JP3192139U - オイルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーツの取付スペースを小さくすることができるオイルシールを提供する。【解決手段】オイルシール1は、ケーシングやハウジング等の被取付部に内嵌される取付部10と、取付部10に挿通されるシャフトの外周面に摺動可能に密接するシール部20と、ブーツの一端を保持可能なブーツ保持部30とを備える。ブーツ保持部30は、円筒状の嵌合部31と、嵌合部31の外側の端部から外周方向に向かって突設された凸部である係止部32と、嵌合部31の内側の端部から軸xに沿って拡径する軸xを中心とする環状のテーパ部33とを備え、嵌合部31、係止部32、及びテーパ部33により、内周側に凹む凹部が形成されている。オイルシール1は、ブーツ保持部30の環状の凹部によって、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47収容して係止し、シフトレバーブーツ45を保持する。【選択図】図2

Description

本考案は、オイルシールに関し、特に、シフトレバーブーツ等のブーツに用いられるオシールに関する。
車両の手動変速機は、運転者のシフトレバーの操作に応じて所望の変速段の選択を可能にする変速機構を有している。この変速機構は、変速機のケーシング内に設けられており、シフトセレクトレバーシャフト、シフトフォーク、インプットシャフト、アウトプットシャフト、ドライブギヤ、ドリブンギヤ等を備えている。シフトセレクトレバーシャフトは、シフトレバーのセレクト操作やシフト操作に応じて、その軸方向に摺動し、又は軸を中心に回動する。このシフトセレクトレバーシャフトの移動により、シフトフォークが移動し、インプットシャフト若しくはアウトプットシャフト上においてシンクロメッシュ機構を作動させ、インプットシャフトとアウトプットシャフトとの間において所望の変速段のギヤを介した動力の伝達を可能にする。
図3は従来の変速機構の構造を示すための図である。図3に示すように、変速機構100において、シフトセレクトレバーシャフト101は、変速機ケーシング102の筒状開放部103から外部に突出している。筒状開放部103の内部にはオイルシール104が内嵌されている。オイルシール104は、シフトセレクトレバーシャフト101の外周面に当接して、シフトセレクトレバーシャフト101と変速機ケーシング102との間を液密に密閉し、変速機ケーシング102内の潤滑オイルが外部に漏れ出ることを防止している。オイルシール104のシフトセレクトレバーシャフト102との当接部にダスト等の異物が入り込むと、シール性の悪化を招くことになる。このため、シフトセレクトレバーシャフト101と変速機ケーシング102の筒状開放部103との間には、蛇腹状の形状を有している樹脂製のシフトレバーブーツ105が設けられている。シフトレバーブーツ105は、その一端において、例えば、シフトセレクトレバーシャフト101に形成された溝106に嵌合してシフトセレクトレバーシャフト101に係合しており、また、その他端において、例えば、筒状開放部103に形成された突条部107と係合している。これにより、シフトレバーブーツ105は、シフトセレクトレバーシャフト101の軸方向の移動に応じて伸縮するようになっている。このように、従来のシフトレバーブーツ105は、オイルシール104のシフトセレクトレバーシャフト101との当接部を異物から保護している。
しかしながら、従来のシフトレバーブーツ105は、シフトセレクトレバーシャフト101と、変速機ケーシング102の筒状開放部103とに係合して変速機に取り付けられており、異物からのオイルシール104のシール部を保護するという機能に対して、変速機において比較的大きなスペースを必要としていた。
上述の課題を解決するために、本考案は、ブーツの取付スペースを小さくすることができるオイルシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係るオイルシールは、被取付部に内嵌される、軸を中心とする環状の取付部と、前記被取付部に挿通されるシャフトの外周面に摺動可能に密接するシール部とを備え、該シール部は、前記軸を中心とする環状のシールリップを備え、該シールリップは前記軸に向かって突出する突条体であるオイルシールにおいて、前記取付部は、ブーツの一端を保持可能なブーツ保持部を有することを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を外嵌する嵌合部を備えることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記嵌合部は、前記軸方向に延びる円筒状の形状を有する筒状体を有することを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記嵌合部は、前記筒状体の一端を介して前記取付部に接続されていることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記嵌合部は、前記軸に沿って拡径する前記軸を中心とする環状のテーパ部を備え、該テーパ部は、小径側の一端が前記筒状体の一端に、大径側の他端が前記取付部に夫々接続されていることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を係止する係止部を備えることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記係止部は、前記ブーツ保持部の外方に向かう突条の凸部であることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を係止する係止部を備え、該係止部は、前記筒状体の一端から前記筒状体の外方に向かう突条の凸部であることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記ブーツ保持部は、前記取付部と一体であることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記シール部は、前記取付部の内側に配設されていることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記シール部は、前記軸方向において前記シールリップより外側に、前記軸を中心とする環状のダストリップを備えることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールにおいて、前記被取付部は車両の変速機のケーシングであり、前記シャフトは前記変速機の変速機構におけるシフトセレクトレバーシャフトであり、前記ブーツはシフトレバーブーツであることを特徴とする。
本考案に係るオイルシールによれば、被取付部に内嵌される取付部が、ブーツの一端を保持可能なブーツ保持部を有するので、オイルシールは、シャフトのシールと共にブーツの保持をすることができる。このように、ブーツは従来のようにオイルシールより外側に位置する被取付部に保持されることはなく、被取付部より内側のオイルシールにより保持されるので、ブーツの拡がりを抑えることができ、ブーツの取付スペースを小さくすることができる。また、オイルシールとブーツとを一体とすることができ、シャフトへの組み付け性を向上させることができる。
本考案において、ブーツ保持部は、ブーツの一端を外嵌する嵌合部を備えるので、ブーツの一端の内周面にブーツ保持部を嵌合させることができ、オイルシールのブーツの保持を確かなものにすることができる。
本考案において、嵌合部は、軸方向に延びる円筒状の形状を有する筒状体を有するので、オイルシールのブーツの保持を容易にすることができると共に、ブーツのオイルシールへの組み付けを容易にすることができる。
本考案において、嵌合部は、筒状体の一端を介して取付部に接続されているので、オイルシールに対するブーツの取り付けをより容易にすることができる。
本考案において、嵌合部は、軸に沿って拡径するこの軸を中心とする環状のテーパ部を備え、テーパ部は、小径側の一端が筒状体の一端に、大径側の他端が取付部に夫々接続されているので、オイルシールにおいて嵌合部の筒状体をより小径にすることができる。このため、オイルシールに保持されるブーツの一端を小さくすることができ、ブーツの取り付けスペースをより小さくすることができる。
本考案において、ブーツ保持部は、ブーツの一端を係止する係止部を備えるので、オイルシールのブーツの保持を確かなものにすることができる。
本考案において、係止部は、ブーツ保持部の外方に向かう突条の凸部であるので、ブーツ保持部からのブーツの抜けを防止することができ、オイルシールのブーツの保持をより確かなものにすることができる。
本考案において、ブーツ保持部は、ブーツの一端を係止する係止部を備え、該係止部は、筒状体の一端から筒状体の外方に向かう突条の凸部であるので、係止部により、円筒体のブーツ側の端部において筒状体からのブーツの抜けを防止することができる。
本考案において、ブーツ保持部は、取付部と一体であるので、オイルシールの製造を容易にすることができる。
本考案において、シール部は、取付部の内側に配設されているので、オイルシールの製造をより容易にすることができる。また、シール部と取付部との軸心を合わせることが容易になり、組付状態において、シール部とシャフトとの同軸度を小さくすることができ、オイルシールのシール性を向上させることができる。
本考案において、シール部は、軸方向においてシールリップより外側に、軸を中心とする環状のダストリップを備えるので、シールリップへの異物の付着を防止することができ、オイルシールのシール性をより向上させることができる。加えて、オイルシールの耐久性を向上させることができる。
本考案において、被取付部は車両の変速機のケーシングであり、シャフトは変速機の変速機構におけるシフトセレクトレバーシャフトであり、ブーツはシフトレバーブーツであるので、変速機において、ブーツの取付スペースを小さくすることができる。このため、変速機の小型化を図ることができる。また、オイルシールとブーツとを一体に変速機構に組み付けることができるので、変速機の組み立てを容易にすることができる。
本考案の実施の形態に係るオイルシールの概略構成を示す、オイルシールの軸に沿った断面における断面図である。 本実施の形態に係るオイルシールが車両の変速機の変速機構に組付けられた状態を示す図である。 従来の変速機構の構造を示すための図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係るオイルシールの概略構成を示す、オイルシールの軸に沿った断面における断面図である。
図1に示すように、本考案の実施の形態に係るオイルシール1は、ケーシングやハウジング等の被取付部に内嵌される取付部10と、取付部10に挿通されるシャフトの外周面に摺動可能に密接するシール部20と、図示しないブーツの一端を保持可能なブーツ保持部30とを備える。
取付部10は、軸xを中心とする環状の部材であり、例えば、軸xを中心軸とする円筒状の部材であり、ステンレス鋼等の金属材料から成形されている。
シール部20は、ゴム材料から成形されており、後述するように取付部10の内周面に接着する、軸xを中心軸をとする円筒状の第1の接着部21と、第1の接着部21の軸x方向外側端部から第1の接着部21の内周方向(軸xに向かう方向)に延びる軸xを中心とする中空円板状のシールリップ保持部22と、シールリップ保持部22の内周側端部から軸x方向において内側に延びる環状のシールリップ23とを備える。シールリップ23は、軸xを中心軸とする円筒状の形状を有しており、後述するように図示しないシャフトの周面に摺動自在に液密に密接する。なお、説明の便宜上、軸x方向において外側とは、図1に示す矢印a方向とし、軸x方向において内側とは、図1に示す矢印b方向とする。つまり、内側とは、使用状態において、潤滑オイル等のシール対象物が存在する領域に面する方向であり、外側とは、シール対象物が存在しない若しくはシール対象物を存在させないようにする領域に面する方向である。
シールリップ23は、図1に示すように、軸xにおいて内側の端部近傍に、内周方向に凸のくさび状の断面形状を有するリップ先端部24を有する。リップ先端部24は、図示しないシャフトと液密に当接して、液体を被取付部の内側に密封する。シールリップ23は、シールリップ保持部22との接続点を中心に、軸xに垂直な径方向に搖動可能になっており、シールリップ23が搖動することにより、リップ先端部24がシャフトの振れに追従する。シールリップ23は、外周面においてリップ先端部24と対向する位置に環状のばね25を有する。ばね25は、シールリップ23の外周面に形成されたばね25の側面に対応して形成された環状の溝26内に収容されている。ばね25は、シールリップ23を内周方向に付勢しており、シールリップ23を図示しないシャフトに押し付ける。
また、シール部20は、ダスト等の異物がリップ先端部24とシャフトとの当接部に進入することを防止するためのダストリップ部27を備えている。ダストリップ部27は、図1に示すように、軸xを中心軸とした環状部材であり、シールリップ23の内周側端部から、内周方向外側に斜めに延びている。ダストリップ部27は、シールリップ23への異物の付着を防止することができ、オイルシール1のシール性をより向上させることができる。加えて、オイルシール1の耐久性を向上させることができる。
また、シール部20は、後述するように、ブーツ保持部30の内周面に接着する、軸xを中心軸をとする円筒状の第2の接着部28を備えており、第2の接着部28は、リップ保持部22の外側面から軸x方向に沿って延びている。
ブーツ保持部30は、ステンレス鋼等の金属材料から成形されており、軸xを中心とする環状の部材であり、図示しないブーツの端部を収容して、ブーツの端部を保持可能に形成されている。ブーツ保持部30は、図1に示すように、軸xを中心軸とする軸x方向に延びる円筒状の嵌合部31と、嵌合部31の外側の端部から外周方向に向かって突設された凸部である係止部32と、嵌合部31の内側の端部から軸xに沿って拡径する軸xを中心とする環状のテーパ部33とを備える。より具体的には、係止部32は、突条体であり、軸xを中心軸とする中空円板形状であり、テーパ部33は、軸xに沿って外側から内側に向かうに連れてその径が拡大している。ブーツ保持部30は、テーパ部33の内側端部において、取付部10の外側端部と接続している。取付部10とブーツ保持部30とは一体に成形されている。なお、取付部10とブーツ保持部30とは別体として成形された後に、接続されて一体とされてもよい。
このように、ブーツ保持部30においては、図1に示すように、軸xを通る断面において、嵌合部31、係止部32、及びテーパ部33により、内周側に凹む凹部が形成されており、後述するように、この凹部にブーツの端部が収容されて保持される。
シール部20は、図1に示すように、第1及び第2の接着部21,28の外周面において、取付部10及びブーツ保持部30の内周面に接着している。本実施の形態においては、第1の接着部21がテーパ部33の内周面の大部分に接着しているが、本考案はこれに限るものではない。例えば、第1の接着部21がテーパ部33の内周面に接着することなく、取付部10の内周面にのみ接着するようにしてもよい。この場合、第2の接着部28がブーツ保持部30の内周面全体に接着することになる。なお、シール部20は、第2の接着部28を有していなくてもよい。
シール部20の第1の接着部21は、図1に示すように、外周面の内側端において、外周方向に向かう環状の凸部29を有している。凸部29の外側面には、内側に向かって凹む環状の凹部29aが形成されており、この凹部29a内には、取付部10の内側端部が収容されて係止されている。
取付部10及びブーツ保持部30は、例えばプレス加工や鍛造によって製造され、シール部20は成形型を用いて加硫成形によって成形される。この加硫成形に際に、取付部10及びブーツ保持部30にシール部20が接着する。このように、シール部20は取付部10の内側に設けられているので、製造をより容易にすることができる。また、取付部10とシール部20との軸心合わせが容易となり、軸心合わせの精度を上げることができるので、被取付部への組付状態において、シール部20とシャフトとの同軸度を小さくすることができ、オイルシール1のシール性を向上させることができる。なお、シール部20は成形された後に取付部10及びブーツ保持部30に接着剤によって接着されてもよい。
以下、オイルシール1の使用状態について説明する。本実施の形態に係るオイルシール1は、車両の変速機の変速機構のシフトセレクトレバーシャフトのシールに用いられるものとする。
図2は、本実施の形態に係るオイルシール1が車両の変速機の変速機構に組付けられた状態を示す図である。
図2に示すように、車両用の従来公知の構成を有する手動変速機の変速機構40において、シフトセレクトレバーシャフト41は、変速機ケーシング42の筒状開放部43から外側に突出している。被取付部としての筒状開放部43の内部にはオイルシール1が内嵌されている。より具体的には、オイルシール1の取付部10の外周面が、筒状開放部43の内周面に密着しており、オイルシール1が筒状開放部43に固定されていると共に、オイルシール1と筒状開放部43との間が液密に密閉されている。オイルシール1においてブーツ保持部30は、取付部10に対して外側に位置するように取り付けられている。シールリップ23のリップ先端部24は、シフトセレクトレバーシャフト41の外周面に当接して、シフトセレクトレバーシャフト41と変速機ケーシング42との間を液密に密閉し、変速機ケーシング42内の潤滑オイルが外側に漏れ出ることを防止している。
変速機構40には、オイルシール1のシールリップ23の当接部にダスト等の異物が入り込むことを防止するための、蛇腹状の形状を有している樹脂製のシフトレバーブーツ45が設けられている。シフトレバーブーツ45は、図2に示すように、中空円板状の第1の開口部46及び第2の開口部47と、第1の開口部46及び第2の開口部47をその軸方向で接続する蛇腹部48とを備える。第1の開口部46は、シフトセレクトレバーシャフト41の周面に形成された環状溝41a内に、シフトセレクトレバーシャフト41に対して相対回動可能に収容されて係止されている。第1の開口部46と環状溝41aとの間の係合により、第1の開口部46は、シフトセレクトレバーシャフト41に対して軸方向において相対移動不能に係止されている。
第2の開口部47は、オイルシール1のブーツ保持部30に係合されている。より具体的には、図2に示すように、ブーツ保持部30は、係止部32が第2の開口部47を超えて、第2の開口部47に嵌め込まれており、ブーツ保持部30の嵌合部31が第2の開口部47を外嵌して、第2の開口部47の内周面47aが嵌合部31の外周面に密着されている。これにより、オイルシール1の嵌合部31が、外周方向の押圧力によって第2の開口部47を挟持しており、第2の開口部47が、オイルシール1の嵌合部31によって保持されて、シフトレバーブーツ45が、オイルシール1によって保持されている。
また、図2に示すように、ブーツ保持部30の係止部32は、第2の開口47の内部側端面47bに当接可能となっており、第2の開口部47が軸x方向において外側方向にブーツ保持部30から外れないように第2の開口部47を係止している。
また、ブーツ保持部30のテーパ部33は、第2の開口部47の外部側端面47cに当接可能となっており、第2の開口部47が軸x方向において内側方向にブーツ保持部30から外れないように第2の開口部47を係止している。
このように、オイルシール1は、嵌合部31、係止部32、及びテーパ部33によって形成されたブーツ保持部30の環状の凹部によって、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47を収容して軸x方向に係止し、シフトレバーブーツ45を保持している。
なお、係止部32は、上述のように第2の開口部47を係止可能であればよく、嵌合部31に対して所定の角度を有していてもよい。また、ブーツ保持部30は、軸x方向に沿って拡径するテーパ部33を備えるが、ブーツ保持部30は、テーパ部33ではなく、径方向に延びる中空円板状の部材を有していてもよい。また、嵌合部31は円筒状の形状としたが、嵌合部31の形状はこれに限るものではなく、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47の形状に対応して、第2の開口部47を収容・保持可能な形状であればよい。例えば、嵌合部31は内周方向に凹んだ環状の形状を有していてもよい。
上述のように、本考案の第1の実施の形態に係るオイルシール1によれば、オイルシール1がブーツ保持部30を有するので、オイルシール1は、シールリップ23によるシフトセレクトレバーシャフト41に対するシールと共に、シフトレバーブーツ45を一体的に保持できる。このように、シフトレバーブーツ45はオイルシール1より外周側に位置する変速機ケーシング42の筒状開放部43に保持されることはなく、筒状開放部43より内周側にあるオイルシール1により保持されるので、シフトレバーブーツ45の拡がりを抑えることができる。このため、シフトレバーブーツ45の取付スペースを小さくすることができる。これにより、変速機の小型化を図ることができる。また、オイルシール1とシフトレバーブーツ45とを一体とすることができ、シフトセレクトレバーシャフト41又は変速機ケーシング42への組み付け性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るオイルシール1において、ブーツ保持部30は、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47に内嵌される嵌合部31を備えるので、第2の開口部47の内周面に嵌合部31を嵌合させることができ、オイルシール1のシフトレバーブーツ45の保持を確かにものにすることができる。また、嵌合部31は、軸x方向に延びる円筒状の形状を有するので、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47への嵌め込みを容易にすることができ、オイルシール1のシフトレバーブーツ45の保持を容易にすることができる。加えて、シフトレバーブーツ45のオイルシール1への組み付けを容易にすることができる。
本実施の形態に係るオイルシール1において、ブーツ保持部30は取付部20と一体的に成形されているので、オイルシール1に対するシフトレバーブーツ45の取り付けをより容易にすることができる。また、オイルシール1の製造を容易にすることができる。
本実施の形態に係るオイルシール1において、ブーツ保持部30はテーパ部33を備えるので、嵌合部31を小径にすることができ、シフトレバーブーツ45の第2の開口部47の内径を小さくすることができ、シフトレバーブーツ45をより小型にすることができ、シフトレバーブーツ45の取り付けスペースをより小さくすることができる。
本実施の形態に係るオイルシール1において、ブーツ保持部30は、外側端部に係止部32を備えるので、オイルシール1からシフトレバーブーツ45が外れることを防止でき、オイルシール1のシフトレバーブーツ45の保持をより確かなものにすることができる。
なお、本実施の形態に係るオイルシール1は、変速機の変速機構40において、シフトセレクトレバーシャフト41と変速機ケーシング42の筒状開放部43との間に設けられるものとしたが、オイルシール1が用いられる構成はこれに限らず、他の構成にも用いることができる。例えば、手動変速機を備える車両においてドライバがセレクト操作、シフト操作をするためのシフトレバーと、フロアパネルの下方において開口し、シフトレバーが挿通される変速機ケーシングの開放部との間に設けられるオイルシールとして本考案に係るオイルシールを用いることもできる。この場合、本考案に係るオイルシールはシフトレバーのシフトレバーブーツを保持する。また、上記第1の実施の形態と同様の構成に用いられるオイルシールであれば、本考案に係るオイルシールを用いることができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記本考案の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の概念及び実用新案登録請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。
本考案に係るオイルシールは、オイルシールのシール部にダスト等の異物が進入することを防止するためのブーツが設けられている構成のオイルシールとして利用可能である。例えば、手動変速機におけるオイルシールである。
1,104 オイルシール
10 取付部
20 シール部
21 第1の接着部
22 シールリップ保持部
23 シールリップ
24 リップ先端部
25 ばね
26 溝
27 ダストリップ部
28 第2の接着部
29 凸部
29a 凹部
30 ブーツ保持部
31 嵌合部
32 係止部
33 テーパ部
40,100 変速機構
41,101 シフトセレクトレバーシャフト
41a 環状溝
42,102 変速機ケーシング
43,103 筒状開放部
45,105 シフトレバーブーツ
46 第1の開口部
47 第2の開口部
47a 内周面
47b 内部側端面
47c 外部側端面
48 蛇腹部
106 溝
107 突条部
x 軸

Claims (12)

  1. 被取付部に内嵌される、軸を中心とする環状の取付部と、前記被取付部に挿通されるシャフトの外周面に摺動可能に密接するシール部とを備え、該シール部は、前記軸を中心とする環状のシールリップを備え、該シールリップは前記軸に向かって突出する突条体であるオイルシールにおいて、
    前記取付部は、ブーツの一端を保持可能なブーツ保持部を有することを特徴とするオイルシール。
  2. 前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を外嵌する嵌合部を備えることを特徴とする請求項1記載のオイルシール。
  3. 前記嵌合部は、前記軸方向に延びる円筒状の形状を有する筒状体を有することを特徴とする請求項2記載のオイルシール。
  4. 前記嵌合部は、前記筒状体の一端を介して前記取付部に接続されていることを特徴とする請求項3記載のオイルシール。
  5. 前記嵌合部は、前記軸に沿って拡径する前記軸を中心とする環状のテーパ部を備え、該テーパ部は、小径側の一端が前記筒状体の一端に、大径側の他端が前記取付部に夫々接続されていることを特徴とする請求項4記載のオイルシール。
  6. 前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を係止する係止部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のオイルシール。
  7. 前記係止部は、前記ブーツ保持部の外方に向かう突条の凸部であることを特徴とする請求項6記載のオイルシール。
  8. 前記ブーツ保持部は、前記ブーツの一端を係止する係止部を備え、該係止部は、前記筒状体の一端から前記筒状体の外方に向かう突条の凸部であることを特徴とする請求項4又は5記載のオイルシール。
  9. 前記ブーツ保持部は、前記取付部と一体であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のオイルシール。
  10. 前記シール部は、前記取付部の内側に配設されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のオイルシール。
  11. 前記シール部は、前記軸方向において前記シールリップより外側に、前記軸を中心とする環状のダストリップを備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のオイルシール。
  12. 前記被取付部は車両の変速機のケーシングであり、前記シャフトは前記変速機の変速機構におけるシフトセレクトレバーシャフトであり、前記ブーツはシフトレバーブーツであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載のオイルシール。
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