JPH07212333A - 送受信機の発振回路 - Google Patents

送受信機の発振回路

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JPH07212333A
JPH07212333A JP648394A JP648394A JPH07212333A JP H07212333 A JPH07212333 A JP H07212333A JP 648394 A JP648394 A JP 648394A JP 648394 A JP648394 A JP 648394A JP H07212333 A JPH07212333 A JP H07212333A
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JP
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voltage
signal
circuit
supplied
variable
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JP648394A
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Inventor
Yoshitaka Hirose
欣孝 広瀬
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 PLL機能の待機期間においても、TDMA
方式の通信機に要求される周波数精度を充分保持するこ
とが可能な送受信機の発振回路を提供する。 【構成】 可変容量ダイオード20を有し、そのカソー
ドに供給される周波数制御電圧に応じて出力周波数が可
変される電圧制御発振器4と、基準周波数信号と電圧制
御発振器4の出力周波数信号とを比較して誤差信号φ
p、φrを発生する位相比較器と、パワーセーブ(P
S)信号の印加に対応して位相比較器を動作状態または
待機状態に切換える状態切替手段と、可変容量ダイオー
ド20のアノードに可変バイアス電圧を供給するバイア
ス供給手段6とを備え、バイアス供給手段6は、位相比
較器の待機状態の際に、可変容量ダイオード20に供給
される周波数制御電圧の変動に略等しく変動する可変バ
イアス電圧を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送受信機の発振回路に
係わり、特に、時分割複信方式の送受信機において、送
信時に搬送波発振器として働き、受信時に局部発振器と
して働くPLLシンセサイザ発振回路に用いて好適な送
受信機の発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コードレス電話システム、例え
ば、ヨーロッパにおいて使用されているDECT方式の
デジタルコードレス電話システムでは、10ms(ミリ
秒)の通話チャネル用フレームを24個のタイムスロッ
ト(1タイムスロットは約417μs)に分割し、これ
らタイムスロットの中の2つのものを通話スロットとし
て使用している。これらタイムスロットにおいては、そ
の1つが親スロットとして親電話機(以下、これを親機
という)から子電話機(以下、これを子機という)への
送信に使用され、他の1つが子スロットとして子機から
親機への送信に使用されて、親機と子機間で所望の通話
が行われる。この場合、親スロットと子スロットは、1
2タイムスロット離れて配置されるもので、例えば、第
1番目のタイムスロットが親スロットとして使用された
とき、第13番目のタイムスロットが子スロットとして
使用される。
【0003】また、通話を行う場合、どのチャネルのど
のタイムスロットを使用するかは、親機がフレーム毎に
決定しており、子機は、自機の通話スロットに割り当て
られた時間以外のとき、常時、全てのチャネルの全ての
スロットを監視している。そして、通話は、送信側にお
いて、通話内容をデジタル信号に変換した後、時間圧縮
して送信し、受信側において、時間圧縮された信号を伸
長した後、元の通話信号になるようにアナログ変換する
ことによって行われ、実質的に双方向同時通信によって
行われるものである。
【0004】ところで、かかるコードレス電話システム
に用いられる親機及び子機には、送信用及び受信用の2
つの発振器を設ける必要があるが、特に、子機は、軽量
化、低消費電力化、低コスト化が要求されているため、
1つの電圧制御発振器(以下、これをVCOという)と
1つの位相制御ループ(以下、これをPLLという)と
によって構成される1つのPLL発振回路(PLLシン
セサイザ発振回路)を、受信用の局部発振器と送信用の
搬送波発振器に兼用させることが行われている。しかる
に、1つのPLL発振回路を送信用と受信用に兼用させ
ると、VCOを局部発振器から搬送波発振器に切換える
際に、発振周波数を変更する必要がある。前記DECT
方式のデジタルコードレス電話システムにおいては、こ
の切換え時のロックアップ時間として、子スロットの直
前の1スロットを割り当てているため、前記PLL発振
回路には、高速ロックアップ型のPLLが使用されてい
る。
【0005】ここで、図3は、時分割多重複信方式の送
受信機の構成の概要を示すブロック構成図であり、図4
は、図3に図示の送受信機に用いられる既知の発振回路
の詳細な構成の一例を示す回路構成図である。
【0006】図3において、1はPLLIC(位相制御
ループ集積回路)、2はチャージポンプ回路、3はルー
プフィルタ、4はVCO(電圧制御発振器)、5は水晶
発振器、6は可変バイアス電圧供給回路、35はプリス
ケーラ、36はPLL制御回路、38はCPU(マイコ
ン制御装置)、39は送受切換器、40はRF受信増幅
器、41は受信フィルタ、42は周波数コンバータ、4
3は中間周波フィルタ、44は中間周波増幅器、45は
復調器、46は送信フィルタ、47は電力増幅器、48
はガウシャンフィルタ、49、50、51は増幅器、5
2は信号出力端子、53は信号入力端子である。なお、
可変バイアス電圧供給回路6は、後に説明する本発明に
より付加された回路であって、既知の時分割多重複信方
式の送受信機には備えられていない。
【0007】また、図4において、7は電源端子、8は
チャージポンプ給電端子、9はPLLクロック信号端
子、10はPLLストローブ信号端子、11はPLLデ
ータ信号端子、12はパワーセーブ(PS)信号端子、
13は変調信号端子、14はロック検出信号端子、15
はRF信号端子、16はプルアップ用PNPトランジス
タ、17はプルダウン用NPNトランジスタ、18、2
9、32はコンデンサ、19、27、28、30、31
は抵抗、20は可変容量ダイオードであり、その他、図
3に示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付
けている。
【0008】そして、図3に示すように、PLLIC1
はプリスケーラ35とPLL制御回路36を内蔵し、P
LL制御回路36は水晶発振器5から供給される基準周
波数信号とプリスケーラ35を介して供給されるVCO
4の発振信号とを位相比較し、誤差信号φp、φrを発
生する位相比較器(図示なし)とCPU38からのPL
Lデータ(DATA)によって分周比が変えられる可変
分周器(図示なし)を内蔵している。PLLIC1、チ
ャージポンプ回路2、ループフィルタ3、VCO4から
なるループ回路部は、PLLシンセサイザ発振回路を構
成している。また、送受切換器39、RF受信増幅器4
0、受信フィルタ41、周波数コンバータ42、中間周
波フィルタ43、中間周波増幅器44、復調器45、信
号出力端子52からなる回路部は、受信回路を構成し、
増幅器51、送信フィルタ46、電力増幅器47からな
る回路部は、送信回路を構成している。受信信号は、復
調器45から信号出力端子52に供給され、送信信号
は、信号入力端子53からガウシャンフィルタ48を介
してVCO4の変調信号端子13(図4参照)に供給さ
れる。CPU38は、パワーセーブ(PS)信号を含ん
だ各種の信号をPLL制御回路36に供給する。
【0009】また、図4に示すように、チャージポンプ
回路2は、PNPトランジスタ16とNPNトランジス
タ17を有し、それらのベースにPLL制御回路36か
らの誤差信号φp、φrが供給され、両トランジスタ1
6、17の接続点が出力端を構成している。ループフィ
ルタ3は、直列接続されたコンデンサ18と抵抗19を
有し、その直列回路の一端がチャージポンプ回路2の出
力端及び直列抵抗27を介してループフィルタ3の出力
端に接続され、他端が接地点に接続される。VCO4
は、可変容量ダイオード20を有し、そのカソードが直
列抵抗28を介してループフィルタ3の出力端及び直列
コンデンサ29を介してVCO4の発振回路に接続さ
れ、アノードが抵抗30を介して変調信号端子13及び
抵抗31とコンデンサ32の並列回路を介して接地点に
接続される。PLLIC1は、PLLクロック信号端子
9、PLLストローブ信号端子10、PLLデータ信号
端子11、パワーセーブ信号端子12、ロック検出信号
端子14、RF信号端子15にそれぞれ接続されるとと
もに、VCO4の出力端と水晶発振器5の出力端に接続
される。
【0010】前記構成による送受信機は、概要、次のよ
うに動作する。
【0011】まず、送信時においては、PLLシンセサ
イザ発振回路が搬送波発振器として動作する。このと
き、信号入力端子53に送信信号が供給されると、その
送信信号は、ガウシャンフィルタ48を介してPLLシ
ンセサイザ発振回路のVCO4に供給され、PLLシン
セサイザ発振回路の出力搬送周波数を送信信号で変調す
る。そして、この変調搬送波信号は、増幅器49、5
1、送信フィルタ46、電力増幅器47、CPU38に
よって送信側に切換えられている送受切換器39を経
て、アンテナから送信される。
【0012】次に、受信時においては、PLLシンセサ
イザ発振回路が局部発振器として動作する。このとき、
アンテナで受信されたRF受信信号は、CPU38によ
って受信側に切換えられている送受切換器39、RF受
信増幅器40、受信フィルタ41を経て周波数コンバー
タ42に供給され、一方で、PLLシンセサイザ発振回
路からの局部発振信号が増幅器49、50を経て同様に
周波数コンバータ42に供給される。このため、周波数
コンバータ42においては、RF受信信号を局部発振信
号で周波数変換した中間周波信号が得られ、この中間周
波信号は、中間周波フィルタ43、中間周波増幅器44
を経て復調器45に供給され、そこで復調された後、信
号出力端子52に供給される。
【0013】また、前記構成によるPLLシンセサイザ
発振回路は、次のように動作する。
【0014】PLLIC1は、内蔵のPLL制御回路3
6に、水晶発振器5から供給される基準周波数信号とプ
リスケーラ35及び可変分周器(図示なし)を経て供給
されるVCO4の発振周波数信号との位相比較を行い、
それら2つの信号の位相差の方向及び大きさに応じてい
ずれかの誤差信号φp、φrを発生させる。ここで、誤
差信号φpが得られると、チャージポンプ回路2内のプ
ルアップ用PNPトランジスタ16がオンになり、チャ
ージポンプ給電端子8の電圧がトランジスタ16を通し
てループフィルタ3のコンデンサ18に供給され、コン
デンサ18の端子間電圧を上昇させる。このため、ルー
プフィルタ3の出力端の電圧も上昇し、その上昇電圧が
VCO4の可変容量ダイオード20のカソードに供給さ
れるので、VCO4の発振周波数は一方方向に変化す
る。一方、誤差信号φrが得られると、チャージポンプ
回路2内のプルダウン用NPNトランジスタ17がオン
になり、コンデンサ18の充電電圧がNPNトランジス
タ17を通して接地点に流れ、コンデンサ18の端子間
電圧を減少させる。このため、ループフィルタ3の出力
端の電圧も減少し、その減少電圧がVCO4の可変容量
ダイオード20のカソードに供給されるので、VCO4
の発振周波数は他方方向に変化する。そして、VCO4
の発振周波数信号は、VCO4の出力端からPLLIC
1に供給され、前述のPLL周波数制御動作が行われ
る。
【0015】ところで、既知の送受信機においては、送
信状態にあるとき、VCO4を搬送波発振器として機能
させ、送信すべきデジタル信号をPLLシンセサイザ発
振回路のVCO4に供給し、VCO4の発振信号をその
デジタル信号でFSK変調し、FSK変調搬送波信号を
発生するようにしている。この場合、PLLシンセサイ
ザ発振回路は、前述のように高速ロックアップ型のPL
L(位相制御ループ)で構成されているため、VCO4
のFSK変調がPLLの周波数制御信号によって打ち消
されてしまうという弊害が生じる。
【0016】このため、既知の送受信機では、VCO4
を搬送波発振器として機能させる場合に、PLLを待機
状態に切換えて周波数制御信号が発生しないような構成
にし、その期間、ループフィルタ3のコンデンサ18の
蓄積電圧によってVCO4の発振周波数を制御するよう
にしている。
【0017】また、前記送受信機は、内蔵電池(バッテ
リー)の消費電力を抑えるために、PLLシンセサイザ
発振回路が発振信号を送出する必要がある期間だけ、そ
のシンセサイザ機能を動作状態に設定し、残りの期間は
シンセサイザ機能を待機状態に設定するような切換え制
御を行っている。この切換え制御は、通常、CPU38
からPLLIC1に供給されるパワーセーブ(PS)信
号によって行われる。そして、パワーセーブ(PS)信
号の供給により、PLLシンセサイザ発振回路のシンセ
サイザ機能が待機状態になっているとき、PLLIC1
は内部の位相比較器から出力される誤差信号φp、φr
を固定にして両トランジスタ16、17をオフ状態に
し、その期間、チャージポンプ回路2の出力端をハイイ
ンピーダンスにする。このため、VCO4は、この待機
期間中、ループフィルタ3のコンデンサ18の充電電圧
によって周波数制御され、待機状態になる直前の発振周
波数に等しい発振信号を発生し続けるように働く。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
知の発振回路は、PLLシンセサイザ発振回路における
シンセサイザ機能の待機期間に、チャージポンプ回路2
やループフィルタ3及びVCO4に流れる微小なリーク
電流により、ループフィルタ3のコンデンサ18の充電
電圧が順次変動し、その変動に伴ってVCO4の発振周
波数が変動するという問題がある。また、これらのリー
ク電流の中では、VCO4やループフィルタ3に流れる
リーク電流よりもチャージポンプ回路2に流れるリーク
電流の方が極めて大きいため、VCO4の発振周波数変
動はチャージポンプ回路2に流れるリーク電流の方が支
配的になる。
【0019】図5は、かかる状態におけるコンデンサ1
8の充電電圧及びVCO4の発振周波数の各変化状態の
一例を示す特性図であって、(a)はパワーセーブ(P
S)信号、(b)はコンデンサ18の充電電圧、(c)
はVCO4の発振周波数をそれぞれ示すものである。
【0020】図5(a)に示されるように、パワーセー
ブ(PS)信号が低レベル「0」に移行してシンセサイ
ザ機能の待機状態になると、PLLは開いた状態(開放
状態)になる。このとき、図5(b)及び(c)に示さ
れるように、パワーセーブ(PS)信号が低レベル
「0」に移行したときからコンデンサ18の充電電圧は
僅かづつ変動するようになり、その結果、VCO4の発
振周波数もこの充電電圧の変動に伴い順次変動するよう
になり、前記問題を派生することになる。
【0021】本発明は、前記問題点を除去するものであ
って、その目的は、PLL機能の待機期間においても、
TDMA方式の通信機に要求される周波数精度を充分保
持することが可能な送受信機の発振回路を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、電圧可変リアクタンス素子を有し、その
電圧可変リアクタンス素子の一方の電極に供給される制
御電圧に応じて出力周波数が可変される電圧制御発振器
(VCO)と、基準周波数信号と前記電圧制御発振器
(VCO)の出力周波数信号とを比較して誤差信号を発
生する位相比較器と、切換信号の印加に対応して前記位
相比較器を動作状態または待機状態に切換える状態切替
手段と、前記電圧可変リアクタンス素子の他方の電極に
可変バイアス電圧を供給するバイアス供給手段とを備
え、前記バイアス供給手段は、前記位相比較器の待機状
態の際に、前記電圧可変リアクタンス素子に供給される
制御電圧の変動に略等しく変動する可変バイアス電圧を
発生する手段を具備している。
【0023】
【作用】前記手段によれば、PLLが待機状態にあると
き、即ち、位相比較器が待機状態にあるとき、電圧制御
発振器(VCO)内の電圧可変リアクタンス素子の他方
の電極に、この電圧可変リアクタンス素子の一方の電極
に供給される制御電圧(ループフィルタのコンデンサの
充電電圧)の時間的な変動に略等しく変動する可変バイ
アス電圧を供給するようにしているので、電圧可変リア
クタンス素子の一方の電極に供給される制御電圧がリー
ク電流によって時間の経過とともに僅かづつ変動したと
き、この電圧可変リアクタンス素子の他方の電極に供給
される可変バイアス電圧も、時間の経過とともに前記変
動と同様の方向、同様の大きさで僅かづつ変動するよう
になる。
【0024】このため、位相比較器が待機状態にある期
間、電圧可変リアクタンス素子の端子間電圧は、時間が
経過しても変動することがなく、電圧制御発振器(VC
O)の発振周波数は、一定に維持される。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0026】図1は、本発明による送受信機の発振回路
の一実施例の構成を示す回路構成図であって、発振回路
がPLLシンセサイザ発振回路を構成している例を示す
ものである。
【0027】図1において、1はPLLIC(位相制御
ループ集積回路)、2はチャージポンプ回路、3はルー
プフィルタ、4はVCO(電圧制御発振器)、5は水晶
発振器、6は可変バイアス電圧供給回路(バイアス供給
手段)、7は電源端子、8はチャージポンプ給電端子、
9はPLLクロック信号端子、10はPLLストローブ
信号端子、11はPLLデータ信号端子、12はパワー
セーブ信号端子、13は変調信号端子、14はロック検
出信号端子、15はRF信号端子、16はプルアップ用
PNPトランジスタ、17はプルダウン用NPNトラン
ジスタ、18は第1のコンデンサ、19は第1の抵抗、
20は可変容量ダイオード(電圧可変リアクタンス素
子)、21はスイッチングトランジスタ、22は第2の
コンデンサ、23は第2の抵抗、24は保護抵抗、25
は以下に示す表1に示された真理値表を満足するEOR
(排他的論理)ゲート、26は送信制御信号(TX−E
NABLE)端子、27、28、30、31は抵抗、2
9、32はコンデンサ、34はベース電流制御抵抗、3
5はインバータである。
【0028】
【表1】
【0029】そして、本実施例によるPLLシンセサイ
ザ発振回路は、図3に図示の送受信機における既述のP
LLシンセサイザ発振回路に置き換え使用されるもの
で、PLLIC1は、プリスケーラとPLL制御回路
(ともに、図示なし)を内蔵しており、PLL制御回路
は、さらに、水晶発振器5から供給される基準周波数信
号とプリスケーラを介して供給されるVCO4の発振信
号とを位相比較し、誤差信号φp、φrを発生する位相
比較器(図示なし)を内蔵している。ここでも、PLL
IC1、チャージポンプ回路2、ループフィルタ3、V
CO4からなるループ回路部は、PLLシンセサイザ発
振回路を構成している。
【0030】また、チャージポンプ回路2は、チャージ
ポンプ給電端子8と接地点間にプルアップ用PNPトラ
ンジスタ16とプルダウン用NPNトランジスタ17が
直列接続され、それらのベースにPLL制御回路からの
誤差信号φp、φrが供給されて、両トランジスタ1
6、17の接続点が出力端を構成している。ループフィ
ルタ3は、直列接続された第1のコンデンサ18と第1
の抵抗19を有し、その直列回路の一端がチャージポン
プ回路2の出力端及び直列抵抗27を介してループフィ
ルタ3の出力端に接続され、他端が接地点に接続され
る。VCO4は、可変容量ダイオード20を有し、その
カソードが直列抵抗28を介してループフィルタ3の出
力端及び直列コンデンサ29を介してVCO4の発振回
路に接続され、アノードが抵抗30を介して変調信号端
子13及び抵抗31とコンデンサ32の並列回路を介し
て接地点に接続される。PLLIC1は、PLLクロッ
ク信号端子9、PLLストローブ信号端子10、PLL
データ信号端子11、パワーセーブ信号端子12、ロッ
ク検出信号端子14にそれぞれ接続され、さらに、RF
信号端子15及びVCO4の出力端、水晶発振器5の出
力端にそれぞれ接続される。可変バイアス電圧供給回路
6は、電源端子7と接地点間に直列接続された保護抵抗
24とスイッチングトランジスタ21を有し、スイッチ
ングトランジスタ21に並列に第2のコンデンサ22と
第2の抵抗23の直列回路が接続される。スイッチング
トランジスタ21のベースは、ベース電流制御抵抗34
とEORゲート25の出力端に接続され、EORゲート
25の入力端の一方はインバータ35を介して送信制御
信号(TX ENABLE)端子26に接続され、EO
Rゲート25の入力端の他方はパワーセーブ信号端子1
2に接続される。また、第2のコンデンサ22と第2の
抵抗23の接続点は、抵抗33、30を介して可変容量
ダイオード20のアノードに接続される。
【0031】続く、図2は、図1に図示のPLLシンセ
サイザ発振回路において、各部の状態の時間的変化の一
例を示す特性図であって、(a)はこの送受信機に割り
当てられた送信スロット及び受信スロットの到来状況、
(b)はパワーセーブ(PS)信号、(c)は送信制御
信号、(d)は送信制御信号の反転信号、(e)はスイ
ッチングトランジスタ21の動作状態、(f)は可変容
量ダイオード20のカソード電圧、(g)は可変容量ダ
イオード20のアノード電圧、(h)は可変容量ダイオ
ード20の端子間電圧、(i)はVCO4の発振周波数
の各状態である。
【0032】図2において、時間t0 から時間t1 まで
の期間T0-1 は送信スロットの直前のスロット期間、時
間t1 から時間t2 までの期間T1-2 は送信スロット期
間、時間t2 から時間t3 までの期間T2-3 はその他の
スロット期間、時間t3 から時間t4 までの期間T3-4
は受信スロットの直前のスロット期間、時間t4 から時
間t5 までの期間T4-5 は受信スロット期間、時間t5
から次の送信スロットの直前のスロット期間到来時間t
6 (図示なし)までの期間T5-6 はその他のスロット期
間である。
【0033】ここで、本実施例の動作を、図1及び図2
を用いて説明する。
【0034】このPLLシンセサイザ発振回路において
は、送信スロットの直前のスロット期間T0-1 及び受信
スロットの直前のスロット期間T3-4 においてシンセサ
イザ機能が動作状態に、即ち、PLLIC1内の位相比
較器が動作状態に切換えられ、送信スロット期間T1-2
及び受信スロット期間T4-5 、それにその他のスロット
期間T2-3 、T5-6 においてシンセサイザ機能が待機状
態に、即ち、位相比較器が待機状態に切換えられるもの
である。
【0035】始めに、時間t0 が到来して送信スロット
の直前のスロット期間T0-1 に入ると、図2(b)に示
すように、それまで低レベル「0」であったパワーセー
ブ(PS)信号が高レベル「1」に転移し、その転移に
伴ってPLLIC1のPLL制御回路内の位相比較器が
動作状態になり、それによりチャージポンプ回路2のプ
ルアップ用PNPトランジスタ16が駆動され、ループ
フィルタ3の第1のコンデンサ18が充電される。この
ため、図2(f)に示すように、VCO4の可変容量ダ
イオード20のカソード電圧は、それまでの保持電圧か
ら急激に高電圧まで上昇し、短時間の後に前記保持電圧
より高い一定の第1の電圧に収束される。このとき、可
変バイアス電圧供給回路6においては、図2(e)に示
すように、スイッチングトランジスタ21は以前から継
続してオフ状態であるため、第2のコンデンサ22は、
電源端子7から保護抵抗24、第2の抵抗23を通じて
電源電圧Vccのレベルまで充電されている。そして、
この電圧が抵抗33、30を介して可変容量ダイオード
20のアノードにバイアス電圧として供給されるので、
図2(h)に示すように、可変容量ダイオード20の端
子間には、前記第1の電圧と第2のコンデンサ22に蓄
えられた電圧との差電圧である送信周波数制御電圧が印
加される。そして、VCO4は、図2(i)に示すよう
に、この送信周波数制御電圧に対応した周波数で発振
し、この発振信号は、その出力端からPLLIC1及び
RF信号端子15にそれぞれ供給される。
【0036】次に、時間t1 が到来して送信スロット期
間T1-2 に入ると、図2(b)に示すように、パワーセ
ーブ(PS)信号が高レベル「1」から低レベル「0」
に転移し、その転移に伴って位相比較器が動作状態から
待機状態になり、プルアップ用PNPトランジスタ16
及びプルダウン用NPNトランジスタ17の双方が非駆
動状態になって、チャージポンプ回路2の出力端がハイ
インピーダンスになる。この状態のとき、第1のコンデ
ンサ18は充電が阻止され、リーク電流による放電だけ
が行われるので、第1のコンデンサ18の電圧は、前記
高い第1の電圧から時間の経過とともに順次低下するよ
うになり、図2(f)に示すように、可変容量ダイオー
ド20のカソード電圧も、時間の経過とともに順次低下
するようになる。また、図2(e)に示すように、前記
パワーセーブ(PS)信号の転換に対応して、EORゲ
ート25の出力信号は高レベル「1」に転移し、可変バ
イアス電圧供給回路6のスイッチングトランジスタ21
は、それまでのオフ状態からオン状態に転移する。この
とき、可変バイアス電圧供給回路6の第2のコンデンサ
22は、第2の抵抗23及びスイッチングトランジスタ
21を経て順次放電され、第2のコンデンサ22の電圧
は、時間の経過とともに順次低下するので、図2(g)
に示すように、可変容量ダイオード20のアノード電圧
も同様に順次低下するようになる。そして、本実施例に
おいては、可変バイアス電圧供給回路6の第2の抵抗2
3の抵抗値を調整することにより、第2のコンデンサ2
2に充電された電圧の低下状態を、前記リーク電流によ
る可変容量ダイオード20のカソード電圧の低下状態に
略等しくなるように構成している。このため、図2
(h)に示すように、可変容量ダイオード20の端子間
電圧は、第1及び第2のコンデンサ18、22の各電圧
降下に係わりなく、それまで印加されていた送信周波数
制御電圧と同じになり、しかも、送信スロット期間T
1-2 中その電圧状態が維持されるようになる。この結
果、VCO4は、図2(i)に示すように、送信スロッ
トの直前のスロット期間T0-1 の発振周波数と同じ周波
数の発振信号が発生され、その発振信号は送信スロット
期間T1-2 中継続して発生されるものである。
【0037】次いで、時間t2 が到来してその他のスロ
ット期間T2-3 に入ると、パワーセーブ(PS)信号は
低レベル「0」に維持されたままで、位相比較器は待機
状態を維持しているが、送信制御信号の反転信号が高レ
ベル「1」から低レベル「0」に転移し、EORゲート
25の出力信号が低レベル「0」に転移するため、スイ
ッチングトランジスタ21が再びオフ状態になる。この
ため、第2のコンデンサ22は、保護抵抗24と第2の
抵抗23を介して電源電圧Vccにより充電されるよう
になり、所定時間の経過後に、第2のコンデンサ22の
電圧は、電源電圧Vccの電圧レベルまで上昇し、この
電圧が可変容量ダイオード20のアノードに供給され
る。一方、第1のコンデンサ18は、依然として、チャ
ージポンプ回路2からの充電が行われないため、可変容
量ダイオード20の端子間電圧は、送信スロット期間T
1-2 の印加されていた送信周波数制御電圧に比べて、ア
ノードの電圧上昇分だけ低下した電圧になる。
【0038】なお、その他のスロット期間T2-3 におい
ては、前記端子間電圧が可変容量ダイオード20に印加
されるため、VCO4の発振周波数は送信スロット期間
1- 2 の発振周波数と異なるようになるが、送受信機
は、その他のスロット期間T2- 3 に信号の送信及び受信
を行っていないので、送受信機の機能には何等影響を及
ぼさない。
【0039】続いて、時間t3 が到来して受信スロット
の直前のスロット期間T3-4 に入ると、図2(b)に示
すように、それまで低レベル「0」であったパワーセー
ブ(PS)信号が再び高レベル「1」に転移し、その転
移に伴って位相比較器は動作状態になって、今度はチャ
ージポンプ回路2のプルダウン用NPNトランジスタ1
7が駆動され、第1のコンデンサ18が放電される。こ
のため、図2(f)に示すように、可変容量ダイオード
20のカソード電圧は、それまでの保持電圧から急激に
低電圧まで低下し、短時間の後に前記保持電圧より低い
一定の第2の電圧に収束される。このとき、図2(g)
に示すように、可変容量ダイオード20のアノードに
は、第2のコンデンサ22の放電電圧が供給されるの
で、図2(h)に示すように、可変容量ダイオード20
の端子間には、前記第2の電圧と前記放電電圧の差電圧
である受信周波数制御電圧が印加されるようになる。そ
して、VCO4は、図2(i)に示すように、その受信
周波数制御電圧に対応した周波数で発振し、この発振信
号は、前の場合と同様に、その出力端からPLLIC1
とRF信号端子15にそれぞれ供給される。
【0040】次いで、時間t4 が到来して受信スロット
期間T4-5 に入ると、図2(b)に示すように、パワー
セーブ(PS)信号が再度高レベル「1」から低レベル
「0」に転移し、その転移に伴って位相比較器が再び待
機状態になって、プルアップ用PNPトランジスタ16
及びプルダウン用NPNトランジスタ17の双方が非駆
動状態に切換り、チャージポンプ回路2の出力端がハイ
インピーダンスになる。この状態のとき、第1のコンデ
ンサ18は、放電が阻止されてチャージポンプ回路2か
らのリーク電流による充電が行われるので、第1のコン
デンサ18の電圧は、時間の経過とともに第2の電圧か
ら順次上昇するようになって、図2(f)に示すよう
に、可変容量ダイオード20のカソード電圧も、時間の
経過とともに順次上昇するようになる。また、時間t4
に入ると、パワーセーブ(PS)信号の転移に対応し
て、EORゲート25の出力信号が低レベル「0」に転
移し、図2(e)に示すように、可変バイアス電圧供給
回路6のスイッチングトランジスタ21は完全にオフ状
態になる。このとき、第2のコンデンサ22は、第2の
抵抗23及び保護抵抗24を介して電源端子7の電源電
圧Vccで充電されるので、第2のコンデンサ22の電
圧は、時間の経過とともに、それまでの電圧レベルから
順次上昇するようになり、図2(g)に示すように、可
変容量ダイオード20のアノード電圧も同様に順次上昇
するようになる。そして、本実施例は、第2の抵抗23
及び保護抵抗24の各抵抗値を調整して第2のコンデン
サ22の電圧の上昇状態を、前記リーク電流による可変
容量ダイオード20のカソード電圧の上昇状態に略等し
くなるように構成している。このため、図2(h)に示
すように、可変容量ダイオード20の端子間電圧は、第
1及び第2のコンデンサ18、22の各電圧上昇に係わ
りなく、それまで印加されていた受信周波数制御電圧と
同じになり、しかも、受信スロット期間T4-5 中その電
圧状態が維持されるようになる。この結果、VCO4
は、図2(i)に示すように、受信スロットの直前のス
ロット期間T3-4 の発振周波数と同じ周波数の発振信号
が発生され、その発振信号は受信スロット期間T4-5
連続して発生されるものである。
【0041】続いて、時間t5 が到来してその他のスロ
ット期間T5-6 に入ると、パワーセーブ(PS)信号は
低レベル「0」に維持され、位相比較器は待機状態を維
持しているが、依然としてスイッチングトランジスタ2
1はオフ状態であるため、第2のコンデンサ22は、保
護抵抗24と第2の抵抗23を介して継続して充電され
るようになり、所定時間の経過後に、第2のコンデンサ
22の電圧は、電源電圧Vccの電圧レベルまで上昇
し、この電圧が可変容量ダイオード20のアノードに供
給される。このとき、第1のコンデンサ18は、依然と
してチャージポンプ回路2からの充電が行われている
が、チャージポンプ回路2による充電はループフィルタ
3の電圧がチャージポンプ給電電圧Vpの約半分のレベ
ルになると停止するため、可変容量ダイオード20の端
子間電圧は、受信スロット期間T4-5に印加されていた
受信周波数制御電圧に比べて、アノードの電圧上昇分だ
け低下した電圧になる。
【0042】なお、その他のスロット期間T5-6 におい
ても、前記端子間電圧が可変容量ダイオード20に印加
され、VCO4の発振周波数は受信スロット期間T4-5
の発振周波数と異なるようになるが、送受信機は、かか
るその他のスロット期間T5- 6 に信号の送信及び受信を
行わないので、送受信機の機能には何等影響を及ぼさな
い。
【0043】このように、本実施例のPLLシンセサイ
ザ発振回路によれば、送信スロット期間T1-2 及び受信
スロット期間T4-5 において、PLLIC1のPLL制
御回路内にある位相比較器が待機状態にあるとき、VC
O4の可変容量ダイオード20のアノードに、そのカソ
ードに供給される周波数制御電圧の変動と同じ方向及び
同じ大きさの変動をする可変バイアス電圧を供給するよ
うにしているので、それらの期間中、可変容量ダイオー
ド20の端子間電圧は一定値に保持され、それによっ
て、VCO4の発振周波数は一定値に維持される。この
ため、TDMA方式の送受信機に要求される周波数精度
を充分に確保することができる。
【0044】なお、前述の実施例においては、電圧可変
リアクタンス素子として単独の可変容量ダイオード20
を用いた例を挙げているが、本発明は、単独の可変容量
ダイオード20を用いたものに限られず、複数の可変容
量ダイオードを組合せて用いても、可変容量ダイオード
と他の素子とを組合せて用いても、あるいは可変容量ダ
イオードに類似の素子を用いてもよいことは勿論であ
る。
【0045】また、本発明におけるループフィルタ3、
VCO4、可変バイアス電圧供給回路6の構成は、前述
の実施例に図示したものに限られず、それらの機能を変
更するものでない限り、種々の構成のものを使用できる
ものである。
【0046】さらに、本発明におけるPLLIC1の構
成も、前述の実施例に図示したものに限られず、それら
の各構成部分を別個の回路で構成するようにしてもよい
ことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発振回路のPLLが待機状態にあるとき、即ち、位相比
較器が待機状態にあるときに、可変バイアス電圧供給回
路6を用いて、電圧制御発振器4内の電圧可変リアクタ
ンス素子20の他方の電極に、この電圧可変リアクタン
ス素子20の一方の電極に供給される制御電圧(ループ
フィルタ3のコンデンサ18の充電電圧)の時間的な変
動に略等しく変動する可変バイアス電圧を供給するよう
にしているので、電圧可変リアクタンス素子20の一方
の電極に供給される制御電圧がリーク電流によって時間
の経過とともに僅かづつ変動したとき、この電圧可変リ
アクタンス素子の他方の電極に供給される可変バイアス
電圧も、時間の経過とともに前記変動と同様の方向、同
様の大きさで僅かづつ変動するようになる。
【0048】このため、電圧可変リアクタンス素子20
の端子間電圧は、時間が経過しても変動することがな
く、電圧制御発振器4の発振周波数は、位相比較器が待
機状態にある期間一定に維持されるようになり、TDM
A方式の送受信機に要求される周波数精度を充分に確保
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送受信機の発振回路の一実施例の
構成を示す回路構成図である。
【図2】図1に図示のPLLシンセサイザ発振回路にお
いて、各部の状態の時間的変化の一例を示す特性図であ
る。
【図3】時分割多重複信方式の送受信機の構成の概要を
示すブロック構成図である。
【図4】図3に図示の送受信機に用いられる発振回路の
詳細な構成の一例を示す回路構成図である。
【図5】既知の発振回路におけるコンデンサの充電電圧
及びVCOの発振周波数の各変化状態の一例を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 PLLIC(位相制御ループ集積回路) 2 チャージポンプ回路 3 ループフィルタ 4 VCO(電圧制御発振器) 5 水晶発振器 6 可変バイアス電圧供給回路(バイアス供給手段) 12 パワーセーブ信号端子 13 変調信号端子 15 RF信号端子 16 プルアップ用PNPトランジスタ 17 プルダウン用NPNトランジスタ 18 第1のコンデンサ 19 第1の抵抗 20 可変容量ダイオード(電圧可変リアクタンス素
子) 21 スイッチングトランジスタ 22 第2のコンデンサ 23 第2の抵抗 24 保護抵抗 25 EOR(排他的論理)ゲート 26 送信制御信号端子 35 インバータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧可変リアクタンス素子を有し、その
    電圧可変リアクタンス素子の一方の電極に供給される制
    御電圧に応じて出力周波数が可変される電圧制御発振器
    と、基準周波数信号と前記電圧制御発振器の出力周波数
    信号とを比較して誤差信号を発生する位相比較器と、切
    換信号の印加に対応して前記位相比較器を動作状態また
    は待機状態に切換える状態切替手段と、前記電圧可変リ
    アクタンス素子の他方の電極に可変バイアス電圧を供給
    するバイアス供給手段とを備え、前記バイアス供給手段
    は、前記位相比較器の待機状態の際に、前記電圧可変リ
    アクタンス素子に供給される制御電圧の変動に略等しく
    変動する可変バイアス電圧を発生することを特徴とする
    送受信機の発振回路。
  2. 【請求項2】 前記送受信機は、時分割複信方式の送受
    信機であり、前記位相比較器は、送信時及び/または受
    信時の直前に動作状態に切換えられ、送信時及び/また
    は受信時に待機状態に切換えられることを特徴とする請
    求項1に記載の送受信機の発振回路。
  3. 【請求項3】 前記バイアス供給手段は、コレクタが保
    護抵抗を介して電源に、エミッタが接地点にそれぞれ接
    続され、ベースにスイッチング信号が供給されてオンま
    たはオフ状態に駆動されるスイッチングトランジスタ
    と、前記スイッチングトランジスタのコレクタ、エミッ
    タ間に直列接続された抵抗及びコンデンサとを有し、前
    記スイッチングトランジスタのオフ時に、前記コンデン
    サが前記抵抗を介して電源により充電され、前記スイッ
    チングトランジスタのオン時に、前記充電されたコンデ
    ンサが前記抵抗及びスイッチングトランジスタを介して
    放電されることを特徴とする請求項1または2のいずれ
    かに記載の送受信機の発振回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチングトランジスタのベース
    に供給されるスイッチング信号は、前記位相比較器に印
    加される切換信号と送信制御信号から形成された2値の
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の送受信機
    の発振回路。
  5. 【請求項5】 前記電圧可変リアクタンス素子は、可変
    容量ダイオードからなり、前記一方及び他方の電極はそ
    のカソード及びアノードであることを特徴とする請求項
    1または4のいずれかに記載の送受信機の発振回路。
JP648394A 1994-01-25 1994-01-25 送受信機の発振回路 Withdrawn JPH07212333A (ja)

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US08/377,571 US5598405A (en) 1994-01-25 1995-01-23 Time division multiple access time division duplex type transmitter-receiver
DE19502111A DE19502111C2 (de) 1994-01-25 1995-01-24 TDMA/TDD-Sendeempfänger

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143030A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Sharp Corp Pllクロック信号生成回路
JP2005528034A (ja) * 2002-05-28 2005-09-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Pll回路
CN114866039A (zh) * 2022-07-07 2022-08-05 成都嘉纳海威科技有限责任公司 一种低功耗发射多功能芯片

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