JP3188751B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JP3188751B2
JP3188751B2 JP10435692A JP10435692A JP3188751B2 JP 3188751 B2 JP3188751 B2 JP 3188751B2 JP 10435692 A JP10435692 A JP 10435692A JP 10435692 A JP10435692 A JP 10435692A JP 3188751 B2 JP3188751 B2 JP 3188751B2
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昌義 立原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の吐出口(ノズル
ともいう)を有するインクジェットヘッドを用いたイン
クジェット記録方法、特に階調性,色彩度に優れた画像
を形成するインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のインク滴を被記録材(記録
媒体)上の実質的同一箇所に着弾させて1つの画素を形
成し、着弾させるインク滴数を変えることによって階調
を表現する手法は、マルチドロップレット方式として知
られている。この手法はインクジェット記録、特に1つ
1つのインク滴自体の大きさすなわち容量を大きく変調
することの困難なバブルジェット形記録方式において、
高密度でかつ高階調の画像が得られるので有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のマ
ルチドロップレット方式では、1つの画素を1つの吐出
口から吐出する複数のインク滴で形成するため、吐出口
毎のインク滴容量にばらつきがあったり、不吐出の吐出
口があったりすると、本来均一であるべき画像に濃度む
らが生じたりすじが生じるという問題がある。
【0004】これらの問題を避けるために従来のマルチ
ドロップレット方式では、吐出インク滴容量の吐出口間
ばらつきを極力おさえるべくヘッドの製造を非常に精密
に行わなければならず、その結果コストが高くなった
り、製造歩留まりが悪くなる等の問題がある。また、濃
度むらをソフトウエア的に解消する方法として誤差拡散
法などの画像処理を用い吐出口間のインク滴容量の多少
を打ち消すようにインク滴の打ち込み数を変化させる方
法なども有効であるが、このような画像処理を組み込む
とシステムのコストが上がるという問題がある。また、
このような画像処理法を使ったとしてもインク滴容量の
吐出間ばらつきが経時的に変化した場合、打ち込みイン
ク滴数を再調整する必要があり、メンテナンス性が悪い
という問題を有している。
【0005】本発明は、前述の諸問題を解決するために
なされたもので、ヘッドの製造コスト,製造歩留まり,
メンテナンス性等で優れていて、画像の濃度むら,すじ
の少ないインクジェット記録方法を提供することを目的
とするものである。
【0006】さらに、本発明が解決しようとしている問
題として、1画素が複数回の走査でそれぞれ異なる吐出
口から吐出される液滴で構成される場合、同一点に該複
数ドットを打ち込むと、同時に複数ドット分の記録液を
打ち込んだ場合よりも濃度が低くなることがあげられ
る。この対策として、画素内の異なる位置に平均して該
複数ドットを打ち込むと最高濃度を上げることができる
が、本発明の第2の目的はこのような有効な記録方法を
容易に提供することである。
【0007】さらに本発明が解決しようとしている問題
として、カラー記録を行う際、特ににじみ率の低い紙に
同一位置に異なる色の液滴を着弾させると色彩度が落ち
るという問題が挙げられる。本発明の第3の目的はかか
る問題を解決し、色彩度に優れたカラー画像を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明ではインクジェット記録方法を次の(1)〜
(8)のとおりに構成する。
【0009】(1)インクを吐出する複数の吐出口の各
々に対応した複数の液流路を有し、各流路の一端である
前記吐出口からインク滴を記録媒体に対して吐出し記録
を行うインクジェット記録方法において、隣接するとな
り同志の吐出口からは同時にインク滴を吐出せず異なる
タイミングでインク滴を吐出し、かつ複数回の主走査
に隣接しない異なる吐出口から吐出されるインク滴によ
り、階調記録を行うために必要な数のインクドットを
画素内の異なる位置に付与することで1画素を形成する
インクジェット記録方法。
【0010】(2)1画素を形成する液滴がすべて特定
の吐出口から液滴を吐出する最小の時間間隔の異なるタ
イミングで吐出する前記(1)記載のインクジェット記
録方法。
【0011】(3)1画素の範囲内における、液滴を着
弾させる位置間隔を変えて階調を変える前記(1)記載
のインクジェット記録方法。
【0012】(4)複数の吐出口から吐出する各液滴の
少なくとも1つを、他の液滴とは異なる色または異なる
濃度のものとする前記(1)記載のインクジェット記録
方法。
【0013】(5)記録媒体の1画素を3または4色の
液滴の組合せで形成し、前記3または4色用の各吐出口
から吐出する各色の液滴を1画素の範囲内の3または4
角形における各色に対応するかどに着弾させる前記
(1)記載のインクジェット記録方法。
【0014】(6)複数の吐出口は一直線上に配置され
ている前記(1)記載のインクジェット記録方法。
【0015】(7)インクジェットヘッドにおける吐出
口の数をN、吐出口間のピッチをp、同時に液滴を吐出
する吐出口間隔をbp、副走査方向への一回の送り量を
sp、ただし、前記b,sは2以上の自然数、前記b,
sの最大約数をgとするとき、b/g>(N/s)−1
の要件をみたすインクジェットヘッドを用いる前記
(1)または(2)に記載のインクジェット記録方法。
【0016】(8)吐出口に熱エネルギ発生手段を設け
てインクに熱による状態変化を生起させ、この状態変化
にもとづいて液滴を吐出させる前記(1)ないし(7)
のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
【0017】
【作用】前記(1)〜(8)の構成により、1画素を複
数の液滴で形成する際には、複数の吐出口から吐出する
液滴が1画素の範囲内における互に異なる位置に着弾す
る。前記(5)の構成では各色の液滴が1画素の範囲内
の3または4角形における各色に対応するかどに着弾す
る。前記(7)の構成では、1画素を形成する複数の液
滴が吐出周期(各吐出口から液滴を吐出する最小の時間
間隔)内の異なるタイミングで吐出される。前記(8)
の構成では液滴はインクの熱による状態変化により吐出
する。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0019】(実施例1)図1は実施例1である“熱エ
ネルギーを用いたインクジェット形記録方法”のヘッド
および吐出した液滴の概略図である。
【0020】図において、1は本実施例で用いるインク
ジェットヘッド、2−1〜2−20はこのヘッドの吐出
口、3−1〜3−20は前記吐出口から吐出した液滴で
ある。吐出口間ピッチはp=63.5μmである。本ヘ
ッドは1画素当り0滴〜4滴の液滴により構成される5
値の階調記録が可能なヘッドである。
【0021】図1の(a)で示す位置で図のx方向にヘ
ッドを0.212m/sの速度で走査(以下スキャンと
いう)しながら記録を行う。次にy方向に5pだけ移動
させた後、x方向にスキャンしながら記録を行う。
【0022】なお、ここでx方向は不図示の被記録材
(記録媒体)の移送方向に直交する方向であって主走査
方向といい、y方向は前記移送方向に平行する方向で副
走査方向という。
【0023】このようにして、記録を行うと各画素は異
なる最大4回の主走査方向のスキャンによって記録を行
うことが可能である。したがって、画像信号に応じた回
数目の主走査方向のスキャン時に所要の吐出口から吐出
を行えば、前述の如く、1画素当り0〜4の5段階の記
録が可能となる。以下、実施例4を除き、1画素の内の
ドット数を画像レベルという。
【0024】本実施例における駆動タイミングと画像信
号に応じた吐出液滴の選択方法を以下に述べる。図2は
本実施例におけるヘッドの駆動タイミングを示すチャー
トである。同図で、θ1,θ2,θ3,……はそれぞれ
吐出口2−1,2−2,2−3,……から液滴を吐出さ
せるべく、ヘッドを駆動するタイミングである。θ5は
θ1と同一のタイミングでθ5以降はθ1〜θ4のくり
返しである。Δtはθ1とθ2,θ2とθ3,θ3とθ
4……の時間差ですべて75μsecである。Tは吐出
周期で300μsecである。次の表1は、各画素が、
主走査方向の各スキャン時のどのタイミングで吐出した
液滴によって構成されるかを示すものである。
【0025】
【表1】
【0026】例えば、ある画素が(4n+2)行にある
とき(nは0以上の整数のいずれか)、まず第1スキャ
ンでθ2のタイミングで、第2スキャンではθ1のタイ
ミングで、第3スキャンではθ4のタイミングで、第4
スキャンではθ3のタイミングで吐出され得る4滴の液
滴が着弾することになる。このように、各画素は最大4
滴の液滴から構成できるが、画像レベルが1〜3のとき
は、できるだけ早いタイミングで吐出するように駆動タ
イミングを選択する。例えば、画像レベルが1のときは
θ1で駆動し、レベル2のときはθ1とθ2で駆動し、
レベル3のときはθ1,θ2,θ3で駆動する。このよ
うに駆動タイミングを選択した場合、被記録材上のドッ
トは模式的に図3のようになる。各ドットはハッチング
した丸印であらわしている。同図でpg は画素間隔で、
前述のように63.5μmであり、Δpは隣り合う駆動
タイミング(例えばθ1とθ2)による2つのドット間
の距離で、約 Δp=0.212m/s×75μs=16μm である。各ドットの下に記されているθ1,θ2等はそ
のドットがθ1〜θ4のうちどの駆動によって形成され
たものかを示している。
【0027】このように本実施例では、被記録材の1画
素を複数の液滴で形成する際に、複数の吐出口から吐出
する各液滴を1画素の範囲内に着弾させるようにしてい
るので、吐出口毎の吐出液滴容量にばらつきがあっても
画像に濃度むら,すじ等が生じにくい。また、画素内の
異なる位置に複数の液滴を着弾させているので、1画素
内の同一点に複数の液滴を着弾させる場合と比較して画
像の面積占有率が上がり、より少ない液滴体積で所望の
画像濃度を得ることができる。さらに、表1から判るよ
うに隣り合う4つの吐出口の発熱抵抗体では同時に駆動
が行われないので、図18に示すように共通配線を4本
分ずつ共通化させることができ、配線密度がゆるやかに
なり、配線抵抗を下げることができ、ひいては省エネル
ギ化できる。
【0028】このような配線については、本出願人によ
る別の特許出願、特開昭60−208251号にその一
例が記されている。
【0029】以下に、隣り合う吐出口から同時に液滴を
吐出した場合の問題および1画素を形成する複数の液滴
が1吐出周期内の異なるタイミングで吐出する条件を説
明する。
【0030】まず隣り合う吐出口から同時に液滴を吐出
した場合に生じる問題としては、第一に隣り合う複数の
吐出口から同時に液滴を吐出させるとその反動として液
流路から上流に逆流するインクの流れも複数倍になりか
なり高い圧力を上流側で生じさせる。この圧力が吐出し
ていない液流路に影響を及ぼしこの吐出していない液流
路につながる吐出口から後に液滴を吐出する際液滴体積
が過多または過少になる。このため画像に濃度むらが生
じたり駆動可能周波数を下げることもある。次に、例え
ば発熱抵抗体を用いた熱インクジェットの場合、このよ
うな駆動を行うと、隣り合う複数の発熱抵抗体に同時に
電流を流さなければならないために、配線パターンの密
度に制約を生じるか配線抵抗が高くなるという問題があ
る。本実施例は、前述のように隣り合う吐出口から同時
に液滴を吐出させないことにより以上の2つの問題を解
決しており、これにより流体的,電気的両面で設計自由
度の高い駆動方法を提供する。
【0031】次に、隣り合う吐出口から同時に液滴を吐
出させない1態様として、1画素を形成する複数の液滴
が1吐出周期内の異なるタイミングで吐出する条件を説
明する。
【0032】インクジェットヘッドにおける、液滴の吐
出を行う吐出口の数をN,吐出口間のピッチをpとし、
同時に液滴を吐出する吐出口は周期bpで配置されてい
て(bは2以上の自然数)、ヘッドの副走査方向の送り
量がsp(sは2以上の自然数)で、sとbとの最大公
約数をgとするとき、 b/g>(N/s)−1 …… となるように、b,N,sを定めて記録を行う。この式
は、次に示すように1画素を形成する複数の液滴がす
べて1吐出周期内の異なるタイミングで吐出するための
必要十分条件である。
【0033】吐出口が1から順番にNまで番号付けされ
ているとき、ある画素を形成するために液滴の吐出を行
う吐出口は、j,j+s,j+2s,……,j+msで
ある。ここで、jは1からsまでのいずれかの整数、m
=(N/s)−1(実施例1ではs=5,N=20,m
=3)である。今、同時に液滴を吐出する吐出口が周期
bp(実施例1ではb=4)で配置されているので、2
つの吐出口を考えたとき吐出口番号をbで割った余りが
等しければ同時に吐出し、余りが等しくなれば同時に吐
出しないと言える。1画素を形成する複数のドットが1
吐出周期内の異なるタイミングで吐出するためには、前
記j,j+s,j+2s,……,j+msをbで割った
余りがすべて異なる値であることが必要十分である。
【0034】すなわち、整数xについて方程式 mod(j,b)=mod(j+xs,b) …… の正の値の解の最小値がmより大きいことが必要十分で
ある。ここでmod(a,b)は整数aを整数bで割っ
たときの余りである。式は「xsがbの倍数」と同値
である。sとbの最大公約数をgとおくと、s=g
s′,b=gb′とおける(s′とb′は互いに素)。
したがって、式は「xs′がb′の倍数かつs′と
b′は互いに素」と同値となる。これの正の値の解の最
小値はx=b′となる。したがって、このb′がmより
大きければ、すなわち、前記式の要件をみたすとき、
j,j+s,j+2s,……,j+msをbで割った余
りはすべて異なる値となり、1吐出周期内で同時に液滴
を吐出することがない。実施例1では、前述のようにs
=5,N=20,m=3,b=4で式の要件をみたし
ている。
【0035】(実施例2)本実施例は実施例1の駆動タ
イミングのみを変更し、画像レベルと濃度ODとの関係
をより線形に近づけたものである。記録に用いたヘッド
の構成は実施例1と同一である。図4は本実施例の駆動
タイミングを示す図である。θ1a,θ2a,θ3a,
θ4a……は吐出口2−1,2−2,2−3,2−4,
……から液滴を吐出させるべくヘッドを駆動させるタイ
ミングである。Δt12はθ1aとθ2aとの時間差、Δ
23はθ2a,とθ3aとの時間差、Δt34はθ3aと
θ4aとの時間差で、各々Δt12=25μsec,Δt
23=75μsec,Δt34=125μsecである。各
画像レベルに対する駆動タイミングの選択方法や、ヘッ
ドの主走査方向への移動速度は実施例1と同じである。
【0036】このような駆動を行った場合、被記録材上
でのドットの着弾位置は図5のようになる。図からわか
るように画像レベル2のときは2つのドットは極近い距
離約5.3μmにあり、画像レベル3のときは第3のド
ットは第1のドット31,第2のドット32から16μ
m程度離れている。画像レベル4のときは第4のドット
34は第3のドット33より更に26.5μm離れてい
る。1画素の範囲内に複数の液滴を着弾させるとき、そ
の複数の液滴を同一地点に着弾させる方が離して着弾さ
せるよりも濃度が低いことを本発明者は見出している。
具体的に示すと、画像レベル2においては、本実施例の
方が実施例1よりも濃度が低い。画像レベル3,4の場
合は本実施例と実施例1で同程度の濃度であった。これ
らの関係を示したのが図6である。図中丸印は実施例1
の場合、角印は本実施例の場合である。本実施例では画
像レベルに対してOD値の直線性が向上し、中間調表現
に優れている。
【0037】低画像レベルでの濃度は保持し、高画像レ
ベルを更に上げることは、画像レベルに応じてθ1aと
θ2aのタイミング差、θ2aとθ3aのタイミング差
を変化させることで実現できる。例えば、θ1aとθ2
aとの時間間隔を、低画像レベルのときは短くし、高画
像レベルのときは長くする。このようにすると、低画像
レベルのときと高画像レベルのときとのOD値の差を更
に大きくすることができる。
【0038】(実施例3)図7は実施例3で用いるヘッ
ドおよび吐出した液滴の概略図である。図において、7
はヘッドで、7−1から7−24まで24個の吐出口を
有する。D1 からD24はすべての吐出口から液滴を吐出
しているときのある瞬間の液滴である。図8は本実施例
での駆動タイミングを示すチャートである。図中、Q
1 ,Q2 ,……は各々7−1,7−2,……に一対一に
対応している発熱抵抗体(不図示)に与える電気パルス
を示している。図中Tは各発熱抵抗体の駆動周期(吐出
周期に同じ)で300μsecである。
【0039】Q1とQ3,Q3とQ5,Q5とQ2,Q
2とQ4,Q4とQ6の時間差は、これらすべてτ=5
0μsecである。図からわかるように隣りの吐出口か
ら液滴が吐出する時間差は最低100μsecある。吐
出口ピッチは70.7μm,ヘッドの主走査速度は0.
236m/sである。主走査方向に1回スキャンしなが
ら記録を行うと、ヘッドを副走査方向(図7のy方向)
に70.7μm×8=565.6μm移動させて次の主
走査方向のスキャンを行う。各画素は1回のスキャンで
1個、計3個のスキャンで最大3滴の着弾が可能で、0
〜3の4値の階調記録を行うことができる。次の表2は
各画素が各スキャンに、どのタイミングで駆動・吐出さ
れた液滴で構成されるかを示した表である。
【0040】
【表2】
【0041】表の見方は実施例1の表1の場合と同じで
ある。画像レベルが1のときは、奇数行ならQ1、偶数
行ならQ2の駆動タイミングで駆動する。画像レベルが
2のときは、奇数行ならばQ1とQ3、偶数行ならばQ
2とQ4で駆動する。画像レベル3のときは表2で示す
すべての駆動タイミングで駆動する。このようにして得
られるドットパターンを図9に示す。ハッチングを付け
た丸印はドットを、各ドットの下に記されているQ1,
Q2等は当該ドットを作るために液滴を吐出するタイミ
ングを示す。pX は画素ピッチで70.7μm,Δlは
ドット中心間距離で23.6μmである。図からわかる
ように奇数行と偶数行の場合とでドットの位置は多少
(約12μm)異なっているが、画素ピッチよりかなり
小さいので、画像記録上影響なかった。
【0042】本実施例では、実施例1,2と異なり、画
素がどの行に存在するかによって、同じ画像レベルでも
ドットの画素相対位置が異なる場合があるが、このずれ
量が画素ピッチに比べて充分小さければ画像の品位には
影響しない。例えば、すべての吐出口から互いに異なる
タイミングで吐出するようにしても本実施例と同様の効
果が得られる。
【0043】本実施例では、前2つの実施例よりも更に
吐出周期も長いので電気配線的に有利である。また、隣
り同志の吐出口から液滴を吐出する時間差も前2つの実
施例よりも長くなっているので流体的に安定している。
なお、本実施例でも前記式を満足している。
【0044】(実施例4)実施例1〜3では単色の多値
記録の駆動方法を示したが、本実施例はカラー記録の駆
動方法に関する例である。図10は本実施例のヘッドお
よび吐出した液滴の概略図である。図において、101
および102は共にバブルジェットヘッドで平行に取り
付けられ同時にx方向にスキャンしながら記録を行う。
ただし、吐出口のピッチの半分p/2だけy方向にずれ
て固定されている。ヘッド101,102は共に内部で
隔壁103で仕切られていてそれぞれ別の色のインクが
詰められている。すなわち、ヘッド101の上半分には
イエロ(Y)が下半分にマゼンタ(M)が、ヘッド10
2の上半分にはシアン(C)が、下半分にはブラック
(B)が詰められている。各色には各々9個の吐出口1
04−1〜104−9(Y),105−1〜105−9
(M),106−1〜106−9(C),107−1〜
107−9(B)がある。なお、吐出口間ピッチpは6
3.5μm、ヘッド間距離de=12.70mmで、
0.132m/sの速度でx方向(主走査方向)にスキ
ャンしながら記録を行うと、9p=571.5μmだけ
y方向(副走査方向)に移動し再びスキャンしながら記
録を行う。この際同一画素に前のスキャンと異なる色の
インク滴が着弾する。
【0045】図11は各吐出口からインク滴を吐出する
ために各ヘッドの不図示の発熱抵抗体を駆動するタイミ
ングチャートである。同一色間では隣り同志10μse
cずらしている。またインクの色が異なる隣り同志は1
60μsecずれている。このYとMのタイミングのず
れによってYとMの液滴はx方向に半ピッチ分約32μ
m着弾位置が異なる。CとBも同様である。またY,M
とC,B間は図10に示すようにやはり半ピッチ分ずれ
ている。したがって、Y,M,C,Bの液滴は1画素内
の正方形における各色に対応するかどに着弾する。
【0046】各色の液滴が1画素内で同一点に着弾する
と色のにじみ等で彩度が落ちるという問題があったが、
本実施例では1画素内の正方形のかどに着弾するので彩
度を上げることができた。
【0047】本実施例においても、1画素を複数の吐出
口からの液滴で形成しているので、画像の濃度むら,す
じが少ない。
【0048】なお、色数が3のときは、三角形のかどに
各色の液滴が着弾する形に変形してもよい。
【0049】(実施例5)図12ないし図15は、実施
例5の説明図である。図12は本実施例で用いるヘッド
および吐出した液滴の概略図で、n1,n2,……n1
92は吐出口を示し、dA,dB,……dGは液滴を示
す。すなわち、本実施例で用いたヘッドは192個の吐
出口を有する。図13はこのヘッドを駆動するためのI
Cの内部回路図、図14は図13に示すICを用いて本
ヘッドを駆動するための回路の回路図、図15は図14
の回路を駆動するためのタイミングチャートである。本
実施例では、ヘッドを1回主走査方向にスキャンしなが
ら記録を行うと、64ピッチ分副走査方向に移動させた
後、主走査方向にスキャンしながら、次の行の画素の記
録を行う。したがって同一画素には最大3個の液滴が着
弾可能で、0〜3の4値の階調記録が可能である。同時
に吐出を行う吐出口の最小距離は7ピッチである。すな
わち同一周期内に7種類の駆動タイミングBA,BB,
BC,BD,BE,BF,BGを持ち(図15参照)、
これがn1,n2,n3,……に順次割り当てられてい
る。図13でCKはクロック信号、LAはラッチ信号で
64ビット分データがシフトレジスタ200にたまると
ラッチ201に送られる。
【0050】B1,B2,……,B7は印字信号のライ
ンで順次1ビット目から64ビット目まで割り当てられ
る。OUT1からOUT64は出力信号端子である。
【0051】図14で、IC3はn1〜n64からの吐
出を、IC2はn65〜n128からの吐出を、IC1
はn129〜n192からの吐出を担当する。IC3の
ラインB1から順次BA,BB,BC,BD,BE,B
F,BG,BA,BB,BC,……というように駆動イ
ネブル信号が割り当てられる。64は7で割ると1余る
のでIC3の最後のビットはBAの信号が割り当てられ
る。次のIC2の第1ビットのラインB1にイネブル信
号BBを割り当てなければならないので、IC2のライ
ンB1にはイネブル信号BBが供給される。以下、ライ
ンB2には信号BCが、ラインB3には信号BDがとい
うように供給される。したがって、IC2の第64ビッ
トにはイネブル信号BBが入ることになる。そこで,I
C1の第1ビットにはイネブル信号BCを入れるため
に、IC1のラインB1にはBCを供給する。以下ライ
ンB2には信号BDが、ラインB3には信号BE,……
が供給される。
【0052】第1回目の主走査ではIC1が、64ピッ
チ分副走査して第2回目ではIC1とIC2が、また6
4ピッチ分副走査して第3回目からはIC1,IC2,
IC3が駆動し、このように64ピッチ分ずつ副走査し
主走査しながら記録を行い、最後から2回目の主走査で
はIC3とIC2が、最後の主走査でIC3が駆動す
る。
【0053】次の表3は、各画素がどのイネブル信号に
よるどの吐出口からの液滴で構成されるかを示したもの
である。
【0054】
【表3】
【0055】また、同表は当該画素の画像レベル1,2
に対して、液滴を吐出させる吐出口番号も示している。
すなわち、中間の画像レベルのときはBA,BD,B
G,BC,BF,BB,BEの順に優先度を持たせてイ
ネブル信号と吐出口を選択する。1吐出周期(駆動周
期)T(図15参照)内でなるべく早く駆動する吐出口
を選択する。当該画素を通る第2または第3の主走査で
吐出するという情報はメモリに記憶させておき、それぞ
れ2回目,3回目の主走査時にDTAT2,DATA3
に取り出し駆動を行うことにする。
【0056】本実施例では、このように使用する吐出口
を表3に従い確定的に定めている。この場合の利点とし
ては画像レベルが定まると画素内のドット位置が画素に
よらず大きく変わらないので、画像の均一性,シャープ
ネスが良くなる。一方欠点としては、特に中間調の多い
通常の画像記録で特定の駆動素子の使用頻度が高くな
る。例えば、吐出口1,4,8,130などに対応する
駆動素子がこれに該当する。このような素子は長期間の
使用で早く不良になることがあり、ひいてはインクジェ
ットヘッドの寿命を早めることになる。そこで、画像の
均一性やシャープネスはわずかに劣るが、中間調(画像
レベル1,2)のときに、吐出選択方法をランダムにす
るか、または特願平3−136609号で既に示したよ
うに、使用頻度が均等になるように選択することも有効
である。
【0057】本実施例の場合、N=192,s=61,
b=7であるからg=1,b/g=7,N/s=3で式
を満足している。
【0058】本実施例においては、192本の吐出口を
駆動するために3個のICを用いているが、ICの種類
としては一種類でありながら、各ICのOUTn(n=
1〜64)は異なるタイミングで駆動されている。IC
の種類をふやすことなく駆動のタイミングを本発明の要
件をみたすように変えているので、生産コストの点で有
利である。しかも、第1,第2,第3の液滴に対応する
データをそれぞれ別のシリアルデータとして入力するこ
とができるので、プリント装置を構成する上で有利であ
る。すなわち、記録すべき画像の信号を画像処理回路に
より第1,第2,第3の液滴の吐出の有無をあらわす信
号に変換し、第1の液滴に対応する信号を直ちにDAT
A1に送り、第2,第3の液滴に対応する信号はメモリ
にたくわえた後、次回,次次回の主走査に同期してDA
TA2,DATA3に送れば良い。
【0059】なお、本実施例においては、1個の液滴に
対応する吐出口を1個のICで駆動するように構成した
が、さらに吐出口数の多いヘッドの場合等においては、
複数のICを用いるようにしても良い。
【0060】このような構成をとることができのは、1
個のICで駆動する吐出口数(本実施例においては6
4)を駆動のタイミングの数(本実施例においては7)
で割ったとき割り切れないように、駆動する吐出口数お
よび駆動のタイミングの数を定めたことによるものであ
る。
【0061】(実施例6)図16は実施例6におけるヘ
ッド駆動のタイミングチャート、図17は同実施例にお
ける画素内ドット配置を示す図である。本実施例で用い
るヘッドは実施例1と同様である。本実施例の特徴は、
1画素、1スキャン当り複数個の液滴を吐出する場合が
あること、つまり、スキャン回数よりも多い階調数を実
現していることである。1画素当り4回のスキャンで0
〜8ドット/画素の9値の階調記録を実現している。主
走査方向の速度,吐出口ピッチ,画素ピッチ,副走査方
向の送り量は実施例1と同様である。
【0062】図16に示すように、Taはある画素に向
かって液滴を吐出してから、主走査方向に隣接する画素
に向かって液滴を吐出するまでの時間間隔で300μs
ecである。吐出口番号として図1のものを用いて説明
すると、図16のR1,R2,R3,R4……はそれぞ
れ吐出口2−1,2−2,2−3,2−4……から液滴
を吐出させるタイミングであり、R1a,R2a,R3
a,R4a……もそれぞれ吐出口2−1,2−2,2−
3,2−4,……から液滴を吐出するタイミングを示
す。
【0063】ΔtはR1とR2の時間差である。これ
と、R2とR3の時間差、R3とR4の時間差、R1a
とR2aの時間差、R2aとR3aの時間差、R3aと
R4aの時間差はすべて等しく、37.5μsecであ
る。
【0064】図17は1〜8の各画像レベルにおける画
素内のドット配置を示したものである。図中pg は画素
ピッチである。また、括弧内の記号R1,R2等は当該
画素レベルのドット形成のために液滴を吐出するタイミ
ングである。本実施例では、画像信号に応じて定められ
たドットを間隔Taの中でできるだけ早いタイミングで
形成するようにしたが、もちろんこれ以外のドット選択
方法も可能である。例えば、画像レベル1ではR2、画
像レベル2ではR1とR3、画像レベル3ではR1,R
4,R3a、画像レベル4ではR1,R2,R3,R
4、画像レベル5ではR1,R2,R3,R4,R1
a、画像レベル6ではR1,R2,R3,R4,R2
a,R4a、画像レベル7ではR1,R2,R3,R
4,R2a,R3a,R4aというように使用する吐出
口ができるだけ均等になるように選択する方法もある。
このような選択方法によれば、各駆動素子の寿命をなる
べく均等化することができる。
【0065】さらにこの方法をすすめて、予め画像レベ
ルとタイミングを決定しておくのではなく、吐出口を周
期spの中で順番に使用するように選択することもでき
る。
【0066】なお、以上の各実施例は、熱エネルギーを
用いたインクジェットヘッドを用いるものであるが、本
発明はこれに限定されるものではなく、圧電素子を用い
るタイプのインクジェットヘッドでも実施することがで
きる。例えば、複数の吐出口から吐出した各液滴を1画
素内に着弾させることによって画像のむらが低減できる
点、各液滴を1画素内の異なる位置に着弾させることに
よって小さな液滴体積で所望の濃度が得られる点、各色
の液滴を1画素内の多角形のかどに着弾させることによ
り彩度の優れたカラー画像が実現できる点、隣り合う吐
出口を同時に液滴を吐出させないことにより流体的に安
定した駆動ができる点等は、熱エネルギーを用いたイン
クジェット型や圧電素子型という駆動方式には依存しな
いことはいうまでもない。
【0067】また、実施例1〜実施例3および実施例
5,実施例6では、1画素を形成する各液滴は単色のも
のであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、
各液滴が異なる色や異なる濃度のインクである形で実施
することもできる。
【0068】(本発明に関連する発明)本発明は、特に
インクジェット記録方式の中でも熱エネルギを利用する
方式の記録ヘッド、記録装置において、優れた効果をも
たらすものである。
【0069】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的に
この駆動信号に一対一に対応し液体(インク)内の気泡
を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの液滴を形成する。前記駆動信号をパル
ス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われる
ので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成
でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書,同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。なお、前記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米
国特許第4313124号明細書に記載されている条件
を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0070】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成においても本発明
は実施できる。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59年第123670号公報や熱エネル
ギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単色の多値記録においては、画像の濃度むら,すじが少
ない、高品位の画像が得られる。カラー記録において
は、画像の濃度むら,すじが少なく、彩度の優れた高品
位の画像が得られる。
【0072】また、単色の多値記録,カラー記録共に、
ヘッドの製造コスト,製造歩留まり,メンテナンス性が
優れている。
【0073】これらの効果に加えて、請求項3の発明で
は階調を変えることができ、請求項7の発明では、流体
的,電気的両面で安定で設計自由度が高く、特に熱エネ
ルギーを用いたインクジェット記録の場合、吐出口部の
発熱素子への配線抵抗を下げることができ省エネルギに
寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で用いるヘッドおよび吐出した液滴
の概略図
【図2】 実施例1におけるヘッド駆動のタイミングチ
ャート
【図3】 実施例1における画素内のドット配置を示す
【図4】 実施例2におけるヘッド駆動のタイミングチ
ャート
【図5】 実施例2における画素内のドット配置を示す
【図6】 画素内のドット配置と濃度の関係を示す図
【図7】 実施例3で用いるヘッドおよび吐出した液滴
の概略図
【図8】 実施例3におけるヘッド駆動のタイミングチ
ャート
【図9】 実施例3における画素内のドット配置を示す
【図10】 実施例4で用いるヘッドおよび吐出した液
滴の概略図
【図11】 実施例4におけるヘッド駆動のタイミング
チャート
【図12】 実施例5で用いるヘッドおよび吐出した液
滴の概略図
【図13】 実施例5で用いるヘッド駆動用ICの内部
回路図
【図14】 図13に示すICを用いたヘッド駆動回路
の回路図
【図15】 図14に示す回路を駆動するタイミングチ
ャート
【図16】 実施例6におけるヘッド駆動のタイミング
チャート
【図17】 実施例6における画素内のドット配置を示
す図
【図18】 共通配線の例を示す図
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2−1,2−2 吐出口 3−1,3−2 液滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−281944(JP,A) 特開 平3−272862(JP,A) 特開 平1−297259(JP,A) 特開 昭59−19166(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/205 B41J 2/05 B41J 2/21 H04N 1/23 101

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の吐出口の各々に
    対応した複数の液流路を有し、各流路の一端である前記
    吐出口からインク滴を記録媒体に対して吐出し記録を行
    うインクジェット記録方法において、隣接する となり同志の吐出口からは同時にインク滴を吐
    出せず異なるタイミングでインク滴を吐出し、かつ複数
    回の主走査毎に隣接しない異なる吐出口から吐出される
    インク滴により、階調記録を行うために必要な数のイン
    クドットを1画素内の異なる位置に付与することで1画
    素を形成して階調記録を行うことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  2. 【請求項2】 1画素を形成する液滴がすべて特定の吐
    出口から液滴を吐出する最小の時間間隔の異なるタイミ
    ングで吐出することを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 1画素の範囲内における、液滴を着弾さ
    せる位置間隔を変えて階調を変えることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 複数の吐出口から吐出する各液滴の少な
    くとも1つを、他の液滴とは異なる色または異なる濃度
    のものとすることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体の1画素を3または4色の液滴
    の組合せで形成し、前記3または4色用の各吐出口から
    吐出する各色の液滴を1画素の範囲内の3または4角形
    における各色に対応するかどに着弾させることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 複数の吐出口は一直線上に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1の記載のインクジェット記
    録方法。
  7. 【請求項7】 インクジェットヘッドにおける吐出口の
    数をN、吐出口間のピッチをp、同時に液滴を吐出する
    吐出口間隔をbp、副走査方向への一回の送り量をs
    p、ただし、前記b,sは2以上の自然数、前記b,s
    の最大約数をgとするとき、b/g>(N/s)−1の
    要件をみたすインクジェットヘッドを用いることを特徴
    とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のイン
    クジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 吐出口に熱エネルギ発生手段を設けてイ
    ンクに熱による状態変化を生起させ、この状態変化にも
    とづいて液滴を吐出させることを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれかに記載のインクジェット記録方
    法。
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