JP3190019B2 - ボ−ルを筆記媒体とするペン先部 - Google Patents

ボ−ルを筆記媒体とするペン先部

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボ−ルペン、塗布
具または糊の容器等のボ−ルを筆記媒体とし、ボ−ルを
常に前記チップ先端の内壁面に直にまたは押圧子を介し
て、コイルスプリングにより押圧してなるペン先部に関
する。
【0002】
【従来技術】従来よりコイルスプリングによりボ−ルを
常にチップ先端内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧
してなる弁機構を具備した、ボ−ルを筆記媒体とするペ
ン先部は知られている。また、そうしたコイルスプリン
グの形状については様々なものが提案または開示されて
おり、特開平8−216586号公報「筆記具用・塗布
具用のチップ」(以下、単に先願と呼ぶ。)により、後
端部に先端外径より膨出した膨出部を有した形状のもの
も開示されている。
【0003】ところで、前記したボ−ルを筆記媒体とす
るペン先部では、コイルスプリングを一つ一つ装填しな
ければならない。また、コイルスプリングは、チップ内
に装填するので、概ね外径が約1.0〜1.5mmで全長
が約9.5〜15.0mmと非常に小さいものである。
【0004】従来よりこうしたペン先部の組立において
は、作業効率や生産数のアップを鑑みて、振動を利用し
た部品供給装置を用いて、前記コイルスプリングをチッ
プ内に自動的に供給して組立を行う自動組立機による組
立が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先願に開示さ
れたように、単に後端部に先端外径より膨出した膨出部
を有した形状のコイルスプリングを、前記した振動を利
用した部品供給装置を用いて、チップ内に自動的に供給
しようとすると、その振動によりコイルスプリングの先
端が他のコイルスプリング後端に挿入してしまったり、
一方のコイルスプリングの側部が他方のコイルスプリン
グの線間の間隙に挿入して重なり合って絡みついてしま
うという問題があった。
【0006】一方のコイルスプリングの端部が他方のコ
イルスプリングの端部に挿入するのを防止する策として
例えば図7、8に示すように、コイルスプリング50の
一方端部または両端部にピッグテ−ルエンド51を設け
る策がある。しかし、ピッグテ−ルエンドを設けること
により、部品供給装置の振動等より、前記ピッグテ−ル
エンドと他のコイルスプリングの一方端が絡みついた
り、またはピッグテ−ルエンド同士で絡みついてしま
い、コイルスプリング同士の絡みつきを防止することは
できなかった。
【0007】本発明は上記問題に鑑み、チップ先端内の
ボ−ル抱持室に回転自在に抱持したボ−ルを常に前記チ
ップ先端内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧する、
後端部に先端外径より膨出した膨出部を有したコイルス
プリングを装填したペン先部において、ペン先部の組立
の際に、前記コイルスプリングをチップ先端内に振動を
利用した部品供給装置を用いて自動的に供給しようとし
た場合に、前記コイルスプリング同士が絡みつきにく
く、重なりにくいようにし、自動組立機による組立の効
率が従来より向上するようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では、一部がチップ先端より臨出したボ−ルを
回転自在に抱持したチップを、先体の先端に嵌着し、ボ
−ルの後方に配設した、後端部に先端外径より膨出した
膨出部を有したコイルスプリングにより、常に前記ボ−
ルをチップ先端の内壁面に直にまたは押圧子を介して押
圧してなるボ−ルを筆記媒体とするペン先部において、
前記コイルスプリングの膨出部の後端外径を徐々に縮径
とし、前記コイルスプリングの先端が後端に、後端が先
端に挿入しないような外径とし、かつコイルスプリング
の線間の隙間が線径より狭幅とするものである。
【0009】さらには、前記コイルスプリングの膨出部
を座巻きとするものである。
【0010】本発明のボ−ルを筆記媒体とするペン先部
は、チップを先体に嵌着してなるが、該先体とは、先端
にチップを、後端にインキ収容管を挿着するチップホル
ダ−、あるいはインキを収容したインキ収容管や容器等
の先端のことである。
【0011】また、本発明において、コイルスプリング
の材質は、特に限定されないが、インキに侵されにくい
ステンレス鋼線やニッケルメッキ鋼線等の不鋳鋼や不鋳
処理を施したものを適宜選択して使用するほうが好まし
い。また、チップの材質についても、同様にインキに侵
されにくいステンレス鋼等の不鋳鋼や不鋳処理を施した
ものを適宜選択するほうが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。本実施の形態のペン先部1は、図1に示す
ように、ステンレス鋼からなるチップ2に、タングステ
ンカ−バイド系超硬材からなるボ−ル3を抱持可能にす
るため、ボ−ル抱持室4とボ−ル座5と、該ボ−ル座5
の中央部に形成したインキ流路孔6を設けた構造であ
る。ボ−ル3は、チップ先端7をかしめ加工で内側にか
しめることにより、ボ−ル3の一部が前記チップ先端7
より外方に臨出させた状態で回転自在に抱持してある。
【0013】ボ−ル3の後方に、チップ2の後端開口部
2aより装填して、先端をボ−ル3の後端に当接させた
押圧子8と、先端を前記押圧子8の後端に当接させた、
図2に示すように、後端部を座巻きにより形成した、先
端9aの外径Cより膨出した膨出部10を有したコイル
スプリング9を順次配設する。前記膨出部10は後端を
徐々に縮径して、先端9aが後端9bに、後端9bが先
端9aに挿入されないように後端9bの外径Dと先端9
aの外径Cをほぼ同一に設定してある。また、一方のコ
イルスプリングの側部が他方のコイルスプリングの線間
の間隙に挿入して重なり合って絡みつかないようにコイ
ルスプリングの線間の隙間Bが線径Aより狭幅としてあ
る。
【0014】前記チップ2を、先体11の先端に形成し
た係合孔12に嵌着する。係合孔12には、インキを導
出するためのインキ流通路13が連通している。インキ
を導出するためのインキ流通路には、該インキ流通路1
3が狭幅となることにより形成された段状のコイルスプ
リング受部14を設け、前記したコイルスプリング9を
コイルスプリング受部14に膨出部10の後端の縮径部
9cを当接して保持している。コイルスプリング9は前
方に弾発されてチップ2および先体11内に装填してあ
るので、ボ−ル3は押圧子8を介してコイルスプリング
9により常にチップ先端7の内壁面7aに当接されてい
る。
【0015】本実施の形態においては、コイルスプリン
グ9が押圧子8を介してボ−ル3を常にチップ先端7の
内壁面7aに押圧するようにしてあり、コイルスプリン
グ9の先端9aの外径Cを押圧子8の後端の外径より小
径または同径とするが、コイルスプリング9の先端9a
で直にボ−ル3を押圧する場合には、少なくとも先端の
外径Cは、チップ2のインキ流通孔6の径より小径とし
なければならない。
【0016】また、筆記時のボ−ル3に加わる筆圧を受
け止め、かつボ−ル3の回転を円滑にするために、ボ−
ル座5を設けた構造としてあるが、ボ−ル座を設けない
構造であっても良い。また、チップ先端7の内壁面7a
を、ボ−ル3と同形の球面状に形成すると、ボ−ルとチ
ップ先端の内壁面とで構成される弁構造の効果が向上す
るので好ましい。
【0017】前記したチップ2は、通常、棒状のステン
レス鋼等を切削加工して得られるが、管状物を絞り加工
してボ−ル座などを形成したものであっても良い。
【0018】コイルスプリング9は、先体11のインキ
流通路13に形成した段状のコイルスプリング受部14
に、膨出部10の後端の縮径部9cを当接して保持して
いるが、膨出部10を座巻きにすることで、保持した際
にコイルスプリング9が安定する。
【0019】コイルスプリングの保持方法は、チップ2
内に段部または突部を設け、該段部または突部にコイル
スプリング9の後端部を当接して保持しても良いし、コ
イルスプリング9の膨出部10を、チップ2の内壁面
に、あるいは先体11のインキ流通路13の内壁面に圧
入することにより保持する方法等、特に限定されない。
【0020】チップ2内へのコイルスプリング9の装填
は、自動組立機により行うが、先ず、図3、4に示すよ
うに、コイルスプリング9を振動を利用した部品供給装
置15に投入する。コイルスプリング9は、振動により
通路15aを経由して吊り下げ部材16を有する出口1
5bに流動する。図5、6に示すように、吊り下げ部材
16に設けられた間隙Fは、コイルスプリング9の膨出
部10の外径Eより小径としてある。振動により前記出
口15bに流動したコイルスプリング9は、膨出部10
が前記間隙Fに引っかかり、吊り下げ部材16によって
吊り下げられ、振動によりコイルスプリング装填口17
に流動し、チップ2の後端開口部2aよりチップ2内に
装填される。
【0021】
【発明の効果】本発明のボ−ルを筆記媒体とするペン先
部は、前述した構成なので、ペン先部の組立の際に、振
動を利用した部品供給装置を用いて自動的にコイルスプ
リングをチップ内に装填させようとした場合、コイルス
プリングの先端が他のコイルスプリングの後端に挿入す
る絡みつきや、一方のコイルスプリングの側部が他方の
コイルスプリングの側部に重なり合って絡みつくことが
なく、また、個々のコイルスプリングの膨出部を引っか
けて先端部を下側に向けて前記部品供給装置に流動する
ことができるので、作業効率が著しく向上するという利
点がある。また、作業効率の向上により、製造コストが
大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボ−ルを筆記媒体とするペン先部の実
施の形態を示す、要部縦断面図である。
【図2】図1における、コイルスプリングの拡大図であ
る。
【図3】本発明のボ−ルを筆記媒体とするペン先部の組
立時において、コイルスプリングをチップ内へ装填する
際の、振動を利用した部品供給装置を用いてコイルスプ
リングを供給する工程を示す上面説明図である。
【図4】図3における、コイルスプリングを供給する工
程を示す側面説明図である。
【図5】吊り下げ部材にコイルスプリングを吊り下げた
状態を示す上面図である。
【図6】図5における、吊り下げ部材にコイルスプリン
グを吊り下げた状態を示す側面図である。
【図7】従来のボ−ルを筆記媒体とするペン先部に装填
された、コイルスプリングの拡大図である。
【図8】図7における、ピッグテ−ルエンドの拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 ペン先部 2 チップ 3 ボ−ル 7 チップ先端 7a チップ先端の内壁面 8 押圧子 9 コイルスプリング 9a コイルスプリング先端 9b コイルスプリング後端 9c 縮径部 10 コイルスプリング膨出部 11 先体 A 線径 B 線間の間隙 C 先端外径 D 後端外径 E 膨出部外径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部がチップ先端より臨出したボ−ルを回
    転自在に抱持したチップを、先体の先端に嵌着し、ボ−
    ルの後方に配設した、後端部に先端外径より膨出した膨
    出部を有したコイルスプリングにより、常に前記ボ−ル
    をチップ先端の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧
    してなるボ−ルを筆記媒体とするペン先部において、前
    記コイルスプリングの膨出部の後端外径を徐々に縮径と
    し、前記コイルスプリングの先端が後端に、後端が先端
    に挿入しないような外径とし、かつコイルスプリングの
    線間の隙間が線径より狭幅となるようにしたことを特徴
    とするボ−ルを筆記媒体とするペン先部。
  2. 【請求項2】前記コイルスプリングの膨出部を座巻きと
    したことを特徴とする請求項1に記載のボ−ルを筆記媒
    体とするペン先部。
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