JP3189586U - 曲線側溝、及び側溝構造体 - Google Patents

曲線側溝、及び側溝構造体 Download PDF

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神谷 徳昭
徳昭 神谷
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Abstract

【課題】段差を生じさせないで直線側溝と連結することができる曲線側溝及び溝構造体を提供する。【解決手段】曲線側溝は、端部同士を連結した複数の曲線用セグメント2から構成される。各セグメント2は、2つの側壁部を有し且つ水路を構成する溝本体3と、通水口を路面に臨出させて通水口から路面の水を前記溝本体3内に誘導する通水部4と、を有する。溝本体3は、一方の側壁部が溝本体3の長手方向に対して曲線状に形成されているとともに、溝本体3の長手方向における両端が長手方向に対して斜めに形成される。通水部4は、溝本体3の長手方向に対して曲線状に形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、道路や駐車場等の湾曲した路面に設置される曲線側溝及び側溝構造体に関する。
路面に設けられる側溝は、主としてコンクリート製であるが、湾曲した路面に好適に設置できる金属製の側溝も知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の金属製の側溝は、複数の金属製のセグメントの連結体から構成され、各セグメントが、水路を構成する溝本体と、通水口を路面に臨出させて通水口から路面の水を溝本体内に誘導する通水部とを備え、溝本体が直線状に形成され、溝本体の長手方向における両端部が長手方向に対して斜めに形成され、通水部が溝本体の長手方向に対して曲線状に形成されている。
前記曲線状の通水部を有する曲線用セグメントを複数連結して構成される側溝は、全体として略曲線状となるので、湾曲した場所に好適に設置できる。他方、直線の場所には、直線状の通水部を有する直線用セグメントを複数連結した直線側溝が設置される。前記湾曲した場所と直線の場所の境界において、前記曲線用セグメントの端部と直線用セグメントの端部を連結し、曲線側溝と直線側溝を繋ぐことにより、直線から湾曲に至る場所での側溝構造体を構築できる。この際、曲線用セグメントの通水部の端部と直線用セグメントの通水部の端部が一致するように、前記曲線用セグメントと直線用セグメントは連結される。
特許文献1において用いられている直線用セグメントは、曲線用セグメントと直線用セグメントを連結した際に、曲線用セグメントの通水部の端部と直線用セグメントの通水部の端部が一致するように、通水部が比較的中央寄りに配置されている。つまり、特許文献1に開示された直線用セグメントは、それに開示された曲線用セグメントの専用品と言える。
ところが、特許文献1の曲線用セグメント専用品ではない直線用セグメントに、特許文献1の曲線用セグメントを連結すると、両者の境界に段差が生じるという問題点がある。
具体的には、特許文献1の専用品ではない直線用セグメントとして、従来より、図11及び図12に示すような、コンクリート製セグメント7(コンクリート製の側溝)が用いられている。このコンクリート製セグメント7は、上面視直線状で且つ断面視略U字状の上面開口型の溝部材71と、このコンクリート製の溝部材71の開口を塞ぐコンクリート製の蓋部材72と、からなる。蓋部材72の中央部には、溝部材71の長手方向に直線状に延びる縁石部721が突設され、さらに、前記縁石部721の一方基部における蓋部材72には、溝部材71に通じる複数の通水孔74が所定間隔を開けて縁石部721に沿って形成されている。この通水孔74は、溝部材71の一方の側壁部711の内面711aの延長線上又はその延長線の内側近傍に配置されている。
このようなコンクリート製セグメント7の通水孔74に特許文献1の曲線用セグメント9の通水部94が一致するように、コンクリート製セグメント7に曲線用セグメント9を連結すると、図13に示すように、曲線用セグメント9の溝本体91の一方の側壁部911の内面911aとコンクリート製セグメント7の一方の側壁部711の内面711aが一致しない側溝構造体が得られる。このため、曲線用セグメント9とコンクリート製セグメント7の境界において、内面が不連続となり、曲線用セグメント9の一方の側壁部911の内面911aとコンクリート製溝部材71の端面71bとの間に、段差Dが生じる。このような段差Dが生じると、そこに泥などが堆積し易くなる。水路に堆積した泥などは、メンテナンス時に、高圧洗浄機を用いて高圧水を一方向から水路の長手方向沿って吹き付けることによって除去されるが、前記のような段差Dに堆積した泥などは、一方向から吹き付ける高圧水で除去できない場合がある。
実用新案登録第3184567号公報
本考案の目的は、段差を生じさせないで直線側溝と連結することができる曲線側溝及び側溝構造体を提供することである。
本考案者は、上記問題点に鑑みて、図14に示すように、直線側溝を構成するコンクリート製セグメント7の端部と曲線側溝を構成する曲線用セグメント9の端部との間に、スペーサーCを介在させることを検討した。このようなスペーサーCにより、両セグメント7,9の境界において側壁部の内面が連続し、段差を解消できる。しかしながら、この場合、セグメント以外に、スペーサーを準備しなければならない上、スペーサーの取り付け作業も必要となる。そこで、本考案者は、このようなスペーサーを用いないで、上記目的を達成できる曲線側溝を創作したものである。
本考案の曲線側溝は、端部同士を連結した複数のセグメントから構成され、前記各セグメントは、2つの側壁部を有し且つ水路を構成する溝本体と、通水口を路面に臨出させて通水口から路面の水を前記溝本体内に誘導する通水部と、を有し、前記溝本体は、一方の側壁部が溝本体の長手方向に対して曲線状に形成されているとともに、前記溝本体の長手方向における両端が長手方向に対して斜めに形成され、前記通水部は、前記溝本体の長手方向に対して曲線状に形成されている。
好ましくは、前記各セグメントの境界において一方の側壁部の内面が連続して曲線状を成している。
本考案の別の局面によれば、側溝構造体を提供する。
本考案の側溝構造体は、上記曲線側溝と、端部同士を連結した複数のコンクリート製セグメントから構成された直線側溝と、を有し、前記コンクリート製セグメントが、2つの側壁部を有する上面開口型の溝部材であって水路を構成する溝部材と、縁石部が突設され且つ前記縁石部の一方基部に通水孔が設けられた蓋部材であって前記溝部材の上面開口を閉塞する蓋部材と、を有し、前記曲線側溝のセグメントの端部と前記直線側溝のコンクリート製セグメントの端部が連結され、曲線側溝の通水部と直線側溝の通水孔が連続しているとともに、曲線側溝の一方の側壁部の内面と直線側溝の一方の側壁部の内面が連続している。
本考案の曲線側溝は、(スペーサーのような別部材を用いずに)直線側溝と直接的に、通水部を直線側溝の通水孔と一致させるように連結しても、直線側溝と曲線側溝の境界において段差が生じなくなる。
本考案の曲線側溝と直線側溝から構成される側溝構造体は、水路内に溜まった泥などを簡単に除去でき、メンテナンスに優れている。
本考案の1つの実施形態に係る曲線側溝の平面図。 曲線側溝を構成する1つの曲線用セグメントの平面図。 同セグメントの左側面図。 図2のIV−IV線で切断した断面図(同セグメントを縦方向で切断した断面図)。 図3のV−V線で切断した断面図(同セグメントを水平方向で切断し、それを上方に見た断面図)。 本考案の1つの実施形態に係る側溝構造体の概略参考図。 図6のVII−VII線で切断した断面図(側溝構造体を水平方向で切断し、それを下方に見た断面図)。ただし、通水部と通水孔の位置関係を分かりやすくするために、便宜上、通水部及び通水孔を二点鎖線で示している。 他の実施形態に係るコンクリート製セグメントを縦方向で切断した断面図。 本考案の他の実施形態に係る曲線用セグメントの左側面図。 同セグメントを縦方向で切断した断面図(同セグメントを図2のIV−IV線と同一箇所で切断した断面図)。 従来の側溝構造体の概略平面図。 図11のXII−XII線で切断した断面図(コンクリート製セグメントを縦方向で切断した断面図)。 従来の側溝構造体の直線側溝と曲線側溝の連結部分を水平方向で切断し、それを下方に見た断面図。ただし、通水部と通水孔の位置関係を分かりやすくするために、便宜上、通水部及び通水孔を二点鎖線で示している。 直線側溝と曲線側溝の間にスペーサーを介在させた側溝構造体を水平方向で切断した断面図。
本考案の曲線側溝1は、金属製(例えば、鋼製)の側溝であり、車道及び歩道が湾曲している曲線状の場所に設置可能である。
曲線側溝1は、図1に示すように、所要長さを有する複数の曲線用セグメント2の端部同士を連結することにより構成されている。図1では、4つの曲線用セグメント2から構成された曲線側溝1を例示しているが、曲線側溝1を構成するセグメント2の数は、特に限定されず、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。
各曲線用セグメント2は、両端の開き角度が所要角度となるように形成されている。図示例では、曲線用セグメント2の端部の連結により構成される曲線側溝1が全体として約1/4円となるように、各曲線用セグメント2の両端の開き角度は、約22.5度に設定されている。もっとも、曲線用セグメント2の両端の開き角度は、連結するセグメントの数、設置される曲線部分の曲率などに応じて適宜設定される。
曲線用セグメント2は、図2乃至図5に示すように、水路を構成する溝本体3と、通水口を路面に臨出させて通水口から路面の水を前記溝本体3内に誘導する通水部4と、を有する。好ましくは、曲線用セグメント2は、長手方向中心線(図2のIV−IV線)を基準にして左右対称形である。
溝本体3及び通水部4は、一方向に長手方向としている。溝本体3の長手方向における両端は、長手方向に対して切断面が斜めとなるように切断されている。より詳しくは、溝本体3の長手方向における両端は、一端の切断面と他端の切断面とが水平面において鋭角となるように切断されている。そのため、曲線用セグメント2は、図2に示す平面視にて略台形状を呈している。上述のように、曲線用セグメント2の両端の開き角度が22.5度の場合、各切断面は、長手方向に対して11.25度となっている。
溝本体3は、2つの側壁部31,32と下面部33と上面部34とを有する管状体からなり、その両端は開口されている。なお、溝本体3の上面部34には、前記通水部4に連通する細長い開口が長手方向に対して曲線状に形成されている。
溝本体3の一方の側壁部31は、図2及び図5に示すように、長手方向に対して曲線状(平面視にて曲線状)に形成された湾曲面とされている。具体的には、溝本体3の一方の側壁部31は、通水部4の曲線と同じ向き(曲線と同じ向きとは、曲線の膨らむ方向が同じという意味である)の曲線状に形成され、好ましくは、通水部4の曲線と同じ向きで且つ同じ曲率の曲線状に形成されている。他方、溝本体3の他方の側壁部32は、長手方向に直線状(平面視で直線状)に形成された平坦面とされている。前記溝本体3の一方の側壁部31は、曲線用セグメント2の設置時に車道側に位置する側壁部であることが好ましく、前記溝本体3の他方の側壁部32は、設置時に歩道側に位置する側壁部であることが好ましい。溝本体3の下面部33と上面部34は、それぞれ平坦面であり、互いに平行に配置されている。溝本体3の一方の側壁部31及び他方の側壁部32は、下面部33と上面部34の間に略垂直で介在されている。
前記下面部33、一方の側壁部31、他方の側壁部32及び上面部34は、1枚の金属板を折り曲げ加工して一体的に形成することもできる。もっとも、一方の側壁部31が湾曲面であるので、加工性の観点から、少なくとも一方の側壁部31は、別の金属板にて形成することが好ましい。図示例では、下面部33、他方の側壁部32及び上面部34は、1枚の金属板を略コの字状に折り曲げて一体的に形成され、一方の側壁部31は、これとは別個の金属板であって、湾曲させた金属板から形成されている。そして、この湾曲金属板からなる一方の側壁部31の下端を、略コの字状の金属板からなる下面部33の先端に接合手段によって固着することにより、溝本体3が構成されている。本考案において、接合手段としては、代表的には、溶接が挙げられるが、リベット止め、ビス止めなどを用いることもできる。
また、上面部34の先端は、曲線状に形成されているが、一方の側壁部31の内面31aに接しておらず、上面部34の先端と一方の側壁部31との間には、隙間が設けられている。この隙間は、通水部4に連通する上記の細長い開口に相当する。
前記通水部4は、所要間隔を開けて並設された一対の通水板41,42から構成されている。つまり、通水部4は、一対の通水板41,42の間の空間である。一対の通水板41,42は、溝本体3の長手方向両端にまで延び、前記隙間を有して平行に並設されている。一対の通水板41,42は、長手方向に対して曲線状(平面視にて曲線状)に形成された湾曲面であり、好ましくは、一方の側壁部31の曲線と同じ向きで且つ同じ曲率の曲線状に形成されている。
一方の通水板41は、溝本体3を構成する一方の側壁部31の上縁に沿って配置され、他方の通水板42は、溝本体3を構成する上面部34の先端に沿って配置されている。一方の通水板41は、一方の側壁部31と別個の湾曲金属板で形成し、この湾曲金属板を一方の側壁部31の上縁に接合手段によって固着することにより構成されていてもよいが、好ましくは、図3及び図4に示すように、一方の通水板41と一方の側壁部31は1枚の湾曲金属板から一体的に形成される。つまり、一方の側壁部31を上面部34よりも上方に突出させることにより、一方の通水板41が形成されている。他方の通水板42は、上面部34と一体的に形成されていてもよいが、湾曲面であるので、加工性の観点から、他方の通水板42は、好ましくは上面部34とは別の金属板にて形成される。図示例では、他方の通水板42は、上面部34とは別個の湾曲金属板からなり、その湾曲金属板の下端を、湾曲状の上面部34の先端に接合手段によって固着することにより構成されている。
上記のような曲線用セグメント2は、図2及び図5に示すように、溝本体3の長手方向全体に亘って通水部4が曲線状に延びている。さらに、溝本体3の一方の側壁部31も同様に、溝本体3の長手方向全体に亘って曲線状に延びている。そして、通水部4を構成する一方の通水板41の内面が、溝本体3の一方の側壁部31の内面31aと同一平面上に存在している。このため、平面視にて、溝本体3の長手方向全体に亘って、通水部4と一方の側壁部31の内面31aとは近接している。つまり、通水部4は、一方の側壁部31の内面31aの延長線上に又はその延長線の内側近傍に位置している。通水部4の幅方向中心と一方の側壁部31の内面31aの延長線との間の長さL1は(図4参照)、例えば、3mm〜30mmであり、好ましくは5mm〜20mmである。より好ましくは、通水部4の幅方向中心と一方の側壁部31の内面31aの延長線との間の長さL1は、後述する直線側溝の通水孔の幅方向中心と一方の側壁部の内面の延長線との間の長さと同じに形成される。
なお、一対の通水板41,42の間隔(つまり、通水部の幅)は、その上端部にグレーチングを設置せずとも支障がない狭い間隔に設定されているが、必要に応じて、その間隔を調整するために、狭窄体51を設けてもよい。図示例では、一方の通水板41の上端部の内面に沿って、湾曲金属板からなる狭窄体51が接合手段によって固着されている。この狭窄体51は、通水板41を補強する補強材として機能していると共に、通水部4の目詰まりを防止している。詳しくは、図示例では、通水部4の幅は、上下方向において均等であるが、道路から通水部4に雨水が流れ込むと、その雨水に混じっている泥などが通水部4の上方部に溜まり、それが自然に落下せず、通水部4が早期に詰まりやすくなる。このため、通水部4は、その幅が上方部で小さく且つ下方部で大きいことが好ましく、特に、通水部4は、その幅が上方から下方に向かうに従って次第に大きくなるように形成されていることがより好ましい。このように上方から下方に向かうに従って次第に幅が大きい通水部4は、(1)通水板41を、上下方向に延びる通水板42に対して傾斜させて配置する、(2)通水板42を、上下方向に延びる通水板41に対して傾斜させて配置する、(3)一対の通水板41,42を互いに傾斜させ、側面から見てハの字状に配置させる、などの方法によって形成できる。しかしながら、通水板を傾斜させて配置することは、加工性の観点からコストアップになる。このため、上記狭窄体51を設けることにより、上方部の幅が下方部の幅よりも小さい通水部4を簡単に得ることができ、通水部4の早期詰まりを抑制できる。
また、一対の通水板41,42の間には、長手方向に所定間隔を開けて複数の連結体52が設けられていることが好ましい。この連結体52は、一対の通水板41,42のそれぞれの内面に接合手段によって固着されている。曲線用セグメント2に荷重が掛かった際に、一対の通水板41,42が変形して通水部4が部分的に狭くなるおそれがあるが、前記連結体52を設けておくことにより、一対の通水板41,42の間隔(通水部4の幅)を保持することができる。
さらに、溝本体3の強度を上げるために、溝本体3には、長手方向の適所に補強リブ53が設けられていることが好ましい。図示例では、2つの補強リブ53が、上面部34から他方の側壁部32に亘って幅方向に沿って所定間隔を開けて配置され、接合手段によって溝本体3に固着されている。
また、曲線用セグメント2は、隣接する曲線用セグメント2同士を連結するために、長手方向両端に設けられたフランジ54を有する。フランジ54は、溝本体3の下面部33を除く開口端縁から三方に広がる形態のフランジ54である。もっとも、厳密には、前記三方に広がるフランジ54は、通水部4に対応する箇所において切り欠かれている。フランジ54は、接合手段によって溝本体3の一方の側壁部31、他方の側壁部32及び上面部34に固着されている。また、フランジ54の面内には、適宜な箇所に貫通孔が形成されている。この貫通孔は、隣り合う曲線用セグメント2のフランジ54同士を連結すべく、締結具(ボルトなど)を挿入するための孔である。図1に示すように、隣接するフランジ54を突き合わせ、ボルト及びナットのような締結具を用いて、両者を連結することにより、曲線側溝1が構成される。
さらに、曲線用セグメント2は、曲線用セグメント2を基礎に固定するために、溝本体3の外面の適宜箇所に設けられたブラケット55を有する。曲線用セグメント2は、ブラケット55を介してアンカーボルトなどの固定手段によって基礎に固定される。
図6は、上記曲線側溝1と直線側溝6とから構成された側溝構造体Aの概略参考図であり、図7は、図6のVII−VII線で切断した断面図である。図7において、曲線側溝の通水部と直線側溝の通水孔を、二点鎖線で示している。
曲線側溝1及び直線側溝6は、図6に示すように、車道Rと歩道Sとの境界に沿って設置されている。曲線側溝1は、車道R及び歩道Sが湾曲している曲線状(図示例では円弧状)の場所に設置されている。直線側溝6は、車道R及び歩道Sが直線状の場所に設置されている。
曲線側溝1は、上記の通り、複数の曲線用セグメント2の連結体からなる。曲線用セグメント2の一方の側壁部31は、溝本体3の長手方向に対して曲線状に形成されているので、曲線側溝1は、前記各曲線用セグメント2の境界において一方の側壁部31の内面31aが連続して曲線状を成している。本考案の曲線側溝1は、その水路を構成する一方の側壁部31の内面が全体として曲線状に形成されるので、各曲線用セグメント2の境界(繋ぎ目)に段差が生じない。例えば、メンテナンス時に高圧水を一方向から水路の長手方向沿って吹き付けると、高圧水は、主として、一方の側壁部31の内面31aに当たりながら水路の長手方向に進むが、上述のようにその内面は連続した曲線状であるので、高圧水が円滑に流れていく。このため、水路内の泥などを高圧水で簡単且つ確実に除去できる。なお、前記各曲線用セグメント2の境界において他方の側壁部32の内面32aも連続しているが、他方の側壁部32の内面32aは、全体として多角形状となっている。
なお、曲線側溝1の溝本体3の上面部34上であって、他方の通水板42に沿わせて、曲線状の縁石Bが設置されている。従って、通水部4は、車道Rにおいて、縁石Bの一方基端部に沿って配置されることになる。
本考案の曲線側溝1と組み合わされる直線側溝6は、従来から用いられているものでもよいし、新規に作製したものでもよい。例えば、直線側溝6として、従来から用いられているコンクリート製側溝を用いた例を説明する。
コンクリート製の直線側溝6は、複数のコンクリート製セグメント7の端部同士を連結することによって構成されている。前記コンクリート製セグメント7は、2つの側壁部711,712を有する上面開口型の溝部材であって水路を構成する溝部材71と、縁石部721が突設され且つ前記縁石部721の一方基部に通水孔74が設けられた蓋部材であって前記溝部材71の上面開口を閉塞する蓋部材72と、を有する。図12も合わせて参照されたい。この通水孔74は、溝部材71の上面開口に連通しており、縁石部721の一方基部に沿って複数形成されている。また、この通水孔74は、溝部材71の一方の側壁部711の内面711aの延長線上又はその延長線の内側近傍に配置されている。通水孔74の幅方向中心と一方の側壁部711の内面711aの延長線との間の長さL2は、例えば、3mm〜30mmであり、好ましくは5mm〜20mmである。
隣接する曲線用セグメント2の端部とコンクリート製セグメント7(直線用セグメント)を連結することにより、曲線側溝1及び直線側溝6からなる側溝構造体Aが得られる。
例えば、図7に示すように、曲線側溝1の一端部に位置する曲線用セグメント2のフランジ54を、直線側溝6の一端部に位置するコンクリート製セグメント7の溝部材71の端面に、アンカーボルトなどの固定手段によって固定することにより、曲線側溝1と直線側溝6が連結される。
本考案の曲線側溝1は、溝本体3の一方の側壁部31及び通水部4がそれぞれ溝本体3の長手方向に対して曲線状に形成されているので、曲線側溝1と直線側溝6を連結することにより、通水部4が直線側溝6の通水孔74に一致し(通水部4と通水孔74が曲線側溝2から直線側溝6にかけて連続し)、且つ、曲線側溝1の一方の側壁部31の内面31aと直線側溝6の一方の側壁部711の内面711aが連続した側溝構造体Aが得られる。
かかる側溝構造体Aは、通水部4と通水孔74が連続している(従って、曲線側溝1の上方に設置される縁石Bと直線側溝6の縁石部721も連続している)ので、排水機能に支障を来さず、さらに、外観も良好である。
また、側溝構造体Aは、曲線側溝1と直線側溝6の境界において、曲線側溝1の一方の側壁部31の内面31aと直線側溝6の一方の側壁部711の内面711aが連続しているので、その水路に高圧水を長手方向沿って吹き付けると、高圧水は、主として、直線側溝6一方の側壁部711の内面711aから曲線側溝1の一方の側壁部31の内面31aに当たりながら円滑に流れていくようになる。このため、本考案の側溝構造体Aは、水路内の泥などを高圧水で簡単且つ確実に除去できる。
また、前記側溝構造体Aは、曲線側溝1と直線側溝6の境界において、曲線側溝1の他方の側壁部32の内面と直線側溝6の他方の側壁部712の内面も連続していると共に、曲線側溝1の下面部33の内面(曲線側溝1の溝本体3の底面)と直線側溝6の底面も連続している。
なお、本考案の曲線側溝及び側溝構造体Aは、上記実施形態に示したものに限られず、本考案の意図する範囲で適宜設計変更できる。
例えば、上記実施形態の曲線側溝1は、溝本体3の下面部33が平坦状に形成されているが(つまり、溝本体3の底面が平坦面であったが)、溝本体3の底面は、直線側溝6の底面の形状に合わせて適宜変更できる。具体例を示すと、図8に示すように、底面71aが船底状の直線側溝6(底面が船底状に形成されたセグメント7が複数連結されたもの)に対しては、図9及び図10に示すように、溝本体3の下面部33が略V字状に形成され且つ溝本体3の底面33aが船底状に形成された曲線用セグメント2を用いることが好ましい。図9及び図10において、溝本体3の下面部33以外の構成及び効果は、上記実施形態と同様であるので、それらの説明を省略し、符号をそのまま援用する。
また、例えば、上記実施形態では、直線側溝6としてコンクリート製のものを用いているが、金属製の直線側溝に本考案の曲線側溝を組み合わせることもできる。
1…曲線側溝、2…曲線用セグメント、3…溝本体、31…溝本体の一方の側壁部、31a…溝部材(曲線側溝)の一方の側壁部の内面、32…他方の側壁部、4…通水部、41,42…通水板、54…フランジ、6…直線側溝、7…コンクリート製セグメント、71…溝部材、711…溝部材の一方の側壁部、711a…溝部材(直線側溝)の一方の側壁部の内面、72…蓋部材、721…縁石部、74…通水孔、A…側溝構造体、B…縁石、R…車道、S…歩道

Claims (3)

  1. 端部同士を連結した複数のセグメントから構成され、
    前記各セグメントは、2つの側壁部を有し且つ水路を構成する溝本体と、通水口を路面に臨出させて通水口から路面の水を前記溝本体内に誘導する通水部と、を有し、
    前記溝本体は、一方の側壁部が溝本体の長手方向に対して曲線状に形成されているとともに、前記溝本体の長手方向における両端が長手方向に対して斜めに形成され、
    前記通水部は、前記溝本体の長手方向に対して曲線状に形成されている、
    ことを特徴とする曲線側溝。
  2. 各セグメントの境界において一方の側壁部の内面が連続して曲線状を成している、請求項1に記載の曲線側溝。
  3. 請求項1または2に記載の曲線側溝と、端部同士を連結した複数のコンクリート製セグメント7から構成された直線側溝と、を有し、
    前記コンクリート製セグメントは、2つの側壁部を有する上面開口型の溝部材であって水路を構成する溝部材と、縁石部が突設され且つ前記縁石部の一方基部に通水孔が設けられた蓋部材であって前記溝部材の上面開口を閉塞する蓋部材と、を有し、
    前記曲線側溝のセグメントの端部と前記直線側溝のコンクリート製セグメントの端部が連結され、曲線側溝の通水部と直線側溝の通水孔が連続しているとともに、曲線側溝の一方の側壁部の内面と直線側溝の一方の側壁部の内面が連続している、
    ことを特徴とする側溝構造体。
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