JP3189763B2 - 周波数依存抵抗器 - Google Patents

周波数依存抵抗器

Info

Publication number
JP3189763B2
JP3189763B2 JP27837697A JP27837697A JP3189763B2 JP 3189763 B2 JP3189763 B2 JP 3189763B2 JP 27837697 A JP27837697 A JP 27837697A JP 27837697 A JP27837697 A JP 27837697A JP 3189763 B2 JP3189763 B2 JP 3189763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
resistor
terminal
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27837697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11122075A (ja
Inventor
要一 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP27837697A priority Critical patent/JP3189763B2/ja
Publication of JPH11122075A publication Critical patent/JPH11122075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189763B2 publication Critical patent/JP3189763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアナログフィルタに
関するものであり、例えばTV,VTRにあって複合映
像信号から色信号を取り出すバンドパスフィルタ、色信
号復調後に高調波を除外するローパスフィルタ等の映像
信号処理用フィルタ、オーデオ用回路にあってその周波
数と振幅を制御するイコライザアンプ、BSチューナー
にあってIQ信号を検出するフィルタ又はデジタル信号
処理回路にあってそのパルス信号のノイズ成分を除去す
るフィルタ等に用いることのできる周波数依存抵抗器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルタ回路を設計するにおいて、抵
抗、コンデンサ、コイルまたは演算増幅器を組み合わせ
ることによりパッシブフィルタまたはアクティブフィル
タを構成することができる。これらのフィルタの代表的
なものに抵抗、コンデンサ及びコイルを用いた単同調回
路、バターワース、チェビシェフ、ベッセルおよび楕円
関数フィルタがある。これらのフィルタは出力の位相が
周波数の変化とともに変化するという特性を有してい
る。特に、回路の選択度を高めると振幅特性が急峻とな
り選択特性が良くなるが、位相の変化も又急峻となって
いた。周波数変化に対する位相変化が線形特性であれば
群遅延特性は平坦となり、入力に対する出力の信号波形
の歪みをなくすことができる。多くのフィルタにおい
て、平坦な群遅延特性は実現されていないが、少なくと
もベッセルフィルタは周波数を限定することで群遅延の
最大平坦化を実現している。
【0003】一方、2個の演算増幅器と5個の素子との
組み合わせで構成されるインピーダンス変換器(別名G
IC)のうち、2個をコンデンサとして、残りを抵抗と
した構成にすることで抵抗値が周波数の2乗値に比例し
て変化するFDNR(Frequency Dependent Negative C
onverter)が提案されている。このFDNRは、入力端
子から見たインピーダンスが負極性となる負性抵抗特性
を備えている。このFDNRの群遅延は平坦である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】抵抗、コンデンサ、コ
イルまたは演算増幅器との組み合わせによるフィルタ装
置においては、その取り出す信号の濾波と共にその取り
出す信号の位相が大きく変わるという問題を有してい
た。これは周波数に応じてインピーダンスが変化するコ
ンデンサ又はコイルを抵抗と組み合わせて構成した新た
なインピーダンスの虚数成分または実数成分が周波数と
ともに変化することによる。
【0005】図6に従来のフィルタ装置の1つである単
同調回路を示す。10kΩ抵抗130、0.01Hのコ
イル50、10pFのコンデンサ52の直列接続の両端
に位相が0度、振幅が1である電圧源140を接続した
構成として、入力に対する出力の振幅と位相の特性を図
7〜図9に示した。図7は端子13で得られる低域通過
フィルタの特性、図8は端子14で得られる帯域禁止フ
ィルタ特性、図9は端子14−15間で得られる帯域通
過フィルタ特性である。ここで、図7、8においては、
カットオフ周波数が約500kHzであるのに対し信号
通過帯域である10kHZ当たりから既に位相が変化し
始めることを示している。また、図9において、通過帯
域の中心周波数の両側において位相が急峻に変化するこ
とを示している。
【0006】このような従来のフィルタ技術を用いた場
合、例えばテレビ信号等の複合映像信号からバンドパス
フィルタを用いて色信号を取り出すときキャリヤ周波数
を中心とした近傍周波数に群遅延の不均一性が生じる。
これによって復調後の波形に歪みを生じさせ忠実な色再
現に対して不具合を生じさせることがある。また、復調
された色信号から高調波を除くためにローパスフィルタ
を通過させることによってこの信号に比較的大きな位相
遅れを生じさせている。この位相遅れを相対的に補正す
るために位相遅れが生じていない輝度信号処理回路に遅
延器を挿入させることが必要となる。
【0007】一方、従来のFDNRは周波数に応じて位
相特性は変化せずにその抵抗値が変化する特性を有する
が、このFDNRはその負性特性とその周波数特性が2
次に限定されているために、任意のフィルタ回路を構成
することは困難である。又その特性は各定数を別の定数
に置き換えることによって変化させるものである。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、周波数に応じてそのインピーダンスが変化する周
波数依存抵抗器を提供するものであり、さらに、抵抗器
と組み合わせることにより、周波数に対する位相変化を
極めて低く抑えて信号を濾波して取り出すフィルタ装置
を提供することを目的とした。ここで、抵抗器とは抵抗
素子若しくは等価的に抵抗素子を提供する回路又はこれ
らの組み合わせを意味する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の周波数依存抵抗器は、電圧−電流変換手段
がトランジスタであるとき、電圧−電流変換器を構成す
るトランジスタ対のエミッタ端子間にリアクタンス性素
子が接続されており、このトランジスタ対のベース端子
対に与えられる電圧に応じて前記トランジスタ対のコレ
クタ端子間にリアクタンス性交流電流を出力する。この
電圧−電流変換器の出力端子対には、リアクタンス性負
荷が接続され、前記電圧−電流変換器の入力端子対に与
えられる電圧に応じて前記リアクタンス性負荷に電圧が
発生する。これらの回路構成を1つの位相回転器とし
て、複数の位相回転器を縦続接続して縦続接続回路を構
成する。ここで、縦続接続回路の初段の位相回転器の電
圧−電流変換器の入力端子対には、信号端子が接続され
る。この信号端子には、縦続接続回路の初段の位相回転
器を含めて数えた偶数段目の位相回転器の出力電圧に応
じた電流が、少なくとも1つの電圧−電流変換器を介し
て与えられる。
【0010】ここで、例えば単体のコンデンサ若しくは
コイルによってリアクタンス性素子又はリアクタンス性
負荷が形成された場合について述べると、初段の位相回
転器のリアクタンス性交流電流は、入力電圧に対して位
相が90度異なっており、この電流をリアクタンス性負
荷に与えることによってリアクタンス性負荷には、入力
電圧に対して180度異なった電圧が発生する。この電
圧が次段の位相回転器に入力され、次段の位相回転器の
出力電圧には、次段の位相回転器の入力電圧に対して位
相が180度異なった電圧が与えられる。このようにし
て2段目の位相回転器の出力には、初段の入力電圧に対
して360度位相が異なった電圧が与えられる。さら
に、4段目には720度というように位相が異なった電
圧が与えられる。このようにして得られた電圧をこの電
圧に対して同相または逆相の電流に変換して初段の電圧
入力端子に与えることによって、初段に与えた入力電圧
に対し180度位相または0度位相の電流が初段の入力
端子に出現する。特に、入力電圧に対し180度位相の
電流が初段の入力端子に与えられる場合、入力端子に加
えた電圧に対して入力端子からは同位相の電流が流れ込
む特性を得ることができる。この場合に入力端子に正の
抵抗特性を得ることができる。
【0011】コンデンサ若しくはコイルで構成されたリ
アクタンス性素子又はリアクタンス性負荷のインピーダ
ンス値は信号の周波数に応じて変化する。リアクタンス
性素子を介して電圧−電流変換されて生成された初段の
位相回転器のリアクタンス性電流は周波数に応じて変化
しており、さらに、この電流をリアクタンス性負荷に入
力すると、リアクタンス性負荷に発生する電圧は周波数
の2乗に応じて変化する。このように、1つの位相回転
器の出力電圧は入力電圧に対して周波数の2乗に応じて
変化する。位相回転器を複数個縦続接続して、偶数段目
の出力電圧を電流に変換した電流値の周波数は、この偶
数の2倍の値のべき乗に応じて変化する。このため、初
段の位相回転器の電圧入力端子にこの電流を帰還して実
現される抵抗の抵抗値は、この端子に与える信号の周波
数に対して偶数値が2ならば周波数の4乗、偶数値が4
ならば周波数の8乗というように変化する。
【0012】以下、リアクタンス性素子及び負荷が取り
得る組み合わせについて述べると、 (1)リアクタンス性素子が容量素子であり、リアクタ
ンス性負荷がインダクタンス素子である場合 (2)リアクタンス性素子がインダクタンス素子であ
り、リアクタンス性負荷が容量素子である場合 (3)リアクタンス性素子が容量素子とインダクタンス
素子との並列回路であり、リアクタンス性負荷が容量素
子とインダクタンス性素子の直列回路である場合 (4)リアクタンス性素子が容量素子とインダクタンス
素子との直列回路であり、リアクタンス性負荷が容量素
子とインダクタンス素子との並列回路である場合が存在
する。
【0013】次に、本発明の周波数依存抵抗器は、入力
端子対の交流電圧に応じて出力端子対から双方向のリア
クタンス性交流電流を出力する電圧−電流変換器の出力
端子対にリアクタンス性負荷が接続された位相回転器を
複数個縦続接続し、初段から見て偶数番目の位相回転器
の出力電圧から双方向の交流電流を取り出し前記初段の
位相回転器の入力端子に個々に与えた第1の抵抗器と、
前記第1の抵抗器の信号端子に一端を接続した第2の抵
抗器とを備え、前記第1の抵抗器の信号端子対の他方と
前記第2の抵抗器の他端との間に信号を入力し、前記第
1の抵抗器の信号端子対または前記第2の抵抗器の両端
から出力信号を取り出す。
【0014】第2の抵抗器が固定値を有する抵抗素子で
あるならば、この抵抗素子と周波数依存抵抗器を直列接
続して、この抵抗素子の一端とこの周波数依存抵抗器一
端との間に信号を与えることでこの抵抗素子の抵抗値と
周波数依存抵抗器の抵抗値の比に応じて接続点から出力
信号を取り出すことができる。周波数依存抵抗器の抵抗
値が周波数に応じて変化するため、この出力信号の振幅
値もまた周波数に応じて変化する。一方、周波数依存抵
抗器がその動作領域内において抵抗特性を有しているこ
とから出力信号には位相変化が生じない。また、第2の
抵抗器として本発明の周波数依存抵抗器を採用すること
もできる。ここで、この第2の抵抗器が負性抵抗特性を
備えている場合には、第1の抵抗器も負性特性を備える
ことが要求される。
【0015】また、この周波数依存抵抗器において、第
1の抵抗器の信号端子対に第3の抵抗器を接続すること
ができる。
【0016】第1の抵抗器と第3の抵抗器が並列に接続
されており、この並列接続の合成インピーダンスと第2
の抵抗器との比に応じて出力信号を取り出すことができ
る。ここで、第2、第3の抵抗器が固定の抵抗素子であ
るとすると、周波数に応じて第1の抵抗器の抵抗値が変
化してその抵抗値が無限大となったとき、取り出す信号
は第2と第3の抵抗素子の比で決定される。一方、周波
数に応じて第1の抵抗器の抵抗値が極小値になったとき
は、第1の抵抗器の抵抗値と第2の抵抗素子の値との比
で決定される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
における周波数依存抵抗器を示すものである。図1にお
いて、1、2、5はマイナス入力の基準電圧をもとにプ
ラス入力に与えられる電圧を電流に変換して出力する電
圧−電流変換器である。21〜26はトランジスタであ
り、電圧−電流変換器1、2、5の差動回路を構成す
る。入力電圧に対する出力電流の比をgmで表現して、
電圧−電流変換器1、2の電流変換率gmの値をgm
1、gm2、電圧−電流変換器5のgmをgm10と定
義する。7、8はリアクタンス性素子であるコンデンサ
である。7、8の容量値をC1、C2と定義する。1
7、18はリアクタンス性負荷であるコイルである。1
7、18のインダクタンス値をL1、L2と定義する。
【0018】リアクタンス性素子のインピーダンスは一
般に+jXまたは−jXで表現される。ここで、jは虚
数を意味し、Xはリアクタンス値を意味する。リアクタ
ンス性素子がコンデンサの場合は、 jX=1/(jwC) =−j(1/wC) ・・・(1) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、Cは容量値
を意味する。
【0019】リアクタンス性負荷のインピーダンスも
又、一般に+jXまたは−jXで表現される。ここで、
jは虚数を意味し、Xはリアクタンス値を意味する。リ
アクタンス性負荷がコイルの場合は、 jX=jwL ・・・(2) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、Lはインダ
クタンス値を意味する。
【0020】11は電圧−電流変換器1のプラス入力に
接続された端子である。電圧−電流変換器1とコイル1
7、電圧−電流変換器2とコイル18とで1段目及び2
段目の位相回転器を構成する。
【0021】以下で扱う電圧、電流は交流であるとす
る。端子11に与える電圧をvとするとgm1の比率で
変換された電流がコイル17に充電される。コイル17
に発生する電圧v1は、 v1=v・gm1・jwL1 ・・・(3) である。この電圧を電圧−電流変換器2でgm2の比率
で電流に変換しコイル18に充電して発生する電圧をv
2とすると、 v2=v1・gm2・jwL2 ・・・(4) である。電圧v2を電圧−電流変換器5で電流に変換し
て得られる電流をi10とすると、i10は、 i10=gm10・v2 ・・・(5) で表現される。ここでvとi10の比によって端子11
から内部をみたインピーダンスZinが与えられ、Zi
nは、 |Zin|=1/w2・L1・L2(gm1・gm2・gm10)・・・(6) で表される。
【0022】電圧−電流変換器5の電流変換率は、各電
圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ
対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増
幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された抵抗
の抵抗値との和の逆数で与えられる。仮に、各差動増幅
回路の各トランジスタに流れる電流が1mAとすると各
エミッタ抵抗値は約26Ωであり、通常、抵抗29に採
用される値に対して十分小さい。抵抗29の値をR3と
すると、gm10は、 gm10=1/R3 ・・・(7) と表現される。
【0023】電圧−電流変換器1、2の電流変換率は、
各電圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジ
スタ対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差
動増幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された
コンデンサのインピーダンス値との和の逆数で与えられ
る。仮に、各差動増幅回路の各トランジスタに流れる電
流が1mAとしたときの各エミッタ抵抗値は約26Ωで
あり、通常コンデンサ7、8に採用されるインピーダン
ス値に対して小さい値となるようにコンデンサの値が設
定され、また、周波数領域が設定されるとき、各電圧−
電流変換器の電流変換率は、各エミッタ間に接続された
コンデンサのインピーダンスの逆数で近似的に与えられ
る。このことから、電流変換率は、 gm1=jw・C1 ・・・(8) gm2=jw・C2 ・・・(9) と、表現される。
【0024】以上から、インピーダンスZinは、 |Zin|=R3/w4・L1・L2・C1・C2 ・・・(10) ここで、インピーダンスZinは虚数を持たない抵抗と
して与えられ、ここで与えられる抵抗値はwの4乗と容
量値C及びインダクタンス値L、抵抗R3に依存して決
定される。尚、インピーダンスの極性は、端子11、1
2に電流を印加する方向及び電流変換率gmの極性によ
って決定される。
【0025】尚、コイル17、18については、ジャイ
レータ回路を用いることによって抵抗とコンデンサ、ト
ランジスタを用いて実現させることができる。
【0026】次に、端子100と端子11の間に抵抗1
50を接続し、端子100に信号を与え、端子12を交
流接地した実施形態について述べる。このとき、端子1
1には、抵抗150と端子11と端子12間に実現され
る周波数依存抵抗器の抵抗値とで端子100の信号が分
割されて出力される。周波数依存抵抗器は、周波数に応
じて変化し、一方抵抗150は周波数に対して普遍であ
るので、端子11には、周波数に応じて分割比が異なっ
た信号が出力される。ここで特徴的なことは、端子10
0と端子11の信号の位相が同相であるので、位相差が
零若しくは零近傍のフィルター回路を構成することがで
きる。
【0027】さらに、端子11と端子12との間に抵抗
151を接続することによって、周波数依存抵抗回路の
抵抗値が周波数に応じて無限大となったとき、端子11
には端子100の信号が抵抗150と抵抗151とで分
割されて出力される。
【0028】図2は本発明の第2の実施の形態における
周波数依存抵抗器を示すものである。図2において、
1、2、5はマイナス入力の基準電圧をもとにプラス入
力に与えられる電圧を電流に変換して出力する電圧−電
流変換器である。入力電圧に対する出力電流の比をgm
で表現すると、電圧−電流変換器1、2の電流変換率g
mの値をgm1、gm2、電圧−電流変換器5のgmを
gm10と定義する。7、8はリアクタンス性負荷であ
るコンデンサである。7、8の容量値をC1、C2と定
義する。17、18はリアクタンス性素子であるコイル
である。17、18のインダクタンス値をL1、L2と
定義する。
【0029】リアクタンス性負荷のインピーダンスは一
般に+jXまたは−jXで表現される。ここで、jは虚
数を意味し、Xはリアクタンス値を意味する。リアクタ
ンス性負荷がコンデンサの場合は、 jX=1/(jwC) =−j(1/wC) ・・・(11) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、Cは容量値
を意味する。
【0030】リアクタンス性素子のインピーダンスも
又、一般に+jXまたは−jXで表現される。ここで、
jは虚数を意味し、Xはリアクタンス値を意味する。リ
アクタンス性素子がコイルの場合は、 jX=jwL ・・・(12) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、Lはインダ
クタンス値を意味する。
【0031】11は電圧−電流変換器1のプラス入力に
接続された端子である。電圧−電流変換器1とコンデン
サ7、電圧−電流変換器2とコンデンサ8とで1段目及
び2段目の位相回転器を構成する。
【0032】以下扱う電圧、電流は交流であるとする。
端子11に与える電圧をvとするとgm1の比率で電流
に変換されコンデンサ7に充電される。コンデンサ7に
発生する電圧v1は、 v1=v・gm1・(1/jwC1) ・・・(13) である。この電圧を電圧−電流変換器2でgm2の比率
で電流に変換しコンデンサ8に充電して発生する電圧を
v2とすると、 v2=v1・gm2・(1/jwC2) ・・・(14) である。電圧v2を電圧−電流変換器5で電流に変換し
て得られる電流をi10とすると、i10は、 i10=gm10・v2 ・・・(15) で表現される。ここでvとi10の比によって端子11
から内部をみたインピーダンスZinが与えられ、Zi
nは |Zin|=w2・C1・C2(gm1・gm2・gm10)・・・(16) で表される。
【0033】電圧−電流変換器5の電流変換率は、各電
圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ
対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増
幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された抵抗
の抵抗値との和の逆数で与えられる。仮に、各差動増幅
回路の各トランジスタに流れる電流が1mAとすると各
エミッタ抵抗値は約26Ωであり、通常、抵抗29に採
用される値に対して十分小さい。抵抗29の値をR3と
すると、gm10は、 gm10=1/R3 ・・・(17) である。
【0034】電圧−電流変換器1、2の電流変換率は、
各電圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジ
スタ対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差
動増幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された
コイルのインピーダンス値との和の逆数で与えられる。
仮に、各差動増幅回路の各トランジスタに流れる電流が
1mAとすると各エミッタ抵抗値は約26Ωであり、通
常コイル17、18に採用されるインピーダンス値に対
して小さい値となるようにコイルの値が設定され、ま
た、周波数領域が設定される。ここで、各電圧−電流変
換器の電流変換率は、各エミッタ間に接続されたコイル
のインピーダンスの逆数で近似的に与えられる。このこ
とから、 gm1=1/jwL1 ・・・(18) gm2=1/jwL2 ・・・(19) と表現される。
【0035】以上から、インピーダンスZinは、 |Zin|=R3・w4・L1・L2・C1・C2 ・・・(20) ここで、インピーダンスZinは虚数を持たない抵抗と
して与えられる。ここで与えられる抵抗値はwの4乗と
容量値C及びインダクタンス値L、抵抗R3に依存して
決定される。尚、インピーダンスの極性は、電流を印加
する方向及び電流変換率gmの極性によって決定され
る。
【0036】図3は本発明の第3の実施の形態における
周波数依存抵抗器を示すものである。図3において、
1、2、5はマイナス入力の基準電圧をもとにプラス入
力に与えられる電圧を電流に変換して出力する電圧−電
流変換器である。入力電圧に対する出力電流の比をgm
で表現して、電圧−電流変換器1、2の電流変換率gm
の値をgm1、gm2、電圧−電流変換器5のgmをg
m10と定義する。7〜10はコンデンサである。コン
デンサ7、8、9、10の各容量値をC1、C2、C
3、C4と定義する。17〜20はコイルである。コイ
ル17、18、19、20のインダクタンス値をL1、
L2、L3、L4と定義する。3、4はリアクタンス性
負荷である。リアクタンス性負荷3は、コンデンサ9と
コイル19の直列接続で形成され、リアクタンス性負荷
4は、コンデンサ10とコイル20の直列接続で形成さ
れる。また、リアクタンス性素子は、電圧−電流変換器
1においては、コンデンサ7とコイル17の並列接続で
形成され、電圧−電流変換器2においては、コンデンサ
8とコイル18の並列接続で形成される。
【0037】リアクタンス性素子のインピーダンスは、
リアクタンス性素子がコンデンサとコイルの並列接続で
形成されるので、電圧−電流変換器1のリアクタンス性
素子のインピーダンスがZ11であるとして、 Z11={jwC1+1/(jwL1)}-1 =jwL1/(1−w2L1・C1) ・・・(21) であり、電圧−電流変換器2のリアクタンス性素子のイ
ンピーダンスがZ12であるとして、 Z12={jwC2+1/(jwL2)}-1 =jwL2/(1−w2L2・C2) ・・・(22) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、jは虚数、
Cは容量値を意味する。
【0038】次に、リアクタンス性負荷のインピーダン
スは、リアクタンス性負荷がコンデンサとコイルの直列
接続で形成されるので、リアクタンス性負荷3のインピ
ーダンスをZ21として、 Z21=jwL3+(1/jwC3) =(1−w2L3・C3)/jwC3 ・・・(23) であり、リアクタンス性負荷4のインピーダンスをZ2
2として、 Z22=jwL4+(1/jwC4) =(1−w2L4・C4)/jwC4 ・・・(24) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、jは虚数、
Xはリアクタンス値を意味する。Lはインダクタンス値
を意味する。
【0039】11は電圧−電流変換器1のプラス入力に
接続された端子である。電圧−電流変換器1とリアクタ
ンス性負荷3、電圧−電流変換器2とリアクタンス性負
荷4とで1段目及び2段目の位相回転器を構成する。
【0040】以下扱う電圧、電流は交流であるとする。
端子11に与える電圧をvとするとgm1の比率で電流
に変換され、リアクタンス性負荷3に充電される。リア
クタンス性負荷3のインピーダンスをZ21とすると、
リアクタンス性負荷3に発生する電圧v1は、 v1=v・gm1・Z21 ・・・(25) である。この電圧を電圧−電流変換器2に入力してgm
2の比率によって電流に変換し、リアクタンス性負荷4
に充電する。リアクタンス性負荷4のインピーダンスを
Z22とすると、リアクタンス性負荷4に発生する電圧
をv2は、 v2=v1・gm2・Z22 ・・・(26) である。電圧v2を電圧−電流変換器5で電流に変換し
て得られる電流をi10とすると、i10は、 i10=gm10・v2 ・・・(27) で表現される。
【0041】ここでvとi10の比によって端子11か
ら内部をみたインピーダンスZinが与えられ、Zin
は、 Zin=1/(Z21・Z22・gm1・gm2・gm10)・・・(28) で表される。
【0042】電圧−電流変換器5の電流変換率は、各電
圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ
対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増
幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された抵抗
の抵抗値との和の逆数で与えられる。仮に、各差動増幅
回路の各トランジスタに流れる電流が1mAとすると各
エミッタ抵抗値は約26Ωであり、通常、抵抗29に採
用される値に対して十分小さい。抵抗29の値をR3と
すると、gm10は、 gm10=1/R3 ・・・(29) 電圧−電流変換器1、2の電流変換率は、各電圧−電流
変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ対の各ト
ランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増幅回路の
トランジスタ対のエミッタ間に接続されたリアクタンス
性素子のインピーダンス値との和の逆数で与えられる。
仮に、各差動増幅回路の各トランジスタに流れる電流が
1mAとすると各エミッタ抵抗値は約26Ωであり、リ
アクタンス性素子3、4に採用されるインピーダンス値
に対して小さい値となるようにコイル及びコンデンサの
値が設定され、また、周波数領域が設定される。ここ
で、、各電圧−電流変換器の電流変換率は、各エミッタ
間に接続されたリアクタンス性負荷のインピーダンスの
逆数で近似的に与えられる。このことから、 gm1=1/Z11 ・・・(30) gm2=1/Z12 ・・・(31) と表現される。
【0043】以上から、インピーダンスZinは、 |Zin|=w4・C3・C4・L1・L2/{(1−w2L1・C1)・(1 −w2L2・C2)・(1−w2L3・C3)・(1−w2L4・C4)} ・・・(32) として与えられる。ここで、インピーダンスZinは虚
数を持たない抵抗として与えられる。ここで与えられた
抵抗の値はwの2乗と4乗及び容量値C、インダクタン
ス値L、抵抗R3の値に依存して決定される。尚、イン
ピーダンスの極性は、電流を印加する方向及び電流変換
率gmの極性によって決定される。
【0044】尚、コイル17〜20については、ジャイ
レータ回路を用いることによって抵抗とコンデンサ、ト
ランジスタを用いて実現させることができる。
【0045】図4は本発明の第4の実施の形態における
周波数依存抵抗器を示すものである。図4において、
1、2、5はマイナス入力の基準電圧をもとにプラス入
力に与えられる電圧を電流に変換して出力する電圧−電
流変換器である。入力電圧に対する出力電流の比をgm
で表現すると、電圧−電流変換器1、2の電流変換率g
mの値をgm1、gm2、電圧−電流変換器5のgmを
gm10と定義する。7〜10はコンデンサである。コ
ンデンサ7、8、9、10の各容量値をC1、C2、C
3、C4と定義する。17〜20はコイルである。コイ
ル17、18、19、20のインダクタンス値をL1、
L2、L3、L4と定義する。43、44はリアクタン
ス性負荷である。リアクタンス性負荷43は、コンデン
サ9とコイル19の並列接続で形成され、リアクタンス
性負荷44は、コンデンサ10とコイル20の並列接続
で形成される。また、リアクタンス性素子は、電圧−電
流変換器1においては、コンデンサ7とコイル17の直
列接続で形成され、電圧−電流変換器2においては、コ
ンデンサ8とコイル18の直列接続で形成される。
【0046】リアクタンス性負荷のインピーダンスは、
リアクタンス性負荷がコンデンサとコイルの並列接続で
形成されるので、リアクタンス性負荷43のインピーダ
ンスをZ21とすると、 Z21={jwC3+1/(jwL3)}-1 =jwL3/(1−w2L3・C3) ・・・(33) であり、リアクタンス性負荷44のインピーダンスをZ
22とすると、 Z22={jwC4+1/(jwL4)}-1 =jwL4/(1−w2L4・C4) ・・・(34) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、jは虚数、
Cは容量値を意味する。
【0047】リアクタンス性素子のインピーダンスは、
リアクタンス性素子がコンデンサとコイルの直列接続で
形成されるので、電圧−電流変換器1のリアクタンス性
素子のインピーダンスをZ11とすると、 Z11=jwL1+(1/jwC1) =(1−w2L1・C1)/jwC1 ・・・(35) であり、電圧−電流変換器2のリアクタンス性素子のイ
ンピーダンスをZ12とすると、 Z12=jwL2+(1/jwC2) =(1−w2L2・C2)/jwC2 ・・・(36) である。ここで、wは扱う信号の角周波数、jは虚数、
Xはリアクタンス値を意味する。Lはインダクタンス値
を意味する。
【0048】11は電圧−電流変換器1のプラス入力に
接続された端子である。電圧−電流変換器1とリアクタ
ンス性負荷43、電圧−電流変換器2とリアクタンス性
負荷44とで1段目及び2段目の位相回転器を構成す
る。
【0049】以下扱う電圧、電流は交流であるとする。
端子11に与える電圧をvとするとgm1の比率で電流
に変換され、リアクタンス性負荷43に充電される。リ
アクタンス性負荷43のインピーダンスをZ21とする
と、リアクタンス性負荷43に発生する電圧v1は、 v1=v・gm1・Z21 ・・・(37) である。この電圧を電圧−電流変換器2でgm2の比率
で電流に変換しリアクタンス性負荷44に充電する。リ
アクタンス性負荷44のインピーダンスをZ22とする
と、リアクタンス性負荷44に発生する電圧v2は、 v2=v1・gm2・Z22 ・・・(38) である。電圧v2を電圧−電流変換器5で電流に変換し
て得られる電流をi10とすると、i10は、 i10=gm10・v2 ・・・(39) で表現される。
【0050】ここでvとi10の比によって端子11か
ら内部をみたインピーダンスZinが与えられ、Zin
は、 Zin=1/(Z21・Z22・gm1・gm2・gm10) ・・・(40) で表される。
【0051】電圧−電流変換器5の電流変換率は、各電
圧−電流変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ
対の各トランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増
幅回路のトランジスタ対のエミッタ間に接続された抵抗
の抵抗値との和の逆数で与えられる。仮に、各差動増幅
回路の各トランジスタに流れる電流が1mAとすると各
エミッタ抵抗値は約26Ωであり、通常、抵抗29に採
用される値に対して十分小さい。抵抗29の値をR3と
すると、gm10は、 gm10=1/R3 ・・・(41) 電圧−電流変換器1、2の電流変換率は、各電圧−電流
変換器を形成する差動増幅回路のトランジスタ対の各ト
ランジスタのエミッタ抵抗値の和とこの差動増幅回路の
トランジスタ対のエミッタ間に接続されたリアクタンス
性素子のインピーダンス値との和の逆数で与えられる。
仮に、各差動増幅回路の各トランジスタに流れる電流が
1mAとすると各エミッタ抵抗値は約26Ωであり、リ
アクタンス性素子43、44に採用されるインピーダン
ス値に対して小さい値となるようにコイル及びコンデン
サの値が設定され、また、周波数領域が設定される。こ
こで、各電圧−電流変換器の電流変換率は、各エミッタ
間に接続されたリアクタンス性素子のインピーダンスの
逆数で近似的に与えられる。このことから、 gm1=1/Z11 ・・・(42) gm2=1/Z12 ・・・(43) 以上から、インピーダンスZinは、 |Zin|={(1−W2L1・C1)・(1−w2L2・C2)・(1−w2 L3・C3)・(1−w2L4・C4)}/(w4・C3・C4・L1・L2) ・・・(44) ここで、インピーダンスZinは虚数を持たない抵抗と
して与えられる。ここで与えられる抵抗値はwの2乗及
び4乗と容量値C、インダクタンス値L、抵抗R3に依
存して決定される。尚、インピーダンスの極性は、電流
を印加する方向及び電流変換率gmの極性によって決定
される。
【0052】尚、コイル17〜20については、ジャイ
レータ回路を用いることによって半導体集積回路上に抵
抗とコンデンサ、トランジスタを用いて実現させること
ができる。
【0053】図5は、本発明の第5の実施の形態を示す
図である。図5において、160及び170は、ジャイ
レータ回路である。ここで、ジャイレータ回路160に
おいて、入力端子であるトランジスタ83及び84のベ
ース端に与えた電圧が、エミッタ間に接続された抵抗9
2によって電流に変換され、コレクタから出力され、コ
ンデンサ97に充電される。コンデンサ97の両端に生
じた電圧は、トランジスタ81及び82のベースに印加
され、両トランジスタのエミッタ間に接続された抵抗9
1によって電流に変換され、トランジスタ83及び84
のベースにそれぞれ与えられる。このように、入力端子
対の電圧位相に対して90度位相の異なった電圧がコン
デンサ97の両端に発生し、この電圧を電流に変換して
入力端子対に帰還させるので、入力端子であるトランジ
スタ83及び84のベースから見てインダクタンスが形
成される。ジャイレータ回路170においても同様であ
る。101〜113並びに301〜310は直流電流源
である。ここで、ジャイレータ回路160及び170が
インダクタンス性素子を形成する。他の構成は、図2と
同様である。
【0054】このように、ジャイレータ回路を用いるこ
とによって、コイルがトランジスタと抵抗の組み合わせ
で実現でき、半導体集積回路においてインダクタンスを
得ることができるので、本発明のフィルター回路を集積
回路化させることができる。
【0055】
【発明の効果】このように、本発明の周波数依存抵抗器
は、周波数に応じてそのインピーダンスが変化するもの
であり、さらに、固定抵抗器と組み合わせることによっ
て、周波数に対する位相変化を極めて低く抑えて信号を
濾波して取り出すフィルタ回路を提供することができ、
フィルタ回路の位相に関して設計を容易とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における周波数依存
抵抗器を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施の形態における周波数依存
抵抗器を示す回路図
【図3】本発明の第3の実施の形態における周波数依存
抵抗器を示す回路図
【図4】本発明の第4の実施の形態における周波数依存
抵抗器を示す回路図
【図5】本発明の第5の実施の形態における周波数依存
抵抗器を示す回路図
【図6】従来のフィルタ装置を示す回路図
【図7】図6におけるシミュレーション結果を示す図
【図8】図6におけるシミュレーション結果を示す図
【図9】図6におけるシミュレーション結果を示す図
【符号の説明】
1、2 電圧−電流変換器 3、4 リアクタンス性負荷 5 電圧−電流変換器 7〜10 コンデンサ 11〜13 端子 17〜20 コイル 21〜26 トランジスタ 29 抵抗 43、44 リアクタンス性負荷 50 コイル 52 コンデンサ 81〜88 トランジスタ 91〜94 抵抗 97、98 コンデンサ 100 端子 101〜113 電流源 130〜132 抵抗 140〜144 電圧源 160、170 ジャイレータ回路 301〜310 電流源

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1端子と第2端子間に与えられる電圧
    に応じて第2端子と第3端子間に電流の流れを形成する
    第1及び第2の電圧−電流変換手段の第2端子間にリア
    クタンス性素子が接続され、前記第1及び第2の電圧−
    電流変換手段の第3端子間にリアクタンス性負荷が接続
    され、前記第1及び第2の電圧−電流変換手段の第1端
    子間に与えられる電圧に応じて前記第1及び第2の電圧
    −電流変換手段の第3端子間に電圧が出力される位相回
    転器を複数個備え、この複数個の位相回転器を縦続接続
    した縦続接続回路と、前記縦続接続回路の初段の位相回
    転器の第1及び第2の電圧−電流変換手段の第2端子に
    個々に接続された信号端子対と、前記縦続接続回路の初
    段の位相回転器を含めて数えた偶数段目の位相回転器の
    リアクタンス性負荷両端の電圧に応じて前記信号端子対
    に電流を出力する少なくとも1つの電圧−電流変換手段
    を具備した周波数依存抵抗器。
  2. 【請求項2】 リアクタンス性素子が容量素子であり、
    リアクタンス性負荷がインダクタンス素子であることを
    特徴とする請求項1記載の周波数依存抵抗器。
  3. 【請求項3】 リアクタンス性素子がインダクタンス素
    子であり、リアクタンス性負荷が容量素子であることを
    特徴とする請求項1記載の周波数依存抵抗器。
  4. 【請求項4】 リアクタンス性素子が容量素子とインダ
    クタンス素子との並列回路であり、リアクタンス性負荷
    が容量素子とインダクタンス性素子の直列回路であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の周波数依存抵抗器。
  5. 【請求項5】 リアクタンス性素子が容量素子とインダ
    クタンス素子との直列回路であり、インダクタンス性負
    荷が容量素子とインダクタンス素子との並列回路である
    ことを特徴とする請求項1記載の周波数依存抵抗器。
  6. 【請求項6】 第1端子と第2端子間に与えられる電圧
    に応じて第2端子と第3端子間に電流の流れを形成する
    第1及び第2の電圧−電流変換手段の第2端子間にリア
    クタンス性素子が接続され、前記第1及び第2の電圧−
    電流変換手段の第3端子間にリアクタンス性負荷が接続
    され、前記第1及び第2の電圧−電流変換手段の第1端
    子間に与えられる電圧に応じて前記第1及び第2の電圧
    −電流変換手段の第3端子間に電圧が出力される位相回
    転器を複数個備え、この複数個の位相回転器を縦続接続
    した縦続接続回路と、前記縦続接続回路の初段の位相回
    転器の第1及び第2の電圧−電流変換手段の第2端子に
    個々に接続された信号端子対と、前記縦続接続回路の初
    段の位相回転器を含めて数えた偶数段目の位相回転器の
    リアクタンス性負荷両端の電圧に応じて前記信号端子対
    に電流を出力する少なくとも1つの電圧−電流変換手段
    を具備した第1の抵抗器と、 前記第1の抵抗器の信号端子に一端を接続した第2の抵
    抗器とを備え、 前記第1の抵抗器の信号端子対の他方と前記第2の抵抗
    器の他端との間に信号を入力し、前記第1の抵抗器の信
    号端子対または前記第2の抵抗器の両端から出力信号を
    取り出すことを特徴とする周波数依存抵抗器。
  7. 【請求項7】 前記第1の抵抗器の信号端子対に第3の
    抵抗器を接続したことを特徴とする請求項6記載の周波
    数依存抵抗器。
JP27837697A 1997-10-13 1997-10-13 周波数依存抵抗器 Expired - Fee Related JP3189763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27837697A JP3189763B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 周波数依存抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27837697A JP3189763B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 周波数依存抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11122075A JPH11122075A (ja) 1999-04-30
JP3189763B2 true JP3189763B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=17596483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27837697A Expired - Fee Related JP3189763B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 周波数依存抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3189763B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11122075A (ja) 1999-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3304359B2 (ja) 周波数依存抵抗器
JP3189763B2 (ja) 周波数依存抵抗器
JPH06326558A (ja) 反転遅延回路
JPS6376515A (ja) 遅延回路
GB2239753A (en) High-pass filter circuit
JP3189751B2 (ja) 周波数調整装置
JPH0766657A (ja) 遅延等価回路
Schaumann et al. MOS compatible, all-capacitor biquadratic active filters
JPH06152318A (ja) フィルタ回路
US6346860B2 (en) Resonator
JP2007006302A (ja) インピーダンス変換回路と、これを用いたハイパスフィルタ回路および周波数変換回路
JP4125892B2 (ja) 複素バンドパスフィルタ
JP3151385B2 (ja) アクティブフィルタ
JP3148458B2 (ja) アクティブフィルタ
JP3700338B2 (ja) 90度移相器
US20030090315A1 (en) All pass filter
JP3426787B2 (ja) 半導体インダクタ
US20060006930A1 (en) Method for realising an electronic circuit having a desired filter transfer function and electronic circuit architecture for realising such a filter transfer function
JPH03276914A (ja) フィルタ回路
JP3041871B2 (ja) 信号補正回路
JPH0998066A (ja) フィルタ回路
JPH071861B2 (ja) スイツチトキヤパシタ双2次形回路
JPS60247314A (ja) Fdnr形ロ−パスフイルタ
JPH01212910A (ja) タップ付ディレーライン
JPH05308249A (ja) 可変誘導性回路素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees