JP3191005B2 - 電子部品のリード矯正方法及びリード矯正装置 - Google Patents

電子部品のリード矯正方法及びリード矯正装置

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JP3191005B2
JP3191005B2 JP22591297A JP22591297A JP3191005B2 JP 3191005 B2 JP3191005 B2 JP 3191005B2 JP 22591297 A JP22591297 A JP 22591297A JP 22591297 A JP22591297 A JP 22591297A JP 3191005 B2 JP3191005 B2 JP 3191005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品のリー
ド矯正方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明によるリード矯正の対象となる電
子部品80は、例えば図7に示すように、モールドされ
たパーツ本体81より複数本のリード82が突出してお
り、これらのリード82はプリント配線基板(図示せ
ず)の接続孔に挿通して半田付け等によりプリント配線
回路に接続される。ところで、電子部品80の整列前の
搬送時や整列工程等における電子部品相互の衝突により
リード82が歪むことがあり、そのままでは次のリード
折り曲げ工程や配線工程を円滑に行うことができない。
そこでリード82を本来の真直な姿勢に矯正する必要が
ある。
【0003】この種のリード矯正装置として、従来より
例えば図8(A)(B)に示すものがある。それはリー
ド82の配列ピッチPに適合する複数のガイド溝を有す
る第1フォーク101と、この第1フォーク101と直
交するように設けられた第2フォーク102とを具備し
て成り、これらのフォーク101・102をリード82
の基端部82aに差し込んで電子部品80をX方向へ相
対的に引き抜くことにより、第1フォーク101でリー
ド82のピッチPを矯正するとともに、第2フォーク1
02でリード82の歪んだ並びを矯正するように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、大きく歪んだリード82をある程度矯正することが
できるが、リードのスプリングバックの影響により、配
列ピッチPと直列性とを、リード本来の正しい姿勢に矯
正することができない。本発明はこのような事情を考慮
してなされたもので、歪んだリードを迅速、かつ、高精
度で本来の正しい姿勢に矯正することを技術課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。即ち、請求
項1に記載の発明は、電子部品80のリード82を矯正
する円軌跡を矯正円軌跡と規定し、上記リード82を矯
正円軌跡を描いて捩ることなく複数回公転回動させ、こ
の公転回動の初期の矯正円軌跡の半径をリード82の塑
性歪みを生じさせる大さとし、公転回動の終期の矯正円
軌跡の半径をゼロに収束させる、ことを特徴とする電子
部品のリード矯正方法である。
【0006】請求項2に記載の発明は、上記請求項1の
リード矯正方法を後述する第1の実施形態(図1〜図
3)に対応させて具体化した装置であって、電子部品8
0を固定する固定手段10と、リード拘束孔26を有
し、このリード拘束孔26で電子部品のリード82を遊
嵌可能に拘束するリード拘束手段25と、上記リード拘
束手段25で電子部品のリード82を拘束した状態で請
求項1に記載の矯正円軌跡を描き、上記固定手段10に
対して上記リード拘束手段25を自転することなく相対
的に公転回動する回動手段20と、上記固定手段10と
上記回動手段20とを相対的に公転回動させる公転駆動
手段30と、上記矯正円軌跡の回動半径を変更する回動
半径変更手段とを備えて成り、 上記回動半径変更手段
は、上記電子部品のリード82の基端部に向けてテーパ
状に拡がり、上記リード拘束孔26を構成する矯正孔2
6bと、公転回動の初期から公転回動の終期にかけて上
記固定手段10と上記リード拘束手段25とを離反させ
る接離駆動手段40とを備え、上記公転回動の初期に
は、上記矯正孔26bの小径部分で上記リード82を拘
束することにより、矯正円軌跡の半径をリード82の塑
性歪みを生じさせる大さとし、上記公転回動の終期には
上記リード82の拘束位置を上記接離駆動手段40で上
記矯正孔26bの大径部分へ移動させて、矯正円軌跡の
半径をゼロに収束させるように構成した、ことを特徴と
する電子部品のリード矯正装置である。
【0007】
【0008】
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項1の
リード矯正方法を後述する第2の実施形態(図9〜図1
1)に対応させて具体化した装置であって、電子部品8
0を固定する固定手段10と、リード拘束孔26を有
し、このリード拘束孔26で電子部品のリード82を遊
嵌可能に拘束するリード拘束手段25と、上記リード拘
束手段25で電子部品のリード82を拘束した状態で請
求項1に記載の矯正円軌跡を描き、上記固定手段10に
対して上記リード拘束手段25を自転することなく相対
的に公転回動する回動手段20と、上記固定手段10と
上記回動手段20とを相対的に公転回動させる公転駆動
手段30と、上記矯正円軌跡の回動半径を変更する回動
半径変更手段60とを備えて成り上記回動半径変更手
段60は、上記公転駆動手段30を構成するモータ32
の出力回転体33にその回転軸心Z 0 と所定の傾斜角度
θで設けられた偏心ロッド 34と、上記リード拘束手段
25と一体回動可能に設けられ、上記偏心ロッド34に
係合して当該偏心ロッド34の回転により上記矯正円軌
跡で回動する自動調心すべり軸受28aと、上記偏心ロ
ッド34の軸心Z 1 が上記出力回転体33の回転軸心Z 0
と交差する状態でこの偏心ロッド34を上記回転軸心Z
0 に沿って進退させる進退駆動手段61とを備え、上記
進退駆動手段61で偏心ロッド34を進退させることに
より、上記公転回動の初期には、上記回転軸心Z 0 から
離れた位置で上記自動調心すべり軸受28aを上記偏心
ロッド34に係合させて矯正円軌跡の半径をリード82
の塑性歪みを生じさせる大さとし、上記公転回動の終期
には、上記回転軸心Z 0 と上記軸心Z 1 とが交差する位置
で上記自動調心すべり軸受28aを上記偏心ロッド34
に係合させて矯正円軌跡の半径をゼロに収束させるよう
に構成した、ことを特徴とする電子部品のリード矯正装
置である
【0010】
【0011】そして請求項に記載の発明は、請求項
に記載した電子部品のリード矯正装置において、前記矯
正孔26bを正面視で矩形状に形成し、当該矯正孔26
bの四隅にぬすみ凹部26cを形成した、ことを特徴と
している。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】そして請求項に記載の発明は、請求項
記載した電子部品のリード矯正装置において、上記リ
ード拘束手段25は一組の開閉可能なハンド25a・2
5bから成り、上記一組のハンド25a・25bを閉じ
ることにより、上記リード拘束孔26を形成するように
構成した、ことを特徴としている。
【0016】
【0017】そして請求項に記載の発明は、請求項
に記載した電子部品のリード矯正装置において、上記固
定手段10と上記リード拘束手段25とを離反させて上
記リード拘束孔26による上記リード82の拘束位置を
変更する接離駆動手段40を 設け、前記一組のハンド2
5a・25bを閉じてリード82の基端寄りをリード拘
束孔26で拘束し、その拘束状態で上記接離駆動手段4
0を作動させることにより、リード拘束手段25による
拘束位置をリード82の基端寄りから先端寄りまで連続
的に移動させながら、前記矯正円軌跡を描くように構成
したことを特徴としている。
【0018】そして請求項に記載の発明は、請求項
に記載した電子部品のリード矯正装置において、前記リ
ード拘束孔26を正面視で矩形状に形成し、当該リード
拘束孔26の四隅にぬすみ凹部26cを形成したことを
特徴としている。
【0019】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の発明では、リー
ド82のスプリングバックを考慮し、初めにリード82
の弾性限界を超えて塑性歪みを生じさせる曲げ半径の矯
正円軌跡でリード82を公転回動させて振り回し、公転
回動の終期で矯正円軌跡の半径をゼロに収束させるので
ある。これにより、回動の終了時点では、リード拘束孔
26の中心がリード82の本来の中心線xと合致し、歪
んだリードを迅速、かつ、高精度で本来の真直な姿勢に
矯正することができる。ここで「公転回動させる」と
は、具体的にはリード82の基端部82aを固定してリ
ード82の先端寄りを「すりこぎ運動」のように振り回
すことを言うが、捩り運動をさけるため、例えば衛星の
如き自転をも回避することを意味する(以下同じ)。ま
た「矯正円軌跡」は真円や楕円に限らず、多少歪んだ円
でもよい。
【0020】請求項2に記載の発明では、電子部品80
を固定手段10で固定し、リード拘束手段25のリード
拘束孔26で電子部品のリード82を遊嵌可能に拘束し
た状態で、公転駆動手段30により回動手段20を介し
てリード拘束手段25を固定手段10に対して自転する
ことなく相対的に公転回動させて請求項1に記載の矯正
円軌跡を描かせる。上記矯正円軌跡の半径は、上記電子
部品のリード82の基端部に向けてテーパ状に拡がり、
上記リード拘束孔26を構成する矯正孔26bと、公転
回動の初期から公転回動の終期にかけて上記固定手段1
0と上記リード 拘束手段25とを離反させる接離駆動手
段40と、を備える回動半径変更手段により以下のよう
にして変更する。
【0021】
【0022】即ち、例えば図5(A)に示すように、矯
正孔26bをリード82の基端側に向けて拡がるテーパ
状に形成することにより、リード82と矯正孔26bと
の遊嵌隙間はリード82の基端側に向けて拡がる。つま
り、矯正円軌跡でリード82を公転回動させて振り回す
場合に、リード82の基端側では遊嵌隙間が大きい分だ
け実質的に振り回し半径が小さくなり、リード82の先
端側では実質的に振り回し半径が大きくなる。このこと
は矯正孔26b内に挿入するリード82の挿入位置(拘
束位置)を加減することにより、同じ矯正円軌跡を用い
ながらも、実質的に矯正円軌跡をある程度変更できるこ
とを意味する。従って、テーパ状の矯正孔26bによる
リード82の拘束位置を加減することにより、公転回動
の初期には、上記矯正孔26bの小径部分で上記リード
82を拘束して、矯正円軌跡の半径をリード82の塑性
歪みを生じさせる大さとし、上記公転回動の終期には上
記リード82の拘束位置を上記接離駆動手段40で上記
矯正孔26bの大径部分へ移動させて、矯正円軌跡の半
径をゼロに収束させる。これにより請求項1の発明と同
様に、歪んだリードを迅速、かつ、高精度で本来の真直
な姿勢に矯正することができる。また、請求項2に記載
した発明では、矯正孔26bによるリード82の拘束
置を加減することにより、同じ矯正円軌跡を用いながら
も、パーツ80の種類、ひいては弾性率や太さの異なる
リード82に適応させて塑性歪みを生じさせる矯正円軌
跡の大きさを実質的に変更することができ、至便であ
る。
【0023】請求項に記載の発明においても、電子部
品80を固定手段10で固定し、リード拘束手段25の
リード拘束孔26で電子部品のリード82を遊嵌可能に
拘束した状態で、公転駆動手段30により回動手段20
を介してリード拘束手段25を固定手段10に対して自
転することなく相対的に公転回動させて請求項1に記載
の矯正円軌跡を描かせる。上記矯正円軌跡の半径は、モ
ータ32の出力回転体 33にその回転軸心Z 0 と所定の
傾斜角度θで設けられた偏心ロッド34と、上記リード
拘束手段25と一体回動可能に設けられ、上記偏心ロッ
ド34に係合して当該偏心ロッド34の回転により上記
矯正円軌跡で回動する自動調心すべり軸受28aと、上
記偏心ロッド34の軸心Z 1 が上記出力回転体33の回
転軸心Z 0 と交差する状態でこの偏心ロッド34を上記
回転軸心Z 0 に沿って進退させる進退駆動手段61と、
を備える回動半径変更手段60により、以下のようにし
て変更する。
【0024】即ち、上記偏心ロッド34を自動調心すべ
り軸受28aに対して進退させることにより、自動調心
すべり軸受28aの中心がモータ32の出力回転体33
の回転軸心Z 0 からずれる。このずれの量が矯正円軌跡
の回動半径になる。そしてモータ32で偏心ロッド34
を回転させることにより、上記リード拘束手段25と一
体回動可能に設けられた自動調心すべり軸受28aを介
してリード拘束手段25が、全体として矯正円軌跡を描
く。従って、上記進退駆動手段61で偏心ロッド34を
進退させることにより、上記公転回動の初期には、上記
回転軸心Z 0 から離れた位置で上記自動調心すべり軸受
28aを上記偏心ロッド34に係合させて矯正円軌跡の
半径をリード82の塑性歪みを生じさせる大さとし、上
記公転回動の終期には、上記回転軸心Z 0 と上記軸心Z 1
とが交差する位置で上記自動調心すべり軸受28aを上
記偏心ロッド34に係合させて矯正円軌跡の半径をゼロ
に収束させる。これにより請求項1の発明と同様に、歪
んだリードを迅速、かつ、高精度で本来の真直な姿勢に
矯正することができる。
【0025】
【0026】そして請求項に記載の発明では請求項
に記載した電子部品のリード矯正装置において、例え
ば図5(B)に示すように、矯正孔26bを正面視で矩
形状に形成し、当該矯正孔26bの四隅にぬすみ凹部2
6cを形成したことから、リード82の断面形状が四角
形の場合に、リード82の四隅が矯正孔26bの内面に
摺接することはなくなる。つまり、リード82の四隅が
ぬすみ凹部26cにより保護される。これによりリード
82の四隅のメッキが剥がれる虞れはない。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】電子部品のリード82が大きく歪んでいる
場合には、リード先端をリード拘束孔26に導入するこ
とができないが、請求項に記載の発明では、請求項2
に記載した電子部品のリード矯正装置において、リード
拘束手段25が一組の開閉可能なハンド25a・25b
から成り、上記一組のハンド25a・25bを閉じるこ
とにより、上記リード拘束孔26を形成するように構成
したことから、リード82が大きく歪んでいる場合にお
いても、一組のハンド25a・25bを閉じることによ
り、当該リード82の基端寄りを遊嵌可能に拘束でき
る。これにより実質的にリード82の基端寄りをリード
拘束孔26に導入できることとなる。
【0031】
【0032】請求項に記載の発明では、請求項に記
載した電子部品のリード矯正装置において、上記固定手
段10と上記リード拘束手段25とを離反させて上記リ
ード拘束孔26による上記リード82の拘束位置を変更
する接離駆動手段40を設け、前記一組のハンド25a
・25bを閉じてリード82の基端寄りをリード拘束孔
26で拘束し、その拘束状態で上記接離駆動手段40を
作動させることにより、リード拘束手段25による拘束
位置をリード82の基端寄りから先端寄りまで連続的に
移動させながら、前記矯正円軌跡を描くように構成した
ことから、以下の作用効果を奏する。
【0033】リード82の基端寄りは歪みが小さいの
で、初めにリード82の基端寄りをリード拘束孔26で
拘束する。次いで接離駆動手段40により前記固定手段
10と回動手段20とを相対的に離反させることによ
り、リード82を基端寄りから先端寄りまでリード拘束
孔26でしごく。これによりリード82を粗矯正する。
引き続き当該リード82の先端寄りを拘束した状態で前
記矯正円軌跡を描くことによりリードを矯正する。これ
により、電子部品のリードが大きく歪んでいる場合にお
いても、ほぼ例外なくリードを矯正できる。
【0034】請求項に記載の発明では、請求項に記
載した電子部品のリード矯正装置において、リード拘束
孔26を正面視で矩形状に形成し、当該リード拘束孔2
6の四隅にぬすみ凹部26cを形成したことから、請求
に記載の発明と同様に、リード82の断面形状が四
角形の場合に、リード82の四隅がリード拘束孔26の
内面に摺接することがなくなり、リード82の四隅がぬ
すみ凹部26cにより保護される。これによりリード8
2の四隅のメッキが剥がれる虞れはない。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明の第1の
実施形態に係るリード矯正装置の平面図、図2はそのリ
ード矯正装置の側面図、図3(A)は第1の実施形態に
係る回動手段の正面図、図3(B)はその回動手段を公
転回動させる公転駆動手段の正面図である。
【0036】このリード矯正装置は、図1〜図3に示す
ように、基台1上に電子部品80(以下、パーツとい
う)を固定する固定手段10と、基台1上にスライダー
2を介して設けられ、固定手段10に向けて進退可能に
設けられたX移動架台3と、X移動架台3上に設けら
れ、パーツ80のリード82を公転回動させて振り回す
回動手段20と、同じくX移動架台3上に設けられ、上
記回動手段20を公転回動させる公転駆動手段30と、
上記回動手段20を固定手段10に向けて接近・離反さ
せる接離駆動手段40と、上記固定手段10、公転駆動
手段30及び接離駆動手段40を駆動制御する駆動制御
装置50を備える。
【0037】上記固定手段10は、図1及び図2に示す
ように、基台1上に立設されたパーツガイド11と、パ
ーツガイド11の途中の矯正位置Dに設けられた位置決
め部材12と、位置決め部材12を進退駆動するエアシ
リンダ13と、前記パーツ80のリード基端部82aを
パーツガイド11の受け部11aに押圧する押圧部材1
4aと、押圧部材14aを進退駆動する押圧シリンダ1
4とから成り、パーツ80を矯正位置Dに固定するよう
に構成されている。また、パーツガイド11の矯正位置
Dの上方の待機位置Eには、投入された複数のパーツ8
0を一時的に待機させるパーツ支持手段15が上記エア
シリンダ13と同様の図示しない駆動手段により進退可
能に構成されている。なお、上記矯正位置D及び待機位
置Eには、パーツ80の有無を検知する図示しない検知
手段が設けられている。
【0038】前記回動手段20は、図1、図2及び図3
(A)に示すように、X移動架台3上に立設された支持
枠21に昇降スライダー4を介して上下(Z)方向へ昇
降自在に設けられた昇降架台22と、昇降架台22にス
ライダー5を介して左右(Y)方向へ移動可能に設けら
れたY移動架台23と、Y移動架台23に位置調節ブロ
ック24を介して微調節可能に設けられたリード拘束手
段25と、上記昇降架台22に設けられたカムフォロア
27と、上記Y移動架台23に設けられたカムフォロア
28とを備えている。
【0039】前記公転駆動手段30は、図1及び図2に
示すように、X移動架台3上に支持枠31aを介して設
けられたパルスモータ32と、X移動架台3上の別の支
持枠31bに軸受34を介して回転自在に設けられ、上
記パルスモータ32とカップリング33を介して連動連
結された回転カム部材35と、回動位置制御手段38と
を備えている。そして上記回動位置制御手段38は、パ
ルスモータ32の出力軸にカップリング33を介して固
定されたロータリーエンコーダ38aと、このロータリ
ーエンコーダ38aに対向して設けられたパルスカウン
ター38bとから成り、回転カム部材35の回動位置を
制御することにより、回動手段20の回動開始時及び回
動終了時に、後述するリード拘束孔26の中心をパーツ
80のリード82の本来の中心線xと合致させるように
構成されている。
【0040】上記回転カム部材35の正面には、図3
(B)に示すように、大小2つの偏心カム溝36a・3
6bが凹設されており、大径の偏心カム溝36aに昇降
架台22に設けられたカムフォロア27を係合させると
ともに、小径の偏心カム溝36bにY移動架台23に設
けられたカムフォロア28を係合させ、上記回転カム部
材35を回転させることにより、位置調節ブロック24
を介してリード拘束手段25を搭載したY移動架台23
が全体として矯正円軌跡を描くように構成されている。
ちなみに、この矯正円軌跡は、その半径が例えば0.5
〜1.0mmとなるように、2つの偏心カム溝36a・
36bが設定される。なお、上記回転カム部材35はパ
ーツ80の種類に応じて、矯正円軌跡が異なるものを複
数準備する。
【0041】前記接離駆動手段40は、図1及び図2に
示すように、X移動架台3上の前記支持枠31bに固定
された係合部材41と、この係合部材41に連結された
連結部材42と、基台1上に固設され、出力軸43aを
介して上記連結部材42を前後(X)方向へ移動させる
エアシリンダ43とから成り、X移動架台3上の回動手
段20を固定手段10に向けて接近・離反させるように
構成されている。
【0042】前記駆動制御装置50は、図1に示すよう
に、制御データや制御モードを入力する入力部51と、
所定の作動プログラムによって作動制御をする中央制御
部52と、その結果に基づいて作動信号を出力する出力
部53とから成り、前記固定手段10、公転駆動手段3
0及び接離駆動手段40を、あらかじめ定めた作動プロ
グラム(図6)によって駆動制御するように構成されて
いる。
【0043】リード拘束手段25には、図4(A)及び
図4(B)に示すように、パーツ80のリード82を遊
嵌可能に挿入するための3つのリード拘束孔26があけ
られている。ここで、図4はリード拘束手段25の正面
図を示し、同図(A)はリード拘束孔26が丸孔の場合
を、同図(B)はリード拘束孔26が正方形の場合を示
す。上記リード拘束孔26は、図5(A)に示すよう
に、リード82に向けて拡開したガイド孔26aと、こ
のガイド孔26aに連なる矯正孔26bとから成り、図
4(B)に示すように、リード82のピッチが一定の場
合で、ガイド孔26aを正面視で矩形状に形成した場合
には、そのガイド孔26aを同一内径の真円に形成した
場合と比較して、リード82の先端を案内する間口が拡
がり、歪んだリードを一層円滑に矯正孔26b内に導入
することができる。
【0044】上記矯正孔26bは、図5(A)に示すよ
うに、リード82の基端部82aに向けて拡がるテーパ
状に形成されている。これにより、リード82と矯正孔
26bとの遊嵌隙間はリード82の基端側に向けて拡が
る。つまり、前記矯正円軌跡でリード82を振り回す場
合に、リード82の基端側では遊嵌隙間が大きい分だけ
実質的に振り回し半径が小さくなり、リード82の先端
側では実質的に振り回し半径が大きくなる。このことは
矯正孔26b内に挿入するリード82の挿入位置(拘束
位置)を前記接離駆動手段40で加減することにより、
同じ矯正円軌跡を用いながらも、実質的に矯正円軌跡の
大きさをある程度変更できることを意味する。これによ
り、同じ矯正円軌跡を用いながらも、パーツ80の種
類、ひいては弾性率や太さの異なるリード82に適応さ
せて塑性歪みを生じさせる矯正円軌跡の半径を実質的に
変更することができる。つまり、リード82の基端部8
2aに向けてテーパ状拡がる矯正孔26bと上記接離駆
動手段40とは、矯正円軌跡の半径を実質的に変更する
手段である。
【0045】また、上記矯正孔26bは、図5(B)に
示すように、正面視で正方形に形成され、当該矯正孔2
6bの四隅にぬすみ凹部23cが形成されている。これ
はリード82の断面形状が四角形の場合に、リード82
の四隅が矯正孔23bの内面に摺接することがなくなる
ことを意味する。つまり、リード82の四隅がぬすみ凹
部23cにより保護される。これによりリード82の四
隅のメッキが剥がれる虞れはなくなる。
【0046】図6は上記リード矯正装置の動作を例示す
るフローチャートであり、このフローチャートに基づい
て第1の実施形態に係るリード矯正装置の動作を説明す
る。ステップS1は、本装置を立ち上げる最初のステッ
プであり、各駆動部が原点に復帰する。ステップS2
は、前記駆動制御装置50の入力部51より制御データ
として回動数を入力する。ステップS3では、前記固定
手段10のパーツガイド11の待機位置Eにあらかじめ
待機していたパーツ80が矯正位置Dに落下し、前記エ
アシリンダ13により位置決め部材12を押圧してパー
ツ80のリード基端部82aを固定する。
【0047】ステップS4では、前記接離駆動手段40
でX移動架台3を前進させてリード拘束手段25のリー
ド拘束孔26内にリード82を挿入する。なお、上記挿
入時には、図5(A)に示すように、リード拘束孔26
の中心がリード82の本来の中心線xと合致するように
リード拘束手段25の原点位置が設定される。また、リ
ード拘束手段25のガイド孔26aがリード82に向け
て拡開していることから、回動手段20を固定手段10
に接近させることにより、歪んだリードはその先端がガ
イド孔26aにより円滑に案内されて矯正孔26b内に
導入される。これにより、次の公転回動が円滑に実行さ
れて、歪んだリードを真直に矯正することができる。
【0048】ステップS5では、前記公転駆動手段30
により回動手段20を公転回動させつつ、接離駆動手段
40でX移動架台3を後退させる。つまり、リード82
の塑性変形を生じさせる曲げ半径の矯正円軌跡で回動手
段20を公転回動させてリード82を振り回しつつ、リ
ード拘束孔26内からリード82を抜去する。このとき
矯正孔26b内に導入されたリード82は、その基端側
から先端側へ、例えば図5(A)に示す矯正孔26b
接点(拘束位置あるいは振り回し位置)を順次変えな
がら相対移動する。つまり、矯正孔26bによるリード
82の拘束位置を上記接離駆動手段40で加減して、公
転回動の初期には、上記矯正孔26bの小径部分で上記
リード82を拘束することにより、矯正円軌跡の半径を
リード82の塑性歪みを生じさせる大さとし、上記公転
回動の終期には上記リード82の拘束位置を上記矯正孔
26bの大径部分へ移動させて、矯正円軌跡の半径をゼ
ロに収束させる。これにより、歪んだリード82はほぼ
全長にわたり、真直に矯正される。
【0049】ステップS6では、回動数が目標値(例え
ば2回)に達したか否かを判断し、目標値に達したらス
テップS7で回動を停止する。なお、回転カム部材35
の回転終了時点、つまり、回動手段20の回動終了時点
では、図5(A)に示すように、リード拘束孔26の中
心がリード82の本来の中心線xと合致するようにパル
スモータ32が前記回動位置制御手段38により駆動制
御される。これにより歪んだリードを真直に矯正するこ
とができる。また、上記停止状態では、X移動架台3が
原点復帰し、リード拘束孔26内からリード82が抜去
された状態になる。
【0050】ステップS8では、パーツガイド11の待
機位置Eのパーツ80の有無により動作続行か否かを判
断し、続行ならステップS3に戻って上記一連の動作を
反復し、否なら矯正動作を終了する。上記一連の動作を
実行し、リード82の塑性変形を生じさせる曲げ半径の
矯正円軌跡でリード82を公転回動させて振り回しつ
つ、リード拘束孔26内からリード82を抜去すること
により、歪んだリードを迅速、かつ、高精度で本来の姿
(配列ピッチを整え真直な姿勢)に矯正することができ
る。
【0051】図9は本発明の第2の実施形態に係るリー
ド矯正装置の平面図、図10はそのリード矯正装置の側
面図、図11は第2の実施形態に係る回動手段の正面図
である。このリード矯正装置は、図9〜図11に示すよ
うに、第1の実施形態に係るリード矯正装置と同様の基
本構成を有する。なお、第1の実施形態(図1〜図5)
と同じ機能を有する部材については同じ符号を付して、
重複する説明を省略する。
【0052】このリード矯正装置は、図9及び図10に
示すように、パーツ80を固定する固定手段10と、基
台1上にスライダー2を介して進退可能に設けられたX
移動架台3と、X移動架台3上に設けられ、パーツ80
のリード82を公転回動させて振り回す回動手段20
と、同じくX移動架台3上に設けられ、上記回動手段2
0を公転回動させる公転駆動手段30と、上記X移動架
台3をパーツ80に向けて接近・離反させる接離駆動手
段40と、上記公転駆動手段30に付設され、矯正円軌
跡の回動半径を変更する回動半径変更手段60と、上記
固定手段10、公転駆動手段30、接離駆動手段40及
び回動半径変更手段60を駆動制御する駆動制御装置5
0を備えている。
【0053】上記固定手段10は、図9及び図10に示
すように、パーツ80を間欠的に水平搬送する搬送プレ
ート11aと、矯正位置Dに設けられ、リード82の基
端部を挟持固定する上下一対の挟持手段12aと、一対
の挟持手段12aを挟持駆動する図示しないエアシリン
ダとから成り、パーツ80を矯正位置Dに固定するよう
に構成されている。なお、上記矯正位置D及び搬送上流
側の待機位置Eには、パーツ80の有無を検知する図示
しない検知手段が設けられている。
【0054】前記回動手段20は、図9〜図11に示す
ように、X移動架台3の前端部に水平ガイド4aとスラ
イダー4bとを介して前後(Y)方向へ水平自在に設け
られたY移動架台23と、Y移動架台23にスライダー
5aを介して上下(Z)方向へ昇降可能に設けられた昇
降架台22と、昇降架台22に設けられたそれぞれ一対
の昇降ガイド24a・24a及び一対のアクチュエータ
24b・24bを介して設けられたリード拘束手段25
と、上記昇降架台22の上半部に支持部材29を介して
設けられ、上記リード拘束手段25と一体回動する自動
調心すべり軸受28aとを備え、上記リード拘束手段2
5を構成する一対のハンド25a・25bで拘束したパ
ーツ80のリード82を後述する矯正円軌跡で公転回動
するように構成されている。
【0055】前記公転駆動手段30は、図9〜図11に
示すように、X移動架台3上にスライダー3aを介して
進退自在に設けられたL型支持枠31と、L型支持枠3
1に設けられたパルスモータ32と、上記パルスモータ
32のカップリング33に設けられた偏心ロッド34
と、パルスモータ32の回動位置を制御する図1と同様
の回動位置制御手段(図示せず)とを備え、偏心ロッド
34を回転することにより当該偏心ロッド34の先端部
が係合する自動調心すべり軸受28aを公転回動させる
ように構成されている。
【0056】上記偏心ロッド34は、その基端部がパル
スモータ32の出力回転体であるカップリング33に傾
斜して固設され、その先端部が前記自動調心すべり軸受
28aによって係合枢支されている。そしてパルスモー
タ32の軸心Z0に対する偏心ロッド34の軸心Z1の傾
斜角度θは略6度に設定されており、図9及び図10に
示すように、偏心ロッド34の原点復帰位置では、自動
調心すべり軸受28aの心がパルスモータ32の軸心
0と合致し、矯正円軌跡の回動半径がゼロになる。
【0057】また、上記偏心ロッド34を自動調心すべ
り軸受28aに対して前進させることにより、自動調心
すべり軸受28aの心がパルスモータ32の軸心Z0
からずれる。このずれの量が矯正円軌跡の回動半径にな
る。そしてパルスモータ32で偏心ロッド34を回転さ
せることにより、自動調心すべり軸受28aを介してリ
ード拘束手段25を搭載した架台22が、全体として矯
正円軌跡を描くように構成されている。ちなみに矯正円
軌跡の半径は、パーツ80の種類に応じて例えば0.5
〜1.0mmの範囲で任意に変更可能となるように、回
動半径変更手段60が付設されている。
【0058】この回動半径変更手段60は、上記偏心ロ
ッド34及び自動調心すべり軸受28aと、X移動架台
3上に固設された進退駆動手段であるエアシリンダ61
と、X移動架台3上に支持枠64を介して設けられたス
トッパ65とから成り、上記エアシリンダ61の出力ロ
ッド62で連結部材63を介してL型支持枠31を進退
駆動するとともに、L型支持枠31の前進移動量を連結
部材63を介してストッパ65で規制する。すなわち、
この回動半径変更手段60は、エアシリンダ61でL型
支持枠31を介して偏心ロッド34の前進移動量をスト
ッパ65で調節可能に規制することにより、パーツリー
ド82の矯正円軌跡の回動半径を変更することができ、
回動手段20の回動開始前に、リード拘束手段25に形
成したリード拘束孔26の中心をパーツリード82の本
来の中心線xと合致させ、回動終了時に矯正円軌跡の回
動半径をゼロに収束させるように構成されている。
【0059】前記接離駆動手段40は、図9〜図11に
示すように、X移動架台3の下側に軸受部材41aを介
して設けられた従動ナット41bと、基台1に固設され
駆動モータ43aと、カップリング42を介して駆動モ
ータ43aの出力軸44と一体回転可能に設けられ、上
記従動ナット41bに螺合する駆動ネジ45とから成
り、X移動架台3上の回動手段20を固定手段10に向
けて接近・離反させるように構成されている。なお、上
記接離駆動手段40を構成する駆動モータ43aに代え
て、リニアモータやエアシリンダを採用することもでき
る。
【0060】前記リード拘束手段25は上下一対のハン
ド25a・25bから成り、上方のハンド25aには、
リード拘束孔26の主要部を構成する3つの凹部26a
が下向きに凹入形成され、下方のハンド25bにはリー
ド拘束孔26の下辺を構成する3つの凸部が上向きに突
設され、図11及び図12(A)(B)に示すように、
上記一対のハンド25a・25bを閉じることにより、
3つのリード拘束孔26を形成するように構成されてい
る。これはパーツリード82が大きく歪んでいる場合に
おいても、一組のハンド25a・25bを前進させて閉
じることにより当該リード82の基端寄りを遊嵌可能に
拘束できるように構成したものである。
【0061】なお、リード拘束孔26は正面視で略正方
形に形成され、当該リード拘束孔26の四隅には図5
(B)と同様のぬすみ凹部26cが形成されており、リ
ード82の断面形状が四角形の場合に、リード82の四
隅がリード拘束孔26の内面に摺接することがなくな
る。これによりリード82の四隅がぬすみ凹部26cに
より保護され、リード82の四隅のメッキが剥がれる虞
れはなくなる。
【0062】前記駆動制御装置50は、図9に示すよう
に、制御データや制御モードを入力する入力部51と、
所定の作動プログラムによって作動制御をする中央制御
部52と、その結果に基づいて作動信号を出力する出力
部53とから成り、前記固定手段10、公転駆動手段3
0を構成するパルスモータ32、回動半径変更手段60
を構成するエアシリンダ61及び接離駆動手段40を構
成する駆動モータ43aをあらかじめ定めた作動プログ
ラム(図13)によって駆動制御するように構成されて
いる。
【0063】図13は上述した第2の実施形態に係るリ
ード矯正装置の動作を例示するフローチャートであり、
以下このフローチャートに基づいて上記リード矯正装置
の動作を説明する。ステップS1では、本装置を立ち上
げるため、各駆動部が原点復帰する。ステップS2
は、前記駆動制御装置50の入力部51より制御データ
として回動数を入力するとともに、回動半径(矯正円軌
跡の半径)を設定する。ここで回動半径の設定は、回動
半径変更手段60のストッパであるボルト65の突出量
をあらかじめ調節しておくことを意味する。即ち、偏心
ロッド34の自動調心すべり軸受28aに対する前進移
動量をエアシリンダ61のストッパ65で規制すること
により、種類の異なるパーツ80に対応させてリード8
2の矯正円軌跡の半径を自在に変更することができる。
【0064】ステップS3では、搬送プレート11aに
より間欠的に矯正位置Dに水平搬送されてくるパーツ8
0のリード基端部82aを上下一対の挟持手段12a・
12aで挟持固定する。なお、ステップS1で各駆動部
が原点復帰した状態ではエアシリンダ61の出力ロッド
62は退入しており、偏心ロッド34の自動調心すべり
軸受28aに対する前進移動量はゼロになっている。つ
まり、ステップS3では、回動手段20は回動開始前の
状態であり、一組のハンド25a・25bによって形成
されるリード拘束孔26の中心はパーツリード82の本
来の中心線xと合致しており、矯正円軌跡の回動半径も
ゼロになっている。
【0065】ステップS4では、前記接離駆動手段40
でX移動架台3を前進させる。これにより上下一対のハ
ンド25a・25bが開いた状態で前進する。ステップ
5では、上下一対のハンド25a・25bを閉じて、
パーツリード82の基端寄りをリード拘束孔26で遊嵌
可能に拘束する。つまり、リード82の基端寄りは歪み
が小さいので、初めにリード82の基端寄りをリード拘
束孔26で拘束するのである。一対のハンド25a・2
5bを閉じた状態では、リード拘束孔26の中心はリー
ド82の本来の中心線xと略合致している。
【0066】ステップS6では、前記接離駆動手段40
でX移動架台3を後退させる。これにより上下一対のハ
ンド25a・25bが閉じた状態で後退する。このとき
リード拘束孔26によるリード82の拘束位置がリード
82の基端寄りから先端寄りまで連続的に移動する。こ
れにより大きく歪んだリード82はリード拘束孔26で
しごかれ、ほぼ全長にわたり粗矯正される。
【0067】ステップS7では、回動半径変更手段60
を構成するエアシリンダ61を作動させることにより、
偏心ロッド34を自動調心すべり軸受28aに向けて前
進させ、矯正円軌跡の半径をあらかじめ定めた値に設定
する。即ち、エアシリンダ61の出力ロッド62が連結
部材63を介してストッパ65で規制されるまでL型支
持枠31を前進させ、矯正円軌跡の半径を設定するので
ある。
【0068】ステップS8aでは、公転駆動手段30を構
成するパルスモータ32を作動させて偏心ロッド34を
回転させ、自動調心すべり軸受28aを公転駆動させる
ことにより、上下一対のハンド25a・25bを公転回
動させる。これと並行してステップS8bでは、エアシリ
ンダ61を作動させることにより偏心ロッド34を後退
させて原点位置まで復帰させ、矯正円軌跡の半径をゼロ
に収束させる。
【0069】ステップS9aでは、回動数が目標値(例え
ば4回)に達したか否かを判断し、目標値に達したらス
テップS10で回動を停止する。同様にステップS9b
は、回動半径がゼロに達したか(偏心ロッド34が原点
復帰したか)否かを判断し、目標値に達したらステップ
10で偏心ロッド34の後退を停止する。つまり、当初
はリード82の塑性変形を生じさせる大きな矯正円軌跡
でハンド25a・25bを公転回動させてリード82を
振り回しつつ、回動終了時点では、図9・図10に示す
ように、偏心ロッド34の軸心Z1がパルスモータ32
の回転軸心Z0と合致する原点位置まで偏心ロッド34
を後退させ、回動半径(矯正円軌跡の半径)をゼロに収
束させる。
【0070】ステップS11では、待機位置Eのパーツ8
0の有無により動作続行か否かを判断し、続行ならステ
ップS3に戻って上記一連の動作を反復し、否なら矯正
動作を終了する。上記一連の動作を実行することによ
り、リードが大きく歪んでいる場合においても、ほぼ例
外なく、迅速かつ高精度で本来の姿(配列ピッチを整え
真直な姿勢)に矯正することができる。
【0071】なお、本発明は上記実施形態に限るもので
はなく、例えば下記のように適宜変更を加えて実施する
ことができる。 第1の実施形態において、固定手段
10をZ移動させつつ、回動手段20をY移動させるこ
とにより相対的に公転回動させる。 第1又は第2の
実施形態において、固定手段10を回動手段20に対し
て接離させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るリード矯正装置
の平面図である。
【図2】上記リード矯正装置の側面図である。
【図3】図3は上記リード矯正装置の要部を示し、同図
(A)は回動手段の正面図、同図(B)は上記回動手段
を公転回動させる公転駆動手段の正面図である。
【図4】図4はリード拘束孔部材の正面図を示し、同図
(A)はリード拘束孔が丸孔の場合を、同図(B)はリ
ード拘束孔が正方形の場合を示す。
【図5】図5はリード拘束孔を示し、同図(A)はリー
ド拘束孔の縦断側面図、同図(B)は矯正孔の縦断正面
図である。
【図6】上記リード矯正装置の動作を例示するフローチ
ャートである。
【図7】電子部品(パーツ)の一例を示す斜視図であ
る。
【図8】従来例に係るリード矯正装置を示し、図8
(A)はそのリード矯正装置の要部正面図、図8(B)
はそのリード矯正装置の要部横断平面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るリード矯正装置
の平面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るリード矯正装
置の側面図である。
【図11】回動手段側より見た上記リード矯正装置の正
面図である。
【図12】図12はリード拘束手段を示し、図12
(A)はリード拘束手段の要部拡大正面図、図12
(B)は図12(A)中のB−B線縦断面図である。
【図13】上記第2の実施形態に係るリード矯正装置の
動作を例示するフローチャートである。
【符号の説明】 10…固定手段、20…回動手段、25…リード拘束手
段、25a・25b…一組のハンド、26…リード拘束
、26b…矯正孔、26c…ぬすみ凹部、30…公転
駆動手段、32…モータ(パルスモータ)、33…出力
回転体(カップリング)、34…偏心ロッド、40…接
離駆動手段、60…回動半径変更手段、61…進退駆動
手段(エアシリンダ)、80…電子部品(パーツ)、8
2…リード、82a…自動調心すべり軸受、Z 0 …出力
回転体の回転軸心、Z 1 …偏心ロッドの軸心、θ…偏心
ロッドの傾斜角度

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品(80)のリード(82)を矯
    正する円軌跡を矯正円軌跡と規定し、上記リード(8
    2)を矯正円軌跡を描いて捩ることなく複数回公転回動
    させ、この公転回動の初期の矯正円軌跡の半径をリード
    (82)の塑性歪みを生じさせる大さとし、公転回動の
    終期の矯正円軌跡の半径をゼロに収束させる、ことを特
    徴とする電子部品のリード矯正方法。
  2. 【請求項2】 電子部品(80)を固定する固定手段
    (10)と、 リード拘束孔(26)を有し、このリード拘束孔(2
    6)で電子部品のリード(82)を遊嵌可能に拘束する
    リード拘束手段(25)と、 上記リード拘束手段(25)で電子部品のリード(8
    2)を拘束した状態で請求項1に記載の矯正円軌跡を描
    き、上記固定手段(10)に対して上記リード拘束手段
    (25)を自転することなく相対的に公転回動する回動
    手段(20)と、 上記固定手段(10)と上記回動手段(20)とを相対
    的に公転回動させる公転駆動手段(30)と、 上記矯正円軌跡の回動半径を変更する回動半径変更手段
    とを備えて成り上記回動半径変更手段は、 上記電子部品のリード(82)の基端部に向けてテーパ
    状に拡がり、上記リード拘束孔(26)を構成する矯正
    孔(26b)と、公転回動の初期から公転回動の終期に
    かけて上記固定手段(10)と上記リード拘束手段(2
    5)とを離反させる接離駆動手段(40)とを備え、 上記公転回動の初期には、上記矯正孔(26b)の小径
    部分で上記リード(82)を拘束することにより、矯正
    円軌跡の半径をリード(82)の塑性歪みを生じさせる
    大さとし、上記公転回動の終期には上記リード(82)
    の拘束位置を上記接離駆動手段(40)で上記矯正孔
    (26b)の大径部分へ移動させて、 矯正円軌跡の半径
    をゼロに収束させるように構成した、ことを特徴とする
    電子部品のリード矯正装置。
  3. 【請求項3】 電子部品(80)を固定する固定手段
    (10)と、 リード拘束孔(26)を有し、このリード拘束孔(2
    6)で電子部品のリード(82)を遊嵌可能に拘束する
    リード拘束手段(25)と、 上記リード拘束手段(25)で電子部品のリード(8
    2)を拘束した状態で請求項1に記載の矯正円軌跡を描
    き、上記固定手段(10)に対して上記リード拘束手段
    (25)を自転することなく相対的に公転回動する回動
    手段(20)と、 上記固定手段(10)と上記回動手段(20)とを相対
    的に公転回動させる公転駆動手段(30)と、 上記矯正円軌跡の回動半径を変更する回動半径変更手段
    (60)とを備えて成り上記回動半径変更手段(60)は、上記公転駆動手段
    (30)を構成するモータ(32)の出力回転体(3
    3)にその回転軸心(Z 0 )と所定の傾斜角度(θ)で
    設けられた偏心ロッド(34)と、上記リード拘束手段
    (25)と一体回動可能に設けられ、上記偏心ロッド
    (34)に係合して当該偏心ロッド(34)の回転によ
    り上記矯正円軌跡で回動する自動調心すべり軸受(28
    a)と、上記偏心ロッド(34)の軸心(Z 1 )が上記
    出力回転体(33)の回転軸心(Z 0 )と交差する状態
    でこの偏心ロッド(34)を上記回転軸心(Z 0 )に沿
    って進退させる進退駆動手段(61)とを備え、 上記進退駆動手段(61)で偏心ロッド(34)を進退
    させることにより、上記公転回動の初期には、上記回転
    軸心(Z 0 )から離れた位置で上記自動調心すべり軸受
    (28a)を上記偏心ロッド(34)に係合させて矯正
    円軌跡の半径をリード(82)の塑性歪みを生じさせる
    大さとし、上記公転回動の終期には、上記回転軸心(Z
    0 )と上記軸心(Z 1 )とが交差する位置で上記自動調心
    すべり軸受(28a)を上記偏心ロッド(34)に係合
    させて 矯正円軌跡の半径をゼロに収束させるように構成
    した、ことを特徴とする電子部品のリード矯正装置。
  4. 【請求項4】 請求項に記載した電子部品のリード矯
    正装置において、 前記矯正孔(26b)を正面視で矩形状に形成し、当該
    矯正孔(26b)の四隅にぬすみ凹部(26c)を形成
    した、ことを特徴とする電子部品のリード矯正装置。
  5. 【請求項5】 請求項に記載した電子部品のリード矯
    正装置において、 上記リード拘束手段(25)は一組の開閉可能なハンド
    (25a・25b)から成り、上記一組のハンド(25
    a・25b)を閉じることにより、上記リード拘束孔
    (26)を形成するように構成した、ことを特徴とする
    電子部品のリード矯正装置。
  6. 【請求項6】 請求項に記載した電子部品のリード矯
    正装置において、上記固定手段(10)と上記リード拘束手段(25)と
    を離反させて上記リード拘束孔(26)による上記リー
    ド(82)の拘束位置を変更する接離駆動手段(40)
    を設け、 前記一組のハンド(25a・25b)を閉じてリード
    (82)の基端寄りをリード拘束孔(26)で拘束し、
    その拘束状態で上記接離駆動手段(40)を作動させる
    ことにより、リード拘束手段(25)による拘束位置を
    リード(82)の基端寄りから先端寄りまで連続的に移
    動させながら、前記矯正円軌跡を描くように構成した、
    ことを特徴とする電子部品のリード矯正装置。
  7. 【請求項7】 請求項に記載した電子部品のリード矯
    正装置において、 前記リード拘束孔(26)を正面視で矩形状に形成し、
    当該リード拘束孔(26)の四隅にぬすみ凹部(26
    c)を形成した、ことを特徴とする電子部品のリード矯
    正装置。
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