、このステップ2
03において、受信レベルが変化したかどうかがチェッ
クされる。そして、受信レベルが変化していないときに
は、処理はステップ203からステップ204に進み、
このステップ204において、ステップ201が実行さ
れてから所定の期間が経過したかどうかがチェックさ
れ、経過していないときには、処理はステップ204か
らステップ202に戻る。また、ステップ203におい
て、受信レベルが変化しているときには、処理はステッ
プ203からステップ202に戻る。
【0044】こうして、ステップ202〜204が繰り
返され、現在の通話チャンネルにおいて、その通話チャ
ンネルが所定の期間にわたって安定して受信できるかど
うかがチェックされる。
【0045】そして、受信レベルが所定の期間にわたっ
て安定しているときには、ルーチン100のステップ1
21〜123と同様の処理が実行される。すなわち、マ
イコン40の処理はステップ204からステップ211
に進み、このステップ211において、メモリ57が書
き込みモードとされて、このときのA/Dコンバータ5
6の出力データがメモリ57に記憶される。この場合、
PLL30が現在使用している通話チャンネルにロック
しているので、メモリ57に記憶されたデータは、復調
信号S18の中心電圧VCENを示すデータDCENである。
【0046】そして、次にステップ212において、メ
モリ57が読み出しモードとされる。したがって、以
後、ステップ211で記憶されたデータDCENがメモリ
57から連続して取り出され、比較回路53には、ステ
ップ211でメモリ57に記憶した電圧、すなわち、P
LL30が通話チャンネルを補促したときの復調信号S
18の中心電圧VCENが比較回路53にその基準電圧VREF
として供給される。
【0047】続いて、ステップ213において、PLL
30の回路32〜36の電源がオフとされてPLL30
は非動作状態とされるとともに、回路53、54、58
の電源がオンとされてAFC回路50が動作状態とされ
る。したがって、この時点から、PLL30により補促
された通話チャンネルが、AFC回路50により保持さ
れることになる。
【0048】次にステップ221において、例えば第2
中間周波信号のレベルをチェックすることにより現在の
受信しているFM信号SRXの受信レベルが規定値よりも
大きいかどうかがチェックされ、大きいときには、処理
はステップ221からステップ222に進み、このステ
ップ222において、ステップ202と同様にしてPL
LがSAT信号にロックしているかどうかがチェックさ
れ、ロックしているときには、処理はステップ222か
らステップ223に進み、このステップ223におい
て、ステップ213が実行されてから所定の制限時間
(例えば5分)が経過したかどうかがチェックされ、経
過していないときには、処理はステップ223からステ
ップ221に戻る。こうして、ステップ213が実行さ
れてから所定の制限時間が経過していないときには、ス
テップ221〜223が繰り返される。したがって、P
LL30により通話チャンネルが補促され、以後、AF
C回路50によりその通話チャンネルが保持されるとと
もに、その通話チャンネルで通話モードが続けられる。
【0049】そして、この通話モードにあるとき、基地
局からの信号SRXの受信レベルが規定値よりも小さくな
ると、これがステップ221において検出され、処理は
ステップ221からステップ231に進む。また、通話
モードにあるとき、SAT信号のロックが外れると、こ
れがステップ222において検出され、処理はステップ
222からステップ231に進む。さらに、通話モード
にあるとき、制限時間が経過すると、これがステップ2
23において検出され、処理はステップ223からステ
ップ231に進む。
【0050】そして、ステップ231においては、ステ
ップ141と同様、PLL30の回路32〜35の電源
がオンとされてPLL30が動作状態とされるととも
に、分周回路33には、これまでAFC回路50が保持
してきたチャンネルに対応する分周比Nがセットされる
とともに、AFC回路50の回路53、54、58の電
源がオフとされて非動作状態とされる。したがって、こ
の時点からもとの通話チャンネルがPLL30により補
促されている状態となる。そして、その後、処理はステ
ップ202に戻る。
【0051】こうして、通話モードにおいては、PLL
30により通話チャンネルが補促されると、その通話チ
ャンネルはAFC回路50により保持され、このAFC
回路50が通話チャンネルを保持している状態で通話モ
ードが続けられる。ただし、この通話モードにある場
合、所定の期間ごとに、PLL30が動作状態となって
基地局からの信号SRXの受信状態がチェックされ、その
受信状態が安定であれば、AFC回路50が通話チャン
ネルを保持する状態が、改めて実行される。
【0052】そして、このような通話モードにあると
き、SAT信号のロックが外れると、これがステップ2
22あるいはステップ202により検出され、処理はス
テップ222からステップ231、202を通じて、あ
るいはステップ202からステップ241に進み、この
ステップ241において、SAT信号のロックの外れて
いる状態が例えば5秒以上続いているかどうかがチェッ
クされ、5秒未満のときは、処理はステップ241から
ステップ202に戻り、5秒以上のときには、ステップ
241からステップ290に進み、このステップ290
において、待機モードに入る。なお、この待機モードで
は、ルーチン100のステップ102以降が実行され
る。
【0053】こうして、ルーチン200によれば、PL
L30により通話チャンネルが補促されると、その通話
チャンネルはAFC回路50により保持され、このAF
C回路50が通話チャンネルを保持している状態で通話
モードが続けられる。ただし、この通話モードにある場
合、所定の期間ごとに、PLL30が動作状態となって
基地局からの信号SRXの受信状態がチェックされ、その
受信状態が安定であれば、AFC回路50が通話チャン
ネルを保持する状態が、改めて実行される。
【0054】なお、上述においては、この発明を携帯電
話機に適用した場合であるが、トランシーバや、コード
レス電話機の子機などのように、複数のチャンネルのう
ちの1つのチャンネルを選択して通話を行う送受信機で
あれば、あるいはシンセサイザ回路により受信周波数を
選択して受信を行う受信機であれば、この発明を適用す
ることができる。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、PLL30によりチ
ャンネルの変更及び補促が行われ、チャンネルが補促さ
れると、以後、AFC回路50により、補促時に復調回
路18から得られた電圧VCENを基準にしてPLL30
の補促したチャンネルが保持されるので、チャンネル補
促後は、PLL30の回路32〜36の電源をオフにす
ることができ、消費電流を低減することができる。
【0056】また、PLL30がチャンネルを補促する
ごとに、その補促時の電圧VCENをメモリ57に記憶し
てAFC回路50がチャンネルを保持するときの基準電
圧VREFとしているので、携帯電話機の製造時、その基
準電圧VREFを調整する必要がない。さらに、AFC回
路50の基準電圧VREF(=VCEN)は、PLL30がチ
ャンネルを補促するごとに、そのときの周辺状況に応じ
て更新されるので、経時変化や温度変化などに対しても
調整を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】この発明における処理ルーチンの一例の一部を
示すフローチャートである。
【図3】図2のルーチンの続きの一例を示すフローチャ
ートである。
【図4】この発明における処理ルーチンの他の例を示す
フローチャートである。
【図5】携帯用電話機の一例を示す系統図である。
【図6】FM復調特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 送受信アンテナ 10 受信回路 13 第1ミキサ回路 14 第1中間周波アンプ 15 第2ミキサ回路 16 第2局部発振回路 17 第2中間周波アンプ 18 FM復調回路 20 送信回路 22 PLL 23 VCO 24 ミキサ回路 30 PLL 31 VCO 32 プリスケーラ 33 可変分周回路 34 位相比較回路 35 発振回路 36 チャージポンプ回路 37 ループフィルタ 40 マイクロコンピュータ 50 AFC回路 53 電圧比較回路 54 チャージポンプ回路 55 ローパスフィルタ 56 A/Dコンバータ 57 メモリ 58 D/Aコンバータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンネルのうちの1つのチャン
    ネルを選択して受信を行う受信回路において、 VCOと、 このVCOの発振信号により、受信信号を中間周波信号
    に周波数変換するミキサ回路と、 このミキサ回路からの上記中間周波信号の復調を行う復
    調回路とを設けてスーパーヘテロダイン方式の受信回路
    を構成し、 上記発振信号の供給される可変分周回路と、 この可変分周回路の分周信号と、基準周波数の信号とを
    位相比較する位相比較回路と、 この位相比較回路の出力信号が供給されるループフィル
    タとを設けるとともに、 このループフィルタの出力電圧を上記VCOにその制御
    電圧として供給してPLLを構成し、 上記中間周波信号を周波数弁別した電圧を記憶する記憶
    回路と、 上記中間周波信号を周波数弁別した電圧と、上記記憶回
    路の記憶した電圧とを電圧比較する電圧比較回路とを設
    けるとともに、 この電圧比較回路の出力電圧を上記VCOに供給してA
    FC回路を構成し、 上記複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルを選択
    して受信を行うとき、この受信を目的とするチャンネル
    に対応する分周比を上記可変分周回路にセットして上記
    目的とするチャンネルを選択し、 上記PLLが上記目的とするチャンネルを補促したら、
    上記PLLを非動作状態とするとともに、上記AFC回
    路を動作状態とし、 このAFC回路により上記PLLの補促したチャンネル
    を保持するようにした受信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受信回路において、 上記AFC回路が上記PLLの補促したチャンネルを保
    持しているとき、所定の期間ごとに、受信状態をチェッ
    クし、 このチェックの結果、上記受信状態が規定の状態から外
    れているときには、上記AFC回路を非動作状態とする
    とともに、上記PLLを動作状態としてもとのチャンネ
    ルを受信するようにした受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の受信
    回路において、 上記復調回路はFM復調回路であり、 このFM復調回路の出力信号をローパスフィルタに供給
    して上記周波数弁別した電圧を得るようにした受信回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    受信回路において、 上記周波数弁別した電圧をA/D変換して上記記憶回路
    に供給するA/Dコンバータと、 上記記憶回路の記憶した電圧をD/A変換して上記電圧
    比較回路に供給するD/Aコンバータとを有する受信回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    受信回路において、 送信回路を有し、 この送信回路に上記VCOの発振信号が局部発振信号と
    して供給されて送受信装置を構成するようにした受信回
    路。
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