JP3191314B2 - ロータリバルブ - Google Patents

ロータリバルブ

Info

Publication number
JP3191314B2
JP3191314B2 JP11439491A JP11439491A JP3191314B2 JP 3191314 B2 JP3191314 B2 JP 3191314B2 JP 11439491 A JP11439491 A JP 11439491A JP 11439491 A JP11439491 A JP 11439491A JP 3191314 B2 JP3191314 B2 JP 3191314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
casing
valve body
rotary
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11439491A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04341601A (ja
Inventor
宏徳 下釜
滋次 金子
俊次 尾原
一朗 中村
忠彦 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11439491A priority Critical patent/JP3191314B2/ja
Publication of JPH04341601A publication Critical patent/JPH04341601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3191314B2 publication Critical patent/JP3191314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Servomotors (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧機械の暴走を防ぐ
直動型ロータリ・サーボバルブとして用いるのに好適な
ロータリバルブの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリバルブは、例え
ば、特開昭61−153073号公報に記載されているように、
弁体の角変位量を帰還し、弁体の角変位を制御すること
により、作動流体の流量を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、例
えば、停電あるいは入力線の断線等のようにロータリバ
ルブへの駆動手段が切れた場合、作動油の流体力のみが
弁体に作用するため、流体力の働く方向に弁体を動かそ
うとするため、システムに対し異常に圧油が供給され、
システムに異常な動作が発生するという問題点があっ
た。
【0004】本発明の目的は、駆動手段が切れた場合、
流体の異常供給を無くすように弁体を所定の位置に復帰
させることが可能な上、中立点の調整も容易にできるロ
ータリバルブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング
と、前記ケーシング内に回動可能に設けた弁体と、前記
弁体の回転軸上に一体的に結合された回転子をもつ駆動
手段とを備え、前記弁体に円筒孔を設け、前記ケーシン
グに該円筒孔の内径と同等の外径に形成されたスリーブ
を設け、前記弁体と前記ケーシングの相対運動によって
流体の流量を制御するロータリバルブにおいて、前記弁
体と前記回転子からなる可動部に対し、該駆動手段が切
れた場合に前記弁体を所定の位置に復帰して流体の異常
供給を無くすように円周方向に所定の力を加える手段を
設けることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】本発明によれば、可動部に対し常に円周方向に
所定の力を加えているので、駆動手段が切れた場合に
も、可動部を所定の位置に復帰させることができる。
【0010】しかも、弁体の中立点調整の際、円周方向
の力に対抗するように回転子に駆動力を与えるだけで済
むため、弁の組立て及び弁体の中立点調整も容易にな
る。
【0011】また、本発明のロータリバルブを用いた直
動形ロータリ・サーボバルブを用いて油圧制御システム
を構成すれば、サーボバルブの駆動手段が切れた場合に
も、油圧機械への作動油の供給を停止し、システムの暴
走を防ぎ重大な事故を未然に防ぐことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるロータリバルブの三方弁
の一実施例を図1ないし図18を用いて説明する。
【0013】まず、本実施例のロータリバルブの基本構
造について説明する。
【0014】弁体1は、ケーシング2および3によっ
て、弁体1よりも所定の厚み差だけ厚く成形されたスペ
ーサ4とともに狭設され、弁体1をケーシング2,3お
よびスペーサ4に対して回動可能に支持している。ま
た、ケーシング3には、磁石7が固定されており、ケー
シング3と磁石7との間で所定の間隙をもって磁気回路
を構成している。そして、この間隙中には弁体1の端面
から突出した駆動軸5に一体的に結合された可動子6が
設置されており、可動子6によって、弁体1を直接駆動
し、弁体1と可動子6からなる可動部を回動させること
ができる。
【0015】ここで、弁体1には円筒孔9および貫通孔
10が設けられており、ケーシング2、3には、弁体1
の円筒孔9の内径と同等の外径に成形され、かつ円筒孔
9と同心に設けられたスリーブ11および12と、スリ
ーブ11,12によって互いに分離されるように構成さ
れた流路13,14および15,16がそれぞれ設けら
れ、ケーシング2で、スリーブ11の内径部には制御ポ
ート20が、流路14には供給ポート18が、流路13
には排出ポート17がそれぞれ接続されている。従っ
て、図2および図3に示すように、円筒孔9の内縁とス
リーブ11および12の外縁が一致しているときには、
制御ポート20は供給ポート18,排出ポート17のい
ずれとも隔てられているので流体の流れは停止し中立状
態となるが、図4および図5に示すように、弁体1が矢
印の向きに変位したとすると、円筒孔9の内縁とスリー
ブ11,12の外縁、および流路14,16の内外縁に
よって囲まれる制御オリフィスが開口し、流体は供給ポ
ート18から制御ポート20へと流れる。また、弁体1
が矢印と反対の向きに変位すれば流体は制御ポート20
から排出ポート17へと流れる。すなわち、正逆連続可
変の三方弁を構成している。
【0016】本実施例の弁部の作用については、特開平
1−283483号公報に記載されている。
【0017】さて、いま、このロータリバルブを用いた
油圧制御システムにおいて、停電あるいは回転子への入
力線の断線のように突発的な異常が発生し、ロータリバ
ルブへの入力が切れたりすると、ロータリバルブ内部で
は流体力のみが弁体1に作用することになるため、異常
発生時における弁体1の停止位置により、例えば、図4
の矢印の向きに弁体1が変位している時には作動流体が
供給ポート18から制御ポート20へ流れた状態を持続
したり、また逆に矢印と反対の向きに弁体1が変位して
いる時には作動流体が制御ポート20から排出ポート1
7へ流れた状態を持続したり、あるいは、また流体力の
働く向きにより弁体1が勝手に動作することもあるた
め、油圧制御システムとしては、制御対象物の制御が不
可能となり重大な事故を引き起こす可能性がある。
【0018】これに対し、本実施例のロータリバルブで
は、弁体1と回転子6から成る可動部で、ロータリバル
ブへの入力が切れた場合に可動部が所定の位置に復帰す
るために図6に矢印で示すように円周方向に所定の力を
可動部に加える機構をもつことにより、油圧機械へ作動
流体が異常供給されることによる重大な事故を未然に防
ぐことができる。
【0019】しかも、バルブを組立てる際、可動部に対
し所定の力を加え、所定の位置に保持しているため可動
部の中立点を専用の治具により固定して調整する工程も
省略できることになるのでバルブの組立ても容易にな
る。
【0020】さらに、また、実施例のロータリバルブに
おいて、バルブへの入力がない場合における可動部の静
止位置は所定の位置に常に固定することで、バルブの個
体差による弁体1の静止位置が一定となり、バルブを交
換した場合にも弁体1の中立点の調整工程を省略できる
ためバルブの交換も容易になるという効果も得られる。
【0021】次に、本発明によるロータリバルブの一実
施例を図7から図10に示す。
【0022】本実施例は、図6に示したロータリバルブ
において、弁体1と回転子6からなる可動部の一部とケ
ーシング2,3、または、磁石等の固定部との間をばね
で一体的に結合し、このばねの復元力によって弁体1あ
るいは回転子6を所定の位置に復帰させることで可動部
全体を所定の位置に復帰させ、位置決めを行う機構を取
付けた例であり、弁部の構造と作用については前述の実
施例と同じである。
【0023】さて、上記の実施例において、可動部と固
定部との間のばねによる結合手段として、図7では弁体
1とケーシング3とをコイルばね22で一体的に結合し
ている。従って、ロータリバルブへの入力が切れた場合
には、このコイルばねの引っ張りもしくは圧縮方向の復
元力を利用して、弁体1をロータリバルブへの入力が切
れた時点での変位位置から所定の位置に復帰させること
で、可動部全体を所定の位置に復帰させるような機構で
あるので、ロータリバルブへの入力が切れた場合にも、
油圧システムの重大な事故を未然に防ぎ安全性に優れた
直動形ロータリバルブを実現することができる。
【0024】また、上述の実施例で、弁体1とケーシン
グ3とを一体的に結合したコイルばねは、図8に示すよ
うに弁体1の端面から突出した回転軸5aとケーシング
2とを一体的に結合するねじりばねとしても良い。この
ような構成でも、回動軸5bとケーシング3との間で軸
受を構成しているので、良好な動作性を保つことがで
き、また、ねじりばね23の円周方向の復元力を回転軸
5aを介して弁体1を所定の位置に復帰させることがで
きるので、実施例と同様の効果を得ることができる。
【0025】さらに、また、実施例において弁体1とケ
ーシング3とを一体的に結合したコイルばねは、図9に
示すように、回転子6と磁石7とをコイルばね22によ
り一体的に結合する構成としても、コイルばね22の復
元力によって回転子6を所定の位置に復帰させることで
可動部全体を所定の位置に復帰させることができるた
め、実施例と同様の効果を得ることができる。
【0026】また、この実施例で回転子6と磁石7とを
一体的に結合したコイルばね22は、図10に示すよう
に、回転子6と磁石7とをねじりばね23により一体的
に結合する構成としても、この実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0027】次に、本発明によるロータリバルブの他の
実施例を図11から図14に示す。本実施例は、図6に
示したロータリバルブにおいて、弁体1と回転子6から
成る可動部の一部とケーシング2,3、または、磁石等
の固定部との間を防振ゴムで一体的に結合し、この防振
ゴムの復元力によって弁体1あるいは回転子6を所定の
位置に復帰させることで可動部全体を所定の位置に復帰
させ、位置決めを行う機構を取付けた例であり、弁部の
構造と作用については前述の実施例と同じである。
【0028】さて、実施例において、可動部と固定部と
の間の防振ゴムによる結合手段として、図11では弁体
1とケーシング3とを防振ゴム24で一体的に結合して
いる。従って、ロータリバルブへの入力が切れた場合に
は、防振ゴム24の引っ張りもしくは圧縮方向の復元力
を利用して、弁体1をロータリバルブへの入力が切れた
時点での変位位置から所定の位置に復帰させることで、
可動部全体を所定の位置に復帰させるような機構である
ので、ロータリバルブへの入力が切れた場合にも、油圧
システムの重大な事故を未然に防ぎ安全性に優れた直動
形ロータリバルブを実現することができる。
【0029】また、上記の実施例において、弁体1とケ
ーシング3とを一体的に結合した防振ゴム24は、図1
2に示すように弁体1の端面から突出した回転軸5aと
ケーシング2と防振ゴム24を一体的に結合するとして
も良い。このような構成でも、回動軸5bとケーシング
3との間で軸受を構成しているので、良好な動作性を保
つことができ、また、防振ゴム25のねじりによる復元
力、すなわち円周方向の力を回転軸5aを介して弁体1
を所定の位置に復帰させることができるので、実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0030】さらに、また、実施例で弁体1とケーシン
グ3とを一体的に結合した防振ゴム24は、図13に示
すように回転子6と磁石7とを防振ゴム24により一体
的に結合する構成としても、この防振ゴム24の復元力
によって回転子6を所定の位置に復帰させることで可動
部全体を所定の位置に復帰させることができるため、実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0031】また、実施例で回転子6と磁石7とを一体
的に結合した防振ゴム25は、図14に示すように、回
転子6と磁石7とを防振ゴム24により一体的に結合し
ても、実施例と同様の効果を得ることができる。
【0032】次に、本発明によるロータリバルブの他の
実施例を図15に示す。
【0033】本実施例は、図6に示したロータリバルブ
において、弁体1と回転子6から成る可動部の一部に対
し、円周方向に所定の磁力を加えることによって可動部
全体の位置決めを行い、ロータリバルブへの入力が切れ
た場合にもこの円周方向の磁力によって可動部を所定の
位置に復帰させる機構を取付けた例であり、弁部の構造
と作用については前述の実施例と同様である。
【0034】さて、この実施例において、可動部に対し
て円周方向に磁力を加える手段として、図15に示すよ
うに、弁体1の円周方向の両側にケーシング3に固定さ
れた弁体1のストッパ21a,21bの片方、あるいは
両方の一部に磁石を組込んでいる。従って、このストッ
パ中の磁石によって弁体1に円周方向に常に一定の磁力
を加えているので、弁体1をロータリバルブへの入力が
切れた時点での変位位置から所定の位置に復帰させるこ
とで、可動部全体を所定の位置に復帰させるような機構
であるので、ロータリバルブへの入力が切れた場合に
も、油圧システムの重大な事故を未然に防ぎ安全性に優
れた直動形ロータリバルブを実現することができる。
【0035】次に、本発明のロータリバルブによる直動
形ロータリ・サーボバルブを用いた油圧制御システムの
一実施例を図16に示す。
【0036】さて、制御対象34の位置制御を行うた
め、主フィードバック信号として制御対象34に設けた
変位検出器33の出力信号32を帰還して制御装置27
内で目標値26と比較し、その偏差に応じてサーボバル
ブを駆動し、アクチュエータの運動を制御しようとして
いるが、本実施例の直動形ロータリ・サーボバルブで
は、検出軸を弁体1および回転子6に結合した角変位検
出器8が磁石7の背後に設けられており、さらに、この
角変位検出器8の出力信号31を帰還して弁体1の位置
制御を行うように構成している。そして、装置の特性を
安定にするために、この出力信号31を微分器29によ
って角速度信号28に変換したものを用いて速度帰還を
行い、弁体1および回転子6に減衰効果を与えている。
【0037】さらに、本実施例の直動形ロータリ・サー
ボバルブによれば、弁体1および回転子6からなる可動
部の一部に対し、常に所定の円周方向の力を加える機構
を取り付けている。従って、停電あるいは入力線の断線
等のように制御装置27からの制御指令30が突発的に
切れるような異常時にも、可動部が所定の位置に復帰す
るため、制御対象34の異常動作を未然に防ぐことがで
き、サーボバルブ本体のみならず、油圧制御システム全
体の信頼性も向上する。
【0038】また、本実施例の直動形ロータリ・サーボ
バルブにおいて、サーボバルブ本体への入力が無い場合
における可動部の静止位置は常に所定の位置にあり、弁
体1の静止位置はバルブの個体差に関係無く一定である
ため、バルブ単体を交換した場合にも弁体1の中立点の
調整工程を省略でき、バルブの交換も容易になるという
効果も得られる。
【0039】次に、本発明のロータリバルブによる直動
形ロータリ・サーボバルブを用いた圧延機の油圧圧下装
置の実施例を図17に示す。
【0040】圧延機37には圧延材38に圧延荷重を与
えるための押圧手段として圧下ジャッキ36が設けられ
ており、油圧源35から圧下ジャッキ36に供給,排出
する作動流体を調節して作業ロール39,40間の距離
を調節し圧延材38の出側板厚を制御するために直動形
ロータリ・サーボバルブ41が設けられている。この直
動形ロータリ・サーボバルブ41には可動部の変位を検
出する変位検出器が設けられており、かつ、可動部と固
定部の間には常に所定の力が円周方向に働いている。
【0041】さて、圧下ジャッキ36には変位検出器4
2が設けられており、ここで検出された変位信号32は
主フィードバック信号として制御装置27に帰還され目
標値26と比較され、その偏差に応じて直動形ロータリ
・サーボバルブ41が駆動される。また、直動形ロータ
リ・サーボバルブ41に設けられた変位検出器の出力信
号31は制御装置の手前で二つに分岐され、一つはその
まま変位信号として制御装置27に取り込まれて弁体1
の位置を制御するために使用され、他方は微分器29に
よって微分され速度信号28となった後で制御装置27
に取り込まれ、可動部に減衰を与えるために使用され
る。
【0042】さらに、本実施例の直動形ロータリ・サー
ボバルブによれば、弁体1および回転子6から成る可動
部の一部に対し、常に所定の円周方向の力を加える機構
を取り付けている。従って、停電あるいは入力線の断線
等のように制御装置27からの制御指令30が突発的に
切れるような異常時にも、可動部が所定の位置に復帰す
るため、圧下ジャッキ36へ油圧源から作動油が異常供
給されることが無くなり、圧延中であれば、圧延材38
を作業ロール40が異常に絞り込んだり、また、ロール
組替え中であれば、ロールを突き上げたり、チョックを
突き上げたりするような重大な事故を未然に防ぐことが
でき、サーボバルブ単体のみならず、圧下装置全体の信
頼性も向上する。
【0043】また、本実施例の直動形ロータリ・サーボ
バルブにおいて、サーボバルブ本体への入力が無い場合
の可動部の静止位置は常に所定の位置にあり、弁体1の
静止位置はバルブの個体差に関係無く一定であるため、
バルブ単体を交換した場合にも弁体1の中立点の調整工
程を省略でき、バルブの交換も容易になるという効果も
得られる。
【0044】
【発明の効果】本発明のロータリバルブによれば、弁体
あるいは回転子に対し常に円周方向に所定の力を加える
ような機構を取り付けているので、ロータリバルブが稼
働しているときに停電あるいは回転子への入力線の断線
等のように突発的な異常が発生し、ロータリバルブへの
入力が切れた場合にも弁体と回転子からなる可動部を所
定の位置に復帰させることができる。従って、ロータリ
バルブへの入力が無い場合、可動部の位置は所定の位置
に保持されており、しかも可動部の静止位置を一定の位
置に保てるので、バルブの交換による弁体の中立点の調
整工程を省略できるのでバルブの交換が容易になるだけ
ではなく、バルブの組立ても可動部の中立点の調整工程
が省略でき、中立点を固定する専用治具となりバルブの
組立ても容易になる。
【0045】従って、本発明のロータリバルブを用いた
直動形ロータリ・サーボバルブを用いて油圧制御システ
ムを構成すれば、サーボバルブの駆動手段が切れるよう
な突発的な異常時に、サーボバルブ単体で弁体が所定の
位置に復帰することができるので、油圧機械への作動油
の異常供給を無くし、油圧制御システムの異常動作を防
ぎ、機械破損等の重大な事故を未然に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリバルブの一実施例を示す三方
弁の斜視図。
【図2】図1の中立状態を示すII−II線矢視図。
【図3】図2のIII−III線において展開した断面展開
図。
【図4】図1の開口状態を示すIV−IV線矢視図。
【図5】図4のV−V線において展開した断面展開図。
【図6】図1を組立てた状態を示すVI−VI線断面図。
【図7】可動部に円周方向の力を加える手段の構成を示
す実施例で図1のVII−VII線矢視図。
【図8】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実施
例で図1のVIII−VIII線断面図。
【図9】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実施
例で図8のIX−IX線矢視図。
【図10】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実
施例で図1のX−X線断面図。
【図11】可動部に円周方向の力を加える手段の構成を
示す別の実施例で図1のXI−XI線矢視図。
【図12】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実
施例で図1のXII−XII線断面図。
【図13】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実
施例で図8のXIII−XIII線矢視図。
【図14】可動部に円周方向の力を加える手段の他の実
施例で図1のXIV−XIV線断面図。
【図15】可動部に円周方向の力を加える手段の構成を
示す別の実施例で図1のXV−XV線矢視図。
【図16】本発明のロータリバルブを用いた直動形ロー
タリ・サーボバルブの一実施例を示す断面図。
【図17】本発明のロータリバルブを用いた直動形ロー
タリ・サーボバルブを使用した圧延機の油圧制御装置の
一実施例を示す系統図。
【符号の説明】
1…弁体、2,3…ケーシング、4…スペーサ、6…回
転子、7…磁石、8…角変位検出器、13,14,1
5,16,17,18,20…流路、22,23…ば
ね、24,25…防振ゴム。
フロントページの続き (72)発明者 中村 一朗 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 野上 忠彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−2726(JP,A) 特開 平2−240404(JP,A) 特開 平2−303613(JP,A) 実公 昭46−5740(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 13/044 F16K 31/06 305 B21B 31/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、前記ケーシング内に回動可
    能に設けた弁体と、前記弁体の回転軸上に一体的に結合
    された回転子をもつ駆動手段とを備え、前記弁体に円筒
    孔を設け、前記ケーシングに該円筒孔の内径と同等の外
    径に形成されたスリーブを設け、前記弁体と前記ケーシ
    ングの相対運動によって流体の流量を制御するロータリ
    バルブにおいて、 前記弁体と前記回転子からなる可動部に対し、該駆動手
    段が切れた場合に前記弁体を所定の位置に復帰して流体
    の異常供給を無くすように円周方向に所定の力を加える
    手段を設けることを特徴とするロータリバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記可動部と前記ケー
    シングの固定部とを一体的に結合した防振ゴムによって
    前記可動部に円周方向の力を加えるロータリバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記可動部の円周方向
    に磁力を加えることにより前記可動部に円周方向の力を
    加えるロータリバルブ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記可動部の弁体の回
    動面上の両方向にストッパを兼ねた磁石を配し、磁力を
    弁体の円周方向に加えることにより、前記可動部に円周
    方向の力を加えるロータリバルブ。
  5. 【請求項5】 工作物に荷重を加える油圧シリンダと、前
    記油圧シリンダの運動を制御するサーボバルブと、前記
    サーボバルブに圧油を供給する油圧源と、前記サーボバ
    ルブに制御指令を与える制御装置とを備えた工作機械の
    油圧制御装置において、 前記サーボバルブは、ケーシングと、前記ケーシング内
    に回動可能に設けた弁体と、前記弁体の回転軸上に一体
    的に結合された回転子をもつ駆動手段とを備え、前記弁
    体に円筒孔を設け、前記ケーシングに該円筒孔の内径と
    同等の外径に形成されたスリーブを設け、前記弁体とケ
    ーシングの相対運動によって、入力信号に比例して流体
    の流量を制御し、前記弁体と前記回転子から成る可動部
    に対し、該駆動手段が切れた場合に前記弁体を所定の位
    置に復帰して流体の異常供給を無くすように円周方向に
    所定の力を加える手段を設けたロータリ・サーボバルブ
    であることを特徴とする工作機械の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 作業ロールを介して圧延材に圧延荷重を与
    えるとともに、前記作業ロールの位置を制御する圧下ジ
    ャッキと、前記圧下ジャッキの運動を制御するサーボバ
    ルブと、前記サーボバルブに圧油を供給する油圧源と、
    前記サーボバルブに制御指令を与える制御装置とを備え
    た圧延機の油圧圧下装置において、 前記サーボバルブは、ケーシングと、前記ケーシング内
    に回動可能に設けた弁体と、前記弁体の回転軸上に一体
    的に結合された回転子をもつ駆動手段とを備え、前記弁
    体に円筒孔を設け、前記ケーシングに該円筒孔の内径と
    同等の外径に形成されたスリーブを設け、前記弁体と前
    記ケーシングの相対運動によって、入力信号に比例して
    流体の流量を制御し、前記弁体と前記回転子からなる可
    動部に対し、該駆動手段が切れた場合に前記弁体を所定
    の位置に復帰して流体の異常供給を無くすように円周方
    向に所定の力を加える手段を設けたロータリ・サーボバ
    ルブであることを特徴とする圧延機の油圧圧下装置。
JP11439491A 1991-05-20 1991-05-20 ロータリバルブ Expired - Fee Related JP3191314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11439491A JP3191314B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ロータリバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11439491A JP3191314B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ロータリバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04341601A JPH04341601A (ja) 1992-11-27
JP3191314B2 true JP3191314B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=14636582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11439491A Expired - Fee Related JP3191314B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ロータリバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3191314B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04341601A (ja) 1992-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2644879B2 (ja) 直動形ロータリサーボ弁並びにこれを用いた圧延機
KR100565980B1 (ko) 감소된 휠 슬립을 가지는 유압식 동력 조향 시스템
WO2009070358A1 (en) Dual redundant servovalve
JP3191314B2 (ja) ロータリバルブ
JPH0645343B2 (ja) 動力舵取装置の操舵力制御装置
JPH07117085B2 (ja) 液圧駆動装置を制御するための電気液圧式制御装置
US4759259A (en) Servo-control for power steering arrangement
JP3141951B2 (ja) アクチュエータの中立位置復帰機構
JP3522618B2 (ja) 流量制御装置
EP0531732B1 (en) Positioning apparatus used for machine tools etc.
JP2000266046A (ja) 軸受予圧用油圧回路及び主軸装置並びにころがり軸受の予圧方法
US3516333A (en) Hydraulic torque amplifiers
JP3148289B2 (ja) 可変容量形モータの容量制御装置
JPH02303613A (ja) 圧延機の流体圧制御装置
JP3264675B2 (ja) 3位置切換弁
JPS6361136B2 (ja)
JPS6111750B2 (ja)
JPH0769226A (ja) サーボかじ取装置
JPH06193751A (ja) ロータリバルブ
JPH048972A (ja) ロータリバルブ
JPH05203073A (ja) 圧延機の油圧制御装置およびそれに用いられるロータリバルブ
JPS6339520Y2 (ja)
JPH0473411A (ja) 空気アクチュエータのフェイルセーフ装置
JPH0530560Y2 (ja)
JP2868746B2 (ja) 可変容量形油圧モータの油圧駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees