JPH0766657A - 遅延等価回路 - Google Patents
遅延等価回路Info
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- JPH0766657A JPH0766657A JP23092093A JP23092093A JPH0766657A JP H0766657 A JPH0766657 A JP H0766657A JP 23092093 A JP23092093 A JP 23092093A JP 23092093 A JP23092093 A JP 23092093A JP H0766657 A JPH0766657 A JP H0766657A
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- inductance
- circuit
- capacitor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遅延特性および振幅特性の補正を行うことが
でき、かつ、部品点数が少なくて、回路構成が簡単にで
きる遅延等価回路を提供する。 【構成】 入出力端子Ti,Toと共通端子Tcとから
なる四端子網回路である。入出力端子Ti,To間に、
インダクタンス24,26およびコンデンサ22からな
る並列回路が接続される。この並列回路と共通端子Tc
との間に、インダクタンス28およびコンデンサ30か
らなる直列回路が接続される。さらに、コンデンサ30
と並列に、抵抗32が接続され、遅延等価回路20が形
成される。
でき、かつ、部品点数が少なくて、回路構成が簡単にで
きる遅延等価回路を提供する。 【構成】 入出力端子Ti,Toと共通端子Tcとから
なる四端子網回路である。入出力端子Ti,To間に、
インダクタンス24,26およびコンデンサ22からな
る並列回路が接続される。この並列回路と共通端子Tc
との間に、インダクタンス28およびコンデンサ30か
らなる直列回路が接続される。さらに、コンデンサ30
と並列に、抵抗32が接続され、遅延等価回路20が形
成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遅延等価回路に関し、
特にたとえば、フィルタの通過帯域での遅延特性や振幅
特性の補正を行うための遅延等価回路に関する。
特にたとえば、フィルタの通過帯域での遅延特性や振幅
特性の補正を行うための遅延等価回路に関する。
【0002】
【従来の技術】業務用映像機器やHDTVなどに使用さ
れる高度な信号処理が必要なフィルタでは、通過帯域で
の遅延特性および振幅特性の変動が小さいことが要求さ
れる。そこで、従来は、図8および図9に示す遅延等価
回路および図10に示す振幅補正回路をフィルタに必要
な段数接続していた。
れる高度な信号処理が必要なフィルタでは、通過帯域で
の遅延特性および振幅特性の変動が小さいことが要求さ
れる。そこで、従来は、図8および図9に示す遅延等価
回路および図10に示す振幅補正回路をフィルタに必要
な段数接続していた。
【0003】図8に示す遅延等価回路1は入力端子T
i,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網
回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、
コンデンサ2が接続され、このコンデンサ2と並列に、
インダクタンス3およびインダクタンス4からなる直列
回路が接続される。インダクタンス3およびインダクタ
ンス4の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダク
タンス5およびコンデンサ6からなる直列回路が接続さ
れる。
i,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網
回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、
コンデンサ2が接続され、このコンデンサ2と並列に、
インダクタンス3およびインダクタンス4からなる直列
回路が接続される。インダクタンス3およびインダクタ
ンス4の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダク
タンス5およびコンデンサ6からなる直列回路が接続さ
れる。
【0004】図9に示す遅延等価回路1は入力端子T
i,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網
回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、
インダクタンス7が接続され、このインダクタンス7と
並列に、コンデンサ8およびコンデンサ9からなる直列
回路が接続される。コンデンサ8およびコンデンサ9の
接続中点と共通端子Tcとの間には、コンデンサ10お
よびインダクタンス11からなる直列回路が接続され
る。
i,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網
回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、
インダクタンス7が接続され、このインダクタンス7と
並列に、コンデンサ8およびコンデンサ9からなる直列
回路が接続される。コンデンサ8およびコンデンサ9の
接続中点と共通端子Tcとの間には、コンデンサ10お
よびインダクタンス11からなる直列回路が接続され
る。
【0005】遅延特性の補正をする場合、その周波数お
よび遅延量によって使用する回路が異なる。図8に示す
遅延等価回路1は低周波域における遅延特性の補正に適
し、図9に示す遅延等価回路1は高周波域における遅延
特性の補正に適する。したがって、図8に示す遅延等価
回路1および図9に示す遅延等価回路1を用いれば、図
11に示すように、フィルタの遅延特性を補正すること
ができる。図11において、実線は補正前のLPF(低
域フィルタ)の遅延特性を示し、一点鎖線(A)は図8
に示す遅延等価回路1の特性を示し、一点鎖線(B)は
図9に示す遅延等価回路1の特性を示し、点線は補正後
のLPFの遅延特性を示す。
よび遅延量によって使用する回路が異なる。図8に示す
遅延等価回路1は低周波域における遅延特性の補正に適
し、図9に示す遅延等価回路1は高周波域における遅延
特性の補正に適する。したがって、図8に示す遅延等価
回路1および図9に示す遅延等価回路1を用いれば、図
11に示すように、フィルタの遅延特性を補正すること
ができる。図11において、実線は補正前のLPF(低
域フィルタ)の遅延特性を示し、一点鎖線(A)は図8
に示す遅延等価回路1の特性を示し、一点鎖線(B)は
図9に示す遅延等価回路1の特性を示し、点線は補正後
のLPFの遅延特性を示す。
【0006】図10に示す振幅補正回路12は入力端子
Ti,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子
網回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間に
は、インダクタンス13が接続され、このインダクタン
ス13と並列に、コンデンサ14が接続され、さらに、
インダクタンス13と並列に、抵抗15および抵抗16
からなる直列回路が接続される。抵抗15および抵抗1
6の接続中点と共通端子Tcとの間には、抵抗17,イ
ンダクタンス18およびコンデンサ19からなる直列回
路が接続される。
Ti,出力端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子
網回路である。入力端子Tiと出力端子Toとの間に
は、インダクタンス13が接続され、このインダクタン
ス13と並列に、コンデンサ14が接続され、さらに、
インダクタンス13と並列に、抵抗15および抵抗16
からなる直列回路が接続される。抵抗15および抵抗1
6の接続中点と共通端子Tcとの間には、抵抗17,イ
ンダクタンス18およびコンデンサ19からなる直列回
路が接続される。
【0007】この振幅補正回路12を用いれば、フィル
タの振幅特性を補正することができる。
タの振幅特性を補正することができる。
【0008】従来は、図8に示す遅延等価回路1および
図9に示す遅延等価回路1を用いて、遅延特性を補正
し、図10に示す振幅補正回路12を用いて、振幅特性
を補正していた。
図9に示す遅延等価回路1を用いて、遅延特性を補正
し、図10に示す振幅補正回路12を用いて、振幅特性
を補正していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、フィルタに遅延等価回路および振幅補正回路を必要
な段数接続する必要があるため、部品点数が多くなり、
回路構成が複雑になるという問題点があった。
は、フィルタに遅延等価回路および振幅補正回路を必要
な段数接続する必要があるため、部品点数が多くなり、
回路構成が複雑になるという問題点があった。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、遅
延特性および振幅特性の補正を行うことができ、かつ、
部品点数が少なくて、回路構成が簡単にできる遅延等価
回路を提供することである。
延特性および振幅特性の補正を行うことができ、かつ、
部品点数が少なくて、回路構成が簡単にできる遅延等価
回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入出力端
子と共通端子とからなる四端子網回路である遅延等価回
路であって、入出力端子間に接続されたインダクタンス
およびコンデンサからなる並列回路と、並列回路と共通
端子との間に接続される別のインダクタンスおよび別の
コンデンサからなる直列回路とを含み、別のコンデンサ
と並列に、抵抗が接続された、遅延等価回路である。
子と共通端子とからなる四端子網回路である遅延等価回
路であって、入出力端子間に接続されたインダクタンス
およびコンデンサからなる並列回路と、並列回路と共通
端子との間に接続される別のインダクタンスおよび別の
コンデンサからなる直列回路とを含み、別のコンデンサ
と並列に、抵抗が接続された、遅延等価回路である。
【0012】第2の発明は、入出力端子と共通端子とか
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続された2つのインダクタンスおよびコン
デンサからなる並列回路と、並列回路と共通端子との間
に接続される別のインダクタンスおよび別のコンデンサ
からなる直列回路とを含み、別のコンデンサと並列に、
抵抗が接続され、2つのインダクタンス間の結合係数K
=−0.6〜−0.4とした、遅延等価回路である。
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続された2つのインダクタンスおよびコン
デンサからなる並列回路と、並列回路と共通端子との間
に接続される別のインダクタンスおよび別のコンデンサ
からなる直列回路とを含み、別のコンデンサと並列に、
抵抗が接続され、2つのインダクタンス間の結合係数K
=−0.6〜−0.4とした、遅延等価回路である。
【0013】第3の発明は、入出力端子と共通端子とか
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続されたインダクタンスおよびコンデンサ
からなる並列回路と、並列回路と共通端子との間に接続
される別のインダクタンスおよび絶縁抵抗が小さい別の
コンデンサからなる直列回路とを含む、遅延等価回路で
ある。
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続されたインダクタンスおよびコンデンサ
からなる並列回路と、並列回路と共通端子との間に接続
される別のインダクタンスおよび絶縁抵抗が小さい別の
コンデンサからなる直列回路とを含む、遅延等価回路で
ある。
【0014】第4の発明は、入出力端子と共通端子とか
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続された2つのインダクタンスおよびコン
デンサからなる並列回路と、並列回路と共通端子との間
に接続される別のインダクタンスおよび絶縁抵抗が小さ
い別のコンデンサからなる直列回路とを含み、2つのイ
ンダクタンス間の結合係数K=−0.6〜−0.4とし
た、遅延等価回路である。
らなる四端子網回路である遅延等価回路であって、入出
力端子間に接続された2つのインダクタンスおよびコン
デンサからなる並列回路と、並列回路と共通端子との間
に接続される別のインダクタンスおよび絶縁抵抗が小さ
い別のコンデンサからなる直列回路とを含み、2つのイ
ンダクタンス間の結合係数K=−0.6〜−0.4とし
た、遅延等価回路である。
【0015】
【作用】フィルタの遅延特性の補正を行うための遅延等
価回路に、振幅補正機能を付与することによって、遅延
等価回路を用いて、遅延特性および振幅特性の補正を行
うことができる。
価回路に、振幅補正機能を付与することによって、遅延
等価回路を用いて、遅延特性および振幅特性の補正を行
うことができる。
【0016】
【発明の効果】この発明にかかる遅延等価回路を用いれ
ば、フィルタの遅延特性および振幅特性の補正を行うこ
とができ、かつ、部品点数が少なくてすみ、回路構成が
簡単にできる。
ば、フィルタの遅延特性および振幅特性の補正を行うこ
とができ、かつ、部品点数が少なくてすみ、回路構成が
簡単にできる。
【0017】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す回路図であ
る。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子Toお
よび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入力端
子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ22が接
続され、このコンデンサ22と並列に、インダクタンス
24およびインダクタンス26からなる直列回路が接続
される。インダクタンス24およびインダクタンス26
の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタンス
28およびコンデンサ30からなる直列回路が接続され
る。さらに、コンデンサ30と並列に、抵抗32が接続
される。なお、この実施例において、インダクタンス2
4およびインダクタンス26の結合係数K=1である。
る。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子Toお
よび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入力端
子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ22が接
続され、このコンデンサ22と並列に、インダクタンス
24およびインダクタンス26からなる直列回路が接続
される。インダクタンス24およびインダクタンス26
の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタンス
28およびコンデンサ30からなる直列回路が接続され
る。さらに、コンデンサ30と並列に、抵抗32が接続
される。なお、この実施例において、インダクタンス2
4およびインダクタンス26の結合係数K=1である。
【0019】フィルタの通過帯域の振幅特性は、素子の
Q値が低いと、図2に示すように、右下がりになる。し
たがって、フィルタの振幅特性をフラットに近づけるた
めには、遅延等価回路20の振幅特性を左下がりにして
やればよい。この遅延等価回路20を用いれば、フィル
タの遅延特性を補正することができるのみならず、フィ
ルタの振幅特性を補正することができる。
Q値が低いと、図2に示すように、右下がりになる。し
たがって、フィルタの振幅特性をフラットに近づけるた
めには、遅延等価回路20の振幅特性を左下がりにして
やればよい。この遅延等価回路20を用いれば、フィル
タの遅延特性を補正することができるのみならず、フィ
ルタの振幅特性を補正することができる。
【0020】この実施例によれば、コンデンサ30と並
列に、抵抗32を接続することによって、遅延等価回路
20に振幅補正機能を持たせることができる。そのた
め、この実施例によれば、部品点数が少なくて、回路構
成が簡単にでき、フィルタの小型化およびコストダウン
が可能である。
列に、抵抗32を接続することによって、遅延等価回路
20に振幅補正機能を持たせることができる。そのた
め、この実施例によれば、部品点数が少なくて、回路構
成が簡単にでき、フィルタの小型化およびコストダウン
が可能である。
【0021】図3はこの発明の他の実施例を示す回路図
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ34
が接続され、このコンデンサ34と並列に、インダクタ
ンス36およびインダクタンス38からなる直列回路が
接続される。インダクタンス36およびインダクタンス
38の接続中点と共通端子Tcとの間には、コンデンサ
40が接続される。さらに、コンデンサ40と並列に、
抵抗42が接続される。なお、この実施例において、イ
ンダクタンス36およびインダクタンス38の結合係数
K=−0.6〜−0.4である。
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ34
が接続され、このコンデンサ34と並列に、インダクタ
ンス36およびインダクタンス38からなる直列回路が
接続される。インダクタンス36およびインダクタンス
38の接続中点と共通端子Tcとの間には、コンデンサ
40が接続される。さらに、コンデンサ40と並列に、
抵抗42が接続される。なお、この実施例において、イ
ンダクタンス36およびインダクタンス38の結合係数
K=−0.6〜−0.4である。
【0022】図1に示す遅延等価回路20において、イ
ンダクタンス24およびインダクタンス26の結合係数
K=1であるが、実際には、結合係数K=1を実現する
のは難しく、結合係数K=0.99位となる。そのた
め、図1に示す遅延等価回路20では、損失が発生し、
抵抗32を接続することによる効果が一定しない。それ
に対し、図3に示す遅延等価回路20では、結合係数K
の値が計算で合わせられる。そして、その結合係数Kの
値に対応させた抵抗値の抵抗42を接続すればよいの
で、損失が発生せず、抵抗42を接続することによる効
果が安定して得られる。また、図3に示す遅延等価回路
20では、インダクタンス36およびインダクタンス3
8の接続中点と抵抗42との間に、コイルがないので、
浮遊容量や配線によるコイルおよび抵抗の影響がなく、
抵抗42を付加する効果が大きい。
ンダクタンス24およびインダクタンス26の結合係数
K=1であるが、実際には、結合係数K=1を実現する
のは難しく、結合係数K=0.99位となる。そのた
め、図1に示す遅延等価回路20では、損失が発生し、
抵抗32を接続することによる効果が一定しない。それ
に対し、図3に示す遅延等価回路20では、結合係数K
の値が計算で合わせられる。そして、その結合係数Kの
値に対応させた抵抗値の抵抗42を接続すればよいの
で、損失が発生せず、抵抗42を接続することによる効
果が安定して得られる。また、図3に示す遅延等価回路
20では、インダクタンス36およびインダクタンス3
8の接続中点と抵抗42との間に、コイルがないので、
浮遊容量や配線によるコイルおよび抵抗の影響がなく、
抵抗42を付加する効果が大きい。
【0023】図4はこの発明のさらに他の実施例を示す
回路図である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力
端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網回路であ
る。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、インダク
タンス44が接続され、このインダクタンス44と並列
に、コンデンサ46およびコンデンサ48からなる直列
回路が接続される。コンデンサ46およびコンデンサ4
8の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタン
ス50およびコンデンサ52からなる直列回路が接続さ
れる。さらに、コンデンサ52と並列に、抵抗54が接
続される。
回路図である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力
端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網回路であ
る。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、インダク
タンス44が接続され、このインダクタンス44と並列
に、コンデンサ46およびコンデンサ48からなる直列
回路が接続される。コンデンサ46およびコンデンサ4
8の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタン
ス50およびコンデンサ52からなる直列回路が接続さ
れる。さらに、コンデンサ52と並列に、抵抗54が接
続される。
【0024】図1に示す遅延等価回路20は低周波域に
おける遅延特性および振幅特性の補正に適し、図4に示
す遅延等価回路20は高周波域における遅延特性および
振幅特性の補正に適する。図4に示す遅延等価回路20
を用いても、フィルタの遅延特性を補正することができ
るのみならず、フィルタの振幅特性を補正することがで
きる。
おける遅延特性および振幅特性の補正に適し、図4に示
す遅延等価回路20は高周波域における遅延特性および
振幅特性の補正に適する。図4に示す遅延等価回路20
を用いても、フィルタの遅延特性を補正することができ
るのみならず、フィルタの振幅特性を補正することがで
きる。
【0025】図5はこの発明の別の実施例を示す回路図
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ56
が接続され、このコンデンサ56と並列に、インダクタ
ンス58およびインダクタンス60からなる直列回路が
接続される。インダクタンス58およびインダクタンス
60の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタ
ンス62およびコンデンサ64からなる直列回路が接続
される。このコンデンサ64としては、絶縁抵抗(I
R)の小さいコンデンサが用いられる。なお、この実施
例において、インダクタンス56およびインダクタンス
58の結合係数K=1である。
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデンサ56
が接続され、このコンデンサ56と並列に、インダクタ
ンス58およびインダクタンス60からなる直列回路が
接続される。インダクタンス58およびインダクタンス
60の接続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタ
ンス62およびコンデンサ64からなる直列回路が接続
される。このコンデンサ64としては、絶縁抵抗(I
R)の小さいコンデンサが用いられる。なお、この実施
例において、インダクタンス56およびインダクタンス
58の結合係数K=1である。
【0026】図6はこの発明のさらに別の実施例を示す
回路図である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力
端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網回路であ
る。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデン
サ66が接続され、このコンデンサ66と並列に、イン
ダクタンス68およびインダクタンス70からなる直列
回路が接続される。インダクタンス68およびインダク
タンス70の接続中点と共通端子Tcとの間には、コン
デンサ72が接続される。このコンデンサ72として
は、絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサが用いられ
る。なお、この実施例において、インダクタンス68お
よびインダクタンス70の結合係数K=−0.6〜−
0.4である。
回路図である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力
端子Toおよび共通端子Tcからなる四端子網回路であ
る。入力端子Tiと出力端子Toとの間には、コンデン
サ66が接続され、このコンデンサ66と並列に、イン
ダクタンス68およびインダクタンス70からなる直列
回路が接続される。インダクタンス68およびインダク
タンス70の接続中点と共通端子Tcとの間には、コン
デンサ72が接続される。このコンデンサ72として
は、絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサが用いられ
る。なお、この実施例において、インダクタンス68お
よびインダクタンス70の結合係数K=−0.6〜−
0.4である。
【0027】図7はこの発明の他の実施例を示す回路図
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、インダクタンス
74が接続され、このインダクタンス74と並列に、コ
ンデンサ76およびコンデンサ78からなる直列回路が
接続される。コンデンサ76およびコンデンサ78の接
続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタンス80
およびコンデンサ82からなる直列回路が接続される。
このコンデンサ82としては、絶縁抵抗(IR)の小さ
いコンデンサが用いられる。
である。遅延等価回路20は入力端子Ti,出力端子T
oおよび共通端子Tcからなる四端子網回路である。入
力端子Tiと出力端子Toとの間には、インダクタンス
74が接続され、このインダクタンス74と並列に、コ
ンデンサ76およびコンデンサ78からなる直列回路が
接続される。コンデンサ76およびコンデンサ78の接
続中点と共通端子Tcとの間には、インダクタンス80
およびコンデンサ82からなる直列回路が接続される。
このコンデンサ82としては、絶縁抵抗(IR)の小さ
いコンデンサが用いられる。
【0028】図5に示す遅延等価回路20では、インダ
クタンス58およびインダクタンス60の接続中点と共
通端子Tcとの間に接続されるコンデンサ64として、
絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサが用いられる。同
様に、図6に示す遅延等価回路20では、インダクタン
ス68およびインダクタンス70の接続中点と共通端子
Tcとの間に接続されるコンデンサ72として、絶縁抵
抗(IR)の小さいコンデンサが用いられる。さらに、
図7に示す遅延等価回路20では、コンデンサ76およ
びコンデンサ78の接続中点と共通端子Tcとの間に接
続されるコンデンサ82として、絶縁抵抗(IR)の小
さいコンデンサが用いられる。このように、遅延等価回
路20において、コンデンサと並列に、抵抗を接続する
代わりに、絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサを用い
てもよい。
クタンス58およびインダクタンス60の接続中点と共
通端子Tcとの間に接続されるコンデンサ64として、
絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサが用いられる。同
様に、図6に示す遅延等価回路20では、インダクタン
ス68およびインダクタンス70の接続中点と共通端子
Tcとの間に接続されるコンデンサ72として、絶縁抵
抗(IR)の小さいコンデンサが用いられる。さらに、
図7に示す遅延等価回路20では、コンデンサ76およ
びコンデンサ78の接続中点と共通端子Tcとの間に接
続されるコンデンサ82として、絶縁抵抗(IR)の小
さいコンデンサが用いられる。このように、遅延等価回
路20において、コンデンサと並列に、抵抗を接続する
代わりに、絶縁抵抗(IR)の小さいコンデンサを用い
てもよい。
【図1】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】フィルタの振幅特性を示すグラフである。
【図3】この発明の他の実施例を示す回路図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図5】この発明の別の実施例を示す回路図である。
【図6】この発明のさらに別の実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図7】この発明の他の実施例を示す回路図である。
【図8】従来の遅延等価回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図9】従来の遅延等価回路の他の例を示す回路図であ
る。
る。
【図10】従来の振幅補正回路を示す回路図である。
【図11】図8に示す遅延等価回路および図9に示す遅
延等価回路を用いて、フィルタの遅延特性を補正した状
態を示すグラフである。
延等価回路を用いて、フィルタの遅延特性を補正した状
態を示すグラフである。
20 遅延等価回路 22,30,34,40,46,48,52,56,6
4,66,72,76,78,82 コンデンサ 24,26,28,36,38,44,50,58,6
0,62,68,70,74,80 インダクタンス 32,42,54 抵抗 Ti 入力端子 To 出力端子 Tc 共通端子
4,66,72,76,78,82 コンデンサ 24,26,28,36,38,44,50,58,6
0,62,68,70,74,80 インダクタンス 32,42,54 抵抗 Ti 入力端子 To 出力端子 Tc 共通端子
Claims (4)
- 【請求項1】 入出力端子と共通端子とからなる四端子
網回路である遅延等価回路であって、 前記入出力端子間に接続されたインダクタンスおよびコ
ンデンサからなる並列回路、および前記並列回路と前記
共通端子との間に接続される別のインダクタンスおよび
別のコンデンサからなる直列回路を含み、 前記別のコンデンサと並列に、抵抗が接続された、遅延
等価回路。 - 【請求項2】 入出力端子と共通端子とからなる四端子
網回路である遅延等価回路であって、 前記入出力端子間に接続された2つのインダクタンスお
よびコンデンサからなる並列回路、および前記並列回路
と前記共通端子との間に接続される別のインダクタンス
および別のコンデンサからなる直列回路を含み、 前記別のコンデンサと並列に、抵抗が接続され、 前記2つのインダクタンス間の結合係数K=−0.6〜
−0.4とした、遅延等価回路。 - 【請求項3】 入出力端子と共通端子とからなる四端子
網回路である遅延等価回路であって、 前記入出力端子間に接続されたインダクタンスおよびコ
ンデンサからなる並列回路、および前記並列回路と前記
共通端子との間に接続される別のインダクタンスおよび
絶縁抵抗が小さい別のコンデンサからなる直列回路を含
む、遅延等価回路。 - 【請求項4】 入出力端子と共通端子とからなる四端子
網回路である遅延等価回路であって、 前記入出力端子間に接続された2つのインダクタンスお
よびコンデンサからなる並列回路、および前記並列回路
と前記共通端子との間に接続される別のインダクタンス
および絶縁抵抗が小さい別のコンデンサからなる直列回
路を含み、 前記2つのインダクタンス間の結合係数K=−0.6〜
−0.4とした、遅延等価回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23092093A JPH0766657A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 遅延等価回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23092093A JPH0766657A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 遅延等価回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0766657A true JPH0766657A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16915358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23092093A Pending JPH0766657A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 遅延等価回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0766657A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6788169B1 (en) * | 1999-12-29 | 2004-09-07 | Broadband Royalty Corporation | Amplifier composite triple beat (CTB) reduction by phase filtering |
CN100454758C (zh) * | 2004-12-15 | 2009-01-21 | Tdk株式会社 | 电涌吸收电路和层叠电涌吸收部件 |
JP2010278513A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Yokogawa Electric Corp | 波形補正回路およびそれを用いた半導体試験装置 |
JP2018129683A (ja) * | 2017-02-08 | 2018-08-16 | 太陽誘電株式会社 | フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP23092093A patent/JPH0766657A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6788169B1 (en) * | 1999-12-29 | 2004-09-07 | Broadband Royalty Corporation | Amplifier composite triple beat (CTB) reduction by phase filtering |
US7474150B2 (en) | 1999-12-29 | 2009-01-06 | Broadband Royalty Corporation | Amplifier composite triple beat (CTB) reduction by phase filtering |
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